JP2003224166A - 電子部品姿勢認識装置 - Google Patents

電子部品姿勢認識装置

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JP2003224166A
JP2003224166A JP2002023024A JP2002023024A JP2003224166A JP 2003224166 A JP2003224166 A JP 2003224166A JP 2002023024 A JP2002023024 A JP 2002023024A JP 2002023024 A JP2002023024 A JP 2002023024A JP 2003224166 A JP2003224166 A JP 2003224166A
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light
light beam
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Takashi Iwahashi
俊 岩橋
Yoshinori Mochida
芳典 持田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • H01L2224/74Apparatus for manufacturing arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and for methods related thereto
    • H01L2224/75Apparatus for connecting with bump connectors or layer connectors
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子部品保持手段に保持された電子部品の反
射光像を撮像して姿勢検出を行う電子部品姿勢認識装置
に関し、電子部品の下面に配置された複数の球状電極を
検出して高精度装着を可能とする電子部品姿勢認識装置
を提供することを目的とする。 【解決手段】 電子部品保持手段4にて保持された電子
部品1の下面に向けて光束6を照射する光線照射手段
を、前記電子部品1より下方に且つ前記電子部品1の周
囲を囲んで配置した複数の光源3で構成し、さらにこの
複数の光源3を前記光束6の光軸7が電子部品1の下面
に対して0°から30°の角度を成すように各々傾斜さ
せて配置した構成として、これにより前記電子部品1の
下面の球状電極5を光らせ、その画像を撮像手段9にて
撮像することで球状電極5の姿勢認識を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子部品を基板に実
装する電子部品実装装置に付随して使用され、特に下面
に球状電極を代表とする突起状電極を有する電子部品が
電子部品保持手段に保持された状態ならびに回転角度と
位置を認識するための電子部品姿勢認識装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の電子部品実装装置を、その構成を
示す平面図である図41(a)、従来の実装ヘッドを示
す断面図である図41(b)を用いて説明する。
【0003】図41(a)において、50は電子部品を
等間隔に収納、保持した供給テープを順次送り出す電子
部品供給ユニットである。51は矢印Aに示す左右方向
に直線的に移動する電子部品供給部であり、その上に複
数の電子部品供給ユニット50が並べられてある。52
は基板である。53,54はそれぞれ基板52の幅にて
平行に配置された一対の搬送ベルト(図示せず)を搬送
手段とした供給側基板搬送部、排出側基板搬送部であ
る。55は矢印X、矢印Y方向にそれぞれ直線的に移動
するX−Yテーブルを主体に構成した基板位置決め部で
あり、その上部には基板52の幅にて平行に配置された
一対の搬送ベルト(図示せず)である搬送手段と前記基
板52を位置決め保持する保持手段(図示せず)が設け
られており、供給側基板搬送部53から矢印Cの方向に
搬送された基板52を受け取り、この基板52を位置決
め保持した後、電子部品の実装地点に順次位置決めす
る。所定の電子部品を全て実装した後、基板位置決め部
55は矢印Dの方向に基板52を搬送して排出側基板搬
送部54に基板52を引き渡す。56は実装ヘッドであ
る。
【0004】ここで図41(b)を用いて実装ヘッド5
6をさらに説明する。
【0005】図41(b)において4は図示しない所定
の経路にて供給する負圧により電子部品を吸着保持する
電子部品保持手段であり、実装ヘッド56の中央部を中
心とした同心円上に均等に6つ配置してあり、上下に摺
動可能にしてある。64は前記実装ヘッド56に対して
垂直なθ軸であり、前記θ軸64を中心に6つの電子部
品保持手段4を設けたブロックが回転可能となってお
り、所定の駆動方法により矢印Eまたは矢印Fの方向に
回転することで電子部品保持手段4の選択位置と電子部
品の実装角度に位置決めを行う。65は電子部品保持手
段4の上部に設けられたコイル状ばねであり電子部品保
持手段4が上方に移動すると圧縮され、下方に移動する
と伸張する。66は環状のばねであり実装ヘッド56の
外周における後述の引掛け部材67の窪みに沿わせて配
置するとともに引掛け部材67のA部を実装ヘッド56
の中央に向けて押付けている。67は前記電子部品保持
手段4の2箇所に設けられた引掛け部分に引掛けること
で電子部品保持手段4が選択されていない状態、すなわ
ち電子部品保持手段4が実装ヘッド56の下方より突出
していない状態に保持可能で且つ電子部品保持手段4が
選択された状態、すなわち電子部品保持手段4が実装ヘ
ッド56の下方に突出した状態に保持可能な引掛け部材
であり、矢印Gの方向に動作可能な構造となっている。
電子部品保持手段4を選択する場合はB部を押すこと
で、環状ばね66を伸張して引掛け部材67を電子部品
保持手段4の引掛け部より離し、収縮していた電子部品
保持手段4上のコイル状ばね65が伸張することによ
り、電子部品保持手段4が実装ヘッド56の下面より突
出させることで電子部品保持手段4を選択する構造とし
てある。また電子部品保持手段4を収納する場合は、電
子部品保持手段4の下端を押し上げて前記引掛け部に引
掛け部材67を引掛けることにより電子部品保持手段4
を上方に引掛け保持するようになっている。
【0006】次に図41(a)を用いて電子部品実装装
置に設けられた作業ステーションについて説明する。同
図において、57は部品吸着ステーションである。58
は部品実装ステーションである。59は部品認識ステー
ションである。60は電子部品保持手段戻しステーショ
ンである。61は電子部品保持手段選択ステーションで
ある。62は所定の動力にて駆動される減速機の出力軸
(図示せず)の回転を入力することで矢印Bの方向に間
欠的に回転して位置を割出し停止するインデックステー
ブルである。63は周縁部に実装ヘッド56を等間隔に
12個配置した保持搬送部であり、前記インデックステ
ーブル62の回転にともない実装ヘッド56は順次周回
して作業ステーションに位置決めする。また前記減速機
の他方の出力軸(図示せず)でベルト(図示せず)を介
してカム(図示せず)を回転し、さらにこのカムに係合
するカムローラ(図示せず)を装着したレバー(図示せ
ず)を介して実装ヘッド56を吸着ステーション57、
実装ステーション58にて上下に、後述する電子部品保
持手段押し上げ手段を電子部品保持手段戻しステーショ
ン60にて上下に、押込み手段を電子部品保持手段選択
ステーション61にて前後に駆動する。部品吸着ステー
ション57と部品実装ステーション58ではインデック
ステーブル62の電子部品保持手段4を下降し、電子部
品供給ユニット50からの電子部品の取り上げと基板5
2に対する電子部品を実装角度に位置決めした後に実装
を行う。部品吸着ステーション57と部品認識ステーシ
ョン59との間を実装ヘッド56が移動する間に実装ヘ
ッド56を回転して電子部品の認識が可能な位置に電子
部品を吸着保持した電子部品保持手段4を位置決めす
る。前記電子部品保持手段4に吸着保持された電子部品
を前記部品認識ステーション59にて前記電子部品保持
手段4に対する電子部品の回転角度と位置を認識する。
前記部品認識ステーション59の認識結果に基づき部品
認識ステーション59から部品実装ステーション58に
実装ヘッド56を移動する間に実装ヘッド56を回転す
ることで電子部品保持手段4を実装角度に位置決めす
る。尚、前記電子部品保持手段4に対する電子部品の位
置ずれの補正は、認識結果に基づき部品実装ステーショ
ン58にて基板位置決め部55の基板52の位置決め位
置を補正することにより行われる。
【0007】部品実装ステーション58から電子部品保
持手段戻しステーション60に回転する間に前記電子部
品保持手段4を実装ヘッド56における所定の位置に位
置決めして電子部品保持手段戻しステーション60にて
実装ヘッド56の下面の電子部品保持手段押し上げ手段
にて押し上げ電子部品保持手段4を上方にて引掛け保持
する。電子部品保持手段戻しステーション60から電子
部品保持手段選択ステーション61に実装ヘッド56が
移動する間に次に選択する電子部品保持手段4を保持搬
送部63の外周側に位置決めして選択する電子部品保持
手段4に対応したB部を押込み手段を駆動することで電
子部品保持手段4を突出させて選択する。
【0008】次に部品認識ステーション59に組み込ま
れる電子部品姿勢認識装置の構成を図42に示す。
【0009】図42において1は球状電極5を下面に有
する電子部品である。2は電子部品1の下面に向けて照
射する光線である。3は電子部品1の周囲を囲むように
配置され前記光線2を照射する光源である。4は電子部
品1を保持する電子部品保持手段である。5は前記電子
部品1の下面に複数設けられた球状電極である。8は前
記球状電極5にて光源3より照射された光線2が反射さ
れた反射光である。9は前記反射光8を撮像する撮像手
段である。
【0010】図42に示すように電子部品保持手段4に
前記電子部品1が保持されている場合に、光源3からの
光線2が前記電子部品1の下面ならびに球状電極5にて
反射されるが、球状電極5は反射率の高い材料で構成さ
れ、球状電極5以外の電子部品1の下面は反射率の低い
材料にて構成されている場合、前者では明るく光り、後
者では暗くなる。
【0011】これを撮像手段9にて撮像した画像と、そ
の画像の相対輝度分布について図43(a)、図43
(b)を用いて説明する。
【0012】図43(a)において10は電子部品1の
下面の画像(後述の球状電極5の画像11を除いた部
分)である。11は電子部品1の下面に複数設けられた
球状電極5の画像である。図43(a)の画像における
F−F間の相対輝度分布を示した図43(b)のように
球状電極5の画像11の部分では輝度が大きくなり、前
記球状電極5の画像11を除いた部分の電子部品1の下
面の画像10の部分では輝度が小さくなる。よって前記
球状電極5の画像11の部分を検出して所定の画像処理
を行うことにより前記電子部品1の球状電極5の形状、
状態、位置が認識される。
【0013】従来は、以上の方法により電子部品1の下
面の球状電極5を認識し、その結果に基づき電子部品1
の実装位置の補正、不良電子部品の判定等に利用するよ
うにしていた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では下面に球状電極5を有する電子部品1を示
す下面図である図44に示す様に、欠けた球状電極15
または球状電極5の近傍に回路パターン14がある場
合、従来の電子部品姿勢認識装置の正面図である図45
に示すように光源3から照射させた光線2が欠けた球状
電極15または球状電極5の近傍にある回路パターン1
4においても反射される。これを撮像手段9にて撮像す
るため、それぞれ従来の電子部品姿勢認識装置における
電子部品1を撮像した画像とそのG−G間の相対輝度分
布を示す図46(a)、図46(b)に示すように欠け
た球状電極15の画像17または球状電極5の近傍にあ
る回路パターン14の画像18の部分でも輝度が高くな
り、輝度のしきい値を用いて球状電極5の形状、状態、
位置を認識する認識方法において球状電極5の不良判定
および位置検出が困難であるという課題を有していた。
【0015】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、球状電極5を下面に有する電子部品1の球状電極5
の形状、状態、位置の認識を可能にした電子部品姿勢認
識装置を提供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、以下の構成を有するものである。
【0017】本発明の請求項1に記載の発明は、電子部
品を保持する電子部品保持手段と、この電子部品保持手
段で保持された電子部品より下方に且つ前記電子部品の
周囲を囲んで配置されるとともにこの電子部品の下面に
向けて光線を照射する複数の光源と、この光源が照射す
る光線の光軸が電子部品の下面に対して0°から30°
の角度を成すように前記複数の光源を各々配置した光線
照射手段と、前記電子部品の下面を撮像する撮像手段と
を備えたことを特徴とする電子部品姿勢認識装置であ
り、これにより電子部品の下面に回路パターンまたは球
状電極を代表とする欠けていた突起状電極があった場
合、正常な突起状電極では明るく、回路パターンまたは
突起状電極の欠けた部分では暗くなり、正常な突起状電
極の位置の検出、欠けた突起状電極の検出が可能な画像
を撮像することができ、前記画像を所定の認識処理を行
うことで前記電子部品またはその下面にある突起状電極
の外形、位置、傾き、状態を認識できるという作用効果
が得られる。
【0018】本発明の請求項2に記載の発明は、光線照
射手段は、光源が照射する光線の光軸が電子部品の下面
に交差しないように光源を配置したことを特徴とする請
求項1に記載の電子部品姿勢認識装置であり、これによ
り電子部品の下面に光束の周縁光を照射し、電子部品の
下面に均質な照度の光線を照射することができるという
作用効果が得られる。
【0019】本発明の請求項3に記載の発明は、光線照
射手段は、複数の光源を所定の間隔にて密に配置した請
求項1に記載の電子部品姿勢認識装置であり、これによ
り電子部品の下面に対してむら無く光線を照射すること
ができ、光線の照射むらによる電子部品下面における明
暗の発生を抑制することができるという作用効果が得ら
れる。
【0020】本発明の請求項4に記載の発明は、光線照
射手段は、複合光を照射する光源と、電子部品の下面の
光像を撮像手段まで伝送する経路の途中に配置され所定
の単色光だけを透過させる光学フィルタを備えたことを
特徴とする請求項1に記載の電子部品姿勢認識装置であ
り、これにより電子部品の下面において波長の違いによ
り色々な方向に反射した光線の所定の単色光の光線のみ
を取り出すことで電子部品の下面の凹凸において凹部は
暗く、凸部は明るくでき、且つ凹部、凸部の輪郭のぼや
けの少ない画像を撮像することができるという作用効果
が得られる。
【0021】本発明の請求項5に記載の発明は、光線照
射手段は、単色光を照射する光源を備えたことを特徴と
する請求項1に記載の電子部品姿勢認識装置であり、電
子部品の下面において波長の違いにより色々な方向に光
線が反射することを抑制することで電子部品の下面の凹
凸において凹部は暗く、凸部は明るくでき、且つ凹部、
凸部の輪郭のぼやけの少ない画像を撮像することができ
るという作用効果が得られる。
【0022】本発明の請求項6に記載の発明は、光線照
射手段は、電子部品の下面に向けて照射する光線を所定
の角度で広がる光束に集光する集光手段を複数の光源個
々毎に、または所定の複数の光源毎に、または前記の両
方を同時に備えたことを特徴とする請求項3に記載の電
子部品姿勢認識装置であり、これにより電子部品の下面
に光線を効率よく照射することができ電子部品の下面に
おける光線の反射が多くなり、電子部品の周囲に比べて
電子部品の下面の明るい画像を撮像することが可能とな
るという作用効果が得られる。
【0023】本発明の請求項7に記載の発明は、光線照
射手段は、直径3mmのレンズ付きの発光LEDを備え
たことを特徴とする請求項3に記載の電子部品姿勢認識
装置であり、これにより光源を密に配置することがで
き、電子部品の下面において光線の照射むらを抑制する
ことができるという作用効果が得られる。
【0024】本発明の請求項8に記載の発明は、光線照
射手段は、青色の光を照射する光源を備えたことを特徴
とする請求項5に記載の電子部品姿勢認識装置であり、
これにより回路パターンを下面に形成した電子部品にお
いて前記回路パターンにおける光線の反射を抑制するこ
とができ、突起状電極と回路パターンの相対輝度差を大
きく取ることが可能となり突起状電極を検出することが
容易な画像を撮像することができるという作用効果が得
られる。
【0025】本発明の請求項9に記載の発明は、光線照
射手段は、光源を電子部品の下面の照射対象位置から所
定の距離を離して配置したことを特徴とする請求項8に
記載の電子部品姿勢認識装置であり、これにより電子部
品の下面において照射する光線が集光手段の形状の光の
塊となることを防止して、むら無く光線を照射すること
ができ、光線の照射むらによる電子部品下面における明
暗の発生を抑制することができるという作用効果が得ら
れる。
【0026】本発明の請求項10に記載の発明は、光源
が照射する光束の広がりを15°から45°以内とした
集光手段を備えたことを特徴とする請求項8に記載の電
子部品姿勢認識装置であり、これにより光源から最も離
れた電子部品の下面にも効率よく光線を照射することが
でき、前記電子部品の下面の前記部位においても光線の
反射が多くなり、電子部品の明るい画像を撮像すること
が可能となるという作用効果が得られる。
【0027】本発明の請求項11に記載の発明は、光線
照射手段は、複数の光源を同一の高さに配置したことを
特徴とする請求項10に記載の電子部品姿勢認識装置で
あり、これにより光源に囲まれた所定の高さの範囲を均
質に光線を照射することができ、前記範囲に電子部品の
下面を配置することで光線の照射むらによる電子部品下
面における明暗の発生を抑制することができるという作
用効果が得られる。
【0028】本発明の請求項12に記載の発明は、光線
照射手段は、複数の光源を同一の高さで配置した光源群
を、複数の高さに設けたことを特徴とする請求項11に
記載の電子部品姿勢認識装置であり、これにより光源に
囲まれた所定の高さで光線を照射できる範囲を広くする
ことができ、これにより、より大きい電子部品の下面に
光線を照射することができるという作用効果が得られ
る。
【0029】本発明の請求項13に記載の発明は、光線
照射手段は、複数の高さに設けた光源群の間隔を密に配
置したことを特徴とする請求項12に記載の電子部品姿
勢認識装置であり、これにより光源に囲まれた所定の高
さの範囲を均質に光線を照射することができ、前記範囲
に電子部品の下面を置くことで光線の照射むらによる電
子部品下面における明暗の発生を抑制することができる
という作用効果が得られる。
【0030】本発明の請求項14に記載の発明は、光線
照射手段は、上方に広がる様に所定の角度を設けた4つ
の壁面により構成され、前記4つの壁面にそれぞれ複数
の光源を配置したことを特徴とする請求項12に記載の
電子部品姿勢認識装置であり、これにより4つの方向か
ら光線を電子部品の下面に照射することができ電子部品
の下面に突起状電極を有する場合、前記電極の形態にか
かわらず電極の欠落、傷を検出することができるという
作用効果が得られる。
【0031】本発明の請求項15に記載の発明は、光線
照射手段は、電子部品の下面に所定の間隔にて格子状に
配置された突起状電極に対して格子の縦方向と横方向か
ら光線を照射するように4つの壁面を配置したことを特
徴とする請求項14に記載の電子部品姿勢認識装置であ
り、これにより4方向の光線にて突起状電極を均等に照
射でき前記電極のそれぞれの格子の縦方向と横方向にお
いて光線が反射し、これにより電子部品の下面にある突
起状電極の形状と位置を撮像することができるという作
用効果が得られる。
【0032】本発明の請求項16に記載の発明は、光線
照射手段は、電子部品の下面に所定の間隔にて格子状に
配置された突起状電極に対して格子の4角または4角に
近い方向から光線を照射するように4つの壁面を配置し
たことを特徴とする請求項14に記載の電子部品姿勢認
識装置であり、これにより突起状電極間の距離を格子の
縦方向と横方向から照射した場合に比べて長くとれ、こ
れにより電子部品の下面と突起状電極の境界部分付近ま
で光線を照射することが可能となり、前記突起状電極の
大きさを精度良く撮像することができるという作用効果
が得られる。
【0033】本発明の請求項17に記載の発明は、光線
照射手段の4つの壁面は平面であることを特徴とする請
求項16に記載の電子部品姿勢認識装置であり、これに
より光源の高さ、傾きを揃えやすくなり、電子部品の下
面に照射される光線の照射むらが光源の配置のばらつき
により発生することを抑制できるという作用効果が得ら
れる。
【0034】本発明の請求項18に記載の発明は、光線
照射手段は、壁面に配置した複数の光源が照射する光線
の光軸が平行となるように各光源を平行に配置したこと
を特徴とする請求項17に記載の電子部品姿勢認識装置
であり、これにより電子部品の下面に対して所定の角度
で平行に入射する光線を増加でき、電子部品の下面の凹
凸部において凹部が暗く、凸部が明るく且つ凹部と凸部
との明暗差が検出しやすくできるという作用効果が得ら
れる。
【0035】本発明の請求項19に記載の発明は、光線
照射手段は、壁面に配置した複数の光源の高さを、壁面
を基準とした垂直方向の高さを同一または同一に近い高
さとして配置したことを特徴とする請求項18に記載の
電子部品姿勢認識装置であり、これにより所定の光源よ
り下に配置された光源の光線照射経路を前者の所定の光
源が遮ることを防止することができるという作用効果が
得られる。
【0036】本発明の請求項20に記載の発明は、光線
照射手段は、壁面に配置した複数の光源の水平方向の両
端に位置する光源から照射する光線の光軸が前記壁面に
相対する電子部品の両端に比べて外側に位置するように
光源を配置したことを特徴とする請求項19に記載の電
子部品姿勢認識装置であり、これにより電子部品の両端
近傍においても中央部と差が無く光線を照射することが
できるという作用効果が得られる。
【0037】本発明の請求項21に記載の発明は、光線
照射手段は、複数の光源を配置した4つの壁面を光線照
射対象である電子部品の中央部までの照射距離がそれぞ
れ同じとなる位置に配置したことを特徴とする請求項2
0に記載の電子部品姿勢認識装置であり、これにより光
源から照射される光線は距離とともに減衰して弱くなる
が、光源から電子部品の中央部までの距離を同一とする
ことで電子部品の下面において4つの方向から照射され
る光線の照度が電子部品の下面において同じように減衰
して弱くなるため、4つの方向から同じ強さの光線を照
射することができ、その結果均質な光線の照射が可能と
なるという作用効果が得られる。
【0038】本発明の請求項22に記載の発明は、光線
照射手段は、4つの壁面は同じ長さで且つ複数の光源を
同一に配置した、さらに隣接する壁面に対して所定の角
度にて配置したことを特徴とする請求項21に記載の電
子部品姿勢認識装置であり、これにより4つの壁面に囲
まれた所定の範囲に光線を均質に照射できるという作用
効果が得られる。
【0039】本発明の請求項23に記載の発明は、光線
照射手段は、4つの壁面において、隣接する壁面を直角
または直角に近い角度にて配置したことを特徴とする請
求項22に記載の電子部品姿勢認識装置であり、これに
より光線を均質に照射できる範囲を広くとることができ
るという作用効果が得られる。
【0040】本発明の請求項24に記載の発明は、光線
照射手段は、隣接する4つの各壁面における水平方向の
両端に配置した光源を、その照射する光線を相互に妨げ
ることのない位置に密に隣接させて配置したことを特徴
とする請求項23に記載の電子部品姿勢認識装置であ
り、これにより光線を均質に照射できる範囲を補間する
ことができるという作用効果が得られる。
【0041】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、実施の形
態1を用いて、本発明の請求項1に記載の発明について
説明する。
【0042】まず、図1、図2を用いて電子部品姿勢認
識装置の動作を説明する。
【0043】図1は本発明の実施の形態1における電子
部品姿勢認識装置に備えた光源の配置を示す平面図であ
る。
【0044】図1において1は下面に球状電極(図示せ
ず)を設けた電子部品である。2は前記電子部品1の下
面に向けて前記電子部品1の周囲から照射された光線で
ある。3は前記電子部品1を囲むように配置されて前記
光線2を照射する光源である。
【0045】図2は本発明の実施の形態1における電子
部品姿勢認識装置の正面図である。
【0046】図2において1は電子部品である。3は前
記電子部品1の下面より下方に位置して図1に示すよう
に前記電子部品1を囲むように配置され、前記電子部品
1の下面に向けて光線2を照射する光源である。4は前
記電子部品1を保持して搬送する電子部品保持手段であ
る。5は前記電子部品1の下面に複数設けられた球状電
極である。6は前記光源3から前記電子部品1に向けて
照射される光線2にて構成される光束である。7は前記
光束6の進行方向を示す光軸である。8は前記光束6を
照射して、前記光束6が電子部品1の下面にて反射され
た反射光である。9は前記電子部品1の下面にて反射さ
れた反射光8を撮像する撮像手段である。
【0047】以上の構成により電子部品1の下面に光源
3から光線2を照射することで前記電子部品1の下面に
て光線2が反射し、その反射光8を撮像手段9にて撮像
することで電子部品1の下面の画像を得ることができ
る。
【0048】次に光線2を照射する光源3の配置の条件
について図3、図4(a)、図4(b)を用いて説明す
る。
【0049】まず光源3を電子部品1の下側でなく、側
方に配置し、これより光線2を照射した場合、電子部品
1の下面の画像がどのように撮像されるかを図3、図4
(a)、図4(b)を用いて説明する。
【0050】図3は従来の電子部品の側方に配置された
光源を設けた電子部品姿勢認識装置の正面図であり、図
4(a)は従来の電子部品の側方に配置された光源から
光線を照射して電子部品の下面を撮像した画像を示す図
であり、図4(b)は同画像におけるA−A間の相対輝
度分布を示す図である。
【0051】図3において1は電子部品である。3は前
記電子部品1の側方に位置して、そこより電子部品1に
向けて光線2を照射する光源である。4は電子部品1を
保持する電子部品保持手段である。5は前記電子部品1
の下面に複数設けられた球状電極である。6は前記光源
3から前記電子部品1に向けて照射される光線2にて構
成される光束である。
【0052】図4(a)において10は撮像手段9にて
撮像した球状電極5を除いた電子部品1の下面の画像で
ある。11は撮像手段9にて撮像した電子部品1の下面
に複数設けられた球状電極5の画像である。12は撮像
手段9にて撮像した電子部品1の光源3に近い側面近傍
の画像である。
【0053】一般的に光源3より照射される光線2は光
源3に近い程照度が強く、遠くなる程照度が弱くなる。
よって、図3に示すように電子部品1の側方より光束6
を照射した場合、前記電子部品1の光源3に近い側面近
傍部にて光線2が最も強く反射されるため、図4(a)
に示すように撮像手段9にて撮像した電子部品1の下面
の画像10は側面近傍部の画像12の部分で明るくな
る。よって図4(b)に示すように前記電子部品1の下
面の画像のA−A間の相対輝度分布において電子部品1
の側面近傍部の画像12は輝度が大きくなり、その近く
にある球状電極5の画像11と重なるためにその位置を
検出することができなくなる。
【0054】これを防止するために図2に示すように電
子部品1の下面より下方に前記電子部品1を囲むように
光源3を配置して、前記電子部品1の下面に向けて照射
する光線2の光軸7が電子部品1の下面と交差するよう
に光線2を照射する。このようにすることで、前記電子
部品1の側面近傍部において光線2が強く反射すること
を抑制することができ、前記電子部品1の下面を撮像し
た場合、前記側面近傍部の画像12において輝度が大き
くなることを抑制できる。
【0055】以上より電子部品1の下面に設けた複数の
球状電極5に光線2を照射する光源3の配置は電子部品
1の下面より下方で且つ前記電子部品1を囲む位置にす
れば良いことが分かる。
【0056】次に照射角度の条件について図5、図6を
用いて説明する。
【0057】図5は従来の電子部品の下面に対してθ1
の角度にて照射した光線の反射を示す正面図であり、図
6は本発明の実施の形態1における電子部品の下面に対
してθ2の角度にて照射した光線の反射を示す正面図で
ある。
【0058】図5、図6において、1は電子部品であ
る。2は電子部品1の下面に所定の角度θ1またはθ2
にて照射した光線である。5は電子部品1の下面に複数
設けられた球状電極である。8aは球状電極5にて反射
された反射光である。8bは回路パターン14にて反射
された反射光である。8cは欠けた球状電極15にて反
射された反射光である。13aは球状電極5で反射され
た反射光8aの垂直成分の反射光である。13bは後述
の回路パターン14にて反射された反射光8bの垂直成
分の反射光である。13cは欠けた球状電極15にて反
射された垂直成分の反射光である。14は電子部品1の
下面に形成された回路パターンである。15は球状電極
5が部分的に欠けた球状電極である。ここで反射光8a
〜8cとその垂直成分の反射光13a〜13cに関して
補足説明するが、反射光8a〜8cは実際には(照射さ
れた表面が鏡面状態の物体を除いて)表面にて散乱反射
する。前記垂直成分の反射光13a〜13cは物体の散
乱率によって異なるが、照射された光線2の入射角と同
じ角度にて反射された反射光8a〜8cの垂直成分の大
きさに相対的に近似できる。そして垂直成分の反射光1
3a〜13cが特に撮像手段9にて効率良く撮像され
る。
【0059】図5に示すように電子部品1の下面に対し
て比較的大きい角度θ1にて照射した光線2は球状電極
5だけでなく、電子部品1の下面に形成された回路パタ
ーン14にまで光線2が至り、前記回路パターン14で
も強く反射されるため、電子部品1の下面を撮像手段9
にて撮像した画像において前記回路パターン14での相
対輝度が大きくなる。その結果、球状電極5と回路パタ
ーン14との相対輝度の差がなくなり、前記球状電極5
と回路パターン14との区別が困難な画像となる。
【0060】上記に対して図6に示すように電子部品1
の下面に対して比較的小さい角度θ2にて照射した光線
2は電子部品1の下面に形成された回路パターン14に
まで光線2が至らない、または至る量が少なく、球状電
極5だけで強く反射されるため、電子部品1の下面を撮
像手段9にて撮像した画像において前記回路パターン1
4での相対輝度が小さくなる。その結果、球状電極5と
回路パターン14との相対輝度の差が確保でき、前記球
状電極5と回路パターン14との区別が容易な画像とな
る。
【0061】次に図5に示すように電子部品1の下面に
欠けた球状電極15がある場合、電子部品1の下面に対
して比較的大きい角度θ1にて照射した光線2は前記欠
けた球状電極15に対して照射角度(入射角度と等し
い)と同じθ1の角度にて反射されるため、前記欠けた
球状電極15において強く反射される。この電子部品1
の下面を撮像手段9にて撮像した画像において欠けた球
状電極15での相対輝度が大きくなり、その結果、正常
な球状電極5と欠けた球状電極15における相対輝度の
差がなく、前記欠けた球状電極15と正常な球状電極5
との区別ができない画像となる。
【0062】上記に対して図6に示すように電子部品1
の下面に欠けた球状電極15がある場合、電子部品1の
下面に対して比較的小さい角度θ2にて照射した光線2
は前記欠けた球状電極15に対して照射角度(入射角度
と等しい)と同じθ2の角度にて反射されるため、前記
欠けた球状電極15において比較的弱く反射される。こ
の電子部品1の下面を撮像手段9にて撮像した画像にお
いて欠けた球状電極15での相対輝度が小さくなり、そ
の結果、正常な球状電極5と欠けた球状電極15におけ
る相対輝度の差が確保でき、前記欠けた球状電極15と
正常な球状電極5との区別ができる画像となる。
【0063】以上に、図6に示すごとく電子部品1の下
面に対して比較的小さい角度θ2にて光線2を照射する
方が、球状電極5と回路パターン14の区別、または正
常な球状電極5と欠けた球状電極15との区別が容易な
画像を撮像できることを説明したが、さらに前記照射角
度条件について図7から図11を用いて説明する。
【0064】図7は本発明の実施の形態1における球状
電極の配置間隔が比較的広い電子部品の下面に向けて照
射された光線を示す正面図であり、図8は本発明の実施
の形態1における球状電極の配置間隔が比較的狭い電子
部品の下面に向けて照射された光線を示す正面図であ
る。
【0065】図7、図8において1は電子部品である。
2aは電子部品1の下面に対して照射角度が比較的大き
い光線である。2bは電子部品1の下面に対して照射角
度が比較的小さい光線である。5は直径φBの球状電極
である。図7、図8の球状電極5はそれぞれA1,A2
の間隔にて電子部品1の下面にそれぞれ格子状に配置さ
れて、A2に比してA1の方が大きいものとする。
【0066】図7に示すように電子部品1の下面に設け
られた球状電極5の配置間隔が比較的広い場合は、電子
部品1の下面に対する照射角度が比較的大きい光線2a
と照射角度が比較的小さい光線2bは電子部品1の下面
からほぼ同等の高さまでの球状電極5の部分に、すなわ
ち下方より撮像可能な範囲に光線2を照射できる。
【0067】図8に示すように電子部品1の下面に設け
られた球状電極5の配置間隔が比較的狭い場合は、電子
部品1の下面に対する照射角度が比較的大きい光線2a
に比較して照射角度が比較的小さい光線2bは、電子部
品1の下面の一番離れた球状電極5の頭頂近傍部分にし
か照射することができなくなる。よって極端に照射角度
を小さくすると球状電極5に光線2bを照射できる範囲
が小さくなり、これを撮像した画像において球状電極5
における相対輝度の高い部分の面積が小さくなり、球状
電極の実際の大きさとかけ離れたものとなる。
【0068】従って、球状電極5の大きさを精度良く判
定できるようにするためには電子部品1に対して照射す
る光線2の照射角度をどの程度に設定すべきかを球状電
極5の外径、配置間隔を交えて図9から図11を用いて
説明する。
【0069】図9は本発明の実施の形態1における微小
な球状電極を有する電子部品の下面に沿って平行に照射
した光線を示す正面図である(図の簡単化のため1方向
からの光線のみ記載)。
【0070】図10は本発明の実施の形態1において配
置間隔Pにて外径2rの球状電極を配置した電子部品の
下面に向けて照射された光線が隣接する球状電極に妨げ
られることなく球状電極の高さ2rの半分の位置に光線
を照射できる角度θを示す正面図である(図の簡単化の
ため1方向からの光線のみ記載)。
【0071】図11は本発明の実施の形態1において配
置間隔Pにて外径2rの球状電極を配置した電子部品の
下面に向けて照射された光線が隣接する球状電極に妨げ
られることなく球状電極の高さr−hの範囲まで光線を
照射できる角度θを示す正面図である(図の簡単化のた
め1方向からの光線のみ記載)。
【0072】図9において1は電子部品である。2は電
子部品1の下面に対して平行に照射された光線である。
3は前記光線2を照射する複数の光源である。5は電子
部品1の下面に複数配置された微小な球状電極である。
16は前記光線2が回折した回折光である。
【0073】図10において1は電子部品である。2は
電子部品1の下面に対して角度θにて照射された光線で
ある。5は電子部品1の下面に配置間隔Pにて複数配置
された外径が2rの球状電極である。
【0074】図11において1は電子部品である。2は
電子部品1の下面に対して角度θにて照射された光線で
ある。5は電子部品1の下面に配置間隔Pにて複数配置
された外径が2rの球状電極である。
【0075】図9に示すように電子部品1の下面に沿っ
て平行(電子部品1の下面に対する照射角度0°)に光
線を照射した場合、複数設けられた球状電極5が極めて
小さい場合は前記光線2の回折光16が球状電極5に照
射される。
【0076】また、球状電極5の外径に比して球状電極
5の配置間隔が極めて大きい場合においても同様に回折
光16が球状電極5に照射される。よって照射角度の最
小値は0°とすることができる。
【0077】また、特に電子部品1の下面に対して照射
角度を0°に近づける程、表面の浅い凹の部分は暗くな
り、低い凸の部分においては明るくなり、微細な凹凸を
検出することが容易な画像を撮像できる。これを利用す
れば電子部品1の下面、球状電極5の傷、亀裂、欠けを
容易に検出することができる。
【0078】図10に示すように電子部品1の下面に所
定の間隔Pにて配置された球状電極5を撮像手段9にて
撮像可能な範囲、すなわち隣接する球状電極5に妨げら
れることなく電子部品1の下面から球状電極5の高さ2
rの半分の位置に光線を照射できる照射角度θは(数
1)にて求めることができる。
【0079】
【数1】
【0080】現在外販されているCSP,BGAの内、
下面に複数設けられた球状電極5であるはんだボールが
外径0.75mm±0.15mmで配置ピッチ1.27
mm、外径0.60mm±0.10mmで配置ピッチ
1.00mm、外径0.50+0.05 -0.10mm
で配置ピッチ0.80mm、外径0.45mm±0.0
5mmで配置ピッチ0.80mmの仕様のものに関して
の照射角度θを(数1)にて算出したものを(表1)に
示す。
【0081】
【表1】
【0082】(表1)に示すように照射角度θの算出結
果より光線2の照射角度の最大値は28.8°、すなわ
ち約30°となる。
【0083】次に図11に示すように、電子部品1の下
面に所定の間隔Pにて配置された球状電極5の頭頂から
高さr−hの範囲(下方より撮像手段9にて撮像できる
球状電極5の外径の90%の範囲)まで、隣接する球状
電極5に妨げられることなく光線2を照射できる照射角
度θは(数2)にて求めることができる。
【0084】
【数2】
【0085】(数2)にて前記CSP,BGAの仕様に
て照射角度θを算出したものを(表2)に示す。
【0086】
【表2】
【0087】(表2)に示すように照射角度θの算出結
果より光線2の照射角度の最大値は25.1°となる。
【0088】上記の結果から下方より撮像手段9にて撮
像できる球状電極5の外径を所定の割合の範囲に設定す
ると光線2の照射角度は小さくなることが分かる。また
上記においては下方より撮像手段9にて撮像できる球状
電極5の外径の90%の範囲にて計算を行ったが電子部
品1を実装する点において支障がないのであれば、この
範囲を外径の所定の割合に設定すれば良い。
【0089】以上より電子部品1の下面に設けた複数の
球状電極5に光線2を照射する照射角度は、球状電極5
の外径、配置ピッチ並びに検出する球状電極5の許容範
囲に合わせて0°から30°に設定すれば良い。
【0090】また前記のCSP,BGAの仕様において
前記球状電極5の半径と配置間隔の比率を算出すると
(表1)に示すように電子部品1の実装上の条件から
0.24から0.35の範囲で半径と配置間隔が設計さ
れていることが分かる。
【0091】よって、今後さらに小型化された球状電極
5を電子部品1の下面に所定の狭い間隔にて配置する場
合においても、前記球状電極5の半径と配置間隔の比率
は0.24から0.35程度となると予測されるため光
線2の照射角度θの最大値は30°までの角度に設定す
れば良いと考えられる。
【0092】以上に説明した電子部品1の下面の回路パ
ターン14、欠けた球状電極15と正常な球状電極5を
区別できる光源3の配置、光線2の照射角度条件を
反映した実施の形態1の電子部品姿勢認識装置にて電子
部品1の下面を撮像した画像について図12(a)、図
12(b)を用いて説明する。
【0093】図12(a)は本発明の実施の形態1にお
ける電子部品の下面にて反射した反射光を撮像手段にて
撮像した画像を示す図であり、図12(b)は同画像に
おけるB−B間の相対輝度分布を示す図である。
【0094】図12(a)において10は撮像手段9に
て撮像した電子部品1の下面の画像である。11は電子
部品1の下面に複数設けられた欠けのない正常な球状電
極5の画像である。17は欠けた球状電極15の画像で
ある。18は電子部品1の下面の回路パターン14の画
像である。
【0095】図12(b)に示すように電子部品1の下
面を撮像した画像のB−B間の相対輝度分布は正常な球
状電極5の部分で相対輝度が大きくなり、球状電極5を
除くその他の下面(回路パターン14を含む)では相対
輝度が低くなる。また、欠けた球状電極15においては
欠けた部分の画像の相対輝度が小さくなり、欠けた部分
を除いた部分の画像は相対輝度が大きくなるため、他の
欠けのない正常な球状電極5の画像11に比べて、欠け
た球状電極15の画像17における相対輝度が高い部分
の面積が小さくなる。
【0096】従って電子部品1の下面における正常な球
状電極5の画像11の相対輝度が前記正常な球状電極5
を除いたその他の部分に比して大きくなり、前記相対輝
度の高い部分を所定の画像処理、計算、面積比較をする
ことで球状電極5の位置および欠けを検出することが可
能となる。
【0097】(実施の形態2)以下、実施の形態2を用
いて、本発明の請求項2に記載の発明について説明す
る。
【0098】まず図13を用いて電子部品姿勢認識装置
の動作を説明する。
【0099】図13は本発明の実施の形態2における電
子部品姿勢認識装置を示す正面図である。
【0100】図13において1は電子部品である。3は
前記電子部品1に向けて光線2を照射する光源である。
4は前記電子部品1を保持する電子部品保持手段であ
る。5は前記電子部品1の下面に複数設けた球状電極で
ある。6は前記光源3から前記電子部品1に向けて照射
される光線2にて構成される光束である。7は前記光束
6の進行方向を示す光軸である。8は前記電子部品1に
向けて照射した光束6が前記電子部品1の下面にて反射
された反射光である。9は前記反射光8を撮像する撮像
手段である。
【0101】以上の構成により電子部品1の下面に光源
3から光線2を照射することで前記電子部品1の下面に
て光線2が反射し、その反射光8を撮像手段9にて撮像
することで電子部品1の下面の画像を得ることができ
る。
【0102】この実施の形態2については実施の形態1
と特に異なる点についてだけ説明する。すなわち、図1
3に示すように、特に光源3から照射した光束6の進行
方向を示す光軸7が電子部品1の下面に交差しない点が
異なる。光束6はその中心である光軸7より光束6の周
縁部に近づくにつれ、照度が次第に弱くなり、また前記
周縁部の照度は比較的同じ強さに保たれている。光軸7
が電子部品1に交差させないようにするということは、
すなわち光束6における照度の1番高い部分を電子部品
1の下面に当てずに照度が比較的同じ強さに保たれてい
る光束6の周縁部分を照射することである。
【0103】以上によって電子部品1の下面に複数設け
られた球状電極5に対して照度が均質な光線2の照射が
できる。よって電子部品1の下面に設けられた複数の球
状電極5が均質に光った画像を撮像することができると
いう効果が得られる。
【0104】(実施の形態3)以下、実施の形態3を用
いて、本発明の請求項3、請求項6、請求項7、請求項
9、請求項10、請求項11、請求項12、請求項13
に記載の発明について説明する。
【0105】図14から図22を用いて本実施形態の電
子部品姿勢認識装置の特徴について説明する。
【0106】図14は本発明の実施の形態3における電
子部品姿勢認識装置を示す正面図である。
【0107】この図14において1は電子部品である。
3は前記電子部品1に向けて光線2を照射する複数の光
源であり、具体的には外径3mmの発光LEDである。
これを前記電子部品1の周囲を囲むよう4mm間隔にて
電子部品1の下面に対して5°の角度に傾斜させて、且
つ同一の高さに配置した複数の光源群の段が2段にて構
成されている。前記発光LEDは照射する光束6の角度
が30°にて広がるレンズを前面に備えた形態のもので
ある。前記段と段の間隔は3.5mmであり、1段目と
2段目の発光LEDを千鳥に配置したものである。4は
前記電子部品1を保持する電子部品保持手段である。5
は前記電子部品1の下面に複数設けた球状電極である。
6は前記光源3から前記電子部品1に向けて照射される
光線2にて構成される光束である。7は前記光束6の進
行方向を示す光軸である。8は前記電子部品1に向けて
照射した光束6が前記電子部品1の下面にて反射された
反射光である。9は前記反射光8を撮像する撮像手段で
ある。
【0108】以上の構成により電子部品1の下面に光源
3から光線2を照射することで前記電子部品1の下面に
て光線2が反射し、その反射光8を撮像手段9にて撮像
することで電子部品1の下面の画像を得ることができる
ものである。
【0109】図15(a)、図15(b)、図15
(c)、図16(a)、図16(b)、図16(c)を
用いて光源3の間隔を密に配置した場合と、疎に配置し
た場合の光線2の合成光について説明する。但し、ここ
での光源3は発光LEDであり、照射する光束6の角度
が30°にて広がるレンズが前面に取付いた形態のもの
とする。
【0110】図15(a)は従来の同一の高さに疎に配
置した複数の光源の段を2段に構成した正面図であり、
図15(b)はこの光源から照射された光束のX1−X
1間における断面図であり、図15(c)はこの光源か
ら照射された光束のX2−X2間における断面図であ
る。
【0111】図16(a)は本発明の実施の形態3にお
ける同一の高さに密に配置した複数の光源の段を2段に
構成した正面図であり、図16(b)はこの光源から照
射された光束のX1−X1間における断面図であり、図
16(c)はこの光源から照射された光束のX2−X2
間における断面図である。
【0112】図15(a)、図16(a)において19
は1段目の光源である。20は2段目の光源である。2
1は1段目の光源19の光束である。22は2段目の光
源20の光束である。
【0113】図15(b)、図15(c)、図16
(b)、図16(c)において23は1段目の光源19
の光束21の断面であり、24は2段目の光源20の光
束22の断面である。
【0114】図15(a)に示すように光源19、光源
20を疎に配置した場合には、図15(b)に示すよう
にX1−X1間では隣接する光束21,22が交わるこ
となく、光束21,22が合成されずに光源19,20
の数に相当する独立した円形の高輝度な面ができる。仮
にこのX1−X1間にて電子部品1に光束21、光束2
2を照射した場合、光束21、光束22の照射むらがで
きる。よってこの状態にて電子部品1の下面を撮像した
場合、前記下面において球状電極5に光むらが発生した
画像となり、前記球状電極5を検出することが困難とな
る。
【0115】また図15(c)に示すようにX2−X2
間では隣接する光束21、光束22の周縁部が交わる
が、隣接する光束21、光束22が殆ど合成されずに低
輝度な面ができる。仮にこのX2−X2間にて電子部品
1に光束21、光束22を照射した場合、電子部品1の
下面を撮像した画像は前記電子部品1の周囲と比べて相
対輝度をあまり大きくすることができず、電子部品1の
下面とその周囲との所定の輝度差を確保できなくなるた
めに安定して球状電極5を検出することが困難となる。
【0116】図16(a)に示すように1段目の光源1
9、2段目の光源20を密に配置した場合には、図16
(b)に示すようにX1−X1間で隣接する光束21、
光束22の周縁部が交わるが、ほぼ1段目の光源19、
2段目の光源20の数に相当する独立した円形の高輝度
な面ができる。仮にこのX1−X1間にて電子部品1に
光線2を照射した場合、光線2の照射むらができる。よ
ってこの状態にて電子部品1の下面を撮像した場合、前
記下面において球状電極5に光むらが発生した画像とな
り、前記球状電極5を検出することが困難となる。
【0117】また図16(c)に示すようにX2−X2
間では隣接する光束21、光束22はその中心部分に至
るまで交わり、1段目の光源19の光束21、2段目の
光源20の光束22が合成された帯状の高輝度な面がで
きる。仮にこのX2−X2間にて電子部品1に1段目の
光源の光束21、2段目の光源の光束22を照射した場
合、電子部品1の下面を撮像した画像は前記電子部品1
の周囲と比べて相対輝度を大きくすることができ、電子
部品1の下面とその周囲との所定の輝度差を十分に確保
できるようになり安定して球状電極5の検出をすること
が可能となる。
【0118】以上のように、複数の1段目の光源19、
2段目の光源20を所定の間隔で密に同一の高さに配置
した光源群を、複数の高さに密に設けることで、所定の
指向性を有する帯状の均質で強い照度の合成光を得るこ
とができる。さらに前記光源群を密に多く設ければ帯状
の合成光部分が大きくなり、均質で強い照度にて照射可
能な広い範囲を確保でき、より大きな電子部品1を撮像
対象とすることが可能となる。
【0119】次に上記のX1−X1間にて1段目の光源
の光束21、2段目の光源の光束22を照射した場合、
すなわち電子部品1の近傍に1段目の光源19、2段目
の光源20を配置した場合についてどのような電子部品
1の下面の画像が撮像されるかを図17、図18
(a)、図18(b)を使って説明する。
【0120】図17は従来の電子部品より下面で且つ電
子部品から光源までの距離が短い位置に配置した光源を
設けた電子部品姿勢認識装置の正面図である。図18
(a)は図17の電子部品姿勢認識装置にて電子部品の
下面にて反射した反射光を撮像した画像を示す図であ
り、図18(b)は同画像におけるC−C間の相対輝度
分布を示す図である。
【0121】図17において1は電子部品である。4は
前記電子部品1を保持して搬送する電子部品保持手段で
ある。5は前記電子部品1の下面に複数設けられた球状
電極である。3は前記電子部品1の下面より下方に位置
して前記電子部品1を囲むように配置され、前記電子部
品1の下面に向けて光線2を照射する光源である。さら
に前記光源3は電子部品1の周縁部より余り離れていな
い位置に設けられている。6は前記光源3から前記電子
部品1に向けて照射される光線2にて構成される光束で
ある。7は前記光束6の進行方向を示す光軸である。8
は前記光束6を照射して、その光束6が電子部品1の下
面にて反射された反射光である。9は前記電子部品1の
下面にて反射された反射光8を撮像する撮像手段であ
る。
【0122】以上の構成により、電子部品1の下面に光
源3から光線2を照射することで前記電子部品1の下面
にて光線2が反射し、その反射光8を撮像手段9にて撮
像することで電子部品1の下面の画像を得ることができ
る。
【0123】図18(a)において10は撮像手段9に
て撮像した電子部品1の下面の画像である。11は電子
部品1の下面に複数設けられた球状電極5の画像であ
る。25は電子部品1の周縁部の画像である。
【0124】図18(a)に示すように光源3が電子部
品1の周縁部にて強く反射されるため、図18(b)に
示すように球状電極5の画像11における相対輝度と同
じ程度に周縁部の画像25での相対輝度が高くなり、前
記周縁部と球状電極5の判別が困難になる。
【0125】以上のことより光源3の集光手段にも影響
されるが、電子部品1の下面に向けて照射する光源3を
電子部品1の下面の照射対象位置から所定の距離を離し
て配置しなければならないことが分かる。
【0126】ここで実施の形態3における光源3として
外径3mmの発光LEDを採用した理由を挙げる。例え
ば外径5mmの発光LEDと外径3mmの発光LEDを
比較すると、前者の配置間隔は6mm程度に対して後者
の配置間隔は4mm程度にでき、面積当りの配置密度は
後者の方が高く構成できる。また、近年外径3mmの発
光LEDにおいても外径5mmの発光LEDと同等以上
の照度の光線2を照射できる製品があり、これを密に配
置して構成すれば均質で照度の高い合成光を容易に作る
ことができるためである。
【0127】また、前面に集光手段を持たない表面実装
タイプのチップLEDは外径3mmの発光LEDよりサ
イズが小さいため、面積当りの配置密度を高く構成で
き、その前面に別体の集光手段にて所定の照射角度に集
光することでも同様な効果を得ることができる。
【0128】次に集光手段により所定の角度にて集光す
る光束6の角度と複数の前記光源3より照射される光束
6の合成光について図19(a)、図19(b)、図1
9(c)、図20(a)、図20(b)、図20(c)
を用いて説明する。但し、光源3は密に配置したものと
する。
【0129】図19(a)は従来の同一の高さに密に配
置した照射角度が広い集光手段を前面に有する複数の光
源群の段を2段にて構成した正面図であり、図19
(b)はその光源から照射された光束のX1−X1間に
おける断面図であり、図19(c)はその光源から照射
された光束のX2−X2間における断面図である。
【0130】図20(a)は従来の同一の高さに密に配
置した照射角度が狭い集光手段を前面に有する複数の光
源群の段を2段にて構成した正面図であり、図20
(b)はその光源から照射された光束のX1−X1間に
おける断面図であり、図20(c)はその光源から照射
された光束のX2−X2間における断面図である。
【0131】図19(a)、図20(a)において19
は1段目の光源である。20は2段目の光源である。2
1は1段目の光源19の光束である。22は2段目の光
源20の光束である。
【0132】図19(b)、図19(c)、図20
(b)、図20(c)において23は1段目の光源19
の光束21の断面であり、24は2段目の光源20の光
束22の断面である。
【0133】図19(a)に示すように1段目の光源1
9、2段目の光源20の照射角度が広い場合には、図1
9(b)、図19(c)に示すように照度が均質な合成
光が容易に作れるが、照射角度が広いため1段目の光源
19の光束21、2段目の光源20の光束22が拡散し
て照度が弱くなり、1段目の光源19、2段目の光源2
0から比較的距離が遠い電子部品1の下面まで光束2
1、光束22が到達しない。
【0134】図20(a)に示すように1段目の光源1
9、2段目の光源20の照射角度が狭い場合には、図2
0(b)、図20(c)に示すように照度が均質な合成
光を作ることが難しいが、照射角度が狭いために1段目
の光源19の光束21、2段目の光源20の光束22が
拡散することが少ないので照度が強くなり、光源3から
比較的遠い電子部品1の下面まで光束21、光束22が
到達する。
【0135】従って1段目の光源19、2段目の光源2
0の照射角度は広くても、狭くても良くなく経験的に1
5°から45°の範囲で選択することが望ましい。
【0136】以上のように光束21,22の広がりが3
0°の集光手段を有した発光LED群を同一の高さに4
mm間隔にて密に且つ平行に配置し、その前記発光LE
D群を複数の高さに密に設けて実施の形態3の電子部品
姿勢認識装置は構成してあり、これにより電子部品1の
下面に均一な照度で照射距離を比較的長くとれ、その結
果、電子部品1の下面の明るい、明暗のばらつきの少な
い画像を撮像できるという効果がある。
【0137】(実施の形態4)以下、実施の形態4を用
いて、本発明の請求項5、請求項8に記載の発明につい
て説明する。
【0138】この実施の形態4については特に実施の形
態3と特に異なる点についてのみ説明する。
【0139】実施の形態4における光源は単色光を発す
る発光LEDであり、前記単色光の色を特に短波長の青
色としたものである。
【0140】以下に光源として何故単色光を用いるべき
か、また青色の単色光にて構成したかの理由について説
明する。
【0141】図21は従来の赤色光線と青色光線の複合
光線を照射した場合における電子部品の下面での光の反
射光を示す正面図である。
【0142】図21において1は電子部品である。5は
球状電極である。14は電子部品1の下面に形成された
回路パターンである。26は赤色光線である。27は青
色光線である。8dは電子部品1の下面に照射された赤
色光線26の反射光である。8eは電子部品1の下面に
照射された青色光線27の反射光である。回路パターン
14は一般的に金、銅の導電率の高い材料にて作られて
いる。
【0143】図21に示すように前記回路パターン14
に赤色光線26と青色光線27を含む複合光線を照射し
た場合、赤色光線26は回路パターン14にて強く反射
され、青色光線27は弱く反射される。何故そのような
ことが起きるかをさらに説明すると回路パターン14を
作る前記材料の光線2に対する反射率が異なるためであ
り、波長が長い光線程、反射率が高くなる。従って赤色
光線26は青色光線27に比較して波長が長いために、
より強く反射する。更に金、銅は表面の光沢を除くと黄
色味がかった色であるため、青色に対して黄色は補色の
関係の色となって青色光線27は回路パターン14で吸
収され、反射率が低くなる。また黄色に対して赤色は補
色の関係とはならず、よって赤色光線26は回路パター
ン14で吸収されることが少なく、強く反射される。
【0144】次に照射する光線2の波長と照射対象であ
る物体の表面の凹凸の大きさについて図22を用いて説
明する。
【0145】図22は凹凸を有する物体に長短の波長の
光線を照射した場合における反射光の特性の比較を示す
正面図である。
【0146】図22において、28は所定の大きさの凹
凸を有する物体である。29は前記物体28の凹凸の外
形より長い波長の光線である。30は前記物体28の凹
凸の外形より短い波長の光線である。31は前記長い波
長の光線29の反射光である。32は前記短い波長の光
線30の反射光である。
【0147】図22に示すように、凹凸を有する物体2
8の表面において凹凸の外形より長い波長の光線29は
物体28の表面の凹凸に影響されずに凹部、凸部共に強
く反射され、凹凸の外形より短い波長の光線30は物体
28表面の凹部にて吸収されるとともに凸部にて散乱さ
れ、図22に示す短い波長の反射光32のように前記物
体28の表面の凸部においてのみ相対輝度が高くなるよ
うに規則的な方向に散乱される。よって前記のように特
性の違う波長を含む複合光を照射すると物体28表面に
おいて様々な方向に反射するため、これを撮像した画像
では全体的に輪郭がぼやけた画像が撮像される。ある部
分の輪郭をぼやけた画像より切分けて検出するには比較
的処理時間を長く要することになる。物体の表面の微細
な凹凸を検出するためには上記の理由により短い波長の
光線2を使用した方が良いことが分かる。
【0148】さらに微細な表面の凹凸の検査が必要な場
合は前面に集光手段を設けたさらに短波長の紫外線、近
紫外線などの発光LEDを使用すれば実現できる。
【0149】次に、下面に複数の球状電極5と回路パタ
ーン14を設けた電子部品1に対して赤色光線26並び
に青色光線27を照射した場合に撮像される前記電子部
品1の下面の画像について、図23、図24(a)、図
24(b)、図25、図26(a)、図26(b)を用
いて説明する。
【0150】図23は従来の赤色光線を電子部品の下面
に照射した場合の反射光を示す正面図である。
【0151】図24(a)は従来の赤色光線を電子部品
の下面に照射した場合の電子部品の下面の画像を示す図
であり、図24(b)はその画像におけるD−D間の相
対輝度分布を示す図である。
【0152】図25は本発明の実施の形態4における青
色光線を電子部品の下面に照射した場合の反射光を示す
正面図である。
【0153】図26(a)は本発明の実施の形態4にお
ける青色光線を電子部品の下面に照射した場合の電子部
品の下面の画像を示す平面図であり、図26(b)は同
画像におけるE−E間の相対輝度分布を示す図である。
【0154】図23、図25において1は電子部品であ
る。5は前記電子部品1の下面に設けられた球状電極で
ある。14は前記電子部品1の下面に形成された回路パ
ターンである。26は前記電子部品1の下面に向けて照
射する赤色光線である。27は前記電子部品1の下面に
向けて照射する青色光線である。8は前記赤色光線26
または青色光線27が電子部品1の下面にて反射された
反射光である。
【0155】図23、図24(a)、図24(b)を用
いて赤色光線26を電子部品1の下面に照射した場合の
反射光8とその場合に撮像される電子部品1の下面の画
像について説明する。
【0156】図23に示すように赤色光線26を電子部
品1の下面に照射した場合、電子部品1の下面において
赤色光線26は球状電極5にて強く反射されるととも
に、黄色系の色を有する金や銅の材料にて形成された回
路パターン14において強く反射する。その結果、図2
4(a)に示すように球状電極5の画像11と回路パタ
ーン14の画像18が明るくなる。よって、図24
(b)に示すようにその画像はD−D間の相対輝度分布
は、D−D間の全域において高輝度な状態となり、球状
電極5の画像11の部分と回路パターン14の画像18
の部分を区別することが困難な画像となる。
【0157】図25、図26(a)、図26(b)を用
いて青色光線27を電子部品1の下面に照射した場合の
反射光8とその場合に撮像される電子部品1の下面の画
像について説明する。
【0158】図25に示すように青色光線27を電子部
品1の下面に照射した場合、電子部品1の下面において
青色光線27は球状電極5では強く反射され、黄色系の
色を有する金や銅の材料にて形成されて回路パターン1
4にて吸収されて弱く反射する。その結果、図26
(a)に示すように球状電極5の画像11が明るくなり
回路パターン14の画像18が暗くなる。よって、図2
6(b)に示すようにその画像はE−E間の相対輝度分
布は、球状電極5の画像11において最も高輝度とな
り、回路パターン14の画像18と、球状電極5並びに
回路パターン14を除いた電子部品1の下面の画像10
は低輝度となり、球状電極5の画像11の部分と回路パ
ターン14の画像18の部分を区別することが容易な画
像となる。
【0159】以上のような理由により赤色光線26より
青色光線27の単色光を使用した方が球状電極5の検出
が容易となることが分かる。電子部品1の下面に回路パ
ターン14が形成されていない場合は赤色光線26の単
色光にて球状電極5を容易に検出することができる。
【0160】(実施の形態5)以下、実施の形態5を用
いて、本発明の請求項4に記載の発明について説明す
る。
【0161】この実施の形態5については特に実施の形
態4と特に異なる点についてのみ説明する。
【0162】実施の形態5における光源は青色の単色光
を含んだ複合光線を発する光源であり、電子部品の下面
にて反射した反射光における青色光線波長部のみを撮像
手段にて撮像できるように青色光線波長部のみを透過さ
せる光学フィルタを、電子部品の下面の反射光を撮像手
段に取り込むまでの伝送経路の途中に配置したものであ
る。
【0163】以下に前記光学フィルタの効果について図
27を用いて説明する。
【0164】図27は本発明の実施の形態5における青
色の単色光を含んだ複合光線の、光学フィルタによって
透過される青色光線波長部と光学フィルタでカットされ
るカット波長部を示す相対発光強度を示す図である。
【0165】図27において33は光学フィルタにより
カットされるフィルターカット波長部である。34は前
記光学フィルタを透過する青色光線波長部である。
【0166】電子部品1の下面に照射する光源3として
青色の単色光を含んだ複合光線2を発する光源3を使用
した場合でも、前記電子部品1の反射光8を図27に示
すような特性の光学フィルタを通して撮像手段9に取り
込むことで青色光線波長部34だけを撮像することがで
きる。その結果、実施の形態4で説明した青色光線27
の単色光を電子部品1の下面に照射することと同様な効
果を得ることができる。
【0167】図27においては青色波長より長い波長の
光線2をカットするような光学フィルタを示したが、青
色波長より短い波長の部分をカットすればさらに単色光
に近くなる。尚、単色光の光源3を使用した場合におい
ても前記単色光の光源3のみを透過する光学フィルタを
通して撮像手段9に取り込むことで外乱光の撮像を防止
することができ、前記単色光にて光る部分と光らない部
分との境界における相対輝度の変化の度合いが大きい、
すなわち、境界を検出し易い画像を得ることができる。
【0168】(実施の形態6)以下、実施の形態6を用
いて、本発明の請求項14、請求項17、請求項18、
請求項19、請求項20に記載の発明について説明す
る。
【0169】実施の形態6については特に実施の形態3
と特に異なる点についてのみ説明する。
【0170】図28、図29、図30、図31、図32
を用いて本実施形態の光線照射手段の特徴について説明
する。
【0171】図28は本発明の実施の形態6における電
子部品姿勢認識装置における光源の配置を示す平面図で
ある。
【0172】図28において1は電子部品である。2は
前記電子部品1の下面に向けて照射される光線である。
35は前記電子部品1に向けて光線2を照射する複数の
光源であって、具体的には照射する光束6の角度が30
°にて広がるレンズを前面に設けた外径3mmの発光L
EDである。36は上方に広がる様に電子部品1の下面
に対して85°の角度で、前記電子部品1の周囲を囲む
ように電子部品1の下面より下方に配置した4つの平面
の回路基板である。各回路基板36には、回路基板36
の同一の高さにて8個の発光LED35を配置し、それ
より下方に3.5mm離れた同一の高さにて7個の発光
LED35をそれぞれ4mm間隔にて設けて、8個の発
光LED35の間に7個の発光LED35を千鳥に且つ
平面の回路基板36に対して発光LED35を垂直に配
置してある。また、前記複数の発光LED35は、照射
する光線2の光軸7が平行となるように平面の回路基板
36に垂直に配置してあり、平面の回路基板36を基準
として発光LED35の垂直方向の高さを同一に揃えて
取付けてある。さらに平面の回路基板36に取付けられ
た水平方向の両端に位置する発光LED35から照射す
る光線2の光軸39が前記回路基板36に相対する電子
部品1の端37に比べて外側に位置するように配置して
ある。
【0173】図28に示すように4つの平面の回路基板
36に配置した複数の発光LED35から電子部品1の
下面に向けて光線2を照射した場合にどのような作用効
果があるか説明する。
【0174】上記電子部品姿勢認識装置の1つ目の特徴
である、上方に広がるように85°の角度を設けること
で電子部品1の下面に対して照射する光線2の光軸7が
5°の角度を成すように構成すること、2つ目の特徴で
ある、4つの平面に複数の発光LED35を配置するこ
とによる効果について図29、図30を用いて説明す
る。
【0175】図29は電子部品の下面に配置した球状電
極上のある点における、図1に示すような環状に光源を
配置した光線照射手段から照射される光線を示す平面図
である。
【0176】図30は本発明の実施の形態6における電
子部品の下面に配置した球状電極上のある点における、
平面に光源を配置した光線照射手段から照射される光線
を示す平面図である。
【0177】図29において2は図1に示す形態の環状
に光源3を配置した光線照射手段から照射された光線で
ある。図30において2は図28に示す形態の4つの平
面に光源3を配置した光線照射手段から照射された光線
である。5は球状電極である。40は球状電極5上のあ
る点である。
【0178】図29において、球状電極5上のある点4
0においては、環状に配置された光源3により様々な方
向から光線2が照射されるため、その光線2が前記ある
点40において様々な方向に反射される。図29は球状
電極5上のある点40について代表して図示してある
が、球状電極5上のその他の部分においても同様のこと
が言える。従って、前記の反射された反射光8を撮像手
段9にて撮像すると、欠けなどの凹凸があった場合に
も、前記球状電極5の欠けた部分の画像における相対輝
度は欠けた部分を除いた部分と同様に高くなりやすい。
すなわち、欠けなどの凹凸を比較的検出し難い画像とな
る。
【0179】図30において球状電極5上のある点40
においては、平面に配置された光源3から限定された方
向の光線2しか照射されないために、その光線2は前記
ある点40において限定された方向にだけ強く反射され
る。図30は球状電極5上のある点40について代表し
て図示してあるが、球状電極5上のその他の部分におい
ても同様のことが言える。従って、前記球状電極5にお
いて反射された反射光8を撮像手段9にて撮像すると、
欠けなどの凹凸があった場合、前記球状電極5の欠けた
部分の画像における相対輝度は欠けた部分を除いた部分
に比べて低くなる。すなわち、欠けなどの凹凸と前記を
除いた部分における相対輝度との差を比較的検出し易い
画像が撮像できる。
【0180】また複数の発光LED35を配置する回路
基板36を平面とすることで、発光LED35を所定の
傾きに容易に配置できる(この実施の形態6においては
電子部品1の下面に対して5°とした。)。
【0181】上記電子部品姿勢認識装置の3つ目の特徴
である、平面の回路基板36に配置した複数の光源であ
る発光LED35が照射する光線2の光軸7が平行とな
るように前記発光LED35を平行に配置することによ
る効果について説明する。
【0182】上記で説明したように球状電極5上のある
点40において、4つの平面に配置された光源3から、
さらに限定された方向の光線2しか照射されないため
に、その光線2は前記ある点40においてさらに限定さ
れた方向にだけに強く反射される。従って、前記球状電
極5において反射された反射光8を撮像すると、欠けな
どの凹凸があった場合、前記球状電極5の欠けた部分の
画像における相対輝度は欠けた部分を除いた部分に比べ
てさらに低くなる。すなわち、欠けなどの凹凸と前記を
除いた部分における相対輝度との差をより検出し易い画
像が撮像できる。
【0183】上記電子部品姿勢認識装置の4つ目の特徴
である、複数の光源である発光LED35の高さを前記
回路基板36を基準としてその垂直方向の高さを同一と
して配置することによる効果について図31、図32を
用いて説明する。
【0184】図31は平面の回路基板に異なる高さに配
置された発光LEDの正面図である。
【0185】図32は本発明の実施の形態6における平
面の回路基板に同じ高さに配置された発光LEDの正面
図である。
【0186】図31に示すように、下方に配置された発
光LED35から照射される光束6は、その上方に配置
された発光LED35に照射光路の1部41を妨げられ
るために光束6の照射範囲が上方の発光LED35と比
較して小さくなるとともに照度も落ちる。
【0187】図32に示すように、下方に配置された発
光LED35から照射される光束6は、その上方に配置
された発光LED35に照射光路を妨げるものがないた
め光束6の照射範囲並びにその照度は上方の発光LED
35と同等となる。よって均質な光線2を照射できる。
【0188】上記電子部品姿勢認識装置の5つ目の特徴
である、4つの壁面である平面の回路基板36に配置し
た複数の発光LED35の内、水平方向の両端に位置す
る発光LED38から照射される光軸39が前記平面の
回路基板36に相対する電子部品1の端に比べて外側に
位置するように配置したことによる効果について図28
を用いて説明する。
【0189】図28において37は電子部品1の端であ
る。38は平面の回路基板36の水平方向の両端に位置
する発光LEDである。39は前記両端に位置する発光
LED38から照射される光線2の光軸である。
【0190】図28に示すように、例えば図28におけ
る下方の右側にある平面の回路基板36の両端に位置す
る発光LED38から照射される光線2の光軸39が、
相対する電子部品1の端37より外側にあるため前記電
子部品1の端37の下面に設けられた複数の球状電極5
に光線2を照射することができる。そして、この電子部
品1の端37の下面にある球状電極5の画像11におい
ても電子部品1の中央部の下面にある球状電極5の画像
11と同等な相対輝度を確保することができる。もし
も、発光LED38の照射する光線2の光軸39が相対
する電子部品1の端37より内側にあった場合、前記電
子部品1の端37の下面に設けられた複数の球状電極5
に光線2を照射することができない、または照射される
光線の照度が弱くなる。従って、この電子部品1の端3
7の下面にある球状電極5の画像11は電子部品1の中
央部の下面にある球状電極5の画像11と比較して低い
相対輝度となり球状電極5を検出が困難な画像となる。
【0191】以上のような効果を有した実施の形態6の
電子部品姿勢認識装置を用いることで、電子部品1の下
面の球状電極5の欠けの検出が実施の形態3に比べてよ
り精度良くできるようになる。
【0192】尚、実施の形態6において回路基板36は
平面であるとしたが、以上で説明した実施の形態6の様
に光源3を配置できれば、図33の様に曲面の壁面42
や、その他の形態にて構成しても良いことは言うまでも
ない。
【0193】(実施の形態7)以下、実施の形態7を用
いて、本発明の請求項15、請求項21、請求項22、
請求項23に記載の発明について説明する。
【0194】実施の形態7については実施の形態6と特
に異なる点についてのみ説明する。
【0195】まず図34を用いて実施の形態7における
光線照射手段の特徴について説明する。
【0196】図34は本発明の実施の形態7における電
子部品姿勢認識装置の光線照射手段の正面図である。
【0197】図34において1は電子部品であり、その
下面に電子部品1の各辺と平行に、且つ所定の間隔にて
格子状に球状電極5が配置されているものである。2は
電子部品1に向けて照射される光線である。35は前記
光線2を照射する発光LEDである。36は電子部品1
の下面に対して85°の角度に傾けた平面の回路基板で
ある。前記回路基板36には、回路基板36の同一の高
さにて7個の発光LED35を配置し、それより下方に
3.5mm離れた同一の高さにて6個の発光LED35
をそれぞれ4mm間隔にて設けて、7個の発光LED3
5の間に6個の発光LED35を千鳥に且つ平面の回路
基板36に対して垂直に配置してある。4つの前記平面
の回路基板36は同じ長さで、且つ前記平面の回路基板
36の中心を基準に対称になるように発光LED35を
配置してある。また4つの各平面の回路基板36は電子
部品1の各辺に対して相対して平行に且つ前記回路基板
36から電子部品1の中央部までの距離を同じ位置に配
置してある。さらに隣接する4つの平面の回路基板36
を直角に配置してある。
【0198】以上のように光線照射手段を構成すること
で所定の間隔にて格子状に配置されている球状電極5の
縦方向と横方向から光線2を照射することが可能とな
る。
【0199】図34に示すように複数の発光LED35
を配置した4つの回路基板36から電子部品1の中央部
までの距離が同じとなる位置に配置することで、前記発
光LED35から照射される光線2は同じように減衰し
て弱くなるため電子部品1の下面において4つの方向か
ら同じ強さの光線2を照射することができる。そして光
線2が縦、横から直角に4つの方向から照射されるため
に、球状電極5の全周に均等に光線2を照射することが
できる。また電子部品1の下面に格子状に配置された球
状電極5に対して、その格子の縦方向と横方向より光線
2を照射できるように発光LED35を配置するため、
実施の形態6と比較して発光LED35にて構成される
光線照射手段を電子部品1の比較的近くに配置すること
ができる。その結果、光線照射手段である複数の発光L
ED35を配置した各回路基板36に相対する電子部品
1の辺の対辺近傍に配置された球状電極5までの距離を
短くすることができるため、前記発光LED35から照
射される光線2の照度の減衰を小さく抑えることが可能
となる。
【0200】図35、図36を用いて実施の形態7の光
線照射手段により球状電極5に照射された光線2の反射
状態について説明する。
【0201】図35は本発明の実施の形態6の光線照射
手段により光線を照射した場合の球状電極の平面図であ
る。
【0202】図36は本発明の実施の形態7の光線照射
手段により光線を照射した場合の球状電極の平面図であ
る。
【0203】図35、図36において5は球状電極であ
る。43は球状電極5に4方向から照射する光線であ
る。44は球状電極5において光線43が強く反射され
る部分である。45は球状電極5において光線43が弱
く反射される部分である。
【0204】実施の形態6においては複数の発光LED
35を配置した4つの隣接する回路基板36を直角でな
い角度にて配置した結果、球状電極5の外周に均等に光
線43を照射することができないため、図35に示すよ
うに光線43が強く反射される部分44と光線43が弱
く反射する部分45とに分かれる。
【0205】実施の形態7においては、複数の発光LE
D35を配置した4つの隣接する回路基板36を直角に
同じ長さで配置した結果、球状電極5の外周に均等に光
線43を照射することができる。そのため図36に示す
ように、球状電極5の外周は光線43が強く反射される
部分44と、4つの回路基板を配置した場合にできる4
つの角に相当する光線43が弱く反射される部分45が
発生するが、光線43が弱く反射する部分45は実施の
形態6に比べて小さくなる。また光線43の照度を高く
すればさらに光線43が弱く反射する部分45が小さ
く、またはなくなる。
【0206】以上のように光線照射手段を構成すること
で、所定の間隔にて格子状に配置されている球状電極5
の縦方向と横方向から光線43を照射でき、その結果4
方向から均等に光線43の照射が可能となるため前記球
状電極5の形状と位置を実施の形態6に比べて精度良く
撮像することができる。
【0207】実施の形態7においては発光LED35を
2段にて構成したが、段数を増やせばより大きい電子部
品1に対応することができる。
【0208】(実施の形態8)以下、実施の形態8を用
いて、本発明の請求項16に記載の発明について説明す
る。
【0209】実施の形態8については実施の形態7と特
に異なる点についてのみ説明する。
【0210】まず図37を用いて実施の形態8における
光線照射手段の特徴について説明する。
【0211】図37は本発明の実施の形態8における電
子部品姿勢認識装置の光線照射手段の平面図である。
【0212】図37において1は電子部品であり、その
下面に電子部品1の各辺と平行に、且つ所定の間隔にて
格子状に球状電極5が配置されているものである。2は
電子部品1に向けて照射される光線である。35は前記
光線2を照射する発光LEDである。36は電子部品1
の下面に対して85°の角度に傾けた平面の回路基板で
ある。前記回路基板36には、回路基板36の同一の高
さにて15個の発光LED35を配置し、それより下方
に3.5mm離れた同一の高さにて14個の発光LED
35をそれぞれ4mm間隔にて設けて、15個の発光L
ED35の間に14個の発光LED35を千鳥に且つ平
面の回路基板36に対して垂直に配置してある。4つの
前記平面の回路基板36は同じ長さで、且つ前記平面の
回路基板36の中心を基準に対称になるように発光LE
D35を配置してある。また4つの各平面の回路基板3
6は電子部品1の各辺に対して相対して45°の角度に
て傾斜して且つ前記回路基板36から電子部品1の中央
部までの距離を同じ位置に配置してある。さらに隣接す
る4つの平面の回路基板36を直角に配置してある。
【0213】以上のように光線照射手段を構成すること
で所定の間隔にて格子状に配置されている球状電極5の
4角の方向から光線2を照射することが可能となる。
【0214】図38を用いて実施の形態8における光線
照射手段の効果について説明する。
【0215】図38は本発明の実施の形態7において複
数の球状電極を下面に有する電子部品を下から見た下面
図である。
【0216】図38において1は電子部品である。5は
前記電子部品1の下面に所定の間隔にて格子状に配置し
た球状電極である。
【0217】図38に示すように格子状に配置された球
状電極5の縦方向と横方向から光線2を照射した場合、
配置間隔Xの球状電極5に光線2を照射することにな
る。これに対して格子状に配置された球状電極5の4角
の方向から光線2を照射した場合、配置間隔Yの球状電
極5に光線2を照射することができる。よって配置間隔
Xに対してYは約√2倍となることが分かる。
【0218】以上により4角の方向から光線2を照射し
た場合、球状電極5の配置間隔が狭い場合においても光
線2の電子部品1に対する照射角度を小さく形成する、
または球状電極5の電子部品1の下面により近い部分に
光線2を照射することができる。従って前記格子の縦方
向と横方向から光線2を照射する方法と比較して前記球
状電極5の大きさを精度良く撮像することができる。
【0219】(実施の形態9)以下、実施の形態9を用
いて、本発明の請求項24に記載の発明について説明す
る。
【0220】実施の形態9については実施の形態7と特
に異なる点についてのみ説明する。
【0221】まず図39を用いて実施の形態9における
光線照射手段の特徴について説明する。
【0222】図39は本発明の実施の形態9における電
子部品姿勢認識装置の光線照射手段の平面図である。
【0223】図39において1は電子部品であり、その
下面に電子部品1の各辺と平行に、且つ所定の間隔にて
格子状に球状電極5が配置されているものである。2は
電子部品1に向けて照射される光線である。35は前記
光線2を照射する発光LEDである。36は電子部品1
の下面に対して85°の角度に傾けた平面の回路基板で
ある。前記回路基板36には、回路基板36の同一の高
さにて7個の発光LED35を配置し、それより下方に
3.5mm離れた同一の高さにて6個の発光LED35
をそれぞれ4mm間隔にて設けて、7個の発光LED3
5の間に6個の発光LED35を千鳥に且つ平面の回路
基板36に対して垂直に配置してある。4つの前記平面
の回路基板36は同じ長さで、且つ前記平面の回路基板
36の中心を基準に対称になるように発光LED35を
配置してある。また4つの各平面の回路基板36は電子
部品1の各辺に対して相対して平行に且つ前記回路基板
36から電子部品1の中央部までの距離を同じ位置に配
置してある。さらに隣接する4つの平面の回路基板36
を直角に配置してある。46は前記4つの回路基板36
の両端に位置する発光LEDである。
【0224】実施の形態7と異なる点は、隣接する回路
基板36の両端に配置した前記発光LED46を、そこ
から照射する光線2をお互いに妨げることのない位置に
密に隣接させて配置した点である。
【0225】以上のように光線照射手段を構成すること
での効果について図40を用いて説明する。
【0226】図40は本発明の実施の形態9の光線照射
手段により光線を照射した場合の球状電極の平面図であ
る。
【0227】図40において5は球状電極である。43
は発光LED35から照射された光線である。44は球
状電極5において光線43が強く反射される部分(白色
部)である。47は回路基板36の端に配置した発光L
ED46からの光線である。
【0228】上述の実施の形態7においては、図36に
示すように球状電極5において光線43が弱く反射され
る部分45が生じるが、本実施の形態においては図40
に示すように、この部分45が両端に位置する発光LE
D46の光線47により照らされるために前記の部分4
5において前記光線47が反射し、いわば補間すること
によって、球状電極5の全外周において光線43、光線
47が強く反射される。
【0229】よって実施の形態7と比較して、より均質
に照射された球状電極5の画像を撮像することができ
る。
【0230】以上に9実施形態を例示したが、その照明
の配置、照射角度、光源の種類、集光手段を組み合わせ
ることで上記以外の実施形態が容易に実現でき、上記に
例示したものと同様の効果を得ることができる。
【0231】また以上の説明においては突起状電極の代
表として球状電極5に関して記述したが円柱状、楕円
状、直方体状、ピラミッド型状等の種々の突起状電極に
対しても外観の検査ならびに回転角度と位置を検出する
ことができる。
【0232】尚、本発明を組み合わせて用いれば突起状
電極が下面に設けられていない電子部品に対しても対応
可能な電子部品姿勢認識装置を構成することが可能であ
る。
【0233】
【発明の効果】以上のように本発明は、電子部品を保持
する電子部品保持手段と、この電子部品保持手段で保持
された電子部品より下方に且つ前記電子部品の周囲を囲
んで配置されるとともにこの電子部品の下面に向けて光
線を照射する複数の光源と、この光源が照射する光線の
光軸が電子部品の下面に対して0°から30°の角度を
成すように前記複数の光源を各々配置した光線照射手段
と、前記電子部品の下面を撮像する撮像手段とを備えた
ことにより、電子部品の下面に複数設けられた球状電極
を代表とする突起状電極に、電子部品の下方に且つ前記
電子部品の周囲を囲むように配置された光源から光線を
照射して、前記突起状電極を光らせ、それを撮像手段に
て撮像して所定の画像処理、計算を行うことで突起状電
極の状態の検査ならびに回転角度と位置を検出すること
ができるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における電子部品姿勢認
識装置に備えた光源の配置を示す平面図
【図2】本発明の実施の形態1における電子部品姿勢認
識装置の正面図
【図3】従来の電子部品の側方に配置された光源を設け
た電子部品姿勢認識装置の正面図
【図4】(a)従来の電子部品の側方に配置された光源
から光線を照射して電子部品の下面を撮像した画像を示
す図 (b)同画像におけるA−A間の相対輝度分布を示す図
【図5】従来の電子部品の下面に対してθ1の角度にて
照射した光線の反射を示す正面図
【図6】本発明の実施の形態1における電子部品の下面
に対してθ2の角度にて照射した光線の反射を示す正面
【図7】本発明の実施の形態1における球状電極の配置
間隔が比較的広い電子部品の下面に向けて照射された光
線を示す正面図
【図8】本発明の実施の形態1における球状電極の配置
間隔が比較的狭い電子部品の下面に向けて照射された光
線を示す正面図
【図9】本発明の実施の形態1における微小な球状電極
を有する電子部品の下面に沿って平行に照射した光線を
示す正面図
【図10】本発明の実施の形態1において配置間隔Pに
て外径2rの球状電極を配置した電子部品の下面に向け
て照射された光線が隣接する球状電極に妨げられること
なく球状電極の高さ2rの半分の位置に光線を照射でき
る角度θを示す正面図
【図11】本発明の実施の形態1において配置間隔Pに
て外径2rの球状電極を配置した電子部品の下面に向け
て照射された光線が隣接する球状電極に妨げられること
なく球状電極の高さr−hの範囲まで光線を照射できる
角度θを示す正面図
【図12】(a)本発明の実施の形態1における電子部
品の下面にて反射した反射光を撮像手段にて撮像した画
像を示す図 (b)同画像におけるB−B間の相対輝度分布を示す図
【図13】本発明の実施の形態2における電子部品姿勢
認識装置を示す正面図
【図14】本発明の実施の形態3における電子部品姿勢
認識装置を示す正面図
【図15】(a)従来の同一の高さに疎に配置した複数
の光源の段を2段に構成した正面図 (b)同複数の光源から照射された光束のX1−X1間
における断面図 (c)同複数の光源から照射された光束のX2−X2間
における断面図
【図16】(a)本発明の実施の形態3における同一の
高さに密に配置した複数の光源の段を2段に構成した正
面図 (b)同複数の光源から照射された光束のX1−X1間
における断面図 (c)同複数の光源から照射された光束のX2−X2間
における断面図
【図17】従来の電子部品より下面で且つ電子部品から
光源までの距離が短い位置に配置した光源を設けた電子
部品姿勢認識装置の正面図
【図18】(a)図17の電子部品姿勢認識装置にて電
子部品の下面にて反射した反射光を撮像した画像を示す
図 (b)同画像におけるC−C間の相対輝度分布を示す図
【図19】(a)従来の同一の高さに密に配置した照射
角度が広い集光手段を前面に有する複数の光源群の段を
2段にて構成した正面図 (b)同光源から照射された光束のX1−X1間におけ
る断面図 (c)同光源から照射された光束のX2−X2間におけ
る断面図
【図20】(a)従来の同一の高さに密に配置した照射
角度が狭い集光手段を前面に有する複数の光源群の段を
2段にて構成した正面図 (b)同光源から照射された光束のX1−X1間におけ
る断面図 (c)同光源から照射された光束のX2−X2間におけ
る断面図
【図21】従来の赤色光線と青色光線の複合光線を照射
した場合における電子部品の下面での光の反射光を示す
正面図
【図22】凹凸を有する物体に長短の波長の光線を照射
した場合における反射光の特性の比較を示す正面図
【図23】従来の赤色光線を電子部品の下面に照射した
場合の反射光を示す正面図
【図24】(a)従来の赤色光線を電子部品の下面に照
射した場合の電子部品の下面の画像を示す図 (b)同画像におけるD−D間の相対輝度分布を示す図
【図25】本発明の実施の形態4における青色光線を電
子部品の下面に照射した場合の反射光を示す正面図
【図26】(a)本発明の実施の形態4における青色光
線を電子部品の下面に照射した場合の電子部品の下面の
画像を示す図 (b)同画像におけるE−E間の相対輝度分布を示す図
【図27】本発明の実施の形態5における青色の単色光
を含んだ複合光線の光学フィルタにて透過される青色光
線波長部と光学フィルタでカットされるカット波長部を
示す相対発光強度を示す図
【図28】本発明の実施の形態6における電子部品姿勢
認識装置における光源の配置を示す平面図
【図29】電子部品の下面に配置した球状電極上のある
点における図1に示すような環状に光源を配置した光線
照射手段から照射される光線を示す平面図
【図30】本発明の実施の形態6における電子部品の下
面に配置した球状電極上のある点における平面に光源を
配置した光線照射手段から照射される光線を示す平面図
【図31】平面の回路基板に異なる高さに配置された発
光LEDの正面図
【図32】本発明の実施の形態6における光束を照射す
る平面の回路基板に同じ高さに配置された発光LEDの
正面図
【図33】本発明の実施の形態6における曲面の回路基
板に複数の光源を配置した光線照射手段の平面図
【図34】本発明の実施の形態7における電子部品姿勢
認識装置の光線照射手段の正面図
【図35】本発明の実施の形態6の光線照射手段により
光線を照射した場合の球状電極の平面図
【図36】本発明の実施の形態7の光線照射手段により
光線を照射した場合の球状電極の平面図
【図37】本発明の実施の形態8における電子部品姿勢
認識装置の光線照射手段の平面図
【図38】本発明の実施の形態7において複数の球状電
極を下面に有する電子部品を下から見た下面図
【図39】本発明の実施の形態9における電子部品姿勢
認識装置の光線照射手段の平面図
【図40】本発明の実施の形態9の光線照射手段により
光線を照射した場合の球状電極の平面図
【図41】(a)従来の電子部品実装装置の構成を示す
平面図 (b)従来の実装ヘッドを示す断面図
【図42】従来の電子部品姿勢認識装置の構成を示す正
面図
【図43】(a)従来の電子部品姿勢認識装置における
電子部品の下面にて反射した反射光を撮像手段にて撮像
した画像を示す図 (b)同画像におけるF−F間の相対輝度分布を示す図
【図44】複数の球状電極を下面に有する電子部品にお
いて欠けた球状電極と球状電極の近傍に回路パターンを
有する電子部品を示す下面図
【図45】複数の球状電極を下面に有する電子部品にお
いて欠けた球状電極と球状電極の近傍に回路パターンを
有する電子部品を撮像する従来の電子部品姿勢認識装置
の正面図
【図46】(a)複数の球状電極を下面に有する電子部
品において欠けた球状電極と球状電極の近傍に回路パタ
ーンを有する電子部品を従来の電子部品姿勢認識装置に
て撮像した画像を示す図 (b)同画像におけるG−G間の輝度分布を示す図
【符号の説明】
1 電子部品 2 光線 2a 照射角度が比較的大きい光線 2b 照射角度が比較的小さい光線 3 光源 4 電子部品保持手段 5 球状電極 6 光束 7 光軸 8 反射光 8a 球状電極の反射光 8b 回路パターンの反射光 8c 欠けた球状電極の反射光 8d 赤色光線の反射光 8e 青色光線の反射光 9 撮像手段 10 電子部品下面の画像 11 球状電極の画像 12 電子部品側面近傍部の画像 13a 垂直成分の反射光(球状電極) 13b 垂直成分の反射光(回路パターン) 13c 垂直成分の反射光(欠けた球状電極) 14 回路パターン 15 欠けた球状電極 16 回折光 17 欠けた球状電極の画像 18 回路パターンの画像 19 1段目の光源 20 2段目の光源 21 1段目の光源の光束 22 2段目の光源の光束 23 1段目の光源の光束の断面 24 2段目の光源の光束の断面 25 電子部品周縁部の画像 26 赤色光線 27 青色光線 28 凹凸を有する物体 29 凹凸の外形より長い波長の光線 30 凹凸の外形より短い波長の光線 31 長い波長の光線の反射光 32 短い波長の光線の反射光 33 フィルターカット波長部 34 青色光線波長部 35 発光LED 36 回路基板 37 電子部品の端 38 両端に位置する発光LED 39 両端に位置する発光LEDから照射される光線の
光軸 40 球状電極上のある点 41 照射光路の1部 42 壁面 43 光線 44 光線が強く反射される部分 45 光線が弱く反射される部分 46 両端に位置する発光LED 47 両端に位置する発光LEDからの光線 50 電子部品供給ユニット 51 電子部品供給部 52 基板 53 供給側基板搬送部 54 排出側基板搬送部 55 基板位置決め部 56 実装ヘッド 57 部品吸着ステーション 58 部品実装ステーション 59 部品認識ステーション 60 電子部品保持手段戻しステーション 61 電子部品保持手段選択ステーション 62 インデックステーブル 63 保持搬送部 64 θ軸 65 コイル状ばね 66 環状ばね 67 引掛け部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B047 AA12 BB04 BC12 BC14 CA19 5E313 AA03 CC04 EE02 EE03 EE22 EE37 FF31 FF34 5F044 PP15 PP17

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品を保持する電子部品保持手段
    と、この電子部品保持手段で保持された電子部品より下
    方に且つ前記電子部品の周囲を囲んで配置されるととも
    にこの電子部品の下面に向けて光線を照射する複数の光
    源と、この光源が照射する光線の光軸が電子部品の下面
    に対して0°から30°の角度を成すように前記複数の
    光源を各々配置した光線照射手段と、前記電子部品の下
    面を撮像する撮像手段とを備えたことを特徴とする電子
    部品姿勢認識装置。
  2. 【請求項2】 光線照射手段は、光源が照射する光線の
    光軸が電子部品の下面に交差しないように光源を配置し
    たことを特徴とする請求項1に記載の電子部品姿勢認識
    装置。
  3. 【請求項3】 光線照射手段は、複数の光源を所定の間
    隔にて密に配置したことを特徴とする請求項1に記載の
    電子部品姿勢認識装置。
  4. 【請求項4】 光線照射手段は、複合光を照射する光源
    と、電子部品の下面の光像を撮像手段まで伝送する経路
    の途中に配置され所定の単色光だけを透過させる光学フ
    ィルタを備えたことを特徴とする請求項1に記載の電子
    部品姿勢認識装置。
  5. 【請求項5】 光線照射手段は、単色光を照射する光源
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電子部品姿
    勢認識装置。
  6. 【請求項6】 光線照射手段は、電子部品の下面に向け
    て照射する光線を所定の角度で広がる光束に集光する集
    光手段を複数の光源個々毎に、または所定の複数の光源
    毎に、または前記の両方を同時に備えたことを特徴とす
    る請求項3に記載の電子部品姿勢認識装置。
  7. 【請求項7】 光線照射手段は、直径3mmのレンズ付
    きの発光LEDを備えたことを特徴とする請求項3に記
    載の電子部品姿勢認識装置。
  8. 【請求項8】 光線照射手段は、青色の光を照射する光
    源を備えたことを特徴とする請求項5に記載の電子部品
    姿勢認識装置。
  9. 【請求項9】 光線照射手段は、光源を電子部品の下面
    の照射対象位置から所定の距離を離して配置したことを
    特徴とする請求項8に記載の電子部品姿勢認識装置。
  10. 【請求項10】 光源が照射する光束の広がりを15°
    から45°以内とした集光手段を備えたことを特徴とす
    る請求項8に記載の電子部品姿勢認識装置。
  11. 【請求項11】 光線照射手段は、複数の光源を同一の
    高さに配置したことを特徴とする請求項10に記載の電
    子部品姿勢認識装置。
  12. 【請求項12】 光線照射手段は、複数の光源を同一の
    高さで配置した光源群を、複数の高さに設けたことを特
    徴とする請求項11に記載の電子部品姿勢認識装置。
  13. 【請求項13】 光線照射手段は、複数の高さに設けた
    光源群の間隔を密に配置したことを特徴とする請求項1
    2に記載の電子部品姿勢認識装置。
  14. 【請求項14】 光線照射手段は、上方に広がる様に所
    定の角度を設けた4つの壁面により構成され、前記4つ
    の壁面にそれぞれ複数の光源を配置したことを特徴とす
    る請求項12に記載の電子部品姿勢認識装置。
  15. 【請求項15】 光線照射手段は、電子部品の下面に所
    定の間隔にて格子状に配置された突起状電極に対して格
    子の縦方向と横方向から光線を照射するように4つの壁
    面を配置したことを特徴とする請求項14に記載の電子
    部品姿勢認識装置。
  16. 【請求項16】 光線照射手段は、電子部品の下面に所
    定の間隔にて格子状に配置された突起状電極に対して格
    子の4角または4角に近い方向から光線を照射するよう
    に4つの壁面を配置したことを特徴とする請求項14に
    記載の電子部品姿勢認識装置。
  17. 【請求項17】 光線照射手段の4つの壁面は平面であ
    ることを特徴とする請求項16に記載の電子部品姿勢認
    識装置。
  18. 【請求項18】 光線照射手段は、壁面に配置した複数
    の光源が照射する光線の光軸が平行となるように各光源
    を平行に配置したことを特徴とする請求項17に記載の
    電子部品姿勢認識装置。
  19. 【請求項19】 光線照射手段は、壁面に配置した複数
    の光源の高さを、壁面を基準とした垂直方向の高さを同
    一または同一に近い高さとして配置したことを特徴とす
    る請求項18に記載の電子部品姿勢認識装置。
  20. 【請求項20】 光線照射手段は、壁面に配置した複数
    の光源の水平方向の両端に位置する光源から照射する光
    線の光軸が前記壁面に相対する電子部品の両端に比べて
    外側に位置するように光源を配置したことを特徴とする
    請求項19に記載の電子部品姿勢認識装置。
  21. 【請求項21】 光線照射手段は、複数の光源を配置し
    た4つの壁面を光線照射対象である電子部品の中央部ま
    での照射距離がそれぞれ同じとなる位置に配置したこと
    を特徴とする請求項20に記載の電子部品姿勢認識装
    置。
  22. 【請求項22】 光線照射手段は、4つの壁面は同じ長
    さで且つ複数の光源を同一に配置し、さらに隣接する壁
    面に対して所定の角度にて配置したことを特徴とする請
    求項21に記載の電子部品姿勢認識装置。
  23. 【請求項23】 光線照射手段は、4つの壁面におい
    て、隣接する壁面を直角または直角に近い角度にて配置
    したことを特徴とする請求項22に記載の電子部品姿勢
    認識装置。
  24. 【請求項24】 光線照射手段は、隣接する4つの各壁
    面における水平方向の両端に配置した光線を、その照射
    する光線を相互に妨げることのない位置に密に隣接させ
    て配置したことを特徴とする請求項23に記載の電子部
    品姿勢認識装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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