JP2016107762A - カバー脱着式乗物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】エアバッグ内蔵のカバー脱着式乗物用シートにおいて、エアバッグ内蔵を示す表示タグを、ベースシートのシートカバーにのみ取付けておけばよくするとともに、縫製部の細かい制御を要さずエアバッグ展開時に脱着可能なシートカバーの破断を容易にする。【解決手段】エアバッグ14Bを内蔵したバックパッド12がバックカバー13で覆われることにより形成されたシートバックベース10Bと、シートバックベース10Bに対し脱着可能な脱着バックカバー15と、を備える。バックカバー13の、エアバッグ14Bの展開動作によって破断される縫製ラインS3には表示タグ138が設けられる。脱着バックカバー15をシートバックベース10Bに取付けたとき、脱着バックカバー15の縫製ラインS13には表示タグ138を挿通して脱着バックカバーからシート外側に露出させることが可能なスリット154が設けられている【選択図】図4

Description

本発明は、カバー脱着式乗物用シートに関するものである。
従来、エアバッグを内蔵した乗物用シートにおいて、ベースとなるシートに対して脱着可能なシートカバーが備えられたものが知られている。かかる乗物用シートにおいては、エアバッグが内蔵されていることを示す表示タグを外部から認識できる位置に取付けることがある。また、エアバッグの展開時に脱着可能なシートカバーが着実に破断してエアバッグのシート外部への展開を妨げないようにすることも必要である。特許文献1に記載の乗物用シートでは、表示タグの取付けに関しては何ら言及されていない。また、脱着可能なシートカバーの破断を容易にするために、縫製部の縫製強度をコントロールすべく縫製糸の強度や縫い目ピッチなどを細かく制御している。
特開2003−93202号公報
特許文献1に記載の技術においては、エアバッグが備えられていることを示す表示タグを、ベースとなるシートのシートカバーと脱着可能なシートカバーの両方に取付けておく必要があった。これは、ベースとなるシートに脱着可能なシートカバーを取付けたときも取外したときも表示タグを外部から認識できるようにするためである。また、エアバッグ展開時に脱着可能なシートカバーの破断を容易にするために、脱着可能なシートカバーの縫製部を細かく制御して製造しなければならないという問題があった。
このような問題に鑑み本発明の課題は、エアバッグが備えられていることを示す表示タグを、ベースとなるシートのシートカバーにのみ取付けておけばよくするとともに、縫製部の細かい制御を要さずにエアバッグ展開時に脱着可能なシートカバーの破断を容易にすることができるカバー脱着式乗物用シートを提供することにある。
本発明の第1発明は、エアバッグを内蔵したシートパッドがシートカバーで覆われることにより形成されたシートベースと、該シートベースの外表面を覆うべく脱着可能に取付けられた脱着シートカバーと、を備えたカバー脱着式乗物用シートであって、前記シートベースの前記シートカバーの縫製部位のうち、前記エアバッグの展開動作によって破断される部位に表示タグが設けられ、前記脱着シートカバーを前記シートベースに取付けたとき、前記脱着シートカバーの縫製部には前記表示タグを挿通して前記脱着シートカバーからシート外側に露出させることが可能な開口部が設けられていることを特徴とする。
第1発明によれば、シートベースに取付けられた表示タグが脱着シートカバーの開口部を通してシート外側に露出させられ外部から視認可能となるので、脱着シートカバーには表示タグを設ける必要がない。また、エアバッグが展開したとき破断されるシートベースのシートカバー縫製部位に表示タグが設けられているので、それを挿通する脱着シートカバーの開口部もエアバッグが展開していく経路の範囲内にある。これによって、開口部を起点に脱着シートカバーの縫製部が破断していきやすくなり、縫製部を細かく制御して製造しなくても脱着シートカバーの破断を容易にすることができる。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記表示タグは、前記エアバッグの展開経路上にある前記シートカバーの縫製部位の前記エアバッグに対向する位置の範囲内に設けられていることを特徴とする。
第2発明によれば、エアバッグの展開圧が着実に印加されるシートカバーの縫製部位に表示タグが設けられ、脱着シートカバーの開口部は表示タグの位置に設けられているので、脱着シートカバーの開口部にエアバッグの展開圧が効率よく印加され脱着シートカバーの破断が容易となる。
本発明の第3発明は、上記第1発明又は上記第2発明において、前記開口部は前記縫製部の一部を縫わないことにより形成したスリットであることを特徴とする。
第3発明によれば、脱着シートカバーに開口部を設けるのに、縫製部の一部を縫わないことによりスリットを形成するだけでよく、脱着シートカバーの製造が容易となる。
本発明の一実施形態にかかる自動車用シートの斜視図であり、脱着シートカバーを取付ける前の状態を示す斜視図である。 図1におけるII−II矢視線断面図である。 上記実施形態に係る自動車用シートにおいて脱着シートカバーを取付けた状態を示す斜視図である。脱着シートカバー部にハッチングを施して示す。 図3におけるIV−IV矢視線断面図である。 図4におけるバックカバーの構造を説明する模式図である。
図1〜図5は、本発明の一実施形態を示す。この実施形態は、自動車用シートのシートバックに本発明を適用した例である。各図中、矢印により自動車用シートを自動車に取付けたときの自動車の各方向を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。本実施形態の自動車用シート1は、着座部となるシートクッション2と、背凭れとなるシートバック10と、頭部を支持するヘッドレスト(図示せず)を備える。シートクッション2、ヘッドレストについては、公知の構成のものであるので説明を省略し、シートバック10について説明していく。ここで、自動車用シート1が特許請求の範囲の「乗物用シート」に相当する。
図3及び図4に示すように、シートバック10は、その骨格を成すバックフレーム11の上にクッション材である発泡ウレタン製のバックパッド12を載置し、その上から表皮材であるバックカバー13で覆った構造のシートバックベース10Bと、シートバックベース10Bに対して脱着可能な脱着バックカバー15と、を備えている。ここで、シートバックベース10Bと脱着バックカバー15が、それぞれ、特許請求の範囲の「シートベース」と「脱着シートカバー」に相当する。
図1及び図2に基づいてシートバックベース10Bについて説明する。バックフレーム11は、上下方向に延びる断面が略U字状のプレス部材である左右一対のサイドフレーム11Aの上部を正面視逆U字状のパイプ部材であるアッパフレーム11Bで連結し、下部を正面視矩形状のプレス部材であるロアパネル11Cで連結して、正面視で矩形枠状に形成した部材である。右側のサイドフレーム11A上部の右側面(シート外側面)には、エアバッグモジュール14が取付けられている。左右一対のサイドフレーム11Aの下端部が、リクライナ(図示せず)を介してクッションフレーム(図示せず)の後端部に連結されてクッションフレームに対するバックフレーム11の傾きが調整可能となっている。エアバッグモジュール14は、ガスを発生するインフレータ14Aと折畳まれたエアバッグ14Bとを備えインフレータ14Aがサイドフレーム11Aに固定されることで取付けられている。
バックパッド12は、主に着座者の背部が当接する凹面形状の着座面を有する着座面部121と、着座者の側部を支える土手部122と、を有している。着座面部121は、着座者の背部上方中央部位を支える中央上部121Aと、着座者の背部下方中央部位を支える中央下部121Bと、を有している。土手部122は、着座面部121の左右両外側に位置しており、着座面部121よりも前方に向かって張り出した凸形状をしている。土手部122の左右の周縁後端部にはシート内側方向に向かって巻き返すように延びる包囲部123が設けられている。着座面部121の上下の各周縁後端部にはシート内側方向に向かって巻き返すように延びる包囲部(図示せず)が設けられている。左右の包囲部123及び上下の包囲部がバックフレームを覆った状態で、バックパッド12はバックフレーム11に対して取付けられている。バックパッド12とバックカバー13が、それぞれ特許請求の範囲の「シートパッド」と「シートカバー」に相当する。
バックパッド12の着座面部121の中央上部121Aと中央下部121Bとの上下方向の境界箇所には、左右方向に延びる横吊り込み溝部121Cが凹設されている。中央上部121Aと土手部122との境界箇所、及び、中央下部121Bと土手部122との境界箇所には、上下方向に延びる縦吊り込み溝部122Cが凹設されている。縦吊り込み溝部122Cは、横吊り込み溝部121Cの延設方向(シート幅方向)端末部と連結されている。横吊り込み溝部121Cと縦吊り込み溝部122Cは、後述するバックカバー13の縫製部の一部を吊り込んでバックパッド12に固定するためのものである。バックパッド12の着座面とは反対の面には不織布からなる裏面材124が一体的に接合されている。裏面材124は、バックパッド12の発泡成形時に予め成形型内に配置しておくことにより樹脂材料が含浸硬化して一体化されるものであり、バックパッド12の裏面がバックフレーム11のばね材に接触したときバックパッド12に亀裂等の損傷が及ばないようにする機能を有する。バックパッド12をバックフレーム11に対して取付けたとき、バックパッド12裏面の、エアバッグモジュール14のエアバッグ14Bの前面に対向する位置には溝部125が設けられている。溝部125の開口端部で裏面材124は切り欠かれ開口部124Aが設けられている。エアバッグ14Bは、インフレータ14Aからのガスが供給されると、開口部124A及び溝部125からバックパッド12を破断して展開可能とされている。
図1、図2及び図5に示すように、バックカバー13は、裁断した表皮材パーツを縫い合わせて袋状に形成したものである。表皮材としては、布帛や皮革等の表皮と、ウレタン製スラブパッドと、綿布や不織布製の裏基布と、をこの順に積層してラミネートした面状体が使用される。表皮材パーツとしては次のものがある。(1)バックパッド12の中央上部121Aに対応するカバー中央上部131A(2)バックパッド12の中央下部121Bに対応するカバー中央下部131B(3)バックパッド12の土手部122着座面側に対応するカバー土手部132(4)バックパッド12の上部及び左右側部を覆いカバー中央上部131Aとカバー土手部132と連結されるカバー前側部133(5)バックパッド12の後部から上部及び左右側部を覆うカバー後部134(6)バックパッド12の上部及び左右側部を覆いカバー前側部133とカバー後部134に連結されるカバー中央側部135(7)バックパッド12の上部及び左右側部を覆いカバー前側部133とカバー後部134に連結されるとともに、カバー中央側部135の上(シート外側)に配置されるカバー開閉部136。ここで、カバー開閉部136は、スライドファスナ137により前後方向に分離可能となっている。すなわち、カバー開閉部136を分離したときシート前方向に位置するカバー開閉前部136Aとその後端部に取付けられたスライドファスナ137Aと、シート後方向に位置するカバー開閉後部136Bとその後端部に取付けられたスライドファスナ137Bと、を備える。スライドファスナとは、一般に用いられるスライド式のファスナであり、一方のファスナ片に設けられたスライド具に他方のファスナ片を係合し、スライド具を滑らせることによりファスナ片同士を係脱自在としたものである。
カバー中央上部131Aとカバー中央下部131Bは、縫製ラインS1で縫製されており、カバー中央上部131A及びカバー中央下部131Bと、カバー土手部132とは、縫製ラインS2で縫製されている。カバー中央上部131A及びカバー土手部132と、カバー前側部133とは、縫製ラインS3で縫製されており、カバー前側部133とカバー中央側部135及びカバー開閉前部136Aとは、縫製ラインS4で縫製されている。また、カバー中央側部135及びカバー開閉後部136Bと、カバー後部134とは、縫製ラインS5で縫製されている。縫製ラインS1は、バックパッド12の横吊り込み溝部121Cに対して吊り込み固定され、縫製ラインS2は、バックパッド12の縦吊り込み溝部122Cに対して吊り込み固定されている。吊り込み固定の方法については、バックパッド12にインサートされたワイヤに吊り綿布に取付けられたワイヤをホグリング等で係止する公知の方法なので詳しい説明を省略する。エアバッグモジュール14のエアバッグ14Bが配設された位置の前方に対応する位置の縫製ラインS3にはエアバッグが内蔵されていることを示す布製の表示タグ138が共縫いされて取付けられている。バックパッド12にバックカバー13が取付けられた状態で、表示タグ138はバックパッド12の溝部125の底面直前の位置に配置される。表示タグ138は、帯状布帛を二つ折りにして重ね合わせたものであり、その表面にエアバッグ装置を内蔵していることを示す表示が施されている。二つ折りの開放側端部が縫製ラインS3で共縫いされており、ループ状の部分が外側に突出するようになっている。また、図示は省略するが、必要に応じてエアバッグが展開するときに縫製ラインS3を破断しやすくするために低伸張度の面状部材を縫製ラインS3とバックフレーム11との間に設けることがある。すなわち、面状部材の一端部を縫製ラインS3で共縫いし、他端部をバックフレーム11に係止する。これによって、エアバッグの展開をさらに容易にすることができる。ここで、縫製ラインS3が特許請求の範囲の「縫製部位」に相当する。
図3、図4及び図5に基づいて、脱着バックカバー15について説明する。脱着バックカバー15は、裁断した表皮材パーツを縫い合わせて袋状に形成したものである。表皮材としては、布帛や皮革等の表皮と、ウレタン製スラブパッドと、綿布や不織布製の裏基布と、をこの順に積層してラミネートした面状体が使用される。脱着バックカバー15の表皮材は、通常、バックカバー13と色、柄、風合い等を変えるためにバックカバー13の表皮材とは異なるものとされることが多いが同一のものであってもかまわない。表皮材パーツとしては次のものがある。(1)バックカバー13のカバー中央上部131Aに対応する脱着カバー中央上部151A(2)バックカバー13のカバー中央下部131Bに対応する脱着カバー中央下部151B(3)バックカバー13のカバー土手部132に対応する脱着カバー土手部152(4)バックカバー13のカバー前側部133に対応する脱着カバー前側部153(5)バックカバー13のカバー開閉前部136Aに対応する脱着カバー開閉前部156A。ここで、脱着カバー開閉前部156Aの端部にはスライドファスナ157Aが取付けられている。スライドファスナ157Aは、バックカバー13のカバー開閉後部136Bの後端部に取付けられたスライドファスナ137Bと係合可能である。
脱着カバー中央上部151Aと脱着カバー中央下部151Bは、縫製ラインS11で縫製されており、脱着カバー中央上部151A及び脱着カバー中央下部151Bと、脱着カバー土手部152とは、縫製ラインS12で縫製されている。脱着カバー中央上部151A及び脱着カバー土手部152と、脱着カバー前側部153とは、縫製ラインS13で縫製されており、脱着カバー前側部153と脱着カバー開閉前部156Aとは、縫製ラインS14で縫製されている。脱着バックカバー15をシートバックベース10Bに取付けたとき、脱着バックカバー15の縫製ラインS11、縫製ラインS12、縫製ラインS13、縫製ラインS14は、それぞれ、バックカバー13の縫製ラインS1、縫製ラインS2、縫製ラインS3、縫製ラインS4に対応した位置に来るように設けられている。エアバッグモジュール14が配設された位置に対応する位置の縫製ラインS13にはエアバッグが内蔵されていることを示す布製の表示タグ138を通して外部から見えるような状態に保持することができるスリット154が表示タグ138の上下方向幅よりやや長く設けられている。また、スリット154が形成させる部分の縫い代部分は、脱着カバー土手部152と脱着カバー前側部153の裏面側に折り返されて縫製ラインS131によって縫われている。スリット154と縫製ラインS13が、それぞれ、特許請求の範囲の「開口部」と「縫製部」縫製ラインS13に相当する。
シートバックベース10Bに脱着バックカバー15を取付ける手順について説明する。図1、図2及び図5に示すように、カバー開閉部136のカバー開閉前部136Aとカバー開閉後部136Bを連結しているスライドファスナ137Aとスライドファスナ137Bの係合を解除する。次に、図3、図4及び図5に示すように、シートバックベース10B上に脱着バックカバー15を被せつけてスリット154から表示タグ138を引き出した後、脱着カバー開閉前部156Aのスライドファスナ157Aをバックカバー13のカバー開閉後部136Bのスライドファスナ137Bと係合させる。取付けた脱着バックカバー15の取外しの手順はこれと逆である。すなわち、図3、図4及び図5に示すように、脱着カバー開閉前部156Aのスライドファスナ157Aと、バックカバー13のカバー開閉後部136Bのスライドファスナ137Bとの係合を解除する。次に、脱着バックカバー15をシートバックベース10Bから取り去って、図1及び図2に示すように、カバー開閉部136のカバー開閉前部136Aのスライドファスナ137Aと、カバー開閉後部136Bのスライドファスナ137Bを係合させる。
以上のように構成される実施形態は、以下のような作用効果を奏する。図3及び図4に示すように、脱着バックカバー15がシートバックベース10B上に取付けられた状態で
エアバッグモジュール14のエアバッグ14Bが展開し始めるとバックパッド12裏面の弱体化部である溝部125に応力が集中しここを起点にバックパッド12が破断し始める。次にこのエアバッグ14Bの展開に伴う力はバックカバー13の縫製ラインS3に印加され縫製ラインS3の破断が始まる。さらに、このエアバッグ14Bの展開に伴う力はシートバックベース10Bに被せつけられた脱着バックカバー15の縫製ラインS13に印加される。このとき、縫製ラインS13のエアバッグ14Bの展開経路上に表示タグ138を通すスリット154が設けられているのでこのスリット154の端部を起点に縫製ラインS13の破断が容易に進展する。これによって、脱着バックカバー15の縫製部を細かく制御して製造しなくても脱着シートカバーの破断を容易にしてエアバッグが円滑に展開することができるようになる。すなわち、シートバックベース10Bに取付けられた表示タグ138が脱着バックカバー15のスリット154を通してシート外側に露出させられ外部から視認可能となるので、脱着バックカバー15には表示タグ138を設ける必要がないとともに、脱着バックカバー15が取付けられていてもエアバッグの円滑な展開が確保できる。さらに、脱着バックカバー15のスリット154はその部分だけ縫製ラインS13を不連続にするだけで形成できるため製造が容易である。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、次のようなものが挙げられる。
1.上記実施形態においては、自動車用シート1のシートバック10に本発明を適用したが、これに限らず、シートクッション2に適用することもできる。
2.上記実施形態においては、表示タグ138はその表面にエアバッグ装置を内蔵していることを示す表示がされているものとしたが、これに限らず、他の表示がされているものでもよいし、他の表示と併せて表示されているものでもよい。
3.上記実施形態においては、表示タグ138を脱着バックカバー15の縫製ラインS13に設けたスリット154としたが、これに限らず、縫製ラインS13を不連続状態にする孔であってもよい。
4.上記実施形態においては、縫製ラインS13は他の縫製ラインS11、S12、S14と同じ糸を用いて同じ縫い目ピッチで縫製したが、これに限らず、材質や太さを変えたより引張り強度の低い糸を使ったり、縫い目ピッチを大きくしたりしてより破断しやすくしてもよい。
5.上記実施形態においては、シートバックベース10Bの着座面側の全域を覆う脱着バックカバー15としたが、これに限らず、例えばシートバックベース10Bの着座面側の上部のみを覆う脱着バックカバーとしてもよい。この場合、スリット154は縫製ラインS13の端末部に設けられて一端部が開放されたスリットとされてもよい。
6.上記実施形態においては、本発明を自動車用シートに適用したが、これに限らず、鉄道車両や船舶等のシートにも適用することができる。
1 自動車用シート(乗物用シート)
10 シートバック
10B シートバックベース(シートベース)
11 バックフレーム
12 バックパッド(シートパッド)
13 バックカバー(シートカバー)
14 エアバッグモジュール
14B エアバッグ
15 脱着バックカバー(脱着シートカバー)
138 表示タグ
154 スリット(開口部)
S13 縫製ライン(縫製部)
S3 縫製ライン(縫製部位)


Claims (3)

  1. エアバッグを内蔵したシートパッドがシートカバーで覆われることにより形成されたシートベースと、該シートベースの外表面を覆うべく脱着可能に取付けられた脱着シートカバーと、を備えたカバー脱着式乗物用シートであって、
    前記シートベースの前記シートカバーの縫製部位のうち、前記エアバッグの展開動作によって破断される部位に表示タグが設けられ、前記脱着シートカバーを前記シートベースに取付けたとき、前記脱着シートカバーの縫製部には前記表示タグを挿通して前記脱着シートカバーからシート外側に露出させることが可能な開口部が設けられているカバー脱着式乗物用シート。
  2. 請求項1において、前記表示タグは、前記エアバッグの展開経路上にある前記シートカバーの縫製部位の前記エアバッグに対向する位置の範囲内に設けられているカバー脱着式乗物用シート。
  3. 請求項1又は請求項2において、前記開口部は前記縫製部の一部を縫わないことにより形成したスリットであるカバー脱着式乗物用シート。

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