JP6103485B2 - シートバック - Google Patents

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Description

本発明は、
シートバックフレームとシートバックパッドから成るシートバック本体が表皮材で覆われ、
前記表皮材は、前記シートバック本体の前面を覆う前面部と、前記シートバック本体の側面を覆う側面部とを備えているシートバックに関する。
特許文献1に開示されているように、シートバックは、シートバックフレームの下側側部に設けられた金属製のステーを介してシートクッションに回動自在に支持されている。
このシートバックにおいて、ステーは、前記表皮材の側面部の下端部に形成されたステー挿通孔に挿通されて、ステー挿通孔から下方に大きく突出している。そのために、特許文献1の構造は見栄えが悪く、外観品質が低下するという問題がある。
この問題を解消するために、図2に示すように、ステー31の下端部にシート幅方向外側に突出する凸部31Tを設け、シートバック本体7を、凸部31Tを介してシートクッションフレームに回動自在に支持し、表皮材4の側面部12で凸部31T以外の部分を覆う構造が提案されている。
この構造によれば、凸部31T以外のステー31を表皮材4の側面部12で覆い隠すので、見栄えをよくして外観品質を向上させることができる。
この種の構造においては、図6,図7に示すように、前記表皮材4の側面部は、下端部側の下側側面部26と、その上方の上側側面部12とに上下に分割されている。また、前記上側側面部12の下端部(後述の前側側面部13の下端部13K、及び、後側側面部14の下端部14K)と下側側面部26の上端部26Jとは互いに重ね合わされ、下側側面部26の上端部26Jが上側側面部12の下端部13K,14Kに対して非縫着とされて開放している。
さらに、前記上側側面部12は、シート前後方向に前側側面部13と後側側面部14とに分割され、前側側面部13と後側側面部14の分割端部13T,14T同士が縫着されている。このように、前記上側側面部12を前側側面部13と後側側面部14とに分割するのは、見栄えを向上させるためである。
また、下側側面部26の下端部26Kは、この下端部26Kの下端縁26K1に沿うように折曲された表皮材4の前面部15(図9参照)の下側側部に縫着されている。図6の符号26Hは前記凸部31Tを挿通させる凸部挿通孔である。
上記の構成により、前記表皮材4でシートバック本体7を覆う場合、前記下側側面部26の上端部のシート前方側Frの基点Dを中心として、表皮材4の下端部を大きく開放することができ、カバーリング性を向上させることができる。
実公平4-4639号公報
図7,図8に示すように、前記前側側面部13の下端部13Kと後側側面部14の下端部14Kについては、一般に、前記下端部13K,14Kを約15mm幅(図8の符号L2が15mm)で裏側に折り曲げ、下端縁13K1(14K1)の約7mm内側(図8の符号L1が7mm)を縫製している。図8の破線Nは縫製ラインである。
そして、前側側面部13の下端縁13K1と後側側面部14の下端縁14K1を上下方向で揃え、前側側面部13と後側側面部14の分割端部13T,14T(図6参照)同士を縫着する。
この場合、図7に示すように、前側側面部13の下端縁13K1と後側側面部14の下端縁14K1、及び、前側側面部13の下端縁13K1から7mm内側の縫製ラインNと、後側側面部14の下端縁14K1から7mm内側の縫製ラインNとを上下方向で正確に合わせて縫製するのは困難である。そのために、縫製位置がずれて見栄えが悪くなっていた。
また、図7に示すように、前記基点Dを中心として、表皮材4の下端部を開放する構造では、表皮材4の下端部の開口が大きくなりすぎて、表皮材4が余る傾向にあり、表皮材4にシワが発生し易かった。
さらに、前記開口が大きくなりすぎることで、表皮材4が捲れてシートバックパッドが露出し易かった。
そして、図7,図9に示すように、前側側面部13の下端部13Kと下側側面部26の上端部26Jとは重なり合って厚みがあることから、これが原因で、前側側面部13の下端部13Kのステッチ縫製(図6参照、縫製部は符号F)の作業性が悪かった。
本発明の目的は、カバーリング性と縫製作業の作業性とを向上させることができ、外観品質を向上させることがでるシートバックを提供する点にある。
本発明の特徴は、
シートバックフレームとシートバックパッドから成るシートバック本体が表皮材で覆われ、
前記表皮材は、前記シートバック本体の前面を覆う前面部と、前記シートバック本体の側面を覆う側面部とを備えているシートバックであって、
前記表皮材の側面部は、前側側面部と後側側面部とにシート前後方向に分割されるとともに両分割端部同士が縫着され、
前記前側側面部の下端部は、この下端部の下端縁に沿うように折曲された前記表皮材の前面部の下側側部に縫着され、
前記後側側面部の下端縁は、前記前側側面部の下端縁よりも上方に位置し、
前記前側側面部の下側後端部に第1表皮片の前端部が縫着されて、前記第1表皮片が前記後側側面部の下端部の下方に位置し、
前記第1表皮片の上端部と前記表皮材の後側側面部の下端部とが重ね合わされ、
前記第1表皮片の上端部が前記表皮材の後側側面部の下端部に対し非縫着とされて開放されている点にある。(請求項1)
前記表皮材の前側側面部の下端部は、この下端部の下端縁に沿うように折曲された表皮材の前面部の下側側部に縫着されて袋状になっているから、シートバック本体の下側側部に表皮材を被せやすい。従って、カバーリング性を向上させることができる。
また、前記後側側面部の下端縁は、前記前側側面部の下端縁よりも上方に位置しているから、縫製時に、表皮材の前側側面部の下端縁と後側側面部の下端縁とを上下方向で合わせる必要がない。従って、縫製作業の作業性を向上させることができる。
そして、前記第1表皮片の上端部が前記表皮材の後側側面部の下端部に対し非縫着とされて開放されているから、下側が開口する袋状に縫製した表皮材をシートバック本体に上から被せる場合、第1表皮片の上端縁のシート前方側の前端を中心として、表皮材の下端部を開放しながら表皮材をシートバック本体に被せることができる。これにより、カバーリング性を、より向上させることができる。
例えば、図6,図7に示す前記従来の構造のように、表皮材4の下端部を、シート前面側の基点Dを中心として開放する構造に比べると、表皮材の下端部に形成される開口を小さくすることができる。
その結果、表皮材が余る傾向になることを回避できて、表皮材にシワが発生することを防止することができる。また、前記開口が大きくなりすぎることに起因する表皮材の捲れを回避できて、シートバックパッドの露出を防止することができる。
例えば、表皮材の前側側面部が、下端部と、その上方の部分とに上下に分割された構造では、上下の両分割端部同士が重なり合って、前側側面部のシート前方側の端部が厚くなることから、前側側面部のシート前方側の端部のステッチ縫製の作業性が低下する。これに対して、本発明の上記の構成によれば、表皮材の前側側面部は上下に分割されていないから、前側側面部のシート前方側の端部が厚くなることがなく、前記ステッチ縫製の作業性を向上させることができる。
また、前記表皮材の側面部は、前側側面部と後側側面部とにシート前後方向に分割されるとともに両分割端部同士が縫着されているから、見栄えを向上させることができる。(請求項1)
本発明において、
前記表皮材の側面部は、前記前側側面部と後側側面部とにシート前後方向に略2等分され、
前記第1表皮片の上端部と前記表皮材の後側側面部の下端部との開放した重ね合わせ部は、シートクッションに回動可能に支持連結される回動部よりも上方に位置していると、次の作用を奏することができる。(請求項2)
前記表皮材の側面部は、前記前側側面部と後側側面部とにシート前後方向に略2等分されているから、後側側面部の下方に形成される前記重ね合わせ部のシート前後方向の長さを、適切な長さに設定することができ、表皮材の下端部に形成される開口を適切な大きさに設定することができる。
前記重ね合わせ部は前記回動部よりも上方に位置しているから、表皮材をシートバック本体に被せる際に、表皮材の下端部を前記回動部の上方で大きく開放できて、カバーリング性をさらに向上させることができる。(請求項2)
本発明において、
前記第1表皮片の後端部に第2表皮片が縫着され、
前記第2表皮片の下端部が前記表皮材の前面部の下端部に縫着され、
前記表皮材の前面部の下側側部と、前記表皮材の前側側面部の下端部と、前記表皮材の後側側面部の下端部と、前記第1表皮片と、前記第2表皮片とで形成される袋体を、前記シートバック本体の前面の下側側部から側面の前側下端部に回し込んで、前記袋体により前記シートバック本体の下側側部を立体的に覆ってあると、次の作用を奏することができる。(請求項3)
前記表皮材の前面部の下側側部と、前記表皮材の前側側面部の下端部と、前記表皮材の後側側面部の下端部と、前記第1表皮片と、前記第2表皮片とで前記袋体を形成することによって、表皮材を立体的に見栄えが良い形状にすることができ、外観品質を向上させることができる。(請求項3)
本発明において、
前記第2表皮片は舌片状に形成され、
前記第2表皮片が、前記シートバック本体の下面側から裏面側に張力をかけて引き込まれ、前記第2表皮片の係止部が前記シートバック本体の裏側の被係止部に係止されていると、次の作用を奏することができる。(請求項4)
第2表皮片を介して第1表皮片に張力を確実にかけることができ、特に乗員の目に入る第1表皮片にシワが発生することを防止することができる。その結果、外観品質を向上させることができる。
第2表皮片は舌片状に形成されているから、第2表皮片に張力をかける際に第2表皮片を作業者が引っ張りやすくすることができる。従って、カバーリング性を向上させることができる。(請求項4)
本発明において、
シートクッションのシートクッションフレームに取り付けられるステーが前記シートバックフレームの下側側部に設けられ、
前記ステーにシート幅方向外側に突出する凸部が設けられ、
前記シートバック本体は、前記凸部を介して前記シートクッションフレームに回動可能に支持され、
前記表皮材の前側側面部の下端部に、前記凸部よりも小径の凸部挿通孔が形成され、
前記シートクッションフレームが前記表皮材の外側から前記シートバックフレームに前記凸部を介して回動可能に連結されると、次の作用を奏することができる。(請求項5)
凸部を凸部挿通孔に挿入することで表皮材の位置合わせができるので、シートバック本体に対する表皮材の被せ位置が安定し、カバーリング性を向上させることができる。(請求項5)
本発明によれば、
カバーリング性と縫製作業の作業性とを向上させることができ、外観品質を向上させることがでるシートバックを提供することができた。
シートバックの斜視図 シートバックの分解斜視図 表皮材を左斜め後方から見た斜視図 表皮材の下側側部の拡大斜視図であり、第2表皮片等を開放した状態の斜視図 シートバック本体と表皮材の各部の位置関係を示す斜視図 従来の表皮材を左斜め後方から見た斜視図 従来の表皮材の下側側部の拡大斜視図 図7のC−C断面図 図7のE−E断面図
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
図1に、シートクッションと共に自動車用シートを構成するシートバック1を示してある。このシートバック1は、乗員(着座者)の背中を受け止めるセンターサポート部21と、センターサポート部21の左右両側に位置し、乗員をシート幅方向で保持する左右一対のサイドサポート部22とを備えている。左右一対のサイドサポート部22はセンターサポート部21に対してシート前方側Frに隆起している。符号Rrはシート後方側である。
図2,図5に示すように、前記シートバック1は、シートバック本体7と、シートバック本体7を覆う表皮材4とから成り、シートバック本体7は、シートバックフレーム2とシートバックパッド3から成る。
シートバックフレーム2はパイプ材やプレートで形成されている。そして、シートクッションフレームに取り付けられる金属製のステー31がシートバックフレーム2の下側側部2Sに設けられている。ステー31の下端部には、シート幅方向外側に突出する凸部31Tが設けられ、シートバック本体7は、前記凸部31Tを介してシートクッションフレームに回動自在に支持されている。
シートバックパッド3はウレタンフォームで成形されてシートバックフレーム2に支持されている。
図2,図3,図5に示すように、前記表皮材4は、シート幅方向中央側の第1前面部11と、シート幅方向で第1前面部11を挟んで位置する左右一対の第2前面部15と、側面部12とを備えている。
第1前面部11は、前記センターサポート部21に対応するシートバック本体7のセンター部を覆う。また、第2前面部15は、前記サイドサポート部22に対応するシートバック本体7のサイド部を覆う。そして、側面部12は、シートバック本体7の側面7S(図5参照)を覆う
前記側面部12は、前側側面部13と後側側面部14とにシート前後方向に2分割(略2等分である)されるとともに、両分割端部13T,14T同士が縫着されている。
図4に示すように、前記前側側面部13の下端部13Kは、この下端部13Kの下端縁13K1に沿うように円弧状に折曲された表皮材4の第2前面部15の下側側部15Sに縫着されている。後側側面部14の下端縁14K1は、前側側面部13の下端縁13K1よりも上方に位置する。
さらに、前側側面部13の下側後端部13Bに第1表皮片16の前端部16Aが縫着されて、第1表皮片16が後側側面部14の下端部14Kの下方に位置している。前側側面部13の下側後端部13Bは後側側面部14の下端縁14K1よりも下方に位置する。
そして、第1表皮片16の上端部16Jと表皮材4の後側側面部14の下端部14Kとが重ね合わされ、第1表皮片16の上端部16Jが表皮材4の後側側面部14の下端部14Kに対し非縫着とされて開放されている。
第1表皮片16の上端部16Jと表皮材4の後側側面部14の下端部14Kとの開放した重ね合わせ部Kは、シートクッションに回動自在に支持連結される回動部32(図2参照)よりも上方に位置している。
表皮材4の後側側面部14の下端部14Kは、約15mm幅で裏側に折り曲げられて、下端縁14K1の約7mm内側が縫着されている。これにより、表皮端末部のほつれやワディング見えが無く見栄えをよくすることができる。
表皮材4の前側側面部13と第2前面部15との縫い合わせ部は、上下方向ほぼ全長にわたってステッチ縫製されている。ステッチ縫製の端末は、第1表皮片16と第2表皮片17に縫着され、縫製糸端末が表皮材4の内側に位置する。これにより、外観品質を向上させることができる。
また、第1表皮片16の後端部16Bに、舌片状の第2表皮片17の一端部17Aが縫着され、第2表皮片17の下端部17Kが、表皮材4の第2前面部15の下端部15Kに縫着されている。そして、表皮材4の第2前面部15の下側側部15Sと、表皮材4の前側側面部13の下端部13Kと、表皮材4の後側側面部14の下端部14Kと、第1表皮片16と、第2表皮片17とで形成される袋体を、シートバック本体7の前面の下側側部から側面7Sの前側下端部7S1(図5参照)に回し込んで、前記袋体によりシートバック本体7の下側側部を立体的に覆ってある。
第2表皮片17は、シートバック本体7の下面側から裏面側に張力をかけて引き込まれ、第2表皮片17の係止部17Hがシートバック本体7の裏側の被係止部(図示せず)に係止されている。
表皮材4の前側側面部13の下端部13Kには、ステー31の凸部31Tよりも小径の凸部挿通孔13Hが形成され、凸部31Tが凸部挿通孔13Hに挿通されている。一例として、凸部挿通孔13Hは直径8mm、凸部31Tは直径10mmである。そして、シートクッションフレームが表皮材4の外側からシートバックフレーム2に前記凸部31Tを介して回動可能に連結されている。前記重ね合わせ部Kは凸部挿通孔13Hよりも上方に位置する。
[シートバック本体7に対する表皮材4の組み付け手順]
(1) 表皮材4の下端部を開放し、この表皮材4をシートバック本体7に上方から下端部側まで被せる。
(2) 前記基点Dを起点とし、第2表皮片17を引っ張って表皮材4の下側側部を開放し、前述のように、前記袋体を、シートバック本体7の前面の下側側部から側面7Sの前側下端部7S1に回し込んで、袋体によりシートバック本体7の下側側部を立体的に覆う。
(3) 前記表皮材4の前側側面部13の下端部13Kに形成された凸部挿通孔13Hに、ステー31の凸部31Tを挿通させる。
(4) 第1表皮片16と第2表皮片17にシワが発生しないように第2表皮片17をシートバック本体7の下面側から裏面側に張力をかけて引き込み、第2表皮片17の係止部17Hをシートバック本体7の裏側の被係止部に係止させる。
(5) 表皮材4の第1前面部11の下端部11Kをシートバック本体7の下面側から裏面側に通し、第1前面部11の下端部11Kに設けられた係止部と、表皮材4の裏面部に設けられた被係止部とを係止する。
(6) 表皮材4をシートバック本体7に被せた後は、凸部31Tを介してステー31をシートクッションフレームに支持連結する。その後に、凸部31Tをヒンジカバー(図示せず)で覆う。凸部31Tをヒンジカバーで覆うことで安全性を高めることができる。
上記の構成によれば、
(1) 前記表皮材4の前側側面部13の下端部13Kは、この下端部13Kの下端縁13K1に沿うように折曲された表皮材4の第2前面部15の下側側部15Sに縫着されて袋状になっているから、シートバック本体7の下側側部に表皮材4を被せやすい。従って、カバーリング性を向上させることができる。
また、前記後側側面部14の下端縁14K1は、前記前側側面部13の下端縁13K1よりも上方に位置しているから、縫製時に、表皮材4の前側側面部13の下端縁13K1と後側側面部14の下端縁14K1とを上下方向で合わせる必要がない。従って、縫製作業の作業性を向上させることができる。
そして、前記第1表皮片16の上端部16Jが前記表皮材4の後側側面部14の下端部14Kに対し非縫着とされて開放されているから、下側が開口する袋状に縫製した表皮材4をシートバック本体7に上から被せる場合、第1表皮片16の上端縁のシート前方側Frの前端(前記基点D)を中心として、表皮材4の下端部を開放しながら表皮材4をシートバック本体7に被せることができる。これにより、カバーリング性を、より向上させることができる。
例えば、図6,図7に示す前記従来の構造のように、表皮材4の下端部を、シート前面側の基点Dを中心として開放する構造に比べると、表皮材4の下端部に形成される開口を小さくすることができる。
その結果、表皮材4が余る傾向になることを回避できて、表皮材4にシワが発生することを防止することができる。また、前記開口が大きくなりすぎることに起因する表皮材4の捲れを回避できて、シートバックパッド3の露出を防止することができる。
例えば、表皮材4の前側側面部13が、下端部と、その上方の部分とに上下に分割された構造では、上下の両分割端部同士が重なり合って、前側側面部13のシート前方側Frの端部が厚くなることから、前側側面部13のシート前方側Frの端部のステッチ縫製の作業性が低下する。これに対して、本発明の上記の構成によれば、表皮材4の前側側面部13は上下に分割されていないから、前側側面部13のシート前方側Frの端部が厚くなることがなく、前記ステッチ縫製の作業性を向上させることができる。
(2) 前記重ね合わせ部Kは前記回動部32よりも上方に位置しているから、表皮材4をシートバック本体7に被せる際に、表皮材4の下端部(下側側部)を前記回動部32の上方で大きく開放できて、カバーリング性をさらに向上させることができる。
(3) 表皮材4の第2前面部15の下側側部15Sと、表皮材4の前側側面部13の下端部13Kと、表皮材4の後側側面部14の下端部14Kと、第1表皮片16と、第2表皮片17とで袋体を形成することによって、表皮を立体的に見栄えが良い形状にすることができ、外観品質を向上させることができる。
(4) 第2表皮片17を介して第1表皮片16に張力を確実にかけることができ、特に乗員の目に入る第1表皮片16にシワが発生することを防止することができる。その結果、外観品質を向上させることができる。
第2表皮片17は舌片状に形成されているから、第2表皮片17に張力をかける際に第2表皮片17を作業者が引っ張りやすくすることができる。従って、カバーリング性を向上させることができる。
(5) 凸部31Tを凸部挿通孔13Hに挿入することで表皮材4の位置合わせができるので、シートバック本体7に対する表皮材4の被せ位置が安定し、カバーリング性を向上させることができる。
2 シートバックフレーム
2S シートバックフレームの下側側部
3 シートバックパッド
4 表皮材
7 シートバック本体
7S シートバック本体の側面
7S1 側面の前側下端部(シートバック本体の側面の前側下端部)
12 側面部
13 前側側面部
13B 前側側面部の下側後端部
13H 凸部挿通孔
13K 前側側面部の下端部
13K1 下端縁(前側側面部の下端部の下端縁)
13T 分割端部(前側側面部の分割端部)
14 後側側面部
14K 後側側面部の下端部
14K1 下端縁(後側側面部の下端縁)
14T 分割端部(後側側面部の分割端部)
15 前面部(第2前面部)
15K 前面部の下端部(第2前面部の下端部)
15S 前面部の下側側部(第2前面部の下側側部)
16 第1表皮片
16A 第1表皮片の前端部
16J 第1表皮片の上端部
16B 第1表皮片の後端部
17 第2表皮片
17H 係止部
17K 第2表皮片の下端部
31 ステー
31T 凸部
32 回動部
K 重ね合わせ部

Claims (5)

  1. シートバックフレームとシートバックパッドから成るシートバック本体が表皮材で覆われ、
    前記表皮材は、前記シートバック本体の前面を覆う前面部と、前記シートバック本体の側面を覆う側面部とを備えているシートバックであって、
    前記表皮材の側面部は、前側側面部と後側側面部とにシート前後方向に分割されるとともに両分割端部同士が縫着され、
    前記前側側面部の下端部は、この下端部の下端縁に沿うように折曲された前記表皮材の前面部の下側側部に縫着され、
    前記後側側面部の下端縁は、前記前側側面部の下端縁よりも上方に位置し、
    前記前側側面部の下側後端部に第1表皮片の前端部が縫着されて、前記第1表皮片が前記後側側面部の下端部の下方に位置し、
    前記第1表皮片の上端部と前記表皮材の後側側面部の下端部とが重ね合わされ、
    前記第1表皮片の上端部が前記表皮材の後側側面部の下端部に対し非縫着とされて開放されているシートバック。
  2. 前記表皮材の側面部は、前記前側側面部と後側側面部とにシート前後方向に略2等分され、
    前記第1表皮片の上端部と前記表皮材の後側側面部の下端部との開放した重ね合わせ部は、シートクッションに回動可能に支持連結される回動部よりも上方に位置している請求項1記載のシートバック。
  3. 前記第1表皮片の後端部に第2表皮片が縫着され、
    前記第2表皮片の下端部が前記表皮材の前面部の下端部に縫着され、
    前記表皮材の前面部の下側側部と、前記表皮材の前側側面部の下端部と、前記表皮材の後側側面部の下端部と、前記第1表皮片と、前記第2表皮片とで形成される袋体を、前記シートバック本体の前面の下側側部から側面の前側下端部に回し込んで、前記袋体により前記シートバック本体の下側側部を立体的に覆ってある請求項1又は2記載のシートバック。
  4. 前記第2表皮片は舌片状に形成され、
    前記第2表皮片が、前記シートバック本体の下面側から裏面側に張力をかけて引き込まれ、前記第2表皮片の係止部が前記シートバック本体の裏側の被係止部に係止されている請求項3記載のシートバック。
  5. シートクッションのシートクッションフレームに取り付けられるステーが前記シートバックフレームの下側側部に設けられ、
    前記ステーにシート幅方向外側に突出する凸部が設けられ、
    前記シートバック本体は、前記凸部を介して前記シートクッションフレームに回動可能に支持され、
    前記表皮材の前側側面部の下端部に、前記凸部よりも小径の凸部挿通孔が形成され、
    前記シートクッションフレームが前記表皮材の外側から前記シートバックフレームに前記凸部を介して回動可能に連結される請求項1〜4のいずれか一つに記載のシートバック。
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