JP6094019B2 - ポリカーボネート樹脂組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、ポリカーボネート樹脂組成物に係り、より具体的に、本発明は、ポリカーボネート樹脂との配合時に酸化防止剤として作用するヒンダードフェノール系化合物とホスファイト系化合物の投入量関係式を提示することによって、高温加工時の黄変度(Y.I)と透明度(Haze)などの見かけ物性及び熱安定性を簡便且つ正確な方式で改善させ、成形時のガス発生を低減して加工性も確保することができるポリカーボネート樹脂組成物に関する。
ポリカーボネート樹脂は、耐衝撃性、透明性、強度、難燃性、電気的特性、そして、耐熱性に優れた樹脂として知られており、自動車をはじめとして電気/電子製品の成形品の製造に広く使用されており、その需要が益々増加している。しかし、ポリカーボネート樹脂は、それ自体で融解粘度が高く、成形性が不良であるため、高温加工時の色調安定性が不良であるだけでなく、耐衝撃性の厚さ依存性が非常に大きいという欠点を有しており、耐薬品性もまた不良である。
特に、従来より薄型で、大型である製品を収得するためには、従来の成形温度よりも高温の成形を必要とするため、不良な色調安定性の改善のために、熱安定性の改善だけでなく、黄変度(Y.I)及び透明度(Haze)のような見かけ物性の改善もまた要求される。
そこで、高温加工時の見かけ物性と熱安定性などの確保のために、ヒンダードフェノール系化合物、ホスファイト系化合物あるいはポリオキシエチレングリコール系化合物などの投入が提案されており、関連文献として、特許文献1(韓国特許公開第2012−0101702号(公開日2012.09.14))、あるいは特許文献2(中国特許公開第103351589号(公開日2013.10.16))などがある。
しかし、高温加工時の黄変度(Y.I)と透明度(Haze)などの見かけ物性及び熱安定性を簡便且つ正確な方式で改善させ、成形時のガス発生を低減して加工性も確保することができるポリカーボネート樹脂組成物に対する提案が未だに要求されている。
韓国特許公開第2012−0101702号(公開日2012.09.14) 中国特許公開第103351589号(公開日2013.10.16)
本発明者らは、上記のような従来技術の問題点を解決するために鋭意研究を重ねる中で、ポリカーボネート樹脂との配合時に酸化防止剤として作用するヒンダードフェノール系化合物とホスファイト系化合物の投入量関係式を提示することによって、高温加工時の黄変度(Y.I)と透明度(Haze)などの見かけ物性及び熱安定性を簡便且つ正確な方式で改善させ、成形時のガス発生を低減して加工性も確保することができるポリカーボネート樹脂組成物を確認し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の目的は、ポリカーボネート樹脂との配合時に酸化防止剤として作用するヒンダードフェノール系化合物とホスファイト系化合物の投入量関係式を含むポリカーボネート樹脂組成物を提供することにある。
本発明によれば、
ポリカーボネート樹脂、ヒンダードフェノール系化合物及びホスファイト系化合物を含み、
ポリカーボネート樹脂100重量部を基準として、ヒンダードフェノール系化合物とホスファイト系化合物を、下記式1と下記式2を同時に満たす含量範囲で含むことを特徴とするポリカーボネート樹脂組成物が提供される。
[式1]
0.6≦y/(x+y)≦0.9
[式2]
0.05≦x+y≦0.5
(上記式中、xは、ヒンダードフェノール系化合物の重量部であり、yは、ホスファイト系化合物の重量部である。)
本発明によれば、ポリカーボネート樹脂との配合時に酸化防止剤として作用するヒンダードフェノール系化合物とホスファイト系化合物の投入量関係式を提示することによって、高温加工時の黄変度(Y.I)と透明度(Haze)などの見かけ物性及び熱安定性を簡便且つ正確な方式で改善させ、成形時のガス発生を低減して加工性も確保することができるポリカーボネート樹脂組成物を提供するという効果がある。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明では、高温加工時の黄変度(Y.I)と透明度(Haze)などの見かけ物性及び熱安定性を簡便且つ正確な方式で改善させ、成形時のガス発生を低減して加工性も確保することができるポリカーボネート樹脂組成物を提供することに技術的特徴を有する。
具体的に、本発明によるポリカーボネート樹脂組成物は、ポリカーボネート樹脂、ヒンダードフェノール系化合物及びホスファイト系化合物を含み、
ポリカーボネート樹脂100重量部を基準として、ヒンダードフェノール系化合物とホスファイト系化合物を、下記式1と下記式2を同時に満たす含量範囲で含むことを特徴とする。
[式1]
0.6≦y/(x+y)≦0.9
[式2]
0.05≦x+y≦0.5
(上記式中、xは、ヒンダードフェノール系化合物の重量部であり、yは、ホスファイト系化合物の重量部である)
前記式1は、一例であり、組成物を280℃と320℃で加工時にASTM D1925で測定した黄変度の差(ΔYI)が0.20以下であり、ASTM D1003で測定した透明度(Haze)が0.20以下である、ヒンダードフェノール系化合物とホスファイト系化合物との間の含量関係式であってもよい。
具体例として、前記式1は、組成物を280℃と320℃で加工時にASTM D1925で測定した黄変度の差(ΔYI)が0.10〜0.20であり、ASTM D1003で測定した透明度(Haze)が0.09〜0.20である、ヒンダードフェノール系化合物とホスファイト系化合物との間の含量関係式であってもよい。
また、前記式2は、一例であり、組成物を280℃と320℃で加工時にASTM D1925で測定した黄変度の差(ΔYI)が0.10〜0.20であり、ASTM D1003で測定した透明度(Haze)が1.17以下であり、総有機化合物(VOC、300℃、20min)350ppm以下である、ヒンダードフェノール系化合物とホスファイト系化合物との間の含量関係式であってもよい。
具体例として、前記式2は、組成物を280℃と320℃で加工時にASTM D1925で測定した黄変度の差(ΔYI)が0.12〜0.18であり、ASTM D1003で測定した透明度(Haze)が0.09〜1.17であり、総有機化合物(VOC、300℃、20min)350ppm以下である、ヒンダードフェノール系化合物とホスファイト系化合物との間の含量関係式であってもよい。
前記ヒンダードフェノール系化合物は、一例として、組成物を280℃と320℃で加工時にASTM D1925で測定した黄変度の差(ΔYI)が0.10〜0.20であり、総有機化合物(VOC、300℃、20min)350ppm以下を提供する化合物であってもよい。
他の例として、前記ヒンダードフェノール系化合物は、ASTM E2402法で測定したT10%(℃)が300℃以上、300〜375℃、あるいは349〜365℃であってもよい。
更に他の例として、前記ヒンダードフェノール系化合物は、ペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、及び1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼンから選択された1つ以上であってもよい。
具体例として、前記ヒンダードフェノール系化合物は、製品名Irganox−1010(BASF Corp.)、ADK Stab AO−330(ADEKA Corp.)であってもよい。
前記ホスファイト系化合物は、一例として、組成物を280℃と320℃で加工時にASTM D1925で測定した黄変度の差(ΔYI)が0.10〜0.20であり、ASTM D1003で測定した透明度(Haze)が1.17以下であり、総有機化合物(VOC、300℃、20min)350ppm以下を提供する化合物であってもよい。
他の例として、前記ホスファイト系化合物は、ASTM E2402法で測定したT10%(℃)が300℃以上、300〜375℃、あるいは337〜362℃であってもよい。
更に他の例として、前記ホスファイト系化合物は、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、及びビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイトから選択された1つ以上であってもよい。
具体例として、前記ホスファイト系化合物は、製品名ADK Stab PEP−24(ADEKA Corp.)、DoverPhos S−9228(Dover Chemical Corp.)であってもよい。
前記ポリカーボネート樹脂は、一例として、脂肪族または芳香族樹脂であってもよく、溶融粘度が10〜160g/min、10〜80g/minあるいは10〜30g/minであってもよい。
前記ポリカーボネート樹脂は、一例として、重量平均分子量(Mw)14,000〜50,000g/mol、20,000〜50,000g/mol、あるいは30,000〜50,000g/molの範囲内であるものであってもよい。
前記組成物は、一般的に使用する滑剤、光安定剤、耐加水分解剤から選択された1種以上の添加剤を含むことができる。
前記組成物は、射出成形あるいは押出成形された製品の製造時に適用することができる。
以下、本発明の理解を助けるために好適な実施例を提示するが、下記の実施例は本発明を例示するものに過ぎず、本発明をこれに限定するものではない。
実施例1
重量平均分子量が41,000g/molであるポリカーボネート樹脂(溶融粘度22g/min)100重量部に、ヒンダードフェノール系化合物として、ASTM E2402法で測定したT10%(℃)が365℃であるIrganox 1010(表1中のB1に該当)を0.05重量部(x)、そして、ホスファイト系化合物として、ASTM E2402法で測定したT10%(℃)が337℃であるPEP−24(表1中のC1に該当)を0.15重量部(y)投入(式1の計算値:0.75、式2の計算値0.20)し、290℃のシリンダー温度で2軸押出混練機を用いてペレット状に製造した。
収得されたペレット状のポリカーボネート樹脂組成物を、280℃及び320℃下でそれぞれ射出成形させて、40x80x3mm(横x縦x厚さ)の試片を収得した。前記試片に対して次のような方式で物性を測定し、その結果を表2として整理した。
<物性測定試験>
*透明度(Haze):ASTM D1003
*黄変度(YI):ASTM D1925
*黄変度の差(ΔYI)=YI(320℃)−YI(280℃)
*総揮発性有機化合物(VOC):パージ及びトラップガスクロマトグラフィー−質量分光計(300℃、20分の条件)
実施例2
上記実施例1において、ホスファイト系化合物として、ASTM E2402法で測定したT10%(℃)が337℃であるDovorPhos S−9228(表1中のC2に該当)を0.08重量部(y)使用したこと以外は、実施例1と同様の実験を繰り返し(式1の計算値:0.62、式2の計算値:0.13)、測定した物性を下記表2に共に整理した。
実施例3〜6
上記実施例2において、ヒンダードフェノール系化合物の含量(x)とホスファイト系化合物の含量(y)を、それぞれ表1に提示した数値に変えたこと以外は、同様の実験を繰り返し、測定した物性を下記表2に共に整理した。
実施例7
上記実施例1において、ヒンダードフェノール系化合物として、ASTM E2402法で測定したT10%(℃)が349℃であるADK Stab AO−330(表1中のB2に該当)を含量0.08重量部(x)使用したこと以外は、実施例1と同様の実験を繰り返し(式1の計算値:0.75、式2の計算値:0.20)、測定した物性を下記表2に共に整理した。
比較例1〜6
上記実施例1において、ヒンダードフェノール系化合物の含量(x)とホスファイト系化合物の含量(y)を、それぞれ下記表1に提示した数値に変えたこと以外は、実施例1と同様の実験を繰り返し、測定された物性を下記表2に共に整理した。
Figure 0006094019
Figure 0006094019
上記表2からわかるように、上記式1と上記式2の関係式の条件を同時に満足する実施例1〜7に比べて、式2を満足し、式1は満足しない比較例1〜4では、全てのΔYIが0.21を超えて、黄変度の差が不良であった。特に、上記式1が0.6以下である比較例1〜3(ヒンダードフェノール系化合物がホスファイト系化合物よりも過剰使用)では、0.2を超える透明度値から、黄変度の差と透明度がそれぞれ不良であることが確認できた。
また、式1は満足し、式2は満足しない比較例5及び6のうち、式2が0.05未満である比較例5では、ΔYIが0.21を超えて、黄変度の差が不良であり、式2が0.5を超える比較例6では、透明度が0.2を超えることから、透明度が不良であることが確認できた。
追加実験例1〜5
上記実施例1において、ヒンダードフェノール系化合物を、ASTM E2402法で測定したT10%(℃)が291℃であるIrganox 1076(BASF Corp.表3中のB3に該当)、あるいはASTM E2402法で測定したT10%(℃)が268℃であるCyanox 425(Cytec Industries Inc.表3中のB4に該当)に変え、ホスファイト系化合物を、ASTM E2402法で測定したT10%(℃)が271℃であるIrganox 168(BASF Corp.表3中のC3に該当)、ASTM E2402法で測定したT10%(℃)が286℃であるADK Stab PEP−36(ADEKA Corp.表3中のC4に該当)、あるいはASTM E2402法で測定したT10%(℃)が258℃であるHostanox P−EPQ(Clariant International Ltd.表3中のC5に該当)に変えながら、それぞれ下記表3に提示した含量範囲に変えたこと以外は、実施例1と同様の実験を繰り返し、測定した物性を下記表4に共に整理した。
Figure 0006094019
Figure 0006094019
上記表4からわかるように、追加実験例1〜5は、式1の条件と式2の条件を同時に満足したが、ヒンダードフェノール系化合物あるいはホスファイト系化合物として、T10%(℃)が300℃未満である種類を使用した場合、VOC含量が500ppm以上で、過剰のガスが発生した。また、前記追加実験例のほとんどがΔYIが0.21を超える不良な結果を提供したが、これは、過度のガス消耗によって熱安定性に寄与できなかったからであると判断される。

Claims (6)

  1. ポリカーボネート樹脂、ヒンダードフェノール系化合物及びホスファイト系化合物を含み、
    前記ポリカーボネート樹脂が、30,000〜50,000g/molの範囲内の重量平均分子量(Mw)を有し、
    前記ヒンダードフェノール系化合物とホスファイト系化合物との両方が、ASTM E2402法で測定して300℃以上のT10%(℃)をそれぞれ有し、
    ポリカーボネート樹脂100重量部を基準として、ヒンダードフェノール系化合物とホスファイト系化合物を、下記式1と下記式2を同時に満たす含量範囲で含み、
    前記ヒンダードフェノール系化合物は、ペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、及び1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼンから選択された1つ以上であり、
    前記ホスファイト系化合物は、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、及びビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイトから選択された1つ以上であることを特徴とする、ポリカーボネート樹脂組成物。
    [式1]
    0.6≦y/(x+y)≦0.9
    [式2]
    0.05≦x+y≦0.5
    (上記式中、xは、ヒンダードフェノール系化合物の重量部であり、yは、ホスファイト系化合物の重量部である)
  2. 280℃と320℃で加工時に、ASTM D1925で測定して0.10〜0.20の黄変度の差(ΔYI)、ASTM D1003で測定した1.17以下の透明度(Haze)、350ppm以下の総有機化合物(VOC、300℃、20min)を提供することを特徴とする、請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
  3. 前記ポリカーボネート樹脂は、溶融粘度10〜160g/minの脂肪族または芳香族樹脂であることを特徴とする、請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
  4. 前記ポリカーボネート樹脂は、重量平均分子量(Mw)14,000〜50,000g/molの範囲内であることを特徴とする、請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
  5. 前記組成物は、滑剤、光安定剤、及び耐加水分解剤から選択された1種以上の添加剤を含むことを特徴とする、請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
  6. 前記組成物は、射出成形あるいは押出成形された製品の製造時に適用されることを特徴とする、請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
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