JP6101798B2 - 外観検査装置 - Google Patents

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Description

この発明は、外観検査装置に関し、特に、光源と撮像部とを備えた外観検査装置に関する。
従来、光源と撮像部とを備えた外観検査装置が知られている。このような外観検査装置は、たとえば、特開平08−29121号公報に開示されている。
上記特開平08−29121号公報には、撮像位置の垂直上方に配置されたトップカメラと、トップカメラの回りに環状に配置された上方照明とを備えるとともに、さらに、撮像位置の斜め上方に配置された4つのサイドカメラと、それぞれのサイドカメラの近傍に配置された4つの斜方照明とを備える外観検査装置が開示されている。上方照明および斜方照明は、撮像対象物である回路基板(回路基板上の電子部品)に対して直接照明光を照射するように構成されている。
また、従来では、光源の光を反射させて撮像対象物に照射する間接照明を行う外観検査装置が知られている。間接照明を行う場合には、撮像位置を覆う反射部が設けられ、反射部内に配置された光源の光を反射部の内面で反射させることにより、撮像対象物の周囲から照明光を照射させる。この場合、主撮像部は、反射部の頂部に形成される撮像用の開口部から撮像を行う。
特開平08−29121号公報
ここで、上記特開平08−29121号公報の外観検査装置のように、主撮像部の他に、他の検査用機器(サイドカメラおよび斜方照明)を複数設けている外観検査装置で間接照明を行う場合には、反射部がサイドカメラおよび斜方照明の光軸を遮ることとなる。そのため、この場合には、たとえば反射部の内部に検査用機器(サイドカメラおよび斜方照明)を配置するといった構成を採用する必要があると考えられる。しかしながら、そのような構成では、反射部の内部に光を遮る障害物(検査用機器)が配置される結果、反射部の反射面積が大きく減少してしまうとともに、影ができて一様で均一な照明を行うことが困難になるという不都合が生じる。そのため、サイドカメラおよび斜方照明などの主撮像部以外の検査用機器を追加的に設ける場合に間接照明を行う場合には、間接照明の均一性(撮像対象物に陰や輝点などが映り込まず、輝度ムラが少ないこと)が低下するという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、主撮像部以外の検査用機器を設置可能に構成する場合でも、間接照明の均一性が低下するのを抑制することが可能な外観検査装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面における外観検査装置は、撮像位置に配置された撮像対象物を略垂直上方から撮像する主撮像部と、光源と、撮像位置を覆うように設けられ、光源の照明光を反射させて撮像対象物に照射する反射部と、を含む間接照明部とを備え、反射部は、主撮像部の配置位置とは異なる位置に、反射部の外部から撮像対象物に対して撮像または光の照射を行うための開口部を有し、反射部の外部から開口部を介して撮像対象物に対して撮像または光の照射を行うことが可能な検査用機器をさらに備え、検査用機器の開口部側の端面部、および、検査用機器の開口部側の端面部と開口部の縁部との隙間部分の少なくとも一方には、反射部の内部側に向けて光を反射する光反射面部が設けられている。
この発明の一の局面による外観検査装置では、上記のように、反射部の主撮像部の配置位置とは異なる位置に、反射部の外部から撮像対象物に対して撮像または光の照射を行うための開口部を設けることによって、主撮像部以外の他の検査用機器(撮像部や照明部など)を反射部の外部に配置することができる。この結果、反射部の内部に検査用機器を配置する構成のように反射部の内部に光を遮る障害物(検査用機器)が配置されることにより反射部の反射面積が大きく減少することがなく、間接照明の均一性の低下を、反射部に設けた撮像または光の照射を行うための開口部の部分だけに抑えることができる。また、撮像または光の照射を行うための開口部の面積を検査用機器(撮像部や照明部など)に必要な分に抑えることができるので、これによっても、間接照明の均一性の低下を抑制することができる。これらの結果、本発明によれば、主撮像部以外の検査用機器を設置可能に構成する場合でも、間接照明の均一性が低下するのを抑制することができる
上記一の局面による外観検査装置において、好ましくは、反射部の開口部を閉塞する閉塞部をさらに備える。ここで、撮像対象物によっては、主撮像部以外の検査用機器を使用したい場合がある一方で、主撮像部のみでも十分である場合もある。そのため、検査用機器を使用(設置)しない場合には、本発明のように反射部の開口部を閉塞する閉塞部を設けることによって、閉塞部により開口部を閉塞することができるので、実際に使用する開口部のみを開口させた状態にすることができる。その結果、必要最小限の開口面積に抑えることができるので、開口部を介する光漏れを最小限に抑えることができ、これによっても間接照明の均一性の低下を抑制することができる。また、開口部を閉塞する閉塞部を設けることによって、反射部の内部(撮像位置)への異物やほこり、その他の検査の信頼性を低下させる物質の侵入を抑制することができる。
この場合において、好ましくは、閉塞部は、開口部を閉塞した状態で開口部を塞ぐ部分に、光を反射する第1反射面部を有する。このように構成すれば、閉塞部により開口部を閉塞する場合に、閉塞部の第1反射面部を反射部の反射面の一部として機能させることができる。これにより、反射部に開口部を設ける場合でも、閉塞部により開口部を閉塞する場合(検査用機器を使用しない場合)には、間接照明の均一性が低下するのを効果的に抑制することができる。
上記閉塞部を備える構成において、好ましくは、閉塞部は、反射部の開口部の縁部と係合する係合部を有し、開口部に着脱可能なように構成されている。このように構成すれば、検査用機器を使用(設置)しない場合には閉塞部を開口部に簡単に装着することができるとともに、後から検査用機器を使用(設置)する場合にも閉塞部を簡単に取り外すことができる。
上記一の局面による外観検査装置において、好ましくは、開口部は、反射部において、撮像位置を中心とする放射状で、かつ、主撮像部の撮像軸から斜めに傾斜した複数の位置に形成されている。このように構成すれば、主撮像部とは異なる斜め方向の複数の開口部を介して、それぞれ他の検査用機器を撮像位置に対して撮像または光の照射を行うことができる。この際、撮像位置を中心とする放射状の位置に開口部を配置することによって、撮像位置と検査用機器とを結ぶ線上に開口部を配置することができるので、ミラーなどを用いて光軸を曲げる必要がないとともに、開口部の開口面積を必要最小限に抑制することができる。
この場合、好ましくは、複数の開口部は、反射部において、平面視で撮像位置回りに互いに間隔を隔てて周状に配列されている。ここで、本発明における周状とは、一定の半径で同心円状に周状に配列される場合のみならず、異なる半径で周に沿って配列されている場合も含む広い概念である。このように構成すれば、複数の検査用機器を平面視で撮像位置を取り囲むように配置して使用することができる。これにより、たとえば検査用機器として撮像部を用いる場合、撮像対象物を取り囲むように複数の角度から撮像することができるようになるなど、検査用機器の配置位置の自由度を高めることができる。この結果、検査用機器の用途や種類、撮像対象物の形状や検査対象部位の位置などに応じて、検査用機器の配置位置を設定可能な利便性の高い外観検査装置を提供することができる。
上記一の局面による外観検査装置において、好ましくは、反射部の外部から開口部を介して撮像対象物に対して撮像または光の照射を行うことが可能な状態で、種類の異なる検査用機器を取り付け可能な共通の支持部材をさらに備える。このように構成すれば、検査対象(撮像対象物)に応じて検査用機器を支持部材に取り付けて、検査対象に応じた最適な装置構成を構築することができる。この際、使用される検査用機器として様々なものがあるが、支持部材の構造を共通化することができるので、検査対象に応じた最適な装置構成を、容易に構築することができる。
この場合、好ましくは、検査用機器は、撮像対象物を斜め方向から撮像する傾斜撮像部、三次元計測用のパターン光を投影可能な投影部、レーザポインタ、および、特定波長の照明光を照射する特定波長照明部の少なくともいずれかを含む。このように構成すれば、斜め方向からの外観検査、パターン投影またはレーザ投影による三次元形状検査、紫外光や赤外光などの特定波長の照明光を用いた外観検査などの各種検査を、検査対象に応じて、主撮像部を用いた略垂直上方の二次元画像検査と組み合わせて実施することができる。
上記検査用機器が傾斜撮像部、投影部、レーザポインタおよび特定波長照明部の少なくともいずれかを含む構成において、好ましくは、検査用機器は、投影部であり、投影部は、間接照明部による照明光を用いて撮像対象物の撮像を行う場合に、開口部を介して撮像対象物に一様な照明光を照射するように構成されている。このように構成すれば、投影部を用いてパターン投影による三次元形状検査を行うだけでなく、間接照明部を用いて主撮像部による二次元画像検査を行う場合に、投影部からの一様な照明光によって間接照明部の照明光を補うことができる。すなわち、反射部のうち開口部の部分では、間接照明部の照明光を反射させることができないため、この開口部を介して間接照明部の照明光と同じ一様な照明光を投影部から入射させることによって、開口部で反射されなかった照明光の一部を補うことができる。この結果、主撮像部以外の検査用機器(投影部)を設置するための開口部に起因して間接照明の均一性が低下するのをより効果的に抑制することができる。
上記検査用機器が傾斜撮像部、投影部、レーザポインタおよび特定波長照明部の少なくともいずれかを含む構成において、好ましくは、光反射面部は、開口部側の端面部に、光を反射する第2反射面部を含む。このように構成すれば、たとえば検査用機器が傾斜撮像部や投影部の場合には、撮像用(結像用)の鏡筒部が開口部側に配置されるので、この鏡筒部の開口部側の端面部に第2反射面部を設けることによって、開口部で反射されなかった照明光の一部を、反射部の代わりに第2反射面部によって反射させることができる。この結果、開口部の実効上の開口面積(反射できない領域の面積)を小さくする効果が得られるので、検査用機器を使用する場合でも間接照明の均一性が低下するのを抑制することができる。
上記検査用機器を取り付け可能な支持部材を備える構成において、好ましくは、検査用機器の開口部側の端面部と、開口部の縁部との隙間を塞ぐように設けられた環状のシール部材をさらに備え、光反射面部は、シール部材開口部側に露出する部分に、光を反射する第3反射面部を含む。このように構成すれば、間接照明部の照明光のうち、検査用機器と開口部の縁部との隙間から漏れる照明光を、反射部の代わりにシール部材の第3反射面部によって反射させることができる。この結果、開口部の実効上の開口面積を小さくする効果が得られるので、検査用機器を使用する場合でも間接照明の均一性が低下するのを抑制することができる。
上記一の局面による外観検査装置において、好ましくは、開口部は閉塞可能に構成されており、主撮像部の撮像画像を画像処理する画像処理部をさらに備え、画像処理部は、開状態の開口部の位置情報に基づいて、間接照明部の照明光を用いて主撮像部により撮像された撮像画像中から開状態の開口部に対応する照明ムラ部分を検出し、検出した撮像画像中の照明ムラを補正する処理を行うように構成されている。このように構成すれば、非反射領域である開口部に起因して間接照明部の照明ムラ部分(開口部に対応する暗部)が撮像画像中に映り込んでしまう場合にも、この照明ムラ部分を補正することができる。これにより、検査用機器を使用する場合の開口部に起因する間接照明の均一性の低下を、画像処理により事後的に抑制することができる。
本発明によれば、上記のように、主撮像部以外の検査用機器を設置可能に構成する場合でも、間接照明の均一性が低下するのを抑制することができる。
本発明の一実施形態による外観検査装置の全体構成を概略的に示した模式図である。 本発明の一実施形態による外観検査装置の反射部を示した斜視図である。 本発明の一実施形態による外観検査装置の反射部および検査用機器を上方から見た場合の配置を示した模式的な平面図である。 本発明の一実施形態による外観検査装置の撮像ヘッド部の概略構成を示した正面図である。 本発明の一実施形態による外観検査装置のキャップを示した斜視図である。 図5に示したキャップを開口部に装着した状態を模式的に示した反射部の部分断面図である。 本発明の一実施形態による外観検査装置の支持部材および取付部材を上方から見た場合の配置を模式的に示した平面図である。 検査用機器の第2反射面部を説明するための鏡筒部の模式的な斜視図である。 本発明の一実施形態による外観検査装置においてシール部材を取り付けた状態を示した反射部の模式的な部分断面図である。 図9に示したシール部材を示した斜視図である。 本発明の一実施形態による外観検査装置の画像処理部による画像補正処理の具体例を説明するための間接照明部の模式図である。 画像処理部による画像補正処理の具体例を説明するための撮像画像の模式図である。 図12に示した撮像画像において開口部に起因する暗領域が映り込んだ場合の一例を示した撮像画像の模式図である。 図12に示した撮像画像において開口部に起因する暗領域が映り込んだ場合の他の一例を示した撮像画像の模式図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1〜図14を参照して、本発明の一実施形態による外観検査装置100の構造について説明する。
図1に示すように、本実施形態による外観検査装置100は、基板製造プロセスにおける製造中または製造後のプリント基板(以下、「基板」という)110を撮像対象物として撮像し、基板110および基板110上の電子部品120に対する各種検査を行う装置である。外観検査装置100は、電子部品120を基板110に実装して回路基板を製造するための基板製造ラインの一部を構成している。なお、基板110は、本発明の「撮像対象物」の一例である。
基板製造プロセスの概要としては、まず、配線パターンが形成された基板110上に、ハンダ印刷装置(図示せず)によって所定のパターンでハンダ(ハンダペースト)130の印刷(塗布)が行われる(ハンダ印刷工程)。続いて、ハンダ印刷後の基板110に、表面実装機(図示せず)によって電子部品120が搭載(実装)される(実装工程)ことにより、電子部品120の端子部がハンダ130上に配置される。その後、実装済み基板110がリフロー炉(図示せず)に搬送されてハンダ130の溶融および硬化(冷却)が行われる(リフロー工程)ことにより、電子部品120の端子部が基板110の配線に対して半田接合される。これにより、電子部品120が配線に対して電気的に接続された状態で基板110上に固定され、基板製造が完了する。
外観検査装置100は、たとえば、ハンダ印刷工程後の基板上のハンダの印刷状態の検査や、実装工程後における電子部品の実装状態の検査、または、リフロー工程後における電子部品の実装状態の検査などに用いられる。したがって、外観検査装置100は、基板製造ラインにおいて1または複数設けられる。ハンダの印刷状態としては、設計上の印刷位置に対する印刷位置ずれ、ハンダの形状、体積および高さ(塗布量)、ブリッジ(短絡)の有無などの検査が行われる。電子部品の実装状態としては、電子部品の種類および向き(極性)が適正か否か、電子部品の設計上の実装位置に対する位置ずれの量が許容範囲内か、端子部の半田接合状態が正常か否かなどの検査が行われる。また、各工程間での共通の検査内容として、ゴミやその他の付着物などの異物の検出も行われる。
図1に示すように、外観検査装置100は、基板110を搬送するための基板搬送コンベア10と、基板搬送コンベア10の上方をXY方向(水平方向)およびZ方向(上下方向)に移動可能なヘッド移動機構20と、ヘッド移動機構20によって保持された撮像ヘッド部30と、外観検査装置100の制御を行う制御装置40とを備えている。以下、外観検査装置100の具体的な構造を説明する。
基板搬送コンベア10は、基板110をX方向に搬送するとともに、所定の検査位置で基板110を停止させて保持することが可能なように構成されている。また、基板搬送コンベア10は、検査が終了した基板110を所定の検査位置からX方向に搬送して、外観検査装置100から基板110を搬出することが可能なように構成されている。
また、ヘッド移動機構20は、基板搬送コンベア10の上方(矢印Z1方向)に設けられ、たとえばボールネジ軸とサーボモータとを用いた直交3軸(XYZ軸)ロボットにより構成されている。直交3軸ロボットの構成自体は公知であるので、詳細な説明は省略する。ヘッド移動機構20は、これらのX軸、Y軸およびZ軸の駆動を行うためのX軸モータ21、Y軸モータ22およびZ軸モータ23を備えている。これらのX軸モータ21、Y軸モータ22およびZ軸モータ23により、ヘッド移動機構20は、撮像ヘッド部30を、基板搬送コンベア10(基板110)の上方(矢印Z1方向)でXY方向(水平方向)およびZ方向(上下方向)に移動させることが可能なように構成されている。
また、撮像ヘッド部30は、主撮像部31と、間接照明部32と、後述する検査用機器60を取り付け可能な支持部材33(図4参照)とを備えている。この撮像ヘッド部30がヘッド移動機構20によって基板110の上方の所定位置に移動されるとともに、主撮像部31や検査用機器60などを用いることによって、撮像ヘッド部30が基板110および基板110上の電子部品120などの外観検査のための撮像を行うように構成されている。
主撮像部31は、レンズを保持する鏡筒部31aが設けられたCCDカメラなどから構成されている。また、主撮像部31は、撮像位置Pに配置された基板110の上面の2次元(平面)画像を略垂直上方の位置から撮像するように構成されている。すなわち、主撮像部31の直下の位置が撮像位置Pに設定されている。この主撮像部31により、後述する白色LED光源による照明光の下では、赤色R、緑色G、青色Bに対応したRGBの各画像(カラー画像)が得られる。
間接照明部32は、複数の光源(54、55および56)と、撮像位置Pを覆うように設けられたドーム状(半球殻状)形状の反射部51とを含む。反射部51は、光源を保持するとともに、光源の照明光を反射させて基板110に照射するために設けられている。また、反射部51は、頂部に形成された主開口52と、主開口52とは異なる位置に形成された複数の小型の開口部53とを一体的に含んでいる。図2および図3に示すように、複数の開口部53は、主開口52の周囲を取り囲むように配置されている。図1に示すように、主開口52の上方(矢印Z1方向)には主撮像部31が配置され、この主開口52を介して主撮像部31が基板110の撮像を行う。
間接照明部32の光源は、ドーム状の反射部51の内面側に複数設けられている。具体的には、間接照明部32の光源は、反射部51の内面側において頂点側(主開口52側)から順に設けられた上段光源54と、中段光源55と、下段光源56とにより構成されている。具体的には、上段光源54は、間接照明部32において最も上方(矢印Z1方向)の位置に、主開口52の外周を取り囲むように環状に複数設けられている。中段光源55は、上段光源54よりも下方(矢印Z2方向)の位置であって、下段光源56よりも上方(矢印Z1方向)の位置で、平面視で上段光源54を取り囲むように環状に複数設けられている。そして、下段光源56が、中段光源55よりも下方(矢印Z2方向)の位置で、中段光源55を取り囲むように環状に複数設けられている。これらの上段光源54と、中段光源55と、下段光源56とは、それぞれ白色LEDにより構成されている。なお、中段光源54は、本発明の「光源」の一例である。
上段光源54は、基板110に対して上方から照明光を照射するように構成されている。中段光源55は、反射部51の内面側に向けて照明光を照射するように構成された間接照明用光源である。中段光源55は、照明光が反射部51の内面で反射されることにより、撮像対象に対して斜め約45度上方から周方向に一様かつ均一な照明光を照射するように構成されている。下段光源56は、撮像対象に対して横方向に近い照射角度(斜め約30度上方)で照明光を照射するように構成されている。上段光源54および下段光源56は、直接照明であるが、図示しない光拡散板を介して基板110に照明光を照射するように構成されている。これにより、主撮像部31は、同一の撮像対象に対して、異なる高さ(角度)から照射された照明光を使い分けて撮像を行うことが可能である。
図2に示すように、反射部51は、たとえばアルミ等の金属材料からなり、ドームの内表面につや消しの白色塗装が施されている。これにより、反射部51の内表面が、照明光を拡散反射させる反射面となっている。
また、反射部51の主開口52の縁部には、上方に延びる筒状部52a(図1では図示省略)が形成されている。図4に示すように、この筒状部52aの内側に主撮像部31の鏡筒部31aが挿入される。また、反射部51は、この筒状部52aが支持部材33に取り付けられることにより、支持部材33に保持されている。
また、反射部51の開口部53は、主撮像部31の配置位置とは異なる位置で、検査用機器60が反射部51の外部から基板110に対して撮像または光の照射を行うために設けられている。図3に示すように、開口部53は、複数(合計8つ)設けられており、これらの複数の開口部53は、反射部51において、平面視で撮像位置P回りに互いに間隔を隔てて周状に配列されている。本実施形態では、8つの開口部53は、撮像中心から距離Dの位置に、略等角度間隔(角度α=45度)で配列されている。また、これらの開口部53は、図1に示すように、反射部51において、撮像位置Pを中心とする放射状で、かつ、主撮像部31の撮像軸(撮像位置Pを通るZ軸)から角度βで斜めに傾斜した位置に形成されている。このため、検査用機器60を開口部53と対面するように配置すれば、開口部53を介して正面に撮像位置Pが位置するように検査用機器60が配置される。これらの開口部53の形成位置は、中段光源55の上側に位置している。なお、個々の開口部53は、円形状に形成されている。
また、図5および図6に示すように、本実施形態では、反射部51の開口部53には、開口部53を閉塞するキャップ57が装着されるように構成されており、開口部53は閉塞可能に構成されている。なお、キャップ57は、本発明の「閉塞部」の一例である。
キャップ57は、円形の開口部53に対応させた円形状の蓋部57aおよび側壁部57bと、側壁部57bに設けられた係合凸部57cとを一体的に含んでいる。なお、係合凸部57cは、本発明の「係合部」の一例である。蓋部57aは、側面視で、なだらかに円弧状に湾曲した表面を有するとともに、開口部53よりも一回り大きい円板状形状を有する。キャップ57は、この蓋部57aによって開口部53を塞ぐことが可能なように構成されている。また、キャップ57は、つや消し白色の合成樹脂などからなる。これにより、キャップ57は、開口部53を閉塞した状態で開口部53を塞ぐ蓋部57aの表面が、光を反射する第1反射面部57dとして機能するように構成されている。側壁部57bは、開口部53に嵌り込む円筒状形状を有しており、側壁部57bの端部近傍に、係合凸部57cが外周面に沿って外側に突出するように形成されている。このキャップ57を反射部51の内側から開口部53に嵌め込むことにより、係合凸部57cが開口部53の縁部と係合して、開口部53が塞がれるとともにキャップ57が固定される。これにより、キャップ57は、開口部53に着脱可能なように構成されている。すなわち、キャップ57を反射部51の外側から押し込めば、キャップ57を取り外すことが可能である。なお、キャップ57を開口部53に取り付けた状態で、蓋部57a(すなわち、第1反射面部57d)は、反射部51の内表面から僅かに内側に突出する。
支持部材33は、図4に示すように、反射部51の上方に配置されており、反射部51の外部から開口部53を介して基板110に対して撮像または光の照射を行うことが可能な状態で、検査用機器60を取り付けるために設けられている。図7に示すように、支持部材33は、平面視において、内部に円形の孔部33aを有するとともに、多角形状の外表面の各面からなる取付面33bを有するように形成された支持ブロックである。この支持部材33は、種類の異なる検査用機器60を取付面33bに取り付け可能な共通の支持部材として構成されている。なお、図7では、支持部材33および後述する取付部材34について、ハッチングを付して示している。孔部33aには、主撮像部31の鏡筒部31aが配置される。また、支持部材33の取付面33bは、反射部51の開口部53の数および各開口部53の撮像位置P回りの位置と対応するように形成されている。したがって、本実施形態では、支持部材33の外表面は八角形状に形成され、支持部材33は合計8つの取付面33bを有する。そして、図3および図4に示すように、各取付面33bの正面に、反射部51の開口部53がそれぞれ位置するように、支持部材33と反射部51との撮像位置P回りの相対位置が設定されている。
また、本実施形態では、支持部材33には、検査用機器60を交換可能に取り付けるための共通の取付部材34が取り付けられている。取付部材34は、たとえばL字状のブラケットからなり、支持部材33の8つの取付面33bにそれぞれ固定されている。取付部材34は、支持部材33の取付面33bに固定される第1部分34aと、取付面33bから半径方向外側に延びて、検査用機器60を支持する第2部分34bとを有する。そして、第2部分34bに、種類の異なる検査用機器60毎に用意された個別ブラケットを介して、検査用機器60が取り付けられる。なお、図4および図7では実線で示した4箇所に取付部材34および検査用機器60を設置した例を示しており、図7の他の4カ所には取付部材34および検査用機器60が設置可能であることを2点鎖線で示している。一方、図3では、設置可能な検査用機器60の最大数を示すため、8カ所全てに検査用機器60を設置した例を示している。
図7に示すように、検査用機器60は、撮像対象物を斜め方向から撮像する傾斜撮像部61、三次元計測用のパターン光を投影可能な投影部(プロジェクタ)62、レーザポインタ63、および、特定波長の照明光を照射する特定波長照明部64などが含まれる。図4および図7では、傾斜撮像部61と投影部62とを支持部材33に取り付けた例を示している。
図4に示すように、傾斜撮像部61は、主撮像部31と同様にレンズを保持する鏡筒部61aが設けられたCCDカメラなどから構成されている。傾斜撮像部61は、個別ブラケット61bを介して取付部材34の第2部分34bに取り付けられるように構成されている。個別ブラケット61bと第2部分34bとの間、および、個別ブラケット61bと傾斜撮像部61との間で取付角度の調整が可能であるとともに、個別ブラケット61bは傾斜撮像部61を撮像軸方向にスライドさせることが可能である。これにより、傾斜撮像部61は、撮像位置Pに対して正対して、角度βの斜め方向から基板110の斜め画像の撮像を行うことが可能である。また、傾斜撮像部61を4つ、または8つ周状に配置すれば、基板110を取り囲むように各方向からの斜め画像を一度に取得することが可能である。この場合には、たとえば基板110または撮像ヘッド部30を上下軸回りに回転させて各方向からの斜め画像を取得する必要がなくなるため、回転機構を省略することができ、撮像に要する時間も短縮することが可能となる。また、基板110の種類によっては、基板110に対して特定方向からのみ撮像を行えば十分な場合もある。この場合にも、8つの取付部材34により角度α間隔の任意の位置に傾斜撮像部61を設置することが可能であるので、撮像対象に応じた自由度の高い外観検査を行うことが可能となる。
図4に示すように、投影部62は、所定の明暗パターン(模様)の照明光を撮像対象物に投影可能なプロジェクタユニットである。投影部62は、たとえば、内部に設けられた白色LEDなどの光源(図示せず)およびMEMSミラー装置(図示せず)と、結像用のレンズを保持する鏡筒部62aとから主として構成されている。MEMSミラー装置は、個別駆動可能な多数の可動マイクロミラーをアレイ状に配列したもので、所定の反射方向への光の反射を任意の階調で、個々のマイクロミラー単位でオンオフすることが可能となっている。これにより、投影部62は、MEMSミラー装置の制御によって、任意の明暗パターンの光を投影することが可能である。投影部62は、個別ブラケット62bを介して取付部材34の第2部分34bに取り付けられるように構成されている。この投影部62を用いて、たとえば正弦波状の光強度分布を有する等間隔の格子状の明暗パターンを基板110に投影し、この明暗パターンの位置(位相)をシフトさせた複数の画像を主撮像部31に撮像させる。これにより、位相シフト法による三次元形状計測用画像を得ることが可能となる。詳細は省略するが、得られた複数枚の三次元形状計測用画像における同一部分の画素値の差異に基づいて、撮像対象物(基板110)の立体形状(高さ)を算出することが可能である。
なお、投影部62は、MEMSミラー装置の制御によって、明暗のない一様な(プレーンパターンの)照明光を照射することも可能である。これを利用して、本実施形態では、投影部62は、三次元形状計測を行う場合以外にも用いられる。すなわち、投影部62は、間接照明部32による照明光を用いて基板110の撮像を行う場合に、開口部53を介して基板110に一様な照明光を照射するように構成されている。これにより、反射部51における開口部53の形成部分で反射されない照明光(中段光源55の照明光)を、投影部62の一様な照明光によって補うことが可能である。
レーザポインタ63は、レーザ光源を内蔵し、撮像対象物に光点を付与する。レーザ光を角度β(図1参照)で照射して、基板110上に光点を付与した画像を主撮像部31により撮像すれば、光点の高さ位置に応じて画像中の光点の位置が変化する。この光点位置に基づいて、撮像対象物(基板110)の立体形状(高さ)を算出することが可能である。特定波長照明部64は、たとえば、紫外光や赤外光などの特定の波長領域の照明光を撮像対象物に照射する。特定波長照明部64を用いることにより、検査対象に応じて、紫外線画像や赤外線画像を用いた検査が可能となる。
ここで、本実施形態では、図4に示すように、これらの検査用機器60は、開口部53側の端面部に、光を反射する第2反射面部65を有する。一例として、傾斜撮像部61では、図8に示すように、開口部53側に配置された鏡筒部61a(図4参照)の端面部に、第2反射面部65(ハッチング部分参照)が形成されている。第2反射面部65は、たとえば、つや消しの白色塗装面からなり、開口部53を通過する間接照明部32の照明光を反射部51内に拡散反射させる(図9参照)ように構成されている。なお、検査用機器60が投影部62である場合にも、同様に鏡筒部62a(図8参照)の開口部53側の端面部に第2反射面部65が形成される。その他、説明は省略するが、レーザポインタ63および特定波長照明部64においても、開口部53側の端面部であって、特に開口部53から漏れる光が照射される部分に、第2反射面部が形成される。
また、本実施形態では、図9および図10に示すように、検査用機器60の開口部53側の端面部と、開口部53の縁部との隙間を塞ぐように、環状(筒状)のシール部材66が設けられている。なお、図4では、便宜的に、シール部材66を取り外した状態を示しているとともに、検査用機器60と開口部53との間を実際以上に離間させて示している。
シール部材66は、円形の開口部53の縁部に沿って円筒状に形成されているとともに、検査用機器60の側面に沿って形成される。たとえば検査用機器60が傾斜撮像部61の場合には、シール部材66は、鏡筒部61aの外径に対応させて、なるべくシール部材66の内周面と鏡筒部61aとの間の隙間が生じないように形成される。また、シール部材66は、検査用機器60(傾斜撮像部61)の開口部53側の端面部に、光を反射する第3反射面部66aを有している。具体的には、シール部材66の開口部53側の一端部66bは、内周側および外周側にそれぞれ突出するフランジ形状を有しており、一端部66bの内径d1が開口部53の内径d2よりも小さくなるように形成されている。そして、一端部66bの開口部53側の端面部の全面に、第3反射面部66aが形成されている。本実施形態では、第3反射面部66aは、つや消し白色塗装が施されることにより形成されている。これにより、第3反射面部66aは、開口部側に露出する部分(内径d1と内径d2との差分に相当する部分)において、開口部53を通過する間接照明部32の照明光を反射部51内に拡散反射させるように構成されている。その他、説明は省略するが、投影部62、レーザポインタ63および特定波長照明部64においても、シール部材66がそれぞれの開口部53側の端面部に適応した形状に形成され、開口部53側に露出する部分に第3反射面部が形成される。なお、第3反射面部66aを除いて、シール部材66の筒状部分の内周面66cを含むシール部材66の全体には、黒色塗装などの照明光を反射し難くする表面処理が施されている。これにより、特に内周面66cにおいて、不所望の入射光(いわゆる迷光)が検査用機器60(傾斜撮像部61)に入射するのを抑制している。
また、シール部材66の筒状部の開口部53とは反対側の他端部66dまでの長さ(シール部材66の高さ)は、図9の長さLにより示したように、検査用機器60の配置位置側に寸法上の余裕をもって形成されている。すなわち、焦点合わせのために検査用機器60を光軸方向にスライドさせる場合の調整量や組み付け誤差などを考慮して、検査用機器60と開口部53との間の光軸方向の位置ずれを吸収可能なようにシール部材66の筒状部の長さ余裕Lが設定されている。また、光軸方向と直交する横方向における検査用機器60の光軸と開口部53の中心との位置ずれは、フランジ形状の一端部66bに寸法状の余裕を持たせることにより、吸収可能となっている。このように、シール部材66は、検査用機器60と開口部53との位置ずれ(光軸方向および光軸と直交する横方向の位置ずれ)を吸収することが可能なように構成されている。
また、図1に示すように、外観検査装置100は、制御装置40によって制御されるように構成されている。制御装置40は、制御部41と、記憶部42と、画像処理部43と、撮像制御部44と、投影制御部45と、照明制御部46と、モータ制御部47とを含んでいる。
制御部41は、論理演算を実行するCPU、CPUを制御するプログラムなどを記憶するROM(Read Only Memory)および装置の動作中に種々のデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)などから構成されている。制御部41は、ROMに記憶されているプログラムや、記憶部42に格納されたソフトウェア(プログラム)に従って、画像処理部43、撮像制御部44、投影制御部45、照明制御部46およびモータ制御部47を介して、外観検査装置100の各部を制御するように構成されている。そして、制御部41は、主撮像部31や検査用機器60としての傾斜撮像部61などを用いて、基板110に対する上述した各種の外観検査を行う。なお、外観検査に伴う処理の内容は、公知であるので説明を省略する。
記憶部42は、各種データの記憶および制御部41による読み出しが可能な不揮発性の記憶装置からなる。記憶部42には、主撮像部31や傾斜撮像部61によって撮像された撮像画像データ、基板110に実装される電子部品120の設計上の位置情報を定めた基板データ、基板110に実装される電子部品120の形状を定めた部品形状データベース、投影部62が生成する投影パターン(三次元計測用の明暗パターンや、プレーンパターン)の情報などが記憶されている。制御部41は、主撮像部31と、間接照明部32(および投影部62のプレーンパターン照明)または特定波長照明部64とを用いて撮像した2次元画像を用いた2次元画像検査、主撮像部31と投影部62またはレーザポインタ63とを用いた三次元形状計測による3次元(立体形状)検査、および、傾斜撮像部61と間接照明部32とを用いて撮像した斜め画像を用いた斜め画像検査などを組み合わせて、基板110上のハンダ130の検査や、基板110に実装された電子部品120の実装状態検査、および、完成状態の基板110の検査などを行う。
また、本実施形態では、記憶部42には、それぞれの間接照明部32(反射部51)に設けられた8つの開口部53に対応した、検査用機器60の取付情報42aが記憶されている。取付情報42aは、8つの開口部53のうち、どの開口部53の位置に、どのような検査用機器60が取り付けられているか(各開口部53が使用されているか)、および、どの開口部53が使用されていないかを示す情報である。取付情報は、検査用機器60の設置時に設定情報として予め入力しておいてもよいし、検査用機器60と制御装置40との制御ラインの接続状態(入出力ポートの使用状況)を検出するなどにより取得することもできる。この取付情報42aを参照することによって、開状態の開口部53(すなわち、検査用機器60が設置されてキャップ57が取り外されている開口部53)の位置を取得することができる。この取付情報42aは、本発明の「開口部の位置情報」の一例である。
画像処理部43は、主撮像部31および傾斜撮像部61によって撮像された撮像画像(撮像信号)を画像処理して、基板110の電子部品120や半田接合部(ハンダ130)を認識(画像認識)するのに適した画像データを生成するように構成されている。ここで、本実施形態では、画像処理部43は、主撮像部31と間接照明部32とを用いて2次元画像の撮像を行う際、開状態の開口部53の位置情報(検査用機器60の取付情報42a)に基づいて、間接照明部32の照明光を用いて主撮像部31により撮像された撮像画像中から開口部53に対応する照明ムラ部分を検出するように構成されている。そして、画像処理部43は、検出した撮像画像中の照明ムラを補正する処理を行うように構成されている。
ここで、照明ムラの補正処理について具体的に説明する。たとえば図11に示すように、基板110上において、物体Aの撮像を主撮像部31と間接照明部32とを用いて行うとする。物体Aは、頂部に向けてなだらかに盛り上がった円板状形状を有するとともに、金属表面などの鏡面反射する物体表面を有する。この場合、開口部53が存在しない場合には、中段光源55の光を反射部51で反射させた間接照明部32の照明光(間接照明)を用いた主撮像部31の撮像画像は、図12に示すようになる。この場合、斜め約45度上方からの照明光(間接照明)が周方向の全周から照射される(図11参照)ため、この照明光が物体Aの表面で反射されて主撮像部31に入射されることにより、撮像画像中の物体Aに環状の明領域71が形成される。一方、物体Aの頂部A1および周縁部A2で反射された照明光は、照射角度の関係から主撮像部31に入射されにくく、相対的に暗くなる。ここで、反射部51の開口部53が8つ全て開状態にある場合(検査用機器60が設置されている場合)、開口部53の形成領域では照明光が反射されない(図11の破線矢印参照)ため、図13に示すように環状の明領域71中に、開口部53に対応する暗領域72が形成されることになる。なお、ここでは理解の容易化のため、第2反射面部65および第3反射面部66aの作用を考慮せず、反射部51の開口部53の形成領域では光が反射されないものとする。暗領域72は、本発明の「照明ムラ部分」の一例である。
この暗領域72は開状態の開口部53に起因するため、図3に示すようにそれぞれの開口部53の位置をQ1〜Q8とすれば、図13に示す環状の明領域71中の対応位置Q1〜Q8に暗領域72が形成される。たとえば斜め方向の4つの開口部53(Q2、Q4、Q6およびQ8)がキャップ57により塞がれている場合(検査用機器60が設置されない場合)には、図14に示すようにそれらの4つの開口部53に対応する暗領域が形成されず、開状態の残り4つの開口部53に対応する暗領域72(Q1、Q3、Q5およびQ7)のみが形成される。また、画像中の暗領域72の位置は、それぞれ反射部51における開口部53の形成位置に対応しており、周状で概ね角度α(図3参照)の等角度間隔になる。このように、間接照明部32の間接照明(中段光源55)を用いた撮像画像において、暗領域72が、環状の明領域71中に、開状態の開口部53に対応する数および配置位置で形成されていた場合に、これらの暗領域72を開口部53に起因する照明ムラ部分であると判断することができる。
そこで、画像処理部43は、間接照明部32の間接照明(中段光源55)を用いた撮像画像の処理を行う際、内部に暗領域72を有する環状の明領域71を撮像画像中に検出する。そのような明領域71の検出は、明度(画素濃度値)に基づく公知の画像認識により行うことができる。画像処理部43は、明領域71を検出した場合、記憶部42に記憶された検査用機器60の取付情報42aに基づいて、開口部53に対応する暗領域72(照明ムラ部分)であるか否かを判断する。そして、明領域71中の暗領域72の数および配置位置が、取付情報42aから得られる開状態の開口部53の数および配置位置と一致(対応)する場合には、それらの暗領域72を開口部53に起因した暗領域(照明ムラ部分)であると判断して、画像処理部43は、周囲の明領域71の画像(画素値)を用いて暗領域72を補正(補間処理)する。これにより、開口部53に起因する暗領域72を含む撮像画像(図13および図14参照)を、図12に示すように照明ムラのない撮像画像として補正した上で、検査処理を行うことが可能となる。
図1に示すように、撮像制御部44は、制御部41から出力される制御信号に基づいて、主撮像部31や傾斜撮像部61から所定のタイミングで撮像信号の読み出しを行うとともに、読み出した撮像信号を画像処理部43に出力するように構成されている。投影制御部45は、制御部41から出力される制御信号に基づいて、投影部62による照明の制御を行う。投影部62を用いた三次元形状計測を行う場合には、投影制御部45は、記憶部42に記憶された投影パターンデータを用いて、位相をシフトさせた複数の投影パターンの照明光で複数回の投影を行うように投影部62を制御する。また、投影制御部45は、間接照明部32を用いて撮像を行う際には、プレーンパターン照明を用いて間接照明部32による照明光を補う制御を行う。
照明制御部46は、制御部41から出力される制御信号に基づいて、間接照明部32の上段光源54、中段光源55および下段光源56の各光源を所定のタイミングで点灯させるように構成されている。モータ制御部47は、制御部41から出力される制御信号に基づいて、外観検査装置100の各サーボモータ(ヘッド移動機構20のX軸モータ21、Y軸モータ22およびZ軸モータ23、基板搬送コンベア10を駆動するためのモータ(図示せず)など)の駆動を制御するように構成されている。また、モータ制御部47は、各サーボモータのエンコーダ(図示せず)からの信号に基づいて、撮像ヘッド部30および基板110などの位置を取得するように構成されている。
本実施形態では、上記のように、反射部51の主撮像部31の配置位置とは異なる位置に、反射部51の外部から撮像対象物(基板110)に対して撮像または光の照射を行うための開口部53を設けることによって、主撮像部31以外の他の検査用機器60を反射部51の外部に配置することができる。この結果、反射部51の内部に光を遮る障害物(検査用機器60)が配置されることにより反射部51の反射面積が大きく減少することがなく、間接照明の均一性の低下を、反射部51に設けた撮像または光の照射を行うための開口部53の部分だけに抑えることができる。また、撮像または光の照射を行うための開口部53の面積を検査用機器60に必要な分に抑えることができるので、これによっても、間接照明の均一性の低下を抑制することができる。これらの結果、本実施形態の外観検査装置100によれば、主撮像部31以外の検査用機器60を設置可能に構成する場合でも、間接照明の均一性が低下するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、反射部51の開口部53を閉塞するキャップ57を設ける。これにより、実際に使用する開口部53のみを開口させた状態にすることができる。その結果、必要最小限の開口面積に抑えることができるので、開口部53を介する光漏れを最小限に抑えることができ、これによっても間接照明の均一性の低下を抑制することができる。また、開口部53を閉塞するキャップ57を設けることによって、検査用機器60を使用(設置)しない場合には、反射部51の内部(撮像位置P)への異物やほこり、その他の検査の信頼性を低下させる物質の侵入を抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、キャップ57のうち、開口部53を閉塞した状態で開口部53を塞ぐ部分(蓋部57a)に、光を反射する第1反射面部57dを形成する。これにより、キャップ57により開口部53を閉塞する場合に、キャップ57の第1反射面部57dを反射部51の反射面の一部として機能させることができる。その結果、反射部51に開口部53を設ける場合でも、キャップ57により開口部53を閉塞する場合(検査用機器60を使用しない場合)には、間接照明の均一性が低下するのを効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、反射部51の開口部53の縁部と係合する係合凸部57cをキャップ57に設け、開口部53に着脱可能なようにキャップ57を構成する。これにより、キャップ57を開口部53に簡単に装着することができるとともに、後から検査用機器60を使用(設置)する場合にもキャップ57を簡単に取り外すことができる。
また、本実施形態では、上記のように、反射部51において、撮像位置Pを中心とする放射状で、かつ、主撮像部31の撮像軸から角度β傾斜した複数の位置に開口部53を形成する。これにより、主撮像部31とは異なる斜め方向の複数の開口部53を介して、それぞれ検査用機器60を撮像位置Pに対して撮像または光の照射を行うことができる。この際、撮像位置Pを中心とする放射状の位置に開口部53を配置することによって、撮像位置Pと検査用機器60とを結ぶ線上に開口部53を配置することができるので、ミラーなどを用いて光軸を曲げる必要がないとともに、開口部53の開口面積を必要最小限に抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、反射部51において、複数の開口部53を平面視で撮像位置P回りに互いに角度αだけ間隔を隔てて周状に配列する。これにより、複数の検査用機器60を平面視で撮像位置Pを取り囲むように配置して使用することができる。その結果、検査用機器60の配置位置の自由度を高めることができるので、検査用機器60の用途や種類、撮像対象物の形状や検査対象部位の位置などに応じて検査用機器60の配置位置を設定可能な、利便性の高い外観検査装置100を提供することができる。
また、本実施形態では、上記のように、反射部51の外部に種類の異なる検査用機器60を取り付け可能な共通の支持部材33を設ける。これにより、検査対象(撮像対象物)に応じて検査用機器60を支持部材33に取り付けて、検査対象に応じた最適な装置構成を構築することができる。この際、様々な検査用機器60に対して支持部材33の構造を共通化することができるので、検査対象に応じた最適な装置構成を、容易に構築することができる。
また、本実施形態では、上記のように、検査用機器60として、傾斜撮像部61、投影部62、レーザポインタ63、および、特定波長照明部64の少なくともいずれかを設ける。これにより、斜め方向からの外観検査、パターン投影またはレーザ投影による三次元形状検査、紫外光や赤外光などの特定波長の照明光を用いた外観検査などの各種検査を、検査対象に応じて、主撮像部31を用いた略垂直上方の二次元画像検査と組み合わせて実施することができる。
また、本実施形態では、上記のように、投影部62を、間接照明部32による照明光を用いて撮像対象物(基板110)の撮像を行う場合に、開口部53を介して基板110に一様な照明光を照射するように構成する。これにより、投影部62を用いてパターン投影による三次元形状検査を行うだけでなく、間接照明部32を用いて主撮像部31による二次元画像検査を行う場合に、投影部62からの一様な照明光によって間接照明部32の照明光を補うことができる。この結果、検査用機器60として投影部62を設置する場合に、開口部53に起因して間接照明の均一性が低下するのをより効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、検査用機器60の開口部53側の端面部に、光を反射する第2反射面部65を設ける。これにより、開口部53で反射されなかった照明光の一部を第2反射面部65によって反射させることができる。この結果、開口部53の実効上の開口面積(反射できない領域の面積)を小さくする効果が得られるので、検査用機器60を使用する場合でも間接照明の均一性が低下するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、検査用機器60の開口部53側の端面部と、開口部53の縁部との隙間を塞ぐようにシール部材66を設けるとともに、一端部66bの開口部53側に露出する部分に、光を反射する第3反射面部66aを設ける。これにより、検査用機器60と開口部53の縁部との隙間から漏れる照明光を第3反射面部66aによって反射させることができるので、検査用機器60を使用する場合でも間接照明の均一性が低下するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、取付情報42aに基づいて、撮像画像中から開状態の開口部53に対応する暗領域72を検出し、検出した暗領域72を補正する処理を行うように画像処理部43を構成する。これにより、暗領域72を補正することができるので、検査用機器60を使用する場合の開口部53に起因する間接照明の均一性の低下を、画像処理により事後的に抑制することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、間接照明部の中段光源により間接照明を行うとともに、上段光源および下段光源では直接照明を行うように構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、間接照明部に間接照明を行う光源が設けられていればよい。そのため、上段光源および下段光源を設けなくともよい。また、上段光源および下段光源のいずれかにより間接照明を行うように構成してもよく、その場合、中段光源では直接照明を行うように構成してもよい。
また、上記実施形態では、ドーム状(半球殻状)形状の反射部を設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、半球殻状以外の形状の反射部を設けてもよい。内部に配置した光源の光を反射するためには、反射部の内面形状が重要であり、反射部の外形形状は任意である。反射部の内面形状は、撮像対象物への照明光の照射方向や光源の配置などを総合考慮して決定すればよい。
また、上記実施形態では、反射部に8つの開口部を設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。開口部は少なくとも1つ設ければよい。すなわち、開口部は7つ以下でもよいし、9つ以上設けてもよい。開口部の数は外観検査装置における検査用機器60の設置可能数に対応するため、開口部の数が多い程、装置構成の自由度を向上させて検査対象に応じた適切な装置構成を実現させやすくすることができる。一方、開口部の数が多い程、開口部に起因して間接照明の均一性が低下しやすくなる。そのため、開口部の数が多いほど、上記第1反射面部57d、第2反射面部65、第3反射面部66aを設ける構成や、投影部62によるプレーンパターン照明の投影や、画像処理部43による事後的な画像補正を行う構成による間接照明の均一性の低下抑制の効果が、より一層効果的に作用する。
また、上記実施形態では、8つの開口部を撮像位置P回りに等角度間隔(角度α)で周状に配列した例を示したが、本発明はこれに限られない。開口部は、周状に配列しなくともよい。つまり、開口部の撮像位置Pからの距離Dを一定にしなくともよい。逆に、開口部を周状に配列する場合に、複数列の開口部を同心円状に配置してもよい。また、開口部を等角度間隔で配列する必要はなく、複数の開口部が互いに異なる角度間隔で配列されてもよい。
また、上記実施形態では、反射部に円形状の開口部を形成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、開口部は円形状以外の形状であってよい。ただし、上記のように開口部は間接照明の均一性を低下させる一因となるので、開口部の形状は、設置される検査用機器の動作を妨げない範囲内で、できるだけ開口面積が小さくなる形状が望ましい。たとえば上記実施形態では、傾斜撮像部61や投影部62の円筒状の鏡筒部(61a、62a)に対応させて開口部53を円形状に形成しており、必要最小限の開口面積で済むように開口部53の形状が設定されている。
また、上記実施形態では、本発明の「閉塞部」の一例としてキャップ57を設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。上記実施形態で説明したキャップ57とは異なる閉塞部を設けてもよい。たとえば、閉塞部として、非透光性のシール(シート状部材)を、開口部を覆うように貼付してもよい。また、たとえば開口部53をねじ穴として形成して、雄ねじ部を有するキャップを螺合させてもよい。また、たとえば反射部51に蓋部材を設けてもよい。たとえば、反射部の外表面に沿ってスライドさせるスライド式の蓋部材や、ヒンジを介して回動させる回動式の蓋部材により開口部を塞ぐように構成してもよい。この他、キャップを2部材で構成し、反射部の内側の第1部材と反射部の外側の第2部材とを開口部を介して係合させることにより、開口部を塞ぐとともにキャップを反射部に固定するような構成を採用してもよい。
また、上記実施形態では、開口部53を塞ぐキャップ57の蓋部57aに第1反射面部57dを形成した例を示したが、本発明はこれに限られない。キャップには、蓋部以外の部分に第1反射面部を設けてもよい。たとえば、図6のキャップ57を反射部51の外側から開口部53に嵌め込むようにして、側壁部57bの端面(蓋部57aとは反対側の端面)に第1反射面部を形成してもよい。この場合には、側壁部57bの端面(第1反射面部)が、反射部51の内表面と略面一になるようにキャップを構成するのが好ましい。このように構成すれば、キャップを開口部に取り付けた状態で、キャップの第1反射面部を反射部51の内表面(反射面)と連続させて反射部51の反射面と一体化させることができるので、開口部に起因して間接照明の均一性が低下するのを、より一層効果的に抑制することができる。
また、上記実施形態では、異なる種類の検査用機器60に対して共通の支持部材33と取付部材34とを設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、支持部材に、検査用機器に応じた個別の(検査用機器ごとに異なる)取付部材を設けてもよい。たとえば、取付部材34の第1部分34aは各検査用機器60に対して共通のままで、第2部分34bについて検査用機器60毎に個別の形状を有するように、取付部材を構成してもよい。また、支持部材に、取付部材を介さずに検査用機器を直接取り付けてもよい。この他、装着する検査用機器に対応させた支持部材を検査用機器ごとに設けてもよい。
また、上記実施形態では、検査用機器として、傾斜撮像部61、投影部62、レーザポインタ63および特定波長照明部64を設ける例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、検査用機器として、傾斜撮像部61、投影部62、レーザポインタ63および特定波長照明部64以外の検査用機器を設けてもよい。
また、上記実施形態では、間接照明部32による照明光を用いて撮像対象物(基板110)の撮像を行う場合に、開口部53を介して基板110にプレーンパターンの照明光を照射するように投影部62を構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。プレーンパターンの照明光を照射しなくともよい。
また、上記実施形態では、検査用機器60の開口部53側の端面部に第2反射面部65を設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第2反射面部を設けなくともよい。
また、上記実施形態では、検査用機器60の開口部53側の端面部と、開口部53の縁部との隙間を塞ぐシール部材66を設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、シール部材を設けなくともよい。
また、上記実施形態では、取付情報42aに基づいて、撮像画像中から開口部53に対応する照明ムラ部分を検出して補正するように画像処理部43を構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、画像補正を行わなくともよい。
31 主撮像部
32 間接照明部
33 支持部材
43 画像処理部
51 反射部
53 開口部
55 中段光源(光源)
57 キャップ(閉塞部)
57c 係合凸部(係合部)
57d 第1反射面部
60 検査用機器
61 傾斜撮像部
62 投影部
63 レーザポインタ
64 特定波長照明部
65 第2反射面部
66 シール部材
66a 第3反射面部
72 暗領域(照明ムラ部分)
100 外観検査装置
110 基板(撮像対象物)
P 撮像位置

Claims (12)

  1. 撮像位置に配置された撮像対象物を略垂直上方から撮像する主撮像部と、
    光源と、前記撮像位置を覆うように設けられ、前記光源の照明光を反射させて前記撮像対象物に照射する反射部と、を含む間接照明部とを備え、
    前記反射部は、前記主撮像部の配置位置とは異なる位置に、前記反射部の外部から前記撮像対象物に対して撮像または光の照射を行うための開口部を有し、
    前記反射部の外部から前記開口部を介して前記撮像対象物に対して撮像または光の照射を行うことが可能な検査用機器をさらに備え、
    前記検査用機器の前記開口部側の端面部、および、前記検査用機器の前記開口部側の端面部と前記開口部の縁部との隙間部分の少なくとも一方には、前記反射部の内部側に向けて光を反射する光反射面部が設けられている、外観検査装置。
  2. 前記反射部の前記開口部を閉塞する閉塞部をさらに備える、請求項1に記載の外観検査装置。
  3. 前記閉塞部は、前記開口部を閉塞した状態で前記開口部を塞ぐ部分に、光を反射する第1反射面部を有する、請求項2に記載の外観検査装置。
  4. 前記閉塞部は、前記反射部の前記開口部の縁部と係合する係合部を有し、前記開口部に着脱可能なように構成されている、請求項2に記載の外観検査装置。
  5. 前記開口部は、前記反射部において、前記撮像位置を中心とする放射状で、かつ、前記主撮像部の撮像軸から斜めに傾斜した複数の位置に形成されている、請求項1に記載の外観検査装置。
  6. 複数の前記開口部は、前記反射部において、平面視で前記撮像位置回りに互いに間隔を隔てて周状に配列されている、請求項5に記載の外観検査装置。
  7. 前記反射部の外部から前記開口部を介して前記撮像対象物に対して撮像または光の照射を行うことが可能な状態で、種類の異なる前記検査用機器を取り付け可能な共通の支持部材をさらに備える、請求項1に記載の外観検査装置。
  8. 前記検査用機器は、前記撮像対象物を斜め方向から撮像する傾斜撮像部、三次元計測用のパターン光を投影可能な投影部、レーザポインタ、および、特定波長の照明光を照射する特定波長照明部の少なくともいずれかを含む、請求項1に記載の外観検査装置。
  9. 前記検査用機器は、前記投影部であり、
    前記投影部は、前記間接照明部による照明光を用いて前記撮像対象物の撮像を行う場合に、前記開口部を介して前記撮像対象物に一様な照明光を照射するように構成されている、請求項8に記載の外観検査装置。
  10. 前記光反射面部は、前記開口部側の端面部に、光を反射する第2反射面部を含む、請求項8に記載の外観検査装置。
  11. 前記検査用機器の前記開口部側の端面部と、前記開口部の縁部との隙間を塞ぐように設けられた環状のシール部材をさらに備え、
    前記光反射面部は、前記シール部材の前記開口部側に露出する部分に、光を反射する第3反射面部を含む、請求項7に記載の外観検査装置。
  12. 前記開口部は閉塞可能に構成されており、
    前記主撮像部の撮像画像を画像処理する画像処理部をさらに備え、
    前記画像処理部は、開状態の前記開口部の位置情報に基づいて、前記間接照明部の照明光を用いて前記主撮像部により撮像された前記撮像画像中から前記開状態の前記開口部に対応する照明ムラ部分を検出し、検出した前記撮像画像中の照明ムラを補正する処理を行うように構成されている、請求項1に記載の外観検査装置。
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