JP6136923B2 - 溶接品質検査装置及び溶接品質検査方法 - Google Patents

溶接品質検査装置及び溶接品質検査方法 Download PDF

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Description

本発明は、溶接品質検査装置及び溶接品質検査方法に関する。
この種の技術として、特許文献1は、ステータコアに組み込まれたセグメントコンダクタの先端同士を溶接した溶接箇所の溶接品質を検査する技術を開示している。特許文献1では、溶接箇所にリング照明で光を照射して溶接玉全体に光を照射しつつ、CCDカメラにて溶接箇所を撮像し、得られた画像を解析して階調の変化率が大きいところを検出することにより溶接玉の溶け込み相関量を算出し、溶け込み相関量から溶け込み深さを求めている。
特開2006−21214号公報
しかし、特許文献1の技術は、CCDカメラの撮像方向とリング照明の照射方向が略同じであるから、溶接玉の輪郭で階調の変化率が大きくなるためには、少なくとも、溶接玉の表面が粗く、本願図1に示すように、リング照明から照射された光が溶接玉の表面で乱反射していることが不可欠とされる。従って、本願図2に示すように、溶接玉の表面が滑らかである場合は、溶接玉の輪郭から離れたところで階調の変化率が大きくなり、溶接玉の溶け込み相関量を精度良く算出することが全くできない。
本発明の目的は、溶接玉の表面が滑らかであっても溶接玉の輪郭を問題なく検出することができる技術を提供することにある。
本願発明の第1の観点によれば、ステータコアに組み込まれた第1のコイルセグメントの第1の端部と、前記ステータコアに組み込まれた第2のコイルセグメントの第2の端部と、を溶接して形成された溶接玉の品質を検査する溶接品質検査装置であって、前記ステータコアの中心軸方向に対して実質的に平行な方向で前記溶接玉を撮像して画像データを生成する撮像手段と、前記溶接玉に向かって光を照射すると共に、その光が、前記溶接玉で反射して前記撮像手段に届くように配置された、光源と、前記画像データを参照し、前記反射による前記溶接玉の発光領域に基づいて、前記撮像手段から見た前記溶接玉の輪郭を検出する輪郭検出手段と、を備え、前記ステータコアの中心軸方向における前記光源と前記ステータコアとの間の距離は、前記ステータコアの中心軸方向における前記溶接玉と前記ステータコアとの間の距離と比較して、実質的に等しく、又は、小さい、溶接品質検査装置が提供される。以上の構成によれば、正反射による前記溶接玉の前記発光領域が前記撮像手段から見た前記溶接玉の前記輪郭の近傍で出現するので、前記溶接玉の表面が滑らかであっても、前記撮像手段から見た前記溶接玉の前記輪郭を問題なく検出することができる。
前記溶接品質検査装置は、前記光源を複数で備えた。以上の構成によれば、前記正反射による前記溶接玉の前記発光領域が拡大されるので、前記撮像手段から見た前記溶接玉の前記輪郭を一層確実に検出できるようになる。
前記複数の光源は、前記溶接玉と比較して前記ステータコアの内周側に配置される内周側光源と、前記溶接玉と比較して前記ステータコアの外周側に配置される外周側光源と、を含む。以上の構成によれば、前記正反射による前記溶接玉の前記発光領域が前記ステータコアの径方向に拡大されるので、前記撮像手段から見た前記溶接玉の前記輪郭を一層確実に検出できるようになる。
前記溶接品質検査装置は、前記内周側光源を複数で備える。前記複数の内周側光源は、前記ステータコアの周方向に離れて配置されている。以上の構成によれば、前記正反射による前記溶接玉の前記発光領域が前記ステータコアの周方向に拡大されるので、前記撮像手段から見た前記溶接玉の前記輪郭を一層確実に検出できるようになる。
前記溶接品質検査装置は、前記外周側光源を複数で備える。前記複数の外周側光源は、前記ステータコアの周方向に離れて配置されている。以上の構成によれば、前記正反射による前記溶接玉の前記発光領域が前記ステータコアの周方向に拡大されるので、前記撮像手段から見た前記溶接玉の前記輪郭を一層確実に検出できるようになる。
前記溶接品質検査装置は、前記画像データの輝度情報を調整する輝度調整手段を更に備えた。以上の構成によれば、前記画像データから前記反射による前記溶接玉の前記発光領域を抽出し易くなる。
ステータコアに組み込まれた第1のコイルセグメントの第1の端部と、前記ステータコアに組み込まれた第2のコイルセグメントの第2の端部と、を溶接して形成された溶接玉を前記ステータコアの中心軸方向に対して実質的に平行な方向で撮像手段で撮像して前記溶接玉の品質を検査する溶接品質検査方法は、照射した光が、前記溶接玉で反射して前記撮像手段に届くように、前記溶接玉に向かって前記光を照射するステップと、前記画像データを参照し、前記反射による前記溶接玉の発光領域に基づいて、前記撮像手段から見た前記溶接玉の輪郭を検出するステップと、を含む。前記ステータコアの中心軸方向における前記光の光源と前記ステータコアとの間の距離は、前記ステータコアの中心軸方向における前記溶接玉と前記ステータコアとの間の距離と比較して、実質的に等しく、又は、小さい。以上の方法によれば、正反射による前記溶接玉の前記発光領域が前記撮像手段から見た前記溶接玉の前記輪郭の近傍で出現するので、前記溶接玉の表面が滑らかであっても、前記撮像手段から見た前記溶接玉の前記輪郭を問題なく検出することができる。
本発明によれば、正反射による前記溶接玉の前記発光領域が前記撮像手段から見た前記溶接玉の前記輪郭の近傍で出現するので、前記溶接玉の表面が滑らかであっても、前記撮像手段から見た前記溶接玉の前記輪郭を問題なく検出することができる。
表面の粗い溶接玉に照明をあてた様子を示す写真である。 表面の滑らかな溶接玉に照明をあてた様子を示す写真である。 回転電機の断面図である。 ステータの斜視図である。 ステータの部分斜視図である。 溶接されていないコイルセグメントの端部を示す図である。 溶接されたコイルセグメントの端部を示す図である。 溶接品質検査装置の平面図である。 溶接品質検査装置の側面図である。 検査フローである。 画像データのサンプルである。 図11に示す画像データを輝度調整したものである。 図12に示す画像データを白黒反転させたものである。 溶接玉サイズを測定する様子を示す図である。
図3に示すように、三相交流電動機である回転電機1は、ハウジング2と、固定子3(ステータ)と、回転子4と、一対の軸受5と、を備える。固定子3は、ハウジング2に収容されている。回転子4は、固定子3の内周側に配置されると共に、一対の軸受5を介してハウジング2に回転自在に支持されている。
回転子4は、永久磁石を備えることで、例えば8極の磁極を有する。
図4及び図5に示すように、固定子3は、固定子鉄心6(ステータコア)と、三相の固定子コイル7と、複数の絶縁紙8と、を備える。固定子鉄心6は、複数の電磁鋼板を積層させて筒状に形成されている。固定子鉄心6には、複数のスロット9(巻線収容空間)が形成されている。複数のスロット9は、固定子鉄心6の周方向に等間隔に形成されている。各スロット9は、固定子鉄心6の中心軸方向に沿って細長く形成されている。三相の固定子コイル7は、固定子巻線10からU字状セグメント11(第1のコイルセグメント、第2のコイルセグメント)を複数形成し、形成された複数のU字状セグメント11のコイルエンド部13(第1の端部、第2の端部)同士を溶接により接合することで形成されている。固定子巻線10は、導体部と導体部を覆う絶縁皮膜部によって構成されている。導体部は、典型的には、銅である。絶縁皮膜部は、例えば、フッ素、ナイロン、ポリアミドイミド、ポリフェニレンサルファイドである。本実施形態において、U字状セグメント11のコイルエンド部13は、断面八角形状に形成されている。
各コイルエンド部13は、U字状セグメント11のうち、図5に示すようにスロット9外に位置する部分である。図6には、U字状セグメント11のコイルエンド部13と、他のU字状セグメント11のコイルエンド部13と、が固定子鉄心6の径方向において若干の隙間を空けて向かい合っている様子を示している。そして、U字状セグメント11のコイルエンド部13の先端と、他のU字状セグメント11のコイルエンド部13の先端とは、図7に示すように溶接によって接合される。即ち、U字状セグメント11のコイルエンド部13の先端と、他のU字状セグメント11のコイルエンド部13の先端と、を同時に加熱することでU字状セグメント11のコイルエンド部13と、他のU字状セグメント11のコイルエンド部13との間に溶接玉14を形成し、この溶接玉14が、U字状セグメント11のコイルエンド部13と、他のU字状セグメント11のコイルエンド部13と、を互いに導通させる。
ここで、U字状セグメント11のコイルエンド部13と、他のU字状セグメント11のコイルエンド部13と、が互いに確実に導通した状態とするには、溶接玉14を十分に大きく形成する必要がある。そして、溶接玉14の大きさをカメラを用いた画像処理で自動的に測定するには、溶接玉14の輪郭を問題なく検出する必要がある。図1に示すように溶接玉14の表面が粗い場合は、溶接玉14に照明を当てた際、溶接玉14の輪郭で明暗がはっきりと切り替わる。しかしながら、図2に示すように溶接玉14の表面が滑らかな場合、溶接玉14に照明を当てた際、明暗の切り替わりが溶接玉14の輪郭で起こるとは限らない。そこで、本願発明者らは、溶接玉14の表面が滑らかであっても溶接玉14の輪郭を問題なく検出する技術を開発した。その技術を以下、図8〜図14を参照して説明する。
図8及び図9に示すように、溶接品質検査装置20は、カメラ21(撮像手段)と、2つの内周側照明22(内周側光源、光源)と、2つの外周側照明23(外周側光源、光源)と、制御部24と、を備える。図8及び図9において、溶接玉14aは、検査対象である溶接玉14である。図8において、溶接玉14aは黒塗りで強調している。
カメラ21は、検査対象である溶接玉14aを撮像して画像データを生成する。カメラ21は、生成した画像データを制御部24に出力する。図9に示すように、カメラ21は、溶接玉14aを真下に見下ろすような位置から溶接玉14aを撮像する。即ち、カメラ21は、固定子鉄心6の中心軸方向Cに対して実質的に平行な方向で、溶接玉14aを撮像する。換言すれば、図9に示す固定子鉄心6の側面視において、カメラ21の撮像方向21aと、固定子鉄心6の中心軸方向Cと、は実質的に平行である。そして、本明細書では、溶接玉14aを真下に見下ろすようにして撮像した画像データにおける溶接玉14aの、固定子鉄心6の径方向に対して直交する方向における最大寸法を「溶接玉サイズF(図14を併せて参照)」と称し、溶接玉サイズFが所定値以上である場合、溶接玉14aが十分に大きく、もって、溶接玉14aの品質が合格であると評価する。
図8に示すように、2つの内周側照明22は、溶接玉14aに向かって青色光を照射すると共に、その青色光が、溶接玉14aで反射してカメラ21に届くように配置されている。図8に示す固定子鉄心6の平面視で、2つの内周側照明22は、溶接玉14aから見て固定子鉄心6の内周側に配置されている。2つの内周側照明22は、固定子鉄心6より内周側に配置されている。2つの内周側照明22は、固定子鉄心6の周方向に離れて配置されている。図9に示すように、2つの内周側照明22は、溶接玉14aに対して実質的に水平に、又は、溶接玉14aを見上げるような位置から、溶接玉14aに青色光を当てる。換言すれば、2つの内周側照明22の照射方向22aは、中心軸方向Cに対して実質的に直交し、又は、斜め上向きに設定されている。ここで、固定子鉄心6の中心軸方向Cにおける溶接玉14aの上端14bと固定子鉄心6の端面6aとの間の距離を距離D1とする。固定子鉄心6の中心軸方向Cにおける各内周側照明22と固定子鉄心6の端面6aとの間の距離を距離D2とする。詳しくは、距離D2は、固定子鉄心6の中心軸方向Cにおける、各内周側照明22から照射された青色光の内周側照明22側の基端22bと、固定子鉄心6の端面6aと、の間の距離とする。この場合、距離D2は、距離D1と実質的に等しく、又は、距離D1よりも小さくなるように設定される。図9に示す固定子鉄心6の側面視において、各内周側照明22の照射方向22aと、固定子鉄心6の径方向Qと、の間の角度は、30度未満が好ましい。ただし、各内周側照明22の照射方向22aが斜め上向きの場合に上記角度は正とし、各内周側照明22の照射方向22aが水平の場合に上記角度はゼロとする。上記角度が30度を超えると、各内周側照明22からの照明が固定子鉄心6によって遮られてしまう。上記角度は、例えば、ゼロが好ましい。
図8に示すように、2つの外周側照明23は、溶接玉14aに向かって青色光を照射すると共に、その青色光が、溶接玉14aで反射してカメラ21に届くように配置されている。図8に示す固定子鉄心6の平面視で、2つの外周側照明23は、溶接玉14aから見て固定子鉄心6の外周側に配置されている。2つの外周側照明23は、固定子鉄心6より外周側に配置されている。2つの外周側照明23は、固定子鉄心6の周方向に離れて配置されている。図9に示すように、2つの外周側照明23は、溶接玉14aに対して実質的に水平に、又は、溶接玉14aを見上げるような位置から、溶接玉14aに青色光を当てる。換言すれば、2つの外周側照明23の照射方向23aは、中心軸方向Cに対して実質的に直交し、又は、斜め上向きに設定されている。ここで、固定子鉄心6の中心軸方向Cにおける各外周側照明23と固定子鉄心6の端面6aとの間の距離を距離D3とする。詳しくは、距離D3は、固定子鉄心6の中心軸方向Cにおける、各外周側照明23から照射された青色光の外周側照明23側の基端23bと、固定子鉄心6の端面6aと、の間の距離とする。この場合、距離D3は、距離D1と実質的に等しく、又は、距離D1よりも小さくなるように設定される。図9に示す固定子鉄心6の側面視において、各外周側照明23の照射方向23aと、固定子鉄心6の径方向Qと、の間の角度は、30度未満が好ましい。ただし、各外周側照明23の照射方向23aが斜め上向きの場合に上記角度は正とし、各外周側照明23の照射方向23aが水平の場合に上記角度はゼロとする。上記角度が30度を超えると、各外周側照明23からの照明が固定子鉄心6によって遮られてしまう。上記角度は、例えば、ゼロが好ましい。
図8において、制御部24は、図示しない中央演算処理器としてのCPU(Central Processing Unit)と、読み書き自由のRAM(Random Access Memory)、読み出し専用のROM(Read Only Memory)を備えている。そして、CPUがROMに記憶されている品質検査プログラムを読み出して実行することで、品質検査プログラムは、CPUなどのハードウェアを、輪郭検出部30(輪郭検出手段)や溶接玉サイズ算出部31(溶接玉サイズ算出手段)、輝度調整部32(輝度調整手段)として機能させる。
輪郭検出部30は、画像データを参照して、溶接玉14aの輪郭E(図14を併せて参照)を検出する部分である。
溶接玉サイズ算出部31は、輪郭検出部30によって検出された輪郭Eに基づいて、溶接玉14aの溶接玉サイズF(図14を併せて参照)を演算する部分である。ここで、溶接玉14aの溶接玉サイズFとは、前述の通り、固定子鉄心6の中心軸方向Cで見て、溶接玉14aの、固定子鉄心6の径方向に対して直交する方向における最大寸法と定義する。
輝度調整部32は、カメラ21が生成した画像データの輝度情報を調整する部分である。
次に、図10を参照して、溶接品質検査装置20の品質検査フローを説明する。
先ず、制御部24は、2つの内周側照明22及び2つの外周側照明23を用いて、図8及び図9に示すように、検査対象である溶接玉14aに照明を当てる(S100)。次に、制御部24は、カメラ21を用いて溶接玉14aを真上から撮像し(S110)、図11に示す画像データを取得する。撮影が完了したら、制御部24は、照明を終了させる(S120)。
次に、輝度調整部32は、画像データの輝度情報を調整する(S130)。調整後の画像データを図12に示す。図11及び図12を比較して判るように、輝度調整部32は、画像データの輝度情報を2倍にした。ここで、説明の便宜上、図13に示すように、以降、調整後の画像データの白黒を反転させて表示するものとする。図13において、特に、正反射による溶接玉14aの発光領域Gを破線で示している。
次に、輪郭検出部30は、図13に示す画像データを参照し、反射による溶接玉14aの発光領域(発光領域Gを含む。)に基づいて、図14に示すように、溶接玉14aの輪郭Eを検出する(S140)。
そして、溶接玉サイズ算出部31は、輪郭検出部30が検出した輪郭Eに基づいて溶接玉サイズFを算出する(S150)。
最後に、制御部24は、溶接玉サイズ算出部31が求めた溶接玉14aの溶接玉サイズFが所定値以上である場合、溶接玉14aの品質を合格とし、溶接玉サイズFが所定値未満である場合、溶接玉14aの品質を不合格とする(S160)。
以上に、本願発明の好適な実施形態を説明したが、上記実施形態は、以下の特長を有する。
(1)溶接品質検査装置20は、固定子鉄心6(ステータコア)に組み込まれたU字状セグメント11(第1のコイルセグメント)のコイルエンド部13(第1の端部)と、固定子鉄心6に組み込まれた他のU字状セグメント11(第2のコイルセグメント)のコイルエンド部13(第2の端部)と、を溶接して形成された溶接玉14aの品質を検査する。溶接品質検査装置20は、固定子鉄心6の中心軸方向Cに対して実質的に平行な方向で溶接玉14aを撮像して画像データを生成するカメラ21(撮像手段)と、溶接玉14aに向かって青色光(光)を照射すると共に、その青色光が、溶接玉14aで反射してカメラ21に届くように配置された、2つの内周側照明22(光源)及び2つの外周側照明23(光源)と、画像データを参照し、反射による溶接玉14aの発光領域に基づいて、カメラ21から見た溶接玉14aの輪郭Eを検出する輪郭検出部30(輪郭検出手段)と、を備える。固定子鉄心6の中心軸方向Cにおける各照明(2つの内周側照明22及び2つの外周側照明23)と固定子鉄心6との間の距離D2は、固定子鉄心6の中心軸方向Cにおける溶接玉14aと固定子鉄心6との間の距離D1と比較して、実質的に等しく、又は、小さい。以上の構成によれば、正反射による溶接玉14aの発光領域Gがカメラ21から見た溶接玉14aの輪郭Eの近傍で出現するので、溶接玉14aの表面が滑らかであっても、カメラ21から見た溶接玉14aの輪郭Eを問題なく検出することができる。また、各照明(2つの内周側照明22及び2つの外周側照明23)は、水平又は斜め上向きに光を照射するので、溶接玉14aの背景にある構造を照らすことがない。
(2)溶接品質検査装置20は、上記光源を複数で備えた。以上の構成によれば、正反射による溶接玉14aの発光領域Gが拡大されるので、カメラ21から見た溶接玉14aの輪郭Eを一層確実に検出できるようになる。
(3)複数の上記光源は、溶接玉14aと比較して固定子鉄心6の内周側に配置される2つの内周側照明22(内周側光源)と、溶接玉14aと比較して固定子鉄心6の外周側に配置される2つの外周側照明23(外周側光源)と、を含む。以上の構成によれば、正反射による溶接玉14aの発光領域Gが固定子鉄心6の径方向に拡大されるので、カメラ21から見た溶接玉14aの輪郭Eを一層確実に検出できるようになる。
(4)溶接品質検査装置20は、2つの内周側照明22を備える。2つの内周側照明22は、固定子鉄心6の周方向に離れて配置されている。以上の構成によれば、正反射による溶接玉14aの発光領域Gが固定子鉄心6の周方向に拡大されるので、カメラ21から見た溶接玉14aの輪郭Eを一層確実に検出できるようになる。
(5)溶接品質検査装置20は、2つの外周側照明23を備える。2つの外周側照明23は、固定子鉄心6の周方向に離れて配置されている。以上の構成によれば、正反射による溶接玉14aの発光領域Gが固定子鉄心6の周方向に拡大されるので、カメラ21から見た溶接玉14aの輪郭Eを一層確実に検出できるようになる。
(6)溶接品質検査装置20は、画像データの輝度情報を調整する輝度調整部32(輝度調整手段)を更に備えた。以上の構成によれば、画像データから反射による溶接玉14aの発光領域(発光領域Gを含む。)を抽出し易くなる。
(7)固定子鉄心6に組み込まれたU字状セグメント11のコイルエンド部13と、固定子鉄心6に組み込まれた他のU字状セグメント11のコイルエンド部13と、を溶接して形成された溶接玉14aを固定子鉄心6の中心軸方向Cに対して実質的に平行な方向でカメラ21で撮像して溶接玉14aの品質を検査する溶接品質検査方法は、照射した青色光が、溶接玉14aで反射してカメラ21に届くように、溶接玉14aに向かって青色光を照射するステップ(S100)と、画像データを参照し、反射による溶接玉14aの発光領域(発光領域Gを含む。)に基づいて、カメラ21から見た溶接玉14aの輪郭Eを検出するステップ(S140)と、を含む。固定子鉄心6の中心軸方向Cにおける青色光の2つの内周側照明22及び2つの外周側照明23と固定子鉄心6との間の距離D2は、固定子鉄心6の中心軸方向Cにおける溶接玉14aと固定子鉄心6との間の距離D1と比較して、実質的に等しく、又は、小さい。以上の方法によれば、正反射による溶接玉14aの発光領域Gがカメラ21から見た溶接玉14aの輪郭Eの近傍で出現するので、溶接玉14aの表面が滑らかであっても、カメラ21から見た溶接玉14aの輪郭Eを問題なく検出することができる。
1 回転電機
2 ハウジング
3 固定子
4 回転子
5 軸受
6 固定子鉄心
6a 端面
7 固定子コイル
8 絶縁紙
9 スロット
10 固定子巻線
11 U字状セグメント
13 コイルエンド部
14 溶接玉
14a 溶接玉
14b 上端
20 溶接品質検査装置
21 カメラ
21a 撮像方向
22 内周側照明
22a 照射方向
22b 基端
23 外周側照明
23a 照射方向
23b 基端
24 制御部
30 輪郭検出部
31 溶接玉サイズ算出部
32 輝度調整部
C 中心軸方向
D1 距離
D2 距離
D3 距離
E 輪郭
F 溶接玉サイズ
G 発光領域
Q 径方向

Claims (5)

  1. ステータコアに組み込まれた第1のコイルセグメントの第1の端部と、前記ステータコアに組み込まれた第2のコイルセグメントの第2の端部と、を溶接して形成された溶接玉の品質を検査する溶接品質検査装置であって、
    前記ステータコアの中心軸方向に対して実質的に平行な方向で前記溶接玉を撮像して画像データを生成する撮像手段と、
    前記溶接玉に向かって光を照射すると共に、その光が、前記溶接玉で反射して前記撮像手段に届くように配置された、光源と、
    前記画像データを参照し、前記反射による前記溶接玉の発光領域に基づいて、前記撮像手段から見た前記溶接玉の輪郭を検出する輪郭検出手段と、
    を備え、
    前記ステータコアの中心軸方向における前記光源と前記ステータコアとの間の距離は、前記ステータコアの中心軸方向における前記溶接玉と前記ステータコアとの間の距離と比較して、実質的に等しく、又は、小さく、
    前記光源を複数で備え、
    前記複数の光源は、前記溶接玉と比較して前記ステータコアの内周側に配置される内周側光源と、前記溶接玉と比較して前記ステータコアの外周側に配置される外周側光源と、を含む、
    溶接品質検査装置。
  2. 請求項に記載の溶接品質検査装置であって、
    前記内周側光源を複数で備え、
    前記複数の内周側光源は、前記ステータコアの周方向に離れて配置されている、
    溶接品質検査装置。
  3. 請求項1又は2に記載の溶接品質検査装置であって、
    前記外周側光源を複数で備え、
    前記複数の外周側光源は、前記ステータコアの周方向に離れて配置されている、
    溶接品質検査装置。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の溶接品質検査装置であって、
    前記画像データの輝度情報を調整する輝度調整手段を更に備えた、
    溶接品質検査装置。
  5. ステータコアに組み込まれた第1のコイルセグメントの第1の端部と、前記ステータコアに組み込まれた第2のコイルセグメントの第2の端部と、を溶接して形成された溶接玉を前記ステータコアの中心軸方向に対して実質的に平行な方向で撮像手段で撮像して前記溶接玉の品質を検査する溶接品質検査方法であって、
    照射した光が、前記溶接玉で反射して前記撮像手段に届くように、前記溶接玉に向かって前記光を照射するステップと、
    前記撮像手段が生成した画像データを参照し、前記反射による前記溶接玉の発光領域に基づいて、前記撮像手段から見た前記溶接玉の輪郭を検出するステップと、
    を含み、
    前記ステータコアの中心軸方向における前記光の光源と前記ステータコアとの間の距離は、前記ステータコアの中心軸方向における前記溶接玉と前記ステータコアとの間の距離と比較して、実質的に等しく、又は、小さく、
    前記光源は複数配置するものとし、
    前記複数の光源は、前記溶接玉と比較して前記ステータコアの内周側に配置される内周側光源と、前記溶接玉と比較して前記ステータコアの外周側に配置される外周側光源と、を含む、
    溶接品質検査方法。
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