JP6086043B2 - 光モジュールおよび光ファイバの実装方法 - Google Patents

光モジュールおよび光ファイバの実装方法 Download PDF

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Description

本発明は、光モジュールおよび光ファイバの実装方法に関する。
従来、発光レーザやダイオード等の面型の光素子を備えた光モジュールがある。このような光モジュールでは、面型の光素子が受光面または発光面が基板に対して平行になるように実装されるため、面型の光素子は、基板に対して垂直方向に光を入射または出射させることになる。
一方、このような光モジュールでは、小型化および薄型化を図ることが望まれている。小型化および薄型化を図るためには、光ファイバを基板に対して平行に配置させる構造が好ましい。このような構造を採用する場合、光ファイバの先端と、基板上に実装された面型の光素子の受光面または発光面とは直交する関係となる。このため、光ファイバの光路を水平方向から垂直方向に曲げることによって、光ファイバと、基板上に実装された面型の光素子とを光学的に接続する手法が種々検討されている。
例えば、水平方向から鉛直方向へ湾曲した湾曲面を含む一対の筐体を有し、一対の筐体の湾曲面で複数の光ファイバを挟み込む光コネクタを用いて、光ファイバと、基板上に実装された面型の光素子とを光学的に接続する従来技術が知られている。
特開2012−194481号公報 特開2009−244750号公報 特開2009−223063号公報
しかしながら、従来技術では、基板に実装された光素子に複数の光ファイバの先端を案内する際に、光ファイバ間での先端位置のばらつきが発生するという問題があった。
すなわち、一対の筐体の湾曲面で複数の光ファイバを挟み込む従来技術では、基板に実装された光素子に複数の光ファイバの先端を案内する際に、各光ファイバの先端の位置を揃えた状態で一対の筐体の湾曲面の間に複数の光ファイバを配置することが困難である。このため、従来技術では、各光ファイバの先端が互いに異なる位置で固定されることがある。その結果、従来技術では、光ファイバ間での先端位置のばらつきが発生する恐れがある。光ファイバ間での先端位置のばらつきは、光ファイバと光素子との間の接続損失の均一化を妨げる要因となる。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、基板に実装された光素子に複数の光ファイバの先端を案内する際に、光ファイバ間での先端位置のばらつきを回避することができる光モジュールおよび光ファイバの実装方法を提供することを目的とする。
本願の開示する光モジュールは、一つの態様において、基板と、保持部材と、ガイド部材と、規制部材とを備えた。基板には、光素子が実装される。保持部材は、複数の光ファイバを保持する部材であって、付与される外力に応じて前記光ファイバを突出させる。ガイド部材は、前記基板に取り付けられ、側面を当接させて前記保持部材に前記外力を付与しつつ、前記外力に応じて前記保持部材から前記基板に沿って突出される前記光ファイバを前記側面から前記光素子に近づく方向に案内する。規制部材は、前記ガイド部材に設けられ、前記ガイド部材によって前記方向に案内される前記光ファイバの先端と前記光素子とが対向する位置において当該端面に当接して前記先端の移動を規制する。
本願の開示する光モジュールの一つの態様によれば、基板に実装された光素子に複数の光ファイバの先端を案内する際に、光ファイバ間での先端位置のばらつきを回避することができるという効果を奏する。
図1Aは、本実施例に係る光モジュールを下面から見た斜視図である。 図1Bは、図1Aに示した光モジュールから基板を取り外した状態を示す分解斜視図である。 図1Cは、図1Aに示した光モジュールのA−A線における断面図である。 図2Aは、本実施例における保持部材の斜視図である。 図2Bは、図2Aに示した保持部材の一部を分解した分解斜視図である。 図3Aは、本実施例におけるガイド部材の斜視図である。 図3Bは、図3Aに示したガイド部材のB−B線における断面図である。 図4は、本実施例における規制部材の拡大斜視図である。 図5Aは、本実施例における挟持部材によって光ファイバを挟持した態様を示す模式的な側断面図である。 図5Bは、図5Aに示したC−C線における断面図(その1)である。 図5Cは、図5Aに示したC−C線における断面図(その2)である。 図6Aは、本実施例に係る光モジュールによる光ファイバの実装方法を説明するための図である。 図6Bは、本実施例に係る光モジュールによる光ファイバの実装方法を説明するための図である。 図6Cは、本実施例に係る光モジュールによる光ファイバの実装方法を説明するための図である。 図7Aは、本実施例に係る光モジュールによる光ファイバの実装方法を説明するための図である。 図7Bは、本実施例に係る光モジュールによる光ファイバの実装方法を説明するための図である。 図7Cは、本実施例に係る光モジュールによる光ファイバの実装方法を説明するための図である。 図8Aは、変形例に係る光モジュールの斜視図である。 図8Bは、変形例に係る光モジュールの斜視図である。
以下に、本願の開示する光モジュールおよび光ファイバの実装方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例により開示技術が限定されるものではない。
図1Aは、本実施例に係る光モジュールを下面から見た斜視図である。図1Bは、図1Aに示した光モジュールから基板を取り外した状態を示す分解斜視図である。図1Cは、図1Aに示した光モジュールのA−A線における断面図である。
図1A〜図1Cに示すように、本実施例に係る光モジュール1は、光素子11が実装された基板10と、複数の光ファイバ31を保持する保持部材30と、基板10に取り付けられたガイド部材50とを有する。
基板10には、面型の光素子11が受光面または発光面が基板10に対して平行となるように実装される。面型の光素子11は、例えば、垂直共振器面発光レーザ(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser)等の発光素子、またはフォトダイオード(PD:Photo Diode)等の受光素子である。
保持部材30は、複数の光ファイバ31を保持する部材である。保持部材30は、付与される外力に応じて光ファイバ31を突出させる。光ファイバ31は、例えば、コア径50um、外径200umのプラスチック製光ファイバである。
ここで、図2Aおよび図2Bを用いて、保持部材30の構成の詳細を説明する。図2Aは、本実施例における保持部材の斜視図である。図2Bは、図2Aに示した保持部材の一部を分解した分解斜視図である。
図2Aおよび図2Bに示すように、保持部材30は、光ファイバ31を固定する固定部材32と、固定部材32に基端が固定されたピン33と、ピン33に摺動自在に取り付けられた摺動部材34とを有する。また、保持部材30は、固定部材32と摺動部材34とに挟持された弾性部材35と、固定部材32に設けられた挟持部材36とを有する。
固定部材32は、例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS:Poly Phenylene
Sulfide)等の樹脂により形成される。固定部材32には、図1Cおよび図2Aに示すように、通孔32aが形成される。固定部材32は、通孔32aに挿通された光ファイバ31を固定する。例えば、固定部材32は、通孔32aに挿通された光ファイバ31と通孔32aの内面とを接着剤等により接着することによって、光ファイバ31を固定する。これにより、固定部材32が押圧された場合、押圧力が固定部材32を介して光ファイバ31に伝達され、結果として、固定部材32が光ファイバ31とともにガイド部材50に近づく方向に移動する。
ピン33は、固定部材32に固定された基端から延在するとともに、ガイド部材50に形成された後述する孔50aに挿入される。ピン33がガイド部材50の孔50aに挿入されることによって、固定部材32の移動方向が、ピン33の延在方向、すなわち、ガイド部材50に近づく方向に固定される。
摺動部材34は、例えば、PPS等の樹脂により形成される。摺動部材34には、固定部材32の通孔32aに挿通された光ファイバ31の先端31aを収容する通孔34aが形成されるとともに、ピン33を挿通させるピン孔34bが形成される。摺動部材34は、ピン孔34bにピン33を挿通させることによって、ピン33に摺動自在に取り付けられる。摺動部材34は、ガイド部材50から付与される外力に応じてピン33に沿って固定部材32に近づく方向に摺動することによって、通孔34aの端部からガイド部材50側へ光ファイバ31を突出させる。
弾性部材35は、例えばスポンジやゴム等の弾性体により形成される。弾性部材35には、固定部材32の通孔32aに挿通された光ファイバ31を挿通させる通孔が形成される。弾性部材35は、ピン33に沿って固定部材32に近づく方向に摺動する摺動部材34と固定部材32とに挟持されることによって、弾性変形する。これにより、摺動部材34と固定部材32とが高速に接近することが回避され、結果として、摺動部材34の通孔34aの端部からの光ファイバ31の急な飛び出しが回避される。
挟持部材36は、ガイド部材50の内部において光ファイバ31の側面を後述する湾曲面50cとともに挟持する。なお、挟持部材36によって光ファイバ31を挟持した態様については後述する。
図1A〜図1Cの説明に戻る。ガイド部材50は、オレフィン等の、透明性を有する樹脂により形成される。ガイド部材50は、底面に形成された脚部51を介して基板10に取り付けられる。ガイド部材50は、側面50bを当接させて保持部材30に外力を付与しつつ、外力に応じて保持部材30から基板10に沿って突出される光ファイバ31を側面50bから光素子11に近づく方向に案内する。言い換えると、ガイド部材50は、基板10に対して水平方向に保持部材30から突出される光ファイバ31を、基板10に対して垂直方向に案内する。
また、ガイド部材50には、図1Bおよび図1Cに示すように、規制部材70が設けられる。規制部材70は、ガイド部材50の側面50bから光素子11に近づく方向に案内される光ファイバ31の先端31aと基板10上の光素子11とが対向する位置において、先端31aに当接して先端31aの移動を規制する。
ここで、図3A、図3Bおよび図4を用いて、ガイド部材50および規制部材70の構成の詳細を説明する。図3Aは、本実施例におけるガイド部材の斜視図である。図3Bは、図3Aに示したガイド部材のB−B線における断面図である。図4は、本実施例における規制部材の拡大斜視図である。
図3Aおよび図3Bに示すように、ガイド部材50の側面50bは、保持部材30に対して効率良く外力を付与するために、平面状に形成される。側面50bには、保持部材30のピン33を挿入するための孔50aが形成される。
また、ガイド部材50の内部には、側面50bから光素子11に近づく方向に湾曲する湾曲面50cが含まれる。ガイド部材50は、この湾曲面50cに沿って光ファイバ31を案内する。すなわち、湾曲面50cとガイド部材50の他の内壁面とで囲まれる空間は、保持部材30から基板10に沿って突出される光ファイバ31を側面50bから光素子11に近づく方向に案内するための空間50sを構築する。ここで、湾曲面50cに沿って案内される光ファイバ31の先端31aと規制部材70とが当接した場合、光ファイバ31に対して押圧力が作用し、その結果、光ファイバ31が空間50sにおいて屈曲または座屈することがある。このため、空間50sには、光ファイバ31の屈曲または座屈を吸収するための遊び空間50s−1が含まれる。
規制部材70は、湾曲面50cの、側面50b側の縁部とは反対側の縁部に設置される。規制部材70は、湾曲面50cに沿って案内される光ファイバ31の先端31aに当接することによって、湾曲面50cに沿った先端31aの移動を規制する。
また、規制部材70には、図4に示すように、光ファイバ31のコア31a−1に対応する位置に切欠部70aが形成される。すなわち、規制部材70は、湾曲面50cに沿って案内される光ファイバ31の先端31aのうちコア31a−1以外のクラッド31a−2に当接することによって、湾曲面50cに沿った先端31aの移動を規制する。
次に、図5Aおよび図5Bを用いて、挟持部材36によって光ファイバ31を挟持した態様を説明する。図5Aは、本実施例における挟持部材によって光ファイバを挟持した態様を示す模式的な側断面図である。図5Bは、図5Aに示したC−C線における断面図(その1)である。
図5Aに示すように、挟持部材36は、規制部材70によって先端31aの移動が規制された光ファイバ31の側面をガイド部材50の湾曲面50cと共に挟持する。詳細には、湾曲面50cには、図5Bに示すように、規制部材70によって先端31aの移動が規制された光ファイバ31の一部を収容する収容溝部50c−1が形成される。本実施例の収容溝部50c−1は、断面視でV字状に形成される。収容溝部50c−1は、断面視で円弧状に形成されてもよい。そして、光ファイバ31の側面は、収容溝部50c−1と挟持部材36とに挟持される。
なお、本実施例では、ガイド部材50の湾曲面50cに収容溝部50c−1が形成される例を示したが、収容溝部は、挟持部材36側に形成されてもよい。収容溝部が挟持部材36側に形成された態様を図5Cに示す。図5Cは、図5Aに示したC−C線における断面図(その2)である。
図5Cに示すように、挟持部材36には、規制部材70によって先端31aの移動が規制された光ファイバ31の一部を収容する収容溝部36aが形成される。そして、光ファイバ31の側面は、収容溝部36aとガイド部材50の湾曲面50cとに挟持される。
次に、図6A〜図6Cおよび図7A〜図7Bを用いて、光モジュール1による光ファイバ31の実装方法を説明する。図6A〜図6Cおよび図7A〜図7Cは、本実施例に係る光モジュールによる光ファイバの実装方法を説明するための図である。
図6Aは、光ファイバ31を保持する保持部材30と、ガイド部材50とが当接する前の光ファイバ31の状態を示す。図6Bおよび図6Cは、光ファイバ31を保持する保持部材30と、ガイド部材50とが当接した後の光ファイバ31の状態を示す。
図7Aは、光ファイバ31を保持する保持部材30と、ガイド部材50とが当接する前のピン33の状態を示す。図7Bおよび図7Cは、光ファイバ31を保持する保持部材30と、ガイド部材50とが当接した後のピン33の状態を示す。
図6Aおよび図7Aに示すように、光ファイバ31を保持する保持部材30と、ガイド部材50との間の距離は、弾性変形前の弾性部材35の幅に等しいL1である。また、光ファイバ31の先端31aは、摺動部材34の通孔34aに収容されている。
続いて、図7Bに示すように、ピン33がガイド部材50の孔50aに挿通され、固定部材32が押圧力F1により押圧される。ピン33がガイド部材50の孔50aに挿入されることによって、固定部材32の移動方向が、ピン33の延在方向、すなわち、ガイド部材50に近づく方向に固定される。
このとき、本実施例の光モジュール1は、図6Bに示すように、基板10に取り付けられたガイド部材50の側面50bと、複数の光ファイバ31を保持する保持部材30とを当接させて、保持部材30に外力F2を付与する。これにより、押圧力F1が固定部材32を介して光ファイバ31に伝達され、結果として、固定部材32が光ファイバ31とともにガイド部材50に近づく方向に移動する。一方、摺動部材34は、ガイド部材50から付与される外力F2に応じてピン33に沿って相対的に固定部材32に近づく方向に摺動することによって、通孔34aの端部から光ファイバ31を突出させる。弾性部材35は、ピン33に沿って固定部材32に近づく方向に摺動する摺動部材34と固定部材32とに挟持されることによって、弾性変形する。すると、光ファイバ31を保持する保持部材30と、ガイド部材50との間の距離は、初期値であるL1よりも小さいL2となる。
そして、光モジュール1は、図6Bに示すように、外力F2に応じて保持部材30から基板10に沿って突出される光ファイバ31をガイド部材50の側面50bから基板10上の光素子11に近づく方向に案内する。すなわち、基板10に対して水平方向に保持部材30から突出された光ファイバ31は、ガイド部材50の湾曲面50cに突き当たる。そして、光ファイバ31は、湾曲面50cに沿って移動することによって、基板10に対して垂直方向に変形する。
続いて、図7Cに示すように、固定部材32が押圧力F1によりさらに押圧され、ピン33の先端がガイド部材50の孔50aの終端に到達する。弾性部材35の弾性変形は、さらに大きくなる。すると、光ファイバ31を保持する保持部材30と、ガイド部材50との間の距離は、L2よりも小さいL3となる。
このとき、光モジュール1は、図6Cに示すように、規制部材70と、光素子11に近づく方向に案内される光ファイバ31の先端31aとを当接させることによって、先端31aと光素子11とが対向する位置において先端31aの移動を規制する。すなわち、湾曲面50cに沿って案内される光ファイバ31の先端31aと規制部材70とが当接することによって、湾曲面50cに沿った光ファイバ31の移動が停止される。ここで、湾曲面50cに沿って案内される光ファイバ31の先端31aと規制部材70とが当接した場合、光ファイバ31に対して押圧力が作用し、その結果、光ファイバ31が空間50sにおいて屈曲または座屈することがある。この場合、光ファイバ31の屈曲部分または座屈部分は、空間50sに含まれる遊び空間50s−1によって吸収される。
一方、挟持部材36は、規制部材70によって先端31aの移動が規制された光ファイバ31の側面をガイド部材50の湾曲面50cと共に挟持する。これにより、光ファイバ31の先端31aの位置が固定される。
上述してきたように、本実施例の光モジュール1は、保持部材30から基板10に沿って突出される光ファイバ31を光素子11に近づく方向に案内し、光ファイバ31の先端31aと光素子11とが対向する位置で先端31aに規制部材70を当接させる。このため、光モジュール1は、各光ファイバ31の長さが不揃いである場合であっても、各光ファイバ31の先端31aと光素子11とが対向する位置で先端31aを揃えることができる。その結果、本実施例によれば、基板10に実装された光素子11に複数の光ファイバ31の先端31aを案内する際に、光ファイバ31間での先端位置のばらつきを回避することができる。
なお、本実施例の光モジュール1は、光ファイバ31がプラスチック光ファイバである場合、以下のような副次的な効果も得ることができる。すなわち、本実施例の光モジュール1は、各光ファイバ31の先端31aと光素子11とが対向する位置で先端31aを揃えることができ、かつ、光ファイバ31の伸延方向の収縮によって各光ファイバ31の長さのばらつきを吸収することが可能となる。この場合、プラスチック光ファイバの引張弾性率約1.5Gpaであるため、光ファイバ31の先端31aと規制部材70とが押圧力400gによって互いに押し当てられる。
さらに、本実施例の光モジュール1は、光ファイバ31の光損失を低下させる効果も得ることができる。例えば、光モジュール1に対して光ファイバ31を3回挿抜した場合の光損失は、0.32dBに抑えられた。
また、本実施例における保持部材30は、固定部材32に固定され、かつ、ガイド部材50に挿入されるピン33に沿って固定部材32に近づく方向に摺動部材34を摺動させることによって、摺動部材34の通孔34aの端部から光ファイバ31を突出させる。このため、本実施例によれば、光ファイバ31間での先端位置のばらつきを回避するとともに、ガイド部材50に対して光ファイバ31を容易に着脱することが可能となる。
また、本実施例における保持部材30は、規制部材70によって先端31aの移動が規制された光ファイバ31の側面をガイド部材50の湾曲面50cと共に挟持する挟持部材36を備える。このため、本実施例によれば、光ファイバ31間での先端位置のばらつきを回避するとともに、光ファイバ31の先端31aの位置を安定的に固定することが可能となる。
また、本実施例におけるガイド部材50の湾曲面50cには、規制部材70によって先端31aの移動が規制された光ファイバ31の一部を収容する収容溝部50c−1が形成される。そして、光ファイバ31の側面は、収容溝部50c−1と挟持部材36とに挟持される。このため、本実施例によれば、光ファイバ31間での先端位置のばらつきを回避するとともに、光ファイバ31の先端31aの位置をさらに安定的に固定することが可能となる。
(変形例)
さて、本願の開示する光モジュールの実施例について説明したが、本願の開示する光モジュールは上述した実施例以外にも、種々の異なる実施例にて実施することもできる。そこで、以下では、光モジュールの変形例を説明する。
図8Aおよび図8Bは、変形例に係る光モジュールの斜視図である。なお、変形例において、実施例と同一の部位には同一の符号を付すこととして、その詳細な説明を省略する。
図8Aおよび図8Bに示すように、変形例に係る光モジュールは、ガイド部材50の側面50bに当接した保持部材30をガイド部材50に対して着脱自在に係止する係止部材90をさらに有する。係止部材90は、可撓性を有する素材により形成される。係止部材90の基端部は、保持部材30の固定部材32に取り付けられる。係止部材90他端部には、ガイド部材50に形成された凹部50dに係合自在な形状を有する凸部90aが形成される。
係止部材90は、ガイド部材50によって案内される光ファイバ31の先端31aと規制部材70とが当接した場合に、図8Aに示すように、凸部90aをガイド部材50の凹部50dに係合させることによって、保持部材30をガイド部材50に装着固定する。一方、係止部材90は、図8Bに示すように、凸部90aとガイド部材50の凹部50dとの係合を解除ことによって、保持部材30をガイド部材50から離脱させる。
1 光モジュール
10 基板
11 光素子
30 保持部材
31 光ファイバ
31a 先端
32 固定部材
32a 通孔
33 ピン
34 摺動部材
34a 通孔
34b ピン孔
35 弾性部材
36 挟持部材
36a 収容溝部
50 ガイド部材
50a 孔
50b 側面
50c 湾曲面
50c−1 収容溝部
50s 空間
51 脚部
70 規制部材
70a 切欠部

Claims (7)

  1. 光素子が実装された基板と
    複数の光ファイバを保持する部材であって、付与される外力に応じて前記光ファイバを突出させる保持部材と、
    前記基板に取り付けられ、側面を当接させて前記保持部材に前記外力を付与しつつ、前記外力に応じて前記保持部材から前記基板に沿って突出される前記光ファイバを前記側面から前記光素子に近づく方向に案内するガイド部材と、
    前記ガイド部材に設けられ、前記方向に案内される前記光ファイバの先端と前記光素子とが対向する位置において当該先端に当接して当該先端の移動を規制する規制部材と
    を備えたことを特徴とする光モジュール。
  2. 前記保持部材は、
    第1の通孔が形成され、当該第1の通孔に挿通された前記光ファイバを固定する固定部材と、
    前記固定部材に基端が固定され、該基端から延在するとともに前記ガイド部材に形成された孔に挿抜自在に挿入されるピンと
    前記第1の通孔に挿通された前記光ファイバの先端を収容する第2の通孔が形成されるとともに、前記ピンに摺動自在に取り付けられ、前記外力に応じて前記ピンに沿って前記固定部材に近づく方向に摺動することによって、前記第2の通孔の端部から前記光ファイバを突出させる摺動部材と、
    前記固定部材と前記摺動部材とに挟持された弾性部材と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
  3. 前記ガイド部材は、
    前記方向に湾曲する湾曲面を内部に含み、前記湾曲面に沿って前記光ファイバを案内し、
    前記保持部材は、
    前記固定部材に設けられ、前記規制部材によって前記先端の移動が規制された前記光ファイバの側面を前記湾曲面と共に挟持する挟持部材をさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載の光モジュール。
  4. 前記湾曲面には、前記規制部材によって前記先端の移動が規制された前記光ファイバの一部を収容する収容溝部が形成され、
    前記光ファイバの側面は、前記収容溝部と前記挟持部材とに挟持されることを特徴とする請求項3に記載の光モジュール。
  5. 前記挟持部材には、前記規制部材によって前記先端の移動が規制された前記光ファイバの一部を収容する収容溝部が形成され、
    前記光ファイバの側面は、前記収容溝部と前記湾曲面とに挟持されることを特徴とする請求項3に記載の光モジュール。
  6. 前記ガイド部材の側面に当接した前記保持部材を前記ガイド部材に対して着脱自在に係止する係止部材をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の光モジュール。
  7. 光素子が実装された基板に取り付けられたガイド部材の側面と、複数の光ファイバを保持する部材であって、付与される外力に応じて前記光ファイバを突出させる保持部材とを当接させて、前記保持部材に前記外力を付与し、
    前記外力に応じて前記保持部材から前記基板に沿って突出される前記光ファイバを前記ガイド部材の側面から前記光素子に近づく方向に案内し、
    前記ガイド部材に設けられた規制部材と、前記方向に案内される前記光ファイバの先端とを当接させることによって、当該先端と前記光素子とが対向する位置において前記先端の移動を規制する
    ことを特徴とする光ファイバの実装方法。
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