JP2016085673A - 介護記録用携帯端末のためのプログラム - Google Patents

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真泰 加地
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裕三 矢野
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幸司 吉田
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Yasushige Nishimori
安茂 西森
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Abstract

【課題】介護スタッフが介護記録用携帯端末の表示画面を見た際に直感的に入力項目を把握することができる介護記録用携帯端末のためのプログラムを提供する。【解決手段】介護記録用携帯端末1のためのプログラムは、介護項目の内容をイメージ化した介護項目イメージ画像2と、当該介護項目イメージ画像2に関連付けされ、記録事項をイメージ化した記録事項イメージ画像4とをイメージ画像記憶部に記憶するイメージ画像記憶機能と、介護項目イメージ画像2及び記録事項イメージ画像4の表示位置を設定する表示位置設定機能と、設定された表示位置に基づいて表示画面に表示する介護項目イメージ画像表示機能と、表示画面に表示される介護項目イメージ画像2が選択された際に、当該介護項目イメージ画像2に関連付けされた記録事項イメージ画像4を設定された表示位置に基づいて表示画面に表示する記録事項イメージ画像表示機能と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、介護対象者の介護を行う介護スタッフが携行し、介護対象者に対して行った介護実績を記録する介護記録用携帯端末のためのプログラムに関する。
従来、例えば介護施設等において介護スタッフが介護対象者の介護を行った際、その介護実績を記録するのに紙式の帳票が利用されてきた。しかしながら、この場合、介護スタッフが筆記用具を使って介護実績を記録するので労力や時間を要し、介護スタッフにとって手間となっていた。そこで、介護実績の記録を簡便にするために、紙式の帳票に代えて、電子式の帳票とすることが考えられる(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載の在宅療法患者評価システムでは、在宅療法を行っている患者(上述の「介護対象者」に相当)宅を訪問員(上述の「介護スタッフ」に相当)が訪問する際に、過去の訪問における患者情報をデータベースから読み出し、訪問報告書の患者情報を携帯装置に文字で表示するよう構成される。訪問者は、この訪問報告書の項目について、プルダウンメニューから選択したり、クリックしたりして入力する。
特開2002−329009号公報
特許文献1に係る訪問報告書では患者情報が文字で表示されているので、訪問者が直感的に項目を把握することが容易ではなく、入力ミスの原因となり得る。また、入力ミスを防止するために、訪問者は入力に対して注力する必要があり、依然として手間となっていた。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、介護スタッフが介護記録用携帯端末の表示画面を見た際に直感的に入力項目を把握することができる介護記録用携帯端末のためのプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る介護記録用携帯端末のためのプログラムは、介護対象者の介護を行う介護スタッフが携行し、前記介護スタッフが前記介護対象者に対して行った介護実績を記録する介護記録用携帯端末のためのプログラムであって、前記介護スタッフが前記介護対象者に対して行う介護項目の内容をイメージ化した介護項目イメージ画像と、前記介護項目イメージ画像に関連付けされ、前記介護実績として記録する記録事項をイメージ化した記録事項イメージ画像とを前記介護記録用携帯端末に備えられるイメージ画像記憶部に記憶するイメージ画像記憶機能と、前記介護記録用携帯端末の表示画面における前記介護項目イメージ画像及び前記記録事項イメージ画像を表示する表示位置を設定する表示位置設定機能と、前記表示位置が設定された前記介護項目イメージ画像を前記イメージ画像記憶部から抽出し、設定された前記表示位置に基づいて前記表示画面に表示する介護項目イメージ画像表示機能と、前記表示画面に表示される前記介護項目イメージ画像が前記介護スタッフにより選択された際に、当該選択された介護項目イメージ画像に関連付けされた記録事項イメージ画像を前記イメージ画像記憶部から抽出し、設定された前記表示位置に基づいて前記表示画面に表示する記録事項イメージ画像表示機能と、を前記介護記録用携帯端末に実行させることを特徴とする。
このような特徴構成とすれば、介護スタッフが介護実績として記録する介護項目が介護項目イメージ画像としてイメージ化して表示されるので、介護スタッフは介護記録用携帯端末の表示画面を見た際に直感的に入力すべき介護項目を把握することができる。また、介護実績として記録する記録事項も記録事項イメージ画像としてイメージ化して表示されるので、介護スタッフは記録事項イメージ画像を選択することで記録事項を簡便に入力することが可能となり、誤入力も防止することができる。
また、前記介護スタッフ毎に、前記介護スタッフを識別する識別情報が与えられ、前記識別情報に基づいて予め記憶されている前記介護スタッフの勤務予定を示す勤務テーブルを参照して当該介護スタッフの駐在時刻を示す駐在時刻情報を取得する駐在時刻情報取得機能と、前記表示画面に表示された介護項目イメージ画像のうち前記介護スタッフが駐在時間内に行う介護項目に対応する介護項目イメージ画像のみを、取得された前記駐在時刻情報に基づいて入力可能状態に設定する入力状態設定機能と、を備えると好適である。
このような構成とすれば、介護スタッフは介護記録用携帯端末の表示画面を見るだけで、介護スタッフ自身が行う介護項目を直感的に把握することができる。また、介護スタッフ自身が行わない介護項目については入力可能状態とならないので、誤って他の介護項目に入力することも防止できる。
また、前記介護対象者に対するこれまでの前記記録事項が、サーバーに設けられた介護記録保存部に保存され、前記駐在時刻情報に基づいて入力可能に設定された前記介護項目イメージ画像に関連付けされた前記記録事項イメージ画像により示される前記記録事項を前記介護記録保存部から取得し、前記介護記録用携帯端末に備えられる介護記録記憶部に記憶する介護記録取得機能を備えると好適である。
このような構成とすれば、介護スタッフは所定期間に亘る介護対象者の経過を閲覧することができる。したがって、介護対象者の現在の状態をこれまでの経過と比較することができるので、介護対象者の現在の状態が問題ないか否かが容易に把握することが可能となる。また、介護記録用携帯端末において入力可能状態とされた介護項目に係る介護記録のみをネットワークを介して取得するので、当該取得に係る通信時間を短縮することができると共に、介護記録用携帯端末における記憶容量の増大やネットワークにおけるデータトラフィックの増加も抑制できる。
介護記録用携帯端末の表示画面の一例を示す図である。 介護記録用携帯端末のためのプログラムの構成を示す図である。 介護記録用携帯端末の表示画面の一例を示す図である。 介護記録用携帯端末の表示画面の一例を示す図である。 過去の介護記録を表示した際の例を示す図である。
本発明に係る介護記録用携帯端末のためのプログラム(以下「プログラム」とする)は、介護スタッフが介護対象者に対して行った介護実績を記録する際に、介護スタッフが介護対象者に対して行う介護項目を把握し易く、且つ、誤って記録することを防止することが可能に構成されている。介護記録用携帯端末は、例えば介護ステーション等において滞在する介護対象者の介護を行う介護スタッフが携行し、介護実績を入力するのに利用される。具体的には、モバイル型のパーソナルコンピュータやポータブル端末等が相当する。本発明に係るプログラムは、このようなモバイル型のパーソナルコンピュータやポータブル端末等にインストールされるアプリケーションを実行するプログラムである。以下、本実施形態のプログラムについて説明する。
図1には介護記録用携帯端末1(以下「端末1」とする)の表示画面の一例が示される。端末1の表示画面は、所謂タッチパネル式のものが用いられる。図1(a)の例では、端末1の表示画面に各種のプログラムを実行する(アプリケーションを起動する)ためのアイコンが複数表示されている。介護スタッフが、図1(a)に示されるように本プログラムを実行するアイコン10をタップすると本実施形態に係るプログラムが起動する。
ここで、図2にはプログラムの構成が模式的に示される。図2に示されるように本実施形態に係るプログラムは、イメージ画像記憶機能11、表示位置設定機能12、イメージ画像抽出機能13、介護項目イメージ画像表示機能14、記録事項イメージ画像表示機能15、駐在時刻情報取得機能16、入力状態設定機能17、介護記録取得機能18を有して構成される。
プログラムを起動すると、まず、イメージ画像記憶機能11が実行される。イメージ画像記憶機能11では、介護項目イメージ画像2と記録事項イメージ画像4とが端末1に備えられるイメージ画像記憶部21に記憶される。介護項目イメージ画像2とは、介護スタッフが介護対象者に対して行う介護項目の内容をイメージ化した画像である。介護項目とは、例えば排泄の補助、食事の補助、入浴の補助、洗面の補助、掃除・洗濯の補助等である。介護項目イメージ画像2は、端末1の表示画面を見た介護スタッフがこのような介護項目を直感的に認識できるように、夫々の介護項目の内容を絵柄で示したアイコンに相当する。
記録事項イメージ画像4とは、介護実績として記録する記録事項をイメージ化した画像である。記録事項とは、介護スタッフが介護対象者の行動を補助した際に取得された情報である。例えば、介護項目が食事の補助である場合には、摂取した食事の量や、時間等の情報である。また、介護項目が、入浴の補助である場合には、入力形態の別(シャワー又は浴槽での入浴)、入浴した部位(洗髪、足浴、手浴等)等の情報である。このような記録事項は、予め所定の区分に区分けされ、当該区分の内容を絵柄で示したアイコンが相当する。
このような介護項目イメージ画像2と記録事項イメージ画像4とは、端末1に設けられるイメージ画像記憶部21としてのメモリに記憶される。すなわち、本プログラムが起動すると、介護項目イメージ画像2と記録事項イメージ画像4との画像データがメモリに展開される。また、上述のように介護項目は多岐に亘り、記録事項は夫々の介護項目に対して固有なものである。そこで、記録事項イメージ画像4は、介護項目イメージ画像2に関連付けされ、記憶される。
表示位置設定機能12では、端末1の表示画面における介護項目イメージ画像2及び記録事項イメージ画像4を表示する表示位置が設定される。表示画面における表示位置は、表示画面における座標で設定することが可能である。表示位置設定機能12では、介護項目イメージ画像2及び記録事項イメージ画像4の夫々を端末1の表示画面に表示した際に、互いに重複しないように表示位置が設定される。表示位置設定機能12により設定された表示位置は、表示位置設定情報としてイメージ画像抽出機能13及び介護項目イメージ画像表示機能14に伝達される。
表示位置設定機能12が終了すると、介護項目イメージ画像表示機能14が実行される。介護項目イメージ画像表示機能14では、表示位置が設定された介護項目イメージ画像2をイメージ画像記憶部21から抽出し、設定された表示位置に基づいて表示画面に表示する。介護項目イメージ画像2の表示位置は、上述の表示位置設定機能12において設定され、表示位置設定情報として伝達される。介護項目イメージ画像表示機能14では、イメージ画像記憶部21に記憶されている介護項目イメージ画像2のうち、端末1の表示画面に表示する介護項目イメージ画像2が抽出される。この介護項目イメージ画像2の抽出は、イメージ画像抽出機能13と称される。抽出された介護項目イメージ画像2は、表示位置設定機能12において設定された表示画面における座標に基づき表示される。このような表示画面の一例が、図1(b)に示される。
図1(b)の例では、端末1を携行する介護スタッフがその日に担当する介護項目を時系列で示したタイムテーブルが表示画面に表示されている。このタイムテーブルには、図1(b)に示されるように、縦軸を時間とし、時間帯毎に担当する介護対象者を識別する識別情報(例えば氏名や部屋番号等)と、介護対象者に対して行う介護項目の内容をイメージ化した介護項目イメージ画像2とが表示される。このように表示する構成とすれば、介護スタッフがその時点でどの介護対象者を介護するのか容易に把握することができ、更には、どのような介護を行うかも容易に把握することが可能となる。
また、介護スタッフが、図1(a)に示されるように、本プログラムを実行するアイコンをタップした場合には、図1(b)のタイムテーブルに代えて、図1(c)に示されるように複数の介護項目イメージ画像2を表示画面に並べて表示するよう構成することも可能である。この際、端末1の表示画面における下方に、端末1を使用する上で必要な各種のメニューアイコン3を表示すると好適である。また、図1(b)のタイムテーブルが表示されている状態において、介護スタッフが画面をタップした際に、図1(c)の表示画面を表示するように構成しても良い。
図1(b)又は図1(c)において、介護スタッフが表示画面に表示される介護項目イメージ画像2をタップすると、記録事項イメージ画像表示機能15が実行される。記録事項イメージ画像表示機能15では、表示画面に表示される介護項目イメージ画像2が介護スタッフにより選択された際に、当該選択された介護項目イメージ画像2に関連付けされた記録事項イメージ画像4をイメージ画像記憶部21から抽出し、設定された表示位置に基づいて表示画面に表示する。記録事項イメージ画像4の表示位置は、上述の表示位置設定機能12において設定され、表示位置設定情報として伝達される。また、表示画面において介護スタッフによりタップされた介護項目イメージ画像2を示すタップ情報が記録事項イメージ画像表示機能15に伝達される。
記録事項イメージ画像表示機能15では、イメージ画像記憶部21に記憶されている記録事項イメージ画像4のうち、介護スタッフが選択した端末1の表示画面に表示される介護項目イメージ画像2に関連付けされた記録事項イメージ画像4をイメージ画像記憶部21から抽出し、表示位置設定機能12において設定された表示画面における座標に基づき表示する。この記録事項イメージ画像4の抽出は、イメージ画像抽出機能13と称される。このような表示画面の一例が図1(d)に示される。端末1の表示画面における下方には、介護項目イメージ画像2を縮小したものが表示され、介護実績を記録した介護項目を色付けして明示することにより、介護スタッフが終了した介護項目を直感的に把握することができるよう構成される。
図1(b)又は図1(c)において、介護スタッフにより「洗面・整容」に係る介護項目イメージ画像2が選択されているので、図1(d)では「洗面・整容」に関する介護項目イメージ画像2に関連付けられた「洗面・整容」に係る記録事項イメージ画像4が表示されている。
もちろん、端末1の表示画面に「排泄」に関連付けられた記録事項イメージ画像4、「食事・水分」に関連付けられた記録事項イメージ画像4、「入浴」に関連付けられた記録事項イメージ画像4、「生活・援助」に関連付けられた記録事項イメージ画像4等が、介護項目イメージ画像2の選択に応じて表示されることは当然である。このような記録事項イメージ画像4が表示される例が、図3(a)〜(d)に示される。なお、「サービス・記録」の介護項目イメージ画像2がタップされた際には、図4に示されるような数値の直接入力やプルダウン入力を行うように構成することも可能である。
このように、端末1の表示画面に、介護実績として記録する記録事項をイメージ化した画像である記録事項イメージ画像4が表示することにより、介護スタッフは、このような記録事項イメージ画像4をタップし、介護実績を正確に、且つ、容易に記録することが可能となる。なお、介護項目イメージ画像2に基づき介護実績を記録した後は(例えば「完了」を選択した後は)、図1(b)や図1(c)の表示を行うように構成しても良い。
ここで、本実施形態では介護スタッフ毎に、当該介護スタッフを識別する識別情報が与えられる。識別情報とは、介護スタッフ毎に個別に割り当てられた番号であり、例えば介護施設で業務に従事する職員に与えられた職員番号であっても良い。この識別情報は、駐在時刻情報取得機能16に伝達される。
駐在時刻情報取得機能16では、識別情報に基づいて予め記憶されている介護スタッフの勤務予定を示す勤務テーブルを参照して当該介護スタッフの駐在時刻を示す駐在時刻情報が取得される。勤務テーブルとは、介護スタッフの勤務予定が表された表であり、例えば端末1とネットワークで接続されたサーバー30の勤務テーブル保存部31に保存しておくと良い。もちろん、端末1に保存しておいても良い。勤務テーブルには、介護スタッフが介護施設に駐在している時刻である駐在時刻が駐在時刻情報として示される。駐在時刻情報取得機能16では、端末1を携行する介護スタッフを識別する識別情報に合致する駐在時刻情報が取得される。駐在時刻情報は入力状態設定機能17に伝達される。
入力状態設定機能17では、表示画面に表示された介護項目イメージ画像2のうち介護スタッフが駐在時間内に行う介護項目に対応する介護項目イメージ画像2のみを、取得された駐在時刻情報に基づいて入力可能状態に設定する。すなわち、端末1の表示画面には上述のように介護項目イメージ画像2が表示されるが、当該端末1を携行する介護スタッフが駐在中に介護対象者に対して行う介護項目を示す介護項目イメージ画像2のみを入力可能な状態に設定する。入力可能状態に設定された介護項目イメージ画像2を介護スタッフが選択した際には関連付けられた記録事項イメージ画像4を表示し、入力可能状態に設定されなかった介護項目イメージ画像2は表示画面上でグレー表示したり、介護スタッフにより選択された際には関連付けられた記録事項イメージ画像4を表示しないようにしたりすると好適である。なお、表示画面上で色を変更する際のグレー表示は単なる例示であり、例えば入力可能状態に設定されなかった介護項目イメージ画像2が表示画面上で目立たないように他の色を用いて表示することも可能である。
このように駐在時刻情報に基づき端末1の表示を行うことにより、上述したように端末1の表示画面に介護スタッフのタイムテーブルを表示することが可能となる。また、介護スタッフが端末1の表示画面を見るだけで、介護スタッフ自身が行う介護項目を直感的に把握することができ、介護スタッフが誤った項目に対して入力することを防止できる。
また、入力可能なものであって、既に介護を実施した項目については色を変更すると好適である。これにより、介護スタッフが実施済みの介護項目を直感的に把握することが可能となる。
また、本実施形態では、介護対象者に対するこれまでの記録事項が、サーバー30に設けられた介護記録保存部32に保存されるよう構成される。上述したように、介護スタッフは端末1を携行し、介護記録を入力する。端末1に記録された介護実績は、端末1とネットワークを介して接続されるサーバー30の介護記録保存部32に保存されるよう構成される。このような保存は、端末1の表示画面における「介護記録送信」を選択すると介護記録がサーバー30に送信され、保存するよう構成すると好適である。これにより、介護施設において、複数の介護スタッフがいる場合でも、夫々の端末1から介護記録がサーバー30に送信され、一元管理することが可能となる。
介護記録取得機能18では、駐在時刻情報に基づいて入力可能に設定された介護項目イメージ画像2に関連付けされた記録事項イメージ画像4により示される記録事項を介護記録保存部32から取得し、端末1に備えられる介護記録記憶部22に記憶する。介護記録保存部32には、これまでの介護記録が保存されている。介護記録取得機能18において、介護対象者のこのような介護記録を端末1に読み込んで保存することにより、端末1を携行する介護スタッフが必要に応じて介護対象者のこれまでの経過状況を把握することが可能となる。このような介護記録の端末1への保存は、例えば表示画面に「介護記録取得」のアイコンを設けておき、それを選択することにより取得するよう構成すると好適である。
このような記録事項を表示画面に表示した例が図5に示される。このような過去の記録事項を介護スタッフが閲覧したい場合には、夫々の項目毎に設けられた「介護記録閲覧」のアイコン(図示せず)をタップすることにより閲覧可能である。図4には、「排便」の「硬さ」の記録が例として示される。もちろん、介護スタッフがタップするアイコンに応じて、他の記録を示すことは可能である。
〔その他の実施形態〕
上記実施形態では、端末1のためのプログラムについて説明したが、本発明は介護記録用携帯端末1として実現することも可能である。係る場合、介護対象者の介護を行う介護スタッフが携行し、前記介護スタッフが前記介護対象者に対する介護実績を記録する介護記録用携帯端末1は、前記介護スタッフが前記介護対象者に対して行う介護項目の内容をイメージ化した介護項目イメージ画像2と、前記介護項目イメージ画像2に関連付けされ、前記介護実績として記録する記録事項をイメージ化した記録事項イメージ画像4とを記憶するイメージ画像記憶部21と、前記介護記録用携帯端末1の表示画面における前記介護項目イメージ画像2及び前記記録事項イメージ画像4を表示する表示位置を設定する表示位置設定部と、前記表示位置が設定された前記介護項目イメージ画像2を前記イメージ画像記憶部21から抽出し、設定された前記表示位置に基づいて前記表示画面に表示する介護項目イメージ画像表示部と、前記表示画面に表示される前記介護項目イメージ画像2が前記介護スタッフにより選択された際に、当該選択された介護項目イメージ画像2に関連付けされた記録事項イメージ画像4を前記イメージ画像記憶部21から抽出し、設定された前記表示位置に基づいて前記表示画面に表示する記録事項イメージ画像表示部と、を備えて構成することが可能である。このような介護記録用携帯端末1も、上述したプログラムと同様の効果を奏することが可能である。
上記実施形態では、介護スタッフが端末1に介護実績を介護項目イメージ画像2及び記録事項イメージ画像4を選択して介護実績を記録するとして説明したが、従来用いられている紙式の帳票に介護スタッフが筆記用具で記載し、それを所定の読み取り装置で読み取ってデータ化し、自動的に端末1におけるフォーマットで記憶するよう構成することも可能である。これにより、端末1が手元にない場合や、何らかの事情で端末1が使用できない場合なのであっても、端末1に介護実績を記録し、上述した各種の機能を実現することが可能である。
上記実施形態では、介護記録をサーバー30に送信したり、サーバー30から駐在時刻情報や介護記録を取得するとして説明したが、その際、電子署名を行った上で送信や取得する構成とすることも可能である。この場合、端末1に表示される「署名」アイコンを選択すると署名できるよう構成すると好適である。
上記実施形態では、介護スタッフが端末1の画面に表示されるアイコンをタップした際に、本プログラムが起動し、介護スタッフのタイムテーブルが表示されるとして説明したが、例えば、介護対象者の部屋の入り口付近に当該介護対象者を識別可能な識別情報が含まれたカードや各種通信機器(例えば近距離無線通信規格による通信機器)を設置しておき、介護スタッフが介護対象者の部屋に入室する際に、端末1を当該カード等に近づけて識別情報を読み取ることで、これから介護を行う介護対象者に係る介護項目イメージ画像2や記録事項イメージ画像4を表示するよう構成することも可能である。このような構成とすれば、介護対象者に行う介護項目を介護スタッフが把握し易くすることができ、また、介護対象者を間違えて他の滞在者に介護するような誤介護を防止できる。更には、誤って他の介護対象者の事項に介護実績を記録することも防止できる。
上記のように端末1には介護スタッフの勤務テーブルを表示し、介護対象者を把握することができるよう構成されているが、介護項目によっては介護スタッフが複数、必要な場合もある。この場合、介護スタッフの夫々に端末1を携行させておけば、夫々の勤務テーブルの同じ時間帯に同一の介護対象者に関する介護項目を表示すれば、複数の介護スタッフで介護を行うことが可能である。また、この際、互いの端末1に他方の介護スタッフの識別情報を表示しておくと良い。これにより、一方の介護スタッフが誰と一緒に介護をするのかを把握することが可能となる。
介護施設では、不測の事態も起こり得る。この場合、端末1の夫々に、通報部と明示部とを備えておくと良い。これにより、不測の事態が起こった際に、介護スタッフが通報キーを選択することで通報部が、他の端末1に一斉通報し、当該一斉通報を受けた他の端末1の明示部が音や振動等を発するよう構成することで、他の介護スタッフが施設内で不測の事態が起こったことを容易に把握することが可能となる。これにより、他の介護スタッフが迅速に応援に向うことが可能となる。
本発明は、介護対象者の介護を行う介護スタッフが携行し、介護対象者に対して行った介護実績を記録する介護記録用携帯端末のためのプログラムに利用可能である。
1:端末(介護記録用携帯端末)
2:介護項目イメージ画像
4:記録事項イメージ画像
11:イメージ画像記憶機能
12:表示位置設定機能
14:介護項目イメージ画像表示機能
15:記録事項イメージ画像表示機能
16:駐在時刻情報取得機能
17:入力状態設定機能
18:介護記録取得機能
21:イメージ画像記憶部
30:サーバー
32:介護記録保存部

Claims (3)

  1. 介護対象者の介護を行う介護スタッフが携行し、前記介護スタッフが前記介護対象者に対して行った介護実績を記録する介護記録用携帯端末のためのプログラムであって、
    前記介護スタッフが前記介護対象者に対して行う介護項目の内容をイメージ化した介護項目イメージ画像と、前記介護項目イメージ画像に関連付けされ、前記介護実績として記録する記録事項をイメージ化した記録事項イメージ画像とを前記介護記録用携帯端末に備えられるイメージ画像記憶部に記憶するイメージ画像記憶機能と、
    前記介護記録用携帯端末の表示画面における前記介護項目イメージ画像及び前記記録事項イメージ画像を表示する表示位置を設定する表示位置設定機能と、
    前記表示位置が設定された前記介護項目イメージ画像を前記イメージ画像記憶部から抽出し、設定された前記表示位置に基づいて前記表示画面に表示する介護項目イメージ画像表示機能と、
    前記表示画面に表示される前記介護項目イメージ画像が前記介護スタッフにより選択された際に、当該選択された介護項目イメージ画像に関連付けされた記録事項イメージ画像を前記イメージ画像記憶部から抽出し、設定された前記表示位置に基づいて前記表示画面に表示する記録事項イメージ画像表示機能と、
    を備えた介護記録用携帯端末のためのプログラム。
  2. 前記介護スタッフ毎に、前記介護スタッフを識別する識別情報が与えられ、
    前記識別情報に基づいて予め記憶されている前記介護スタッフの勤務予定を示す勤務テーブルを参照して当該介護スタッフの駐在時刻を示す駐在時刻情報を取得する駐在時刻情報取得機能と、
    前記表示画面に表示された介護項目イメージ画像のうち前記介護スタッフが駐在時間内に行う介護項目に対応する介護項目イメージ画像のみを、取得された前記駐在時刻情報に基づいて入力可能状態に設定する入力状態設定機能と、を備える請求項1に記載の介護記録用携帯端末のためのプログラム。
  3. 前記介護対象者に対するこれまでの前記記録事項が、サーバーに設けられた介護記録保存部に保存され、
    前記駐在時刻情報に基づいて入力可能に設定された前記介護項目イメージ画像に関連付けされた前記記録事項イメージ画像により示される前記記録事項を前記介護記録保存部から取得し、前記介護記録用携帯端末に備えられる介護記録記憶部に記憶する介護記録取得機能を備える請求項2に記載の介護記録用携帯端末のためのプログラム。
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