JP6098348B2 - 差動出力型の発振器 - Google Patents

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Description

本発明は、差動出力型の発振器に関する。
従来、クロック又はデータ等の信号を送信するために差動出力型の発振器が用いられている。
回路の高速化又は低電圧化等に伴って、クロック又はデータ等の信号にノイズが加わることに起因する回路の誤動作が発生しやすくなっている。
そこで、送信されるクロック又はデータ等の信号に対するノイズ耐性を向上させるために、差動型の信号が用いられる。
差動型の信号は、差動出力型の発振器を用いて、極性が異なる同期した2つの信号として生成される。送信された差動型の信号は受信回路で受信され。受信回路は、極性が異なる同期した2つの信号の差に基づいて、差信号を生成する。
図1は、従来の差動出力型の発振器を示す図である。
発振器110は、厚み滑りモードで振動する水晶振動子111と、インバータ112と、出力電極114と、入力電極115と、差動出力型のバッファ118を備える。
出力電極114は、インバータ112の出力信号を水晶振動子111に印加する。入力電極115は、水晶振動子111が発電した電圧信号を入力してインバータ112に出力する。インバータ112は、水晶振動子111が発電した電圧信号を入力し、入力した電圧信号を反転増幅した信号を出力する。
発振器110は、水晶振動子111及びインバータ112により形成されるループ回路を有する。水晶振動子111は、インバータ112から反転増幅した信号の帰還を受けることにより、共振振動数で振動して発電する。共振振動数で発電する水晶振動子111からの電圧信号を入力するインバータ112は、反転増幅した信号を出力電極114及びバッファ118に出力する。
バッファ118は、インバータ112の出力信号を入力して増幅し、差動型の信号C1,C2を信号線121a、121bに出力する。
信号C1は、信号線121aを伝搬し、マッチング回路119で終端されて受信回路120で受信される。信号C2は、信号線121bを伝搬し、マッチング回路119で終端されて受信回路120で受信される。
受信回路120は、差動型の信号C1,C2の差から信号Cを生成する。
ここで、信号線121a、121bを伝搬している信号C1、C2に対して、外部からノイズが加わったとする。信号C1に対してノイズN1が加わり、信号C2に対してノイズN2が加わる。信号C1及び信号C2に対して、同じノイズが同時に加わるので、ノイズN1及びノイズN2は、同期しており、同じ大きさ及び同じ極性を有する。
受信回路120では、信号C1,C2の差を取る時に、ノイズN1とノイズN2とが打ち消し合うので、ノイズの影響が除去された信号Cが生成される。
上述した説明は、差動型の信号C1,C2が信号線121a、121bを伝搬している時にノイズを受けた場合の例である。
特開2007−37061号公報
次に、発振器110の内部においてノイズを受けた場合の例を、図面を参照して、以下に説明する。
図2は、従来の差動出力型の発振器がノイズを受けた場合の例を示す図である。
インバータ112及び水晶振動子111を有するループ回路を流れる信号に外部からノイズが加わったとする。バッファ118は、インバータ112からノイズを有する出力信号を入力して、差動型の増幅された信号C1,C2を出力する。
信号C1はノイズN1有し、信号C2はノイズN2を有する。ノイズN1及びノイズN2は、同期しており、同じ大きさであるが、反対の極性を有する。
受信回路120において信号C1,C2の差を取ると、ノイズN1とノイズN2とは反対の極性を有するのでノイズは除去されない。そのため、生成される信号Cには、ノイズN1,N2が増幅されたノイズNが残る。
そこで、本明細書では、信号のノイズ耐性を向上する差動出力型の発振器を提供することを目的とする。
本明細書に開示する差動出力型の発振器の一形態によれば、厚み滑りモードで振動する圧電体と、第1反転増幅器と、第2反転増幅器と、上記第1反転増幅器の出力信号を上記圧電体に印加する第1出力電極と、上記第2反転増幅器の出力信号を上記圧電体に印加する第2出力電極と、上記圧電体が発電した電圧信号を入力して上記第1反転増幅器に出力する第1入力電極と、上記圧電体の発電した電圧信号を入力して上記第2反転増幅器に出力する第2入力電極と、を備え、上記第1出力電極及び上記第2出力電極は、上記圧電体を逆相に変位させるように、上記圧電体に接続され、上記第1入力電極及び上記第2入力電極は、上記圧電体が発電する逆相の電圧信号を入力するように上記圧電体に接続される。
上述した本明細書に開示する差動出力型の発振器の一形態によれば、信号のノイズ耐性が向上する。
本発明の目的及び効果は、特に請求項において指摘される構成要素及び組み合わせを用いることによって認識され且つ得られるだろう。
前述の一般的な説明及び後述の詳細な説明の両方は、例示的及び説明的なものであり、特許請求の範囲に記載されている本発明を制限するものではない。
従来の差動出力型の発振器を示す図である。 従来の差動出力型の発振器がノイズを受けた場合の例を示す図である。 本明細書に開示する発振器の第1実施形態を示す図である。 本明細書に開示する第1実施形の態発振器がノイズを受けた時の例を示す図である。 本明細書に開示する発振器の第2実施形態を示す図である。 本明細書に開示する第2実施形態の発振器がノイズを受けた時の例を示す図である。
以下、本明細書で開示する差動出力型の発振器の好ましい第1実施形態を、図を参照して説明する。但し、本発明の技術範囲はそれらの実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶものである。
図3は、本明細書に開示する差動出力型の発振器の第1実施形態を示す図である。
本実施形態の発振器10は、差動型の信号C1,C2を出力する。信号C1,C2は、同期しており、同じ大きさの振幅を有するが、反対の極性を有する。
発振器10は、厚み滑りモードで振動する圧電体としての水晶振動子11と、第1インバータ12と、第2インバータ13と、第1出力電極14と、第1入力電極15と、第2出力電極16と、第2入力電極17と、バッファ18を備える。
水晶振動子11は、板状にカットされており、逆相に振動する第1面11a及び第2面11bを有する。厚み滑りモードで振動する水晶振動子11としては、例えば、ATカット又はBTカットされた水晶を用いることができる。水晶振動子11は、誘電体であり、電気的には絶縁体である。
水晶振動子11は、第1面11aと第2面11bに対して、反対の極性の電圧を印加することにより、第1面11a及び第2面11bは、互いに逆の向きに変位するように駆動される。また、第1面11a及び第2面11bが互いに逆の向きに変形させられることにより、第1面11aと第2面11bとから、反対の極性の電圧を発電させることができる。
厚み滑りモードで振動する圧電体としては、水晶振動子以外にも、例えば、厚み滑りモードで振動するようにカットされたタンタル酸リチウム又はニオブ酸リチウム等を用いることができる。
第1出力電極14は、水晶振動子11の第1面11a上に配置される。第1出力電極14は、第1インバータ12の第1出力信号B1を水晶振動子11に印加する。第1インバータ12と第1出力電極14との間は、信号線によって接続される。
第1入力電極15は、水晶振動子11の第2面11b上に配置される。第1入力電極15は、水晶振動子11が発電した第1電圧信号A1を入力して第1インバータ12に出力する。第1インバータ12と第1入力電極15との間は、信号線によって接続される。
第1インバータ12は、水晶振動子11が発電した第1電圧信号A1を入力して、入力した第1電圧信号A1を反転増幅した第1出力信号B1を出力する。第1インバータ12の第1出力信号B1は、第1出力電極14及びバッファ18の第1入力部に出力される。
水晶振動子11と、第1インバータ12と、第1出力電極14と、第1入力電極15とによって、信号がループする第1ループ回路R1が形成される。
第1ループ回路R1には、共振振動数を設定するために、図示しないキャパシタが配置される。また、第1ループ回路R1は、抵抗素子を有していても良い。
第2出力電極16は、水晶振動子11の第2面11b上に、第1入力電極15とは離間して配置される。第2出力電極16と、第1入力電極15とは電気的に接続していない。第2出力電極16は、第2インバータ13の第2出力信号B2を水晶振動子11に印加する。第2インバータ13と第2出力電極16との間は、信号線によって接続される。
第2入力電極17は、水晶振動子11の第1面11a上に、第1出力電極14とは離間して配置される。第2入力電極17と、第1出力電極14とは電気的に接続していない。第2入力電極17は、水晶振動子11が発電した第2電圧信号A2を入力して第2インバータ13に出力する。第2インバータ13と第2入力電極17との間は、信号線によって接続される。
第2インバータ13は、水晶振動子11が発電した第2電圧信号A2を入力して、入力した第2電圧信号A2を反転増幅した第2出力信号B2を出力する。第2インバータ13の第2出力信号B2は、第2出力電極16及びバッファ18の第2の入力部に出力される。
水晶振動子11と、第2インバータ13と、第2出力電極16と、第2入力電極17とによって、信号がループする第2ループ回路R2が形成される。第2ループ回路R2は、第1ループ回路R1とは電気的に接続していないが、水晶振動子11の振動により、音響的に結合している。
第2ループ回路R2には、共振振動数を設定するために、図示しないキャパシタが配置される。また、第2ループ回路R2は、抵抗素子を有していても良い。
第1ループ回路R1の共振振動数と、第2ループ回路R2の共振振動数とが、同じになるように図示しないキャパシタの静電容量が設定される。
発振器10では、第1出力電極14及び第2出力電極16は、水晶振動子11を厚み滑りモードで逆相に変位させるように、水晶振動子11に接続される。また、第1入力電極15及び第2入力電極17は、水晶振動子11が厚み滑りモードで振動して発電する逆相の電圧信号を入力するように水晶振動子11に接続される。
次に、上述した発振器10の動作を、以下に説明する。
まず、第1インバータ12の第1出力信号B1が第1出力電極14を介して、水晶振動子11の第1面11aに印加される。水晶振動子11は、厚み滑りモードで駆動されて、第1面11a及び第2面11bは、逆相で変位する。その結果、圧電効果によって、第1面11aと第2面11bとから、反対の極性の電圧が発生する。
第2インバータ13は、水晶振動子11が発電した第2電圧信号A2を第2入力電極17を介して入力し、入力した第2電圧信号A2を反転増幅した第2出力信号B2を出力する。そして、第2インバータ13の第2出力信号B2は、第2出力電極16を介して、水晶振動子11の第2面11bに印加されて、水晶振動子11は厚み滑りモードで駆動されて、第1面11aと第2面11bとから、反対の極性の電圧が発生する。
第1インバータ12は、水晶振動子11が発電した第1電圧信号A1を第1入力電極15を介して入力し、入力した第1電圧信号A1を反転増幅した第1出力信号B1を出力する。
第1電圧信号A1と第2電圧信号A2とは、同期しており、振幅の大きさは同じであるが、極性が異なっている。また、第1出力信号B1と第2出力信号B2とは、同期しており、振幅の大きさは同じであるが、極性が異なっている。
このように、第1ループ回路R1では、第1インバータ12が、水晶振動子11が発電する第2電圧信号A2とは逆相の第1電圧信号A1を入力し、第2出力信号B2とは逆相に水晶振動子11を変位させるように、第1出力信号B1を水晶振動子11に出力する。
また、第2ループ回路R2では、第2インバータ13が、水晶振動子11が発電する第1電圧信号A1とは逆相の第2電圧信号A2を入力し、第1出力信号B1とは逆相に水晶振動子11を変位させるように、第2出力信号B2を水晶振動子11に出力する。
第1ループ回路R1及び第2ループ回路R2は、音響的に結合した形で、同じ共振振動数で逆相に共振し、同期した差動型の信号を生成する。
バッファ18は、第1インバータ12及び第2インバータ13それぞれの出力信号を増幅して、同期した差動型の信号C1及び信号C2を出力する。
次に、発振器10が、ノイズを受けた場合の例を、図4を参照して、以下に説明する。
図4は、本明細書に開示する発振器の第1実施形態がノイズを受けた時の例を示す図である。
第1ループ回路R1及び第2ループ回路R2を有する発振器10を流れる信号に外部からノイズが加わったとする。
第1ループ回路R1及び第2ループ回路R2は、電気的に接続していないので、それぞれの回路を流れる信号には、同期した同相のノイズが加えられる。
そのため、バッファ18から出力される信号C1及び信号C2には、同相のノイズが加えられる。信号C1はノイズN1を有し、信号C2はノイズN2を有する。ノイズN1及びノイズN2は、同期しており、同じ大きさ及び同じ極性を有する。
信号C1及び信号C2を受信した受信回路(図示せず)では、信号C1,C2の差を取る時に、ノイズN1とノイズN2とが打ち消し合うので、ノイズの影響が除去された信号が生成される。
また、バッファ18から出力された信号C1,C2が信号線(図示せず)を伝搬している時にノイズを受けた時にも、図1を用いて説明したのと同様にして、ノイズの影響が除去された信号が生成される。
上述した本実施形態の発振器10によれば、電気的に接続されていない独立した2つの回路を用いて、同期した差動型の信号C1、C2が生成されるので、発振器10がノイズを受けた時でも、信号C1、C2には同相のノイズN1,N2が加えられる。従って、受信回路において信号C1、C2の差を取る時に、ノイズN1とノイズN2とが打ち消し合うので、ノイズの影響が除去された信号を生成することができるため、信号のノイズ耐性が向上する。
次に、上述した差動型発振器の第2実施形態を、図5及び図6を参照しながら以下に説明する。第2実施形態について特に説明しない点については、上述の第1実施形態に関して詳述した説明が適宜適用される。また、同一の構成要素には同一の符号を付してある。
図5は、本明細書に開示する発振器の第2実施形態を示す図である。
本実施形態の発振器10では、水晶振動子20は、第1水晶振動子21及び第2水晶振動子22を有する。
第1水晶振動子21は、板状にカットされており、厚み滑りモードで逆相に振動する第1面21a及び第2面21bを有する。同様に、第2水晶振動子22は、板状にカットされており、厚み滑りモードで逆相に振動する第1面22a及び第2面22bを有する。
第1水晶振動子21及び第2水晶振動子22は、同じ方位及び同じ厚みを有するようにカットされており、同じ固有振動数を有する。
第1水晶振動子21の第2面21bと第2水晶振動子22の第1面22aとの間には、第1出力電極14と第2入力電極17とが離間して配置される。第1出力電極14と第2入力電極17とは、電気的に接続していない。
第1水晶振動子21及び第2水晶振動子22は、第1出力電極14及び第2入力電極17を介在させて接合される。電極と水晶振動子との接合法としては、例えば、陽極接合法を用いることができる。
第1水晶振動子21の第1面21a上には、第1入力電極15が配置される。また、第2水晶振動子22の第2面22b上には、第2出力電極16が配置される。
第1水晶振動子21と、第1インバータ12と、第1出力電極14と、第1入力電極15とによって、信号がループする第1ループ回路R1が形成される。
また、第2水晶振動子22と、第2インバータ13と、第2出力電極16と、第2入力電極17とによって、信号がループする第2ループ回路R2が形成される。第2ループ回路R2は、第1ループ回路R1とは電気的に接続していない。
第1ループ回路R1及び第2ループ回路R2には、第1ループ回路R1の共振振動数と、第2ループ回路R2の共振振動数とが、同じになるように図示しないキャパシタが配置される。
次に、上述した発振器10の動作を、以下に説明する。
まず、第1インバータ12の第1出力信号B1が第1出力電極14を介して、第1水晶振動子21の第2面21bに印加される。第1水晶振動子21は、厚み滑りモードで駆動されて、第1面21a及び第2面21bは、逆相で変位する。その結果、圧電効果によって、第1面21aと第2面21bとから、反対の極性の電圧が発生する。
第2インバータ13は、第1水晶振動子21が発電した第2電圧信号A2を第2入力電極17を介して入力し、入力した第2電圧信号A2を反転増幅した第2出力信号B2を出力する。そして、第2インバータ13の第2出力信号B2は、第2出力電極16を介して、第2水晶振動子22の第2面22bに印加されて、第2水晶振動子22は厚み滑りモードで駆動されて、第1面22aと第2面22bとから、反対の極性の電圧が発生する。
また、第1インバータ12は、第1水晶振動子21が発電した第1電圧信号A1を第1入力電極15を介して入力し、入力した第1電圧信号A1を反転増幅した第1出力信号B1を出力する。
第1電圧信号A1と第2電圧信号A2とは、同期しており、振幅の大きさは同じであるが、極性が異なっている。また、第1出力信号B1と第2出力信号B2とは、同期しており、振幅の大きさは同じであるが、極性が異なっている。
このように、第1ループ回路R1では、第1インバータ12が、第1水晶振動子21が発電する第2電圧信号A2とは逆相の第1電圧信号A1を入力して、第2出力信号B2とは逆相に第1水晶振動子21を変位させるように、第1出力信号B1を第1水晶振動子21に出力する。
また、第2ループ回路R2では、第2インバータ13が、第2水晶振動子22が発電する第1電圧信号A1とは逆相の第2電圧信号A2を入力して、第1出力信号B1とは逆相に第2水晶振動子22を変位させるように、第2出力信号B2を第2水晶振動子22に出力する。
このようにして、第1ループ回路R1及び第2ループ回路R2は、音響的に結合した形で、同じ共振振動数で逆相に共振して、同期した差動型の信号を生成する。
バッファ18は、第1インバータ12及び第2インバータ13それぞれの出力信号を増幅して、同期した差動型の信号C1及び信号C2を出力する。
次に、発振器10が、ノイズを受けた場合の例を、図6を参照して、以下に説明する。
図6は、本明細書に開示する発振器の第2実施形態がノイズを受けた時の例を示す図である。
第1ループ回路R1及び第2ループ回路R2を有する発振器10を流れる信号に外部からノイズが加わったとする。
そのため、バッファ18から出力される信号C1及び信号C2には、同相のノイズが加えられる。信号C1はノイズN1を有し、信号C2はノイズN2を有する。ノイズN1及びノイズN2は、同期しており、同じ大きさ及び同じ極性を有する。
信号C1及び信号C2を受信した受信回路(図示せず)では、信号C1,C2の差を取る時に、ノイズN1とノイズN2とが打ち消し合うので、ノイズの影響が除去された信号が生成される。
また、バッファ18から出力された信号C1,C2が信号線を伝搬している時にノイズを受けた時にも、図1を用いて説明したのと同様にして、ノイズの影響が除去された信号が生成される。
上述した本実施形態の発振器10によれば、第1実施形態と同様の効果が奏される。
本発明では、上述した実施形態の差動型発振器は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更が可能である。また、一の実施形態が有する構成要件は、他の実施形態にも適宜適用することができる。
例えば、上述した各実施形態では、発振器は、バッファを有していたが、生成した差動型の信号を増幅しないで出力する時には、バッファを有していなくてもよい。
また、上述した各実施形態では、発振器は、反転増幅器としてインバータを有していた。反転増幅器は、圧電体が発電した電圧信号を入力し、入力した電圧信号を反転増幅する回路であれば、前記第1反転増幅器に出力する回路であれば、インバータ以外の回路であっても良い。
ここで述べられた全ての例及び条件付きの言葉は、読者が、発明者によって寄与された発明及び概念を技術を深めて理解することを助けるための教育的な目的を意図する。ここで述べられた全ての例及び条件付きの言葉は、そのような具体的に述べられた例及び条件に限定されることなく解釈されるべきである。また、明細書のそのような例示の機構は、本発明の優越性及び劣等性を示すこととは関係しない。本発明の実施形態は詳細に説明されているが、その様々な変更、置き換え又は修正が本発明の精神及び範囲を逸脱しない限り行われ得ることが理解されるべきである。
10 発振器
11 水晶振動子 (圧電体)
11a 第1面
11b 第2面
12 第1インバータ (反転増幅器)
13 第2インバータ (反転増幅器)
14 第1出力電極
15 第1入力電極
16 第2出力電極
17 第2入力電極
18 バッファ
R1 第1ループ回路
R2 第2ループ回路
20 水晶振動子
21 第1水晶振動子 (第1圧電体)
21a 第1面
21b 第2面
22 第2水晶振動子 (第2圧電体)
22a 第1面
22b 第2面
110 発振器
111 水晶振動子
112 インバータ
114 出力電極
115 入力電極
118 バッファ
119 マッチング回路
120 受信回路
121a 信号線
121b 信号線

Claims (2)

  1. 厚み滑りモードで振動する圧電体と、
    第1反転増幅器と、
    第2反転増幅器と、
    前記第1反転増幅器の出力信号を前記圧電体に印加する第1出力電極と、
    前記第2反転増幅器の出力信号を前記圧電体に印加する第2出力電極と、
    前記圧電体が発電した電圧信号を入力して前記第1反転増幅器に出力する第1入力電極と、
    前記圧電体の発電した電圧信号を入力して前記第2反転増幅器に印加する第2入力電極と、
    を備え、
    前記第1出力電極及び前記第2出力電極は、前記圧電体を逆相に変位させるように、前記圧電体に接続され、前記第1入力電極及び前記第2入力電極は、前記圧電体が発電する逆相の電圧信号を入力するように前記圧電体に接続されており、
    前記圧電体は、第1圧電体及び第2圧電体を有し、
    前記第1圧電体は、厚み滑りモードで逆相に振動する第1面及び第2面を有し、
    前記第2圧電体は、厚み滑りモードで逆相に振動する第3面及び第4面を有し、
    前記第2面と前記第3面との間には、前記第1出力電極と第2入力電極とが離間して配置され、前記第1圧電体及び前記第2圧電体は、前記第1出力電極及び第2入力電極を介在させて接合されており、
    前記第1面には、前記第1入力電極が配置され、
    前記第4面には、前記第2出力電極が配置される差動出力型の発振器。
  2. 前記第1圧電体及び前記第2圧電体は、同じ固有振動数を有する請求項に記載の差動出力型の発振器。
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