JP2004201114A - ナースコール装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】患者の指紋を用いて患者の確認を行ない、また、看護師や医師の指紋をパスワードとして利用することにより患者情報などを閲覧する。
【解決手段】本発明のナースコール装置は、病室A、Bや手術室ORに設置された液晶ナースコール子機2a、2bの患者からの呼出に応じて、廊下に設置された集合廊下灯3a、3b、3c、…、病院内に設置されたナースコール制御機4を介してナースステーションNSなどに設置されたナースコール親機5に呼出を報知/表示させ、ナースステーションNS内に設置されたナースコール用パーソナルコンピュータ7に予め記憶されている患者情報を報知/表示させるように構成されており、また、液晶ナースコール子機2a、2bは、患者情報と照合し患者の確認をするため患者の指紋を読取る子機用指紋照合ユニット1a、1bを備えている。
【選択図】図1
【解決手段】本発明のナースコール装置は、病室A、Bや手術室ORに設置された液晶ナースコール子機2a、2bの患者からの呼出に応じて、廊下に設置された集合廊下灯3a、3b、3c、…、病院内に設置されたナースコール制御機4を介してナースステーションNSなどに設置されたナースコール親機5に呼出を報知/表示させ、ナースステーションNS内に設置されたナースコール用パーソナルコンピュータ7に予め記憶されている患者情報を報知/表示させるように構成されており、また、液晶ナースコール子機2a、2bは、患者情報と照合し患者の確認をするため患者の指紋を読取る子機用指紋照合ユニット1a、1bを備えている。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はナースコール装置に係わり、特に指紋を用いて患者の確認を行ない、また、看護師や医師の指紋をパスワードとして利用することにより患者情報などを閲覧することができるナースコール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種のナースコール装置として、図4に示すような構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このナースコール装置は、各病室a、b毎に、複数の患者の患者用ベッド付近にそれぞれ設置される患者用子機100と、各患者用子機100側にそれぞれ設けられる患者用情報端末200と、各病室a、bの入口付近にそれぞれ設置され、患者用子機100からの呼出しを検出する複数の廊下灯300a、300b、…と、ナースステーションに設置されるナースコール親機400、制御機500および看護用端末600と、HUB700を介して接続されたサーバ800および売店用情報端末900とを備えている。
【0004】
このような構成のナースコール装置においては、患者用情報端末200の患者からの呼出に応じて、廊下灯300a、300b、…、制御機500を介してナースコール親機400に呼出を報知/表示させることができる。
【0005】
【特許文献1】特開2002−199115号公報 (段落番号「0017」〜「0026」、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成のナースコール装置においては、病室内の患者や手術室内の患者を特定する手段を備えていないことから、患者の確認を行なうことができず、ひいては患者をとり間違えたり、投薬ミスなどの医療過誤を誘発するおそれがあるという難点があった。
【0007】
本発明は、このようなナースコール装置の難点を解決するためになされたもので、患者の指紋を用いて当該患者の確認を行ない、また、看護師や医師の指紋をパスワードとして利用することにより患者情報などを閲覧することができ、ひいては患者をとり間違えたり、投薬ミスなどの医療過誤の誘発を防止することができるナースコール装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明のナースコール装置は、病室などに設置された液晶ナースコール子機の患者からの呼出に応じて、廊下に設置された集合廊下灯、病院内に設置されたナースコール制御機を介してナースステーションなどに設置されたナースコール親機に呼出を報知/表示させ、ナースステーション内に設置されたナースコール用パーソナルコンピュータに予め記憶されている患者情報を報知/表示させる前記ナースコール装置において、液晶ナースコール子機は、患者情報と照合し患者の確認をするため患者の指紋を読取る子機用指紋照合ユニットを備えている。
【0009】
また、本発明のナースコール装置は、患者の指紋を子機用指紋照合ユニットで読取ることにより液晶ナースコール子機で患者用カルテ、治療計画、食事制限などの患者情報を閲覧することができるように構成されている。
【0010】
また、本発明のナースコール装置は、患者の指紋を子機用指紋照合ユニットで読取り、更に看護師の指紋をパスワードとして子機用指紋照合ユニットで読取ることにより液晶ナースコール子機で患者の体温、脈拍などの患者の状態を記録し、ナースコール用パーソナルコンピュータに転送することができるように構成されている。
【0011】
また、本発明のナースコール装置は、看護師、医師の指紋をパスワードとして読取ることにより院内ネットワークのアクセス権を得て看護師、医師用カルテなどのデータを閲覧する親機用指紋照合ユニットを備えている。
【0012】
また、本発明のナースコール装置は、看護師、医師の指紋をパスワードとして親機用指紋照合ユニットおよび子機用指紋照合ユニットの何れか1つで読取ることにより院内ネットワークのアクセス権を得て看護師、医師用カルテなどのデータを閲覧することができるように構成されている。
【0013】
また、本発明のナースコール装置は、看護師、医師の指紋をパスワードとして親機用指紋照合ユニットおよび子機用指紋照合ユニットの何れか1つで読取ることによりナースコール用パーソナルコンピュータで予め記憶されている患者情報の閲覧、変更、削除、登録を行なうことができるように構成されている。
【0014】
また、本発明のナースコール装置は、看護師、医師、患者などの院内関係者の紋を読取る出入口指紋照合ユニットと、出入口指紋照合ユニットで読取った指紋データをナースコール制御機、ナースコール親機を介してナースコール用パーソナルコンピュータに送信し、出入口扉を開閉するための指紋データと一致したとき、電気錠を開閉するよう制御する電気錠コントローラとを備えている。
【0015】
また、本発明のナースコール装置は、手術室内に、患者の指紋を読取り、看護師、医師の指紋をパスワードとして読取り院内ネットワークのアクセス権を得るための子機用指紋照合ユニットと、患者名を表示して患者の確認をするとともに、看護師、医師用カルテなどのデータを表示させる液晶ナースコール子機とを備えている。
【0016】
このような本発明のナースコール装置によれば、患者の指紋を子機用指紋照合ユニットで読取ることにより患者を確認することができ、また、看護師や医師の指紋をパスワードとして子機用指紋照合ユニットなどで読取ることにより患者情報などを閲覧することができる。さらに、看護師や医師の指紋をパスワードとして親機用指紋照合ユニットなどで読取ることにより患者情報の変更や削除若しくは登録なども行なうことができる。
【0017】
【発明の実態の形態】
以下、本発明のナースコール装置の好ましい実施の形態例について、図面を参照して説明する。ここで、図1は、本発明の一実施例におけるナースコール装置のシステム構成図を示している。
【0018】
同図において、本発明のナースコール装置は、各病室A、Bに設置され、子機用指紋照合ユニット(以下「病室子機用指紋照合ユニット」という。)1aを有する液晶ナースコール子機(以下「病室液晶ナースコール子機」という。)2aと、手術室ORに設置され、子機用指紋照合ユニット(以下「手術室子機用指紋照合ユニット」という。)1bを有する液晶ナースコール子機(以下「手術室液晶ナースコール子機」という。)2bと、廊下に設置された複数の集合廊下灯3a、3b、3c、…(以下、集合廊下灯3aを「第1の集合廊下灯3a」と、集合廊下灯3bを「第2の集合廊下灯3b」と、集合廊下灯3cを「第3の集合廊下灯3c」という。)と、病院内に設置されたナースコール制御機4と、ナースステーションNSなどに設置されたナースコール親機5と、ナースステーションNS内に設置され、親機用指紋照合ユニット6を有するナースコール用パーソナルコンピュータ7と、病院内に構築された院内ネットワーク8と、電気錠9を有する出入口扉10と、電気錠9の開閉を制御する電気錠コントローラ11と、出入口用指紋リーダ12を有するアダプタ13とを備えている。
【0019】
ここで、ナースコール制御機4は第1の伝送路L1を介して第1、第2、第3の集合廊下灯3a、3b、3cに、第2の伝送路L2を介してナースコール親機5に、第3の伝送路L3を介してアダプタ13にそれぞれ接続され、第1、第2の集合廊下灯3a、3bには第4の伝送路L4を介して対応する病室液晶ナースコール子機2aが、第3の集合廊下灯3cには第5の伝送路L5を介して手術室液晶ナースコール子機2bが、ナースコール親機5には第6の伝送路L6を介してナースコール用パーソナルコンピュータ7が、アダプタ13には第7の伝送路L7を介して電気錠コントローラ11がそれぞれ接続されている。また、各病室液晶ナースコール子機2aは第8の伝送路L8を介して対応する病室子機用指紋照合ユニット1aに、手術室液晶ナースコール子機2bは第9の伝送路L9を介して手術室子機用指紋照合ユニット1bに、ナースコール用パーソナルコンピュータ7は第10の伝送路L10を介して院内ネットワーク8に、第11の伝送路L11を介して親機用指紋照合ユニット6に、アダプタ13は第12の伝送路L12を介して出入口用指紋リーダ12に、電気錠コントローラ11は第13の伝送路L13を介して電気錠9にそれぞれ接続されている。
【0020】
図2は、病室液晶ナースコール子機2aや手術室液晶ナースコール子機2bの液晶タッチパネルディスプレイなどの表示部(不図示)に現れる画面の一例を示している。同図において、表示部の画面の主要部には、患者の診療科目、患者の病室番号やベッド番号、患者の氏名、患者チェック欄21および担当医の氏名などが表示され、表示部の画面の右側には、患者用カルテ、治療計画、食事制限などが表示されている。
【0021】
図3は、ナースコール用パーソナルコンピュータ7の表示部(不図示)に現れる薬剤情報71の一例を示している。同図において、ナースコール用パーソナルコンピュータ7の表示部の画面には、患者名、薬剤名、量およびチェック欄(日時、時間)などが表示されている。
【0022】
次に、このように構成された本発明のナースコール装置の動作について説明する。なお、各病室液晶ナースコール子機2aや手術室液晶ナースコール子機2bからの呼出に応じて、第1、第2、第3の集合廊下灯3a、3b、3cおよびナースコール制御機4を介してナースコール親機5に呼出を報知/表示させる点は、従来のナースコール装置と同様であることから詳細な説明を省略し、ここでは、患者などの指紋を病室子機用指紋照合ユニット1aや手術室子機用指紋照合ユニット1bなどで読取る動作を中心にして説明する。
【0023】
先ず、ナースコール用パーソナルコンピュータ7には、予め患者用カルテ、治療計画、食事制限などの患者情報が記憶されている。
【0024】
今、ある患者、例えば病室A内のあるベッド(以下「第1のベッド」という。)に係る患者(以下「第1の患者」という。)を確認するために、第1の患者の指紋を第1のベッドに係る病室子機用指紋照合ユニット(以下「第1の病室子機用指紋照合ユニット」という。)1aで読取ると、第1の病室子機用指紋照合ユニット1aから第1の患者を特定する指紋データ(以下「第1の指紋データ」という。)が出力され、この第1の指紋データが第8の伝送路L8、第1のベッドに係る病室液晶ナースコール子機(以下「第1の液晶ナースコール子機」という。)2a、第4の伝送路L4、第1の集合廊下灯3a、第1の伝送路L1、ナースコール制御機4、第2の伝送路L2、ナースコール親機5および第6の伝送路L6を介してナースコール用パーソナルコンピュータ7へ伝送される。
【0025】
そうすると、ナースコール用パーソナルコンピュータ7において、患者情報が照合され、第1の指紋データと第1の患者の指紋データが一致すると、ナースコール用パーソナルコンピュータ7から両者の指紋データが一致した旨の信号(以下「一致信号」という。)が出力され、この一致信号が前述の第1の指紋データと逆の経路を経由して第1の病室液晶ナースコール子機2aへ伝送される。これにより、第1の液晶ナースコール子機2aの表示部に、図2に示すような画面が現れるとともに、当該画面の患者チェック欄21に両者の指紋データが一致した旨を表わすチェックマークが付される。従って、このような構成のナースコール装置によれば、第1の患者が、病室A内の第1のベッドに係る患者であることを確認することができる。
【0026】
ここで、第1の患者と異なる患者、例えば病室A内の第1のベッドに隣接する他のベッドに係る患者(以下「第2の患者」という。)の指紋を第1の子機用指紋照合ユニット1aで読取ると、第1の病室子機用指紋照合ユニット1aから第2の患者を特定する指紋データ(以下「第2の指紋データ」という。)が出力され、この第2の指紋データが前述の第1の指紋データと同様の経路を経由してナースコール用パーソナルコンピュータ7へ伝送される。
【0027】
そうすると、ナースコール用パーソナルコンピュータ7において、患者情報が照合され、第2の指紋データと第1の患者の指紋データが一致しない旨の信号(以下「不一致信号」という。)が出力され、この不一致信号が前述の一致信号と同様の経路を経由して第1の病室液晶ナースコール子機2aへ伝送される。これにより、第1の液晶ナースコール子機2aの表示部に、両者の指紋データが一致しない旨のエラーが表示される。従って、このような構成のナースコール装置によれば、患者をとり間違えるなどの医療過誤を防止することができる。
【0028】
一方、第1の病室液晶ナースコール子機2aの表示部の患者チェック欄21にチェックマークが付された状態において、看護師などが所定の操作を行なうと、ナースコール用パーソナルコンピュータ7から、第1の患者に係る患者用カルテ、治療計画および食事制限などの患者情報(以下「第1の患者情報」という。)が読み出され、かかる第1の患者情報が前述の一致信号と同様の経路を経由して第1の病室液晶ナースコール子機2aへ伝送される。これにより、第1の液晶ナースコール子機2aの表示部に、図2に示すような第1の患者情報、すなわち第1の患者に係る患者用カルテ、治療計画および食事制限などの情報が表示される。従って、このような構成のナースコール装置によれば、第1のベッドサイドにおいて第1の患者情報を閲覧することができる。
【0029】
次に、本発明のナースコール装置の付加機能について説明する。
【0030】
第1に、看護師の指紋をパスワードとして利用する場合においては、当該看護師は病室液晶ナースコール子機2aを用いて患者に関する所定の記録データをナースコール用パーソナルコンピュータ7に転送することができる。すなわち、第1の患者の指紋を第1の病室子機用指紋照合ユニット1aで読取り、更に看護師の指紋をパスワードとして第1の病室子機用指紋照合ユニット1aで読取ることにより、看護師は第1の病室液晶ナースコール子機1aを使用することができる。これにより、看護師は第1の病室液晶ナースコール子機2aのテンキー操作部(不図示)などの操作により、第1の患者の体温や脈拍などを記録することができ、ひいては、第1の患者に係る記録データを前述の第1の指紋データと同様の経路を経由してナースコール用パーソナルコンピュータ7に転送することができる。
【0031】
第2に、ナースコール用パーソナルコンピュータ7に親機用指紋照合ユニット6を接続した場合においては、看護師、医師の指紋をパスワードとして、院内ネットワーク8のアクセス権を得ることができる。すなわち、看護師や医師の指紋をパスワードとして親機用指紋照合ユニット6で読取ると、親機用指紋照合ユニット6から指紋データ(以下「親機指紋データ」という。)が第11の伝送路L11を介してナースコール用パーソナルコンピュータ7へ伝送される。そして、親機指紋データと当該看護師や医師の指紋データとが一致すると、当該看護師や医師は院内ネットワーク8のアクセス権を得ることができる。これにより、当該看護師や医師は、ナースコール用パーソナルコンピュータ7にて、図3に示すような薬剤情報71や看護師や医師用カルテなどのデータを閲覧することができる。ここで、当該看護師や医師の指紋は、ナースコール用パーソナルコンピュータ7に対するパスワードとしても利用することができ、ひいては、ナースコール用パーソナルコンピュータ7に記憶されている患者情報を閲覧することができ、また、ナースコール用パーソナルコンピュータ7にて、患者情報の変更や削除若しくは登録なども行なうことができる。これにより、看護師などは、投薬ミスなどの発生を防止することができる。
【0032】
第3に、看護師や医師の指紋は、パスワードとして病室子機用指紋照合ユニット1aや手術室子機用指紋照合ユニット1bで読取ることもできる。これにより、看護師や医師は、ナースステーションNS、各病室A、Bおよび手術室ORの何れかの場所からでも院内ネットワーク8やナースコール用パーソナルコンピュータ7にアクセスすることができ、ひいては前述のように患者情報の閲覧や患者情報の変更や削除若しくは登録などを行なうことができる。
【0033】
第4に、徘徊者などの患者が入院している病室の出入口扉10に、電気錠9の開閉を制御する電気錠コントローラ11および出入口指紋照合ユニット12を装備させた場合においては、特定の院内関係者のみが出入口扉10を開閉することができる。すなわち、看護師や医師などの院内関係者の指紋を出入口指紋照合ユニット12で読取ると、出入口指紋照合ユニット12から指紋データ(以下「出入口指紋データ」という。)が出力され、この出入口指紋データが第12の伝送路L12、アダプタ13、第3の伝送路L3、ナースコール制御機4、第2の伝送路L2、ナースコール親機5および第6の伝送路L6を介してナースコール用パーソナルコンピュータ7に伝送される。
【0034】
そして、ナースコール用パーソナルコンピュータ7において、出入口指紋データと出入口扉10を開閉するための指紋データとが一致すると、ナースコール用パーソナルコンピュータ7から制御信号が出力され、この制御信号が第6の伝送路L6、ナースコール親機5、第2の伝送路L2、ナースコール制御機4、第3の伝送路L3、アダプタ13および第7の伝送路L7を介して電気錠コントローラ11へ伝送される。これにより、電気錠コントローラ11が制御され解錠信号が第13の伝送路L13を介して電気錠9へ伝送され、出入口扉10の開閉が可能となる。従って、このような構成のナースコール装置によれば、部外者は出入口扉10を開けることができないことから、特定の病室などに対する人の入出管理を行なうことができる。
【0035】
第5に、手術室OR内に患者の指紋を読取ることが可能な手術室子機用指紋照合ユニット1bを備える場合においては、手術室液晶ナースコール子機2bに患者名を表示させることができ、ひいては、患者を確認することで、患者の取り間違いなどの医療過誤を防止することができる。ここで、看護師や医師の指紋をパスワードとして手術室子機用指紋照合ユニット1bで読取れば、院内ネットワーク8のアクセス権を得ることができ、ひいては、手術室液晶ナースコール子機2bに看護師や医師用カルテなどのデータを表示させることができる。
【0036】
なお、前述の実施例においては、病室が2室の場合について説明しているが、かかる病室は病院の規模に合わせて3室以上設けてもよく、また、手術室も複数室設けてもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のナースコール装置によれば、患者の指紋を子機用指紋照合ユニットで読取ることにより患者を確認することができ、また、看護師や医師の指紋をパスワードとして子機用指紋照合ユニットなどで読取ることにより患者情報などを閲覧することができる。さらに、看護師や医師の指紋をパスワードとして親機用指紋照合ユニットなどで読取ることにより患者情報の変更や削除若しくは登録なども行なうことができる。従って、本発明のナースコール装置によれば、患者をとり間違えたり、投薬ミスなどの医療過誤の誘発を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるナースコール装置のシステム構成図。
【図2】本発明における液晶ナースコール子機の表示画面の一例を示す説明図。
【図3】本発明におけるナースコール用パーソナルコンピュータの表示画面の一例を示す説明図。
【図4】従来のナースコール装置のシステム構成図。
【符号の説明】
1a…子機用指紋照合ユニット(病室子機用指紋照合ユニット)
1b…子機用指紋照合ユニット(手術室子機用指紋照合ユニット)
2a…液晶ナースコール子機(病室液晶ナースコール子機)
2b…液晶ナースコール子機(手術室液晶ナースコール子機)
3a、3b、3c、…集合廊下灯
4…ナースコール制御機
5…ナースコール親機
6…親機用指紋照合ユニット
7…ナースコール用パーソナルコンピュータ
8…院内ネットワーク
9…電気錠
10…出入口扉
11…電気錠コントローラ
12…出入口指紋照合ユニット
71…薬剤情報
【発明の属する技術分野】
本発明はナースコール装置に係わり、特に指紋を用いて患者の確認を行ない、また、看護師や医師の指紋をパスワードとして利用することにより患者情報などを閲覧することができるナースコール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種のナースコール装置として、図4に示すような構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このナースコール装置は、各病室a、b毎に、複数の患者の患者用ベッド付近にそれぞれ設置される患者用子機100と、各患者用子機100側にそれぞれ設けられる患者用情報端末200と、各病室a、bの入口付近にそれぞれ設置され、患者用子機100からの呼出しを検出する複数の廊下灯300a、300b、…と、ナースステーションに設置されるナースコール親機400、制御機500および看護用端末600と、HUB700を介して接続されたサーバ800および売店用情報端末900とを備えている。
【0004】
このような構成のナースコール装置においては、患者用情報端末200の患者からの呼出に応じて、廊下灯300a、300b、…、制御機500を介してナースコール親機400に呼出を報知/表示させることができる。
【0005】
【特許文献1】特開2002−199115号公報 (段落番号「0017」〜「0026」、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成のナースコール装置においては、病室内の患者や手術室内の患者を特定する手段を備えていないことから、患者の確認を行なうことができず、ひいては患者をとり間違えたり、投薬ミスなどの医療過誤を誘発するおそれがあるという難点があった。
【0007】
本発明は、このようなナースコール装置の難点を解決するためになされたもので、患者の指紋を用いて当該患者の確認を行ない、また、看護師や医師の指紋をパスワードとして利用することにより患者情報などを閲覧することができ、ひいては患者をとり間違えたり、投薬ミスなどの医療過誤の誘発を防止することができるナースコール装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明のナースコール装置は、病室などに設置された液晶ナースコール子機の患者からの呼出に応じて、廊下に設置された集合廊下灯、病院内に設置されたナースコール制御機を介してナースステーションなどに設置されたナースコール親機に呼出を報知/表示させ、ナースステーション内に設置されたナースコール用パーソナルコンピュータに予め記憶されている患者情報を報知/表示させる前記ナースコール装置において、液晶ナースコール子機は、患者情報と照合し患者の確認をするため患者の指紋を読取る子機用指紋照合ユニットを備えている。
【0009】
また、本発明のナースコール装置は、患者の指紋を子機用指紋照合ユニットで読取ることにより液晶ナースコール子機で患者用カルテ、治療計画、食事制限などの患者情報を閲覧することができるように構成されている。
【0010】
また、本発明のナースコール装置は、患者の指紋を子機用指紋照合ユニットで読取り、更に看護師の指紋をパスワードとして子機用指紋照合ユニットで読取ることにより液晶ナースコール子機で患者の体温、脈拍などの患者の状態を記録し、ナースコール用パーソナルコンピュータに転送することができるように構成されている。
【0011】
また、本発明のナースコール装置は、看護師、医師の指紋をパスワードとして読取ることにより院内ネットワークのアクセス権を得て看護師、医師用カルテなどのデータを閲覧する親機用指紋照合ユニットを備えている。
【0012】
また、本発明のナースコール装置は、看護師、医師の指紋をパスワードとして親機用指紋照合ユニットおよび子機用指紋照合ユニットの何れか1つで読取ることにより院内ネットワークのアクセス権を得て看護師、医師用カルテなどのデータを閲覧することができるように構成されている。
【0013】
また、本発明のナースコール装置は、看護師、医師の指紋をパスワードとして親機用指紋照合ユニットおよび子機用指紋照合ユニットの何れか1つで読取ることによりナースコール用パーソナルコンピュータで予め記憶されている患者情報の閲覧、変更、削除、登録を行なうことができるように構成されている。
【0014】
また、本発明のナースコール装置は、看護師、医師、患者などの院内関係者の紋を読取る出入口指紋照合ユニットと、出入口指紋照合ユニットで読取った指紋データをナースコール制御機、ナースコール親機を介してナースコール用パーソナルコンピュータに送信し、出入口扉を開閉するための指紋データと一致したとき、電気錠を開閉するよう制御する電気錠コントローラとを備えている。
【0015】
また、本発明のナースコール装置は、手術室内に、患者の指紋を読取り、看護師、医師の指紋をパスワードとして読取り院内ネットワークのアクセス権を得るための子機用指紋照合ユニットと、患者名を表示して患者の確認をするとともに、看護師、医師用カルテなどのデータを表示させる液晶ナースコール子機とを備えている。
【0016】
このような本発明のナースコール装置によれば、患者の指紋を子機用指紋照合ユニットで読取ることにより患者を確認することができ、また、看護師や医師の指紋をパスワードとして子機用指紋照合ユニットなどで読取ることにより患者情報などを閲覧することができる。さらに、看護師や医師の指紋をパスワードとして親機用指紋照合ユニットなどで読取ることにより患者情報の変更や削除若しくは登録なども行なうことができる。
【0017】
【発明の実態の形態】
以下、本発明のナースコール装置の好ましい実施の形態例について、図面を参照して説明する。ここで、図1は、本発明の一実施例におけるナースコール装置のシステム構成図を示している。
【0018】
同図において、本発明のナースコール装置は、各病室A、Bに設置され、子機用指紋照合ユニット(以下「病室子機用指紋照合ユニット」という。)1aを有する液晶ナースコール子機(以下「病室液晶ナースコール子機」という。)2aと、手術室ORに設置され、子機用指紋照合ユニット(以下「手術室子機用指紋照合ユニット」という。)1bを有する液晶ナースコール子機(以下「手術室液晶ナースコール子機」という。)2bと、廊下に設置された複数の集合廊下灯3a、3b、3c、…(以下、集合廊下灯3aを「第1の集合廊下灯3a」と、集合廊下灯3bを「第2の集合廊下灯3b」と、集合廊下灯3cを「第3の集合廊下灯3c」という。)と、病院内に設置されたナースコール制御機4と、ナースステーションNSなどに設置されたナースコール親機5と、ナースステーションNS内に設置され、親機用指紋照合ユニット6を有するナースコール用パーソナルコンピュータ7と、病院内に構築された院内ネットワーク8と、電気錠9を有する出入口扉10と、電気錠9の開閉を制御する電気錠コントローラ11と、出入口用指紋リーダ12を有するアダプタ13とを備えている。
【0019】
ここで、ナースコール制御機4は第1の伝送路L1を介して第1、第2、第3の集合廊下灯3a、3b、3cに、第2の伝送路L2を介してナースコール親機5に、第3の伝送路L3を介してアダプタ13にそれぞれ接続され、第1、第2の集合廊下灯3a、3bには第4の伝送路L4を介して対応する病室液晶ナースコール子機2aが、第3の集合廊下灯3cには第5の伝送路L5を介して手術室液晶ナースコール子機2bが、ナースコール親機5には第6の伝送路L6を介してナースコール用パーソナルコンピュータ7が、アダプタ13には第7の伝送路L7を介して電気錠コントローラ11がそれぞれ接続されている。また、各病室液晶ナースコール子機2aは第8の伝送路L8を介して対応する病室子機用指紋照合ユニット1aに、手術室液晶ナースコール子機2bは第9の伝送路L9を介して手術室子機用指紋照合ユニット1bに、ナースコール用パーソナルコンピュータ7は第10の伝送路L10を介して院内ネットワーク8に、第11の伝送路L11を介して親機用指紋照合ユニット6に、アダプタ13は第12の伝送路L12を介して出入口用指紋リーダ12に、電気錠コントローラ11は第13の伝送路L13を介して電気錠9にそれぞれ接続されている。
【0020】
図2は、病室液晶ナースコール子機2aや手術室液晶ナースコール子機2bの液晶タッチパネルディスプレイなどの表示部(不図示)に現れる画面の一例を示している。同図において、表示部の画面の主要部には、患者の診療科目、患者の病室番号やベッド番号、患者の氏名、患者チェック欄21および担当医の氏名などが表示され、表示部の画面の右側には、患者用カルテ、治療計画、食事制限などが表示されている。
【0021】
図3は、ナースコール用パーソナルコンピュータ7の表示部(不図示)に現れる薬剤情報71の一例を示している。同図において、ナースコール用パーソナルコンピュータ7の表示部の画面には、患者名、薬剤名、量およびチェック欄(日時、時間)などが表示されている。
【0022】
次に、このように構成された本発明のナースコール装置の動作について説明する。なお、各病室液晶ナースコール子機2aや手術室液晶ナースコール子機2bからの呼出に応じて、第1、第2、第3の集合廊下灯3a、3b、3cおよびナースコール制御機4を介してナースコール親機5に呼出を報知/表示させる点は、従来のナースコール装置と同様であることから詳細な説明を省略し、ここでは、患者などの指紋を病室子機用指紋照合ユニット1aや手術室子機用指紋照合ユニット1bなどで読取る動作を中心にして説明する。
【0023】
先ず、ナースコール用パーソナルコンピュータ7には、予め患者用カルテ、治療計画、食事制限などの患者情報が記憶されている。
【0024】
今、ある患者、例えば病室A内のあるベッド(以下「第1のベッド」という。)に係る患者(以下「第1の患者」という。)を確認するために、第1の患者の指紋を第1のベッドに係る病室子機用指紋照合ユニット(以下「第1の病室子機用指紋照合ユニット」という。)1aで読取ると、第1の病室子機用指紋照合ユニット1aから第1の患者を特定する指紋データ(以下「第1の指紋データ」という。)が出力され、この第1の指紋データが第8の伝送路L8、第1のベッドに係る病室液晶ナースコール子機(以下「第1の液晶ナースコール子機」という。)2a、第4の伝送路L4、第1の集合廊下灯3a、第1の伝送路L1、ナースコール制御機4、第2の伝送路L2、ナースコール親機5および第6の伝送路L6を介してナースコール用パーソナルコンピュータ7へ伝送される。
【0025】
そうすると、ナースコール用パーソナルコンピュータ7において、患者情報が照合され、第1の指紋データと第1の患者の指紋データが一致すると、ナースコール用パーソナルコンピュータ7から両者の指紋データが一致した旨の信号(以下「一致信号」という。)が出力され、この一致信号が前述の第1の指紋データと逆の経路を経由して第1の病室液晶ナースコール子機2aへ伝送される。これにより、第1の液晶ナースコール子機2aの表示部に、図2に示すような画面が現れるとともに、当該画面の患者チェック欄21に両者の指紋データが一致した旨を表わすチェックマークが付される。従って、このような構成のナースコール装置によれば、第1の患者が、病室A内の第1のベッドに係る患者であることを確認することができる。
【0026】
ここで、第1の患者と異なる患者、例えば病室A内の第1のベッドに隣接する他のベッドに係る患者(以下「第2の患者」という。)の指紋を第1の子機用指紋照合ユニット1aで読取ると、第1の病室子機用指紋照合ユニット1aから第2の患者を特定する指紋データ(以下「第2の指紋データ」という。)が出力され、この第2の指紋データが前述の第1の指紋データと同様の経路を経由してナースコール用パーソナルコンピュータ7へ伝送される。
【0027】
そうすると、ナースコール用パーソナルコンピュータ7において、患者情報が照合され、第2の指紋データと第1の患者の指紋データが一致しない旨の信号(以下「不一致信号」という。)が出力され、この不一致信号が前述の一致信号と同様の経路を経由して第1の病室液晶ナースコール子機2aへ伝送される。これにより、第1の液晶ナースコール子機2aの表示部に、両者の指紋データが一致しない旨のエラーが表示される。従って、このような構成のナースコール装置によれば、患者をとり間違えるなどの医療過誤を防止することができる。
【0028】
一方、第1の病室液晶ナースコール子機2aの表示部の患者チェック欄21にチェックマークが付された状態において、看護師などが所定の操作を行なうと、ナースコール用パーソナルコンピュータ7から、第1の患者に係る患者用カルテ、治療計画および食事制限などの患者情報(以下「第1の患者情報」という。)が読み出され、かかる第1の患者情報が前述の一致信号と同様の経路を経由して第1の病室液晶ナースコール子機2aへ伝送される。これにより、第1の液晶ナースコール子機2aの表示部に、図2に示すような第1の患者情報、すなわち第1の患者に係る患者用カルテ、治療計画および食事制限などの情報が表示される。従って、このような構成のナースコール装置によれば、第1のベッドサイドにおいて第1の患者情報を閲覧することができる。
【0029】
次に、本発明のナースコール装置の付加機能について説明する。
【0030】
第1に、看護師の指紋をパスワードとして利用する場合においては、当該看護師は病室液晶ナースコール子機2aを用いて患者に関する所定の記録データをナースコール用パーソナルコンピュータ7に転送することができる。すなわち、第1の患者の指紋を第1の病室子機用指紋照合ユニット1aで読取り、更に看護師の指紋をパスワードとして第1の病室子機用指紋照合ユニット1aで読取ることにより、看護師は第1の病室液晶ナースコール子機1aを使用することができる。これにより、看護師は第1の病室液晶ナースコール子機2aのテンキー操作部(不図示)などの操作により、第1の患者の体温や脈拍などを記録することができ、ひいては、第1の患者に係る記録データを前述の第1の指紋データと同様の経路を経由してナースコール用パーソナルコンピュータ7に転送することができる。
【0031】
第2に、ナースコール用パーソナルコンピュータ7に親機用指紋照合ユニット6を接続した場合においては、看護師、医師の指紋をパスワードとして、院内ネットワーク8のアクセス権を得ることができる。すなわち、看護師や医師の指紋をパスワードとして親機用指紋照合ユニット6で読取ると、親機用指紋照合ユニット6から指紋データ(以下「親機指紋データ」という。)が第11の伝送路L11を介してナースコール用パーソナルコンピュータ7へ伝送される。そして、親機指紋データと当該看護師や医師の指紋データとが一致すると、当該看護師や医師は院内ネットワーク8のアクセス権を得ることができる。これにより、当該看護師や医師は、ナースコール用パーソナルコンピュータ7にて、図3に示すような薬剤情報71や看護師や医師用カルテなどのデータを閲覧することができる。ここで、当該看護師や医師の指紋は、ナースコール用パーソナルコンピュータ7に対するパスワードとしても利用することができ、ひいては、ナースコール用パーソナルコンピュータ7に記憶されている患者情報を閲覧することができ、また、ナースコール用パーソナルコンピュータ7にて、患者情報の変更や削除若しくは登録なども行なうことができる。これにより、看護師などは、投薬ミスなどの発生を防止することができる。
【0032】
第3に、看護師や医師の指紋は、パスワードとして病室子機用指紋照合ユニット1aや手術室子機用指紋照合ユニット1bで読取ることもできる。これにより、看護師や医師は、ナースステーションNS、各病室A、Bおよび手術室ORの何れかの場所からでも院内ネットワーク8やナースコール用パーソナルコンピュータ7にアクセスすることができ、ひいては前述のように患者情報の閲覧や患者情報の変更や削除若しくは登録などを行なうことができる。
【0033】
第4に、徘徊者などの患者が入院している病室の出入口扉10に、電気錠9の開閉を制御する電気錠コントローラ11および出入口指紋照合ユニット12を装備させた場合においては、特定の院内関係者のみが出入口扉10を開閉することができる。すなわち、看護師や医師などの院内関係者の指紋を出入口指紋照合ユニット12で読取ると、出入口指紋照合ユニット12から指紋データ(以下「出入口指紋データ」という。)が出力され、この出入口指紋データが第12の伝送路L12、アダプタ13、第3の伝送路L3、ナースコール制御機4、第2の伝送路L2、ナースコール親機5および第6の伝送路L6を介してナースコール用パーソナルコンピュータ7に伝送される。
【0034】
そして、ナースコール用パーソナルコンピュータ7において、出入口指紋データと出入口扉10を開閉するための指紋データとが一致すると、ナースコール用パーソナルコンピュータ7から制御信号が出力され、この制御信号が第6の伝送路L6、ナースコール親機5、第2の伝送路L2、ナースコール制御機4、第3の伝送路L3、アダプタ13および第7の伝送路L7を介して電気錠コントローラ11へ伝送される。これにより、電気錠コントローラ11が制御され解錠信号が第13の伝送路L13を介して電気錠9へ伝送され、出入口扉10の開閉が可能となる。従って、このような構成のナースコール装置によれば、部外者は出入口扉10を開けることができないことから、特定の病室などに対する人の入出管理を行なうことができる。
【0035】
第5に、手術室OR内に患者の指紋を読取ることが可能な手術室子機用指紋照合ユニット1bを備える場合においては、手術室液晶ナースコール子機2bに患者名を表示させることができ、ひいては、患者を確認することで、患者の取り間違いなどの医療過誤を防止することができる。ここで、看護師や医師の指紋をパスワードとして手術室子機用指紋照合ユニット1bで読取れば、院内ネットワーク8のアクセス権を得ることができ、ひいては、手術室液晶ナースコール子機2bに看護師や医師用カルテなどのデータを表示させることができる。
【0036】
なお、前述の実施例においては、病室が2室の場合について説明しているが、かかる病室は病院の規模に合わせて3室以上設けてもよく、また、手術室も複数室設けてもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のナースコール装置によれば、患者の指紋を子機用指紋照合ユニットで読取ることにより患者を確認することができ、また、看護師や医師の指紋をパスワードとして子機用指紋照合ユニットなどで読取ることにより患者情報などを閲覧することができる。さらに、看護師や医師の指紋をパスワードとして親機用指紋照合ユニットなどで読取ることにより患者情報の変更や削除若しくは登録なども行なうことができる。従って、本発明のナースコール装置によれば、患者をとり間違えたり、投薬ミスなどの医療過誤の誘発を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるナースコール装置のシステム構成図。
【図2】本発明における液晶ナースコール子機の表示画面の一例を示す説明図。
【図3】本発明におけるナースコール用パーソナルコンピュータの表示画面の一例を示す説明図。
【図4】従来のナースコール装置のシステム構成図。
【符号の説明】
1a…子機用指紋照合ユニット(病室子機用指紋照合ユニット)
1b…子機用指紋照合ユニット(手術室子機用指紋照合ユニット)
2a…液晶ナースコール子機(病室液晶ナースコール子機)
2b…液晶ナースコール子機(手術室液晶ナースコール子機)
3a、3b、3c、…集合廊下灯
4…ナースコール制御機
5…ナースコール親機
6…親機用指紋照合ユニット
7…ナースコール用パーソナルコンピュータ
8…院内ネットワーク
9…電気錠
10…出入口扉
11…電気錠コントローラ
12…出入口指紋照合ユニット
71…薬剤情報
Claims (8)
- 病室などに設置された液晶ナースコール子機(2a、2b)の患者からの呼出に応じて、廊下に設置された集合廊下灯(3a、3b、3c、…)、病院内に設置されたナースコール制御機(4)を介してナースステーションなどに設置されたナースコール親機(5)に呼出を報知/表示させ、前記ナースステーション内に設置されたナースコール用パーソナルコンピュータ(7)に予め記憶されている患者情報を報知/表示させるナースコール装置において、
前記液晶ナースコール子機は、前記患者情報と照合し前記患者の確認をするため前記患者の指紋を読取る子機用指紋照合ユニット(1a、1b)を備えたことを特徴とするナースコール装置。 - 前記患者の指紋を前記子機用指紋照合ユニットで読取ることにより前記液晶ナースコール子機で患者用カルテ、治療計画、食事制限などの前記患者情報を閲覧することを特徴とする請求項1記載のナースコール装置。
- 前記患者の指紋を前記子機用指紋照合ユニットで読取り、更に看護師の指紋をパスワードとして前記子機用指紋照合ユニットで読取ることにより前記液晶ナースコール子機で患者の体温、脈拍などの患者の状態を記録し、前記ナースコール用パーソナルコンピュータに転送することを特徴とする請求項1記載のナースコール装置。
- 看護師、医師の指紋をパスワードとして読取ることにより前記院内ネットワーク(8)のアクセス権を得て看護師、医師用カルテなどのデータを閲覧する親機用指紋照合ユニット(6)を備えたことを特徴とする請求項1記載のナースコール装置。
- 看護師、医師の指紋をパスワードとして前記親機用指紋照合ユニットおよび前記子機用指紋照合ユニットの何れか1つで読取ることにより院内ネットワーク(8)のアクセス権を得て前記看護師、医師用カルテなどのデータを閲覧することを特徴とする請求項1記載のナースコール装置。
- 看護師、医師の指紋をパスワードとして前記親機用指紋照合ユニットおよび前記子機用指紋照合ユニットの何れか1つで読取ることにより前記ナースコール用パーソナルコンピュータで予め記憶されている患者情報の閲覧、変更、削除、登録を行なうことを特徴とする請求項1記載のナースコール装置。
- 看護師、医師、患者などの院内関係者の指紋を読取る出入口指紋照合ユニット(12)と、前記出入口指紋照合ユニットで読取った指紋データを前記ナースコール制御機、前記ナースコール親機を介して前記ナースコール用パーソナルコンピュータに送信し、出入口扉(10)を開閉するための指紋データと一致したとき、電気錠(9)を開閉するよう制御する電気錠コントローラ(11)とを備えたことを特徴とする請求項1記載のナースコール装置。
- 手術室内に、患者の指紋を読取り、看護師、医師の指紋をパスワードとして読取り院内ネットワーク(8)のアクセス権を得るための子機用指紋照合ユニット(1b)と、患者名を表示して患者の確認をするとともに、看護師、医師用カルテなどのデータを表示させる液晶ナースコール子機(2b)とを備えたことを特徴とする請求項1記載のナースコール装置。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007257351A (ja) * | 2006-03-23 | 2007-10-04 | Aiphone Co Ltd | ナースコールシステム |
JP2009033559A (ja) * | 2007-07-27 | 2009-02-12 | Aiphone Co Ltd | ナースコールシステム |
JP2014096065A (ja) * | 2012-11-09 | 2014-05-22 | Aiphone Co Ltd | ナースコールシステム |
CN114006921A (zh) * | 2021-10-15 | 2022-02-01 | 厦门狄耐克物联智慧科技有限公司 | 一种带有智能控制的护士站管理机 |
-
2002
- 2002-12-19 JP JP2002368594A patent/JP2004201114A/ja not_active Withdrawn
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