JP6098505B2 - 溶接品質検査装置及び溶接品質検査方法 - Google Patents

溶接品質検査装置及び溶接品質検査方法 Download PDF

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本発明は、溶接品質検査装置及び溶接品質検査方法に関する。
この種の技術として、特許文献1は、ステータコアに組み込まれたセグメントコンダクタの先端同士を溶接した溶接箇所の溶接品質を検査する技術を開示している。特許文献1では、溶接箇所にリング照明で光を照射して溶接玉全体に光を照射しつつ、CCDカメラにて溶接箇所を撮像し、得られた画像を解析して階調の変化率が大きいところを検出することにより溶接玉の溶け込み相関量を算出し、溶け込み相関量から溶け込み深さを求めている。
特開2006−21214号公報
しかし、特許文献1の技術は、CCDカメラの撮像方向とリング照明の照射方向が略同じであるから、溶接玉の輪郭で階調の変化率が大きくなるためには、少なくとも、溶接玉の表面が粗く、本願図1に示すように、リング照明から照射された光が溶接玉の表面で乱反射していることが不可欠とされる。従って、本願図2に示すように、溶接玉の表面が滑らかである場合は、溶接玉の輪郭から離れたところで階調の変化率が大きくなり、溶接玉の溶け込み相関量を精度良く算出することが全くできない。
本発明の目的は、溶接玉の表面が滑らかであっても溶接玉の輪郭を問題なく検出することができる技術を提供することにある。
本願発明の第1の観点によれば、ステータコアに組み込まれた第1のコイルセグメントの第1の端部と、前記ステータコアに組み込まれた第2のコイルセグメントの第2の端部と、を溶接して形成された溶接玉の品質を検査する溶接品質検査装置であって、前記溶接玉を撮像して画像データを生成する撮像手段と、前記溶接玉に向かって第1の光を照射すると共に、その第1の光が、前記撮像手段から見た前記溶接玉の第1の輪郭部分の近傍において正反射して前記撮像手段に届くように配置された、第1の光源と、前記画像データを参照し、前記正反射による前記溶接玉の発光領域に基づいて前記溶接玉の前記第1の輪郭部分を検出する輪郭検出手段と、を備えた、溶接品質検査装置が提供される。以上の構成によれば、前記溶接玉の表面が滑らかであっても前記溶接玉の前記第1の輪郭部分を問題なく検出することができる。
前記撮像手段から見た前記溶接玉の前記第1の輪郭部分は、前記撮像手段から見た前記溶接玉の、前記ステータコアから遠い側の輪郭部分である。
前記撮像手段による撮像方向と、前記第1の光源による前記第1の光の照射方向と、の間の角度は、100度以上180度未満である。即ち、上記角度が100度未満であると、前記発光領域が、前記撮像手段から見た前記溶接玉の前記第1の輪郭部分から離れ過ぎてしまう。上記角度が180度以上であると、前記第1の光源から前記溶接玉に向かって照射された前記第1の光が前記撮像手段に届かない。これに対し、上記角度が100度以上180度未満であると、前記第1の光源から前記溶接玉に向かって照射された前記第1の光が、問題なく、前記撮像手段から見た前記溶接玉の前記第1の輪郭部分の近傍において正反射して前記撮像手段に届くようになる。
前記ステータコアの中心軸方向で比較すると、前記第1の光源は、前記溶接玉よりも、前記ステータコアに近くなるように配置されている。以上の構成によれば、前記撮像手段が前記溶接玉を撮像する際に、例えば前記ステータコアなどの背景が写り込むことがない。
前記ステータコアの中心軸方向で比較すると、前記撮像手段は、前記溶接玉よりも、前記ステータコアから遠くなるように配置されている。以上の構成によれば、検査対象である溶接玉よりも手前にある他の溶接玉が、前記撮像手段による撮像の際、邪魔になることがない。
前記第1の光源は、線光源である。以上の構成によれば、前記正反射による前記溶接玉の前記発光領域が拡大されるので、前記溶接玉の前記第1の輪郭部分を一層確実に検出できるようになる。
前記溶接品質検査装置は、前記第1の光源を複数で備えた。以上の構成によれば、前記正反射による前記溶接玉の前記発光領域が拡大されるので、前記溶接玉の前記第1の輪郭部分を一層確実に検出できるようになる。
前記溶接品質検査装置は、前記撮像手段から見て前記溶接玉を挟んで前記溶接玉の前記第1の輪郭部分と反対側の輪郭部分である第2の輪郭部分の近傍に向かって第2の光を照射する第2の光源を更に備える。前記輪郭検出手段は、前記画像データを参照し、前記第2の輪郭部分の近傍の発光領域に基づいて前記溶接玉の前記第2の輪郭部分を検出する。以上の構成によれば、前記溶接玉の前記第2の輪郭部分を検出することができる。
前記輪郭検出手段は、前記画像データを参照し、前記第2の輪郭部分の近傍の前記発光領域に基づいて、前記第1の端部と前記第2の端部、前記溶接玉に囲まれた領域としての無発光領域を特定し、特定した前記無発光領域に基づいて前記溶接玉の前記第2の輪郭部分を検出する。以上の構成によれば、高い精度で、前記溶接玉の前記第2の輪郭部分を検出することができる。
本願発明の第2の観点によれば、ステータコアに組み込まれた第1のコイルセグメントの第1の端部と、前記ステータコアに組み込まれた第2のコイルセグメントの第2の端部と、を溶接して形成された溶接玉を撮像手段で撮像して、前記溶接玉の品質を検査する溶接品質検査方法であって、照射した第1の光が、前記撮像手段から見た前記溶接玉の第1の輪郭部分の近傍において正反射して前記撮像手段に届くように、前記溶接玉に向かって前記第1の光を照射し、前記撮像手段が生成した画像データを参照し、前記正反射による前記溶接玉の発光領域に基づいて前記溶接玉の前記第1の輪郭部分を検出する。以上の方法によれば、前記溶接玉の表面が滑らかであっても前記溶接玉の前記第1の輪郭部分を問題なく検出することができる。
本発明によれば、前記溶接玉の表面が滑らかであっても前記溶接玉の前記第1の輪郭部分を問題なく検出することができる。
表面の粗い溶接玉に照明をあてた様子を示す写真である。 表面の滑らかな溶接玉に照明をあてた様子を示す写真である。 回転電機の断面図である。 ステータの斜視図である。 ステータの部分斜視図である。 溶接されていないコイルセグメントの端部を示す図である。 溶接されたコイルセグメントの端部を示す図である。 溶接品質検査装置の平面図である。 溶接品質検査装置の側面図である。 カメラから見えるものを描いた図である。 検査フローである。 画像データのサンプルであって、明るい部分には細かいハッチングを、暗い部分には粗いハッチングを施している。 図12であって、説明の便宜上、暗い部分に施したハッチングを消去しものである。 画像データからR発光領域のみを抽出して描いた図である。 画像データからR発光領域のみを抽出して描いた部分図である。 画像データからB発光領域のみを抽出して描いた図である。 画像データからB発光領域のみを抽出して描いた部分図である。 無発光領域を示す図である。 溶込深さを示す図である。
図3に示すように、三相交流電動機である回転電機1は、ハウジング2と、固定子3(ステータ)と、回転子4と、一対の軸受5と、を備える。固定子3は、ハウジング2に収容されている。回転子4は、固定子3の内周側に配置されると共に、一対の軸受5を介してハウジング2に回転自在に支持されている。
回転子4は、永久磁石を備えることで、例えば8極の磁極を有する。
図4及び図5に示すように、固定子3は、固定子鉄心6と、三相の固定子コイル7と、複数の絶縁紙8と、を備える。固定子鉄心6は、複数の電磁鋼板を積層させて筒状に形成されている。固定子鉄心6には、複数のスロット9(巻線収容空間)が形成されている。複数のスロット9は、固定子鉄心6の周方向に等間隔に形成されている。各スロット9は、固定子鉄心6の中心軸方向に沿って細長く形成されている。三相の固定子コイル7は、固定子巻線10からU字状セグメント11(第1のコイルセグメント、第2のコイルセグメント)を複数形成し、形成された複数のU字状セグメント11のコイルエンド部13(第1の端部、第2の端部)同士を溶接により接合することで形成されている。固定子巻線10は、導体部と導体部を覆う絶縁皮膜部によって構成されている。導体部は、典型的には、銅である。絶縁皮膜部は、例えば、フッ素、ナイロン、ポリアミドイミド、ポリフェニレンサルファイドである。本実施形態において、U字状セグメント11のコイルエンド部13は、断面八角形状に形成されている。
各コイルエンド部13は、U字状セグメント11のうち、図5に示すようにスロット9外に位置する部分である。図6には、U字状セグメント11のコイルエンド部13と、他のU字状セグメント11のコイルエンド部13と、が固定子鉄心6の径方向において若干の隙間を空けて向かい合っている様子を示している。そして、U字状セグメント11のコイルエンド部13の先端と、他のU字状セグメント11のコイルエンド部13の先端とは、図7に示すように溶接によって接合される。即ち、U字状セグメント11のコイルエンド部13の先端と、他のU字状セグメント11のコイルエンド部13の先端と、を同時に加熱することでU字状セグメント11のコイルエンド部13と、他のU字状セグメント11のコイルエンド部13との間に溶接玉14を形成し、この溶接玉14が、U字状セグメント11のコイルエンド部13と、他のU字状セグメント11のコイルエンド部13と、を互いに導通させる。
ここで、U字状セグメント11のコイルエンド部13と、他のU字状セグメント11のコイルエンド部13と、が互いに確実に導通した状態とするには、溶接玉14を十分に大きく形成する必要がある。そして、溶接玉14の大きさをカメラを用いた画像処理で自動的に測定するには、溶接玉14の輪郭を問題なく検出する必要がある。図1に示すように溶接玉14の表面が粗い場合は、溶接玉14に照明を当てた際、溶接玉14の輪郭で明暗がはっきりと切り替わる。しかしながら、図2に示すように溶接玉14の表面が滑らかな場合、溶接玉14に照明を当てた際、明暗の切り替わりが溶接玉14の輪郭で起こるとは限らない。そこで、本願発明者らは、溶接玉14の表面が滑らかであっても溶接玉14の輪郭を問題なく検出する技術を開発した。その技術を以下、図8〜図19を参照して説明する。
図8及び図9に示すように、溶接品質検査装置20は、カメラ21(撮像手段)と、2つの赤色バー照明22(第1の光源)と、2つの青色スポット照明23(第2の光源)と、制御部24と、を備える。図8及び図9において、溶接玉14aは、検査対象である溶接玉14である。図8において、溶接玉14aは黒塗りで強調している。
カメラ21は、検査対象である溶接玉14aを撮像して画像データを生成する。カメラ21は、生成した画像データを制御部24に出力する。図10には、カメラ21から見えるものを描いている。図9及び図10に示すように、カメラ21は、溶接玉14aを見下ろすような位置から溶接玉14aを撮像する。即ち、図9に示すように、カメラ21は、固定子鉄心6の中心軸方向で比較すると、溶接玉14aよりも、固定子鉄心6から遠くなるように配置されている。図9に示す固定子鉄心6の側面視において、カメラ21の撮像方向21aと、固定子鉄心6の中心軸Pと、の間の角度θ1は、20〜70度の範囲内が好ましい。ただし、カメラ21の撮像方向21aが鉛直下方向であるときθ1はゼロ度とし、カメラ21の撮像方向21aが水平方向であるときθ1は90度であるとする。角度θ1が70度を超えると、溶接玉14aが、溶接玉14aよりもカメラ21側にある他の溶接玉14に隠れてしまう。角度θ1が20度未満であると、溶接玉14aで、U字状セグメント11のコイルエンド部13と、他のU字状セグメント11のコイルエンド部13と、の間の隙間が隠れてしまう。角度θ1は、例えば、50度が好ましい。また、図10に示すように、カメラ21は、溶接玉14aが相互に接続する、U字状セグメント11のコイルエンド部13と、他のU字状セグメント11のコイルエンド部13と、が重ならず、少し離れて写るような位置から溶接玉14aを撮像する。そして、本明細書では、図10に示すように、溶接玉14aを見下ろすようにして撮像した画像データにおける溶接玉14aの高さ寸法を「溶込深さD」と称し、溶込深さDが所定値以上である場合、溶接玉14aが十分に大きく、もって、溶接玉14aの品質が合格であると評価する。図10において、溶接玉14aの輪郭のうち上端側の輪郭部分を上端側輪郭25(第1の輪郭部分)と称する。同様に、溶接玉14aの輪郭のうち下端側の輪郭部分を下端側輪郭26(第2の輪郭部分)と称する。
図8〜図10に示すように、2つの赤色バー照明22は、溶接玉14に向かって赤色光(第1の光)を照射すると共に、その赤色光が、溶接玉14aの上端側輪郭25の近傍において正反射してカメラ21に届くように配置されている。即ち、図8に示す固定子鉄心6の平面視で、2つの赤色バー照明22は、溶接玉14aを挟んでカメラ21と反対側に配置されている。2つの赤色バー照明22は、固定子鉄心6よりも外周側に配置されている。2つの赤色バー照明22は、カメラ21と溶接玉14aを通る直線に対して線対称となるように配置されている。図9に示すように、2つの赤色バー照明22は、好ましくは、溶接玉14aを見上げるような位置から溶接玉14aに赤色光を当てる。即ち、2つの赤色バー照明22は、好ましくは、固定子鉄心6の中心軸方向で比較すると、溶接玉14aよりも、固定子鉄心6に近くなるように配置されている。図9に示す固定子鉄心6の側面視において、赤色バー照明22の照射方向22aと、固定子鉄心6の径方向Qと、の間の角度θ2は、0〜50度の範囲内が好ましい。ただし、赤色バー照明22の照射方向22aが斜め上向きの場合に角度θ2は正とする。角度θ2が50度を超えると、赤色バー照明22からの照明が固定子鉄心6によって遮られてしまう。角度θ2が0度未満であると、カメラ21から見て溶接玉14aの上端側輪郭25よりもかなり下側しか赤色に光らなくなってしまう。角度θ2は、例えば20度が好ましい。
そして、図9に示す固定子鉄心6の側面視で、カメラ21による撮像方向21aと、赤色バー照明22による赤色光の照射方向22aと、の間の角度θ3は、100度以上180度未満に設定される。角度θ3は、好ましくは、150度である。
2つの青色スポット照明23は、溶接玉14aの下端側輪郭26の近傍に向かって青色光(第2の光)を照射するように配置されている。図8に示すように、2つの青色スポット照明23は、固定子鉄心6の平面視で、カメラ21から見て溶接玉14aよりも手前側に配置されている。2つの青色スポット照明23のうち一方の青色スポット照明23は固定子鉄心6よりも内周側に配置されている。2つの青色スポット照明23のうち他方の青色スポット照明23は、固定子鉄心6よりも外周側に配置されている。図9に示すように、2つの青色スポット照明23の照射方向23aは、好ましくは、径方向Qに対して略平行となっている。2つの青色スポット照明23の照射方向23aと、固定子鉄心6の径方向Qと、の間の角度は、−50〜50度の範囲内が好ましい。青色スポット照明23の照射方向23aが斜め上向きの場合に上記角度は正とする。上記角度が−50度未満であると、青色スポット照明23から照射された青色光が固定子鉄心6やU字状セグメント11のコイルエンド部13も照らしてしまう。上記角度が50度を超えると、青色スポット照明23からの照明が固定子鉄心6によって遮られてしまう。
図8に示すように、制御部24は、図示しない中央演算処理器としてのCPU(Central Processing Unit)と、読み書き自由のRAM(Random Access Memory)、読み出し専用のROM(Read Only Memory)を備えている。そして、CPUがROMに記憶されている品質検査プログラムを読み出して実行することで、品質検査プログラムは、CPUなどのハードウェアを、輪郭検出部30(輪郭検出手段)や溶込深さ演算部31(溶込深さ演算手段)として機能させる。
輪郭検出部30は、画像データを参照して、溶接玉14aの上端側輪郭25及び下端側輪郭26を検出する部分である。
溶込深さ演算部31は、輪郭検出部30によって検出された上端側輪郭25及び下端側輪郭26に基づいて、溶接玉14aの溶込深さDを演算する部分である。
次に、図11〜図19を参照して、溶接品質検査装置20の品質検査フローを説明する。
先ず、制御部24は、2つの赤色バー照明22及び2つの青色スポット照明23を用いて、検査対象である溶接玉14aに照明を当てる(S100)。次に、制御部24は、カメラ21を用いて溶接玉14aを撮像し(S110)、図12に示す画像データを取得する。図12において、赤い部分は最も細かいハッチングで表現し、青い部分は次に細かいハッチングで表現し、黒い部分を粗いハッチングで表現している。撮影が完了したら、制御部24は、照明を終了させる(S120)。以降、説明の便宜上、例えば、図13に示すように、黒い部分のハッチングを取り除いている。
次に、輪郭検出部30は、画像データをRGB分解する(S130)。即ち、図14に示す画像データでは、赤の画素のみを残し、他の色の画素は一様に黒い色としている。同様に、図16に示す画像データでは、青の画素のみを残し、他の色の画素は一様に黒い色としている。
そして、図15に示すように、輪郭検出部30は、図14に示す画像データから、赤く発光している領域であるR発光領域RFを検出し(S140)、抽出したR発光領域RFに基づいて溶接玉14aの上端側輪郭25を検出する(S150)。即ち、R発光領域RFは、溶接玉14aの上端側輪郭25を下端側輪郭26に向かって僅かにオフセットした位置に湾曲状に出現する。従って、湾曲状のR発光領域RFと、溶接玉14aの上端側輪郭25は、略同一視することができる。
次に、輪郭検出部30は、検出したR発光領域RFに基づいて、U字状セグメント11のコイルエンド部13と、他のU字状セグメント11のコイルエンド部13と、の間の隙間領域である無発光領域NFの位置を推定する(S160)。即ち、輪郭検出部30は、無発光領域NFが、湾曲状のR発光領域RFを曲線とみなした場合の微分値がゼロになる座標Wから所定ピクセル下へ降りた領域に出現する経験則から、無発光領域NFの位置を推定する。
次に、輪郭検出部30は、図17に示す画像データから、青く発光している領域であるB発光領域BFを検出し(S170)、図18に示すように、検出したB発光領域BFに基づいて無発光領域NFを検出する(S180)。図18に示すように、U字状セグメント11のコイルエンド部13と、他のU字状セグメント11のコイルエンド部13、溶接玉14aの部分であって下端側輪郭26の近傍の部分では、表面が粗いので青色光が乱反射している。無発光領域NFは、U字状セグメント11のコイルエンド部13と他のU字状セグメント11のコイルエンド部13、溶接玉14aに囲まれた無発光の領域である。次に、輪郭検出部30は、検出した無発光領域NFの上端の座標値に基づいて溶接玉14aの下端側輪郭26を検出する(S190)。
そして、溶込深さ演算部31は、輪郭検出部30が検出した上端側輪郭25(又はR発光領域RF)と下端側輪郭26の最大離間距離を求め、溶接玉14aの溶込深さDとする(S200)。
最後に、制御部24は、溶込深さ演算部31が求めた溶接玉14aの溶込深さDが所定値以上である場合、溶接玉14aの品質を合格とし、溶込深さDが所定値未満である場合、溶接玉14aの品質を不合格とする(S210)。
以上に、本願発明の好適な実施形態を説明したが、上記実施形態は、以下の特長を有する。
(1)溶接品質検査装置20は、固定子鉄心6(ステータコア)に組み込まれたU字状セグメント11(第1のコイルセグメント)のコイルエンド部13(第1の端部)と、固定子鉄心6に組み込まれた他のU字状セグメント11(第2のコイルセグメント)のコイルエンド部13(第2の端部)と、を溶接して形成された溶接玉14の品質を検査する。溶接品質検査装置20は、溶接玉14aを撮像して画像データを生成するカメラ21(撮像手段)と、溶接玉14aに向かって赤色光(第1の光)を照射すると共に、その赤色光が、カメラ21から見た溶接玉14aの上端側輪郭25(第1の輪郭部分)の近傍において正反射してカメラ21に届くように配置された、2つの赤色バー照明22(第1の光源)と、画像データを参照し、正反射による溶接玉14aのR発光領域RFに基づいて溶接玉14aの上端側輪郭25を検出する輪郭検出部30(輪郭検出手段)と、を備える。以上の構成によれば、溶接玉14aの表面が滑らかであっても溶接玉14aの上端側輪郭25を問題なく検出することができる。
(2)カメラ21から見た溶接玉14aの上端側輪郭25は、カメラ21から見た溶接玉14aの、固定子鉄心6から遠い側の輪郭部分である。
(3)カメラ21による撮像方向21aと、赤色バー照明22による赤色光の照射方向22aと、の間の角度θ3は、100度以上180度未満である。即ち、上記角度θ3が100度未満であると、R発光領域RFが、カメラ21から見た溶接玉14aの上端側輪郭25から離れ過ぎてしまう。上記角度θ3が180度以上であると、赤色バー照明22から溶接玉14aに向かって照射された赤色光がカメラ21に届かない。これに対し、上記角度θ3が100度以上180度未満であると、赤色バー照明22から溶接玉14aに向かって照射された赤色光が、問題なく、カメラ21から見た溶接玉14aの上端側輪郭25の近傍において正反射してカメラ21に届くようになる。
(4)固定子鉄心6の中心軸方向で比較すると、赤色バー照明22は、溶接玉14aよりも、固定子鉄心6に近くなるように配置されている。以上の構成によれば、カメラ21が溶接玉14aを撮像する際に、例えば固定子鉄心6などの背景が写り込むことがない。
(5)固定子鉄心6の中心軸方向で比較すると、カメラ21は、溶接玉14aよりも、固定子鉄心6から遠くなるように配置されている。以上の構成によれば、検査対象である溶接玉14aよりも手前にある他の溶接玉14が、カメラ21による撮像の際、邪魔になることがない。
(6)赤色バー照明22は、線光源である。以上の構成によれば、正反射による溶接玉14aのR発光領域RFが拡大されるので、溶接玉14aの上端側輪郭25を一層確実に検出できるようになる。本実施形態では、更に、赤色バー照明22を2つ備えている。従って、正反射による溶接玉14aのR発光領域RFが一層拡大され、溶接玉14aの上端側輪郭25を更に一層確実に検出できるようになる。
(7)各赤色バー照明22は、複数の赤色LEDによって構成されている。即ち、溶接品質検査装置20は、第1の光源を複数で備える。各赤色バー照明22を構成する各赤色LEDが第1の光源に相当する。以上の構成によれば、正反射による溶接玉14aのR発光領域RFが拡大されるので、溶接玉14aの上端側輪郭25を一層確実に検出できるようになる。
(8)溶接品質検査装置20は、カメラ21から見て溶接玉14aを挟んで溶接玉14aの上端側輪郭25と反対側の輪郭部分である下端側輪郭26(第2の輪郭部分)の近傍に向かって青色光(第2の光)を照射する青色スポット照明23(第2の光源)を更に備える。輪郭検出部30は、画像データを参照し、下端側輪郭26の近傍のB発光領域BFに基づいて溶接玉14aの下端側輪郭26を検出する。以上の構成によれば、溶接玉14aの下端側輪郭26を検出することができる。
(9)輪郭検出部30は、画像データを参照し、下端側輪郭26の近傍のB発光領域BFに基づいて、U字状セグメント11のコイルエンド部13と他のU字状セグメント11のコイルエンド部13、溶接玉14aに囲まれた無発光の領域としての無発光領域NFを特定し、特定した無発光領域NFに基づいて溶接玉14aの下端側輪郭26を検出する。以上の構成によれば、高い精度で、溶接玉14aの下端側輪郭26を検出することができる。
(10)固定子鉄心6に組み込まれたU字状セグメント11のコイルエンド部13と、固定子鉄心6に組み込まれた他のU字状セグメント11のコイルエンド部13と、を溶接して形成された溶接玉14aをカメラ21で撮像して、溶接玉14aの品質を検査する溶接品質検査は、照射した赤色光が、カメラ21から見た溶接玉14aの上端側輪郭25の近傍において正反射してカメラ21に届くように、溶接玉14aに向かって赤色光を照射し、カメラ21が生成した画像データを参照し、正反射による溶接玉14aのR発光領域RFに基づいて溶接玉14aの上端側輪郭25を検出することで行われる。以上の方法によれば、溶接玉14aの表面が滑らかであっても溶接玉14aの上端側輪郭25を問題なく検出することができる。
以上に説明した実施形態は、例えば、以下のように変更することができる。
上記実施形態において、赤色バー照明22は、赤色光を溶接玉14aに照射するとした。赤色光は、波長が長いので、直接光(正反射された光)を強調させる性質がある。しかし、これに代えて、赤色バー照明22は、他の色の光を溶接玉14aに照射してもよい。
1 回転電機
2 ハウジング
3 固定子
4 回転子
5 軸受
6 固定子鉄心
7 固定子コイル
8 絶縁紙
9 スロット
10 固定子巻線
11 U字状セグメント
13 コイルエンド部
14 溶接玉
14a 溶接玉
20 溶接品質検査装置
21 カメラ
21a 撮像方向
22 赤色バー照明
22a 照射方向
23 青色スポット照明
23a 照射方向
24 制御部
25 上端側輪郭
26 下端側輪郭
30 輪郭検出部
31 溶込深さ演算部
P 中心軸
D 溶込深さ
RF R発光領域
NF 無発光領域
BF B発光領域
NF 無発光領域

Claims (8)

  1. ステータコアに組み込まれた第1のコイルセグメントの第1の端部と、前記ステータコアに組み込まれた第2のコイルセグメントの第2の端部と、を溶接して形成された溶接玉の品質を検査する溶接品質検査装置であって、
    前記溶接玉を撮像して画像データを生成する撮像手段と、
    前記溶接玉に向かって第1の光を照射すると共に、その第1の光が、前記撮像手段から見た前記溶接玉の第1の輪郭部分の近傍において正反射して前記撮像手段に届くように配置された、第1の光源と、
    前記撮像手段から見て前記溶接玉を挟んで前記溶接玉の前記第1の輪郭部分と反対側の輪郭部分である第2の輪郭部分の近傍に向かって第2の光を照射する第2の光源と、
    前記画像データを参照し、前記正反射による前記溶接玉の発光領域に基づいて前記溶接玉の前記第1の輪郭部分を検出すると共に、前記画像データを参照し、前記第2の輪郭部分の近傍の発光領域に基づいて、前記第1の端部と前記第2の端部、前記溶接玉に囲まれた領域としての無発光領域を特定し、特定した前記無発光領域に基づいて前記溶接玉の前記第2の輪郭部分を検出する、輪郭検出手段と、
    を備えた、溶接品質検査装置。
  2. 請求項1に記載の溶接品質検査装置であって、
    前記撮像手段から見た前記溶接玉の前記第1の輪郭部分は、前記撮像手段から見た前記溶接玉の、前記ステータコアから遠い側の輪郭部分である、
    溶接品質検査装置。
  3. 請求項1又は2に記載の溶接品質検査装置であって、
    前記撮像手段による撮像方向と、前記第1の光源による前記第1の光の照射方向と、の間の角度は、100度以上180度未満である、
    溶接品質検査装置。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の溶接品質検査装置であって、
    前記ステータコアの中心軸方向で比較すると、前記第1の光源は、前記溶接玉よりも、前記ステータコアに近くなるように配置されている、
    溶接品質検査装置。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載の溶接品質検査装置であって、
    前記ステータコアの中心軸方向で比較すると、前記撮像手段は、前記溶接玉よりも、前記ステータコアから遠くなるように配置されている、
    溶接品質検査装置。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載の溶接品質検査装置であって、
    前記第1の光源は、線光源である、
    溶接品質検査装置。
  7. 請求項1〜5の何れかに記載の溶接品質検査装置であって、
    前記第1の光源を複数で備えた、
    溶接品質検査装置。
  8. ステータコアに組み込まれた第1のコイルセグメントの第1の端部と、前記ステータコアに組み込まれた第2のコイルセグメントの第2の端部と、を溶接して形成された溶接玉を撮像手段で撮像して、前記溶接玉の品質を検査する溶接品質検査方法であって、
    照射した第1の光が、前記撮像手段から見た前記溶接玉の第1の輪郭部分の近傍において正反射して前記撮像手段に届くように、前記溶接玉に向かって前記第1の光を照射し、
    照射した第2の光が、前記撮像手段から見て前記溶接玉を挟んで前記溶接玉の前記第1の輪郭部分と反対側の輪郭部分である第2の輪郭部分の近傍に向かうように、前記溶接玉に向かって前記第2の光を照射し、
    前記撮像手段が生成した画像データを参照し、前記正反射による前記溶接玉の発光領域に基づいて前記溶接玉の前記第1の輪郭部分を検出すると共に、前記撮像手段が生成した画像データを参照し、前記第2の輪郭部分の近傍の発光領域に基づいて、前記第1の端部と前記第2の端部、前記溶接玉に囲まれた領域としての無発光領域を特定し、特定した前記無発光領域に基づいて前記溶接玉の前記第2の輪郭部分を検出する
    溶接品質検査方法。
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