JP2013197836A - 発振器及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】異常発振を抑制しながら周波数可変範囲を広げることが可能な発振器及び電子機器を提供すること。
【解決手段】発振器1は、水晶振動子10(発振素子)と、水晶振動子10の出力端子から入力端子に至る発振ループ(帰還経路)に設けられているCMOSインバーター20(増幅素子)と、発振ループに設けられている可変容量ダイオード30と、発振ループに含まれる、水晶振動子10の出力端子からCMOSインバーター20の入力端子に至る経路に設けられている位相遅延部100と、を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、発振器及び電子機器に関する。
制御電圧に応じて発振周波数を変化させることができる電圧制御型発振器(VCO:Voltage Controlled Oscillator)が広く知られており、様々な用途に使用されている。周波数安定度の高い水晶振動子を用いた電圧制御型水晶発振器(VCXO:Voltage Controlled X’tal Oscillator)や弾性表面波(SAW:Surface Acoustic Wave)共振子を用いた電圧制御型SAW発振器(VCSO:Voltage Controlled SAW Oscillator)等が様々な用途に使用されている。VCXOは周波数安定度が高く、VCSOは高い発振周波数が得られるため、用途に応じてこれらの発振器が使い分けられている。これらの発振器では、水晶振動子やSAW共振子等の共振子の一端に可変容量素子を接続することで、共振子の共振周波数と反共振周波数の間で可変容量素子の容量値に応じた周波数で発振させることができる。共振周波数と反共振周波数の差が小さい場合、即ち、VCOとしての周波数可変範囲が狭い場合、VCOとしての周波数可変範囲を広げる目的で、共振子に直列にインダクタンス素子(伸長コイル)を挿入する場合がある。
例えば、特許文献1等に伸長コイルを用いて周波数可変範囲を広げた電圧制御型発振器(VCO)が開示されている。
特開2010−193208号公報
ところが、発振器に伸長コイルを挿入することで、本来の発振モード以外に、伸長コイルのインダクタンスLと回路の容量(可変容量素子の容量等)CによるLC発振モードも存在することになり、発振起動時の様々な条件によってはLC発振が選択されてしまい、本来の周波数での発振が阻害されるおそれがある。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明のいくつかの態様によれば、異常発振を抑制しながら周波数可変範囲を広げることが可能な発振器及び電子機器を提供することができる。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例に係る発振器は、発振素子と、前記発振素子の一端から他端に至る帰還経路に設けられている増幅素子と、前記帰還経路に設けられている可変容量素子と、前記帰還経路に含まれる、前記発振素子の一端から前記増幅素子の入力端子に至る経路に設けられている位相遅延部と、を含む。
本適用例に係る発振器では、発振素子の出力信号は、位相遅延部で位相が遅れて増幅素子に入力される。発振素子の出力信号に対する増幅素子の入力信号の位相遅れが大きいほど発振周波数の変化率が大きくなるため、位相遅延部により増幅素子の入力信号の位相が遅れた状態にすることで、可変容量素子の容量値の変化に対する発振周波数の変化量を大きくすることができる。従って、本適用例に係る発振器によれば、可変容量素子の一端に入力される制御信号の入力範囲に対する発振周波数の可変範囲を広く(感度を高く)することができる。
また、本適用例に係る発振器によれば、位相遅延部を設けたことで発振周波数の可変範囲を広くすることができるので、帰還経路上にインダクタンス素子を設ける必要がない。そのため、インダクタンス素子が発生させる磁場のエネルギーと負荷容量の静電エネルギーとの交換により起こる、本来の周波数と異なる周波数での異常発振を抑制することができる。
[適用例2]
上記適用例に係る発振器において、前記位相遅延部は、トランスバーサル型弾性表面波フィルターであってもよい。
[適用例3]
上記適用例に係る発振器において、前記位相遅延部は、移相回路であってもよい。
[適用例4]
上記適用例に係る発振器において、前記位相遅延部は、伝送線路であってもよい。
[適用例5]
上記適用例に係る発振器において、前記可変容量素子は、前記帰還経路上の前記増幅素子の入力端子側にある端子に容量値を制御するための制御信号が入力され、前記帰還経路上の前記増幅素子の出力端子側にある端子にバイアス信号が入力されるようにしてもよい。
本適用例に係る発振器によれば、他の容量と比較して相対的に容量値が大きい可変容量素子と直流カット用容量素子を、制御信号の入力端子とグランドとの間に直列に接続させることができる。そのため、可変容量素子の、帰還経路上の増幅素子の出力端子側にある端子に容量値を制御するための制御信号が入力され、前記帰還経路上の前記増幅素子の入力端子側にある端子にバイアス信号が入力されるようにした場合(可変容量素子と直流カット用容量素子を、制御信号の入力端子とグランドとの間に直列に接続させた場合)と比較して、制御信号の入力端子とグランドとの間の合成容量を小さくすることができる。従って、制御信号に対して、入力抵抗値と合成容量値による時定数を小さくすることができるので、制御信号の周波数帯域を広くする(制御信号の変化に追従して発振周波数が変化する応答性を高くする)ことができる。
[適用例6]
上記適用例に係る発振器は、前記帰還経路に含まれる、前記増幅素子の出力端子から前記可変容量素子の一端に至る経路に設けられ、前記増幅素子の出力信号の直流成分をカットする直流カット用容量素子を含み、前記帰還経路に含まれる、前記直流カット用容量素子の一端から前記増幅素子の入力端子に至る経路に、周波数選択性を有する素子が設けられていてもよい。
本適用例に係る発振器では、帰還経路において、可変容量素子と増幅素子の入力端子との間には、直流カット用容量素子ではなく、周波数選択性を有する素子が接続されている。そのため、可変容量素子の一端に入力される制御信号の変動による高周波成分は、周波数選択性を有する素子で減衰され、増幅素子の入力端子にほとんど伝搬しない。従って、本適用例に係る発振器によれば、制御信号の変動による高周波成分に起因する異常発振を抑制することができる。
また、直流カット用容量素子は、可変容量素子と増幅素子の入力端子との間に接続されていないので、直流カット用容量素子の容量値を大きくしても、可変容量素子の一端に入力される制御信号の変動による高周波成分が直流カット用容量素子を介して増幅素子の入力端子に伝搬することはない。そのため、可変容量素子の容量値に対して直流カット用容量素子の容量値を十分に大きくすることができる。従って、本実施形態の発振器によれば、比較的広い周波数可変範囲を維持することができる。
[適用例7]
上記適用例に係る発振器において、前記周波数選択性を有する素子は、前記発振素子であってもよい。
本適用例に係る発振器によれば、可変容量素子の一端に入力される制御信号の変動による高周波成分は、周波数選択性の高い発振素子で十分に減衰され、増幅素子の入力端子にほとんど伝搬しない。従って、本適用例に係る発振器によれば、専用の素子を追加することなく、制御信号の変動による高周波成分に起因する異常発振を抑制することができる。
[適用例8]
本適用例に係る電子機器は、上記のいずれかの適用例に係る発振器を含む。
第1実施形態の発振器の構成例を示す図。 水晶振動子の等価回路を示す図。 位相遅延部の一例であるトランスバーサル型SAWフィルターの構成例を示す図。 位相遅延部の一例である移相回路の構成例を示す図。 第2実施形態の発振器の構成例を示す図。 図6(A)は第1実施形態の発振器における時定数回路を示す図であり、図6(B)は第2実施形態の発振器における時定数回路を示す図。 本実施形態の電子機器の機能ブロック図。 本実施形態の電子機器の外観の一例を示す図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.発振器
1−1.第1実施形態
図1は、第1実施形態の発振器の構成例を示す図である。図1に示すように、本実施形態の発振器1は、水晶振動子10、CMOSインバーター20、可変容量ダイオード30、コンデンサー40、抵抗50、抵抗60、コンデンサー70、コンデンサー80、抵抗90、位相遅延部100を含んで構成されている。ただし、本実施形態の発振器1は、これらの要素の一部を省略又は変更したり、他の要素を追加した構成としてもよい。
CMOSインバーター20(増幅素子の一例)は、入力端子(ゲート端子)が位相遅延部100の出力端子に接続されており、出力端子(ドレイン端子)はDCカット用のコンデンサー40(直流カット用容量素子の一例)の一端に接続されている。
位相遅延部100の入力端子とCMOSインバーター20の出力端子には、それぞれ水晶振動子10の負荷容量として機能するコンデンサー70とコンデンサー80が接続されている。また、位相遅延部100の入力端子とCMOSインバーター20の出力端子の間には、抵抗90(帰還抵抗)が接続されている。さらに、位相遅延部100の入力端子は、水晶振動子10の出力端子にも接続されている。
DCカット用のコンデンサー40の他端は、可変容量ダイオード30(可変容量素子の一例)のカソード端子に接続されており、このカソード端子には、抵抗50(入力抵抗)を介して制御電圧Vcが供給される。
可変容量ダイオード30のアノード端子は、水晶振動子10の入力端子が接続されており、このアノード端子には、抵抗60(バイアス抵抗)を流れる電流に応じたバイアス電圧が供給される。
水晶振動子10(発振素子の一例)は、図2に示すような等価回路で表される。Rは等価直列抵抗、Lは等価直列インダクタンス、Cは等価直列容量、Cは並列容量である。
そして、水晶振動子10の入力端子から、位相遅延部100、CMOSインバーター20、コンデンサー40、可変容量ダイオード30を通り、水晶振動子10の出力端子に至る発振ループ(帰還経路の一例)が形成されており、水晶振動子10は、並列容量Cと、コンデンサー70、コンデンサー80、コンデンサー40、可変容量ダイオード30の合成容量(負荷容量)Cに応じた周波数で発振を継続する。
可変容量ダイオード30の容量値は制御電圧Vcにより所定の範囲で増減するので、合成容量Cは制御電圧Vcにより決まる。従って、本実施形態の発振器1は、制御電圧Vcにより発振周波数を所定の範囲で変更可能な電圧制御型水晶発振器(VCXO)となっている。
なお、位相遅延部100は、例えば、トランスバーサル型弾性表面波(SAW)フィルター、移相回路、伝送線路の信号伝播遅延を利用したもの等により実現することができる。
トランスバーサル型SAWフィルターは、図3に示すように、圧電基板110(水晶基板等)に入力用の櫛形電極(IDT:Interdigital Transducer)112と出力用の櫛形電極(IDT)114が形成されたものである。入力端子102から入力用のIDT112に電気信号が加わると、表面弾性波が発生し、この表面弾性波は圧電基板110の表面に沿って伝播し、出力用のIDT114に到達する。出力用のIDT114に到達した表面弾性波は電気信号に変換されて出力端子104から出力される。周波数特性はIDTの重み付け(形状)により決定される。
移相回路は、例えば図4に示すように、入力端子102と演算増幅器120の反転入力端子(−入力端子)及び非反転入力端子(+入力端子)との間に、それぞれ抵抗122及び抵抗124が接続され、演算増幅器120の非反転入力端子(+入力端子)とグランドの間にコンデンサー126が接続され、演算増幅器120の出力端子が出力端子104に接続されて構成される。入力端子102から入力された信号は、抵抗122と抵抗124の各抵抗値、コンデンサー126の容量値により決まる位相だけ遅れて出力端子104から出力される。
伝送線路の信号伝播遅延を利用したものとしては、例えば、伝送線路を信号が伝播する速度を光速の60%とすると、500MHzの信号に対して9cmの伝送線路により90°の位相遅れが生じる。
このような構成の本実施形態の発振器1では、水晶振動子10の出力信号は、位相遅延部100で位相が遅れてCMOSインバーター20に入力される。水晶振動子10の出力信号に対するCMOSインバーター20の入力信号の位相遅れが大きいほど発振周波数の変化率が大きくなるため、位相遅延部100によりCMOSインバーター20の入力信号の位相が遅れた状態にすることで、可変容量ダイオード30の容量値の変化に対する発振周波数の変化量を大きくすることができる。従って、本実施形態の発振器によれば、制御電圧Vcの入力範囲に対する発振周波数の可変範囲を広く(感度を高く)することができる。
また、本実施形態の発振器によれば、発振ループ上に伸長コイルが存在しないので、伸長コイルが発生させる磁場のエネルギーと負荷容量の静電エネルギーとの交換により起こるLC発振を抑制することができる。
また、本実施形態の発振器1では、発振ループにおいて、可変容量ダイオード30とCMOSインバーター20の入力端子(ゲート端子)との間には、DCカット用のコンデンサー40ではなく、水晶振動子10が接続されている。水晶振動子10は、周波数選択性が高いため、制御電圧Vcの変動による高周波成分は、水晶振動子10で大きく減衰され、CMOSインバーター20の入力端子(ゲート端子)にほとんど伝搬しない。
なお、可変容量ダイオード30は、DCカット用のコンデンサー40と抵抗90を介してCMOSインバーター20の入力端子(ゲート端子)に接続されているが、抵抗90は帰還抵抗なのでその抵抗値が大きく(例えば数kΩ)、制御電圧Vcの変動による高周波成分は抵抗90で大きく減衰されるためCMOSインバーター20の入力端子(ゲート端子)にはほとんど伝搬しない。
このように、本実施形態の発振器によれば、制御電圧Vcの変動による高周波成分がCMOSインバーター20の入力端子(ゲート端子)にはほとんど伝搬しないので、異常発振を抑制することができる。
また、DCカット用のコンデンサー40は、可変容量ダイオード30とCMOSインバーター20の入力端子(ゲート端子)との間に接続されていないので、DCカット用のコンデンサー40の容量値を大きくしても、制御電圧Vcの変動による高周波成分がDCカット用のコンデンサー40を介してCMOSインバーター20の入力端子(ゲート端子)に伝搬することはない。そのため、可変容量ダイオード30の容量値に対してDCカット用のコンデンサー40の容量値を十分に大きくすることができる。従って、本実施形態の発振器によれば、比較的広い周波数可変範囲を維持することができる。
1−2.第2実施形態
図5は、第2施形態の発振器の構成例を示す図である。図5に示すように、第2実施形態の発振器1は、水晶振動子10、CMOSインバーター20、可変容量ダイオード30、コンデンサー40、抵抗50、抵抗60、コンデンサー70、コンデンサー80、抵抗90、位相遅延部100を含んで構成されている。ただし、本実施形態の発振器1は、これらの要素の一部を省略又は変更したり、他の要素を追加した構成としてもよい。
CMOSインバーター20(増幅素子の一例)は、入力端子(ゲート端子)が位相遅延部100の出力端子に接続されており、出力端子(ドレイン端子)はDCカット用のコンデンサー40(直流カット用容量素子の一例)の一端に接続されている。
位相遅延部100の入力端子とCMOSインバーター20の出力端子には、それぞれ水晶振動子10の負荷容量として機能するコンデンサー70とコンデンサー80が接続されている。また、位相遅延部100の入力端子とCMOSインバーター20の出力端子の間には、抵抗90(帰還抵抗)が接続されている。さらに、位相遅延部100の入力端子は、水晶振動子10の出力端子にも接続されている。
DCカット用のコンデンサー40の他端は、可変容量ダイオード30のアノード端子に接続されており、このアノード端子には、抵抗60(バイアス抵抗)を流れる電流に応じたバイアス電圧が供給される。
可変容量ダイオード30のカソード端子は、水晶振動子10の入力端子が接続されており、このカソード端子には、抵抗50(入力抵抗)を介して制御電圧Vcが供給される。
すなわち、第2実施形態の発振器1は、可変容量ダイオード30を接続する方向が第1実施形態と逆になっている。これは、制御電圧Vcの入力端子に対して、入力抵抗50の抵抗値Rと、可変容量ダイオード30のカソード端子とグランドの間の合成容量値Cとによる時定数回路が構成されており、第1実施形態よりも時定数Rを小さくして制御電圧Vcの周波数帯域を広くする(制御電圧Vcの変化に追従して発振周波数が変化する応答性を高くする)ためである。
図6(A)は第1実施形態における時定数回路を示す図であり、図6(B)は第2実施形態における時定数回路を示す図である。図6(A)及び図6(B)において、Rは抵抗50の抵抗値、Cは水晶振動子10の並列容量の容量値、Cは可変容量ダイオード30の容量値、CはDCカット用のコンデンサー40の容量値、CL1はコンデンサー70の容量値、CL2はコンデンサー80の容量値である。
図6(A)より、第1実施形態における時定数回路の時定数Rは、次式(1)で計算される。
Figure 2013197836
一方、図6(B)より、第2実施形態における時定数回路の時定数Rは、次式(2)で計算される。
Figure 2013197836
一般に、発振器1の周波数可変範囲を広くするために、CはC,CL1,CL2はよりも大きく、CはCよりも十分大きい値となる。
一例として、C=3pF,C=10pF,C=10pF,CL1=3pF,CL2=3pFとすると、第1実施形態の発振器1では式(1)よりC≒4.35pF、第2実施形態の発振器1では式(2)よりC≒3.57pFとなる。
従って、一般に、制御電圧Vcの入力端子とグランドの間に可変容量ダイオード30とDCカット用のコンデンサー40を並列に接続する第1実施形態の発振器1よりも、直列に接続する第2実施形態の発振器1の方が、可変容量ダイオード30のカソード端子とグランドの間の合成容量値Cが小さくなるため、入力抵抗50の抵抗値Rが同じであれば時定数Rを小さくすることができる。
このように、第2実施形態の発振器によれば、他の容量と比較して相対的に容量値が大きい可変容量ダイオード30とDCカット用のコンデンサー40を、制御電圧Vcの入力端子とグランドとの間に直列に接続させることができる。従って、制御電圧Vcに対する時定数回路の時定数Rを第1実施形態よりも小さくすることができるので、制御電圧Vcの周波数帯域を広くする(制御電圧Vcの変化に追従して発振周波数が変化する応答性を高くする)ことができる。
また、第2実施形態の発振器によれば、第1実施形態の発振器と同様に、位相遅延部100によりCMOSインバーター20の入力信号の位相が遅れた状態にすることで、制御電圧Vcの一定範囲に対する発振周波数の可変範囲を広くすることができる。
また、本実施形態の発振器によれば、発振ループ上に伸長コイルが存在しないので、伸長コイルが発生させる磁場のエネルギーと負荷容量の静電エネルギーとの交換により起こるLC発振を抑制することができる。
また、第2実施形態の発振器によれば、第1実施形態の発振器と同様に、制御電圧Vcの変動による高周波成分がCMOSインバーター20の入力端子(ゲート端子)にはほとんど伝搬しないので、異常発振を抑制することができる。
また、第2実施形態の発振器によれば、第1実施形態の発振器と同様に、可変容量ダイオード30の容量値に対してDCカット用のコンデンサー40の容量値を十分に大きくすることができるので、比較的広い周波数可変範囲を維持することができる。
2.電子機器
図7は、本実施形態の電子機器の機能ブロック図である。また、図8は、本実施形態の電子機器の一例であるスマートフォンの外観の一例を示す図である。
本実施形態の電子機器200は、クロック生成部210、CPU(Central Processing Unit)220、操作部230、ROM(Read Only Memory)240、RAM(Random Access Memory)250、通信部260、表示部270、音出力部280を含んで構成されている。なお、本実施形態の電子機器は、図7の構成要素(各部)の一部を省略又は変更したり、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
クロック生成部210は、発振器212の発振信号を原振クロックとして、各種のクロック信号を生成する。発振器212は、例えば、前述した第1実施形態又は第2実施形態の発振器1のいずれかである。
CPU220は、ROM240等に記憶されているプログラムに従い、クロック生成部210が生成する各種のクロック信号を用いて各種の計算処理や制御処理を行う。具体的には、CPU220は、操作部230からの操作信号に応じた各種の処理、外部とデータ通信を行うために通信部260を制御する処理、表示部270に各種の情報を表示させるための表示信号を送信する処理、音出力部280に各種の音を出力させる処理等を行う。
操作部230は、操作キーやボタンスイッチ等により構成される入力装置であり、ユーザーによる操作に応じた操作信号をCPU220に出力する。
ROM240は、CPU220が各種の計算処理や制御処理を行うためのプログラムやデータ等を記憶している。
RAM250は、CPU220の作業領域として用いられ、ROM240から読み出されたプログラムやデータ、操作部230から入力されたデータ、CPU220が各種プログラムに従って実行した演算結果等を一時的に記憶する。
通信部260は、CPU220と外部装置との間のデータ通信を成立させるための各種制御を行う。
表示部270は、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成される表示装置であり、CPU220から入力される表示信号に基づいて各種の情報を表示する。
音出力部280は、スピーカー等の音を出力する装置である。
発振器212として本実施形態の発振器1を組み込むことにより、より信頼性の高い電子機器を実現することができる。
このような電子機器200としては種々の電子機器が考えられ、例えば、パーソナルコンピューター(例えば、モバイル型パーソナルコンピューター、ラップトップ型パーソナルコンピューター、タブレット型パーソナルコンピューター)、携帯電話機などの移動体端末、ディジタルスチールカメラ、インクジェット式吐出装置(例えば、インクジェットプリンター)、ルーターやスイッチなどのストレージエリアネットワーク機器、ローカルエリアネットワーク機器、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ゲーム用コントローラー、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシュミレーター、ヘッドマウントディスプレイ、モーショントレース、モーショントラッキング、モーションコントローラー、PDR(歩行者位置方位計測)等が挙げられる。
3.変形例
本発明は本実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
発振素子としては、例えば、SAW共振子、ATカット水晶振動子、SCカット水晶振動子、音叉型水晶振動子、その他の圧電振動子やMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)振動子などを用いることができる。
発振素子の基板材料としては、水晶、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム等の圧電単結晶や、ジルコン酸チタン酸鉛等の圧電セラミックス等の圧電材料、又はシリコン半導体材料等を用いることができる。
発振素子の励振手段としては、圧電効果によるものを用いてもよいし、クーロン力による静電駆動を用いてもよい。
また、増幅素子としては、バイポーラトランジスター、電界効果トランジスター(FET:Field Effect Transistor)、金属酸化膜型電界効果トランジスター(MOSFET:Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)、サイリスター等を用いることができる。
また、本実施形態では、電圧制御型水晶発振器(VCXO)を例に挙げて説明したが、本発明の発振器は、これに限られず、圧電発振器(水晶発振器等)、SAW発振器、電圧制御型発振器(VCXOやVCSO等)、温度補償型発振器(TCXO等)、恒温型発振器(OCXO等)、シリコン発振器、原子発振器等であってもよい。
上述した実施形態および変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各実施形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1 発振器、10 水晶振動子、20 CMOSインバーター、30 可変容量ダイオード、40 コンデンサー、50 抵抗、60 抵抗、70 コンデンサー、80 コンデンサー80、90 抵抗、100 位相遅延部、102 位相遅延部の入力端子、104 位相遅延部の出力端子、110 圧電基板、112 櫛形電極(IDT)、114 櫛形電極(IDT)、120 演算増幅器、122 抵抗、124 抵抗、126 コンデンサー、200 電子機器、210 クロック生成部、212 発振器、220 CPU、230 操作部、240 ROM、250 RAM、260 通信部、270 表示部、280 音出力部

Claims (8)

  1. 発振素子と、
    前記発振素子の一端から他端に至る帰還経路に設けられている増幅素子と、
    前記帰還経路に設けられている可変容量素子と、
    前記帰還経路に含まれる、前記発振素子の一端から前記増幅素子の入力端子に至る経路に設けられている位相遅延部と、を含む、発振器。
  2. 請求項1において、
    前記位相遅延部は、トランスバーサル型弾性表面波フィルターである、発振器。
  3. 請求項1において、
    前記位相遅延部は、移相回路である、発振器。
  4. 請求項1において、
    前記位相遅延部は、伝送線路である、発振器。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項において、
    前記可変容量素子は、
    前記帰還経路上の前記増幅素子の入力端子側にある端子に容量値を制御するための制御信号が入力され、前記帰還経路上の前記増幅素子の出力端子側にある端子にバイアス信号が入力される、発振器。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項において、
    前記帰還経路に含まれる、前記増幅素子の出力端子から前記可変容量素子の一端に至る経路に設けられ、前記増幅素子の出力信号の直流成分をカットする直流カット用容量素子を含み、
    前記帰還経路に含まれる、前記可変容量素子の他端から前記増幅素子の入力端子に至る経路に、周波数選択性を有する素子が設けられている、発振器。
  7. 請求項6において、
    前記周波数選択性を有する素子は、前記発振素子である、発振器。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の発振器を含む、電子機器。
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