JPH06232629A - 可変周波数発振回路及び可変遅延回路 - Google Patents

可変周波数発振回路及び可変遅延回路

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JPH06232629A
JPH06232629A JP5017203A JP1720393A JPH06232629A JP H06232629 A JPH06232629 A JP H06232629A JP 5017203 A JP5017203 A JP 5017203A JP 1720393 A JP1720393 A JP 1720393A JP H06232629 A JPH06232629 A JP H06232629A
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JP
Japan
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variable
input
frequency
channel mos
circuit
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Application number
JP5017203A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Harada
博行 原田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 周波数の可変範囲が広くとれ、回路組み立て
後に周波数可変範囲の微調整が不要な可変周波数発振回
路を得る。 【構成】 反転増幅器1の入出力間に水晶振動子4と負
荷容量7a,7bで構成された正帰還ループを設ける。
水晶振動子4と反転増幅器1との間に可変遅延回路12
を挿入する。周波数制御端子5に入力される制御信号に
よって可変遅延回路12における信号の遅延時間を制御
する。 【効果】 可変遅延回路12での遅延時間を変化させ、
反転増幅器1へ帰還する信号の位相を変えて発振周波数
を制御するので、発振周波数の変化範囲が広くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、外部からの制御信号
に応じて発振周波数を変えることのできる可変周波数発
振回路に関し、特に可変周波数範囲の広帯域化及びそれ
に用いられる可変遅延回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の可変周波数発振回路の構成
を示す回路図である。図において、1はインバータ2a
とインバータ2aの入出力端間に接続された帰還抵抗3
とで構成された反転増幅器、2bは反転増幅器1の出力
端であるインバータ2aの出力端に入力端を接続し信号
出力端子6に出力端を接続し信号出力端子6に接続され
る負荷を駆動するバッファとして働くインバータ、4は
反転増幅器1の入出力端間に接続された水晶振動子、7
cは一方端を反転増幅器1の出力端に接続し他方端を接
地電位点8に接続した容量可変の負荷容量、10は反転
増幅器1の入力端と接地電位点8との間に直列に配設さ
れアノード電極を接地電位点8に接続されたバリキャッ
プ、11は一方端をバリキャップ10のカソード電極に
接続し他方端を反転増幅器1の入力端に接続したコンデ
ンサである。また、周波数制御端子5は制限抵抗9を介
してバリキャップ10のカソード電極に接続されてい
る。
【0003】次に動作について説明する。信号出力端子
6から出力される出力信号の周波数、すなわちこの可変
周波数発振回路の発振周波数f0 は、入力した信号の極
性を反転して増幅する反転増幅器1に接続された水晶振
動子4、負荷容量7c、バリキャップ10及びコンデン
サ11によって決定される。
【0004】この可変周波数発振回路の発振周波数f0
を変化させる場合、バリキャップ10あるいは負荷容量
7cの容量を変化させる。ただし、一般的に負荷容量7
cは所要の周波数変化範囲を確保するための微調整用に
用いられ、反転増幅器1の入力側に接続されたバリキャ
ップ10を用いて発振周波数を変化させる。そのために
は、周波数制御端子5に電位を与えることによりバリキ
ャップ10の容量を変化させる。
【0005】一般に、バリキャップは逆方向電圧を与え
て使用する。周波数制御端子5に印加する電位に対し、
バリキャップ10の端子間容量は、図7に示すように周
波数制御端子5に印加する電位を大きくすると小さくな
る特性を有する。
【0006】一般に、バリキャップの容量変化と発振周
波数の関係、つまり、バリキャップの容量が小さい時に
発振周波数が高くなるか、あるいは低くなるかの違い
は、発振回路の構成によって異なる。図6に示す可変周
波数発振回路では、図8に示すように、周波数制御端子
5に与える電位が高くなれば、バリキャップ10の容量
が小さくなり、発振周波数f0 は高くなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の可変周波数発振
回路は以上のように構成されているので、発振回路のバ
リキャップ10の容量を変化させて発振周波数を変化さ
せる方式のため、発振周波数の可変範囲が狭くなり、部
品の容量のばらつきや水晶振動子のばらつきによって個
々の可変周波数発振回路毎に発振周波数が異なることか
ら、所要の周波数変化範囲を確保することが難しく、回
路接続後に負荷容量7cの容量を変えてフリーラン周波
数の微調整が必要であるという問題点があった。また、
可変周波数発振回路を集積回路化する場合、反転増幅器
1とインバータ2b以外の水晶振動子4、負荷容量7
c、バリキャップ10、制限抵抗9及びコンデンサ11
は集積回路内部に取り込めないため、外付部品が多くな
ってしまうなどの問題点があった。
【0008】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、周波数可変範囲を広くすること
でフリーラン周波数の微調整を不要とするとともに、集
積回路化した場合に、外付け部品を削減することができ
る可変周波数発振回路を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る可変周
波数発振回路は、入力端と出力端とを有し、入力端より
入力した入力信号の極性を反転して増幅する反転増幅器
と、前記反転増幅器の前記出力端に接続した一方端と、
他方端とを有し、所定の共振周波数の範囲を持つ共振手
段と、前記共振手段の前記他方端に接続した入力端と、
前記反転増幅器の前記入力端に接続した出力端とを有
し、外部から入力される制御信号に応じて自己の前記入
出力端間の信号伝搬時間を変化させることのできる可変
遅延回路とを備えて構成されている。
【0010】第2の発明に係る可変遅延回路は、入力端
及び出力端と、前記入力端と前記出力端との間に配設さ
れた少なくとも一つのインバータを備え、前記インバー
タは、ゲート電極及びドレイン電極をそれぞれ共通に接
続し、ソース電極をそれぞれ第1及び第2の電源に接続
したPチャネルMOSトランジスタ及びNチャネルMO
Sトランジスタを有し、前記インバータは前記Pチャネ
ルMOSトランジスタまたは前記NチャネルMOSトラ
ンジスタのうちの少なくとも一方のバックゲート電位を
外部から入力される制御信号に応じて可変としたことを
特徴とする。
【0011】
【作用】第1の発明における可変遅延回路は、共振手段
の他方端に出力された信号に付加する遅延時間を変える
ことによって反転増幅回路に帰還する信号の位相を外部
から入力される制御信号に応じて任意に制御することが
でき、発振周波数の可変範囲を共振手段の持つ共振周波
数の範囲全体に渡って広げることができる。また、可変
遅延回路をトランジスタのみで構成することができ、集
積回路化する際に外付け部品の部品点数を削減すること
ができる。
【0012】第2の発明におけるインバータは、バック
ゲート電位を外部から入力される制御信号に応じて変え
ることにより遅延時間を制御することができる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの発明の一実施例による可変周波数発振
回路の構成を示す回路図である。図1において、1はイ
ンバータ2aとインバータ2aの入出力端間に接続され
た帰還抵抗3とで構成された反転増幅器、2bは反転増
幅器1の出力端に入力端を接続し信号出力端子6に出力
端を接続したインバータ、4は反転増幅器1の出力端に
一方端を接続した水晶振動子、7aは一方端を反転増幅
器1の出力端に接続し他方端を接地電位点8に接続した
負荷容量、7bは一方端を水晶振動子4の他方端に接続
し他方端を接地電位点8に接続した負荷容量、12は入
力端子13を水晶振動子4の他方端に接続し出力端子1
4を反転増幅器1の入力端に接続した可変遅延回路であ
る。可変遅延回路12には周波数制御端子5から遅延時
間を制御するための電位が与えられる。
【0014】次に、図1に示した可変周波数発振回路の
動作について説明する。一般に、増幅器に対して正帰還
をかけることにより発振するが、発振器として使用する
場合、特定の周波数で発振させるのが常である。図1に
示した可変周波数発振回路は、特定の発振周波数f0
発振するように、つまりその特定の周波数で所定の条件
を満たして正帰還がかかるようにある特定の共振周波数
を持った水晶振動子4と負荷容量7a,7bを接続して
いる。
【0015】正帰還のループ全体として見た場合、反転
増幅器1に入力される信号と、その信号が反転増幅器1
で増幅して出力され、水晶振動子4と負荷容量7a,7
bを有するループを通って再び反転増幅器1の入力端に
入力される信号との位相差が0度であり、かつその周波
数でのループゲインが1より大きければ、その周波数で
発振する。
【0016】ループゲインが1より大きくなる周波数範
囲R0 は水晶振動子4等の特性で決まる。正帰還のルー
プ中に可変遅延回路12を挿入し、水晶振動子4と負荷
容量7a,7bで決まる信号の位相の回転に更に信号の
遅延時間を加えることにより、反転増幅器1の入力端に
帰還する信号の位相を任意に変化させることによって、
周波数範囲R0 で発振周波数を任意に制御することがで
きる。ここで、可変遅延回路12における遅延時間の制
御は、周波数制御端子5に印加する信号によって行う。
【0017】次に、図1に示した可変周波数発振回路に
用いられる可変遅延回路の第1の態様を図2に示す。図
2において、13は入力端子、14は出力端子、15は
接地電位点8よりも高い電源電位を与える電源電位点、
Q1はゲート電極を入力端子13に接続しソース電極を
電源電位点15に接続し基板を遅延制御端子16に接続
しバックゲート電位を外部からの印加電圧で可変のPチ
ャネルMOSトランジスタ、Q2はゲート電極を入力端
子13に接続しソース電極を接地電位点8に接続しドレ
イン電極をPチャネルMOSトランジスタQ1のドレイ
ン電極に接続しPチャネルMOSトランジスタQ1とと
もにインバータ17を構成しているNチャネルMOSト
ランジスタ、Q3はゲート電極をPチャネルMOSトラ
ンジスタQ1のドレイン電極に接続しソース電極を電源
電位点15に接続し基板を遅延制御端子16に接続しバ
ックゲート電位を外部からの印加電圧で可変のPチャネ
ルMOSトランジスタ、Q4はゲート電極をNチャネル
MOSトランジスタQ2のドレイン電極に接続しソース
電極を接地電位点8に接続しドレイン電極をPチャネル
MOSトランジスタQ3のドレイン電極及び出力端子1
4に接続しPチャネルMOSトランジスタQ3とともに
インバータ18を構成しているNチャネルMOSトラン
ジスタである。
【0018】入力端子13と出力端子14の間にインバ
ータ17,18が直列に接続された構成であり、図2に
示す可変遅延回路は通常のCMOSバッファと同じ動作
をする。入力端子13から入力した信号はCMOSイン
バータ2段分の遅延を伴って出力端子14から出力され
る。ここでインバータ17,18を直列に2段接続した
のは非反転のバッファとして使用するためである。そし
て、各インバータ17,18での遅延時間を制御するた
めにPチャネルMOSトランジスタQ1,Q3の基板を
遅延制御端子16に接続しバックゲート電位を制御して
おり、遅延制御端子16の電位を高くすると遅延時間が
小さくなる。ただし、通常、バックゲート電位は電源電
位を上限とする。逆に、遅延制御端子16の電位を下げ
ることにより遅延時間が大きくなる。
【0019】そして、図2に示した可変遅延回路を図1
に示した可変周波数発振回路に用いる場合、図2に示し
た可変遅延回路の入力端子13を水晶振動子4の他方端
に接続し出力端子14を反転増幅器1の入力端に接続し
遅延制御端子16を周波数制御端子5に接続して外部か
ら可変遅延回路の遅延時間を制御する。図2に示した可
変遅延回路はMOSトランジスタのみで構成でき、図1
に示した可変周波数発振回路の集積回路化が容易にな
る。また図2に示した可変遅延回路は比較点簡単な構成
で精度の良い、そして制御の容易な可変遅延回路となっ
ている。
【0020】なお、図2において、可変遅延回路の第1
の態様として入出力端子13,14間に直列に接続され
たインバータ17,18のPチャネルMOSトランジス
タQ1,Q3のバックゲート電位を制御することにより
遅延時間を可変とする例を示したが、NチャネルMOS
トランジスタQ2,Q4のバックゲート電位を制御して
もよく、またPチャネルMOSトランジスタQ1,Q3
及びNチャネルMOSトランジスタQ2,Q4のバック
ゲート電位を制御してもよく、またPチャネルMOSト
ランジスタQ1,Q3のいづれか一方でもよく、いずれ
の場合も遅延制御回路の遅延時間を制御でき、上記実施
例と同様の効果を奏する。
【0021】次に、図1に示した可変周波数発振回路に
用いられる可変遅延回路の第2の態様を図3に示す。図
3において、13は入力端子、14は出力端子、Q5は
ゲート電極を入力端子13に接続しソース電極を遅延制
御端子16に接続したPチャネルMOSトランジスタ、
Q6はゲート電極を入力端子13に接続しソース電極を
接地電位点8に接続しドレイン電極をPチャネルMOS
トランジスタQ5のドレイン電極に接続しPチャネルM
OSトランジスタQ5とともにインバータ19を構成し
ているNチャネルMOSトランジスタ、Q7はゲート電
極をPチャネルMOSトランジスタQ5のドレイン電極
に接続しソース電極を遅延制御端子16に接続しドレイ
ン電極を出力端子14に接続したPチャネルMOSトラ
ンジスタ、Q8はゲート電極をNチャネルMOSトラン
ジスタQ6のドレイン電極に接続しソース電極を接地電
位点8に接続しドレイン電極をPチャネルMOSトラン
ジスタQ7のドレイン電極に接続しPチャネルMOSト
ランジスタQ7とともにインバータ20を構成している
NチャネルMOSトランジスタである。
【0022】入力端子13と出力端子14の間にインバ
ータ19,20が直列に接続された構成であり、図3に
示す可変遅延回路は通常のCMOSバッファと同じ動作
をする。入力端子13から入力した信号はCMOSイン
バータ2段分の遅延を伴って出力端子14から出力され
る。ここで、インバータ19,20を直列に2段接続し
たのは非反転のバッファとして使用するためである。
【0023】CMOSバッファを使用して遅延時間を制
御する手段の一つとして、電源電位を制御する手段を示
したものである。CMOSバッファの電源端子に相当す
る遅延制御端子16の電位を高くすると遅延時間が小さ
くなり、電位を低くすると遅延時間が大きくなる。
【0024】そして、図3に示した可変遅延回路を図1
に示した可変周波数発振回路に用いる場合、入力端子1
3、出力端子14及び遅延制御端子16の接続は、図2
に示した可変遅延回路の接続と同様に行う。可変遅延回
路での遅延を制御するために周波数制御端子5に入力す
る電位はインバータ19,20の電源電位である。
【0025】次に、図1に示した可変周波数発振回路に
用いられる可変遅延回路の第3の態様を図4に示す。図
4において、13は入力端子、14は出力端子、15は
接地電位点8よりも高い電源電位を与える電源電位点、
Q9はゲート電極を入力端子13に接続しソース電極を
電源電位点15に接続したPチャネルMOSトランジス
タ、21は一方端をPチャネルMOSトランジスタQ9
のドレイン電極に接続し他方端を接地電位点8に接続し
遅延制御端子16から制御信号を入力してこの制御信号
によって電流値が制御される可変電流源、Q10はゲー
ト電極をPチャネルMOSトランジスタQ9のドレイン
電極に接続しソース電極を電源電位点15に接続しドレ
イン電極を出力端子14に接続したPチャネルMOSト
ランジスタ、Q11はゲート電極をPチャネルMOSト
ランジスタQ9のドレイン電極に接続しソース電極を電
源電位点15に接続しドレイン電極をPチャネルMOS
トランジスタQ10のドレイン電極に接続してPチャネ
ルMOSトランジスタQ10とともにインバータ22を
構成しているNチャネルMOSトランジスタである。
【0026】図4に示す可変遅延回路は、可変電流源1
7の電流値を遅延制御端子16から制御することで、P
チャネルMOSトランジスタQ9がオンオフ動作を行う
ことによって、PチャネルMOSトランジスタQ10及
びNチャネルMOSトランジスタQ11のゲート電極へ
供給あるいは引き抜かれる電流値を変化させ、入力端子
14と出力端子15間の遅延時間を変えることができ
る。可変電流源21の電流を多くすれば遅延時間は小さ
くなり、可変電流源21の電流を少なくすれば遅延時間
は大きくなる。
【0027】そして、図4に示した可変遅延回路を図1
に示した可変周波数発振回路に用いる場合、入力端子1
3、出力端子14及び遅延制御端子16の接続は、図2
に示した可変遅延回路の接続と同様に行う。可変遅延回
路での遅延を制御するために周波数制御端子5に入力す
る信号は可変電流源の電流値を制御する制御信号であ
る。
【0028】次に、図1に示した可変周波数発振回路に
用いられる可変遅延回路の第4の態様を図5に示す。図
5において、13は入力端子、14は出力端子、Q12
はゲート電極を接地電位点8に接続し入力端子13にソ
ース電極を接続しドレイン電極を出力端子14に接続し
基板を遅延制御端子16に接続しバックゲート電位を外
部からの印加電圧で可変のPチャネルMOSトランジス
タ、23は一方端を出力端子14に接続し他方端を接地
電位点8に接続したコンデンサである。
【0029】図5に示す可変遅延回路は1つの容量Cと
1つの抵抗Rとによる積分回路と同じ動作をする。Pチ
ャネルMOSトランジスタQ12はバックゲート電位を
制御し可変抵抗として使用しており、遅延制御端子16
の電位を高くすればPチャネルMOSトランジスタQ1
2のソース・ドレイン間の抵抗値が低くなって遅延時間
が小さくなり、逆に遅延制御端子16の電位を低くすれ
ばソース・ドレイン間の抵抗値が高くなって遅延時間は
増大する。
【0030】そして、図5に示した可変遅延回路を図1
に示した可変周波数発振回路に用いる場合、入力端子1
3、出力端子14及び遅延制御端子16の接続は、図2
に示した可変遅延回路の接続と同様に行う。可変遅延回
路での遅延を制御するために周波数制御端子5に入力す
る電位はPチャネルMOSトランジスタQ12のバック
ゲート電位を与える電位である。
【0031】図2乃至図5に示された可変遅延回路を組
み込んだ可変周波数発振回路を集積回路化する場合、水
晶振動子4と負荷容量7a,7bが外付け部品となり、
その他の部品は集積回路内部に取り込むことができる。
【0032】なお、上記実施例では反転増幅器としてイ
ンバータ2aと帰還抵抗3とで構成した反転増幅器1を
用いたが、他の反転増幅器を用いてもよく、上記実施例
と同様の効果を奏する。
【0033】また、可変周波数発振回路に用いる共振素
子として水晶振動子4を用いたが、セラミック振動子や
他の共振素子、あるいは共振回路を用いてもよく、上記
実施例と同様の効果を奏する。
【0034】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の可変周波
数発振回路によれば、共振手段の他方端に接続した入力
端と、反転増幅器の入力端に接続した出力端とを有し、
外部から入力される制御信号に応じて自己の入出力端間
の信号伝搬時間を変化させることのできる可変遅延回路
を備えて構成されているので、共振手段の他方端から出
力され、反転増幅器の入力端に入力される信号の位相を
任意に制御して発振周波数の変化範囲を共振手段の有す
る共振周波数範囲まで任意に広げることができ、回路組
み立て後の周波数変化範囲の微調整が不要な可変周波数
発振回路を得ることができるという効果があり、また可
変周波数発振回路を集積回路化する際に外付け部品の部
品点数を削減することができるという効果がある。
【0035】請求項2記載の可変遅延回路は、入力端と
出力端との間に配設された少なくとも一つのインバータ
を備え、インバータは、ゲート電極及びドレイン電極を
それぞれ共通に接続し、ソース電極をそれぞれ第1及び
第2の電源に接続したPチャネルMOSトランジスタ及
びNチャネルMOSトランジスタを有し、インバータは
PチャネルMOSトランジスタまたはNチャネルMOS
トランジスタのうちの少なくとも一方のバックゲート電
位を外部から入力される制御信号に応じて可変としてい
るので、MOSトランジスタのみで構成でき、集積回路
化が容易な可変遅延回路を得ることができるという効果
があり、また比較点簡単な構成で精度の良い、そして制
御の容易な可変遅延回路を得ることができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による可変周波数発振回路
の構成を示す回路図である。
【図2】図1に示した可変周波数発振回路に用いられる
可変遅延回路の第1の態様を示す回路図である。
【図3】図1に示した可変周波数発振回路に用いられる
可変遅延回路の第2の態様を示す回路図である。
【図4】図1に示した可変周波数発振回路に用いられる
可変遅延回路の第3の態様を示す回路図である。
【図5】図1に示した可変周波数発振回路に用いられる
可変遅延回路の第4の態様を示す回路図である。
【図6】従来の可変周波数発振回路の構成を示す回路図
である。
【図7】バリキャップの端子間容量と端子電位との関係
を示す図である。
【図8】バリキャップの端子電位と発振周波数の関係を
示す図である。
【符号の説明】
1 反転増幅器 2a,2b,17〜20,22 インバータ 3 帰還抵抗 4 水晶振動子 7a〜7c 負荷容量 9 制限抵抗 10 バリキャップ 11,23 コンデンサ 12 可変遅延回路 21 可変電流源
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】次に、図1に示した可変周波数発振回路に
用いられる可変遅延回路の第3の態様を図4に示す。図
4において、13は入力端子、14は出力端子、15は
接地電位点8よりも高い電源電位を与える電源電位点、
Q9はゲート電極を入力端子13に接続しソース電極を
電源電位点15に接続したPチャネルMOSトランジス
タ、21は一方端をPチャネルMOSトランジスタQ9
のドレイン電極に接続し他方端を接地電位点8に接続し
遅延制御端子16から制御信号を入力してこの制御信号
によって電流値が制御される可変電流源、Q10はゲー
ト電極をPチャネルMOSトランジスタQ9のドレイン
電極に接続しソース電極を電源電位点15に接続しドレ
イン電極を出力端子14に接続したPチャネルMOSト
ランジスタ、Q11はゲート電極をPチャネルMOSト
ランジスタQ9のドレイン電極に接続しソース電極を
地電位点8に接続しドレイン電極をPチャネルMOSト
ランジスタQ10のドレイン電極に接続してPチャネル
MOSトランジスタQ10とともにインバータ22を構
成しているNチャネルMOSトランジスタである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】図4に示す可変遅延回路は、可変電流源2
の電流値を遅延制御端子16から制御することで、P
チャネルMOSトランジスタQ9がオンオフ動作を行う
ことによって、PチャネルMOSトランジスタQ10及
びNチャネルMOSトランジスタQ11のゲート電極へ
供給あるいは引き抜かれる電流値を変化させ、入力端子
13出力端子14間の遅延時間を変えることができ
る。可変電流源21の電流を多くすれば遅延時間は小さ
くなり、可変電流源21の電流を少なくすれば遅延時間
は大きくなる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力端と出力端とを有し、入力端より入
    力した入力信号の極性を反転して増幅する反転増幅器
    と、 前記反転増幅器の前記出力端に接続した一方端と、他方
    端とを有し、所定の共振周波数の範囲を持つ共振手段
    と、 前記共振手段の前記他方端に接続した入力端と、前記反
    転増幅器の前記入力端に接続した出力端とを有し、外部
    から入力される制御信号に応じて自己の前記入出力端間
    の信号伝搬時間を変化させることのできる可変遅延回路
    と、 を備える可変周波数発振回路。
  2. 【請求項2】 入力端及び出力端と、 前記入力端と前記出力端との間に配設された少なくとも
    一つのインバータを備え、 前記インバータは、ゲート電極及びドレイン電極をそれ
    ぞれ共通に接続し、ソース電極をそれぞれ第1及び第2
    の電源に接続したPチャネルMOSトランジスタ及びN
    チャネルMOSトランジスタを有し、 前記インバータは前記PチャネルMOSトランジスタま
    たは前記NチャネルMOSトランジスタのうちの少なく
    とも一方のバックゲート電位を外部から入力される制御
    信号に応じて可変としたことを特徴とする、可変遅延回
    路。
JP5017203A 1993-02-04 1993-02-04 可変周波数発振回路及び可変遅延回路 Pending JPH06232629A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013197836A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Seiko Epson Corp 発振器及び電子機器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013197836A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Seiko Epson Corp 発振器及び電子機器

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