JPH08285548A - バンプ外観検査装置 - Google Patents

バンプ外観検査装置

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JPH08285548A
JPH08285548A JP8526695A JP8526695A JPH08285548A JP H08285548 A JPH08285548 A JP H08285548A JP 8526695 A JP8526695 A JP 8526695A JP 8526695 A JP8526695 A JP 8526695A JP H08285548 A JPH08285548 A JP H08285548A
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annular
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JP8526695A
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Hidetoshi Nishimura
秀年 西村
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 配線パターンと分離してバンプのみの画像を
得ることができる上、バンプの輪郭を精度良く観察で
き、カップ型のバンプであってもバンプ外観の良否を正
確に判定できるバンプ外観検査装置を提供する。 【構成】 表面に突起状のバンプ103を持つ半導体チ
ップ102が載置されるべきステージ11と、撮像部1
0と、2値化処理を含む画像処理を施して、バンプ10
3の輪郭を表す画像を抽出する画像処理部15と、バン
プ103の外観の良否を判定する中央演算処理部14と
を備える。ステージ11に対して平行に、全周から中心
へ向かって略水平に光を発する第1の環状照明部25
と、全周から第1の環状照明部25の中心へ向かって斜
め下方に光を発する第2の環状照明部26とを備える。
第1,第2の環状照明部25,26の高さを可変して設
定することができる機構制御部12とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はバンプ外観検査装置に
関する。より詳しくは、半導体チップの電極部に形成さ
れた微小突起物であるバンプの外観をダイ検査工程にお
いて検査するバンプ外観検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷回路板のような回路基板の表面に半
導体チップを接合することを目的として、半導体チップ
の電極部にバンプが形成されることが多い。このような
半導体チップと回路基板とを接合する場合、半導体チッ
プの各バンプが回路基板の表面上における対応する金属
化領域と接触状態で符号するように、上記半導体チップ
を回路基板に載置する。そして、上記半導体チップおよ
び回路基板を加熱して上記バンプを熔融し、上記半導体
チップの電極部と回路基板上の金属化領域とを接合させ
る。
【0003】このとき、バンプと回路基板との接合にお
ける総合的信頼性は、バンプの欠陥によって不利な影響
を受ける。例えば、バンプが欠落していたり、バンプ形
成過程で気泡が混入してバンプ表面に陥没が形成された
り、バンプ成長不良によってバンプ高さが不十分である
場合には、半導体チップと回路基板との接合箇所に電気
的な接続が得られない。また、隣接する2つのバンプが
余りにも接近している場合、バンプを熔融する間に両バ
ンプ間が橋絡して、望まない短絡が生ずる。
【0004】上述のようなバンプ欠陥等は、バンプ形成
工程終了時に、実態顕微鏡を用いて作業者の目視検査に
よって取り除くようにしている。しかし、人員雇用の難
しさや人的起因による品質変動(見逃す等の不確実性、
合否基準がもたらす不一致)から、バンプ検査の自動化
が望まれている。
【0005】従来、バンプ検査を自動的に行うバンプ外
観検査装置としては、図10に示すように、ウエハ10
1(チップ102)が載置されるステージ111と、そ
の上方に設けられたCCDカメラ110と、CCDカメ
ラ110の光軸105を取り囲むようにステージ111
に沿って配置された環状照明部104と、CCDカメラ
110の光軸105上に配置されたビームスプリッタ1
06とを備え、明視野照明または暗視野照明でチップ表
面を観測するものが知られている(特開平6−3238
24号公報)。
【0006】明視野方式では、光源108から平行光ビ
ーム107(2点鎖線で示す)をビームスプリッタ10
6に入射し、ビームスプリッタ106による反射光をチ
ップ102の表面に垂直に入射させる。そして、チップ
102の表面によって反射された光をビームスプリッタ
106を通してCCDカメラ110に取り込む。この場
合、図9中に示すように、主としてステージ111に平
行な面、すなわちチップ102のフィールド102a、
配線パターン119、バンプ103の上面103aによ
って反射された光が取り込まれる。主に正反射を取り込
むため、チップ表面で散乱を起こす箇所は暗く観測され
る。なお、ここでは、図8(a),(b)に示すように、バン
プ103の形状はマッシュルーム型であるとしている
(同図(a)はバンプを上方から見たところ、同図(b)はバ
ンプの縦断面を示している。)。
【0007】一方、暗視野方式では、図10中に示す光
源109が発した光を光ファイバによって環状照明部1
04に導き、環状照明部104の全周からチップ表面に
対して斜めに、すなわち円錐状ビーム118によってチ
ップ102の表面を照射する。そして、チップ102の
表面によって反射された光をビームスプリッタ106を
通してCCDカメラ110に取り込む。この場合、図9
に示すように、主としてバンプ103の外周側面103
bによって反射された光が取り込まれる。同時に、配線
パターン119やバンプ103の表面に存在する微小な
凹凸(結晶粒レベル)によって散乱された光も取り込ま
れる。
【0008】いずれの照明方式による場合も、CCDカ
メラ110が得た画像に対して、画像処理部115が2
値化処理を含む画像処理を施し、バンプ103の輪郭を
表す画像(特徴量)を抽出する。そして、この画像に基
づいて、CPU(中央演算処理装置)114がバンプ形
状、位置、数、および隣接バンプ間の間隔の良否を判定
する。
【0009】なお、CPU114からの制御信号に基づ
いて、D/A変換部113が光源108,109を制御
し、機構制御部112がステージ111をX,Yおよび
θ方向に駆動するようになっている。また、画像処理部
115の特徴抽出はモニタ116によって、CPU11
4の処理動作はモニタ117によってそれぞれ監視され
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のバンプ外観検査装置では、明視野照明、暗視野照明
のいずれの方式を採用した場合であっても、バンプ10
3の画像とともに、バンプ103の近傍に存在する配線
パターン119の画像が抽出される。このため、バンプ
外観の良否を正確に判定することができないという問題
がある。
【0011】例えば、図7(a−1)に示すように明視
野照明で撮像した場合は、同図(a−2)に示すよう
に、明るいフィールド102a内にバンプ103と配線
パターン119の影が抽出される。また、同図(b−
1)に示すように暗視野照明で撮像した場合、同図(b−
2)に示すように、暗いフィールド102a内にバンプ
103と配線パターン119が抽出される。同図(a−
3),(b−3)(輝度を横方向に256階調で示す)に示
すように、いずれの照明方式による場合も、バンプ10
3の輝度範囲とチップ表面(バンプの位置を除く)の輝
度範囲とが重なっているため、画像処理部115での2
値化処理の段階でバンプ103の画像とチップ表面(実
際には配線パターン119)の画像とを分離することが
できない。このため、バンプ103のみの画像を得るこ
とができず、バンプ外観の良否を正確に判定することが
できない。
【0012】特に、上記従来の外観検査装置は、バンプ
形成工程で気泡が混入することにより生じた陥没欠陥に
対しては全く非力である。
【0013】すなわち、明視野照明では、バンプ103
の上面で光が正反射されるため、上記陥没を観察するこ
とができない。また、暗視野照明によれば、明視野照明
に比して光の入射角(チップ表面に対する法線を基準と
する)が大きくなることからバンプ103の上面での正
反射は無くなるが、バンプ表面全体の反射光を受光して
いるため、上記陥没を抽出できるまでには至らない。
【0014】この問題は、バンプの形状がマッシュルー
ム型ではなく、図8(c),(d)に示すように上部中央に凹
部130uを持つカップ型のもの130である場合にさ
らに深刻になる(同図(a)はカップ型のバンプ130を
上方から見たところ、同図(b)はそのバンプの縦断面を
示している。)。このようなカップ型のバンプ130で
は、正常な凹部130uであるか陥没欠陥であるかを判
定するために、バンプの輪郭を精度良く観察しなければ
ならないからである。
【0015】そこで、この発明の目的は、配線パターン
と分離してバンプのみの画像を得ることができる上、バ
ンプの輪郭を精度良く観察でき、カップ型のバンプであ
ってもバンプ外観の良否を正確に判定できるバンプ外観
検査装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1に記載のバンプ外観検査装置は、表面に突起状
のバンプを持つ半導体チップが載置されるべきステージ
と、上記ステージの上方に設けられ、上記ステージ上に
載置された半導体チップの表面を撮像する撮像部と、上
記撮像部によって得られた画像に対して2値化処理を含
む画像処理を施して、上記バンプの輪郭を表す画像を抽
出する画像処理部と、上記画像処理部が抽出した画像に
基づいて、上記バンプの外観の良否を判定する中央演算
処理部とを備えたバンプ外観検査装置において、上記ス
テージに対して平行に、実質的に環状に設けられ、全周
から中心へ向かって略水平に光を発する第1の環状照明
部と、上記第1の環状照明部と平行に、実質的に環状に
設けられ、全周から上記第1の環状照明部の中心へ向か
って斜め下方に光を発する第2の環状照明部と、上記第
1および第2の環状照明部と上記ステージ上に載置され
た半導体チップとの相対位置を、少なくとも鉛直方向に
関して可変して設定することができる機構制御部とを備
えたことを特徴としている。
【0017】また、請求項2に記載のバンプ外観検査装
置は、請求項1に記載のバンプ外観検査装置において、
上記第1および第2の環状照明部は、略円筒状をなす1
つの本体の内周に沿って設けられていることを特徴とし
ている。
【0018】また、請求項3に記載のバンプ外観検査装
置は、請求項1または2に記載のバンプ外観検査装置に
おいて、上記機構制御部は、上記第1および第2の環状
照明部と上記ステージ上に載置された半導体チップとの
相対位置を、上記中央演算処理部からの指示に応じて変
化させるようになっていることを特徴としている。
【0019】
【作用】請求項1のバンプ外観検査装置では、機構制御
部によって、第1および第2の環状照明部とステージ上
に載置された半導体チップとの鉛直方向の相対位置が調
節される。具体的には、第1の環状照明部の高さと、上
記半導体チップの表面に形成されたバンプの高さとが、
略同じになるように設定される。この状態で、第1の環
状照明部がその全周から中心へ向かって略水平に光を発
して、バンプの外周側面を全周にわたって照らす。これ
により、撮像部によって、バンプの外周側面についての
画像情報が得られる。また、第2の環状照明部がその全
周から上記第1の環状照明部の中心へ向かって斜め下方
に光を発して、バンプの上部を照らす。これにより、撮
像部によって、バンプの上部についての画像情報が得ら
れる。上記第1の環状照明部による光は略水平に照射さ
れているので、チップ表面のフィールドや配線パターン
による反射はほとんど生じない。上記第2の環状照明部
による光は斜めに照射されているので、従来の暗視野照
明と同様に、チップ表面のフィールドや配線パターンに
よる散乱が多少生ずる。しかし、第2の環状照明部の光
量を第1の環状照明部の光量よりも少なく設定しておく
ことによって、実際上、チップ表面のフィールドや配線
パターンによる散乱は、バンプの外周側面や上部による
反射よりも極めて少ないレベルに抑えられる。したがっ
て、画像処理部が画像に対して2値化処理を含む画像処
理を施すことによって、配線パターンと分離したバンプ
のみの画像が得られる。したがって、バンプの輪郭が精
度良く観察され、この結果、中央演算処理部によって、
バンプの外観の良否が正確に判定される。ここで、バン
プの形状がカップ型であっても、上記第2の環状照明部
が斜め下方に発する光によって、その凹部内についての
画像情報が得られる。したがって、カップ型のバンプで
あっても、外観の良否が正確に判定される。
【0020】請求項2に記載のバンプ外観検査装置で
は、上記第1および第2の環状照明部は、略円筒状をな
す1つの本体の内周に沿って設けられているので、機構
制御部がこの本体の高さを可変することによって、上記
第1および第2の環状照明部と上記半導体チップとの鉛
直方向の相対位置は、簡単かつ同時に調節される。
【0021】請求項3に記載のバンプ外観検査装置で
は、上記機構制御部は、上記第1および第2の環状照明
部と上記ステージ上に載置された半導体チップとの相対
位置を、上記中央演算処理部からの指示に応じて変化さ
せるようになっている。したがって、中央演算処理部
は、バンプの輪郭を精度良く表す最適な画像が得られる
ように、上記機構制御部を介して上記相対位置を変化さ
ながら、バンプ外観の良否を判定することができる。し
たがって、バンプ外観の良否がさらに正確に判定され
る。
【0022】
【実施例】以下、この発明のバンプ外観検査装置を実施
例により詳細に説明する。
【0023】図1は一実施例のバンプ外観検査装置のシ
ステム構成を示している。この外観検査装置は、半導体
チップ102が載置されるべきステージ11と、このス
テージ11の上方に設けられた撮像部としてのCCD
(チャージ・カップルド・デバイス)カメラ10と、画
像処理部15と、中央演算処理部としてのCPU(セン
トラル・プロセシング・ユニット)14と、第1および
第2の環状照明部を含む環状照明ユニット4と、D/A
変換部13と、光源21および22と、機構制御部12
を備えている。
【0024】上記CCDカメラ10は、その光軸5がス
テージ11に垂直になるようにステージ11の上方に支
持されており、ステージ11上に載置された半導体チッ
プ102の表面を撮像することができる。
【0025】画像処理部15は、CCDカメラ10によ
って得られた画像に対して2値化処理を含む画像処理を
施して、半導体チップ102の表面に形成されたバンプ
103の輪郭を表す画像(特徴量)を抽出する。
【0026】CPU14は、この外観検査装置全体の動
作を制御するとともに、画像処理部15が抽出した画像
に基づいて、上記バンプ103の外観の良否を判定す
る。
【0027】D/A変換部13は、CPU14からの制
御信号に基づいて、光源21および22を動作させる。
光源21,22が発生した光は、それぞれ光ファイバ2
3,24を通して環状照明ユニット4に送られる。
【0028】機構制御部12は、CPU14からの制御
信号に基づいて、ステージ11を水平面内でX,Yおよ
びθ方向に駆動するとともに環状照明ユニット4をZ方
向(鉛直方向)に駆動するようになっている。これによ
り、環状照明ユニット4とステージ11上に載置された
半導体チップ102との相対位置が可変される。
【0029】また、このバンプ外観検査装置は、表面に
バンプ103が形成された半導体チップ102をステー
ジ11上に移送し、かつステージ11から取り去るため
の図示しない搬送手段を有している。
【0030】なお、画像処理部15の特徴抽出はモニタ
16によって、CPU14の処理動作はモニタ17によ
ってそれぞれ監視される。
【0031】図2(a)は上記環状照明ユニット4の縦断
面を示し、図2(b)は環状照明ユニット4を下方から見
たところを示している。図示のように、この環状照明ユ
ニット4は、略円筒状をなす本体40(全高40mm)
と、この本体40の側方に突出する光ファイバ導入部4
5を備えている。この本体40は、その内部に環状の空
洞を形成するように、それぞれ一定の肉厚を持つ板材か
らなる円筒状の外周部41と、この外周部41の内側に
同軸に設けられた内周部42と、外周部41と内周部4
2の上端、下端をつなぐ天板部43および底板部44と
で構成されている。外周部41の直径は高さ方向に一定
(外径85mm)となっている。一方、内周部42は、
高さ方向に直径が異なる3つの部分からなっている。す
なわち、内周部42は、下側から順に、一定の直径(内
径50mm)を持つ下部42aと、この下部42aに連
なり、水平面に対して45°に傾斜し上方へ行くにつれ
て次第に直径が小さくなる傾斜部42bと、この傾斜部
42bに連なり、一定の直径(内径35mm)を持つ上
部43cとを有している。
【0032】本体40内には、図1中に示した光源2
1,22につながる多数の光ファイバ23,24が光フ
ァイバ導入部45を通して導入されている。なお、46
は光ファイバ23,24を挿通する保護チューブを示し
ている。
【0033】内周部42の下部42aの下端近傍には、
その板材を垂直に貫通する小穴47が周方向に一定間隔
で多数設けられている。各小穴47には、光ファイバ2
3の先端23aが挿入され、取り付けられている。これ
により第1の環状照明部25が構成されている。動作時
には、各光ファイバ23の先端23aからは、その先端
23aが挿入されている小穴47の向きに応じて、ステ
ージ11に対して平行に、内周部42の中心へ向かって
略水平に光L1が出射される。すなわち、実質的に内周
部42の下部42aの全周から中心へ向かって略水平に
光L1が発せられる。
【0034】また、内周部42の傾斜部42bには、そ
の板材を垂直に貫通する小穴48が周方向に一定間隔で
多数設けられている。各小穴48には光ファイバ24の
先端24aが挿入され、取り付けられている。これによ
り、上記第1の環状照明部25と平行に、第2の環状照
明部26が構成されている。動作時には、各光ファイバ
24の先端24aからは、その先端24aが挿入されて
いる小穴48の向きに応じて、ステージ11に対して4
5°の角度で、斜め下方に光L2が出射される。すなわ
ち、実質的に内周部42の傾斜部42bの全周から第1
の環状照明部25の中心へ向かって斜め下方に、つまり
仮想的な円錐面に沿って光L2が発せられる。
【0035】図3は、機構制御部12の一部をなす上下
機構60に上記環状照明ユニット4を取り付けた状態を
示している(同図(a)は正面から見たところ、同図(b)は
側方から見たところを示している。)。この上下機構6
0は、環状照明ユニット4が下面に取り付けられた水平
板65と、フォーク部材64と、スライド部材63と、
ステッピングモータ61と、このステッピングモータ6
1を支持するL状部材62を備えている。
【0036】フォーク部材64は、スライド部材63に
ビス66で取り付けられた横板部64cと、この横板部
64cの両端に連なり下方に延びる一対の縦板部64b
と、この縦板部64bの下端に連なり水平に延びる一対
のフォーク部64aとからなっている。このフォーク部
64a上には水平板65の両端が取り付けられている。
【0037】スライド部材63は、略直方体状の部材で
あり、ネジ穴63aが上下方向に設けられている。
【0038】L状部材62は、Lの短辺に相当する板状
の水平部62aと、Lの長辺に相当する板状の垂直部6
2bとからなっている。水平部62aの中央には貫通穴
62cが設けられている。水平部62a上には、ステッ
ピングモータ61が上記貫通穴62cにその出力軸61
aを挿通した状態で搭載されている。垂直部62aは図
示しない支持部材によって一定の高さに支持されてい
る。
【0039】ステッピングモータ61の出力軸61aの
先端は、スライド部材63のネジ穴63aと対応するネ
ジ山を持ち、スライド部材63のネジ穴63aに螺合さ
れている。
【0040】動作時に、CPU14(図1)からの制御
信号によってステッピングモータ61の出力軸61aが
順逆に回転されると、その回転に応じてスライド部材6
3がL状部材62の垂直部62bに沿って上下方向にス
ライドし、このスライド部材63と一体にフォーク部材
64、水平板65および環状照明ユニット4が昇降され
る。これにより、ステージ11上の半導体チップ102
と環状照明ユニット4との鉛直方向の相対位置を調節す
ることができる。上述のように第1および第2の環状照
明部25,26を1つの本体40の内周に沿って設けて
いるので、第1および第2の環状照明部25,26と半
導体チップ102との鉛直方向の相対位置を、簡単かつ
同時に調節することができる。
【0041】なお、図3(b)に示すように、フォーク部
材64の裏側から縦板部64b,64bの隙間を通して
CCDカメラ5用の支持部材52を前方へ突出させ、こ
の支持部材52によってCCDカメラ5を保持する。こ
れにより、環状照明ユニット4の内周部42を通してC
CDカメラ5の金属顕微鏡部分51を半導体チップ10
2に接近させることができる。
【0042】このバンプ外観検査装置は全体として次の
ように動作する。
【0043】最初に、図示しない搬送手段によって、
図1に示したステージ11上に、表面にバンプ103が
形成された半導体チップ102を載置する。図7(c−
1)に示すように、バンプ103の形状はマッシュルー
ム型であるものとする。続いて、機構制御部12によっ
て、ステージ11をX,Y方向に移動させて、半導体チ
ップ102をCCDカメラ10の光軸5上に位置させ
る。CPU14によって、D/A変換部13を介して光
源21,21の光出力を設定し、第1および第2環状照
明部25,26の光量を設定する。このとき、第2の環
状照明部26の光量は第1の環状照明部25の光量より
も少なく設定しておくものとする。
【0044】次に、機構制御部12によって、環状照
明ユニット4とステージ11上に載置された半導体チッ
プ102とのZ方向の相対位置を調節する。具体的に
は、図4(a)に示すように、第1の環状照明部25の高
さと上記半導体チップの表面に形成されたバンプの高さ
とが略同じになるように、環状照明ユニット4の高さを
0.2mmステップで変化させる。なお、環状照明ユニ
ット4と半導体チップ102とのZ方向の最適距離は約
5mmであることが実験的に分かっているので、最適画
像を得るためには環状照明ユニット4の高さを0.2m
mのステップで変化させれば十分である。このとき、環
状照明ユニット4の各高さ(ステップ)で、CCDカメ
ラ10によって半導体チップ102の表面を撮像する。
そして、CCDカメラ10が得た画像から、画像処理部
15がチップ表面でのバンプ103の位置を認識する。
図7(c−3)に示すように、画像処理部15は、バンプ
103の位置の最小輝度と、バンプ103をマスクした
ときの残りのチップ表面の最大輝度(実際には配線パタ
ーンの最大輝度である。)とを算出する。これにより、
環状照明ユニット4の最適高さとして、バンプ103の
位置の最小輝度がチップ表面(バンプの位置を除く)の
最大輝度に対して相対的に最も大きくなるような高さを
求める。
【0045】図7(c−3)の例では、輝度を256階調
で表した場合、環状照明ユニット4が最適高さにあると
き、それぞれバンプ103の位置の最小輝度が55、チ
ップ表面(バンプの位置を除く)の最大輝度が49とな
っている。
【0046】次に、環状照明ユニット4が最適高さに
あるときの画像に対して、画像処理部15が2値化処理
を施し、バンプ103の輪郭を表す画像(特徴量)を抽
出する。そして、この画像に基づいて、CPU14がバ
ンプ形状、位置、数、および隣接バンプ間の間隔の良否
を判定する。
【0047】このようにして動作を行う場合、図4(a)
に示すように、環状照明ユニット4が最適高さにある状
態では、第1の環状照明部25がその全周から中心へ向
かって略水平に光L1を発して、バンプ103の外周側
面103bを全周にわたって照らす。これにより、CC
Dカメラ10によって、バンプ103の外周側面103
bについての画像情報を得ることができる。この第1の
環状照明部25による光L1は略水平に照射されている
ので、チップ表面のフィールドや配線パターンによる反
射はほとんど生じない。また、第2の環状照明部26が
その全周から上記第1の環状照明部25の中心へ向かっ
て斜め下方に光L2を発して、バンプ103の上部10
3aを照らす。これにより、CCDカメラ10によっ
て、バンプ103の上部103aについての画像情報を
得ることができる。後述するように、バンプの形状が上
部中央に凹部を持つカップ型のものであっても、その凹
部内についての画像情報を得ることができる。ここで、
この第2の環状照明部26による光L2は斜めに照射さ
れているので、従来の暗視野照明と同様に、チップ表面
のフィールドや配線パターンによる散乱が多少生ずる。
しかし、第2の環状照明部26の光量を第1の環状照明
部25の光量よりも少なく設定しているので、実際上、
チップ表面のフィールドや配線パターンによる散乱は、
バンプ103の外周側面103bや上部103aによる
反射よりも極めて少ないレベルに抑えられる。また、図
4(b)に示すように、第1の環状照明部25が発する光
1は一定の広がり角αで広がるが、この広がる光によ
る反射も実際上問題がないレベルに抑えられる。したが
って、画像処理部が画像に対して2値化処理を施すこと
によって、図7(c−2)に示すように、配線パターンと
分離したバンプ103のみの画像を得ることができる。
したがって、バンプ103の輪郭を精度良く観察でき
る。この結果、CPU14によって、バンプ103の外
観の良否を正確に判定することができる。
【0048】ここで、図5(a),(b),(c)に示すよう
に、カップ型のバンプ130の凹部130uに、特有の
陥没欠陥140が存在する場合について考察する。同図
(a)はカップ型のバンプ130を上方から見たところ、
同図(b),(c)は同図(a)におけるA−A1断面を示してい
る。
【0049】この場合、第1の環状照明部25が発した
略水平の光L1のみによって、バンプ130の外周側面
130bを全周にわたって照らしたとしても、図5(b)
に示すように、凹部1320uがカップの縁130aに
よって遮られて陰となるため、陥没Bを容易には観察す
ることができない。しかし、このバンプ外観検査装置で
は、第2の環状照明部26が発した斜め45°の光L2
によって、図5(c)に示すように、バンプ130の凹部
130u内を照らすことができる。したがって、陥没B
についての画像情報を得ることができる。
【0050】実際に、図6(a),(b)に示すように、第1
の環状照明部25が発した略水平の光L1のみでは、バ
ンプ130が良品であっても(同図(a))、陥没Bを持
つ不良品であっても(同図(b))、画像処理部15によ
る2値化処理後に、カップの縁130aを表す画像のみ
しか得られなかった。しかし、第2の環状照明部26が
発した斜め45°の光L2を加えた場合、図6(d)に示す
ように、不良品の陥没欠陥Bを検出することができた。
なお、バンプ130が良品である場合は、当然ながら、
同図(c)に示すようにカップの縁130aを表す画像の
みが得られた。
【0051】このように、このバンプ外観検査装置によ
れば、バンプの形状がカップ型のもの130である場合
についても、その凹部130u内についての画像情報を
得ることができ、外観の良否を正確に判定することがで
きる。
【0052】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1に記
載のバンプ外観検査装置は、第1の環状照明部がその全
周から中心へ向かって略水平に光を発するので、バンプ
の外周側面を全周にわたって照らされ、撮像部によっ
て、バンプの外周側面についての画像情報を得ることが
できる。また、第2の環状照明部がその全周から上記第
1の環状照明部の中心へ向かって斜め下方に光を発し
て、バンプの上部を照らすので、撮像部によって、バン
プの上部についての画像情報を得ることができる。この
第1の環状照明部による光は略水平に照射されているの
で、チップ表面のフィールドや配線パターンによる反射
はほとんど生じない。また、第2の環状照明部の光量を
第1の環状照明部の光量よりも少なく設定しておくこと
によって、実際上、チップ表面のフィールドや配線パタ
ーンによる散乱は、バンプの外周側面や上部による反射
よりも極めて少ないレベルに抑えられる。したがって、
画像処理部が画像に対して2値化処理を含む画像処理を
施すことによって、配線パターンと分離したバンプのみ
の画像を得ることかでき、バンプの輪郭を精度良く観察
できる。この結果、中央演算処理部によって、バンプの
外観の良否を正確に判定することができる。また、バン
プの形状がカップ型であっても、第2の環状照明部が斜
め下方に発する光によって、その凹部内についての画像
情報を得ることができるので、外観の良否を正確に判定
することができる。
【0053】請求項2に記載のバンプ外観検査装置で
は、上記第1および第2の環状照明部は、略円筒状をな
す1つの本体の内周に沿って設けられているので、機構
制御部がこの本体の高さを可変することによって、上記
第1および第2の環状照明部と上記半導体チップとの鉛
直方向の相対位置を、簡単かつ同時に調節することがで
きる。
【0054】請求項3に記載のバンプ外観検査装置で
は、上記機構制御部は、上記第1および第2の環状照明
部と上記ステージ上に載置された半導体チップとの相対
位置を、上記中央演算処理部からの指示に応じて変化さ
せるようになっているので、中央演算処理部は、バンプ
の輪郭を精度良く表す最適な画像が得られるように、上
記機構制御部を介して上記相対位置を変化さながら、バ
ンプ外観の良否を判定することができる。したがって、
バンプ外観の良否をさらに正確に判定することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明一実施例のバンプ外観検査装置のシ
ステム構成を示す図である。
【図2】 上記バンプ外観検査装置の環状照明ユニット
を詳細に示す図である。
【図3】 上記環状照明ユニットを昇降させる上下機構
を示す図である。
【図4】 (a)は第1および第2の環状照明部が半導体
チップのバンプへ光を発する状態を示す図、(b)は第1
の環状照明部が発する光が広がる様子を示す図である。
【図5】 (a)は凹部内に陥没欠陥を持つカップ型バン
プを上方から見たところ、(b),(c)はカップ型バンプに
光が照射された状態を示す図である。
【図6】 カップ型バンプについて得られた画像を示す
図である。
【図7】 各種照明法により得られる画像および輝度範
囲を示す図である。
【図8】 マッシュルーム型バンプとカップ型バンプを
示す図である。
【図9】 チップ表面における光の反射を示す図であ
る。
【図10】 従来のバンプ外観検査装置の構成を示す図
である。
【符号の説明】
4 環状照明ユニット 10 CCDカメラ 11 ステージ 12 機構制御部 13 D/A変換部 14 CPU 15 画像処理部 21,22 光源 23,24 光ファイバ 25 第1の環状照明部 26 第2の環状照明部 102 半導体チップ 103 バンプ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 9169−4M H01L 21/92 604T

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に突起状のバンプを持つ半導体チッ
    プが載置されるべきステージと、 上記ステージの上方に設けられ、上記ステージ上に載置
    された半導体チップの表面を撮像する撮像部と、 上記撮像部によって得られた画像に対して2値化処理を
    含む画像処理を施して、上記バンプの輪郭を表す画像を
    抽出する画像処理部と、 上記画像処理部が抽出した画像に基づいて、上記バンプ
    の外観の良否を判定する中央演算処理部とを備えたバン
    プ外観検査装置において、 上記ステージに対して平行に、実質的に環状に設けら
    れ、全周から中心へ向かって略水平に光を発する第1の
    環状照明部と、 上記第1の環状照明部と平行に、実質的に環状に設けら
    れ、全周から上記第1の環状照明部の中心へ向かって斜
    め下方に光を発する第2の環状照明部と、 上記第1および第2の環状照明部と上記ステージ上に載
    置された半導体チップとの相対位置を、少なくとも鉛直
    方向に関して可変して設定することができる機構制御部
    とを備えたことを特徴とするバンプ外観検査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のバンプ外観検査装置に
    おいて、 上記第1および第2の環状照明部は、略円筒状をなす1
    つの本体の内周に沿って設けられていることを特徴とす
    るバンプ外観検査装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のバンプ外観検
    査装置において、 上記機構制御部は、上記第1および第2の環状照明部と
    上記ステージ上に載置された半導体チップとの相対位置
    を、上記中央演算処理部からの指示に応じて変化させる
    ようになっていることを特徴とするバンプ外観検査装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007017181A (ja) * 2005-07-05 2007-01-25 Nano System Solutions:Kk 表面検査装置及び表面検査方法
CN100377329C (zh) * 2004-06-01 2008-03-26 松下电器产业株式会社 Ic零件的突起检查装置和突起检查方法、其突起形成方法
WO2020241598A1 (ja) * 2019-05-28 2020-12-03 京セラ株式会社 スペクトル決定装置、スペクトル決定方法、スペクトル決定プログラム、照明システム、照明装置及び検査装置

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