JP6091487B2 - 基板処理装置、基板処理装置の制御方法、基板処理装置の保守方法及びレシピ制御プログラム - Google Patents

基板処理装置、基板処理装置の制御方法、基板処理装置の保守方法及びレシピ制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、基板処理装置におけるレシピ制御に係り、特にメンテナンス用レシピに関するものである。
基板を処理する基板処理装置には、基板を多段に保持する基板保持具を反応炉内に装入した状態で、反応炉内に処理ガスを供給して、基板保持具が保持する基板に対する処理を行うように構成されたバッチ式のものがある。このような縦型のバッチ式基板処理装置では、通常、メンテナンス用レシピを実行することにより、反応炉内を構成する部材(反応管や基板保持具等)に堆積している累積膜厚を除去している。例えば、特許文献1によれば、反応管内にクリーニングガスを供給して、前記反応管内壁等に付着した薄膜を含む付着物を除去することが開示されている。また、特許文献2によれば、枚葉式の基板処理装置において、処理室内に堆積している累積膜厚が閾値に達したらメンテナンス用レシピを実行して累積膜厚を除去している。
ところで、基板の表面に形成される膜種によっては、反応炉内を構成する部材(反応管や基板保持具等)に付着している堆積物だけでなく、排気管に付着する堆積物が反応炉内に拡散することによる汚染等が問題となる場合があった。よって、排気管に付着する堆積物を効率的に除去することが行われている。例えば、特許文献3によれば、排気配管のみにエッチング性ガスを流すようにして、排気配管内に付着する副生成物を効率良く除去することが記載されている。
特許第4541739号公報 特許第3854157号公報 特開平11−243059号公報
本発明は斯かる実情に鑑み、クリーニング対象とする箇所及び部材が異なる、それぞれレシピを少なくとも累積膜厚値で設定されたクリーニング条件で制御し、適切なレシピを選択して実行させる基板処理装置、基板処理装置の制御方法、基板処理装置の保守方法及び記録媒体を提供するものである。
本発明の一態様によれば、基板処理が行われる反応炉内を構成する部材を処理するレシピおよび前記反応炉内から排気されるガスが流れる排気管を処理するレシピと、を含む各種レシピを少なくとも格納する記憶部と、レシピを実行する設定条件を少なくとも操作画面に表示する表示部とを備えた操作部と、設定条件を満たしたレシピを実行する制御部と、で少なくとも構成された基板処理装置であって、操作部が、記憶部に格納されたレシピのうち、設定条件に基づいて基板処理が行われる反応炉内を構成する部材を処理するレシピと、排気管を処理するレシピのそれぞれの実行を制御するレシピ制御部を備えた基板処理装置が提供される。
本発明の他の態様によれば、基板処理が行われる反応炉内を構成する部材を処理するためのレシピおよび前記反応炉内から排気されるガスが流れる排気管をそれぞれ処理するためのレシピと、を含む各種レシピを少なくとも格納する記憶部と、前記レシピを実行する設定条件を少なくとも操作画面に表示する表示部とを備えた操作部と、前記設定条件を満たした前記レシピを実行する制御部と、で少なくとも構成された基板処理装置の制御方法であって、操作部は、前記記憶部に格納された前記レシピのうち、前記設定条件に基づいて前記基板処理が行われる反応炉内を構成する部材を処理するレシピと、前記排気管を処理するためのレシピのそれぞれの実行を制御するレシピ制御部を備えた基板処理装置の制御方法が提供される。
本発明の更に他の態様によれば、基板処理が行われる反応炉内を構成する部材を処理するためのレシピと、前記反応炉内から排気されるガスが流れる排気管をそれぞれ処理するためのレシピと、を含むメンテナンス用レシピを実行する制御部を備えた基板処理装置の保守方法であって、制御部は、前記メンテナンス用レシピを実行する設定条件に規定されている条件を更新する工程と、更新された条件の現在値と前記設定条件に規定されている閾値とを比較する工程と、比較した結果、記憶部に格納された前記メンテナンス用レシピのうち、前記閾値に達したメンテナンス用レシピを選択する工程と、選択された前記メンテナンス用レシピの実行後、前記現在値をクリアする工程と、を有するレシピ制御プログラムを実行する基板処理装置の保守方法が提供される。
本発明の更に他の態様によれば、メンテナンス用レシピを実行する設定条件に規定されている条件を更新するステップと、更新された条件の現在値と前記設定条件に規定されている閾値とを比較するステップと、比較した結果、記憶部に格納された前記メンテナンス用レシピのうち、前記閾値に達したメンテナンス用レシピを実行するステップと、実行された前記メンテナンス用レシピの現在値をクリアするステップと、を有するレシピ制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供される。
本発明によれば、クリーニング対象とする箇所及び部材により個別に作成された、各メンテナンス用レシピの実行を制御することにより、適切なメンテナンス用レシピが実行されるので、メンテナンス効率の向上を図ることができる。
本発明の基板処理装置を示す斜視図である。 本発明の基板処理装置を示す側断面図である。 本発明の基板処理装置に於ける制御系を示すブロック図である。 本発明の基板処理装置に於ける制御系の詳細を示すブロック図である。 本発明の一実施形態(実施例1)におけるメンテナンス用レシピ制御フローを示す図である。 本発明の一実施形態(実施例1)におけるメンテナンス用レシピを設定する画面の一実施例を示す図である。 本発明の一実施形態(実施例1)におけるメンテナンス用レシピの実行タイミングチャートを示す図である。 本発明の一実施形態における基板処理装置の配管構成を示す図である。 本発明の一実施形態(実施例2)におけるメンテナンス用レシピ制御フローを示す図である。 本発明の一実施形態(実施例2)におけるメンテナンス用レシピを設定する画面である。 本発明の一実施形態(実施例2)におけるメンテナンス用レシピの実行タイミングチャートを示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施例を説明する。
先ず、図1、図2に於いて、本発明が実施される基板処理装置について説明する。
図1、図2は基板処理装置の一例として縦型の基板処理装置を示している。尚、該基板処理装置に於いて処理される基板は、一例としてシリコン等から成るウェーハが示されている。
基板処理装置1は筐体2を備え、該筐体2の正面壁3の下部にはメンテナンス可能な様に設けられた開口部としての正面メンテナンス口4が開設され、該正面メンテナンス口4は正面メンテナンス扉5によって開閉される。
前記筐体2の前記正面壁3にはポッド搬入搬出口6が前記筐体2の内外を連通する様に開設されており、前記ポッド搬入搬出口6はフロントシャッタ(搬入搬出口開閉機構)7によって開閉され、前記ポッド搬入搬出口6の正面前方側にはロードポート(基板搬送容器受渡し台)8が設置されており、該ロードポート8は載置されたポッド9を位置合せする様に構成されている。
該ポッド9は密閉式の基板搬送容器であり、図示しない工程内搬送装置によって前記ロードポート8上に搬入され、又、該ロードポート8上から搬出される様になっている。
前記筐体2内の前後方向の略中央部に於ける上部には、回転式ポッド棚(基板搬送容器格納棚)11が設置されており、該回転式ポッド棚11は複数個のポッド9を格納する様に構成されている。
前記回転式ポッド棚11は垂直に立設されて間欠回転される支柱12と、該支柱12に上中下段の各位置に於いて放射状に支持された複数段の棚板(基板搬送容器載置棚)13とを備えており、該棚板13は前記ポッド9を複数個宛載置した状態で格納する様に構成されている。
前記回転式ポッド棚11の下方には、ポッドオープナ(基板搬送容器蓋体開閉機構)14が設けられ、該ポッドオープナ14は前記ポッド9を載置し、又該ポッド9の蓋を開閉可能な構成を有している。
前記ロードポート8と前記回転式ポッド棚11、前記ポッドオープナ14との間には、ポッド搬送機構(容器搬送機構)15が設置されており、該ポッド搬送機構15は、前記ポッド9を保持して昇降可能、水平方向に進退可能となっており、前記ロードポート8、前記回転式ポッド棚11、前記ポッドオープナ14との間で前記ポッド9を搬送する様に構成されている。
前記筐体2内の前後方向の略中央部に於ける下部には、サブ筐体16が後端に亘って設けられている。該サブ筐体16の正面壁17にはウェーハ(基板)18を前記サブ筐体16内に対して搬入搬出する為のウェーハ搬入搬出口(基板搬入搬出口)19が一対、垂直方向に上下2段に並べられて開設されており、上下段のウェーハ搬入搬出口19,19に対して前記ポッドオープナ14がそれぞれ設けられている。
該ポッドオープナ14は前記ポッド9を載置する載置台21と、前記ポッド9の蓋を開閉する開閉機構22とを備えている。前記ポッドオープナ14は前記載置台21に載置された前記ポッド9の蓋を前記開閉機構22によって開閉することにより、前記ポッド9のウェーハ出入口を開閉する様に構成されている。
前記サブ筐体16は前記ポッド搬送機構15や前記回転式ポッド棚11が配設されている空間(ポッド搬送空間)から気密となっている移載室23を構成している。該移載室23の前側領域にはウェーハ移載機構(基板移載機構)24が設置されており、該ウェーハ移載機構24は、ウェーハ18を載置する所要枚数(図示では5枚)のウェーハ載置プレート25を具備し、該ウェーハ載置プレート25は水平方向に直動可能、水平方向に回転可能、又昇降可能となっている。前記ウェーハ移載機構24はボート(基板保持体)26に対してウェーハ18を装填及び払出しする様に構成されている。
前記移載室23の後側領域には、前記ボート26を収容して待機させる待機部27が構成され、該待機部27の上方には縦型の処理炉28が設けられている。該処理炉28は内部に処理室29を形成し、該処理室29の下端部は炉口部となっており、該炉口部は炉口シャッタ(炉口開閉機構)31により開閉される様になっている。
前記筐体2の右側端部と前記サブ筐体16の前記待機部27の右側端部との間には前記ボート26を昇降させる為のボートエレベータ(基板保持具昇降機構)32が設置されている。該ボートエレベータ32の昇降台に連結されたアーム33には蓋体としてのシールキャップ34が水平に取付けられており、該シールキャップ34は前記ボート26を垂直に支持し、該ボート26を前記処理室29に装入した状態で前記炉口部を気密に閉塞可能となっている。
前記ボート26は、複数枚(例えば、50枚〜125枚程度)のウェーハ18をその中心に揃えて水平姿勢で多段に保持する様に構成されている。
前記ボートエレベータ32側と対向した位置にはクリーンユニット35が配設され、該クリーンユニット35は、清浄化した雰囲気若しくは不活性ガスであるクリーンエア36を供給する様供給ファン及び防塵フィルタで構成されている。前記ウェーハ移載機構24と前記クリーンユニット35との間には、ウェーハ18の円周方向の位置を整合させる基板整合装置としてのノッチ合せ装置(図示せず)が設置されている。
前記クリーンユニット35から吹出された前記クリーンエア36は、ノッチ合せ装置(図示せず)及び前記ウェーハ移載機構24、前記ボート26に流通された後に、図示しないダクトにより吸込まれて、前記筐体2の外部に排気がなされるか、若しくは前記クリーンユニット35によって前記移載室23内に吹出されるように構成されている。
次に、前記基板処理装置1の作動について説明する。
前記ポッド9が前記ロードポート8に供給されると、前記ポッド搬入搬出口6が前記フロントシャッタ7によって開放される。前記ロードポート8上の前記ポッド9は前記ポッド搬送装置15によって前記筐体2の内部へ前記ポッド搬入搬出口6を通して搬入され、前記回転式ポッド棚11の指定された前記棚板13へ載置される。前記ポッド9は前記回転式ポッド棚11で一時的に保管された後、前記ポッド搬送装置15により前記棚板13からいずれか一方のポッドオープナ14に搬送されて前記載置台21に移載されるか、若しくは前記ロードポート8から直接前記載置台21に移載される。
この際、前記ウェーハ搬入搬出口19は前記開閉機構22によって閉じられており、前記移載室23には前記クリーンエア36が流通され、充満している。例えば、前記移載室23には前記クリーンエア36として窒素ガスが充満することにより、酸素濃度が20ppm以下と、前記筐体2の内部(大気雰囲気)の酸素濃度よりも遙かに低く設定されている。
前記載置台21に載置された前記ポッド9はその開口側端面が前記サブ筐体16の前記正面壁17に於ける前記ウェーハ搬入搬出口19の開口縁辺部に押付けられると共に、蓋が前記開閉機構22によって取外され、ウェーハ出入口が開放される。
前記ポッド9が前記ポッドオープナ14によって開放されると、ウェーハ18は前記ポッド9から前記ウェーハ移載機構24によって取出され、ノッチ合せ装置(図示せず)に移送され、該ノッチ合せ装置にてウェーハ18を整合した後、前記ウェーハ移載機構24はウェーハ18を前記移載室23の後方にある前記待機部27へ搬入し、前記ボート26に装填(チャージング)する。
該ボート26にウェーハ18を受渡した前記ウェーハ移載機構24は前記ポッド9に戻り、次のウェーハ18を前記ボート26に装填する。
一方(上端又は下段)のポッドオープナ14に於ける前記ウェーハ移載機構24によりウェーハ18の前記ボート26への装填作業中に、他方(下段又は上段)のポッドオープナ14には前記回転式ポッド棚11から別のポッド9が前記ポッド搬送装置15によって搬送されて移載され、前記他方のポッドオープナ14によるポッド9の開放作業が同時進行される。
予め指定された枚数のウェーハ18が前記ボート26に装填されると前記炉口シャッタ31によって閉じられていた前記処理炉28の炉口部が前記炉口シャッタ31によって開放される。続いて、前記ボート26は前記ボートエレベータ32によって上昇され、前記処理室29に搬入(ローディング)される。
ローディング後は、前記シールキャップ34によって炉口部が気密に閉塞される。尚、本実施の形態において、このタイミングで(ローディング後)、前記処理室29が不活性ガスに置換されるパージ工程(プリパージ工程)を有する。
前記処理室29が所望の圧力(真空度)となる様にガス排気機構(図示せず)によって真空排気される。又、前記処理室29が所望の温度分布となる様にヒータ駆動部(図示せず)によって所定温度迄加熱される。
又、ガス供給機構(図示せず)により、所定の流量に制御された処理ガスが供給され、処理ガスが前記処理室29を流通する過程で、ウェーハ18の表面と接触し、ウェーハ18の表面上に所定の処理が実施される。更に、反応後の処理ガスは、前記ガス排気機構により前記処理室29から排気される。
予め設定された処理時間が経過すると、前記ガス供給機構により不活性ガス供給源(図示せず)から不活性ガスが供給され、前記処理室29が不活性ガスに置換されると共に、前記処理室29の圧力が常圧に復帰される(アフターパージ工程)。そして、前記ボートエレベータ32により前記シールキャップ34を介して前記ボート26が降下される。
処理後のウェーハ18の搬出については、上記説明と逆の手順で、ウェーハ18及びポッド9は前記筐体2の外部へ払出される。未処理のウェーハ18が、更に前記ボート26に装填され、ウェーハ18のバッチ処理が繰返される。
前記処理炉28、少なくとも基板を搬送する機構であるポッド搬送機構15、ウェーハ移載機構24、ボートエレベータ32を含む搬送機構、前記処理炉28に処理ガス等を供給するガス供給機構、前記処理炉28内を排気するガス排気機構、前記処理炉28を所定温度に加熱するヒータ駆動部、及び前記処理炉28、前記搬送機構、前記ガス供給機構、前記ガス排気機構、前記ヒータ駆動部をそれぞれ制御する制御装置37について、図3、図4を参照して説明する。
次に、図3を参照して、基板処理装置1における制御装置としての装置コントローラ37を中心としたハードウエア構成について説明する。 図3に示されるように、装置コントローラ37は、基板処理装置本体111内に、操作部としての主コントローラ41と、搬送制御部39と、プロセス制御部38とが設けられている。ここで、搬送制御部39とプロセス制御部38とは、基板処理装置本体111内に設けることに替えて、基板処理装置本体111外に設けてもよい。
主操作部としての主コントローラ41は、入力部と表示部を一体とした入出力部としての主操作装置61と、例えば、ビデオケーブル、ネットワーク、LAN等を用いて接続されている。 また、主コントローラ41は、図示しない外部操作装置と、例えば、通信ネットワークを介して接続してもよい。この場合、外部操作装置は、基板処理装置1から離間した位置に配置することが可能である。例えば、基板処理装置1がクリーンルーム内に設置されている場合、外部操作装置はクリーンルーム外の事務所等に配置することが可能である。また、主コントローラ41には、外部記憶装置としての記録媒体であるUSBフラッシュメモリ等の装着及び取外しを行う着脱部としてのポート40が設けられている。
主操作装置61は、基板処理装置1(もしくは処理炉28及び基板処理装置本体111)近傍に配置されている。主操作装置61は、この実施形態のように基板処理装置本体111に装着するようにして、基板処理装置1と一体として固定する。ここで、主操作装置61が、基板処理装置1(もしくは処理炉28及び基板処理装置本体111)近傍に配置されているとは、基板処理装置1の状態を操作者が確認できる位置に主操作装置61が配置されていることをいう。例えば、基板処理装置本体111が設置されているクリーンルーム内に設置される。 主操作装置61は主表示装置62を有する。主表示装置62は、例えば、液晶表示パネルであり、基板処理装置1を操作するための操作画面などが表示される。主操作装置61は、操作画面を介して、基板処理装置1内で生成される情報を表示させ、表示された情報を、ポート40に挿入されたUSBフラッシュメモリなどに出力させることができる。
副操作装置71は副表示装置72を有する。主表示装置62と同様、副表示装置72は、例えば、液晶表示パネルであり、基板処理装置1を操作するための操作画面などが表示される。副表示装置72で表示される操作画面は、主表示装置62で表示される操作画面と同様の機能を有する。したがって、副操作装置71は、操作画面を介して、基板処理装置1内で生成される各種情報が表示させ、表示された情報を、ポート40に挿入されたUSBフラッシュメモリなどに出力させることができる。
また、図3に示されるように、主操作装置61内には、主表示装置62の表示を制御するため等に用いられる主表示制御部63が設けられている。主表示制御部63は、例えば、ビデオケーブル等を用いて、主コントローラ41に接続されている。
また、図3に示されるように、副操作装置71内には、副表示装置72の表示を制御するため等に用いられる副表示制御部73が設けられている。なお、副表示制御部73は、図示された形態に限らず、通信ネットワーク等を介して、主コントローラ41に接続されてもよい。
プロセス制御部38は、例えばCPU(Central Processing Unit)等からなるコンピュータによって構築されるプロセス系コントローラ100を有し、搬送制御部39は、例えばCPU等からなるコンピュータによって構築される搬送系コントローラ110を有する。搬送系コントローラ110とプロセス系コントローラ100は、スイッチングハブを介して、主コントローラ41にそれぞれ接続されている。ここでいうコンピュータは、プログラムを実行することでそのプログラムで指示された情報処理を行うものであり、具体的にはCPU、メモリ、入出力装置等の組み合わせによって構成されたものである。
次に、図4を参照して、本実施形態における装置コントローラ37を中心とした制御系の詳細について説明する。
図4中、38はプロセス制御部としてのプロセス制御モジュール、39は搬送制御部、41は操作部を示しており、前記プロセス制御部38は記憶部42を具備し、該記憶部42にはプロセスを実行する為に必要なプロセス実行プログラム、入出力制御部としてのシーケンサ45から取得したバルブ開閉情報及び流量調整部としてのMFC58から取得したガス流量情報を少なくとも含むモニタ情報を保存する格納領域や、前記シーケンサ45からフィードバックされた情報等が格納されている。前記搬送制御部39は記憶部43を具備し、該記憶部43にはウェーハ18の搬送を実行する為の搬送プログラムが格納され、前記操作部41はデータ格納部44を具備し、該データ格納部44は、例えばHDD等の外部記憶装置から成る。尚、プロセス実行プログラム、搬送プログラム等の各種プログラムは前記データ格納部44に格納されている。
又、前記プロセス制御部38は、入出力制御部としてのシーケンサ45、加熱制御部46、圧力制御部47、流量調整部としてのMFC58を含み、各処理工程を実行するアクチュエータの駆動を制御する。例えば、前記プロセス制御部38は、シーケンサ45やMFC58等の作動を制御して前記処理炉28への処理ガスの供給流量を制御し、前記加熱制御部46は前記処理炉28の加熱制御を行い、前記圧力制御部47は前記処理炉28からのガスの排気を制御し、或は前記処理炉28の圧力制御を行う機能を有している。又、49は加熱制御部46によって制御されるヒータを示しており、51は前記圧力制御部47によって制御される圧力バルブを示している。48は、入出力制御部45によって開閉制御されるバルブを示し、具体的には、バルブ48はON/OFF制御され、処理ガスの供給及び停止が制御される。58は前記プロセス制御部38によって制御されるMFC(流量調整器)を示している。
又、53は温度検出部としての温度検出器を示し、54は圧力検出部としての圧力センサを示しており、前記温度検出器53は、前記ヒータ49の状態を検出して検出結果を前記加熱制御部46にフィードバックし、前記圧力センサ54は、前記圧力バルブ51の状態を検出して検出結果を前記圧力制御部47にフィードバックする機能を有している。尚、前記バルブ48は処理ガスの供給及び停止を制御する。前記バルブ48に付随した電磁弁(図示しない)が前記バルブ48の開閉状態を検出して検出結果を前記入出力制御部45にフィードバックする。又、前記MFC58は、流量だけでなく種々の情報を含む属性情報を前記プロセス制御部38へとフィードバックしている。
又、55はキーボード、マウス等の入力部を示しており、56はモニタ等の表示部を示している。尚、図では、入力部55と表示部56が別体で示されているが、画面上での入力が可能なタッチパネルのような入力部付表示部の形態でもかまわない。
前記入出力制御部45、前記加熱制御部46、前記圧力制御部47には、前記プロセス制御部38から設定値の指示、或は処理シーケンスに従った指令信号が入力され、前記プロセス制御部38は前記電磁弁、前記温度検出器53、前記圧力センサ54が検出した検出結果を基に、前記入出力制御部45、流量調整部としての前記MFC58、前記加熱制御部46、前記圧力制御部47を統括して制御する。
又、前記プロセス制御部38は、前記操作部41を介した前記入力部55からの指令により、基板処理を実行し、又基板処理の実行は前記プロセス制御部38が、前記記憶部42に格納されたプログラムに従って、他の制御系とは独立して実行する。従って、前記搬送制御部39、前記操作部41に問題が発生しても、ウェーハ18の搬送は中断されることなく完遂される。
前記搬送制御部39は、前記操作部41を介した前記入力部55からの指令によって前記ポッド搬送機構15、前記ウェーハ移載機構24、前記ボートエレベータ32を駆動して、ウェーハ18の搬送を実行する。ウェーハ18の搬送は、前記記憶部43に格納された搬送プログラムによって他の制御系とは独立して実行する。従って、前記プロセス制御部38、前記操作部41に問題が発生しても、ウェーハ18の搬送は中断されることなく完遂される。
前記データ格納部44には、上述したプログラムに加え、基板処理進行を統括するプログラム、処理条件を設定する為の設定プログラム、前記プロセス制御部38、前記搬送制御部39とLAN等の通信部を介してデータの送受信を行う通信プログラム、前記流量制御部45、前記加熱制御部46、前記圧力制御部47の状態を前記表示部56に表示する為の表示プログラム、又前記流量調整部58、前記入出力制御部45、前記加熱制御部46、前記圧力制御部47を駆動制御する為に必要なパラメータの編集を行う操作プログラム等の各種プログラムがファイルとして格納されている。また、基板処理の為のレシピ(プロセスレシピ)、クリーニングレシピを含むメンテナンス用レシピ、アラームが発生したら実行されるアラームレシピ等やこれら各種レシピに包含される各種パラメータもファイルとして適宜格納されている。
又、前記データ格納部44はデータ格納領域を有し、該データ格納領域には基板処理に必要とされるパラメータが格納され、前記バルブ48、前記温度検出器53、前記圧力センサ54の設定値、検出結果、処理の状態等の情報が経時的に格納される。
(基板処理方法)次に、本実施形態に係る基板処理装置1を用いて実施する基板処理方法について説明する。ここでは、半導体デバイスの製造工程の一工程である基板処理工程を実施する場合を例に挙げる。
基板処理工程の実施にあたって、先ず、実施すべき基板処理に対応するレシピが記憶部42から読み出され、主コントローラ41内のRAM(Random Access Memory)等のメモリに展開される。そして、必要に応じて、主コントローラ41からプロセス系コントローラ100や搬送系コントローラ110へ動作指示が与えられる。このようにして実施される基板処理工程は、大別すると、移載工程と、搬入工程と、成膜工程と、ボート移送工程と、搬出工程とを有する。
(移載工程) 主コントローラ41からは、搬送系コントローラ110に対して、ウェーハ移載機構24の駆動指示が発せられる。そして、搬送系コントローラ110からの指示に従いつつ、ウェーハ移載機構24は載置台としての授受ステージ21上のポッド9からボート26へのウェーハ18の移載処理を開始する。この移載処理は、予定された全てのウェーハ18のボート26への装填(ウエハチャージ)が完了するまで行われる。
(搬入工程) 指定枚数のウェーハ18がボート26に装填されると、ボート26は、搬送系コントローラ110からの指示に従って動作するボートエレベータ32によって上昇されて、処理炉28のインナーチューブ104内に形成される処理室29に装入(ボートロード)される。ボート26が完全に装入されると、ボートエレベータ32のシールキャップ34は、処理炉28のマニホールドの下端を気密に閉塞する。
(成膜工程) その後は、処理室101内は、圧力制御部47からの指示に従いつつ、所定の成膜圧力(真空度)となるように真空排気装置によって真空排気される。この際、処理室29内の圧力は圧力センサ54で測定され、この測定された圧力情報に基づき圧力調整装置がフィードバック制御される。また、処理室29内は、加熱制御部46からの指示に従いつつ、所定の温度となるようにヒータ49によって加熱される。この際、処理室101内の温度が所定の温度(成膜温度)となるように、温度検出器としての温度センサ53が検出した温度情報に基づきヒータ49への通電具合がフィードバック制御される。続いて、搬送系コントローラ110からの指示に従いつつ、回転機構によるボート26及びウェーハ18の回転を開始する。
処理室29内が所定の成膜温度、所定の成膜圧力に維持された状態で、例えば、シリコン含有ガスとしてのSiHClガスの処理室29内への供給が開始される。
このとき、処理室29内へ供給されるNガスは、成膜ガス(SiHClガス)を希釈する希釈ガスとして、或いは処理室101内への拡散を促すキャリアガスとして機能する。Nガスの供給流量を制御することで、成膜ガス(SiHClガス)の濃度や拡散速度を制御することができる。
処理室29内に供給された成膜ガス(SiHClガス)は、処理室29内を通過する際にウェーハ18の表面と接触する。この際、熱CVD反応によってウェーハ18表面上に薄膜、すなわちポリシリコン膜(Poly−Si膜、以下、単にSi膜とも呼ぶ)が堆積(デポジション)される。予め設定された処理時間が経過し、所定の膜厚のシリコン膜が成膜されたら、バルブが閉じられ、処理室29内への成膜ガス(SiHClガス)の供給が停止される。
そして、処理室29内へのNガスの供給を継続しつつ、処理室29内を排気することで、処理室29内をパージする。処理室29内の雰囲気がNガスに置換されたら、圧力調整装置としての圧力バルブ51の開度を調整して処理室29内の圧力を常圧に復帰させる。また、ヒータ49への通電を停止し、処理室29内の温度を所定の温度(ウエハ搬出温度)に降温させる。
(搬出工程) ボート26に対する成膜工程が完了すると、搬送系コントローラ110からの指示に従いつつ、その後、回転機構によるボート26及びウェーハ18の回転を停止させ、ボートエレベータ32によりシールキャップ34を下降させてマニホールドの下端を開口させるとともに、処理済のウェーハ18を保持したボート26を処理炉28の外部に搬出(ボートアンロード)する。
そして、処理済のウェーハ18を保持したボート26は、クリーンユニット35から吹出されるクリーンエア36によって極めて効果的に冷却される。そして、例えば150℃以下に冷却されると、ボート26から処理済のウェーハ18を脱装(ウエハディスチャージ)してポッド9に移載した後に、新たな未処理ウェーハ18のボート26への移載が行われる。
以上のような各工程を繰り返すことで、本実施形態に係る基板処理装置1は、ウェーハ18上へのシリコン膜の形成を、高スループットで行うことができる。
(基板処理装置の保守方法) 上述した成膜工程は、ウェーハ18上への膜形成を目的とするが、実際には、ウェーハ18以外、例えば処理室29を構成する反応管やボート26等に対しても膜が形成されてしまう。形成された膜が厚く堆積すると、加わる応力が増大して割れが生じ、処理室29内に異物(パーティクル)を発生させることがある。そこで、本実施形態に係る基板処理装置1は、上述の成膜工程を繰り返すことで処理室29内等に堆積した膜の厚さが所定の厚さに到達したら、処理室29内等を保守(メンテナンス)するための保守工程として、以下に述べるようなクリーニング工程を実施する。
(クリーニング工程) クリーニング工程は、処理室29内等に付着した堆積物(累積した薄膜)の厚さが、堆積物に剥離・落下が生じる前の所定の厚さに達した時点で、その実施が開始される。累積膜厚が所定厚さに達したか否かは、例えば、反応管としてのプロセスチューブによって形成される処理室29内に設けた膜厚検出器にて検出された累積膜厚値から判断したり、あるいは処理室29を成膜工程に使用した使用回数や使用時間等から類推される膜厚推定値に基づいて判断することが考えられる。つまり、プロセスチューブ等の累積膜厚値、使用回数、使用時間から選択される少なくとも一つの設定パラメータを用いて、その設定パラメータを所定閾値と比較することにより、メンテナンス時期であるか否かが操作部41によって判断される。
クリーニング工程の実施にあたって、操作部41では、先ず、実施すべきクリーニングのためのメンテナンス用レシピが記憶部43から読み出され、主コントローラ41内のRAM等のメモリに展開される。そして、必要に応じて、主コントローラ41からプロセス系コントローラ100や搬送系コントローラ110へ動作指示が与えられる。これにより、クリーニング工程が実施されることになる。
クリーニング工程を実施する場合は、例えば炉口シャッタ31により、マニホールドの下端開口を気密に閉塞しておく。そして、処理室29内が所定のクリーニング圧力(真空度)となるように真空排気装置によって真空排気するとともに、処理室29内が所定のクリーニング温度となるようにヒータ49によって加熱する。
その後は、処理室29内が所定のクリーニング温度、所定のクリーニング圧力に維持された状態で、クリーニングガスとしてのフッ素含有ガス(例えば、Fガス)の処理室29内への供給を開始する。
このとき、処理室29内へ供給されるNガスは、クリーニングガスであるFガスを希釈する希釈ガスとして、或いは処理室29内への拡散を促すキャリアガスとして機能する。Nガスの供給流量を制御することで、Fガスの濃度や拡散速度を制御することができる。
処理室29内に供給されたFガスは、処理室29内を上昇し、インナーチューブの上端開口から筒状空間内に流出し、筒状空間内を流下した後、排気管から排気される。Fガスは、処理室29内を通過する際に、処理室29内に累積したシリコン膜等と接触し、熱化学反応によりシリコン膜等を除去する。すなわち、加熱されて活性化したFガスはエッチング種となり、処理室29内に累積したシリコン膜等をエッチングして除去する。予め設定された処理時間が経過し、シリコン膜等の除去が完了したら、バルブ48を閉じ、処理室29内へのFガスの供給を停止する。
図8は、本実施形態における基板処理装置のガス供給および排気配管系統の詳細を示したものである。図8において、ガス供給系は、クリーニングガスとしてのFガス供給ラインと、成膜ガスとしてのDCS(SiHCl)ガス供給ラインで少なくとも構成される。各ガス供給ラインは、所定数のバルブと、MFCと、希釈用N2ガスラインと、処理炉28内にガスを流す前に流量安定するまでに排気側へ供給するためのバイパスラインと、を含む構成となっている。後述するメンテナンス用レシピ実行制御の説明において、特に必要としないため図示されていないが、更に、図示しない不活性ガス供給系も接続されているのは言うまでもない。また、排気側ラインは、排気管と、圧力バルブ(Main Valve)51と、を少なくとも含む構成となっている。また、真空排気装置(Main Pump)も排気側ラインに含むようにしてもよい。尚、図8において、領域Aが処理炉28内、領域B及び領域Cが排気側ラインを示し、領域Bは圧力バルブ(Main Valve)51の上流側で所定の圧力に圧力調整されており、領域Cは圧力バルブ(Main Valve)51の下流側であり、更に下流側に設けられた真空排気装置(Main Pump)により真空排気されている。上記Fガス供給ライン及びDCS(SiHCl)ガス供給ラインはそれぞれバイパスラインを設け、図示しない原料ボンベから処理炉28を介さずに領域Cに所定のガスを供給できるように構成されている。
図8は、処理炉28内にクリーニングガスを供給して処理炉28内を構成する部材に付着する堆積物を除去するクリーニングレシピと排気側ラインに付着する堆積物を効率的に除去する排気管用クリーニングレシピについて、それぞれ名称を変えてクリーニングレシピ(Mainte01,Mainte02)が作成された一例を示す。
図8にそれぞれのメンテナンスレシピ名が掲載されているように、Mainte01が実行されると、処理炉(Reactor)28(つまり、領域A)にクリーニングガスが供給されるように構成されている。また、Mainte02が実行されると、ガス供給系から処理炉(Reactor)28を介さずに直接圧力バルブ(MainValve)51の下流(排気)側にクリーニングガスが供給されるように構成されている。Mainte01の実行により、処理炉(Reactor)28(つまり、領域A)に供給されたクリーニングガスは、処理炉28と圧力バルブ(MainValve)51との間の排気管(つまり、領域B)を通り、圧力バルブ(MainValve)51と真空排気装置(Main Pump)との間の排気管(つまり、領域C)を通り、真空排気装置(Main Pump)より排気される。一方、Mainte02の実行により、ガス供給系から処理炉(Reactor)28を介さずに直接領域Cにクリーニングガスが供給され、真空排気装置(Main Pump)より排気されるようになっている。
(実施例1)次に、図5及び図6を用いてメンテナンス用レシピ実行制御について説明する。 図5は、本実施の形態(実施例1)におけるメンテナンス用レシピの一般的な処理フローを示す。実施例1における本処理フローは、先ず、プロセスレシピが終了すると、累積膜厚の現在値が更新される。尚、この現在値の更新は、プロセスレシピ終了する前であっても、プロセスレシピの成膜ステップが実行された後であれば構わない。次に、累積膜厚値がメンテナンス用レシピを実行する閾値に到達したかどうか判断される。そして、まだ閾値に到達していない場合、メンテナンス用レシピの処理フローは終了する。一方、更新された累積膜厚値が閾値に到達したと判断されると、クリーニングのためのメンテナンス用レシピ(以後、クリーニングレシピと称する場合がある)が実行される。そして、前記クリーニングレシピが終了すると、累積膜厚の現在値がクリアされる。このように、本処理フローを実行するメンテナンスプログラムは、プロセスレシピが実行されるたびに実行され、メンテナンス用レシピの実行制御が行われる。
図6は、本実施の形態(実施例1)におけるメンテナンス用レシピ実行制御において使用される設定テーブルを示す。ここで、Mainte02が、反応炉内から排気されるガスが流れる排気側ラインに、反応炉を介さずに直接クリーニングガスを供給して前記排気管に付着する堆積物を除去できるクリーニングレシピである。この設定テーブルは、設定されているメンテナンスレシピに付加された番号を示す項目番号「No.」と、それぞれ設定されているメンテナンスレシピを実行する実行条件と、それぞれの実行条件に対する閾値を示すリミット値と、それぞれのメンテナンスレシピの名称を示すメンテナンスレシピ名を含む構成になっている。そして、本設定テーブルは、プロセスレシピ実行後、図5に示すフローの実行開始(メンテナンスレシピ制御処理工程)時に操作部41により読込まれる。本実施の形態(実施例1)において、メンテナンスレシピを実行する条件は、累積膜厚値の他、使用回数及び使用時間などが挙げられる。
(実施例1における効果)このように、本実施の形態(実施例1)においては、Mainte01とMainte02の両方を独立して制御することにより、反応炉内の累積膜厚が閾値に達する前であっても、Mainte02を実行することにより、排気側ラインのクリーニングを行うことができる。これにより、反応炉内にクリーニングガスを供給すること無く、直接排気側ラインにクリーニングガスを供給することができるので、排気側ラインに付着したSi化合物の組成を変更させる処理(失活処理)を行うことができる。例えば、Si化合物が残存したまま、真空ポンプ(真空排気装置)により排気され、大気雰囲気に晒されたり、また、メンテナンス作業で排気側ラインが分解されて、大気に晒されたりしてしまうとSi系化合物が爆発する恐れがあり、非常に危険であるが、その危険を回避できる。また、Si系化合物が排気側ラインに付着及び残存していると、安全のために真空ポンプ(真空排気装置)のインターロックが発生して停止することがある。このインターロックが発生しても、Mainte02を実行することにより失活処理を行うことで、再度真空ポンプ(真空排気装置)を安全に運転させることができる。
図7は、メンテナンス用レシピの実行タイミングチャートを示す図である。図7に示されるように、Mainte01とMainte02の実行条件が同時に満たされる場合がある。この場合、Mainte01が実行されると、そのレシピに規定されているクリーニングガスがクリーニングガス供給ラインから反応炉28を経て排気側ラインへ流れるため、実際は、排気側ラインのクリーニングも同時に行われている。その後、更にMainte02が、Mainte01に引き続き実行される。これにより、排気側の配管の材質によっては、過度のエッチングにより配管の損傷を引き起こす場合がある。このように、累積膜厚を効率よく除去するために、メンテナンス用レシピのクリーニング条件(例えば、クリーニングする場所やタイミング等)が異なる場合に応じて、それぞれ個別に作成されていることが、却って基板処理装置の信頼性を低下させる要因と成りうる。
(実施例2)次に、Mainte01とMainte02(それぞれのクリーニングレシピ)の実行条件が同時に満たされる場合があっても、適切なメンテナンス用レシピ実行制御を行うことができるように改良された実施例2について、以下、図9乃至図10を用いて説明する。
図9は本実施の形態(実施例2)におけるメンテナンス用レシピの処理フローを示す。また、図10は本実施の形態(実施例2)における設定画面の一例を示す図である。レシピ制御プログラムとしてのメンテナンスプログラムが図10に設定されたテーブルを読込むことにより、図9で示された処理フローが実行される。
まず、累積膜厚が閾値に到達しているかはチェックし、到達していない場合、処理フローを終了させるのは、実施例1の処理フローと同じである。累積膜厚が閾値に到達している場合、メンテナンス用レシピ(クリーニングレシピ)を実行し、終了すると累積膜厚の現在値をクリアするところまでは、実施例1の処理フローと同じである。
次に、実行されたメンテナンス用レシピ(クリーニングレシピ)の関連性のあるメンテナンス用レシピが指定されているかチェックを行い、指定されているメンテナンス用レシピがあると、その指定されているメンテナンス用レシピも累積膜厚の現在値がクリアされる。
例えば、Mainte01の累積膜厚の現在値が閾値に到達した場合、Mainte01が実行される。そして、現在値がクリアされる。次に、関連のあるメンテナンス用レシピが指定されているかチェックをし、この場合、Mainte02が指定されている。よって、Mainte02の累積膜厚の現在値もクリアされる。尚、関連のあるメンテナンスレシピが特に指定されていなければ、図示されていないが図10で次のレコードの情報を読込む。このように指定されたメンテナンス条件を満たされていないクリーニングレシピの現在値をゼロクリアすることにより、図11にあるように、各累積膜厚の閾値の最小公倍数の値になったときでも両方のクリーニングレシピが実行されることがない。
(実施例2における効果)本実施の形態(実施例2)によれば、上述した実施例1における効果を奏するのに加え、以下の効果を奏する。
このように本実施の形態(実施例2)によれば、Mainte01が実行されると、そのレシピに規定されているクリーニングガスがクリーニングガス供給ラインから反応炉を経て排気側ラインへ流れるため、実際は、排気側ラインのクリーニングも同時に行われているので、更に、Mainte02が連続して実行されると、排気側の配管の材質によっては、配管の損傷を引き起こす恐れがあったが、Mainte01が実行されるとMainte02の現在値がゼロクリアされるようになっているので、配管の損傷が抑えられ、パーティクルが低減できる。また、反応炉内を構成する部材を処理するメンテナンス用レシピ(Mainte01)と排気側ラインをクリーニングするメンテナンス用レシピ(Mainte02)が、累積膜厚を効率よく除去するために選択されるので、最適なメンテナンス用レシピが実行される。また、クリーニング条件(例えば、クリーニングする場所やタイミング等)が異なる場合に応じて、それぞれ個別に作成されていることによる基板処理装置の信頼性の低下を抑えられる。
例えば、上述した本実施形態では、基板処理装置1での処理動作を装置コントローラ37が制御する場合を例にあげたが、主コントローラ41における制御機能は、コンピュータを上述した実施形態で説明した制御部(制御手段)および操作部41(操作手段)として機能させる所定プログラムによって実現することが可能である。また、本実施形態におけるプロセス実行プログラム、搬送プログラム等の各種プログラムは、例えば主コントローラ41の記憶部にインストールされて用いられるが、そのインストールに先立ち、主コントローラ41と接続する通信回線を通じて提供されるものであってもよいし、あるいはポート40を介して主コントローラ41で読み取り可能な記憶媒体に格納されて提供されるものであってもよい。
また例えば、上述の実施形態において、ウェーハ18を装填していない空ボートを処理炉28内に装入した状態で実施するメンテナンス用レシピを実行する場合や、ダミー用ウェーハ18を装填したボートを処理炉28内に装入した状態で実施するメンテナンス用レシピを実行する場合にも適用される。
<本発明の他の実施形態> また例えば、シリコン含有ガスとしてジクロロシラン(SiHCl、略称:DCS)ガスを例示したが、本発明は係る形態に限らず、例えば、モノクロロシラン(SiHCl、略称:MCS)、ヘキサクロロジシラン(SiCl、略称:HCDS)、テトラクロロシラン(SiCl、略称:STC)、トリクロロシラン(SiHCl、略称:TCS)等の他のクロロシラン系や、トリシラン(Si、略称:TS)、ジシラン(Si、略称:DS)、モノシラン(SiH、略称:MS)等の無機原料や、アミノシラン系のテトラキスジメチルアミノシラン(Si[N(CH、略称:4DMAS)、トリスジメチルアミノシラン(Si[N(CHH、略称:3DMAS)、ビスジエチルアミノシラン(Si[N(C、略称:2DEAS)、ビスターシャリーブチルアミノシラン(SiH[NH(C)]、略称:BTBAS)などの有機原料を用いることができる。
また、例えば、クリーニングガスとしてフッ素(F)ガスを例示したが、これに限らず、例えば、フッ化水素(HF)ガス、三フッ化塩素(ClF)ガス、三フッ化窒素(NF)ガス等のフッ素(F)や塩素(Cl)等のハロゲンを含むハロゲン含有ガスを用いても良く、またこれらを組み合わせて用いても良い。
また、例えば上述したように、本発明に係る処理炉28の構成では、ウェーハ26を多数処理するバッチ式装置として構成されているが、これに限らず、ウェーハ26を1枚毎に処理する枚様式装置に本発明を適用してもよい。
例えば、上述した実施形態では、処理対象となる基板が半導体ウェーハ基板である場合を例にあげたが、本発明はこれに限定されることなく、LCD(Liquid Crystal Display)装置等のガラス基板を処理する基板処理装置にも好適に適用できる。
また例えば、上述した実施形態では、基板処理装置1が行う処理として成膜処理を例にあげたが、本発明がこれに限定されることはない。すなわち、処理としては、酸化膜、窒化膜を形成する処理、金属を含む膜を形成する処理であってもよい。また、基板処理の具体的内容は不問であり、成膜処理だけでなく、アニール処理、酸化処理、窒化処理、拡散処理、リソグラフィ処理等の他の基板処理にも好適に適用できる。さらに、本発明は、他の基板処理装置、例えばアニール処理装置、酸化処理装置、窒化処理装置、露光装置、塗布装置、乾燥装置、加熱装置、プラズマを利用したCVD装置等の他の基板処理装置にも好適に適用できる。
次に、本発明の好ましい他の実施形態を付記するが、本発明が以下の記載に限定されないことはいうまでもない。
[付記1]本発明の一態様によれば、基板処理が行われる反応炉内を構成する部材(反応管や基板保持具等)を処理するためのレシピおよび前記反応炉内から排気されるガスが流れる排気管をそれぞれ処理するためのレシピと、を含む各種レシピを少なくとも格納する記憶部と、前記レシピを実行する設定条件を少なくとも操作画面に表示する表示部とを備えた操作部と、前記設定条件を満たした前記レシピを実行する制御部と、で少なくとも構成された基板処理装置であって、 前記操作部は、前記記憶部に格納された前記レシピのうち、前記設定条件に基づいて前記基板処理が行われる反応炉内を構成する部材を処理するレシピと前記排気管を処理するためのレシピのうちどちらか一方を選択し、選択されたレシピの実行を制御するレシピ制御部を備えた基板処理装置が提供される。
[付記2] 更に、前記設定条件は、前記レシピ同士の関連性の有無を示す項目が規定され、前記レシピ制御部は、前記選択されたレシピの実行後、前記項目にレシピ指定がある場合、前記指定されたレシピが前記設定条件を満たさなくても、前記設定条件に規定されている条件の値をクリアする付記1の基板処理装置が提供される。
[付記3]前記レシピは、基板を処理するためのプロセスレシピと、基板処理が行われる反応炉内を構成する部材(反応管や基板保持具等)を処理するためのメンテナンス用レシピおよび前記反応炉内から排気されるガスが流れる排気管をそれぞれ処理するためのメンテナンス用レシピと、を少なくとも含んでいる付記1または付記2の基板処理装置が提供される。
[付記4] 本発明の他の態様によれば、基板処理が行われる反応炉内を構成する部材(反応管や基板保持具等)を処理するためのレシピおよび前記反応炉内から排気されるガスが流れる排気管をそれぞれ処理するためのレシピと、を含む各種レシピを少なくとも格納する記憶部と、前記レシピを実行する設定条件を少なくとも操作画面に表示する表示部とを備えた操作部と、前記設定条件を満たした前記レシピを実行する制御部と、で少なくとも構成された基板処理装置の制御方法であって、前記操作部は、前記記憶部に格納された前記レシピのうち、前記設定条件に基づいて前記基板処理が行われる反応炉内を構成する部材を処理するレシピと、前記排気管を処理するためのレシピのそれぞれの実行を制御するレシピ制御部を備えた基板処理装置の制御方法が提供される。
[付記5] 本発明の更に他の態様によれば、基板を処理するためのプロセスレシピと、基板処理が行われる反応炉内を構成する部材(反応管や基板保持具等)を処理するためのメンテナンス用レシピおよび前記反応炉内から排気されるガスが流れる排気管をそれぞれ処理するためのメンテナンス用レシピと、を含む各種レシピを少なくとも格納する記憶部と、前記メンテナンス用レシピを実行する設定条件を少なくとも操作画面に表示する表示部とを備えた操作部と、前記設定条件を満たした前記レシピを実行する制御部と、で少なくとも構成された基板処理装置であって、 前記操作部は、前記プロセスレシピの実行の終了後、前記設定条件に規定されている更新された条件(累積膜厚値)の現在値と前記設定条件に規定されている閾値とを比較した結果、前記記憶部に格納された前記メンテナンス用レシピのうち、前記閾値に達したメンテナンス用レシピを実行し、実行された前記メンテナンス用レシピの前記現在値をクリアするレシピ制御部を備えた基板処理装置が提供される。
[付記6]更に、前記設定条件は、前記メンテナンス用レシピ同士の関連性の有無を示す項目が規定され、前記レシピ制御部は、前記閾値に達したメンテナンス用レシピの実行後、前記項目に指定がある場合、前記指定されたメンテナンス用レシピに対して、閾値に到達していなくても前記設定条件に規定されている条件(累積膜厚値)の現在値をクリアする付記5の基板処理装置が提供される。
[付記7]本発明の更に他の態様によれば、メンテナンス用レシピを実行する設定条件に規定されている条件(累積膜厚値)を更新するステップと、更新された条件(累積膜厚値)の現在値と前記設定条件に規定されている閾値とを比較するステップと、比較した結果、記憶部に格納された前記メンテナンス用レシピのうち、前記閾値に達したメンテナンス用レシピを実行するステップと、実行された前記メンテナンス用レシピの現在値をクリアするステップと、を有するレシピ制御プログラムが提供される。
[付記8]更に、現在値をクリアするステップでは、前記実行された前記メンテナンス用レシピとの関連性を指定されたメンテナンス用レシピに対して、閾値に到達していなくても前記設定条件に規定されている条件(累積膜厚値)の現在値をクリアされる付記7のレシピ制御プログラムが提供される。
[付記9]本発明の更に他の態様によれば、プロセスレシピを実行して基板を処理する基板処理工程と、メンテナンス用レシピを実行する保守工程とを有する半導体装置の製造方法であって、前記保守工程は、前記メンテナンス用レシピを実行する設定条件に規定されている条件(累積膜厚値)を更新する工程と、更新された条件(累積膜厚値)の現在値と前記設定条件に規定されている閾値とを比較する工程と、比較した結果、記憶部に格納された前記メンテナンス用レシピのうち、前記閾値に達したメンテナンス用レシピを選択する工程と、選択された前記メンテナンス用レシピの実行後、前記現在値をクリアする工程と、を有する半導体装置の製造方法が提供される。
[付記10]本発明の更に他の態様によれば、少なくともメンテナンス用レシピを実行してクリーニングする保守工程を有する基板処理装置の保守方法であって、前記保守工程は、前記メンテナンス用レシピを実行する設定条件に規定されている条件(累積膜厚値)を更新する工程と、更新された条件(累積膜厚値)の現在値と前記設定条件に規定されている閾値とを比較する工程と、比較した結果、記憶部に格納された前記メンテナンス用レシピのうち、前記閾値に達したメンテナンス用レシピを選択する工程と、選択された前記メンテナンス用レシピの実行後、前記現在値をクリアする工程と、を有する基板処理装置の保守方法が提供される。
[付記11]本発明の更に他の態様によれば、基板処理が行われる反応炉内を構成する部材を処理するためのレシピおよび前記反応炉内から排気されるガスが流れる排気管をそれぞれ処理するためのレシピと、を含むメンテナンス用レシピを実行する制御部を備えた基板処理装置の保守方法であって、前記制御部は、前記メンテナンス用レシピを実行する設定条件に規定されている条件を更新する工程と、更新された条件(累積膜厚値)の現在値と前記設定条件に規定されている閾値とを比較する工程と、比較した結果、記憶部に格納された前記メンテナンス用レシピのうち、前記閾値に達したメンテナンス用レシピを選択する工程と、選択された前記メンテナンス用レシピの実行後、前記現在値をクリアする工程と、を有するレシピ制御プログラムを実行する基板処理装置の保守方法が提供される。
[付記12]本発明の更に他の態様によれば、メンテナンス用レシピを実行する設定条件に規定されている条件(累積膜厚値)を更新するステップと、更新された条件(累積膜厚値)の現在値と前記設定条件に規定されている閾値とを比較するステップと、比較した結果、記憶部に格納された前記メンテナンス用レシピのうち、前記閾値に達したメンテナンス用レシピを実行するステップと、実行された前記メンテナンス用レシピの現在値をクリアするステップと、を有するレシピ制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供される。
尚、この出願は、2012年3月30日に出願された日本出願特願2012−082128を基礎として優先権の利益を主張するものであり、その開示の全てを引用によってここに取り込む。
本発明は、基板を処理する基板処理装置全般に適用できる。
1 基板処理装置 18 ウェーハ 41 操作部 44 データ格納部 55 入力部 56 表示部

Claims (8)

  1. 基板処理が行われる反応炉内を構成する部材を処理するレシピおよび前記反応炉内から排気されるガスが流れる排気管を処理するレシピと、を含む各種レシピを少なくとも格納する記憶部と、前記レシピを実行する設定条件を少なくとも操作画面に表示する表示部とを備えた操作部と、
    前記設定条件を満たした前記レシピを実行する制御部と、前記記憶部に格納された前記レシピのうち、前記設定条件に基づいて前記基板処理が行われる反応炉内を構成する部材を処理するレシピと、前記排気管を処理するレシピのうちどちらか一方を選択し、選択されたレシピの実行を制御するレシピ制御部と、を備え
    前記設定条件は、前記レシピ同士の関連性の有無を示す項目が規定され、
    前記レシピ制御部は、前記選択されたレシピの実行後、前記項目にレシピ指定がある場合、前記指定されたレシピが前記設定条件を満たさなくても、前記設定条件に規定されている条件の値をクリアするよう構成されている基板処理装置。
  2. 記設定条件に規定されている条件の値は累積膜厚値である請求項1の基板処理装置。
  3. 前記レシピは、基板を処理するためのプロセスレシピと、基板処理が行われる反応炉内を構成する部材を処理するためのメンテナンス用レシピおよび前記反応炉内から排気されるガスが流れる排気管をそれぞれ処理するためのメンテナンス用レシピと、を少なくとも含んでいる請求項1の基板処理装置。
  4. 前記メンテナンス用レシピは、前記反応炉内を構成する部材または前記排気管に堆積した累積膜厚を除去するためのクリーニングレシピである請求項3の基板処理装置。
  5. 基板処理が行われる反応炉内を構成する部材を処理するためのレシピおよび前記反応炉内から排気されるガスが流れる排気管をそれぞれ処理するためのレシピと、を含む各種レシピを少なくとも格納する記憶部と、前記レシピを実行する設定条件を少なくとも操作画面に表示する表示部とを備えた操作部と、前記設定条件を満たした前記レシピを実行する制御部と、で少なくとも構成された基板処理装置の制御方法であって、 前記操作部は、前記記憶部に格納された前記レシピのうち、前記設定条件に基づいて前記基板処理が行われる反応炉内を構成する部材を処理するレシピと、前記排気管を処理するレシピのうち、どちらか一方を選択し、選択されたレシピの実行を制御するレシピ制御部と、を備え
    前記設定条件は、前記レシピ同士の関連性の有無を示す項目が規定され、
    前記レシピ制御部は、前記選択されたレシピの実行後、前記項目にレシピ指定がある場合、前記指定されたレシピが前記設定条件を満たさなくても、前記設定条件に規定されている条件の値をクリアするよう構成されている基板処理装置の制御方法。
  6. 基板処理が行われる反応炉内を構成する部材を処理するためのレシピと、前記反応炉内から排気されるガスが流れる排気管をそれぞれ処理するためのレシピと、を含むメンテナンス用レシピを実行する制御部を備えた基板処理装置の保守方法であって、前記制御部は、前記メンテナンス用レシピを実行する設定条件に規定されている条件を更新する工程と、更新された条件の現在値と前記設定条件に規定されている閾値とを比較する工程と、比較した結果、記憶部に格納された前記メンテナンス用レシピのうち、前記閾値に達したメンテナンス用レシピを選択する工程と、選択された前記メンテナンス用レシピの実行後、前記現在値をクリアする工程と、を有し、
    前記現在値をクリアする工程では、実行された前記メンテナンス用レシピとの関連性を指定されたメンテナンス用レシピに対して、前記閾値に到達していなくても前記設定条件に設定されている条件の現在値をクリアするレシピ制御プログラムを実行する基板処理装置の保守方法。
  7. メンテナンス用レシピを実行する設定条件に規定されている条件を更新するステップと、更新された条件の現在値と前記設定条件に規定されている閾値とを比較するステップと、比較した結果、記憶部に格納された前記メンテナンス用レシピのうち、前記閾値に達したメンテナンス用レシピを実行するステップと、実行された前記メンテナンス用レシピの現在値をクリアするステップと、を基板処理装置に実行させる機能を有するレシピ制御プログラムにおいて、
    更に、前記実行された前記メンテナンス用レシピとの関連性を指定されたメンテナンス用レシピに対して、前記閾値に到達していなくても前記設定条件に規定されている条件の現在値をクリアするステップを有するレシピ制御プログラ
  8. 前記メンテナンス用レシピは、前記基板を装填していないボート、または、ダミー用基板を装填したボートを前記反応炉内に装入した状態で実行されるよう構成されている請求項3記載の基板処理装置。
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