JP6093554B2 - ナースコールシステム - Google Patents
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Description
一方で、カルテを電子化したことで、カルテ(電子カルテ)の情報を患者に容易に提供できるようになった。そこで、特許文献1に開示されているように、入院している患者の元或いは患者宅において、ベッドサイド端末として患者端末を設置して、電子カルテ情報を患者端末により提供可能としたシステムが提案されている。この特許文献1では、告知同意に基づいて患者に対して患者端末を使用して電子カルテの情報を提供するよう構成されている。
しかしながら、上記特許文献1のシステムにおいては、患者に開示するカルテは、患者に知らせるのが好ましくないと考えられる情報を除外して新たに作成した電子カルテであるため、患者と共に看護師が画面を閲覧する機会が多く発生する病院に適用すると、医師、看護師にも除外された情報が開示されることになるため、患者に提供されるカルテを医師や看護師が見ても患者に対する正しい情報を得ることができない問題が発生する。
一方、看護師や医師等は、病名等が除外されたりマスキング等されて表示されなくても、変換される病名等を予め把握しておけば、ベッドサイド端末で電子カルテを見ても、病名等の表示が変換されていることを認識できるので、患者に対する処置を間違えるような事態を防止できる。そして、この表示制御は特定の文言を変換して表示する簡易な制御で済む。
この構成によれば、患者がベッドサイド端末を操作して自身の電子カルテ情報を閲覧しても、告知すべきでない病名や文言は特定の病名や文言に変換されて表示される。そのため、実際のカルテに記載されている病名等は患者には通知されないし、表示された電子カルテは削除されたりマスキングされた文言があるわけではないので、不自然な表現とはならず、表示内容から変換された文言を把握することは難しい。よって、カルテが閲覧できるシステムであっても、患者に対して告知すべきでない情報は引き続き知られることがなく、患者を安心させることができる。
一方、看護師や医師等は、病名等が除外されたりマスキング等されて表示されなくても、変換される病名等を予め把握しておけば、ベッドサイド端末で電子カルテを見ても、病名等の表示が変換されていることを認識できるので、患者に対する処置を間違えるような事態を防止できる。そして、この表示制御は特定の文言を変換して表示する簡易な制御で済む。
更に、ベッドサイド端末で電子カルテ閲覧操作した際に、看護師が携帯端末からベッドサイド端末の無線タグを読み取ってそのデータを制御機に送信すれば、文字変換を行なった具体的内容が携帯端末に返信されるため、看護師は文字変換する前の正しいカルテの情報を把握でき、病名等の見落としを防ぐのに役立つ。
この構成によれば、電子カルテ情報に加えて患者の患者情報、例えば血液型、担当医師名、看護履歴等がベッドサイド端末に表示されるため、点滴、注射、輸血、手術、検査等の治療行為における患者誤認を確実に防止できる。また、無線タグを読み取る簡易な操作で患者情報の表示を実施できるし、患者が他人のカルテを閲覧するのを防止できる。
一方看護師は、文字変換を行なった具体的内容が携帯端末に送信されるため、文字変換する前の正しいカルテの情報を把握でき、病名等の見落としを防ぐのに役立つし、患者に対する処置を間違えるような事態を防止できる。
更に、看護師が閲覧する場合は、ベッドサイド端末に携帯端末を近づけるだけの簡易な操作で電子カルテ情報を閲覧でき、看護師に対しては操作負担を軽減できる。
一方、看護師や医師等は、病名等がマスキングされて表示されなくても、変換される病名等を予め把握しておけば、ベッドサイド端末で電子カルテを見ても、病名等の表示が変換されていることを認識できるので、患者に対する処置を間違えるような事態を防止できる。
更に、ベッドサイド端末で電子カルテ閲覧操作した際に、看護師が携帯端末の無線タグをベッドサイド端末に読み取らせることにより、文字変換を行なった具体的内容が翳した携帯端末に送信されるため、看護師は文字変換する前の正しいカルテの情報を把握でき、病名等の見落としを防ぐのに役立つ。
[第1の形態]
先ず、第1の形態を説明する。図1は本発明に係るナースコールシステムの一例を示す構成図であり、1は病院に入院中の患者がナースコール呼び出しを行なうためにベッド毎に設置されたナースコール子機、2はナースコール子機1からの呼び出しを報知して応答するためのナースコール親機、3は病室入口に設置されて呼び出しを表示すると共にナースコール子機1の通信を中継する廊下灯、4は機器間の通信を制御する制御機、5はベッドサイドに設置されて治療情報、院内案内等を表示するベッドサイド端末、6は患者情報を蓄積して制御機4と情報を送受するナースコールサーバ、7は看護師が携行するスマートホンなどの携帯端末、8は基地局9を介して携帯端末7の通信を管理する交換機、10は医師が電子カルテを作成し閲覧するための医師用端末装置、11は患者のIDが登録された無線タグ11aを内蔵し、患者の腕に装着されるリストバンドである。
また、ナースコールサーバ6は伝送線L5を介して制御機4に接続され、ベッドサイド端末5、医師用端末装置10はナースコールサーバ6にLAN回線L6により接続されている。
まず、患者が自身の患者情報、特に電子カルテを閲覧する場合を説明する。患者がベッドサイド端末5の操作部52を操作して所定のカルテ閲覧操作をすると、カルテ閲覧要求信号がナースコールサーバ6に送信される。この信号を受けたナースコールサーバ6は、サーバCPU65が確認信号を返信し、ベッドサイド端末CPU54はこの信号を受けて表示部51に「リストバンドをかざしてください」を表示させて、患者IDの入力を要求する。
この表示を認識した患者が、ベッドサイド端末5のタグ読み取り部53にリストバンド11をかざすと、リストバンド11の無線タグ11aに登録されている患者IDを含む無線タグ情報がタグ読み取り部53により読み取られ、ベッドサイド端末CPU54がナースコールサーバ6に読み取った無線タグ情報を送信する。
そして、後から受信したリストバンド11の無線タグ情報に含まれる患者ID情報と合わせて患者本人による閲覧要求であることを認識したら、閲覧要求した患者に関する電子カルテの情報をベッドサイド端末5に送信する。尚、ベッドサイド端末5と患者の関係は、制御機4のテーブル記憶部4aが記憶している患者配置テーブル及びベッドサイド配置テーブル等から読み取られる。
この結果、特定の文言が変換された電子カルテ情報がベッドサイド端末5の表示部51に表示される。
一方、患者と共に看護師や医師が電子カルテ情報を見る際には、病名等がマスキング等されて表示されなくても、変換される病名等を予め把握しておけば、ベッドサイド端末で電子カルテを見ても、病名等の表示が変換されていることを認識できるので、患者に対する処置を間違えるような事態を防止できる。そして、この表示制御は特定の文言を変換して表示する簡易な制御で済む。
そして、リストバンドにより患者自身のIDを照合しなければ、電子カルテ情報を閲覧できないので、関係者(看護師等)でない他人により勝手に自分の電子カルテが見られてしまうような問題が発生しない。
この場合も、サーバCPU65が患者に告知すべきでない情報がある場合には、予め設定した文言等を変換してベッドサイド端末5に送信する。尚、サーバCPU65は、カルテ閲覧要求信号を受信した後例えば5秒間待機し、その間無線タグ情報を受信しなければ、電子カルテ情報の送信を実施しない。
また、上記患者が閲覧操作した場合と同様に、患者は文字変換処理された情報を見るため告知すべきでない情報は確実に隠蔽される。
尚、ここでは説明の都合上、看護師がベッドサイド端末5を操作する場合を説明したが、医師がベッドサイド端末5を操作して特定の文言が変換された患者の電子カルテ情報を閲覧することも容易に実施できる。この場合、医師の携行する携帯端末7の無線タグ7aを読ませれば良い。
次に、ナースコールシステムの第2の形態を説明する。但し、この第2の形態は、ベッドサイド端末5を看護師が操作して電子カルテを閲覧する構成である。上記実施形態では、ベッドサイド端末5に無線タグ読み取り部53、携帯端末7に無線タグ7aを設けたが、逆であっても良い。即ち、ベッドサイド端末5にタグ読み取り部53に代えてベッドサイド端末IDを登録した無線タグ56、携帯端末7に無線タグ7aに替えてタグ読み取り部7bを設け(図1に示す)ても良い。
図4はこのように構成されたベッドサイド端末5の回路ブロック図を示し、無線タグ56を備えている。以下、図1及び図4を参照して説明する。
このとき、上記形態と同様に、患者に告知すべきでない情報がある場合には、文字変換部63が文字変換処理を行なった後の電子カルテ情報がベッドサイド端末5に送信される。更に、翳した携帯端末7に対して文字変換処理の具体的変換情報を返信する。尚、サーバCPU65は、カルテ閲覧要求信号を受信した後例えば5秒間待機し、その間無線タグ情報を受信しなければ、電子カルテ情報の送信を実施しない。
次に、インターホンシステムの第3の形態を説明する。この第3の形態も、第2の形態と同様にベッドサイド端末5を看護師が操作して電子カルテの閲覧を実施する構成である。但し、上記第2の形態とは、ベッドサイド端末5を操作することなく電子カルテ情報を表示できる点が相違している。この形態のシステム構成は、上記第2の形態と同様であり、以下同一の符号を使用して説明する。
無線タグ情報(ベッドサイド端末ID情報)から成るカルテ閲覧要求信号を受信したナースコールサーバ6は、信号に含まれるベッドサイド端末ID情報を基に、このベッドサイド端末5に対して、上述したように文字変換部63が特定の文言を変換した電子カルテ情報を送信する。合わせて、送信元の携帯端末7に対して文字変換処理の具体的変換情報を返信する。
そして、看護師がベッドサイド端末5に患者の電子カルテ情報を表示させても、告知すべきでない病名や文言は特定の病名や文言に変換されて表示されるため、実際のカルテに記載されている病名等は患者には通知されないし、削除されずに変換されて表示されることで不自然な表現とはならないため、患者と共に閲覧しても記載内容から変換されていることを把握することは難しい。よって、カルテが閲覧きるシステムであっても、患者に対して告知すべきでない情報は引き続き知られることがないため、患者を安心させることができる。
一方看護師は、文字変換を行なった具体的内容が携帯端末7に送信されるため、文字変換する前の正しいカルテの情報を把握でき、病名等の見落としを防ぐのに役立つし、患者に対する処置を間違えるような事態を防止できる。
また、上記実施形態では文字変換情報は医師用端末装置10により設定されるが、これに限らずナースコールサーバ6が予め記憶し、自動的に設定し変換しても良い。また、文字変換して患者に実際の病名等を隠しているが、告知すべきでない情報を単純にマスキング処理して非表示としても病名等を隠すことはできる。
更に、文字変換する際、実際には存在しないような患者に分かり難い病名に変換して、所謂隠語処理してもく、この場合看護師は隠語処理されていることを把握し易い。
また、ナースコールサーバ6が患者IDによる患者確認操作した際に、ベッドサイド端末IDの関連づけで不一致を検出した場合には、携帯端末7から患者ID異常の警報を鳴動させても良く、患者ID不一致による取り違え等を防ぐことができる。
Claims (4)
- 患者がナースコール呼び出しするためにベッド毎に設置されたナースコール子機と、ナースコール呼び出しに看護師が応答するためにナースステーションに設置されたナースコール親機と、患者に対して治療情報や院内案内情報等を表示するためにベッド毎に設置されたベッドサイド端末と、機器間の通信を制御する制御機と、患者情報を蓄積して前記制御機と情報を送受するナースコールサーバとを有するナースコールシステムにおいて、
前記ナースコールサーバは、電子カルテ情報を記憶する電子カルテ記憶部と、変換する病名や文言を記憶する変換文言記憶部と、前記変換文言記憶部を参照して特定の病名や文言を変換する文字変換部と、前記ベッドサイド端末から電子カルテの閲覧要求を受けたら、要求元のベッドサイド端末に関連付けられている電子カルテを選択して前記文字変換部に文字変換させた後、前記ベッドサイド端末に送信する情報送信制御部とを備え、
更に患者からのナースコール呼び出しに応答するために看護師が携行する携帯端末を備え、
前記携帯端末が無線タグを具備すると共に、前記ベッドサイド端末は翳された前記携帯端末の無線タグを読み取るタグ読み取り部と、読み取った無線タグ情報を前記ナースコールサーバに送信するタグ情報制御部とを有し、
前記ナースコールサーバの情報送信制御部は、前記ベッドサイド端末から電子カルテの閲覧要求を受けた際に、引き続き前記無線タグ情報を受信したら、要求元のベッドサイド端末に関連付けられている電子カルテを前記文字変換部に文字変換させた後、前記ベッドサイド端末に送信して前記ベッドサイド端末に特定の病名や文言が所定の病名或いは文言に変換された電子カルテ情報を表示させると共に、翳された携帯端末に前記無線タグ情報を基に電子カルテの文字変換内容を送信することを特徴とするナースコールシステム。 - 患者がナースコール呼び出しするためにベッド毎に設置されたナースコール子機と、ナースコール呼び出しに看護師が応答するためにナースステーションに設置されたナースコール親機と、患者に対して治療情報や院内案内情報等を表示するためにベッド毎に設置されたベッドサイド端末と、機器間の通信を制御する制御機と、患者情報を蓄積して前記制御機と情報を送受するナースコールサーバとを有するナースコールシステムにおいて、
前記ナースコールサーバは、電子カルテ情報を記憶する電子カルテ記憶部と、変換する病名や文言を記憶する変換文言記憶部と、前記変換文言記憶部を参照して特定の病名や文言を変換する文字変換部と、前記ベッドサイド端末から電子カルテの閲覧要求を受けたら、要求元のベッドサイド端末に関連付けられている電子カルテを選択して前記文字変換部に文字変換させた後、前記ベッドサイド端末に送信する情報送信制御部とを備え、
更に患者からのナースコール呼び出しに応答するために看護師が携行する携帯端末を備え、
前記ベッドサイド端末が無線タグを具備する一方、前記携帯端末が前記無線タグを読み取るタグ読み取り部と、読み取った無線タグ情報を前記ナースコールサーバに送信するタグ情報制御部とを有し、
前記ナースコールサーバの情報送信制御部は、前記ベッドサイド端末から電子カルテの閲覧要求を受けた際に、引き続き前記携帯端末から前記無線タグ情報を受信したら、要求元のベッドサイド端末に関連付けられている電子カルテを前記文字変換部に文字変換させた後、前記ベッドサイド端末に送信して前記ベッドサイド端末に特定の病名や文言が所定の病名或いは文言に変換された電子カルテ情報を表示させると共に、前記無線タグ情報送信元の携帯端末に電子カルテの文字変換内容を送信することを特徴とするナースコールシステム。 - 患者のIDが記録されて患者が身につける患者用無線タグを有し、
前記ナースコールサーバの情報送信制御部は、前記ベッドサイド端末から電子カルテの閲覧要求を受けた後、一定時間内に前記携帯端末が読み取った前記患者用無線タグの情報を前記携帯端末から受信すると、
前記患者用無線タグを身につけた患者の患者情報を前記ベッドサイド端末に送信することを特徴とする請求項2記載のナースコールシステム。 - 患者がナースコール呼び出しするためにベッド毎に設置されたナースコール子機と、ナースコール呼び出しに看護師が応答するためにナースステーションに設置されたナースコール親機と、ナースコール呼び出しに個々の看護師が応答するために看護師が携行する携帯端末と、患者に対して治療情報や院内案内情報等を表示するためにベッド毎に設置されたベッドサイド端末と、機器間の通信を制御する制御機と、患者情報を蓄積して前記制御機と情報を送受するナースコールサーバとを有するナースコールシステムにおいて、
前記ナースコールサーバは、電子カルテ情報を記憶する電子カルテ記憶部と、特定の病名や文言を所定の病名或いは文言に変換する文字変換部と、前記携帯端末から電子カルテの閲覧要求を受けたら、閲覧要求信号からベッドサイド端末及び電子カルテを特定し、特定した電子カルテを前記文字変換部に文字変換させた後、前記特定したベッドサイド端末に送信し、更に前記閲覧要求した携帯端末に対して電子カルテの文字変換内容を送信する情報送信制御部とを備え、
前記ベッドサイド端末が無線タグを具備すると共に、前記携帯端末が前記無線タグを読み取るタグ読み取り部と、読み取った無線タグ情報を前記ナースコールサーバに電子カルテの閲覧要求信号として送信するタグ情報制御部とを有することを特徴とするナースコールシステム。
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