(本発明の基礎となった知見)
本発明者は、「背景技術」の欄において記載した従来の情報管理方法に関し、以下の問題が生じることを見出した。
上記従来の情報管理方法では、現在乗っている人の体重と、複数のメモリのそれぞれに格納されている体重とを比較して、現在乗っている人の体重に最も近い体重を記憶しているメモリを、その現在乗っている人に使用されるべきメモリとして特定する。そして、上記従来の情報管理方法では、その特定されたメモリの番号を表示する。
また、上記従来の情報管理方法を用いた体重計では、メモリスイッチを排除したことにより、メモリスイッチへの操作の手間や不便さをなくすことができ、さらに、体重計の本体を薄くデザインすることができる。
しかし、メモリに空きがあるか否か、どのメモリが空いているか、体重計を使用して体重等を測定する本人がすでにメモリに登録されているか否か、が入力インタフェースでユーザに提示されない。したがって、有限個のメモリがすべて登録済みの場合に既存のユーザ情報に上書きをしなければいけないか否かをユーザは判断できない。その結果、ユーザは不用意に他人のユーザ情報に上書きしてしまったり、誤って重複したユーザ情報を登録してしまうという課題を有する。
つまり、上記従来の情報管理方法では、体重計の操作者に対して特定されたメモリの番号が表示されても、体重計の操作者はそれぞれのメモリの使用状況を知ることができないのである。例えば、体重計を使用するためには、事前に、何れかのメモリへの登録という処理が必要になる場合がある。このような場合、メモリごとに、操作者がそのメモリのユーザとして登録されているか、操作者以外の人がそのメモリのユーザとして登録されているか、何れの人もそのメモリのユーザとして登録されていないかを、操作者は知ることができない。
このような問題を解決するために、本発明の一態様に係る情報管理方法は、複数の記憶領域を管理するための情報管理方法であって、前記複数の記憶領域を有する機器から、記憶領域ごとに、当該記憶領域に記憶されているユーザに関する情報であるユーザ設定情報を取得する第1の取得ステップと、指定されるユーザIDを指定ユーザIDとして受け付ける受付ステップと、前記指定ユーザIDにより特定されるユーザの特徴を示すユーザ情報を取得する第2の取得ステップと、前記指定ユーザIDおよび前記ユーザ情報と前記複数の記憶領域のそれぞれのユーザ設定情報とに基づき、前記複数の記憶領域のそれぞれに対応付けられる画像を表示する表示ステップとを含み、前記表示ステップでは、前記指定ユーザIDまたは前記ユーザ情報により特定されるユーザに関するユーザ設定情報を記憶している記憶領域に対しては第1の画像を表示し、前記指定ユーザIDまたは前記ユーザ情報により特定されるユーザとは異なるユーザに関するユーザ設定情報を記憶している記憶領域に対しては、前記第1の画像とは異なる第2の画像を表示し、ユーザに使用されていないことを示すユーザ設定情報が記憶されている前記記憶領域に対しては、前記第1および第2の画像の何れとも異なる第3の画像を表示する。
これにより、それぞれの記憶領域に対応付けられる画像が、その記憶領域に記憶されているユーザ設定情報によって特定されるユーザと、指定ユーザIDまたはユーザ情報によって特定される操作者であるユーザとの関係に応じた態様で表示される。したがって、操作者は、それぞれの記憶領域が他のユーザによって使用されているか、どの記憶領域を既に自らが使用しているかを、視覚的に容易に把握することができる。さらに、どの記憶領域が何れのユーザにも使用されていないかを、視覚的に容易に把握することができる。つまり、複数の記憶領域のそれぞれの使用状況を視覚的に分かり易く提示することができる。
また、前記表示ステップでは、前記複数の記憶領域のうちの何れかの記憶領域において、前記指定ユーザIDと、当該記憶領域の前記ユーザ設定情報によって示されるユーザIDとが一致する場合、または、前記ユーザ設定情報によってユーザIDが示されておらず、且つ、前記ユーザ情報によって示される特徴と、当該記憶領域の前記ユーザ設定情報によって示されるユーザの特徴とが略一致する場合に、当該記憶領域に対して前記第1の画像を表示してもよい。
これにより、操作者の指定ユーザIDと一致するユーザIDを記憶している記憶領域に対しては第1の画像が表示されるため、操作者は、自らが使用していると断定される記憶領域を容易に見つけることができる。また、記憶領域にユーザIDが記憶されていない場合であっても、操作者のユーザ情報によって示される特徴と略一致する特徴を示すユーザ設定情報を記憶している記憶領域に対しては、第1の画像が表示されるため、操作者は、自らが使用していると類推される記憶領域を容易に見つけることができる。
また、前記表示ステップでは、前記複数の記憶領域のうちの何れかの記憶領域において、前記指定ユーザIDと、当該記憶領域の前記ユーザ設定情報によって示されるユーザIDとが一致しない場合、または、前記ユーザ設定情報によってユーザIDが示されておらず、且つ、前記ユーザ情報によって示される特徴と、前記ユーザ設定情報によって示されるユーザの特徴とが略一致しない場合に、当該記憶領域に対して前記第2の画像を表示してもよい。
これにより、操作者の指定ユーザIDと一致していないユーザIDを記憶している記憶領域に対しては第2の画像が表示されるため、操作者は、他のユーザが使用していると断定される記憶領域を容易に見つけることができる。また、記憶領域にユーザIDが記憶されていない場合であっても、操作者のユーザ情報によって示される特徴と略一致しない特徴を示すユーザ設定情報を記憶している記憶領域に対しては、第2の画像が表示されるため、操作者は、他のユーザが使用していると類推される記憶領域を容易に見つけることができる。
また、前記表示ステップでは、前記複数の記憶領域のうちの何れかの記憶領域において、前記指定ユーザIDと、当該記憶領域の前記ユーザ設定情報によって示されるユーザIDとが一致する場合には、第4の画像を前記第1の画像として表示し、前記ユーザ設定情報によってユーザIDが示されておらず、且つ、前記ユーザ情報によって示される特徴と、前記ユーザ設定情報によって示されるユーザの特徴とが略一致する場合には、前記第4の画像とは異なる第5の画像を前記第1の画像として表示してもよい。
これにより、操作者の指定ユーザIDと一致するユーザIDを記憶している記憶領域に対応付けられる画像と、操作者のユーザ情報によって示される特徴と略一致する特徴を示すユーザ設定情報を記憶している記憶領域に対応付けられる画像とが、視覚的に区別し得る態様で表示される。したがって、操作者は、記憶領域が、自らが使用していると断定される記憶領域か、自らが使用していると類推される記憶領域かを容易に把握することができる。
また、前記表示ステップでは、前記複数の記憶領域のうちの何れかの記憶領域において、前記指定ユーザIDと、当該記憶領域の前記ユーザ設定情報によって示されるユーザIDとが一致しない場合には、第6の画像を前記第2の画像として表示し、前記ユーザ設定情報によってユーザIDが示されておらず、且つ、前記ユーザ情報によって示される特徴と、前記ユーザ設定情報によって示されるユーザの特徴とが略一致しない場合には、前記第6の画像とは異なる第7の画像を前記第2の画像として表示してもよい。
これにより、操作者の指定ユーザIDと一致しないユーザIDを記憶している記憶領域に対応付けられる画像と、操作者のユーザ情報によって示される特徴と略一致しない特徴を示すユーザ設定情報を記憶している記憶領域に対応付けられる画像とが、視覚的に区別し得る態様で表示される。したがって、操作者は、記憶領域が、他のユーザが使用していると断定される記憶領域か、他のユーザが使用していると類推される記憶領域かを容易に把握することができる。
また、前記情報管理方法は、さらに、前記機器から、記憶領域ごとに、当該記憶領域が使用された履歴を示す履歴情報を取得する第3の取得ステップと、記憶領域ごとに、当該記憶領域に対する優先度を、取得された前記履歴情報を用いて決定する優先度決定ステップとを含み、前記表示ステップでは、さらに、前記複数の記憶領域のそれぞれに対して決定された優先度を示す優先度情報を、前記複数の記憶領域のそれぞれに対応付けて表示してもよい。
これにより、複数の記憶領域のそれぞれに対応付けられる画像と優先度とが表示されるため、例えば同じ画像が表示される場合であっても、それらの画像に対応する優先度を見ることによって、それらの画像に対応付けられる記憶領域の中から、操作者が使用可能な記憶領域を容易に見つけることができる。例えば、優先度の低い記憶領域を、操作者が使用可能な記憶領域として見つけることができる。
また、前記表示ステップでは、前記第1〜第3の画像のそれぞれの、背景色、枠の色、アイコン画像、文字列、または、文字列の色が互いに異なるように、前記第1〜第3の画像を表示してもよい。
これにより、第1〜第3の画像を容易に区別して視認することができる。
また、前記情報管理方法は、さらに、前記表示ステップで表示される複数の画像のうち、指定された画像に対応付けられる記憶領域を選択する選択ステップと、選択された前記記憶領域に、前記指定ユーザIDまたは前記ユーザ情報を当該記憶領域のユーザ設定情報として格納する格納ステップとを含んでもよい。
これにより、選択された記憶領域に対して、操作者の指定ユーザIDまたはユーザ情報がユーザ設定情報として格納されるため、その記憶領域のユーザとして操作者を登録することができる。
また、前記情報管理方法は、さらに、前記選択ステップにおいて、前記指定ユーザIDと一致していないユーザIDを示す前記ユーザ設定情報が記憶されている記憶領域が選択された場合に、前記指定ユーザIDまたは前記ユーザ情報を格納するか否かを問い合わせる画面を表示する問い合わせ画面表示ステップと、前記画面における問い合わせに対する回答を受け付ける回答受付ステップとを含み、前記格納ステップでは、前記回答受付ステップで、格納を行うことを示す回答が受け付けられた場合に、前記指定ユーザIDまたは前記ユーザ情報を格納してもよい。
これにより、操作者が、他のユーザが使用していると断定される記憶領域を選択してしまったときには、操作者の指定ユーザIDまたはユーザ情報を格納するか否かを問い合わせる画面が表示される。したがって、操作者が、既に格納されている他のユーザのユーザ設定情報に、その操作者の指定ユーザIDなどを新たなユーザ設定情報として、誤って上書きしてしまうことを防ぐことができる。
また、前記情報管理方法は、さらに、選択された前記記憶領域に格納されている暗証番号を取得する第4の取得ステップと、指定される暗証番号を受け付ける番号受付ステップとを含み、前記格納ステップでは、前記番号受付ステップで受け付けられた前記暗証番号と、前記第4の取得ステップで取得された前記暗証番号とが一致する場合に、前記指定ユーザIDまたは前記ユーザ情報を格納してもよい。
これにより、暗証番号が一致しない場合には、操作者のユーザIDまたはユーザ情報は新たなユーザ設定情報として記憶領域に格納されないため、操作者による不正な登録を防ぐことができる。
また、従来の課題を解決するために、第1の発明である情報管理装置は、使用者を特定するユーザID及び前記ユーザIDにより特定されるユーザに関するユーザ情報の入力を受け付ける受付部と、複数のユーザIDとそれぞれのユーザIDに対応付けされたユーザ情報とを記憶し、N個のユーザIDまで登録可能なユーザ情報管理部と、前記ユーザIDごとに対応付けられたN個の図形領域を画面上に一覧表示する表示部と、前記表示部で表示される図形領域を表示するための表示情報を生成する表示情報生成部とを備え、前記表示情報生成部は、受付部で受け付けたユーザIDと一致するユーザIDに対応付く図形領域と、前記受付部で受け付けたユーザIDと一致しないユーザIDに対応付く図形領域と、いずれのユーザIDにも対応付けられていない図形領域と、がそれぞれ異なった形態となるように表示情報を生成する。
これによって、受付部で受け付けたユーザに対応付けられている状態と、それ以外のユーザに対応付けられている状態と、いずれのユーザにも対応付けられていない状態とを区別して、各ユーザに対応する図形領域を一覧表示できる。
また、複数のユーザ情報を管理する場合において、ユーザに対し、どのスロットに自分のユーザ情報を登録すべきかを判断しやすい情報を提供できる。
このように、第1の発明の情報管理装置は、ユーザ情報管理部に含まれるスロット(記憶領域)へのユーザ情報登録時に、N個のスロットのうち、空きスロットがいずれであるか、および、各スロットが登録しようとしているユーザ本人のユーザ情報を記憶しているか否かをユーザが視認しやすく表示することで、登録者(操作者)以外のスロットに不用意に登録させない仕組みを提供することができる。
また、家電機器において、ユーザ情報を登録する際に、ユーザの記憶に依存することなく、メモリスイッチを排除しても、ユーザが登録先を選択しやすく、かつ、誤ったユーザ情報登録操作を起こさせないように、利便性の向上を図ることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、受付部は、直接的な入力と、外部装置による間接的な入力とを受け付けることで、直接的な入力で登録されたユーザIDと一致するユーザIDに対応付く図形領域と、間接的な入力で登録されたユーザIDと一致するユーザIDに対応付く図形領域と、がそれぞれ異なった形態となるように表示情報を生成するものである。
これによって、受付部で受け付けた直接的な入力で登録されたユーザと間接的な入力で登録されたユーザとを区別して、各ユーザに対応する図形領域を一覧表示できる。
第3の発明は、特に、第1から第2のいずれか1つの発明において、表示情報生成部が、異なった形態として背景色を用いて識別可能とするように表示情報を生成するものである。
これによって、ユーザの区別をよりユーザが視覚的に判別しやすい表現で図形領域を一覧表示できる。
第4の発明は、特に、第1から第2のいずれか1つの発明において、表示情報生成部が、異なった形態として枠の色を用いて識別可能とするように表示情報を生成するものである。
これによって、ユーザの区別をよりユーザが視覚的に判別しやすい表現で図形領域を一覧表示できる。
第5の発明は、特に、第1から第2のいずれか1つの発明において、表示情報生成部が、異なった形態としてアイコン画像を用いて識別可能とするように表示情報を生成するものである。
これによって、ユーザの区別をよりユーザが視覚的に判別しやすい表現で図形領域を一覧表示できる。
第6の発明は、特に、第1から第2のいずれか1つの発明において、表示情報生成部が、異なった形態として図形領域に記載する文字列を用いて識別可能とするように表示情報を生成するものである。
これによって、ユーザの区別をよりユーザが視覚的に判別しやすい表現で図形領域を一覧表示できる。
第7の発明は、特に、第1から第2のいずれか1つの発明において、表示情報生成部が、異なった形態として図形領域に記載する文字列の文字色を用いて識別可能とするように表示情報を生成するものである。
これによって、ユーザの区別をよりユーザが視覚的に判別しやすい表現で図形領域を一覧表示できる。
第8の発明は、特に、第1から第7のいずれか1つの発明において、受付部で受け付けたユーザIDと領域特定情報が示すユーザIDとが一致する場合は、受付部で受け付けたユーザ情報を登録または更新するものである。
これによって、受付部で受け付けたユーザのみが自分のユーザ情報を変更できる。
第9の発明は、特に、第8の発明において、受付部で受け付けたユーザIDと領域特定情報が示すユーザIDとが一致しない場合は、受付部で受け付けたユーザ情報を登録または更新してもよいか否かを問う画面に関する表示情報を生成するものである。
これによって、受付部で受け付けたユーザが自分以外のユーザ情報を変更する際に不用意に変更することを防止できる。
第10の発明は、特に、第8から第9のいずれか1つの発明において、ユーザIDとユーザ情報、暗証番号とを対応付けて、領域特定情報が示すユーザIDと対応付けられている暗証番号と、受付部で受け付けた暗証番号とが一致した場合にのみ、受付部で受け付けたユーザ情報を登録または更新するものである。
これによって、ユーザ情報を変更する際に不当なユーザによる変更を防止できる。
第11の発明は、表示画面生成方法であって、使用者を特定するユーザID及び前記ユーザIDにより特定されるユーザに関するユーザ情報の入力を受け付ける受付ステップと、複数のユーザIDとそれぞれのユーザIDに対応付けされたユーザ情報とを記憶し、N個のユーザIDまで登録可能なユーザ情報管理部を用いて、前記ユーザIDごとに対応付けられたN個の図形領域を画面上に一覧表示する表示ステップと、表示される図形領域を表示するための表示情報を生成する表示情報生成ステップとを行い、前記表示情報生成ステップでは、受付ステップで受け付けたユーザIDと一致するユーザIDに対応付く図形領域と、受付ステップで受け付けたユーザIDと一致しないユーザIDに対応付く図形領域と、いずれのユーザIDにも対応付けられていない図形領域と、がそれぞれ異なった表示形態となるように表示情報を生成する。
これによって、登録されているユーザ情報を画面上に一覧表示する際に、ユーザの登録状況をユーザに提示可能となる。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における情報管理装置の構成を示すブロック図である。
図1において、情報管理装置101は、受付部1001、ユーザ情報管理部1002、表示情報生成部1003、および表示部1004を備えている。
受付部1001は、使用者を特定するユーザID及びユーザIDにより特定されるユーザに関するユーザ情報の入力を受け付ける。受付部1001は、受け付けたユーザIDを表示情報生成部1003に送出する。
ユーザ情報管理部1002は、複数のユーザIDとそれぞれのユーザIDに対応付けされたユーザ情報とを記憶し、N個のユーザIDまで登録可能である。
表示情報生成部1003は、受付部1001から受け付けたユーザIDを取得し、ユーザ情報管理部1002から登録されているN個すべてのユーザに関するユーザIDを取得する。さらに、表示情報生成部1003は、N個すべてのユーザに対し、受付部で受け付けたユーザIDと一致するユーザIDに対応付く図形領域と、受付部で受け付けたユーザIDと一致しないユーザIDに対応付く図形領域と、いずれのユーザIDにも対応付けられていない図形領域と、がそれぞれ異なった形態となるように表示情報を生成する。さらに、表示情報生成部1003は、生成した表示情報を表示部1004に送出する。
表示部1004は、表示情報生成部1003から取得した表示情報をもとにユーザIDごとに対応付けられたN個の図形領域を画面上に一覧表示する。
かかる構成によれば、情報管理装置101では、表示情報生成部1003が、N個すべてのユーザに対し、受付部1001で受け付けたユーザIDと一致するユーザIDに対応付く図形領域と、受付部1001で受け付けたユーザIDと一致しないユーザIDに対応付く図形領域と、いずれのユーザIDにも対応付けられていない図形領域と、がそれぞれ異なった形態となるように表示情報を生成する。そして、表示部1004が、表示情報生成部1003から取得した表示情報をもとにユーザIDごとに対応付けられたN個の図形領域を画面上に一覧表示することができる。
これによって、受付部1001で受け付けたユーザに対応付けられている状態と、それ以外のユーザに対応付けられている状態と、いずれのユーザにも対応付けられていない状態とを区別して、各ユーザに対応する図形領域を一覧表示することが可能となる。
図2は、実施の形態1における情報管理装置101の制御フローを示す図である。
図2において、まず、受付部1001は、使用者を特定するユーザID及びユーザIDにより特定されるユーザに関するユーザ情報の入力を受け付け、受け付けたユーザIDを表示情報生成部1003に送出する(ステップS1001)。
ユーザ情報管理部1002は、複数のユーザIDとそれぞれのユーザIDに対応付けされたユーザ情報とを記憶し、N個のユーザIDまで登録可能である。ユーザIDおよびユーザ情報の登録先メモリを以下ではスロットと呼ぶこととし、ユーザ情報管理部1002はN個のスロットを管理している。
次に、表示情報生成部1003は、ユーザ情報管理部1002から、登録されているN個のスロットに対するユーザIDを取得し、以後、各スロットのユーザIDをチェックしていく。そのためにスロット番号Xを0に設定する(ステップS1002)。
次に、表示情報生成部1003は、すべてのスロットのチェックが完了したか否かを判定する。具体的には、スロット番号XがN−1であれば、すべてのスロットのユーザIDのチェックが完了したとして、ステップS1010に進み、スロット番号XがN−1でなければ、ステップS1004に進む(ステップS1003)。
次に、表示情報生成部1003は、スロット番号XのスロットにユーザIDが登録(格納または記憶)されているか否か、すなわちそのスロットが空きスロットか否かを判定し、スロット番号Xのスロットが空きスロットであれば、ステップS1008に進み、スロット番号Xのスロットが空きスロットでなければ、ステップS1005に進む(ステップS1004)。
次に、表示情報生成部1003は、受付部1001が受け付けたユーザIDとスロット番号XのスロットのユーザIDが一致するか否かを比較し、ユーザIDが一致するなら、ステップS1006に進み、ユーザIDが一致しないなら、ステップS1007に進む(ステップS1005)。
次に、表示情報生成部1003は、ステップS1004で、スロット番号Xのスロットが空きスロットであると判定された場合には、表示情報である、スロット番号Xのスロットに対する図形領域の背景色を、ユーザ未登録を示す背景色に設定する(ステップS1008)。また、表示情報生成部1003は、ステップS1005で、受付部1001が受け付けたユーザIDとスロット番号XのスロットのユーザIDが一致すると判定された場合には、表示情報である、スロット番号Xのスロットに対する図形領域の背景色を、入力者本人を示す背景色に設定する(ステップS1006)。一方、表示情報生成部1003は、ユーザIDが一致しないと判定された場合には、表示情報である、スロット番号Xのスロットに対する図形領域の背景色を、入力者以外のユーザを示す背景色に設定する(ステップS1007)。ステップS1006、ステップS1007、ステップS1008の処理を終えた後は、ステップS1009に進む。
表示情報生成部1003は、表示情報である、スロット番号Xのスロットに対する図形領域に対して、背景色が設定された後に(ステップS1006、S1007、S1008)、次のスロットのチェックを行うためにXに1を加算し、ステップS1003に戻る(ステップS1009)。
表示情報生成部1003は、ステップS1003において、すべてのスロットのユーザIDのチェックが完了したと判定した場合(スロット番号XがN−1と一致した場合)に、チェックを終えたN個のすべてのスロットに対する図形領域に設定された背景色(ステップS1006、S1007、S1008)の結果をもとに、表示部1004で表示するための表示情報を生成し、表示部1004に送出する(ステップS1010)。
最後に、表示部1004は、表示情報生成部1003から取得した表示情報をもとにユーザIDごとに対応付けられたN個の図形領域を画面上に一覧表示する(ステップS1011)。
図3は、ステップS1006、ステップS1007、およびステップS1008において設定される図形領域の背景色の一例を概念的に示す図である。図3において、図形領域90001、図形領域90002、および図形領域90003は、それぞれ、ユーザ未登録を示す背景色(白)に設定された図形領域、受け付けたユーザ本人を示す背景色(黒)に設定された図形領域、受け付けたユーザ以外を示す背景色(斜線)に設定された図形領域の一例を示している。図3に示すように、各スロットの状態に対し、各図形領域がそれぞれ異なった形態となるように表示情報が生成される。
図4、図5、および図6は、ユーザ情報管理部1002の管理可能なスロット数Nが4のときの図形領域の一覧表示を概念的に示す図である。各図の図形領域の背景色は、図3に示す、図形領域の背景色に基づいている。
図4は、登録されているユーザが存在しない場合の図形領域の一覧表示を概念的に示す図である。すなわち、この図4は、ユーザIDがすべてのスロットに登録されていない場合の図形領域の一覧表示を示したものである。言い換えれば、図4は、受付部1001で受け付けたユーザIDと一致するユーザIDが登録してあるスロット、および、受付部1001で受け付けたユーザIDと一致しないユーザIDが登録してあるスロットがいずれも存在せず、すべてのスロットがいずれのユーザIDにも対応付けられていない場合の図形領域の一覧表示を示したものである。具体的には、スロット一覧表示画面10000上に、スロット1に対する図形領域10001、スロット2に対する図形領域10002、スロット3に対する図形領域10003、およびスロット4に対する図形領域10004が一覧表示されている。図形領域10001、図形領域10002、図形領域10003、および図形領域10004はいずれもユーザ未登録を示す背景色で表示されている。
図5は、受け付けたユーザと一致するユーザが存在する場合の図形領域の一覧表示を概念的に示す図である。すなわち、この図5に示す図形領域の一覧表示では、スロット1は受付部1001で受け付けたユーザIDと一致するユーザIDが登録してあるスロットとして表示され、スロット2、スロット3、およびスロット4はいずれのユーザIDにも対応付けられていないスロットとして表示されている。具体的には、スロット一覧表示画面20000上に、スロット1に対する図形領域20001、スロット2に対する図形領域20002、スロット3に対する図形領域20003、およびスロット4に対する図形領域20004が一覧表示されている。図形領域20001は、受け付けたユーザ本人を示す背景色で表示されており、図形領域10002、図形領域10003、図形領域10004はいずれもユーザ未登録を示す背景色で表示されている。
図6は、受け付けたユーザと一致しないユーザが存在する場合の図形領域の一覧表示を概念的に示す図である。すなわち、この図6に示す図形領域の一覧表示では、スロット1およびスロット2は受付部1001で受け付けたユーザIDと一致しないユーザIDが登録してあるスロットとして表示され、スロット3およびスロット番号4はいずれのユーザIDにも対応付けられていないスロットとして表示されている。具体的には、スロット一覧表示画面30000上に、スロット番号1に対する図形領域30001、スロット番号2に対する図形領域30002、スロット番号3に対する図形領域30003、およびスロット番号4に対する図形領域30004が一覧表示されている。図形領域30001および図形領域30002は、受け付けたユーザ以外を示す背景色で表示されており、図形領域30003および図形領域30004はいずれもユーザ未登録を示す背景色で表示されている。
以上により、情報管理装置101は、受付部1001で受け付けたユーザに対応付けられている状態と、それ以外のユーザに対応付けられている状態と、いずれのユーザにも対応付けられていない状態とを区別して、各ユーザに対応する図形領域を一覧表示することが可能となる。
(実施の形態2)
図7は、実施の形態2における情報管理装置の構成を示すブロック図である。
図7において、情報管理装置201は、受付部2001、ユーザ情報管理部2002、表示情報生成部2003、および表示部2004を備えている。
また、図7中の外部装置202は、通信によって情報管理装置201に対し、遠隔的に操作を行う装置である。
受付部2001は、その受付部2001への直接的な入力と、外部装置202による間接的な入力を受け付けることができ、これら直接的な入力または間接的な入力によって、使用者を特定するユーザID及びユーザIDにより特定されるユーザに関するユーザ情報の入力を受け付ける。受付部2001は、受け付けたユーザIDを表示情報生成部2003に送出する。
ユーザ情報管理部2002は、複数のユーザIDとそれぞれのユーザIDに対応付けされたユーザ情報とを記憶し、N個のユーザIDまで登録可能である。さらに、ユーザ情報管理部2002は、ユーザID及び前記ユーザIDに対応付けされたユーザ情報が直接的な入力か間接的な入力かを判定するための入力方法判定情報を記憶する。
表示情報生成部2003は、受付部2001から受け付けたユーザIDを取得し、ユーザ情報管理部2002から登録されているN個すべてのユーザに関するユーザIDおよび入力方法判定情報を取得する。さらに、表示情報生成部2003は、N個すべてのユーザに対し、直接的な入力で登録されたユーザIDと一致するユーザIDに対応付く図形領域と、間接的な入力で登録されたユーザIDと一致するユーザIDに対応付く図形領域と、がそれぞれ異なった形態となるように表示情報を生成する。さらに、表示情報生成部2003は、生成した表示情報を表示部2004に送出する。
表示部2004は、表示情報生成部2003から取得した表示情報をもとにユーザIDごとに対応付けられたN個の図形領域を画面上に一覧表示する。
かかる構成によれば、情報管理装置201では、表示情報生成部2003が、N個すべてのユーザに対し、直接的な入力で登録されたユーザIDと一致するユーザIDに対応付く図形領域と、間接的な入力で登録されたユーザIDと一致するユーザIDに対応付く図形領域と、がそれぞれ異なった形態となるように表示情報を生成する。そして、表示部2004が、表示情報生成部2003から取得した表示情報をもとにユーザIDごとに対応付けられたN個の図形領域を画面上に一覧表示することができる。
これによって、直接的な入力で登録したユーザ情報と間接的な入力で登録したユーザ情報とを区別して、各ユーザに対応する図形領域を一覧表示することが可能となる。
図8は、実施の形態2における情報管理装置201の制御フローを示す図である。
図8において、まず、受付部2001は、その受付部2001への直接的な入力、または、外部装置202による間接的な入力として、使用者を特定するユーザID及びユーザIDにより特定されるユーザに関するユーザ情報の入力を受け付ける。そして受付部2001は、受け付けたユーザIDを表示情報生成部2003に送出する(ステップS2001)。
ユーザ情報管理部2002は、複数のユーザIDとそれぞれのユーザIDに対応付けされたユーザ情報とを記憶し、N個のユーザIDまで登録可能である。さらに、ユーザ情報管理部2002は、ユーザID及び前記ユーザIDに対応付けされたユーザ情報が直接的な入力か間接的な入力かを判定するための入力方法判定情報を記憶する。ユーザIDおよびユーザ情報および入力方法判定情報の登録先メモリを以下ではスロットと呼ぶこととし、ユーザ情報管理部2002はN個のスロットを管理している。
次に、表示情報生成部2003は、ユーザ情報管理部2002から、登録されているN個のスロットに対するユーザIDおよび入力方法判定情報を取得し、以後、各スロットのユーザIDおよび入力方法判定情報をチェックしていく。そのためにスロット番号Xを0に設定する(ステップS2002)。
次に、表示情報生成部2003は、すべてのスロットのチェックが完了したか否かを判定する。具体的には、スロット番号XがN−1であれば、すべてのスロットのユーザIDのチェックが完了したとして、ステップS2010に進み、スロット番号XがN−1でなければ、ステップS2004に進む(ステップS2003)。
次に、表示情報生成部2003は、スロット番号XのスロットにユーザIDが登録(格納または記憶)されているか否か、すなわちそのスロットが空きスロットか否かを判定し、スロット番号Xのスロットが空きスロットであれば、ステップS2008に進み、スロット番号Xのスロットが空きスロットでなければ、ステップS2005に進む(ステップS2004)。
次に、表示情報生成部2003は、スロット番号Xのスロットの入力方法判定情報が直接的な入力を示すか間接的な入力を示すかをチェックし、直接的な入力であれば、ステップS2006に進み、間接的な入力であれば、ステップS2007に進む(ステップS2005)。
次に、表示情報生成部2003は、ステップS2004で、スロット番号Xのスロットが空きスロットであると判定された場合には、表示情報である、スロット番号Xのスロットに対する図形領域の背景色を、ユーザ未登録を示す背景色に設定する(ステップS2008)。また、表示情報生成部2003は、ステップS2005で、スロット番号Xのスロットの入力方法判定情報が直接的な入力を示すと判定された場合には、表示情報である、スロット番号Xのスロットに対する図形領域の背景色を、直接的な入力を示す背景色に設定する(ステップS2006)。一方、表示情報生成部2003は、間接的な入力を示すと判定された場合には、表示情報である、スロット番号Xのスロットに対する図形領域の背景色を、間接的な入力を示す背景色に設定する(ステップS2007)。ステップS2006、ステップS2007、ステップS2008の処理を終えた後は、ステップS2009に進む。
表示情報生成部2003は、表示情報である、スロット番号Xのスロットに対する図形領域に対して、背景色が設定された後に(ステップS2006、S2007、S2008)、次のスロットのチェックを行うためにXに1を加算し、ステップS2003に戻る(ステップS2009)。
表示情報生成部2003は、ステップS2003において、すべてのスロットのユーザIDのチェックが完了したと判定した場合(スロット番号XがN−1と一致した場合)に、チェックを終えたN個のすべてのスロットに対する図形領域に設定された背景色(ステップS2006、S2007、S2008)の結果をもとに、表示部2004で表示するための表示情報を生成し、表示部2004に送出する(ステップS2010)。
最後に、表示部2004は、表示情報生成部2003から取得した表示情報をもとにユーザIDごとに対応付けられたN個の図形領域を画面上に一覧表示する。
これによって、直接的な入力で登録したユーザ情報と間接的な入力で登録したユーザ情報とを区別して、各ユーザに対応する図形領域を一覧表示することが可能となる。
(実施の形態1または2の変形例)
なお、実施の形態1乃至2において、表示情報生成部1003または表示情報生成部2003が、各図形領域を異なった形態となるように表示情報を生成する際に、各図形領域の異なった背景色、枠の色、アイコン画像、文字列、または文字列の文字色、を用いて各スロットの状態が識別可能となるように、表示情報を生成するとしてもよい。これによって、各スロットの状態(ユーザ)の区別をよりユーザが視覚的に判別しやすい表現で図形領域を一覧表示できるようになる。
なお、実施の形態1乃至2において、表示情報生成部1003、または、表示情報生成部2003が、スロットがいずれのユーザIDにも対応付けられていない(空きスロットである)ことを判定するために、ユーザIDが登録されているか否か(空きスロットか否か)を判定したが、スロットにユーザ情報が登録されているか否かを判定してもよいし、さらにユーザ情報に所定の情報が登録されているか否かを判定してもよいし、ユーザIDおよびユーザ情報以外の情報(例えば、ユーザ未登録か否か、あるいは空きスロットか否かを示す情報)を別途設けて、その情報によって判定してもよい。
なお、実施の形態1乃至2において、受付部1001または受付部2001が、ユーザID及びユーザ情報とともに、表示部1004または表示部2004に表示される図形領域に対応するユーザIDである領域特定情報を受付け、ユーザ情報管理部1002またはユーザ情報管理部2002が、受付部1001または受付部2001で受け付けたユーザIDと領域特定情報が示すユーザIDとが一致する場合は、受付部1001または受付部2001で受け付けたユーザ情報を登録または更新する機能を設けてもよい。
これによって、受付部1001または受付部2001で受け付けたユーザが自分以外のユーザ情報を変更する際に不用意に変更することを防止できる。これに加えてさらに、表示部1004または表示部2004が、受付部1001または受付部2001で受け付けたユーザIDと領域特定情報が示すユーザIDとが一致しない場合は、受付部1001または受付部2001で受け付けたユーザ情報を登録または更新してもよいか否かを問う画面に関する表示情報を生成してもよい。
これによって、受付部で受け付けたユーザが自分以外のユーザ情報を変更する際に不用意に変更することを防止できる。これに加えてさらに、受付部1001または受付部2001はさらに暗証番号を受付けるものとし、ユーザ情報管理部1002またはユーザ情報管理部2002は、ユーザIDとユーザ情報と暗証番号とを対応付けて記憶し、ユーザ情報管理部1002またはユーザ情報管理部2002は、領域特定情報が示すユーザIDと対応付けられている暗証番号と、受付部1001または受付部2001で受け付けた暗証番号とが一致した場合にのみ、受付部1001または受付部2001で受け付けたユーザ情報を登録または更新してもよい。これによって、ユーザ情報を変更する際に不当なユーザによる変更を防止できる。
なお、実施の形態2の情報管理装置201と外部装置202との間の通信は、有線による通信でもよいし、ICチップとICリーダライタによる通信でもよいし、赤外線、Wi−Fi、BlueTooth(登録商標)などの無線通信でもよく、データを通信できる手段であればいかなる手段を用いてもよい。
なお、実施の形態2の情報管理装置201において、表示情報生成部2003は、直接的な入力で登録されたユーザIDと一致するユーザIDに対応付く図形領域と、間接的な入力で登録されたユーザIDと一致するユーザIDに対応付く図形領域と、それら以外にも、受付部で受け付けたユーザIDと一致するユーザIDに対応付く図形領域と、受付部で受け付けたユーザIDと一致しないユーザIDに対応付く図形領域と、いずれのユーザIDにも対応付けられていない図形領域とが、それらのすべての条件の和や積が区別できるように、それぞれ異なった形態となるように、表示情報を生成してもよい。
なお、実施の形態1において、表示部1004が、情報管理装置101内部の機能としてではなく、外部装置202の機能として実現されていてもよい。また、実施の形態1において、表示部1004および表示情報生成部1003が、情報管理装置101内部の機能としてではなく、外部装置202の機能として実現されていてもよい。
なお、実施の形態2において、表示部2004が、情報管理装置201内部の機能としてではなく、外部装置202の機能として実現されていてもよい。また、実施の形態2において、表示部2004および表示情報生成部2003が、情報管理装置201内部の機能としてではなく、外部装置202の機能として実現されていてもよい。
(実施の形態3)
本実施の形態における情報管理装置は、スロットのそれぞれについて、そのスロットとその情報管理装置の操作者との関係をより詳細に示す画像を表示することに特徴がある。
図9は、本実施の形態にける情報管理装置を含むシステムの構成の一例を示す図である。
このシステムは、情報管理装置300、ダウンロードサーバ400および家電(機器)500を備える。
家電500は、例えば体組成計として構成され、上述の複数のスロット(記憶領域)を有する。これらのスロットには、そのスロットを使用しているユーザのユーザID、そのユーザの特徴を示すユーザ情報、または、そのユーザに対して家電500によって得られた情報(例えば測定情報)などが、そのスロットの使用状況に応じて格納されている。
また、家電500は、例えばNFC(Near Field Communication)などの近距離無線によって情報管理装置300と通信する。なお、家電500と情報管理装置300との間の通信は、実施の形態2と同様に、有線による通信でもよいし、ICチップとICリーダライタによる通信でもよいし、赤外線、Wi−Fi、Bluetooth(登録商標)などの無線通信でもよく、データを通信できる手段であればいかなる手段を用いてもよい。
ダウンロードサーバ400は、家電500を操作するためのアプリケーションプログラムを情報管理装置300に提供する。
情報管理装置300は、サーバ300bと、インターネットなどの通信網300cを介してそのサーバ300bと接続可能な携帯端末300aとを備える。携帯端末300aは、例えばスマートフォン(高機能携帯電話)として構成され、通信網300cを介してダウンロードサーバ400から上述のアプリケーションプログラムを取得する。携帯端末300aは、そのアプリケーションプログラムを実行することによって、家電500と通信し、その家電500を操作または制御する。
ここで、家電500のスロットが使用される場合には、そのスロットを使用するユーザの登録が行われる。つまり、上述のユーザIDまたはユーザ情報がスロットに格納されることによって、そのユーザIDまたはユーザ情報により特定されるユーザが、そのスロットのユーザとして登録される。例えば、ユーザ情報はユーザの年齢、性別または身長であり、上述の測定情報は体重である。このようなユーザ情報と測定情報がスロットに格納されていれば、家電500は、これらの情報を用いて、そのスロットのユーザに対して、基礎代謝またはBMI(Body Mass Index)などを提示することができる。
上述の登録には、操作者が家電500に対して直接登録を行う第1の登録態様と、操作者が情報管理装置300を介して家電500への間接的な登録を行う第2の登録態様とがある。
第1の登録態様では、図9に示すように、操作者であるユーザAは、家電500を操作することによって、家電500のスロットにユーザ情報を直接的に格納(設定)する。その結果、ユーザAがそのスロットのユーザとして登録される。
第2の登録態様では、図9に示すように、操作者であるユーザBは、携帯端末300aを操作することによって、家電500のスロットにユーザBのユーザIDおよびユーザ情報を格納(設定)する。その結果、ユーザBがそのスロットのユーザとして登録される。具体的には、携帯端末300aは、操作者であるユーザBのユーザIDおよびユーザ情報を取得するとともに、家電500が有する複数のスロットのそれぞれに格納されているユーザIDまたはユーザ情報を含む情報をユーザ設定情報としてその家電500から取得する。携帯端末300aは、それらの取得された情報に応じて、複数のスロットのそれぞれに対応する画像を表示する。つまり、携帯端末300aは、スロットのそれぞれについて、そのスロットと操作者との関係をより詳細に示す画像を表示する。このような画像が表示されることによって、操作者であるユーザBは、何れかのスロットのユーザとしてユーザBが既に登録されているか否か、他のユーザが登録されているかなどを適切に判断することができる。そして、携帯端末300aは、何れかのスロットがユーザBによって選択されると、ユーザBの先に取得されたユーザIDおよびユーザ情報をそのスロットに格納する。
図10は、本実施の形態におけるダウンロードサーバ400の構成の一例を示す図である。
ダウンロードサーバ400は、アプリケーションプログラム記憶部401と、アプリケーションプログラム送信部402とを備える。アプリケーションプログラム記憶部401は、家電500を操作するためのアプリケーションプログラムなどを格納している。アプリケーションプログラム送信部402は、そのアプリケーションプログラム記憶部401に格納されているアプリケーションプログラムを読み出して、通信網300cを介してそのアプリケーションプログラムを携帯端末300aに送信する。また、アプリケーションプログラム記憶部401に格納されているアプリケーションプログラムが最新のものに更新されると、アプリケーションプログラム送信部402は、その最新のアプリケーションプログラムを携帯端末300aに送信する。
図11は、本実施の形態における情報管理装置300と家電500の構成の一例を示すブロック図である。
家電500は、機器受付部501、機器表示部502、機器記憶部503、機器登録部504、機器データ送信部505、および機器データ受信部506を備える。
機器受付部501は、操作者(ユーザ)によって入力される情報(入力情報)を受け付け、その受け付けられた入力情報を機器登録部504に通知する。
機器表示部502は、例えば液晶ディスプレイなどからなり、機器登録部504による制御にしたがって、例えば各スロットに格納されている各種の情報に基づく画像をその液晶ディスプレイに表示する。
機器記憶部503は、例えばハードディスクまたは不揮発性メモリなどの記録媒体からなり、上述の複数の記憶領域であるスロットを有する。
機器データ受信部506は、情報管理装置300から入力情報を取得し、その入力情報を機器登録部504に出力する。
機器登録部504は、機器受付部501から入力情報を取得すると、機器記憶部503にある何れかのスロットにその入力情報を格納する。これによって、上述の第1の登録態様にしたがった登録が行われる。また、機器登録部504は、機器データ受信部506を介して情報管理装置300から入力情報を取得すると、機器記憶部503にある何れかのスロットにその入力情報を格納する。これによって、上述の第2の登録態様にしたがった登録が行われる。
さらに、機器登録部504は、家電500に含まれる他の構成要素によって、操作者の測定情報が取得された場合には、その測定情報をその操作者のスロットに格納する。つまり、家電500が体組成計として構成されている場合には、その操作者の体重などが測定される。機器登録部504は、その体重を示す測定情報をスロットに格納する。
機器データ送信部505は、機器記憶部503にある複数のスロットのそれぞれに格納されている情報を情報管理装置300に送信する。
情報管理装置300は、装置受付部301、装置表示部302、装置記憶部303、装置登録部304、装置データ送信部305、装置データ受信部306、およびユーザ特定部307を備える。なお、これらの構成要素のうち、装置受付部301、装置表示部302、装置データ送信部305、および装置データ受信部306は、例えば携帯端末300aに備えられる。また、装置記憶部303、装置登録部304またはユーザ特定部307は、サーバ300bに備えられていてもよく、携帯端末300aに備えられていてもよい。
装置受付部301は、操作者(ユーザ)によって入力される情報(入力情報)を受け付け、その受け付けられた入力情報を装置登録部304およびユーザ特定部307のうちの少なくとも一方に通知する。
装置表示部302は、例えば液晶ディスプレイなどからなり、ユーザ特定部307による制御にしたがって、例えば各スロットに格納されている各種の情報に基づく画像をその液晶ディスプレイに表示する。
装置記憶部303は、例えば不揮発性メモリなどの記録媒体からなる。なお、この装置記憶部303がサーバ300bに備えられている場合には、装置記憶部303と、装置登録部304およびユーザ特定部307との間では、上述の通信網300cを介して情報の送受信が行われる。また、この装置記憶部303は、例えば、ユーザごとに、そのユーザのユーザIDおよびユーザ情報などを格納している。同様に、装置登録部304およびユーザ特定部307がサーバ300bに備えられている場合には、装置登録部304およびユーザ特定部307と、装置登録部304およびユーザ特定部307のそれぞれと情報の送受信を行う携帯端末300aに備えられている各部との間では、上述の通信網300cを介して情報の送受信が行われる。
装置データ送信部305は、ユーザ特定部307および装置登録部304から出力される情報を取得し、その情報を家電500の機器データ受信部506に入力情報として送信する。
装置データ受信部306は、家電500の機器データ送信部505から送信される情報を受信し、その情報をユーザ特定部307に出力する。
装置登録部304は、装置受付部301から通知される入力情報に応じた処理を行う。
ユーザ特定部307は、装置受付部301および装置データ受信部306のうちの少なくとも一方から出力された情報に基づいて、所定の処理を行う。そして、ユーザ特定部307は、その処理結果を示す情報を画像として装置表示部302に表示させたり、その情報を装置データ送信部305から家電500に送信させたりする。
ここで、第1および第2の登録態様にしたがった登録について詳細に説明する。
第1の登録態様では、家電500の機器受付部501は、スロット番号を受け付ける。スロット番号が受け付けられると、機器登録部504は、ユーザ情報の入力を促すメッセージを機器表示部502に表示させる。これにより、ユーザ情報が上述の入力情報として機器受付部501によって受け付けられると、機器登録部504は、そのスロット番号のスロットにユーザ情報をユーザ設定情報として格納する。これにより、そのスロット番号のスロットに、ユーザ情報により特定されるユーザが、そのスロットのユーザとして登録(設定)される。
第2の登録態様では、情報管理装置300の装置受付部301は、家電500への登録を促す操作を操作者から受け付ける。ユーザ特定部307は、その登録を促す操作が受け付けられると、ユーザIDの入力を促すメッセージを装置表示部302に表示させる。
装置受付部301は、操作者によって指定されるユーザID(指定ユーザID)を入力情報として受け付ける。ユーザ特定部307は、そのユーザIDが受け付けられると、そのユーザIDに対応付けて装置記憶部303に格納されているユーザ情報を取得する。さらに、ユーザ特定部307は、機器データ送信部505および装置データ受信部306を介して機器記憶部503から、各スロットのユーザ設定情報を取得する。そして、ユーザ特定部307は、そのユーザIDおよびユーザ情報とユーザ設定情報とに基づいて、各スロットに対応する画像を生成し、それらの画像を含む登録画面を装置表示部302に表示させる。このように表示される登録画面から何れかの画像が操作者によって選択されると、装置受付部301は、その画像に対応するスロットのスロット番号を受け付ける。スロット番号が受け付けられると、ユーザ情報の入力を促すメッセージを装置表示部302に表示させる。ユーザ情報の入力が行われた場合は、装置登録部304は、そのスロット番号と、先に受け付けられたユーザIDと、入力されたユーザ情報とを、装置記憶部303にユーザ設定情報として格納し、かつ、装置データ送信部305および機器データ受信部506を介して機器登録部504に送信する。ユーザ情報の入力が行われなかった場合は、装置登録部304は、そのスロット番号と、先に受け付けられたユーザIDと、そのユーザIDに対応付けて装置記憶部303に格納されているユーザ情報とを、装置データ送信部305および機器データ受信部506を介して機器登録部504に送信する。機器登録部504は、そのスロット番号のスロットに、ユーザIDおよびユーザ情報をユーザ設定情報として格納する。
図12Aは、ユーザIDの一例を示す図である。
操作者は、例えば携帯端末300aを操作することによって、図12Aに示すように、自らのユーザID「0x00000001」をその携帯端末300aに入力(指定)する。このように入力されたユーザIDが情報管理装置300の装置受付部301によって指定ユーザIDとして受け付けられる。なお、装置受付部301は、操作者による操作によって文字列などを受け付け、その文字列を上述のユーザIDに変換してもよい。また、装置受付部301は、例えば上述のアプリケーションプログラムのログインIDをそのユーザIDとして用いてもよい。
図12Bは、家電500の機器記憶部503に格納されている情報の一例を示す図である。
機器記憶部503は、それぞれスロット番号によって識別される記憶領域である複数のスロットを有する。そして、スロットのそれぞれには、そのスロットの使用状況に応じて、スロット状態、ユーザID、ユーザ情報、およびユーザ履歴情報のうちの少なくとも1つが格納されている。なお、上述のスロットのユーザに関する情報であるユーザ設定情報は、そのスロットに格納されている情報のうち、ユーザ履歴情報を除く残りの情報である。つまり、スロット状態、ユーザIDおよびユーザ情報がスロットに格納されていれば、それらの全てを含む情報がユーザ設定情報である。
ユーザIDは、スロットのユーザを識別または特定するための情報であって、例えば、「0x00000001」などを示す。ユーザ情報は、スロットのユーザの特徴を示す情報であって、例えばそのユーザの年齢および身長などを示す。例えば、ユーザ情報は、年齢「38歳」および身長「175cm」などを示す。
ユーザ履歴情報は、過去に家電500によって得られたユーザの情報を含む。この家電500が体組成計である場合には、過去に測定されたユーザの体重と、その測定が行われた日時とを含む情報(例えば、日時「2013年6月13日」および体重「70.3kg」)が測定情報としてユーザ履歴情報に含まれる。その他、室温などがユーザ履歴情報に含まれてもよい。また、測定が行われるごとに、最新の測定情報がユーザ履歴情報に追加される。
スロット状態は、スロットの状態を示す情報であって、例えば、「ユーザID登録済み」、「ユーザID未登録」および「空き」などを示す情報である。つまり、スロットにユーザIDが格納されている場合には、そのスロットのスロット状態は「ユーザID登録済み」を示す。また、スロットにユーザIDが格納されておらず、ユーザ情報およびユーザ履歴情報が格納されている場合には、そのスロットのスロット状態は「ユーザID未登録」を示す。さらに、スロットにユーザID、ユーザ情報およびユーザ履歴情報が格納されていない場合には、そのスロットのスロット状態は「空き」を示す。
なお、「ユーザID登録済み」を示すスロット状態が格納されているスロットは、上述の第2の登録態様にしたがった登録、つまり、情報管理装置300を介した登録が行われたスロットである。一方、「ユーザID未登録」を示すスロット状態が格納されているスロットは、上述の第1の登録態様にしたがった登録、つまり、家電500への直接的な登録が行われたスロットである。
このような機器記憶部503に格納されている情報は、機器登録部504によって生成される。つまり、機器登録部504は、機器データ受信部506を介して情報管理装置300から取得したスロット番号のスロットに、機器データ受信部506を介して情報管理装置300から取得したユーザIDおよびユーザ情報を格納する。また、機器登録部504は、機器受付部501によって受け付けられたスロット番号のスロットに、機器受付部501によって受け付けられたユーザ情報を格納する。さらに、機器登録部504は、測定によって測定情報が得られた場合には、そのスロットに測定情報をユーザ履歴情報の一部として格納する。そして、機器登録部504は、各スロットにおけるユーザID、ユーザ情報およびユーザ履歴情報の格納状況を確認し、その確認結果に基づいて、各スロットのスロット状態を格納する。
なお、スロット状態はユーザ設定情報に含まれていなくてもよい。この場合には、ユーザIDを有するユーザ設定情報は、上述の「ユーザID登録済み」が示し、ユーザIDを有することなくユーザ情報のみを有するユーザ設定情報は、上述の「ユーザID未登録」を示す。また、ユーザIDおよびユーザ情報を含まないユーザ設定情報は、上述の「空き」を示す。
図12Cは、情報管理装置300の装置記憶部303に格納されている情報の一例を示す図である。
装置記憶部303は、ユーザごとに、そのユーザを特定するためのユーザIDと、そのユーザのユーザ情報と、そのユーザのユーザ履歴情報とを保持している。
このような装置記憶部303に格納される情報は、装置登録部304およびユーザ特定部307によって生成される。つまり、装置登録部304は、装置受付部301によってユーザIDおよびユーザ情報が受け付けられた場合には、そのユーザIDおよびユーザ情報を装置記憶部303に格納する。また、ユーザ特定部307は、家電500の機器記憶部503から、機器データ送信部505および装置データ受信部306を介して、所定のユーザのユーザIDと測定情報を取得したときには、そのユーザIDに対応付けてその測定情報をユーザ履歴情報の一部として装置記憶部303に格納する。
図13は、装置表示部302に表示される登録画面の一例を示す図である。
ユーザ特定部307は、装置受付部301によって受け付けられた操作者のユーザIDと、そのユーザIDによって特定される操作者のユーザ情報と、家電500から取得された各スロットのユーザ設定情報とに基づいて、各スロットに対応する画像を生成する。そして、ユーザ特定部307は、図13に示すように、それらの画像を含む登録画面を装置表示部302に表示させる。
ここで、ユーザ特定部307は、各スロットに対応する画像を生成する際には、スロットごとに、そのスロットが使用されているか否か、および、操作者とそのスロットのユーザとの関係、が分かるような背景色を有する画像を生成する。
具体的には、ユーザ特定部307は、装置受付部301によって受け付けられた操作者のユーザID(指定ユーザID)と、スロットのユーザ設定情報に含まれるユーザIDとが一致するか否かを判定する。そして、一致すると判定したときには、ユーザ特定部307は、そのスロットが操作者によって使用されていると断定する。これにより、ユーザ特定部307は、その断定結果「操作者(断定)」を示す背景色を有する画像を、そのスロットに対して生成する。
また、一致しないと判定したときには、ユーザ特定部307は、そのスロットが操作者以外のユーザによって使用されていると断定する。これにより、ユーザ特定部307は、その断定結果「操作者以外(断定)」を示す背景色を有する画像を、そのスロットに対して生成する。
さらに、ユーザ特定部307は、スロットのユーザ設定情報にユーザIDが含まれていない場合には、指定ユーザIDによって特定される操作者のユーザ情報と、ユーザ設定情報に含まれるユーザ情報とが略一致するか否かを判定する。なお、ユーザ特定部307は、図12Cに示すように、指定ユーザIDに対応付けて装置記憶部303に格納されているユーザ情報を、その指定ユーザIDによって特定される操作者のユーザ情報として用いることによって、上述の判定を行う。そして、略一致すると判定したときには、ユーザ特定部307は、そのスロットが操作者によって使用されていると類推する。これにより、ユーザ特定部307は、その類推結果「操作者(類推)」を示す背景色を有する画像を、そのスロットに対して生成する。
また、略一致しないと判定したときには、ユーザ特定部307は、そのスロットが操作者以外のユーザによって使用されていると類推する。これにより、ユーザ特定部307は、その類推結果「操作者以外(類推)」を示す背景色を有する画像を、そのスロットに対して生成する。
さらに、ユーザ特定部307は、ユーザ設定情報にユーザIDおよびユーザ情報が含まれていない場合、つまり、ユーザ設定情報のスロット状態が「空き」を示す場合には、そのスロットが何れのユーザにも使用されていないと断定する。これにより、ユーザ特定部307は、その断定結果「空き」を示す背景色を有する画像を、そのスロットに対して生成する。
なお、図13に示す登録画面では、スロット1〜4の全てのスロットに対応する画像の背景色は「空き」を示す。したがって、この登録画面を見た操作者は、何れのスロットに対しても登録を行うことができると容易に判断することができる。
図14は、スロットに対して生成される画像の背景色の一例を示す図である。
ユーザ特定部307は、図14に示すように、例えば一様に濃色の背景色を有する画像を、「操作者(断定)」を示す背景色を有する画像として生成する。また、ユーザ特定部307は、例えばチェック柄の背景色を示す画像を、「操作者以外(断定)」を示す背景色を有する画像として生成する。また、ユーザ特定部307は、例えば一様に薄色の背景色を有する画像を、「操作者(類推)」を示す背景色を有する画像として生成する。また、ユーザ特定部307は、例えば網目模様の背景色を示す画像を、「操作者以外(類推)」を示す背景色を有する画像として生成する。さらに、ユーザ特定部307は、例えば白色の背景色を有する画像を、「空き」を示す背景色を有する画像として生成する。
図15は、装置表示部302に表示される登録画面の一例を示す図である。
ユーザ特定部307は、スロット1〜4のそれぞれに対応する画像を含む登録画面を装置表示部302に表示する。このとき、ユーザ特定部307は、図15に示すように、例えば、スロット1に対応する画像として、「操作者(断定)」を示す背景色の画像を表示し、スロット2に対応する画像として、「操作者以外(断定)」を示す背景色の画像を表示し、スロット3に対応する画像として、「操作者以外(類推)」を示す背景色の画像を表示し、スロット4に対応する画像として、「空き」を示す背景色の画像を表示する。
したがって、この登録画面を見た操作者は、スロット1のユーザとして既に自らが登録されており、改めて登録を行う必要がないと容易に判断することができる。
図16は、情報管理装置300の処理動作を示すフローチャートである。
情報管理装置300は、例えば図12Aに示す、操作者のユーザID(指定ユーザID)を受け付ける(ステップS301)。さらに、情報管理装置300は、家電500から、各スロットのスロット状態、例えば図12Bに示すユーザ設定情報に含まれるスロット状態を取得する(ステップS302)。次に、情報管理装置300は、それらのスロット状態が「ユーザID登録済み」、「ユーザID未登録」および「空き」のうちの何れを示しているかを判定する(ステップS303)。ここで、情報管理装置300は、何れかのスロット状態が「ユーザID登録済み」を示していると判定すると、家電500から、図12Bに示すユーザ設定情報に含まれるそのスロット状態に対応するユーザID、つまりスロットのユーザIDを取得する(ステップS304)。そして、情報管理装置300は、操作者のユーザIDとスロットのユーザIDとが一致するか否かを判定する(ステップS305)。
ここで、情報管理装置300は、一致すると判定したときには(ステップS305のY)、スロットの画像の背景色を、「操作者(断定)」を示す背景色に設定する(ステップS306)。これにより、その背景色を有する画像が生成される。一方、情報管理装置300は、一致しないと判定したときには(ステップS305のN)、スロットの画像の背景色を、「操作者以外(断定)」を示す背景色に設定する(ステップS307)。これにより、その背景色を有する画像が生成される。
また、ステップS303において、情報管理装置300は、何れかのスロット状態が「ユーザID未登録」を示していると判定すると、家電500から、図12Bに示すユーザ設定情報に含まれるそのスロット状態に対応するユーザ情報(スロットのユーザ情報)を取得するとともに、装置記憶部303から、操作者のユーザIDに対応付けられた、例えば図12Cに示すユーザ情報(操作者のユーザ情報)を取得する(ステップS308)。そして、情報管理装置300は、操作者のユーザ情報とスロットのユーザ情報とが略一致するか否かを判定する(ステップS309)。なお、操作者のユーザ情報およびスロットのユーザ情報とはそれぞれ、例えば、ユーザの年齢または身長などの特徴的な数値を示している。そして、それらのユーザ情報により示される特徴的な数値の差分が、予め定められた範囲に収まる場合に、それらのユーザ情報が略一致していると判定される。
ここで、情報管理装置300は、略一致すると判定したときには(ステップS309のY)、スロットの画像の背景色を、「操作者(類推)」を示す背景色に設定する(ステップS310)。これにより、その背景色を有する画像が生成される。一方、情報管理装置300は、略一致しないと判定したときには(ステップS309のN)、スロットの画像の背景色を、「操作者以外(類推)」を示す背景色に設定する(ステップS311)。これにより、その背景色を有する画像が生成される。
また、ステップS303において、情報管理装置300は、何れかのスロット状態が「空き」を示していると判定すると、スロットの画像の背景色を、「空き」を示す背景色に設定する(ステップS312)。
そして、ステップS306、S307およびS310〜S312の処理によって画像が生成されると、情報管理装置300は、例えば図13または図15に示すように、複数のスロットの画像を含む登録画面を表示する(ステップS316)。
このように本実施の形態では、それぞれのスロットに対応付けられる画像が、そのスロットに記憶されているユーザ設定情報によって特定されるユーザと、ユーザID(指定ユーザID)またはユーザ情報によって特定される操作者との関係に応じた態様で表示される。したがって、操作者は、それぞれのスロットが他のユーザによって使用されているか、どのスロットを既に自らが使用しているかを、視覚的に容易に把握することができる。さらに、どのスロットが何れのユーザにも使用されていないかを、視覚的に容易に把握することができる。つまり、複数のスロットのそれぞれの使用状況を視覚的に分かり易く提示することができる。
また、操作者の指定ユーザIDと一致するユーザIDを記憶しているスロットに対しては、「操作者(断定)」を示す背景色の画像(第4の画像)が第1の画像として表示されるため、操作者は、自らが使用していると断定されるスロットを容易に見つけることができる。また、スロットにユーザIDが記憶されていない場合であっても、操作者のユーザ情報によって示される特徴と略一致する特徴を示すユーザ設定情報を記憶しているスロットに対しては、「操作者(類推)」を示す背景色の画像(第5の画像)が第1の画像として表示されるため、操作者は、自らが使用していると類推されるスロットを容易に見つけることができる。
ここで、操作者の指定ユーザIDと一致するユーザIDを記憶しているスロットに対応付けられる画像(第4の画像)と、操作者のユーザ情報によって示される特徴と略一致する特徴を示すユーザ設定情報を記憶しているスロットに対応付けられる画像(第5の画像)とは、視覚的に区別し得る態様で表示される。したがって、操作者は、スロットが、自らが使用していると断定されるスロットか、自らが使用していると類推されるスロットかを容易に把握することができる。
また、操作者の指定ユーザIDと一致していないユーザIDを記憶しているスロットに対しては、「操作者以外(断定)」を示す背景色の画像(第6の画像)が第2の画像として表示されるため、操作者は、他のユーザが使用していると断定されるスロットを容易に見つけることができる。また、スロットにユーザIDが記憶されていない場合であっても、操作者のユーザ情報によって示される特徴と略一致しない特徴を示すユーザ設定情報を記憶しているスロットに対しては、「操作者以外(類推)」を示す背景色の画像(第7の画像)が第2の画像として表示されるため、操作者は、他のユーザが使用していると類推されるスロットを容易に見つけることができる。
ここで、操作者の指定ユーザIDと一致しないユーザIDを記憶しているスロットに対応付けられる第6の画像と、操作者のユーザ情報によって示される特徴と略一致しない特徴を示すユーザ設定情報を記憶しているスロットに対応付けられる第7の画像とは、視覚的に区別し得る態様で表示される。したがって、操作者は、スロットが、他のユーザが使用していると断定されるスロットか、他のユーザが使用していると類推されるスロットかを容易に把握することができる。
したがって、本実施の形態における情報管理装置300では、上述のような各スロットに対応する画像が表示されるため、それらのスロットの中から適切なスロットを選択して登録を行うことができる。また、ユーザIDが家電500のユーザ設定情報に含まれていない場合であっても、ユーザ情報に応じて適切な画像が表示される。したがって、家電500への直接的な登録、つまり上記第1の登録態様で登録が行われた結果、ユーザIDが家電500のユーザ設定情報にない場合であっても、各スロットの使用状況を適切に表示することができる。
(実施の形態3の変形例)
本変形例に係る情報管理装置300は、スロットに対応する画像だけでなく、そのスロットの優先度を示す優先度情報も表示する点に特徴がある。
ここでは、スロットの優先度は、当該スロットに記憶されている情報の重要度に基づくものである。スロットの優先度を示す優先度情報は、すなわち、当該スロットに記憶されている情報の重要度を示す情報である。記憶されている情報の重要度が高いスロットの優先度は高いものとする。記憶されている情報の重要度が低いスロットの優先度は低いものとする。使用されていないスロットは、さらに重要度が低い情報を記憶しているものとみなされてもよい。
図17は、本変形例に係る装置表示部302に表示される登録画面の一例を示す図である。
本変形例に係る情報管理装置300は、図17に示すように、スロットのそれぞれに対して、例えば優先度情報として、更新状況を装置表示部302に表示する。
この更新状況は、スロットに格納されているユーザ履歴情報の更新の状況であって、例えば、所定期間内に更新されているか否かなどを示す(例えば、「1年以上未更新」などを示す)。ここでは、更新されていない期間が短いユーザ履歴情報の重要度が高く、更新されていない期間が長いユーザ履歴情報の重要度が低いものとする。
この場合、スロットに格納されているユーザ履歴情報が更新されていない期間が長いほど、そのスロットの優先度は低い。したがって、このような更新状況に応じた優先度情報が表示されることによって、操作者は、例えば、全てのスロットに対して「操作者以外(類推)」を示す背景色の画像が表示されていても、何れのスロットの優先度が低いのかを適切に判断することができる。つまり、操作者は、何れのスロットのユーザIDおよびユーザ情報に対して上書きするのがよいかを容易に判断することができる。
図18は、本変形例に係る情報管理装置300の処理動作を示すフローチャートである。
本変形例に係る情報管理装置300は、上記実施の形態3の図16に示すステップS301〜S312の処理を行う。また、本変形例に係る情報管理装置300は、ステップS307、ステップS310またはステップS311が行なわれた後には、スロットの測定履歴を取得する(ステップS313)。このスロットの測定履歴は、図12Bに示すユーザ履歴情報における最新の測定情報に含まれる日時である。つまり、情報管理装置300のユーザ特定部307は、機器データ送信部505および装置データ受信部306を介して、家電500の機器記憶部503から、上述の最新の測定情報に含まれる日時を測定履歴として取得する。次に、情報管理装置300のユーザ特定部307は、その測定履歴に基づいてスロットの優先度を決定する(ステップS314)。さらに、ユーザ特定部307は、ステップS307、ステップS310またはステップS311において生成された画像に対して、その優先度を示す優先度情報を重畳する(ステップS315)。そして、ユーザ特定部307は、そのスロットの優先度情報が重畳された画像を装置表示部302に表示する(ステップS316)。
このように本変形例では、複数のスロットのそれぞれに対応付けられる画像と優先度情報とが表示されるため、例えばスロットに空きがないような場合であっても、それらのスロットに対応する優先度情報を見ることによって、それらのスロットの中から、操作者が使用可能なスロットを容易に見つけることができる。例えば、優先度の低いスロットを、操作者が使用可能なスロットとして判断することができる。また、このような優先度情報を見た操作者が、優先度の低いスロットを選択すると、そのスロットに格納されているユーザIDおよびユーザ情報に対して、操作者のユーザID(指定ユーザID)およびユーザ情報が上書きされる。つまり、優先度の低いスロットに格納されていたユーザIDおよびユーザ情報は消去され、操作者のユーザIDおよびユーザ情報が新たなユーザ設定情報として格納される。
なお、本変形例では、ステップS307、ステップS310またはステップS311において生成された画像に対して、優先度が決定されて、その優先度を示す優先度情報が重畳されるが、ステップS306またはステップS312において生成された画像に対しても、同様に、対応するスロットの優先度を決定し、その優先度を示す優先度情報を重畳してもよい。
また、上記実施の形態3またはその変形例に対しても、上記実施の形態1または2の変形例を適用してもよい。
つまり、実施の形態3またはその変形例における情報管理方法は、さらに、操作者の指定ユーザIDと一致していないユーザIDを示すユーザ設定情報が記憶されているスロットが操作者によって登録対象のスロットとして選択された場合に、その指定ユーザIDまたはユーザ情報を格納するか否かを問い合わせる画面を表示するステップと、その画面における問い合わせに対する回答を受け付けるステップとを含んでいてもよい。ここで、格納を行うことを示す回答が受け付けられた場合に限って、その指定ユーザIDまたはユーザ情報が新たなユーザ設定情報として、その選択されたスロットに格納される。
これにより、操作者が、他のユーザが使用していると断定されるスロットを選択してしまったときには、操作者の指定ユーザIDまたはユーザ情報を格納するか否かを問い合わせる画面が表示される。したがって、操作者が、既に格納されている他のユーザのユーザ設定情報に、その操作者の指定ユーザIDなどを新たなユーザ設定情報として、誤って上書きしてしまうことを防ぐことができる。
また、実施の形態3またはその変形例における情報管理方法は、さらに、登録対象のスロットとして選択されたスロットに格納されている暗証番号を取得するステップと、指定される暗証番号を受け付けるステップとを含んでいてもよい。ここで、指定される暗証番号と、そのスロットに格納されている暗証番号とが一致する場合に、操作者の指定ユーザIDまたはユーザ情報が新たなユーザ設定情報として、その選択されたスロットに格納される。
これにより、暗証番号が一致しない場合には、操作者のユーザIDまたはユーザ情報は新たなユーザ設定情報としてスロットに格納されないため、操作者による不正な登録を防ぐことができる。
以上、本発明の一つまたは複数の態様に係る情報管理方法について、各実施の形態およびそれらの変形例に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態および変形例に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態または変形例に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
図19Aは、本発明の一態様に係る情報管理方法のフローチャートを示す図である。
本発明の一態様に係る情報管理方法は、複数の記憶領域を管理するための情報管理方法であって、前記複数の記憶領域を有する機器から、記憶領域ごとに、当該記憶領域に記憶されているユーザに関する情報であるユーザ設定情報を取得する第1の取得ステップ(S11)と、指定されるユーザIDを指定ユーザIDとして受け付ける受付ステップ(S12)と、前記指定ユーザIDにより特定されるユーザの特徴を示すユーザ情報を取得する第2の取得ステップ(S13)と、前記指定ユーザIDおよび前記ユーザ情報と前記複数の記憶領域のそれぞれのユーザ設定情報とに基づき、前記複数の記憶領域のそれぞれに対応付けられる画像を表示する表示ステップ(S14)とを含む。前記表示ステップ(S14)では、前記指定ユーザIDまたは前記ユーザ情報により特定されるユーザに関するユーザ設定情報を記憶している記憶領域に対しては第1の画像を表示し、前記指定ユーザIDまたは前記ユーザ情報により特定されるユーザとは異なるユーザに関するユーザ設定情報を記憶している記憶領域に対しては、前記第1の画像とは異なる第2の画像を表示し、ユーザに使用されていないことを示すユーザ設定情報が記憶されている前記記憶領域に対しては、前記第1および第2の画像の何れとも異なる第3の画像を表示する。
図19Bは、本発明の一態様に係る情報管理装置の構成を示すブロック図である。
本発明の一態様に係る情報管理装置10は、ユーザ設定情報取得部11と、指定ユーザID受付部12と、ユーザ情報取得部13と、画像表示処理部14とを備える。ユーザ設定情報取得部11は、前記複数の記憶領域を有する機器20から、記憶領域ごとに、当該記憶領域に記憶されているユーザに関する情報であるユーザ設定情報を取得する。指定ユーザID受付部12は、指定されるユーザIDを指定ユーザIDとして受け付ける。ユーザ情報取得部13は、前記指定ユーザIDにより特定されるユーザの特徴を示すユーザ情報を例えばユーザ情報記憶部30から取得する。画像表示処理部14は、前記指定ユーザIDおよび前記ユーザ情報と前記複数の記憶領域のそれぞれのユーザ設定情報とに基づき、前記複数の記憶領域のそれぞれに対応付けられる画像を表示する。ここで、画像表示処理部14は、前記指定ユーザIDまたは前記ユーザ情報により特定されるユーザに関するユーザ設定情報を記憶している記憶領域に対しては第1の画像を表示し、前記指定ユーザIDまたは前記ユーザ情報により特定されるユーザとは異なるユーザに関するユーザ設定情報を記憶している記憶領域に対しては、前記第1の画像とは異なる第2の画像を表示し、ユーザに使用されていないことを示すユーザ設定情報が記憶されている前記記憶領域に対しては、前記第1および第2の画像の何れとも異なる第3の画像を表示する。
このような態様では、それぞれの記憶領域に対応付けられる画像が、その記憶領域に記憶されているユーザ設定情報によって特定されるユーザと、指定ユーザIDまたはユーザ情報によって特定される操作者であるユーザとの関係に応じた態様で表示される。したがって、操作者は、それぞれの記憶領域が他のユーザによって使用されているか、どの記憶領域を既に自らが使用しているかを、視覚的に容易に把握することができる。さらに、どの記憶領域が何れのユーザにも使用されていないかを、視覚的に容易に把握することができる。つまり、複数の記憶領域のそれぞれの使用状況を視覚的に分かり易く提示することができる。
なお、上記各実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。ここで、上記各実施の形態の情報管理装置などを実現するソフトウェアは、図19Aに示す情報管理方法をコンピュータに実行させるプログラムである。
また、上記各実施の形態およびそれらの変形例における情報管理方法では、操作者が登録を行うときに、上述の登録画面を表示したが、そのような登録に限らず、他の任意のタイミングで図13、図15または図17に示す登録画面を表示してもよい。例えば、操作者が各スロットの使用状況を確認しようとするタイミングで、上述の登録画面を確認画面として表示してもよい。
また、上記各実施の形態およびそれらの変形例では、情報管理装置は、操作者によって指定されたユーザID(指定ユーザID)を受け付けると、そのユーザIDに対応付けられたユーザ情報を記憶部またはサーバから取得した。しかし、このようなユーザ情報が記憶部またはサーバに予めユーザIDに対応付けて格納されていない場合には、情報管理装置は、ユーザIDとともに、操作者によって指定されたユーザ情報を受け付けてもよい。
なお、本発明は、以下のような場合も本発明に含まれる。
(1)上記の各装置は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ディスプレイユニット、キーボード、マウスなどから構成されるコンピュータシステムである。前記RAMまたはハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、各装置は、その機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
(2)上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されているとしてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。前記RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
(3)上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、各装置に脱着可能なICカードまたは単体のモジュールから構成されているとしてもよい。前記ICカードまたは前記モジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどから構成されるコンピュータシステムである。前記ICカードまたは前記モジュールは、上記の超多機能LSIを含むとしてもよい。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、前記ICカードまたは前記モジュールは、その機能を達成する。このICカードまたはこのモジュールは、耐タンパ性を有するとしてもよい。
(4)本発明は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、前記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、前記コンピュータプログラムまたは前記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray(登録商標) Disc)、半導体メモリなどに記録したものとしてもよい。また、これらの記録媒体に記録されている前記デジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、前記コンピュータプログラムまたは前記デジタル信号を、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしてもよい。
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリを備えたコンピュータシステムであって、前記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、前記マイクロプロセッサは、前記コンピュータプログラムにしたがって動作するとしてもよい。
また、前記プログラムまたは前記デジタル信号を前記記録媒体に記録して移送することにより、または前記プログラムまたは前記デジタル信号を前記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。
(5)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。