JP6879484B2 - 画像取得装置、露光装置、及び画像取得方法 - Google Patents

画像取得装置、露光装置、及び画像取得方法 Download PDF

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本発明は、画像取得装置、露光装置、及び画像取得方法に関する。
特許文献1には、試料上の一定領域ごとに順次アライメントマークの検索を行い、アライメントマークが存在する領域を認識するための撮像装置が記載されている。
特開平10−22201号公報
アライメントマークの画像取得においては、基板を保持して移動するステージの位置をリアルタイムに計測し、所定の位置に来た際にステージを停止させ、照明等を点灯することによって撮像することが一般的である。このような装置のタクトを上げるには、ステージを移動させながら撮像する必要がある。ここで、撮像に用いられるCCD(Charge Coupled Device)カメラは所定のフレームレートで画像を撮像する。アライメントマークの画
像を取得するためには、アライメントマークに対して、光を照射することによって撮像を行う。従来は、1回の撮像期間中(30[fps]の場合は33[ms])に1回照明をフラッシュ点灯させることで、画像を取得していた。しかしながら、このような方法では、近年のステージ速度の高速化や、撮像レンズ低倍化による透過率低下などの影響で、十分なコントラストを持った画像を撮像することが容易ではない。一方で、基板を移動させながら長時間光を照射することでアライメントマークの画像を取得しようとすると、モーションブラー(残像)が発生することによって取得される画像がぶれ、アライメントに悪影響を及ぼす問題があった。
そこで、本発明は、移動する撮像対象の画像を取得する装置において、取得される画像のぶれを低減することができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、次のような構成とする。即ち、本発明は、
移動する撮像対象の画像を取得する画像取得装置であって、
前記撮像対象を撮像する撮像部と、前記撮像部による撮像の際に、複数回フラッシュ点灯することによって前記撮像領域に光を照射する照明部と、前記撮像部と前記撮像対象との間に位置するように設けられた撮像領域追従光学系と、を有し、
前記撮像領域追従光学系は、前記撮像対象から出射される光の光路を変化させることによって、前記撮像部が撮像可能な領域である撮像領域を前記撮像対象の移動に追従させ
前記撮像部は、前記撮像対象に反射された光が結像した像を合成することによって、前記撮像対象の画像を生成する、画像取得装置である。
本発明によると、撮像部による撮像対象の撮像中に撮像領域を前記撮像対象の移動に追従させることによって、撮像領域内における撮像対象の相対的な位置を固定させることができる。これによれば、画像のぶれを抑制することできる。その結果、高精度なアライメントを実現することができる。
また、本発明は、以下の構成で実現することができる。即ち、本発明は、
前記撮像領域追従光学系は、前記撮像部側に設けられるとともに光を屈折可能な第1光学部材と、前記撮像対象側に設けられるとともに光を屈折可能な第2光学部材と、を有し、
前記第1光学部材は、前記撮像部側に位置する第1撮像部側面と、前記撮像対象側に位置する第1撮像対象側面と、を有し、
前記第2光学部材は、前記撮像部側に位置するとともに前記第1撮像対象側面と平行な第2撮像部側面と、前記撮像対象側に位置するとともに前記第1撮像部側面と平行な第2撮像対象側面と、を有し、
前記第1撮像部側面と前記第1撮像対象側面のうち、少なくとも何れか一方が前記撮像対象の進行方向に対して傾斜しており、
前記第1光学部材と前記第2光学部材のうち、少なくとも何れか一方を移動させることで、前記撮像対象から出射される光の光路を変化させてもよい。
更に、本発明は、以下の構成でも実現することができる。即ち、本発明は、
前記撮像領域追従光学系は、互いに平行な一対の面を有するとともに光を屈折可能な平行板によって形成され、
前記平行な一対の面のうち何れか一方は、前記撮像対象と対向するように設けられ、
前記平行板は、前記平行な一対の面の前記撮像対象の進行方向に対する傾斜角度を変化可能であってもよい。
また、本発明は、露光装置としても特定することができる。即ち、本発明は、
画像取得装置と、
前記撮像対象が付された露光対象物を保持するステージと、
移動中の前記露光対象物に対して光を出射することで前記露光対象物に所定のパターンを描画する露光部と、
前記画像取得装置が取得した画像に基づいて前記露光対象物の位置情報を取得し、前記位置情報に基づいて前記ステージの位置を制御することによって、前記露光対象物の位置合わせを実行するアライメント処理手段と、を備える露光装置であってもよい。
更に、本発明は、画像取得方法としても特定することができる。即ち、本発明は、
移動する撮像対象の画像を取得する画像取得方法であって、
前記撮像対象の位置情報を取得する、第1のステップと、
前記位置情報に基づいて、前記撮像対象を撮像する撮像部が撮像可能な領域である撮像領域の内部に前記撮像対象が存在するか否かを判定する、第2のステップと、
前記撮像対象が前記撮像領域に存在する場合には、前記撮像部と前記撮像対象との間に位置するように設けられた撮像領域追従光学系が、前記撮像対象から出射される光の光路を変化させることによって、前記撮像領域を前記撮像対象の移動に追従させる、第3のステップと、を有し、
前記第3のステップにおいて、照明部によって複数回フラッシュ点灯することで前記撮像領域に光を照射し、撮像部によって前記撮像対象に反射された光が結像した像を合成することで前記撮像対象の画像を生成する、画像取得方法であってもよい。
なお、上述した課題を解決するための手段は、適宜組み合わせて用いることができる。
本発明によれば、移動する撮像対象の画像を取得する装置において、取得される画像のぶれを低減することが可能となる。
第1実施形態に係る露光装置の側面図である。 第1実施形態に係る露光装置の上面図である。 第1実施形態に係る露光ユニットの概略図である。 第1実施形態に係る画像取得装置の概略図である。 第1実施形態に係る撮像領域追従光学系を示す図である。 第1実施形態に係る保持部材を示す図である。 撮像領域追従光学系が第1姿勢のときにおける光路を示す図である。 撮像領域追従光学系が第2姿勢のときにおける光路を示す図である。 第1実施形態に係る制御装置を示すブロック図である。 アライメントマークの一例を示す図である。 第1実施形態に係るアライメント方法の手順を示す図である。 第1実施形態に係るアライメントマークの画像取得方法の手順を示す図である。 第1実施形態に係るアライメントマークの画像取得における画像取得装置の動作を説明するための図である。 第1実施形態に係るアライメントマークの画像取得方法によって取得された画像を示す図である。 比較例に係るアライメントマークの画像取得方法によって取得された画像を示す図である。 第1実施形態に係る撮像領域追従光学系の変形例を示す図である。 第2実施形態に係る撮像領域追従光学系を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態は、本願発明の一態様であり、本願発明の技術的範囲を限定するものではない。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る露光装置100の側面図である。図2は、第1実施形態に係る露光装置100の上面図である。なお、図中の矢印は、それぞれ、互いに直交するX方向、Y方向及びZ方向を示している。
露光装置100は、レジストなどの感光材料の層が形成された基板W(感光材料)の上面に、CADデータなどに応じて空間変調したパターン光(描画光)を照射して、パターン(例えば、回路パターン)を露光(描画)する装置である。露光装置100は、描画装置又は直描装置とも呼ばれる。
露光装置100で処理対象とされる基板Wは、例えば、半導体基板、プリント基板、液晶表示装置などに具備されるカラーフィルタ用基板、液晶表示装置やプラズマ表示装置などに具備されるフラットパネルディスプレイ用ガラス基板、磁気ディスク用基板、光ディスク用基板、太陽電池用パネル、などである。本実施形態においては、基板Wは、略矩形状を有しているものとする。基板Wは、本発明に係る「露光対象物」の一例である。また、図9に示すように、基板Wの上面四隅には、後述するアライメントとして利用される十字形状のアライメントマークMが形成されている。但し、アライメントマークMは、任意の形状とすることができる。アライメントマークMは、画像としたときに、その領域内にコントラストを生じさせることによって所定のマークを形成するものであればよい。アラ
イメントマークMは、例えば、円形状であってもよい。また、アライメントマークMは、基板Wを貫通する孔で形成されていてもよい。アライメントマークMは、本発明に係る「撮像対象」の一例である。
図1に示すように、露光装置100は、基台1、支持フレーム2、ステージ3、ステージ駆動機構4、露光部5、画像取得装置10、及び制御装置9を備える。支持フレーム2は、基台1をX軸方向に横断する門型に形成されており、露光部5と画像取得装置10とをステージ3の上方(Z方向)に支持する。以下、ステージ3、ステージ駆動機構4、露光部5、画像取得装置10、制御装置9について説明する。
<ステージ3>
ステージ3は、ステージ駆動機構4の上に配置され、その上面に基板Wを水平姿勢に載置して保持する。ステージ3は、略平板形状を有している。また、ステージ3の上面には、複数の吸引孔(図示省略)が形成されている。この吸引孔に負圧(吸引圧)を作用させることによって、基板Wがステージ3の上面に吸着される。また、ステージ3の上面は、XY平面と平行な面であるステージ平面Sに含まれる。基板W及びアライメントマークMは、ステージ3が移動することによって、ステージ平面S内を移動する。
<ステージ駆動機構4>
ステージ駆動機構4は、基台1上に配置され、ステージ3を基台1に対して移動させる。ステージ駆動機構4は、ステージ3をZ軸と平行な軸A周り(θ方向)に回転させる回転機構41と、副走査方向(X軸方向)に移動させる副走査機構43と、主走査方向(Y軸方向)に移動させる主走査機構42と、を備える。ステージ駆動機構4は、ステージ3に配置されたエンコーダの出力信号などに基づいて、ステージ3の位置情報を制御装置9に出力する。
<露光部5>
露光部5は、制御装置9による制御に応じてパターン光を形成し、基板Wにそのパターン光を照射する光学装置である。図2に示すように、露光部5は、9台の露光ユニット50を備える。但し、露光部5が搭載する露光ユニット50の台数は特に限定されず、1台であってもよい。
<露光ユニット50>
露光ユニット50は、支持フレーム2に支持されている。具体的には、露光ユニット50は、支持フレーム2の+Z側及び+Y側に延在する収容ボックス(不図示)に収容されている。図3は、本実施形態の露光ユニット50に係る構成を示す概略図である。露光ユニット50は、更に、光源部51と、露光ヘッド52と、を備える。複数の露光ユニット50は、露光ヘッド52が、X軸方向に複数列に並ぶ状態で収容ボックスに収容されている(図2参照)。
光源部51は、制御装置9からの信号を受け付けてレーザ光を出力するレーザ発振器511と、レーザ発振器511から出力された光(スポットビーム)を、強度分布が均一な光とするレーザ制御系512と、を備える。光源部51から出力された光は、露光ヘッド52に入力される。なお、1つの光源部51からレーザ光を分割して、複数の露光ヘッド52に入力する構成としてもよい。
露光ヘッド52は、光源部51から出力された光を空間光変調することによってパターン光を形成し、形成したパターン光をステージ上の基板Wに向けて照射する。
<画像取得装置10>
画像取得装置10は、後述するパターン描画において、基板W上に形成されたアライメントマークM(図9参照)の画像を取得する。図4は、画像取得装置10の概略図である。図4に示すように、画像取得装置10は、撮像ユニット6と、撮像領域追従光学系(以下、光学系)7と、位置計測部8と、を備える。
撮像ユニット6は、ステージ上を撮像する機能を有し、露光部5よりも+Y側に位置するように支持フレーム2に固定されている。但し、撮像ユニット6は、露光部5よりも−Y側に位置していてもよい。撮像ユニット6は、ステージ3と対向するように設けられたCCD(Charge Coupled Device)カメラ61と、照明部62とを有する。
CCDカメラ61は、光軸A1がZ軸と平行となるように設けられている。即ち、光軸A1は、ステージ平面Sに対して垂直である。CCDカメラ61は、所定の画角内に位置する対象物から発した光をレンズ(不図示)によって内部の撮像素子(CCD)の受光面61aに結像させ、その像の光による明暗を電荷の量に光電変換し、それを順次読み出して電気信号に変換することで、撮像対象を撮像する。この、CCDカメラ61による撮像は、シャッタースピードに応じた所定のフレームレートで実行される。CCDカメラ61のフレームレートは、例えば、30[fps]である。この場合、1回の撮像期間をTとすると、T=1/30[fps]=33[ms]となる。但し、CCDカメラ61の撮像サイクルは、上記に限定されない。CCDカメラ61は、撮像期間においては、シャッターが開いた状態となる。すなわち、受光素子は、撮像期間を通して露光した状態となる。CCDカメラ61は、撮像期間中に受光素子の受光面61aに結像した像を合成することによって、画像を生成する。また、CCDカメラ61は、その画角に応じてステージ平面S上に、所定範囲の撮像領域Fを形成する。ステージ上の撮像対象は、撮像領域F内にある場合に、CCDカメラ61によって撮像される。なお、撮像ユニット6に設けられるCCDカメラ61の数量は限定されず、CCDカメラ61は、例えば、2つ設けられていてもよい。CCDカメラ61は、本発明の「撮像部」に相当する。
照明部62は、制御装置9の制御に応じてフラッシュ点灯する照明である。照明部62は、例えば、LED光源の点灯によって撮像領域Fを照射するLED照明である。照明部62は、後述する光学系7によって光線制御されることにより、撮像領域Fに光を照射する。これにより、撮像領域F内にある撮像対象が光を反射する。フラッシュ点灯は、照明部62が微小時間だけ点灯することによってなされる。フラッシュ点灯の時間は、例えば、1[μs]である。
撮像ユニット6は、制御装置9から出力されるステージ3の位置情報をトリガとしてCCDカメラ61と照明部62とを作動させる。撮像ユニット6は、CCDカメラ61の撮像期間内に照明部62を微小時間だけフラッシュ点灯する。そして、CCDカメラ61は、撮像領域F内にある撮像対象に反射した光を受光素子の受光面61a上に結像させることによって、撮像対象を撮像する。従って、撮像ユニット6によって生成される画像は、撮像期間内において照明部62が点灯している間に結像された像を合成したものとなる。
光学系7は、撮像対象から反射した光や照明部62から出射された光を光線制御することによって、CCDカメラ61の撮像領域Fを基板W上に付された撮像対象であるアライメントマークMに追従させる機能を有する。また、光学系7は、照明部62によって光が照射される領域を撮像領域Fに追従させる機能も有する。光学系7は、Z方向においてCCDカメラ61とステージ3との間に位置するように支持フレーム2に固定される。即ち、光学系7は、ステージ3よりも上方であって、CCDカメラ61よりも下方に配置されている。更に、光学系7は、CCDカメラ61の光軸A1上に配置されている。
図5は、YZ平面に平行な面における光学系7の断面図である。図5に示すように、光
学系7は、Z方向に離間して配置される第1光学部材71及び第2光学部材72と、第1光学部材71を第2光学部材72に対してY方向にスライド可能に保持する保持部材74(後述)と、によって構成される。第1光学部材71と第2光学部材72は、ガラス材料によって形成された光学プリズムであって、互いに同一の形状を有しており、両者の屈折率は同一である。なお、第1光学部材71と第2光学部材72の材料はガラス材料に限定されず、一般的なレンズ部品などに使用される透過率の高い樹脂材料であってもよい。
第1光学部材71は、第2光学部材72よりも+Z側に配置されており、X軸方向視において略三角形に形成されている。詳しくは、第1光学部材71は、第1光学部材71において最も+Z側に位置するとともにステージ平面S(XY平面)と平行な面である第1撮像部側面711と、第1撮像部側面711の−Y側に位置する端部から延在するとともに第1撮像部側面711に対して時計回りに所定の角度α(0<α<π/2)だけ傾斜した第1撮像対象側面712と、ZX平面と平行な第1垂直面713と、を有する。これにより、第1撮像対象側面712は、主走査方向、即ち、アライメントマークMの進行方向であるY方向に対して傾斜している。また、第1撮像部側面711は、XY平面と平行であるため、CCDカメラ61の光軸A1に対して直交している。
第2光学部材72は、第1光学部材71をX軸回りに180°回転させたものと同一である。第2光学部材72は、第1撮像対象側面712と対向するともに第1撮像対象側面712と平行な第2撮像部側面721と、第2撮像部側面721における+Y側の端部(すなわち、下端)から−Y側に延在するとともにステージ平面S(XY平面)と平行な第2撮像対象側面722と、ZX平面と平行な第2垂直面723と、を有する。第1撮像対象側面712と第2撮像部側面721は、YZ平面上において正の傾きを有している。
第1光学部材71と第2光学部材72は、Y方向及びZ方向において互いに離間するとともに、それぞれがCCDカメラ61の光軸A1上に配置されている。第1光学部材71と第2光学部材72とがY方向及びZ方向において離間していることにより、第1撮像対象側面712と第2撮像部側面721とによって挟まれた領域は、大気からなる空気層73を形成している。
図6は、光学系7における保持部材74を示す図である。保持部材74は、第1光学部材71が搭載されるスライド部材741と、支持フレーム2に固定されるとともにスライド部材741をY方向に移動可能に支持するベース部材742とによって構成されている。スライド部材741は、ボールねじ等の周知の技術によってY方向に移動可能であり、これにより、第1光学部材71は、保持部材74によってY方向にスライド可能に保持されている。
図7A,7Bは、画像取得装置10における光路の一例を示す図である。光学系7は、後述する画像取得の際に、第1光学部材71をY方向へ平行移動させることによって、図7Aに示す第1光学部材71が最も−Y側に位置する第1姿勢の状態と図7Bに示す第1光学部材71が最も+Y側に位置する第2姿勢との間で、姿勢を推移させる。ここで、CCDカメラ61の受光面61aと光軸A1との交点を結像点P0とする。図中の符号R1、R2で示される実線は、結像点P0から光軸A1に沿って大気へ出射された光L0の光路を示す光線である。図7Aの光線R1に示されるように、第1姿勢においては、光L0は、進行方向に垂直な第1撮像部側面711に対しては入射角0で入射するため屈折せず、第1光学部材71内を直進する。そして、第1撮像部側面711に対してα傾斜している第1撮像対象側面712に対しては入射角αで入射するため、屈折角βで屈折して大気中に出射される。ここでβは、第1光学部材71及び第2光学部材72の大気に対する屈折率N(>1)と角度αに依存する。αとβの関係は次のような式(1)で表される。
Figure 0006879484
また、N>1であることから、β>αとなる。これにより、第1撮像対象側面712において光軸A1に対して+Y側に屈折する。より詳細には、光L0は、第1撮像対象側面712を境に、光軸A1に対して(β−α)分+Y側に傾斜して空気層73を進行する。そして、光L0は、第1撮像対象側面712と平行な第2撮像部側面721に対しては入射角βで入射するため、光は屈折角αで屈折する。その結果、光L0は光軸A1と平行となり、第2光学部材72を進行する。そして、進行方向に垂直な第2撮像対象側面722では屈折せずに、大気中へ直進する。
このように、第1撮像部側面711と第2撮像対象側面722とが平行であって、第1撮像対象側面712と第2撮像部側面721とが平行であるため、光軸A1と平行に光学系7に入射した光L0は、光軸A1と平行にステージ平面Sへ出射される。ここで、第2光学部材72よりも−Z側に位置するとともにXY平面と平行なステージ平面S上において光L0が到達する点を点P1とする。光L0は、空気層73において光軸A1に対して(β−α)分、+Y側に傾斜しているため、点P1は光軸A1よりも+Y側に位置する。
第2姿勢においては、第1光学部材71が+Y側に平行移動することによって、第1撮像対象側面712と第2撮像部側面721とが、第1姿勢のときと比較して、Y方向およびZ方向により離間している。この状態で、光L0は、図7Bに示す光線R2のように進行する。第2姿勢のときにおいても、第1撮像対象側面712及び第2撮像部側面721の傾斜角度は第1姿勢のときと変わらずにαであることから、光L0は光軸A1を平行となって光学系7から出射される。図7Bに示すように、第2姿勢においては、第1撮像対象側面712が第1姿勢のときよりも+Y側に平行移動しているため、第1撮像対象側面712と第2撮像部側面721との距離D2は、第1姿勢のときにおける距離D1よりも大きくなっている。そのため、第2姿勢のときに光L0が空気層73を進行する距離、即ち、光L0が光軸A1に対して(β−α)分−Y側に傾斜して進行する距離は、第1姿勢のときよりも大きくなっている。その結果、光L0は点P1から更に+Y側にオフセットされた点P2に到達する。
以上のように、光学系7は、互いに平行な第1撮像対象側面712と第2撮像部側面721がY方向に対して傾斜しているため、第1光学部材71をY方向へ平行移動させることによって、光L0が到達する位置をY方向に移動させることができる。なお、光学系7は、第1姿勢のときにおいて、第1光学部材71と第2光学部材72とが離間していなくともよい。即ち、第1姿勢のときに、第1撮像対象側面712と第2撮像部側面721とが、接していてもよい。
ここで、光線R1,R2が示すように、第1姿勢のときに点P1から光軸A1と平行に出射される光と第2姿勢のときに点P2から光軸A1に沿って出射される光は、ともに、結像点P0に到達する。これにより、第1姿勢のときは、点P1付近が撮像領域Fとなり、第2姿勢のときは、点P2付近が撮像領域Fとなる。即ち、光学系7は、第1光学部材71を移動させることによって撮像対象より出射される光の光路を変化させ、撮像領域FをY方向に移動させることができる。
また、図4の光線R3で示されるように、画像取得装置10は、照明部62から出射される光を光軸A1に沿って第1光学部材71に入射させる。そのため、照明部62から出射される光は結像点Pから出射される光L0と同じ位置に照射される。これにより、画像
取得装置10は、光学系7の姿勢によらずに撮像領域Fを照射することができる。
<位置計測部8>
位置計測部8は、第1光学部材71の位置を計測する。図4に示すように、位置計測部8は、スポットビーム光源81とアナログ位置センサ82によって構成される。位置計測部8は、スポットビーム光源81からレーザ光を光学系7に向けて出射するとともに、第1光学部材71で屈折した光をアナログ位置センサ82で受光し、当該屈折光の受光位置(具体的には、主走査方向に沿うY位置)を計測することによって、第1光学部材71の位置を計測する。第1光学部材71の位置情報は、制御部に出力される。
<制御装置9>
制御装置9は、ステージ駆動機構4、露光部5、画像取得装置10を制御することによって、露光ヘッド52からの照射光をステージ3に支持される基板W表面に走査し、基板W表面にパターンを形成する動作を実行する。制御装置9は、ステージ駆動機構4、露光部5、画像取得装置10といった露光装置100の構成要素とバス配線、ネットワーク回線又はシリアル通信回線などによって接続されており、これらの構成要素各々の動作を制御する。
図8は、本実施形態の制御装置9を示すブロック図である。図8に示すように、制御装置9は、演算回路として機能するCPU91と、読み取り専用のROM92と不揮発性の記録媒体である記憶部93と、を備える。
CPU91は、ROM92内に格納されているプログラムを読み取りつつ実行することにより、記憶部93に保存されている各種データについての演算を行うコンピュータである。描画制御部911、画像取得制御部912、及びアライメント処理部913は、CPU91がプログラムに従って動作することにより実現される機能である。ただし、これらの要素の一部または全部は、論理回路などによって実現されてもよい。
描画制御部911は、記憶部93に記憶されたパターンデータとステージ駆動機構4より出力されるステージ3の位置情報に基づいて、回転機構41、副走査機構43、及び主走査機構42の移動を制御するとともに、基板Wの位置に応じて変調されたパターン光を露光ヘッド52から出力することによって、描画パターンを基板Wに形成する。
画像取得制御部912は、ステージ駆動機構4より出力されるステージ3の位置情報、光学系7及び位置計測部8より出力される第1光学部材71の位置情報、及び記憶部93に記憶されたアライメントマークMの位置情報に基づいて画像取得装置10を制御することによって、アライメントマークMの画像を取得する。
アライメント処理部913は、記憶部93に記憶されたアライメントマークMの位置情報と画像取得装置10が取得したアライメントマークMの画像に基づいて、後述するアライメント処理を実行する。アライメント処理部913は、本発明の「アライメント処理手段」に相当する。
記憶部93は、前述したように、基板W上に描画すべきパターンを示すパターンデータや、基板WにおけるアライメントマークMの位置情報を記憶している。パターンデータは、例えば、CAD(computer aided design)等により生成された画像データを、描画パタ
ーンを示すデータに変換したものである。
なお、本実施形態では、パターンデータは、単一の画像(基板Wの全面に形成すべきパターンを示す画像)としてもよいが、例えば、その単一の画像を示すパターンデータから
、露光ヘッド52各々が描画を担当する部分の画像を、露光ヘッド52ごとに個別に生成してもよい。
<描画方法>
次に、本実施形態に係る露光装置100による基板Wへのパターン描画動作について説明する。パターン描画では、まず、描画制御部911がステージ駆動機構4を制御することによって、ステージ3を基板Wへの露光が開始される位置(初期位置)に位置決めする。位置決めが完了すると、ステージ駆動機構4は、描画制御部911のステージ3が主走査方向であるY方向の一方側(例えば+Y側)への移動を開始する。そして、ステージ3とともに主走査方向に移動する基板Wの表面に対して、複数の光学ヘッドのそれぞれが描画データに応じたパターンの光を照射する。露光装置100は、主走査方向への移動に伴うパターン描画と副走査方向への移動を繰り返すことで、基板W上に隙間なくパターンを形成する。
<アライメント方法>
このような構成の露光装置100においては、パターン描画の際に、ステージ3の再現性不足による初期位置の変動や露光ヘッド52の光軸ずれが生じる可能性がある。そのため、基板W上にパターンを重ね合わせて描画することによって多層パターンを形成するためには、パターン描画の開始前やパターン描画の合間に基板Wのアライメント(位置合わせ)を行う必要がある。アライメントを行うことによって、多層パターンの高精度な重ね合わせを実現することができる。
前述したように、基板Wの上面四隅には、図9に示すアライメントマークMが形成されている。基板Wのアライメントは、制御装置9のアライメント処理部913が、画像取得装置10が取得したアライメントマークMの画像に基づいてステージ位置を調整することによって実行される。以下、本実施形態に係るアライメント方法の手順について図10を参照して説明する。なお、以下に示すアライメント方法は、描画制御部911によるパターン描画と並行して実行される。
まず、画像取得制御部912は、画像取得装置10にアライメントマークMの画像を取得させる(ステップS1)。次に、取得した画像におけるアライメントマークMの中心の位置座標を検出する(ステップS2)。アライメントマークMの中心位置の検出には、任意の画像処理技術を用いることができる。次に、検出したアライメントマークMの位置座標を記憶部93に記憶する(ステップS3)。ステップS3において検出されたアライメントマークMの座標を記憶した後、ステップS4では、アライメント処理部913が、アライメントマークMの座標に基づいてステージ駆動機構4を制御し、ステージ位置を調整することによって、基板Wを位置決めする(ステップS4)。これにより、露光装置100は、アライメントされた基板Wに対してパターン描画を続行する。なお、ステップS4では、ステージ3の位置制御によるアライメントに加えて、描画パターンを補正してもよい。
[画像取得方法]
ステップS2において、画像処理によってアライメントマークMの位置座標を精度よく検出するためには、ステップS1で取得される画像のぶれが少なく、且つ、画像内におけるアライメントマークMのコントラストが高いことが好ましい。本実施形態に係る画像取得装置10は、ぶれが少なく、且つ、高コントラストな画像を取得することができる。以下、ステップS1における画像取得方法について図11を参照して説明する。
パターン描画中は、ステージ3のY方向への移動によって、基板WがCCDカメラ61の撮像領域Fに対してY方向に移動している。即ち、画像の取得は、ステージ3がY方向
に移動している最中に実行される。まず、画像取得制御部912は、ステージ3の位置情報に基づいて基板Wの位置情報を取得する(ステップS11)。次に、基板Wの位置情報と記憶部93に予め記憶されている基板WにおけるアライメントマークMの位置情報とに基づいて、パターン描画中にアライメントマークMがCCDカメラ61の撮像領域F内に到達したか否かを判定する(ステップS12)。アライメントマークMが撮像領域F内に到達していないと判定された場合(ステップS12−NO)、ステップS11に戻る。アライメントマークMが撮像領域F内に到達したと判定された場合(ステップS12−YES)、光学系7を制御することによって、撮像領域FをアライメントマークMに追従させ、CCDカメラ61によってアライメントマークMを撮像する(ステップS13)。
図12は、ステップS13において一枚の画像を取得する際の画像取得装置10の動作を示すタイミングチャートである。画像取得装置10は、基板Wの位置情報に基づいてアライメントマークMが撮像領域F内に至ったことを判定すると、CCDカメラ61によってアライメントマークMを撮像する。前述したように、CCDカメラ61は撮像期間中に受光素子の受光面61aに結像した像を合成することによって画像を生成する。本実施形態に係る画像取得装置10は、撮像期間中に、照明部62を一定の時間間隔で複数回フラッシュ点灯させる。各フラッシュ点灯において、基板Wが微小時間、光に晒される。これにより、各フラッシュ点灯の際に基板Wが反射した光が受光素子に結像し、それらの像が合成されることによって一枚の画像が生成される。
また、画像取得装置10は、光学系7を制御することによって、撮像期間を通じて撮像領域FをアライメントマークMに追従させる。具体的には、画像取得装置10は、ステージ駆動機構4から出力されるステージ3の位置情報に基づいて、第1光学部材71の位置制御を行い、撮像領域Fを撮像期間中のステージ3の移動速度Vsでステージ3の進行方向に移動させる。
例えば、ステージ3及びアライメントマークMが+Y方向に移動している場合、画像取得装置10は、第1光学部材71を+Y方向に移動させることによって撮像領域FをアライメントマークMに追従させる。なお、このときの第1光学部材71の移動速度は、角度αや屈折率N、ステージ3の移動速度Vsに依存する。これにより、基板Wの移動と撮像領域Fの移動が同期するため、撮像領域FをアライメントマークMに追従させることができる。ここで、撮像期間をTとすると、撮像期間にステージ3が+Y方向に移動する距離は、ステージ3の移動速度がVsであるため、Vs・Tfとなる。画像取得装置10は、撮像期間中に撮像領域FをVsの速度でVs・Tの距離だけ+Y方向へ移動させる。このようにして、撮像期間を通じて、撮像領域F内におけるアライメントマークMの相対的な位置及び姿勢を固定することができる。
図13は、ステップS13において取得されたアライメントマークMの画像を示す図である。上述したように、撮像領域F内におけるアライメントマークMの相対的な位置及び姿勢は、撮像期間を通じて固定されている。そのため、各フラッシュ点灯の際に同一の像が結像される。これにより、取得される画像は、同一の像をフラッシュ点灯の回数分重ね合わせたものとなる。その結果、図13に示すような、像のぶれが少ない高コントラストな画像を得ることができる。これにより、ステップS2の画像処理においてアライメントマークMの中心位置の検出精度が高まるため、高精度なアライメントを実現することができる。更に、画像取得制御部912は、位置計測部8から出力される第1光学部材71の位置情報に基づいて、第1光学部材71の位置をフィードバック制御することによって、撮像領域Fの位置をリアルタイムで補正する。これにより、撮像領域FとアライメントマークMの同期の精度を高めることできる。その結果、取得される画像のぶれを更に低減することができる。
[作用・効果]
以上のように、本実施形態に係る画像取得装置10は、移動するアライメントマークMの画像を取得するとき、光学系7によってアライメントマークMから出射される光の光路を変化させることによって、撮像領域FをアライメントマークMの移動に追従可能とする。これにより、アライメントマークMの画像のぶれを好適に抑制することが可能となる。その結果、アライメントマークMの位置座標の検出精度を高めることができ、高精度なアライメントを実現することができる。
更に、本実施形態に係る画像取得装置10は、CCDカメラ61の撮像期間中、照明部62を複数回フラッシュ点灯させ、各フラッシュ点灯時においてアライメントマークMに反射された光が結像した像を合成することによって、アライメントマークMの画像を生成する。これにより、生成される画像は、同一の像をフラッシュ点灯の回数分重ね合わせたものとなる。その結果、画像内におけるアライメントマークMのコントラストを高めることができ、アライメントの精度をより高めることができる。
また、画像取得装置10は、ステージ3が駆動して基板Wを移動させながら画像を取得することができる。そのため、本実施形態に係る画像取得装置10を備える露光装置100によれば、アライメントに要する時間を短縮することができる。
また、光学系7において、第1撮像部側面711と第2撮像対象側面722とが平行であり、第1撮像対象側面712と第2撮像部側面721とが平行であることによって、光軸A1と平行に光学系7に入射した光L0が、光軸A1と平行にステージ平面Sへ出射される。その結果、取得される画像が光学系7によって歪むことを抑制することができる。
なお、光学系7は、第1光学部材71をZ方向に移動させてもよい。これにより、第1撮像対象側面712と第2撮像部側面721との距離が変化するため、撮像領域Fを移動させることができる。
また、光学系7は第1光学部材71と第2光学部材72のうち、少なくとも一方を移動可能とすればよい。それにより、アライメントマークMから出射される光の光路を変化させることができる。光学系7は、第1光学部材71に代えて第2光学部材72を移動可能としてもよいし、第1光学部材71と第2光学部材72の両方を移動可能としてもよい。第2光学部材72を移動可能とする場合、第2光学部材72をステージ3の進行方向とは反対の方向に移動させることによって、撮像領域FをアライメントマークMに追従させることができる。
なお、光学系7は、第1撮像部側面711(及び第2撮像対象側面722)と第1撮像対象側面712(及び第2撮像部側面721)のうち、少なくとも何れか一方がアライメントマークMの進行方向に対して傾斜していればよい。これにより、撮像領域FをアライメントマークMの進行方向に移動させることができる。図15は、光学系7の変形例を示す図である。光学系7は、例えば、図15に示すように、互いに平行な第1撮像部側面711及び第2撮像対象側面722がアライメントマークMの進行方向に対して傾斜していてもよい。
また、本発明は、第1光学部材71と第2光学部材72とが同一形状となることに限定されない。撮像領域FをアライメントマークMに追従可能とする構成であるならば、第1光学部材71と第2光学部材72は別形状としてもよい。また、第1光学部材71と第2光学部材72の光学特性も同一であることに限定されず、適宜変更してもよい。
[比較例]
図14は、比較例に係る画像取得方法によって取得されたアライメントマークMの画像
を示す図である。比較例では、光学系7の制御が行われず、撮像領域Fの位置が固定されている。即ち、比較例では、撮像領域FをアライメントマークMに追従させずに画像を取得している。ここで、照明部62がフラッシュ点灯する時間間隔をTfとすると、フラッシュ点灯の間にステージ3が+Y方向に移動する距離は、ステージ3の移動速度がVsであるため、Vs・Tfとなる。そのため、各フラッシュ点灯においてアライメントマークMは、Vs・Tfずつずれて結像される。その結果、図に示すように、比較例において取得される画像は、アライメントマークMがずれて表示されたものとなる。このような画像では、アライメントマークMの中心位置を正確に検出することが困難となる。
一方で、像がずれることを避けるために、撮像期間中にフラッシュ点灯を1回のみ点灯させると、十分なコントラストが得られない。また、コントラストを得るために撮像期間中に長時間照明を点灯させると、モーションブラーが生じ、画像がぶれる虞がある。その結果、上記いずれの場合においてもアライメントマークMの中心位置を正確に検出することが困難となる。これに対し、本実施形態に係る画像取得装置10によれば、画像のずれやぶれを抑制するとともに、画像内におけるアライメントマークMのコントラストを高めることができる。
<第2実施形態>
なお、本発明に係る撮像領域追従光学系は、図16に示すような平行板75によって構成されていてもよい。第2実施形態に係る光学系7Aを構成する平行板75は、ガラス材料によって形成されており、支持フレーム2に回転可能に支持されている。平行板75は、撮像対象と対向するとともに撮像対象から出射された光が入射する面である第3撮像対象側面752と、第3撮像対象側面752から入射した光が平行板75の外部に出射する面である第3撮像部側面751と、を有する。第3撮像対象側面752と第3撮像部側面751は、互いに平行に形成されている。
図16に示すように、第2実施形態に係る光学系7Aは、平行板75をX軸回りに回転させることによって、第3撮像対象側面752と第3撮像部側面751のアライメントマークMの進行方向に対する傾斜の度合いを変化させ、CCDカメラ61の結像点Pからステージ平面Sに到達する光L0の到達点を移動させることができる。光L0の到達点の移動量は、平行板75の回転量に応じて変化する。これにより、平行板75の回転量及び回転速度をステージ3の位置情報に応じて調節することによって、第1実施形態よりも簡易な構成で、撮像領域FをアライメントマークMに追従させることができる。
なお、本発明において撮像領域Fが追従する方向は、主走査方向に限定されない。撮像領域Fが追従する方向は、アライメントマークMの進行方向であればよい。
また、本発明に係る画像取得装置10は、アライメントマークMが撮像ユニット6に対して相対移動するものであれば適用することができる。例えば、画像取得装置10は、固定されたステージ3に対して露光部5及び撮像ユニット6が移動することによってパターン描画を実行する方式の露光装置においても好適に用いることができる。
<その他>
上述の実施形態及び変形例に記載した内容は、可能な限り組み合わせて実施することができる。
100・・・露光装置
5・・・露光部
10・・・画像取得装置
6・・・撮像ユニット
61・・・CCDカメラ(撮像部)
62・・・照明部
7・・・撮像領域追従光学系
71・・・第1光学部材
711・・・第1撮像部側面
712・・・第1撮像対象側面
72・・・第2光学部材
721・・・第2撮像部側面
722・・・第2撮像対象側面
73・・・空気層
8・・・位置計測部
9・・・制御装置
91・・CPU
911・・・描画制御部
912・・・画像取得制御部
913・・・アライメント処理部
W・・・基板(露光対象)
M・・・アライメントマーク(撮像対象)

Claims (5)

  1. 移動する撮像対象の画像を取得する画像取得装置であって、
    前記撮像対象を撮像する撮像部と、前記撮像部と前記撮像対象との間に位置するように設けられた撮像領域追従光学系と、前記撮像部による撮像の際に、複数回フラッシュ点灯することによって前記撮像領域に光を照射する照明部と、を有し、
    前記撮像領域追従光学系は、前記撮像対象から出射される光の光路を変化させることによって、前記撮像部が撮像可能な領域である撮像領域を前記撮像対象の移動に追従させ
    前記撮像部は、前記撮像対象に反射された光が結像した像を合成することによって、前記撮像対象の画像を生成する、
    画像取得装置。
  2. 前記撮像領域追従光学系は、前記撮像部側に設けられるとともに光を屈折可能な第1光学部材と、前記撮像対象側に設けられるとともに光を屈折可能な第2光学部材と、を有し、
    前記第1光学部材は、前記撮像部側に位置する第1撮像部側面と、前記撮像対象側に位置する第1撮像対象側面と、を有し、
    前記第2光学部材は、前記撮像部側に位置するとともに前記第1撮像対象側面と平行な第2撮像部側面と、前記撮像対象側に位置するとともに前記第1撮像部側面と平行な第2撮像対象側面と、を有し、
    前記第1撮像部側面と前記第1撮像対象側面のうち、少なくとも何れか一方が前記撮像対象の進行方向に対して傾斜しており、
    前記第1光学部材と前記第2光学部材のうち、少なくとも何れか一方を移動させることで、前記撮像対象から出射される光の光路を変化させる、
    請求項に記載の画像取得装置。
  3. 前記撮像領域追従光学系は、互いに平行な一対の面を有するとともに光を屈折可能な平行板によって形成され、
    前記平行な一対の面のうち何れか一方は、前記撮像対象と対向するように設けられ、
    前記平行板は、前記平行な一対の面の前記撮像対象の進行方向に対する傾斜角度を変化可能である、
    請求項に記載の画像取得装置。
  4. 請求項1からの何れか1項に記載の画像取得装置と、
    前記撮像対象が付された露光対象物を保持するステージと、
    移動中の前記露光対象物に対して光を出射することで前記露光対象物に所定のパターンを描画する露光部と、
    前記画像取得装置が取得した画像に基づいて前記露光対象物の位置情報を取得し、前記位置情報に基づいて前記ステージの位置を制御することによって、前記露光対象物の位置合わせを実行するアライメント処理手段と、を備える、
    露光装置。
  5. 移動する撮像対象の画像を取得する画像取得方法であって、
    前記撮像対象の位置情報を取得する、第1のステップと、
    前記位置情報に基づいて、前記撮像対象を撮像する撮像部が撮像可能な領域である撮像領域の内部に前記撮像対象が存在するか否かを判定する、第2のステップと、
    前記撮像対象が前記撮像領域に存在する場合には、前記撮像部と前記撮像対象との間に位置するように設けられた撮像領域追従光学系が、前記撮像対象から出射される光の光路を変化させることによって、前記撮像領域を前記撮像対象の移動に追従させる、第3のステップと、を有し、
    前記第3のステップにおいて、照明部によって複数回フラッシュ点灯することで前記撮像領域に光を照射し、撮像部によって前記撮像対象に反射された光が結像した像を合成することで前記撮像対象の画像を生成する、
    画像取得方法。
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