JP5064862B2 - アライメントマーク測定方法および装置並びに描画方法および装置 - Google Patents

アライメントマーク測定方法および装置並びに描画方法および装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5064862B2
JP5064862B2 JP2007093450A JP2007093450A JP5064862B2 JP 5064862 B2 JP5064862 B2 JP 5064862B2 JP 2007093450 A JP2007093450 A JP 2007093450A JP 2007093450 A JP2007093450 A JP 2007093450A JP 5064862 B2 JP5064862 B2 JP 5064862B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alignment mark
image
light
alignment
exposure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007093450A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008250147A (ja
Inventor
剛志 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2007093450A priority Critical patent/JP5064862B2/ja
Publication of JP2008250147A publication Critical patent/JP2008250147A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5064862B2 publication Critical patent/JP5064862B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

本発明は、描画面上に画像を描画する際の画像の描画位置の基準を示す描画面上に設けられたアライメントマークの位置を測定する方法および装置並びに描画方法および装置に関するものである。
近年、デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)といった空間光変調素子等を利用して、画像データに応じて変調された光ビームにより、被露光部材上に画像露光を行う露光装置の開発が進められている。
上記のようなDMDを用いた露光装置においては、画像データ等に応じて生成した制御信号に基づいてDMDのマイクロミラーの各々をオンオフ制御してレーザビームを変調し、変調されたレーザビームを露光面上に照射して露光する。
そして、この露光装置においては、露光面に感光材料(フォトレジスト等)が塗布された基板を配置し、露光装置の複数の露光ヘッドからそれぞれ基板上にレーザビームが照射されて結像されたビームスポットの位置を基板に対して相対的に移動させながら、各DMDによりレーザビームを画像データに応じて変調することにより、基板上にパターン露光が施される。
ここで、上記のような露光装置の露光対象として、たとえば、プリント配線基板があるが、たとえば、多層プリント配線基板の場合、各層のパターンの位置合わせを行う必要がある。しかしながら、多層プリント配線基板を形成する際、加熱した状態で行われるプレス工程によって基板が変形するため、その変形に応じたパターンを露光しなければ高精度な位置合わせを行うことができない。
また、露光対象がフラット・パネル・ディスプレイの基板である場合においても、カラーフィルタパターンを露光する際、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色の位置合わせを行う必要がある。しかしながら、加熱処理によって基板が変形するため、その変形に応じたパターンを露光しなければ高精度な位置合わせを行うことができない。
そこで、たとえば、特許文献1においては、上記のような基板の変形に応じたパターンを露光する露光装置が提案されている。特許文献1に記載の露光装置においては、基板に対するX−Y方向の露光位置を正確に合わせるため、露光に先立って、基板に設けられた、露光位置の基準となるアライメントマークをCCDカメラ等のアライメントカメラで撮影し、この撮影によって得られたマーク測定位置に基づいて露光位置を適正位置に合わせるアライメントを行っている。
特開2005−316461号公報
しかしながら、上記のような露光装置では、露光ヘッドのビーム座標系とアライメント撮影座標系を別の座標系で測定していた為、互いの座標系をあわせる誤差要因が含まれていた。さらに互いの座標系の位置関係は、温度などの経時変化の影響を受けるため、アライメントの精度が低下していた。
本発明は、上記事情に鑑み、より高精度なアライメントを行うことができるアライメントマーク位置測定方法および装置並びに描画方法および装置を提供することを目的とする。
本発明のアライメントマーク位置測定方法は、入射された光を変調して描画面上に画像を描画する変調手段により描画面上に画像を描画する際の画像の描画位置の基準を示す描画面上に設けられたアライメントマークの位置を測定する方法において、アライメントマークを、変調手段により変調された光を反射または透過するものとし、アライメントマークを反射または透過した光を検出し、その検出した信号に基づいてアライメントマークの位置を取得することを特徴とする。
また、上記本発明のアライメントマーク位置測定方法においては、アライメントマークを、2つ以上の平行でない線状のマークとすることができる。
また、変調手段により変調された光の描画点の位置を検出し、その検出した描画点位置と上記検出した信号に基づいてアライメントマークの位置を取得するようにすることができる。
本発明の描画方法は、入射された光を変調して描画面上に画像を描画する変調手段により描画面上に画像を描画する描画方法において、上記本発明のアライメントマーク位置測定方法を用いてアライメントマークの位置を取得し、その取得したアライメントマークの位置に基づいて画像の元の画像データを調整し、その調整した画像データに基づいて画像を描画することを特徴とする。
本発明のアライメントマーク位置取得装置は、入射された光を変調して描画面上に画像を描画する変調手段により描画面上に画像を描画する際の画像の描画位置の基準を示す描画面上に設けられたアライメントマークの位置を測定する装置において、アライメントマークが、変調手段により変調された光を反射または透過するものであり、アライメントマークを反射または透過した光を検出する光検出部と、光検出部により検出された信号に基づいてアライメントマークの位置を取得するアライメントマーク位置取得部とを備えたことを特徴とする。
本発明のアライメントマーク位置取得装置においては、アライメントマークを、2つ以上の平行でない線状のマークとすることができる。
また、変調手段により変調された光の描画点の位置を検出する描画点位置検出部を備えるものとし、アライメントマーク位置取得部を、描画点位置検出部により検出された描画点位置と上記検出した信号に基づいてアライメントマークの位置を取得するものとすることができる。
本発明の描画装置は、入射された光を変調して描画面上に画像を描画する変調手段により描画面上に画像を描画する描画装置において、上記本発明のアライメントマーク位置測定装置と、アライメントマーク位置測定装置を用いて取得したアライメントマークの位置に基づいて画像の元の画像データを調整する画像調整手段とを備え、画像調整手段により調整された画像データに基づいて画像を描画するものであることを特徴とする。
本発明のアライメントマーク位置測定方法および装置によれば、アライメントマークを、変調手段により変調された光を反射または透過するものとし、アライメントマークを反射または透過した光を検出し、その検出した信号に基づいてアライメントマークの位置を取得するようにしたので、座標系を一つにすることができ、従来のような2つの座標系を合わせる際に生じる誤差要因そのものを減らすことができ、より高精度にアライメントマークの位置を取得することができるので、より高精度なアライメントを行うことができる。
また、従来は撮影系(アライメントカメラ、撮影画像処理装置)でアライメントを測定していたが、本発明では撮影系そのものが不要になり、さらに、基板を搬送する搬送路をアライメントカメラがない分短くすることができるので、低コスト化を図ることができる。
また、上記本発明のアライメントマーク位置測定方法および装置において、アライメントマークを、2つ以上の平行でない線状のマークとした場合には、より簡易な構成でアライメントの位置を取得することができる。
本発明の描画方法および装置によれば、上記本発明のアライメントマーク位置測定方法によってアライメントマークの位置を取得し、その取得したアライメントマークの位置に基づいて画像の元の画像データを調整し、その調整した画像データに基づいて画像を描画するようにしたので、より高精度な位置合わせを行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の描画装置の一実施形態を用いた露光装置について詳細に説明する。本露光装置は、画像を露光する際の画像の露光位置の基準を示すアライメントマークの位置の取得方法に特徴を有するものであるが、まずは、露光装置の全体の概略構成について説明する。図1は、本露光装置の概略構成を示す斜視図である。
[露光装置の構成]
図1に示すように、露光装置10は、いわゆるフラットベッド型に構成したものであり、4本の脚部材12Aに支持された基台12と、この基台12上に設けられた図中Y方向に移動し、例えばプリント基板(PCB)、カラーの液晶ディスプレイ(LCD)やプラズマ・ディスプレイ・パネル(PDP)といったガラス基板の表面に感光材料を塗布したもの等である基板11を載置固定して移動する移動ステージ14と、マルチビームをレーザ光として射出する光源ユニット16と、このマルチビームを、所望の画像データに基づき空間変調し、マルチビームの波長領域に感度を有する基板11に、この変調されたマルチビームを露光ビームとして照射する露光ヘッドユニット18と、移動ステージ14の移動に伴って露光ヘッドユニット18に供給する変調信号を画像データから生成する制御ユニット20とを備えている。
この露光装置10では、移動ステージ14の上方に基板11を露光するための露光
ヘッドユニット18を配置する。この露光ヘッドユニット18には、複数の露光ヘッド26を設置する。各露光ヘッド26には、光源ユニット16からそれぞれ引き出されたバンドル状光ファイバ28を接続する。また、露光ヘッドユニット18には、露光ヘッド26から射出され、基板11に設けられた、後述するアライメントマーク13を反射した光を検出する光検出器(図示省略)が設けられている。
この露光装置10には、基台12を跨ぐように門型フレーム22が設けられており、その片面にそれぞれ一対の位置検出センサ24が取り付けられている。この位置検出センサ24は、移動ステージ14の通過を検知したときの検出信号を制御ユニット20に供給する。
この露光装置10では、基台12の上面に、ステージ移動方向に沿って延びた2本のガイド30が設置されている。この2本のガイド30上には、移動ステージ14が往復移動可能に装着される。この移動ステージ14は、図示しないリニアモータによって、例えば、1000mmの移動量を40mm/秒といった比較的低速の一定速度で移動されるよう構成される。
この露光装置10では、固定された露光ヘッドユニット18に対して、移動ステージ14に載置された被露光部材である基板11を移動しながら、走査露光する。そして、ステージ14の上面には、露光対象物となる矩形板状の基板11が図示しない位置決め部により所定の載置位置に位置決めされた状態で載置される。このステージ14の上面(基板載置面)には、図示しない複数の溝部が形成されており、それらの溝部内が負圧供給源によって負圧とされることにより、基板11はステージ14の上面に吸着されて保持される。また、基板11には、露光位置の基準を示すアライメントマーク13が複数設けられている。アライメントマーク13は、図1に示すように、クロムメッキ等の金属膜によるパターンニングによって形成され、X方向に向かって開く「く」の字型に形成されている。そして、本実施形態では、アライメントマーク13は、基板11の四隅近傍にそれぞれ1個ずつ計4個配置されている。
そして、「く」の字型のアライメントマーク13は、図9に示すように、その搬送方向上流側に位置する所定長さを持つ直線状の第1マーク部13aと搬送方向下流側に位置する所定長さを持つ直線状の第2マーク部13bとをそれぞれの一端部で直角に接続した形状の一組にして形成する。すなわち、第1マーク部13aと、第2マーク部13bとは互いに直交するとともに、Y軸(走行方向)に対して第1マーク部13aは135度、第2マーク部13bは45度の角度を有するように構成する。なお、本実施の形態では、走査方向をY軸にとり、これに直交する方向(露光ヘッド26の配列方向)をX軸にとる。
アライメントマーク13は、基板11がたとえば、多層配線プリント基板である場合には、その最下層に形成するようにしてもよいし、各層の配線パターンを露光する際、配線パターンと同様に露光して形成するようにしてもよい。
図2に示すように、露光ヘッドユニット18の内部にはm行n列(例えば、2行4列)の略マトリックス状に配列された複数(例えば、8個)の露光ヘッド26が設置される。
露光ヘッド26による露光エリア32は、例えば走査方向を短辺とする矩形状に構成される。この場合、基板11には、その走査露光の移動動作に伴って露光ヘッド26毎に帯状の露光済み領域34が形成される。
また、図2に示すように、帯状の露光済み領域34が走査方向と直交する方向に隙間無く並ぶように、ライン状に配列された各行の露光ヘッド26の各々は、配列方向に所定間隔(露光エリアの長辺の自然数倍)ずらして配置されている。このため、例えば第1行目の露光エリア32と第2行目の露光エリア32との間の露光できない部分は、第2行目の露光エリア32により露光する。
図4に示すように、各露光ヘッド26は、それぞれ入射された光ビームを画像データに応じて画素毎に変調する空間光変調素子として、デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)36を備えている。このDMD36は、データ処理手段とミラー駆動制御手段を備えた制御ユニット20に接続されている。
この制御ユニット20のデータ処理手段では、入力された画像データに基づいて、各露光ヘッド26毎にDMD36の制御すべき領域内の各マイクロミラーを駆動制御する制御信号を生成する。また、DMDコントローラとしてのミラー駆動制御手段では、画像データ処理部で生成した制御信号に基づいて、各露光ヘッド26毎にDMD36における各マイクロミラーの反射面の角度を制御する。なお、この反射面の角度の制御に付いては後述する。
各露光ヘッド26におけるDMD36の光入射側には、前述した図1に示すように、紫外波長領域を含む一方向に延在したマルチビームをレーザ光として射出する照明装置である光源ユニット16からそれぞれ引き出されたバンドル状光ファイバ28が接続される。
光源ユニット16は、図示しないがその内部に、複数の半導体レーザチップから射出されたレーザ光を合波して光ファイバに入力する合波モジュールが複数個設置されている。各合波モジュールから延びる光ファイバは、合波したレーザ光を伝搬する合波光ファイバ
であって、複数の光ファイバが1つに束ねられてバンドル状の光ファイバ28として形成される。
そして、図4に示すように、各露光ヘッド26におけるDMD36の光入射側には、バンドル状光ファイバ28の接続端部から出射されたレーザ光をDMD36に向けて反射するミラー42が配置されている。
DMD36は、図6に示すように、SRAMセル(メモリセル)38上に、微小ミラー(マイクロミラー)37が支柱により支持されて配置されたものであり、画素(ピクセル)を構成する多数の(例えば、600個×800個)の微小ミラーを格子状に配列したミラーデバイスとして構成されている。各ピクセルには、最上部に支柱に支えられたマイクロミラー37が設けられており、マイクロミラー37の表面にはアルミニウム等の反射率の高い材料が蒸着されている。
また、マイクロミラー37の直下には、図示しないヒンジ及びヨークを含む支柱を介して通常の半導体メモリの製造ラインで製造されるシリコンゲートのCMOSのSRAMセル38が配置されており、全体はモノリシック(一体型)に構成されている。
DMD36のSRAMセル38にデジタル信号が書き込まれると、支柱に支えられたマイクロミラー37が、対角線を中心としてDMD36が配置された基板側に対して±α度(例えば±10度)の範囲で傾けられる。図7(A)は、マイクロミラー37がオン状態である+α度に傾いた状態を示し、図7(B)は、マイクロミラー37がオフ状態である−α度に傾いた状態を示す。従って、画像信号に応じて、DMD36の各ピクセルにおけるマイクロミラー37の傾きを、図6に示すように制御することによって、DMD36に入射された光はそれぞれのマイクロミラー37の傾き方向へ反射される。
なお、図6には、DMD36の一部を拡大し、マイクロミラー37が+α度又は−α度に制御されている状態の一例を示す。それぞれのマイクロミラー37のオンオフ(on/off)制御は、DMD36に接続された制御ユニット20によって行われるもので、オン状態のマイクロミラー37により反射された光は露光状態に変調され、DMD36の光出射側に設けられた投影光学系(図4参照)へ入射する。またオフ状態のマイクロミラー37により反射された光は非露光状態に変調され、光吸収体(図示省略)に入射する。
また、DMD36は、その短辺方向が走査方向と所定角度(例えば、角度0.1°〜0.5°)を成すように僅かに傾斜させて配置するのが好ましい。図5(A)はDMD36を傾斜させない場合の各マイクロミラーによる反射光像(露光ビーム)48の走査軌跡を示し、図5(B)はDMD36を傾斜させた場合の露光ビーム48の走査軌跡を示している。
DMD36には、長手方向(行方向)に沿ってマイクロミラー37が多数個(例えば、800個)配列されたマイクロミラー列が、短手方向に多数組(例えば、600組)配列されているが、図5(B)に示すように、DMD36を傾斜させることにより、各マイクロミラー37による露光ビーム48の走査軌跡(走査線)のピッチP2が、DMD36を傾斜させない場合の走査線のピッチP1より狭くなり、解像度を大幅に向上させることができる。一方、DMD36の傾斜角は微小であるので、DMD36を傾斜させた場合の走査幅W2と、DMD36を傾斜させない場合の走査幅W1とは略同一である。
次に、露光ヘッド26におけるDMD36の光反射側に設けられる投影光学系(結像光学系)について説明する。図4に示すように、各露光ヘッド26におけるDMD36の光反射側に設けられる投影光学系は、DMD36の光反射側の露光面にある基板11上に光源像を投影するため、DMD36の側から基板11へ向って順に、レンズ系50,52、マイクロレンズアレイ54、対物レンズ系56,58の各露光用の光学部材を配置して構成する。
ここで、レンズ系50,52は拡大光学系として構成されており、DMD36により反射される光線束の断面積を拡大することで、基板11上のDMD36により反射された光線束による露光エリア32(図2に図示)の面積を所要の大きさに拡大している。
図4に示すように、マイクロレンズアレイ54は、光源ユニット16から各光ファイバ28を通じて照射されたレーザ光を反射するDMD36の各マイクロミラー37に1対1で対応する複数のマイクロレンズ60が一体的に成形されたものであり、各マイクロレンズ60は、それぞれレンズ系50,52を透過した各レーザビームの光軸上にそれぞれ配置されている。
このマイクロレンズアレイ54は、矩形平板状に形成され、各マイクロレンズ60を形成した部分には、それぞれアパーチャ62を一体的に配置する。このアパーチャ62は、各マイクロレンズ60に1対1で対応して配置された開口絞りとして構成する。
図4に示すように、対物レンズ系56,58は、例えば、等倍光学系として構成されている。また基板11は、対物レンズ系56,58の後方焦点位置に配置される。なお、投影光学系における各レンズ系50,52,対物レンズ系56,58は、図4においてそれぞれ1枚のレンズとして示されているが、複数枚のレンズ(例えば、凸レンズと凹レンズ)を組み合せたものであっても良い。
[アライメントマークの位置取得方法]
ここで、上述のように構成された露光装置10によって露光される基板11が、たとえば、多層プリント配線基板である場合、上述したように各層に露光される配線パターンの位置合わせを高精度に行う必要がある。また、基板11が、たとえば、フラット・パネル・ディスプレイの場合にも、上述したようにカラーフィルタパターンの位置合わせを高精度に行う必要がある。
そこで、本実施形態の露光装置10においては、基板11に設けられたアライメントマーク13の位置を検出し、そのアライメントマーク13の位置情報に基づいて基板11上に画像を露光することによって高精度な位置合わせを行う。
次に、アライメントマーク13の位置の取得方法について説明する。
まず、露光装置10には、アライメントマーク位置取得部の一部として、移動ステージ14の搬送方向に沿った一方の側部に配置された、移動ステージ14の位置を検出するためのリニヤエンコーダ76を備えている。
このリニヤエンコーダ76は、一般に市販されているリニヤエンコーダを利用できる。このリニヤエンコーダ76は、移動ステージ14における搬送方向(走査方向)に沿った側部に一体的に取り付けた、光を透過する微細なスリット状の目盛りを等間隔で平面部分に形成した目盛り板78と、この目盛り板78を挟むように、基台12に設けた図示しない固定フレームに固着された投光器80及び受光器82とを有する。
このリニヤエンコーダ76は、投光器80から測定用のビームを出射し、目盛り板78の微細なスリット状の目盛りを透過した測定用のビームを裏側に配置された受光器82で検出し、その検出信号を制御ユニット20へ送信するように構成する。
このリニヤエンコーダ76では、初期位置にある移動ステージ14を移動操作したときに、移動ステージ14と一体に移動する目盛り板78によって投光器80から出射された測定用のビームが断続的に遮断されて受光器82へ入射される。
よって、この露光装置10では、受光器82で受光した回数を制御ユニット20がカウントすることにより、移動ステージ14が移動した位置を制御ユニット20が認識可能に構成されている。
次に、上記リニヤエンコーダ76と露光ヘッドユニット18に設けられた光検出器を用いて、アライメントマーク13の位置を取得する方法について説明する。
まず、アライメントマーク13の設けられた基板11を設置した移動ステージ14を搬送方向上流側から下流側に一定速度で移動させるとともに、アライメントマーク13上を通過する露光ヘッド26の特定のマイクロミラー37を点灯させる。
そして、図8に示すように、基板11に設けられたアライメントマーク13上を特定のマイクロミラー37を通過させ、その際にアライメントマーク13によって反射された光を光検出器40によって検出するとともに、光検出器40によって反射光が検出された時点におけるリニヤエンコーダ76によって取得された移動ステージ14の位置情報を取得する。
そして、図9に示すように、アライメントマーク13の第2マーク部13bから反射された光を検出した時点における移動ステージ14の位置情報Y11と、アライメントマーク13の第1マーク部13aから反射された光を検出した時点における移動ステージ14の位置情報Y12とが取得され、制御ユニット20に出力される。
そして、制御ユニット20において、上記のようにして取得した位置情報Y11および位置情報Y12に基づいて、特定のマイクロミラー37が通過する軌跡と第1マーク部13aと第2マーク部13bの交点を通過しX方向に延びる直線との交点Pの位置情報を取得する。交点Pの位置情報を(X1,Y1)とすると、Y1=(Y11+Y12)/2で表される。また、交点Pのx座標X1は、上記特定のマイクロミラー37のx方向の位置であり、この位置は、後述するビーム位置検出手段によって予め取得される。
上記のようにして交点Pの位置情報が各アライメントマーク13の位置情報として取得され、制御ユニット20に記憶される。
なお、本実施形態の露光装置においては、移動ステージ14の位置情報をリニヤエンコーダ76により取得するようにしたが、レーザ測長器を用いて取得するようにしてもよい。
[マイクロミラーのビーム位置取得方法]
次に、アライメントマーク13の位置情報を取得する際に点灯した特定のマイクロミラー37の位置情報を検出するビーム位置検出手段について説明する。
本実施形態の露光装置10には、図3及び図10に示すように、その移動ステージ14の搬送方向上流側に、照射されたビーム位置を検出するためのビーム位置検出手段が配置されている。
このビーム位置検出手段は、移動ステージ14における搬送方向(走査方向)に沿って上流側の端縁部に一体的に取り付けたスリット板70と、このスリット板70の裏側に配置した光検出部(ディテクタ)としてのフォトセンサ72とを有する。
このスリット板70は、移動ステージ14の幅方向全長の長さを持つ矩形長板状の石英ガラス板に遮光用の薄いクロム膜(クロムマスク、エマルジョンマスク)を形成し、このクロム膜の所定複数位置に、それぞれレーザビーム(光ビーム)を通過(透過)させるようX軸方向に向かって直角に開く「く」の字型部分のクロム膜をエッチング加工(例えばクロム膜にマスクしてスリットをパターニングし、エッチング液でクロム膜のスリット部分を溶出させる加工)により除去して形成した検出用スリット74(A、B、C、D、E等)を穿設する。
このように構成したスリット板70は、石英ガラス製のため、温度変化による誤差を生じにくく、また遮光用の薄いクロム膜を利用することにより、ビーム位置を高精度で検出できる。
図10に示すように、「く」の字型の検出用スリット74は、その搬送方向上流側に位置する所定長さを持つ直線状の第1スリット部74aと搬送方向下流側に位置する所定長さを持つ直線状の第2スリット部74bとをそれぞれの一端部で直角に接続した形状の一組にして形成する。すなわち、第1スリット部74aと、第2スリット部74bとは互いに直交するとともに、Y軸(走行方向)に対して第1スリット部74aは135度、第2スリット部74bは45度の角度を有するように構成する。なお、本実施の形態では、走査方向をY軸にとり、これに直交する方向(露光ヘッド26の配列方向)をX軸にとる。
なお、第1スリット部74aと、第2スリット部74bとは、相互に所定の角度をなすように配置するものであれば良く、両者が交差する構成以外に、別々に離れて配置される構成であっても良い。
各検出用スリット74直下の各所定位置には、それぞれ露光ヘッド26からの光を検出するフォトセンサ72(CCD、CMOS又はフォトディテクタ等でも良い)を配置する。
また、アライメントマーク13の位置情報を取得する際に用いたリニヤエンコーダ76は、ビーム位置検出手段の一部として利用される。
次に、上記検出用スリット74と上記リニヤエンコーダ76とを利用してビーム位置を検出する方法について説明する。
まず、この露光装置10において、被測定マイクロミラーである一つの特定マイクロミラーZ1を点灯したときの露光面上に実際に照射された位置を、検出用スリット74とリニヤエンコーダ76とを利用して特定する方法について説明する。
まず、制御ユニット20は、移動ステージ14を移動操作してスリット板70の所定露光ヘッド26用の所定検出用スリット74を露光ヘッドユニット18の下方に位置させる。
次に、制御ユニット20は、所定のDMD36における特定マイクロミラーZ1だけをオン状態(点灯状態)とするよう制御する。
さらに制御ユニット20は、移動ステージ14を移動制御することにより、図11(A)に実線で示すように、検出用スリット74が露光エリア32上の所要位置(例えば原点とすべき位置)となるように移動させる。このとき、制御ユニット20は、第1スリット部74aと、第2スリット部74bとの交点を(X0,Y0)と認識し、メモリに記憶する。なお、図11(A)では、Y軸から反時計方向に回転する方向を正の角とする。
次に、制御ユニット20は、移動ステージ14を移動制御することにより、検出用スリット74をY軸に沿って図11(A)に向かって右方へ移動を開始させる。
そして、図11(A)に向かって右方の想像線で示した位置を通過する際に図11(B)に例示するように点灯している特定マイクロミラーZ1からの光が第1スリット部74aを透過してフォトセンサ72で検出されたときの出力信号の推移と、移動ステージ14の移動位置との関係から特定画素Z1の位置情報を演算処理し、このときの第1スリット部74aと、第2スリット部74bとの交点を(X0,Y11’)として認識し、メモリに記憶する。
次に、制御装置は、移動ステージ14を移動操作し、検出用スリット74をY軸に沿って図11(A)に向かって左方へ移動を開始させる。そして、制御装置は、図11(A)に向かって左方の想像線で示した位置で、図11(B)に例示するように点灯している特定画素Z1からの光が第1スリット部74aを透過してフォトセンサ72で検出されたときの出力信号の推移と、移動ステージ14の移動位置との関係から特定画素Z1の位置情報を演算処理し、このときの第1スリット部74aと、第2スリット部74bとの交点を(X0,Y12’)として認識し、メモリに記憶する。
次に、制御ユニット20は、メモリに記憶した、座標(X0,Y11’)と(X0,Y12’)とを読み出して、特定マイクロミラーZ1の座標を求め、実際の位置を特定するため下記式で演算を行う。ここで、特定マイクロミラーZ1の座標を(X1’,Y1’)とすると、X1’=X0+(Y11’−Y12’)/2で表され、Y1’=(Y11’+Y12’)/2で表される。
上記のようにしてアライメントマーク13の位置情報を取得する際に点灯されるマイクロミラーの位置情報(X1’,Y1’)を取得することができる。つまり、アライメントマーク13の位置情報のx座標X1はX1’ということになる。
[アライメントマークの位置情報に基づく露光方法]
次に、上記のようにして取得したアライメントマーク13の位置情報に基づいて画像を適切な位置に露光する方法について説明する。
まず、制御ユニット20には、プレス工程などによって変形を生じていない標準的な基板11におけるアライメントマーク13の基準位置情報A(x,y)、B(x,y)、C(x,y)、D(x,y)が予め設定されている。アライメントマーク13の位置情報とは、図12に示すように、アライメントマーク13の位置を取得するために点灯させる特定のマイクロミラー37の露光軌跡と上記各アライメントマークの第1マーク部と第2マーク部との交点を通過しX方向に延びる直線との交点の座標である。
そして、上記のようにして変形後の基板11のアライメントマーク13の位置情報を取得し、図13に示すように、その測定位置情報A’(x’,y’)、B(x’,y’)、C(x’,y’)、D(x’,y’)と予め設定されたアライメントマーク13の基準位置情報A(x,y)、B(x,y)、C(x,y)、D(x,y)とを同じ座標系上におく。なお、図13においては、基準位置情報に対応するアライメントマーク13を破線で、実際に計測したアライメントマーク13を実線で示している。また、図13においては基板11を長方形で示しているが、実際にはアライメントマーク13の位置の移動に応じて変形しているものとする。
そして、各アライメントマーク13について、基準位置からどれくらい移動したかを演算する。まず、アライメントマーク13aがどれくらい移動したかを考える。x方向については、図14に示すように、基準位置のアライメントマークにおける第1マーク部と第2マーク部の交点Pと基準位置情報A(x,y)との距離dと、移動後のアライメントマークにおける第1マーク部と第2マーク部の交点P’と測定位置情報A’(x’,y’)との距離d’とを求める。そして、次に、これらの距離の差Δxを取得する。アライメントマーク13aについては、この差Δx=0となるので、x方向への移動はなかったものと考えられる。次に、y方向については、測定位置情報A’のy座標y’と基準位置情報Aのy座標yとの差Δyを取得する。アライメントマーク13aについては、Δy=y’−yとなる。したがって、アライメントマーク13aは、y方向についてΔyだけ移動したことになる。
なお、交点Pの座標については、基準位置情報A(x,y)と、基準位置にあるアライメントマークとアライメントマークの位置を計測する特定のマイクロミラー37の露光軌跡との交点の座標とから求めることができる。また、交点P’の座標については、測定位置情報A’(x’,y’)と、移動後のアライメントマークとアライメントマークの位置を計測する特定のマイクロミラー37の露光軌跡との交点の座標とから求めることができる。
次に、アライメントマーク13bがどれくらい移動したかを考える。x方向については、図15に示すように、移動前のアライメントマークにおける第1マーク部と第2マーク部の交点Qと基準位置情報B(x,y)との距離dと、移動後のアライメントマークにおける第1マーク部と第2マーク部の交点Q’と測定位置情報B’(x’,y’)との距離d’とを求める。そして、次に、これらの距離の差Δxを取得する。アライメントマーク13aについては、Δx=d’−dとなる。したがって、アライメントマーク13bは、x方向にΔxだけ移動したことになる。次に、y方向については、測定位置情報B’のy座標y’と基準位置情報Bのy座標yとの差Δyを取得する。アライメントマーク13bについては、Δy=y’−yとなる。したがって、アライメントマーク13bは、y方向についてΔyだけ移動したことになる。
なお、交点Qと交点Q’の座標については、交点Pと交点P’と同様にして求めることができる。
次に、アライメントマーク13cについては、基準位置のアライメントマークと移動後のアライメントマークとが重なっているので、x方向についてのアライメントマークの移動距離Δxおよびy方向についてのアライメントマークの移動距離Δyは0ということになる。
次に、アライメントマーク13dがどれくらい移動したかを考える。x方向については、図16に示すように、移動前のアライメントマークにおける第1マーク部と第2マーク部の交点Rと基準位置情報D(x,y)との距離dと、移動後のアライメントマークにおける第1マーク部と第2マーク部の交点R’と測定位置情報D’(x’,y’)との距離d’とを求める。そして、次に、これらの距離の差Δxを取得する。アライメントマーク13aについては、Δx=d’−dとなる。したがって、アライメントマーク13dは、x方向にΔxだけ移動したことになる。次に、y方向については、測定位置情報D’のy座標y’と基準位置情報Dのy座標yとの差Δyを取得する。アライメントマーク13dについては、Δy=0となる。したがって、アライメントマーク13dは、y方向について移動しなかったことになる。
なお、交点Rと交点R’の座標については、交点Pと交点P’と同様にして求めることができる。
上記のようにして各アライメントマーク13a〜13dについて、その移動距離(Δx,Δy)、(Δx,Δy)、(Δx,Δy)(Δx,Δy)を取得する。
そして、基準位置にあるアライメントマーク13a〜13dの位置と基板11上に露光される画像Sの位置とが、図12に示すような位置関係である場合には、上記のようにして取得した移動距離(Δx,Δy)、(Δx,Δy)、(Δx,Δy)(Δx,Δy)を用いて、図17に示すように、画像Sが画像S’となるように画像Sを表わす画像データに画像処理を施す。なお、図17においては、画像処理前の元の画像Sを実線で示し、画像処理後の画像S’を点線で示している。また、上記画像処理としては、たとえば、シフト処理や拡大縮小処理や自由変形処理などを用いるようにすればよい。具体的な画像処理については、たとえば、特開2005−37911号に示されている。
そして、上記のようにして取得された画像S’を表す画像データに基づいて基板11上に画像を露光するようにすればよい。
なお、本実施形態の露光装置においては、基板11上に金属膜によってアライメントマーク13を形成するようにしたが、これに限らず、たとえば、アライメントマーク13と同様の形のスリットを基板11上に設けるようにしてもよい。上記のようにアライメントマークをスリットとした場合には、たとえば、移動ステージ14に光検出器を設け、上記スリットを通過した光を上記光検出器によって検出することによりアライメントマークの位置情報を取得するようにすればよい。
また、本実施形態の露光装置においては、アライメントマーク13の形状を「く」の字型にしたが、これに限らず、たとえば、図18に示すように、直角2等辺三角形の形状にしてもよい。
そして、アライメントマーク13を直角2等辺三角形の形状にした場合には、図18に示すように、アライメントマーク13の一方の斜辺13aを通過した時点、つまりアライメントマーク13を反射した光を光検出器により検出した信号が立ち上がる時点における移動ステージ14の位置情報Y12と、アライメントマーク13の他方の斜辺13bを通過した時点、つまりアライメントマーク13を反射した光を光検出器により検出した信号が立ち下がる時点における移動ステージ14の位置情報Y11とが取得され、制御ユニット20に出力される。
そして、制御ユニット20において、上記のようにして取得した位置情報Y11および位置情報Y12に基づいて、特定のマイクロミラー37が通過する軌跡とアライメントマークの直角部分の頂点からX方向に延びる直線との交点Pの位置情報を取得することによって、アライメントマーク13の測定位置情報を取得するようにすればよい。なお、交点Pの位置情報の演算方法については、上記と同様である。
すなわち、アライメントマークの形状は、そのX方向とY方向との位置がわかるものであれば如何なる形状にしてもよい。
また、本実施形態の露光装置においては、基板11の4隅近傍にアライメントマーク13を設けるようにしたが、これに限らず、たとえば、図19に示すように多数のアライメントマーク13を設け、4つのアライメントマーク13で囲まれる領域に分割するようにしてもよい。そして、その分割領域毎に配置された画像S1〜S4を表す画像データに対して、それぞれ4つのアライメントマーク13の位置情報に基づいて、上記と同様にして画像処理を施すようにしてもよい。
[露光装置の動作]
次に、上記のように構成した露光装置10の動作の概略について説明する。
この露光装置10に設けるファイバアレイ光源である光源ユニット16は、図示しないが、レーザ発光素子の各々から発散光状態で出射した紫外線等のレーザビームをコリメータレンズによって平行光化して集光レンズによって集光し、マルチモード光ファイバのコアの入射端面から入射させて光ファイバ内を伝搬させ、レーザ出射部で1本のレーザビームに合波させてマルチモード光ファイバの出射端部に結合させた光ファイバ28から出射する。
この露光装置10では、露光パターンに応じた画像データが、DMD36に接続された制御ユニット20に入力され、制御ユニット20内のメモリに一旦記憶される。この画像データは、画像を構成する各画素の濃度を2値(ドットの記録の有無)で表したデータである。そして、この画像データは、上記のようにしてアライメントマーク13の移動距離に応じて画像処理が施されたものである。
基板11を表面に吸着した移動ステージ14は、図示しない駆動装置により、ガイド30に沿って搬送方向上流側から下流側に一定速度で移動される。移動ステージ14が
門型フレーム22の下を通過する際に、門型フレーム22に取り付けられた位置検出センサ24により基板11の先端が検出されると、上記画像データから各マイクロミラー37毎に取得された露光点データに基づいて、各露光ヘッド26毎の制御信号が生成され、その生成された制御信号に基づいて各露光ヘッド26毎に空間光変調素子(DMD)36のマイクロミラーの各々をON/0FF制御する。
光源ユニット16から空間光変調素子(DMD)36にレーザ光が照射されると、DMD36のマイクロミラーがON状態のときに反射されたレーザ光は、適正に補正された描画のための露光位置に結像される。このようにして、光源ユニット16から出射されたレーザ光が画素毎にON/0FFされて、基板11が露光処理される。
また、基板11が移動ステージ14と共に一定速度で移動されることにより、基板11が露光ヘッドユニット18によりステージ移動方向と反対の方向に走査され、各露光ヘッド26毎に帯状の露光済み領域34(図2に図示)が形成される。
露光ヘッドユニット18による基板11の走査が終了し、位置検出センサ24で基板11の後端が検出されると、移動ステージ14は、図示しない駆動装置により、ガイド30に沿って搬送方向最上流側にある原点に復帰し、再度、ガイド30に沿って搬送方向上流側から下流側に一定速度で移動される。
また、本実施の形態に係る露光装置10では、露光ヘッド26に用いる空間光変調素子としてDMDを用いたが、例えば、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)タイプの空間光変調素子(SLM;Special Light Modulator)や、電気光学効果により透過光を変調する光学素子(PLZT素子)や液晶光シャッタ(FLC)等、MEMSタイプ以外の空間光変調素子をDMDに代えて用いることができる。また、階調を表現できる空間光変調素子を用いても良い。
なお、MEMSとは、IC製造プロセスを基盤としたマイクロマシニング技術によるマイクロサイズのセンサ、アクチュエータ、そして制御回路を集積化した微細システムの総称であり、MEMSタイプの空間光変調素子とは、静電気力を利用した電気機械動作により駆動される空間光変調素子を意味している。
本発明の描画装置の一実施形態を用いた露光装置の全体概略斜視図 露光ヘッドユニットの各露光ヘッドによって基板に露光する状態を示す概略斜視図 1つの露光ヘッドによって感光材料に露光する状態を示す概略斜視図 露光ヘッドの光学系の概略構成図 (A)DMDを傾斜させない場合の各マイクロミラーによる露光ビームの走査軌跡を示す図、(B)DMDを傾斜させた場合の露光ビームの走査軌跡を示す図 DMDの概略構成を示す図 DMDの動作を説明するための図 アライメントマークの位置を取得する方法を説明するための図 アライメントマークを検出した信号に基づいてアライメントマークの位置情報を取得する方法を説明するための図 検出用スリットとフォトセンサの構成を説明するための図 (A)検出用スリットを利用して点灯している特定画素の位置を検出する状態を示す説明図、(B)点灯している特定画素をフォトセンサが検知したときの信号を示す図 変形前の標準的な基板におけるアライメントマークを示す図 変形後の基板におけるアライメントマークを示す図 変形前の基板におけるアライメントマークに対する変形後の基板におけるアライメントマークの移動距離の算出方法を説明するための図 変形前の基板におけるアライメントマークに対する変形後の基板におけるアライメントマークの移動距離の算出方法を説明するための図 変形前の基板におけるアライメントマークに対する変形後の基板におけるアライメントマークの移動距離の算出方法を説明するための図 アライメントマークの移動距離に基づく画像処理前の元画像と画像処理後の画像とを示す図 アライメントマークのその他の形状を示すとともに、そのアライメントマークを検出した信号に基づいてアライメントマークの位置情報を取得する方法を説明するための図 アライメントマークのその他の配置方法を説明するための図
符号の説明
10 露光装置
11 基板
12 基台
13 アライメントマーク
13a 第1マーク部
13b 第2マーク部
14 移動ステージ
18 露光ヘッドユニット
20 制御ユニット
24 位置検出センサ
26 露光ヘッド
32 露光エリア
37 マイクロミラー
40 光検出器
48 露光ビーム
70 スリット板
72 フォトセンサ
74 検出用スリット
76 リニヤエンコーダ
78 目盛り板
80 投光器
82 受光器

Claims (8)

  1. 入射された光を変調して描画面上に画像を描画する変調手段により前記描画面上に画像を描画する際の前記画像の描画位置の基準を示す前記描画面上に設けられたアライメントマークの位置を測定する方法において、
    前記アライメントマークを、前記変調手段により変調された光を反射または透過するものとし、
    前記アライメントマークを反射または透過した光を検出するとともに前記変調手段により変調された光の描画点の位置を検出し、
    該描画点の位置を検出する際に用いられる座標系と同じ座標系を用いて、前記検出した信号に基づいて前記アライメントマークの位置を取得することを特徴とするアライメントマーク位置測定方法。
  2. 前記アライメントマークが、2つ以上の平行でない線状のマークであることを特徴とする請求項1記載のアライメントマーク位置測定方法。
  3. 前記描画面を複数の領域に分割した各分割領域のそれぞれに対して複数の前記アライメントマークを設けることを特徴とする請求項1または2記載のアライメントマーク位置測定方法。
  4. 入射された光を変調して描画面上に画像を描画する変調手段により前記描画面上に画像を描画する描画方法において、
    請求項1から3いずれか1項記載のアライメントマーク位置測定方法を用いて前記アライメントマークの位置を取得し、
    該取得したアライメントマークの位置に基づいて前記画像の元の画像データを調整し、
    該調整した画像データに基づいて前記画像を描画することを特徴とする描画方法。
  5. 入射された光を変調して描画面上に画像を描画する変調手段により前記描画面上に画像を描画する際の前記画像の描画位置の基準を示す前記描画面上に設けられたアライメントマークの位置を測定する装置において、
    前記アライメントマークが、前記変調手段により変調された光を反射または透過するものであり、
    前記アライメントマークを反射または透過した光を検出する光検出部と、
    前記変調手段により変調された光の描画点の位置を検出する描画点位置検出部と、
    該描画点位置検出部により前記描画点の位置を検出する際に用いられる座標系と同じ座標系を用いて、前記光検出部により検出された信号に基づいて前記アライメントマークの位置を取得するアライメントマーク位置取得部とを備えたことを特徴とするアライメントマーク位置測定装置。
  6. 前記アライメントマークが、2つ以上の平行でない線状のマークであることを特徴とする請求項記載のアライメントマーク位置測定装置。
  7. 前記描画面を複数の領域に分割した各分割領域のそれぞれに対して複数の前記アライメントマークが設けられていることを特徴とする請求項5または6記載のアライメントマーク位置測定装置。
  8. 入射された光を変調して描画面上に画像を描画する変調手段により前記描画面上に画像を描画する描画装置において、
    請求項5から7いずれか1項記載のアライメントマーク位置測定装置と、
    該アライメントマーク位置測定装置を用いて取得したアライメントマークの位置に基づいて前記画像の元の画像データを調整する画像調整手段とを備え、
    該画像調整手段により調整された画像データに基づいて前記画像を描画するものであることを特徴とする描画装置。
JP2007093450A 2007-03-30 2007-03-30 アライメントマーク測定方法および装置並びに描画方法および装置 Active JP5064862B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007093450A JP5064862B2 (ja) 2007-03-30 2007-03-30 アライメントマーク測定方法および装置並びに描画方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007093450A JP5064862B2 (ja) 2007-03-30 2007-03-30 アライメントマーク測定方法および装置並びに描画方法および装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008250147A JP2008250147A (ja) 2008-10-16
JP5064862B2 true JP5064862B2 (ja) 2012-10-31

Family

ID=39975136

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007093450A Active JP5064862B2 (ja) 2007-03-30 2007-03-30 アライメントマーク測定方法および装置並びに描画方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5064862B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101764169B1 (ko) 2011-08-19 2017-08-02 삼성전자 주식회사 마스크리스 노광 장치와 이를 이용한 빔 위치 계측 방법
JP6332482B2 (ja) * 2017-01-13 2018-05-30 株式会社ニコン 基板処理装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003029421A (ja) * 2001-07-17 2003-01-29 Seiko Epson Corp パターン描画装置
JP4401308B2 (ja) * 2004-03-29 2010-01-20 富士フイルム株式会社 露光装置
JP4322837B2 (ja) * 2004-03-31 2009-09-02 富士フイルム株式会社 露光装置の校正方法及び露光方法並びに露光装置
JP4450739B2 (ja) * 2005-01-21 2010-04-14 富士フイルム株式会社 露光装置
JP4533785B2 (ja) * 2005-03-31 2010-09-01 富士フイルム株式会社 アライメントセンサの位置校正方法、基準パターン校正方法、露光位置補正方法、校正用パターン及びアライメント装置
JP2006337878A (ja) * 2005-06-03 2006-12-14 Fujifilm Holdings Corp 露光装置及び露光方法
JP2006337874A (ja) * 2005-06-03 2006-12-14 Fujifilm Holdings Corp 露光装置及び露光方法
JP2006337873A (ja) * 2005-06-03 2006-12-14 Fujifilm Holdings Corp 露光装置及び露光方法
JP2006349945A (ja) * 2005-06-15 2006-12-28 Fujifilm Holdings Corp 露光装置
JP2006350034A (ja) * 2005-06-16 2006-12-28 Sharp Corp 露光装置および露光方法
JP5000948B2 (ja) * 2006-08-17 2012-08-15 富士フイルム株式会社 描画位置測定方法および装置並びに描画方法および装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008250147A (ja) 2008-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4328385B2 (ja) 露光装置
JP2006349945A (ja) 露光装置
KR100420443B1 (ko) 주사형노광장치
KR101485437B1 (ko) 기준 위치 측정 장치 및 방법, 및 패턴 형성 장치
JP4401308B2 (ja) 露光装置
JP4322837B2 (ja) 露光装置の校正方法及び露光方法並びに露光装置
JP4486323B2 (ja) 画素位置特定方法、画像ずれ補正方法、および画像形成装置
JP4741396B2 (ja) 描画位置測定方法および装置並びに描画方法および装置
KR20040111029A (ko) 화소위치 특정방법, 화상어긋남 보정방법 및 화상형성장치
KR101067729B1 (ko) 프레임 데이타 작성 장치, 작성 방법, 작성 프로그램, 그프로그램을 격납한 기억 매체, 및 묘화 장치
JP4273030B2 (ja) 露光装置の校正方法及び露光装置
JP5000948B2 (ja) 描画位置測定方法および装置並びに描画方法および装置
JP2006337873A (ja) 露光装置及び露光方法
JP2006337878A (ja) 露光装置及び露光方法
JP5064862B2 (ja) アライメントマーク測定方法および装置並びに描画方法および装置
JP2005294373A (ja) マルチビーム露光装置
JP5209946B2 (ja) 焦点位置検出方法および描画装置
JP2006337874A (ja) 露光装置及び露光方法
US20080123072A1 (en) Projection Head Focus Position Measurement Method And Exposure Method
JP4583827B2 (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP2008076590A (ja) 描画位置測定方法および装置
KR20100083459A (ko) 노광 장치 및 그 직각도 측정방법
JP2008233006A (ja) 描画位置取得方法および装置並びに描画方法および装置
JP5859352B2 (ja) 露光描画装置、プログラム及び露光描画方法
JP2006308997A (ja) 露光装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090911

RD15 Notification of revocation of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7435

Effective date: 20110511

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111004

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120807

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120809

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5064862

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150817

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250