JP2010107254A - Ledチップ検査装置、ledチップ検査方法 - Google Patents

Ledチップ検査装置、ledチップ検査方法 Download PDF

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肇 直原
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Abstract

【課題】LEDチップの光取出面の傷の有無を精度よく判断することで歩留り向上につなげることができるLEDチップ検査装置、LEDチップ検査方法を提供する。
【解決手段】第1の処理手段23は、同軸落射照明装置10からの光で撮像された第1の撮像画像を2値化処理し、LEDチップ2の光取出面の傷を明画素領域として抽出する。第2の処理手段24は、斜光照明装置11からの光で撮像された第2の撮像画像を2値化処理し、LEDチップ2の光取出面の傷を暗画素領域として抽出する。判定手段25は、第1の処理手段23で抽出された明画素領域と第2の処理手段24で抽出された暗画素領域との光取出面内での位置を比較し、両者の位置が合致した場合に当該領域を傷により凹凸が欠損している欠陥領域と判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、多数の微小突起からなる凹凸が全域に亘って形成された光取出面を有するLEDチップを対象として、光取出面の傷の有無を検査するLEDチップ検査装置、LEDチップ検査方法に関するものである。
従来から、LEDチップの外観検査においては、LEDチップに光を照射した状態で撮像し、得られた撮像画像を画像処理することが一般的に行われている。
一方、近年では、LED(発光ダイオード)チップとして、発光層で発生した光の全反射を防止して光取出効率を良くするために、多数の微小突起からなる凹凸が全域に形成された光取出面を有するものが提供されている。この種のLEDチップは、光取出面に傷(たとえば擦り傷)がつくと、前記微小突起が削れたり潰れたりすることで光取出面の凹凸が欠損して平坦になる。
ところで、この種のLEDチップの外観検査を行うLEDチップ検査装置1としては、図14に示すように、検査対象のLEDチップ2の光取出面を含む撮像範囲を撮像するカメラ9と、光取出面に対してカメラ9の光軸と同軸方向から光を照射する同軸落射照明装置10と、光取出面に対してカメラ9の光軸と交差する方向から光を照射する斜光照明装置11と、カメラ9で撮像された撮像画像を画像処理して良否判定を行う画像処理・演算手段12’とを備えたものが提案されている(たとえば特許文献1参照)。なお、図14の例では透過照明(バックライト照明)28を制御手段29にて点灯させることにより、LEDチップ2のシルエット画像を取得し、当該シルエット画像を用いてLEDチップ2の外形検査を行うことが可能である。ここで、透過照明28は駆動手段30により上下に駆動可能である。
特許文献1に記載のLEDチップ検査装置1では、同軸落射照明装置10と斜光照明装置11との両方を点灯させることで光取出面にて光を拡散反射させ、得られた撮像画像において、濃淡値(輝度)が既定の基準範囲を外れた領域を欠陥領域として抽出する。すなわち、光取出面に異物付着などの欠陥があると当該欠陥部分での光反射率が変化するため、撮像画像の濃淡値から前記欠陥を抽出することが可能である。
特開2006−162427号公報(図1)
しかし、光取出面にて光を拡散反射させた状態での光取出面における光反射率の変化は、光取出面についた傷だけでなく光取出面の微小突起の寸法によっても生じるため、特許文献1に記載の発明では、光取出面に傷がついている不良品を判別することは困難である。つまり、光取出面の微小突起の寸法は、製造ばらつき等によりLEDチップごとにばらつくことがあるが、光取出面にて光を拡散反射させた状態で撮像される撮像画像では、微小突起の寸法ばらつきが良品の範囲内であっても欠陥領域として抽出されてしまうことがあり、光取出面に傷がついている不良品のみを検出することは困難である。そのため、特許文献1に記載の発明を用いて光取出面に傷のある不良品を検出しようとすると、製造ばらつき等により光取出面に傷がない良品であっても不良品と誤って判断されてしまういわゆる「無駄はね」が発生し、歩留り低下につながる可能性がある。
本発明は上記事由に鑑みてなされたものであって、LEDチップの光取出面の傷の有無を精度よく判断することで歩留り向上につなげることができるLEDチップ検査装置、LEDチップ検査方法を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、多数の微小突起からなる凹凸が全域に亘って形成された光取出面を有するLEDチップを対象として光取出面の傷の有無を検査するLEDチップ検査装置であって、検査対象のLEDチップの光取出面を含む撮像範囲を撮像するカメラと、光取出面に対してカメラの光軸と同軸方向から光を照射する同軸落射照明装置と、光取出面に対してカメラの光軸と交差する方向から光を照射する斜光照明装置と、カメラで撮像された撮像画像を画像処理する画像処理部とを備え、画像処理部が、同軸落射照明装置からの光で撮像された第1の撮像画像をカメラへの入射光強度について2値化して、前記入射光強度が閾値以上である明画素領域を抽出する第1の処理手段と、斜光照明装置からの光で撮像された第2の撮像画像をカメラへの入射光強度について2値化して、前記入射光強度が閾値未満である暗画素を抽出する第2の処理手段と、光取出面内での前記明画素領域の位置と前記暗画素領域の位置とを比較し、重複する領域を欠陥領域と判定する判定手段とを有することを特徴とする。
この構成によれば、同軸落射照明装置からの光は光取出面のうち傷のある領域で正反射されるため、光取出面に傷があると、第1の撮像画像を2値化した画像の光取出面内に明画素領域が生じることとなる。一方、斜光照明装置からの光は光取出面のうち傷のある領域での反射率が低下するため、光取出面に傷があれば、第2の撮像画像を2値化した画像の光取出面内に暗画素領域が生じることとなる。そして、判定手段においては、第1の処理手段で抽出される明画素領域と第2の処理手段で抽出される暗画素領域との両方から欠陥領域を判定するので、第1の撮像画像と第2の撮像画像とのいずれか一方から欠陥領域を判定する場合に比べて、LEDチップの光取出面の傷の検出精度が向上し、光取出面に傷がない良品を不良品と誤って判断するいわゆる「無駄はね」を大幅に低減することができ、歩留りの向上につながるという利点がある。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記カメラが、前記LEDチップを搬送するためのキャリアテープとなるフィルムの表面上に貼り付けられた状態のLEDチップを周囲のフィルムと共に撮像し、前記画像処理部が、前記第2の撮像画像を用いてLEDチップの輪郭を抽出するエッジ抽出手段を有し、前記第1の処理手段が、エッジ抽出手段で抽出されたLEDチップの輪郭に基づいて前記光取出面内での前記明画素領域の位置を識別し、前記第2の処理手段が、エッジ抽出手段で抽出されたLEDチップの輪郭に基づいて光取出面内での前記暗画素領域の位置を識別することを特徴とする。
この構成によれば、エッジ抽出手段は、同軸落射照明装置からの光に比べてフィルム表面で拡散反射が生じにくい斜光照明装置からの光を用いて撮像された第2の撮像画像からLEDチップの輪郭を抽出するので、第1の撮像画像からLEDチップの輪郭を抽出する場合に比べて、LEDチップとフィルムとの境界が認識されやすく、LEDチップの輪郭を精度よく抽出できる。その結果、光取出面内での明画素領域または暗画素領域の位置を精度よく識別することができる。また、特許文献1の発明のように透過照明を用いて外形を抽出する構成に比べると、透過照明が不要であるから構成を簡略化することができ、且つ、処理する画像数を少なくできることから検査処理の高速化を図ることができる。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記斜光照明装置が、光を拡散透過させる光拡散透過板を有し、光拡散透過板を通した光を照射することを特徴とする。
この構成によれば、斜光照明装置からの光は光拡散透過板にて拡散されるので、光拡散透過板がない場合に比べて、フィルム表面での拡散反射が生じにくく、エッジ抽出手段においては、LEDチップとフィルムとの境界が認識されやすくなって、LEDチップの輪郭をより精度よく抽出できるという利点がある。
請求項4の発明は、請求項2または請求項3の発明において、前記斜光照明装置が、赤色ないし赤外線の波長域の光を照射することを特徴とする。
この構成によれば、斜光照明装置からの光は比較的長波長となるので、青色ないし紫外線の波長域の光に比べて、フィルム表面での拡散反射が生じにくいため、エッジ抽出手段においては、LEDチップとフィルムとの境界が認識されやすくなって、LEDチップの輪郭をより精度よく抽出できる。
請求項5の発明は、請求項2ないし請求項4のいずれかの発明において、前記斜光照明装置が、前記フィルムの表面での拡散反射が抑制されるように、前記光取出面に対して所定角度以上の入射角度から光を照射することを特徴とする。
この構成によれば、斜光照明装置からの光はフィルム表面での拡散反射が生じにくいため、エッジ抽出手段においては、LEDチップとフィルムとの境界が認識されやすくなって、LEDチップの輪郭をより精度よく抽出できるという利点がある。
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかの発明において、前記カメラがカラー画像を撮像可能であって、前記同軸落射照明装置と前記斜光照明装置とが互いに異なる波長の光を照射し、前記第1および第2の各処理手段が、同軸落射照明装置と斜光照明装置との両方を点灯した状態で撮像されたカラー画像から、波長に基づいて前記第1および第2の各撮像画像をそれぞれ抽出することを特徴とする。
この構成によれば、第1および第2の各処理手段が、同軸落射照明装置と斜光照明装置との両方を点灯した状態で撮像されたカラー画像から、第1および第2の各撮像画像をそれぞれ抽出するので、カメラによる撮像処理を1回で済ますことができ、第1の撮像画像と第2の撮像画像とを別々に撮像する場合に比べて、検査にかかる時間を短縮することができる。
請求項7の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかの発明において、前記同軸落射照明装置が、光を拡散透過させる光拡散透過板を有し、光拡散透過板を通した光を照射することを特徴とする。
この構成によれば、同軸落射照明装置からの光は光拡散透過板にて拡散されるので、光拡散透過板がない場合に比べて、光取出面の凹凸での拡散反射が生じやすくなり、微小突起の大小の影響を受けずに傷による微小突起の欠損のみを検出することができ、光取出面の傷の有無をより精度よく判断できる。
請求項8の発明は、請求項1ないし請求項7のいずれかの発明において、前記同軸落射照明装置が、青色ないし紫外線の波長域の光を照射することを特徴とする。
この構成によれば、同軸落射照明装置からの光は比較的短波長となるので、赤色ないし赤外線の波長域の光に比べて、光取出面の凹凸での拡散反射が生じやすくなり、微小突起の大小の影響を受けずに傷による微小突起の欠損のみを検出することができ、光取出面の傷の有無をより精度よく判断できる。
請求項9の発明は、多数の微小突起からなる凹凸が全域に亘って形成された光取出面を有するLEDチップを対象として、当該LEDチップの光取出面を含む撮像範囲を撮像するカメラと、光取出面に対してカメラの光軸と同軸方向から光を照射する同軸落射照明装置と、光取出面に対してカメラの光軸と交差する方向から光を照射する斜光照明装置とを使用し、光取出面の傷の有無を検査するLEDチップ検査方法であって、同軸落射照明装置からの光で撮像された第1の撮像画像をカメラへの入射光強度について2値化して、前記入射光強度が閾値以上である明画素領域を抽出する第1の処理過程と、斜光照明装置からの光で撮像された第2の撮像画像をカメラへの入射光強度について2値化して、前記入射光強度が閾値未満である暗画素を抽出する第2の処理過程と、光取出面内での前記明画素領域の位置と前記暗画素領域の位置とを比較し、重複する領域を欠陥領域と判定する判定過程とを有することを特徴とする。
この発明によれば、第1の処理過程で抽出される明画素領域と第2の処理過程で抽出される暗画素領域との両方から欠陥領域を判定するので、第1の撮像画像と第2の撮像画像とのいずれか一方から欠陥領域を判定する場合に比べて、LEDチップの光取出面の傷の検出精度が向上し、光取出面に傷がない良品を不良品と誤って判断するいわゆる「無駄はね」を大幅に低減することができ、歩留りの向上につながるという利点がある。
本発明は、第1の撮像画像と第2の撮像画像とのいずれか一方から欠陥領域を判定する場合に比べて、LEDチップの光取出面の傷の有無を精度よく判断することで歩留り向上につなげることができるという利点がある。
以下の各実施形態で説明する本発明のLEDチップ検査装置1(図1参照)は、図2に示すように一表面(図2の上面)側に光を取り出すための光取出面3が形成されたLED(発光ダイオード)チップ2を検査対象とするものである。
当該LEDチップ2は、たとえばGaNからなる基板4の一表面(図2の上面)を光取出面3とし、基板4の他表面(図2の下面)側に、n型層、活性層、p型層からなる多層構造の発光層5が形成された構成を有する。ここで、基板4は可視光領域の光に対して透明であって、発光層5で発生した光(可視光)は基板4を通して光取出面3からLEDチップ2外に取り出されることとなる。図2の例では、基板4の前記一表面の一部にAuからなるカソード電極6が所定のパターン(図7参照)で形成され、発光層5における基板4と反対側に、Agからなり発光層5からの光を基板4側に反射する光反射層7と、発光層5に給電するためのアノード電極8とが順に積層されており、アノード電極8−カソード電極6間に電圧を印加することでLEDチップ2が発光する。
ここにおいて、LEDチップ2の光取出面3は、発光層5で発生した光の基板3表面での全反射を防止して光取出効率を良くするために、その全域に凹凸が形成されている。光取出面3の凹凸は、たとえば四角錐状の微小突起3aが狭ピッチで多数個形成されて成る。ただし、各微小突起3aの形状は四角錐状に限るものではなく、円錐状や三角錐状など他の形状であってもよい。
この種のLEDチップ2は、光取出面3に傷(たとえば擦り傷)がつくと、前記微小突起3aが削れたり潰れたりすることで光取出面3の凹凸が欠損して平坦になるので、本発明のLEDチップ検査装置1では、光取出面3の微小突起(凹凸)3aの欠損の有無を検査することで光取出面3の傷の有無を検査するものとする。
なお、以下の各実施形態では、基板4の板面(光取出面3)が1〜2mm角の正方形状(図7参照)に形成され、微小突起3aが高さ5μm、ピッチ5μm程度に形成されたLEDチップ2を検査対象の一例として説明する。
(実施形態1)
本実施形態のLEDチップ検査装置1は、図1に示すように、光取出面3を含む撮像範囲を撮像するカメラ(エリアセンサカメラ)9と、光取出面3に対してカメラ9の光軸と同軸方向から光を照射する同軸落射照明装置10と、光取出面3に対してカメラ9の光軸と交差する方向から光を照射する斜光照明装置11と、カメラ9で撮像された撮像画像を画像処理する画像処理部12と、同軸落射照明装置10および斜光照明装置11のそれぞれに電力供給する照明用電源13,14とを備えている。さらに、検査対象(LEDチップ2)を載せるステージ15と、カメラ9の視野(撮像範囲)内に検査対象が位置するようにステージ15を移動させる駆動手段16とが備わっており、検査対象のLEDチップ2は、光取出面3を上方(カメラ9側)に向け、帯状のフィルム17(図7参照)の一面(図1の上面)側に複数個並べて貼り付けられた状態でステージ15上に載置される。フィルム17は、検査対象をステージ15上に供給するためのキャリアテープとして機能する。
カメラ9は、ステージ15上面に光軸が直交するようにステージ15の直上に配置され、ステージ15上の撮像範囲を撮像することで撮像範囲の濃淡画像を得る。ここでいう濃淡画像は、カメラ9への入射光の強度が高い部位(白く映る部位)ほど値が高くなる濃淡値を画素値とする画像である。
同軸落射照明装置10は、カメラ9の光軸と直交する光軸を持つ光源(ここではLEDとする)18を具備し、カメラ9とステージ15との間において鏡面をカメラ9の光軸に対して45度傾けて配置されたハーフミラー19を利用して、光源18からの光が検査対象(LEDチップ2)側に反射されるように構成されている。すなわち、ハーフミラー19は、光源18からの光を検査対象のLEDチップ2に向けて反射するとともに、LEDチップ2での反射光をカメラ9側に透過させる機能を有している。ここで、ハーフミラー19とステージ15との間には光学レンズ20が配設されている。なお、図1では、光源18からLEDチップ2に照射する光を実線矢印で示し、LEDチップ2での反射光を破線矢印で示す。
斜光照明装置11は、同軸落射照明装置10とステージ15との間に配置され、中央部に矩形開口の開口部21aを有するフレーム21と、当該フレーム21に保持されフレーム21の下面側から光を照射する光源(ここではLEDとする)22とを具備している。ここで、カメラ9は、斜光照明装置11の上方からフレーム21の開口部21aを通してLEDチップ2を撮像し、視野の中心に検査対象のLEDチップ2の中心が位置するように位置決めされている。フレーム21の開口部21aに臨む各部位には、それぞれ下方に向けて傾斜した傾斜面21bが形成されており、斜光照明装置11の光源22は、カメラ9の視野(撮像範囲)に光を照射するように各傾斜面21bにそれぞれ複数個ずつ配設されている。なお、斜光照明装置11は、フレーム21の開口部21aを円形開口としたリング照明であってもよい。
画像処理部12は、同軸落射照明装置10からの光で撮像された第1の撮像画像を処理する第1の処理手段23と、斜光照明装置11からの光で撮像された第2の撮像画像を処理する第2の処理手段24と、第1および第2の両撮像画像に基づいて検査対象(LEDチップ2)の良否を判定する判定手段25とを有している。第1および第2の各処理手段23,24は、第1および第2の各撮像画像について、それぞれ閾値以上の濃淡値を持つ画素を明画素、閾値未満の濃淡値を持つ画素を暗画素として2値化する2値化処理を行う。
ここにおいて、同軸落射照明装置10からの光は、LEDチップ2の光取出面3に傷がない場合(つまり、LEDチップ2が良品である場合)、図3に示すように光取出面3の表面(微小突起3aの表面)で拡散反射されるため、第1の撮像画像は、光取出面3の全域において濃淡値が閾値を下回ることとなり、2値化されることで光取出面3の全域が暗画素となる。これに対して、LEDチップ2の光取出面3に傷がある場合(つまり、LEDチップ2が不良品である場合)、同軸落射照明装置10からの光は図4に示すように光取出面3の傷部分(平坦部分)を透過し、LEDチップ2の内部(基板4と発光層5との境界面)で正反射されるため、第1の撮像画像は、光取出面3の傷に対応する箇所に輝点が生じて濃淡値が高くなり、2値化されることで光取出面3の一部に明画素を生じる。なお、図3および図4では、LEDチップ2に照射する光を実線矢印で示し、LEDチップ2での反射光を破線矢印で示す。
ただし、光取出面3に傷がついていなくても、製造ばらつき等により微小突起3aの寸法に個体差が生じることで、光取出面3の一部において微小突起3aが低くなったり光取出面3の全域において微小突起3aが低くなったりすることがあり、この場合にも、第1の撮像画像では光取出面3の濃淡値が高くなって、光取出面3の一部に明画素を生じる可能性がある。したがって、同軸落射照明装置10を用いて撮像された第1の撮像画像のみから、光取出面3の傷の有無を判断することは困難である。
一方、斜光照明装置11からの光は、LEDチップ2の光取出面3に傷がない場合(つまり、LEDチップ2が良品である場合)、図5に示すように光取出面3の表面(微小突起3aの表面)で拡散反射されるため、第2の撮像画像は、光取出面3の全域において濃淡値が閾値を上回ることとなり、2値化されることで光取出面3の全域が明画素となる。これに対して、LEDチップ2の光取出面3に傷がある場合(つまり、LEDチップ2が不良品である場合)、斜光照明装置11からの光の一部は図6に示すように光取出面3の傷部分(平坦部分)を透過するため、第2の撮像画像は、光取出面3の傷に対応する箇所に影が生じて濃淡値が低くなり、2値化されることで光取出面3の一部に暗画素を生じる。なお、図5および図6では、LEDチップ2に照射する光を実線矢印で示し、LEDチップ2での反射光を破線矢印で示す。
ただし、斜光照明装置11からの光の少なくとも一部は図6に示すように光取出面3の平坦部分でも拡散反射されるので、第2の撮像画像では、製造ばらつき等により光取出面3の微小突起3aが低くなっているものと、光取出面3に傷がついているものとで濃淡値の差が小さく、両者を区別して光取出面3に傷がついている不良品を検出することは困難である。したがって、斜光照明装置11を用いて撮像された第2の撮像画像のみから、光取出面3の傷の有無を判断することは困難である。
そこで、本実施形態では、画像処理部12の判定手段25が、第1の処理手段23による第1の撮像画像に基づく判定結果と、第2の処理手段24による第2の撮像画像に基づく判定結果との両方に基づいて、光取出面3の傷の有無を判定するように構成されている。すなわち、判定手段25は、第1の処理手段23にて第1の撮像画像を2値化して抽出された明画素と、第2の処理手段24にて第2の撮像画像を2値化して抽出された暗画素との光取出面3内での位置を比較し、両者の位置が合致した場合に当該画素を傷により凹凸が欠損している箇所と判定する。
上述した明画素および暗画素の光取出面3内での位置比較を行うためには、光取出面3内での明画素および暗画素の位置をそれぞれ認識する必要があるので、本実施形態では各画素の光取出面3内での位置をそれぞれ2次元の直交座標位置(以下、アドレスという)として識別する。ここでは、図7に示すように板面矩形状のLEDチップ2を検査対象としているので、光取出面3の左上角部の画素のアドレスを(x、y)=(0、0)として、光取出面3内の各画素を直交座標(x、y)で表すものとする。このとき、第1および第2の各撮像画像内でのLEDチップ2の位置を認識する必要があるので、画像処理部12には、各撮像画像からそれぞれLEDチップ2の輪郭(エッジ)を抽出するエッジ抽出手段(図示せず)が備わっている。
ここで、検査対象のLEDチップ2は、上述したようにフィルム17の一面側に貼り付けられた状態で撮像されるので、撮像画像においては、図7に示すようにLEDチップ2の周囲にフィルム17が映り込むこととなる。フィルム17は表面に凹凸があるため、同軸落射照明装置10にて照明した状態では、フィルム17表面で光が拡散反射(乱反射)するが、斜光照明装置11にて照明した状態では、フィルム17表面での拡散反射が抑制される。そのため、エッジ抽出手段は、第1および第2の撮像画像のうち第2の撮像画像を用いてLEDチップ2の輪郭を抽出するものとする。
以下、本実施形態のLEDチップ検査装置1を用いたLEDチップ検査方法について図8のフローチャートを参照して説明する。ここでは、カメラ9の視野内に検査対象のLEDチップ2が配置されているものとする。
まず、照明用電源14から斜光照明装置11に電力供給することで斜光照明装置11を点灯し(S0)、この状態でカメラ9にて撮像範囲を撮像し第2の撮像画像を得る(S1)。その後、画像処理部12の第2の処理手段24によって、第2の撮像画像からLEDチップ2の輪郭を抽出し、画像内でのLEDチップ2の位置を認識する(S2)。そして、第2の処理手段24は、LEDチップ2の表面上の平均光量(濃淡値の平均値)v1を算出し(S3)、当該平均光量v1が所定の光量(濃淡値)以上であるか否かを判断する(S4)。
平均光量v1が所定光量以上であれば(S4:Yes)、2値化処理のための閾値(=v1+α)を設定し(S5)、当該閾値を用いて第2の撮像画像の2値化処理を行い2値画像を生成する(S6)。ここで、αは予め定められている定数である。第2の処理手段24は、ステップS6で生成された2値画像から暗画素を抽出し、抽出された暗画素の集合(以下、暗画素領域という)についてアドレスを取得する(S7)。その後、照明用電源14から斜光照明装置11への電力供給を停止し斜光照明装置11を消灯する(S8)。上記ステップS0〜S8の処理(第2の処理過程)により、光取出面3に傷がある場合には、傷に対応する領域(暗画素領域)のアドレスが取得されることとなる。
続いて、照明用電源13から同軸落射照明装置10に電力供給することで同軸落射照明装置10を点灯し(S9)、この状態でカメラ9にて撮像範囲を撮像し第1の撮像画像を得る(S10)。このとき、画像内でのLEDチップ2の位置は、ステップS2での輪郭抽出結果を用いて認識される。そして、第1の処理手段23は、LEDチップ2の表面上の平均光量(濃淡値の平均値)v2を算出し(S11)、当該平均光量v2が所定の光量(濃淡値)以上であるか否かを判断する(S12)。
平均光量v2が所定光量以上であれば(S12:Yes)、2値化処理のための閾値(=v2+γ)を生成し(S13)、当該閾値を用いて第1の撮像画像の2値化処理を行い2値画像を生成する(S14)。ここで、γは予め定められている定数である。第1の処理手段23は、ステップS14で生成された2値画像から明画素を抽出し、抽出された明画素の集合(以下、明画素領域という)についてアドレスを取得する(S15)。それから、照明用電源13から同軸落射照明装置10への電力供給を停止し同軸落射照明装置10を消灯する(S16)。上記ステップS9〜S16の処理(第1の処理過程)により、光取出面3に傷がある場合には、傷に対応する領域(明画素領域)のアドレスが取得されることとなる。
その後、画像処理部12の判定手段25にて、ステップS7で取得された暗画素領域のアドレスとステップS15で取得された明画素領域のアドレスとを比較し、アドレス(つまり光取出面3内での直交座標位置)が一致する領域(以下、欠陥領域という)を抽出する(S17)。判定手段25は、ステップS17の処理(判定過程)で抽出された欠陥領域が所定の面積・寸法以上であるか否かを判断する(S18)ことにより、検査対象のLEDチップ2の良否を判定する。すなわち、欠陥領域が所定の面積・寸法以上であれば(S18:Yes)、光取出面3に傷がついている不良品と判断し(S19)、欠陥領域が所定の面積・寸法未満であれば(S18:No)、光取出面3に傷のない良品と判断する(S20)。なお、カソード電極6のパターンやLEDチップ2の輪郭(エッジ)のように、光取出面3における傷の有無に関わらず暗画素領域あるいは明画素領域として抽出される部位のアドレスについては、予め登録しておくことにより、ステップS18の判断対象から除外するものとする。
ところで、本実施形態では、上記ステップS4において平均光量v1が所定光量未満と判断されれば(S4:No)、2値化処理のための閾値(v1+β)を設定し(S21)、当該閾値を用いて第2の撮像画像の2値化処理を行い2値画像を生成するものとする(S22)。ここで、βは予め定められている定数である。第2の処理手段24は、ステップS22で生成された2値画像から暗画素を抽出し、暗画素の集合(暗画素領域)を求め(S23)、暗画素領域が所定の面積・寸法以上であるか否かを判断する(S24)。暗画素領域が所定の面積・寸法以上であれば(S24:Yes)、光取出面3に欠陥がある不良品と判断し(S25)、斜光照明装置11を消灯して検査を終了する(S26)。また、暗画素領域が所定の面積・寸法未満であれば(S24:No)、ステップS5の処理に移行する。
また、上記ステップS12において平均光量v2が所定光量未満と判断されれば(S12:No)、2値化処理のための閾値(v2+δ)を設定し(S27)、当該閾値を用いて第1の撮像画像の2値化処理を行い2値画像を生成する(S28)。ここで、δは予め定められている定数である。第2の処理手段は、ステップS28で生成された2値画像から明画素を抽出し、明画素の集合(明画素領域)を求め(S29)、明画素領域が所定の面積・寸法以上であるか否かを判断する(S30)。明画素領域が所定の面積・寸法以上であれば(S30:Yes)、光取出面3に欠陥がある不良品と判断し(S31)、同軸落射照明装置10を消灯して検査を終了する(S32)。一方、明画素領域が所定の面積・寸法未満であれば(S30:No)、ステップS13の処理に移行する。
以上説明した本実施形態のLEDチップ検査装置1によれば、たとえば図9に示すように同軸落射照明装置10を用いて撮像された第1の撮像画像A1の2値画像A2と、斜光照明装置11を用いて撮像された第2の撮像画像B1の2値画像B2とを合成して得られる合成画像Cにおいて、2値画像A2内の明画素(輝点)領域Z1と2値画像B2内の暗画素(暗点)領域Z2とが重複している場合に、当該重複部位を欠陥領域(光取出面3の傷)Z3と判定し、欠陥領域Z3が所定の面積・寸法以上であれば当該LEDチップ2を不良品と判断する。一方、図10に示すように第1の撮像画像A1の2値画像A2と、第2の撮像画像B1の2値画像B2とを合成して得られる合成画像Cにおいて、2値画像A2内の明画素(輝点)領域Z1と2値画像B2内の暗画素(暗点)領域Z2とが重複していなければ、たとえいずれかの2値画像A2,B2に輝点あるいは暗点が生じていても、光取出面3に傷はないと判定し、当該LEDチップ2を良品と判断する。
すなわち、このLEDチップ検査装置1は、同軸落射照明装置10を用いて撮像された第1の撮像画像と、斜光照明装置11を用いて撮像された第2の撮像画像との両方の判定結果に基づいて、光取出面3の傷の有無を判定するので、第1の撮像画像と第2の撮像画像とのいずれか一方のみから光取出面3の傷の有無を判定する場合に比べて、LEDチップ2の良否判断の確度が向上するという利点がある。
ところで、本実施形態では、同軸落射照明装置10の光源18として、波長が500nm以下の光(青色ないし紫外線領域の光)を出力するものを選択する。ここに、光取出面3での光の散乱率は光色(波長)によって異なり、たとえば赤色光(波長660nm)の散乱率を1倍とすると、緑色光(波長525nm)の散乱率は2.5倍、青色光(波長470nm)の散乱率は4倍となる。そのため、同軸落射照明装置10の照明光を青色ないし紫外線領域の光とすることで、同軸落射照明装置10からの光が光取出面3の凹凸(微小突起3a)に照射したときに光の拡散(散乱)が生じやすくなり、微小突起3aの大きさの影響を受けずに傷部分(平坦部分)のみを検出することが容易になるため、LEDチップ2の良否判断精度の更なる向上を図ることができる。
一方、斜光照明装置11の光源22としては、波長が600nm以上の光(赤色ないし赤外線領域の光)を出力するものを選択する。これにより、斜光照明装置11からの光がLEDチップ2の周囲のフィルム17表面で拡散(散乱)しにくくなり、第2の撮像画像においてLEDチップ2とフィルム17との境界が認識しやすくなる。そのため、エッジ抽出手段でのLEDチップ2の輪郭を抽出する処理がより精確に行えるようになる。さらに、LEDチップ2が貼り付けられるフィルム17としては青色のフィルム17を用いることが多く、フィルム17の青色と補色関係にある赤色光を斜光照明装置11に用いることで、斜光照明装置11からの光はフィルム17表面で一層反射しにくくなり、LEDチップ2の輪郭抽出精度がより向上する。
さらにまた、フィルム17表面での光の拡散(散乱)を抑制するには、フィルム17に対する斜光照明装置11からの光の入射角度(つまり、カメラ9の光軸に対する斜光照明装置11の光軸の傾斜角度)を大きくすることも有効である。すなわち、斜光照明装置11がフィルム17を比較的浅い角度から照明するようにすれば、フィルム17表面での光の拡散が抑えられ、第2の撮像画像においてLEDチップ2の輪郭をより抽出しやすくなる。ここで、フィルム17に対する斜光照明装置11からの光の入射角度は、LEDチップ2の基板4の材質やフィルム17の材質など種々のパラメータに応じて決定されるが、本実施形態の条件下では、30度と60度とを比較した結果60度の方がフィルム17表面での拡散が大幅に抑制されることが確認されており、少なくとも45度以上とすることが望ましい。
本実施形態の他の構成例として、図11に示すように同軸落射照明装置10の光源18とハーフミラー19との間に、光源18からの光を拡散透過させる光拡散透過板26を配設することも考えられる。このように同軸落射照明装置10に光拡散透過板26を付加することで、同軸落射照明装置10からの光が光取出面3の凹凸(微小突起3a)に照射したときに光の拡散(散乱)が生じやすくなり、微小突起3aの大きさの影響を受けずに傷部分(平坦部分)のみを検出することが容易になるため、LEDチップ2の良否判断精度の更なる向上を図ることができる。また、光源18としてLEDを用いている場合、白熱電球などを用いる場合に比べて光源18からの光の直進性が高くなるため、光拡散透過板26がなければ、光源18の僅かな傾きであっても検査対象へ照射する光強度が大きく異なるが、光拡散透過板26を設けたことで、光源18からの光の照射角度が広がり、光源18の傾きに対する検査対象への照射光強度の変化が小さくなるという利点がある。なお、図11では、斜光照明装置11の図示を省略している。
さらにまた、図12に示すように斜光照明装置11の光源22とステージ15との間に、光源22からの光を拡散透過させる光拡散透過板27を配設することも考えられる。このように斜光照明装置11に光拡散透過板27を付加することで、斜光照明装置11からの光がLEDチップの周囲のフィルム17表面で拡散(散乱)しにくくなり、第2の撮像画像においてLEDチップ2とフィルム17との境界が認識しやすくなる。そのため、エッジ抽出手段でのLEDチップ2の輪郭(エッジ)を抽出する処理がより精確になる。
(実施形態2)
本実施形態のLEDチップ検査装置1は、カメラ9としてカラー画像を撮像可能なカメラ9を使用し、互いに照射光の波長が異なる同軸落射照明装置10と斜光照明装置11とを同時に点灯して撮像された撮像画像から第1および第2の各撮像画像をそれぞれ抽出する点が実施形態1のLEDチップ検査装置1と相違する。
本実施形態では、一例として同軸落射照明装置10の照射光を青色(波長470nm)、斜光照明装置11の照射光を赤色(波長660nm)とし、同軸落射照明装置10と斜光照明装置11とを同時に点灯させた状態でカメラ9にて撮像領域を撮像する。そして、第1の処理手段23は、得られた撮像画像から周知の画像処理技術を用いて青色成分を抽出する(図13のステップS10’)ことで、同軸落射照明装置10を使用して撮像された第1の撮像画像を取得し、第2の処理手段24は、得られた撮像画像から周知の画像処理技術を用いて赤色成分を抽出する(図13のステップS1’)ことで、斜光照明装置11を使用して撮像された第2の撮像画像を取得する。
そのため、本実施形態のLEDチップ検査装置1を用いたLEDチップ検査方法においては、図13に示すように同軸落射照明装置10と斜光照明装置11とを同時に点灯し(S0’)、この状態で撮像画像を撮像する(S1)ことにより、同軸落射照明装置10および斜光照明装置11の消灯(S8’)後、撮像画像から第2の処理手段24にて赤色成分を抽出する(S1’)ことが可能である。このようにして得られた第2の撮像画像は実施形態1と同様に処理される。また、撮像画像から第1の処理手段23にて青色成分を抽出する(S10’)ことで、得られる第1の撮像画像についても、実施形態1と同様に処理される。結果的に、撮像処理を1回で済ませることができ、検査の高速化を図ることができるという利点がある。
その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
本発明の実施形態1のLEDチップ検査装置を示す概略構成図である。 同上の検査対象となるLEDチップの要部を示す概略断面図である。 同上の同軸落射照明装置からの光がLEDチップで反射される様子を示す概略断面図である。 同上の同軸落射照明装置からの光がLEDチップで反射される様子を示す概略断面図である。 同上の斜光照明装置からの光がLEDチップで反射される様子を示す概略断面図である。 同上の斜光照明装置からの光がLEDチップで反射される様子を示す概略断面図である。 同上の検査対象となるLEDチップを示す概略上面図である。 同上のLEDチップ検査方法を示すフローチャートである。 同上のLEDチップ検査方法の判定例を示す説明図である。 同上のLEDチップ検査方法の他の判定例を示す説明図である。 同上の他の構成例の要部を示す概略構成図である。 同上のさらに他の構成例の要部を示す概略構成図である。 本発明の実施形態2のLEDチップ検査方法を示すフローチャートである。 従来例を示す概略構成図である。
符号の説明
1 LEDチップ検査装置
2 LEDチップ
3 光取出面
3a 微小突起
9 カメラ
10 同軸落射照明装置
11 斜光照明装置
12 画像処理部
17 フィルム
23 第1の処理手段
24 第2の処理手段
25 判定手段
26,27 光拡散透過板

Claims (9)

  1. 多数の微小突起からなる凹凸が全域に亘って形成された光取出面を有するLEDチップを対象として光取出面の傷の有無を検査するLEDチップ検査装置であって、検査対象のLEDチップの光取出面を含む撮像範囲を撮像するカメラと、光取出面に対してカメラの光軸と同軸方向から光を照射する同軸落射照明装置と、光取出面に対してカメラの光軸と交差する方向から光を照射する斜光照明装置と、カメラで撮像された撮像画像を画像処理する画像処理部とを備え、画像処理部は、同軸落射照明装置からの光で撮像された第1の撮像画像をカメラへの入射光強度について2値化して、前記入射光強度が閾値以上である明画素領域を抽出する第1の処理手段と、斜光照明装置からの光で撮像された第2の撮像画像をカメラへの入射光強度について2値化して、前記入射光強度が閾値未満である暗画素を抽出する第2の処理手段と、光取出面内での前記明画素領域の位置と前記暗画素領域の位置とを比較し、重複する領域を欠陥領域と判定する判定手段とを有することを特徴とするLEDチップ検査装置。
  2. 前記カメラは、前記LEDチップを搬送するためのキャリアテープとなるフィルムの表面上に貼り付けられた状態のLEDチップを周囲のフィルムと共に撮像し、前記画像処理部は、前記第2の撮像画像を用いてLEDチップの輪郭を抽出するエッジ抽出手段を有し、前記第1の処理手段は、エッジ抽出手段で抽出されたLEDチップの輪郭に基づいて前記光取出面内での前記明画素領域の位置を識別し、前記第2の処理手段は、エッジ抽出手段で抽出されたLEDチップの輪郭に基づいて光取出面内での前記暗画素領域の位置を識別することを特徴とする請求項1記載のLEDチップ検査装置。
  3. 前記斜光照明装置は、光を拡散透過させる光拡散透過板を有し、光拡散透過板を通した光を照射することを特徴とする請求項2記載のLEDチップ検査装置。
  4. 前記斜光照明装置は、赤色ないし赤外線の波長域の光を照射することを特徴とする請求項2または請求項3に記載のLEDチップ検査装置。
  5. 前記斜光照明装置は、前記フィルムの表面での拡散反射が抑制されるように、前記光取出面に対して所定角度以上の入射角度から光を照射することを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載のLEDチップ検査装置。
  6. 前記カメラはカラー画像を撮像可能であって、前記同軸落射照明装置と前記斜光照明装置とは互いに異なる波長の光を照射し、前記第1および第2の各処理手段は、同軸落射照明装置と斜光照明装置との両方を点灯した状態で撮像されたカラー画像から、波長に基づいて前記第1および第2の各撮像画像をそれぞれ抽出することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のLEDチップ検査装置。
  7. 前記同軸落射照明装置は、光を拡散透過させる光拡散透過板を有し、光拡散透過板を通した光を照射することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のLEDチップ検査装置。
  8. 前記同軸落射照明装置は、青色ないし紫外線の波長域の光を照射することを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のLEDチップ検査装置。
  9. 多数の微小突起からなる凹凸が全域に亘って形成された光取出面を有するLEDチップを対象として、当該LEDチップの光取出面を含む撮像範囲を撮像するカメラと、光取出面に対してカメラの光軸と同軸方向から光を照射する同軸落射照明装置と、光取出面に対してカメラの光軸と交差する方向から光を照射する斜光照明装置とを使用し、光取出面の傷の有無を検査するLEDチップ検査方法であって、同軸落射照明装置からの光で撮像された第1の撮像画像をカメラへの入射光強度について2値化して、前記入射光強度が閾値以上である明画素領域を抽出する第1の処理過程と、斜光照明装置からの光で撮像された第2の撮像画像をカメラへの入射光強度について2値化して、前記入射光強度が閾値未満である暗画素を抽出する第2の処理過程と、光取出面内での前記明画素領域の位置と前記暗画素領域の位置とを比較し、重複する領域を欠陥領域と判定する判定過程とを有することを特徴とするLEDチップ検査方法。
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