JP6103378B2 - 光コネクタ - Google Patents
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Description
フェルールを使用した場合の問題を解消するため、例えば、特許文献1には、フェルールを用いない構成の光コネクタが提案されている。
なお、図中、Z軸が光軸を示し、Y軸が光軸に垂直な軸を示す。
本発明の実施例に係る光コネクタ1は、第一ハウジング10と、第一ハウジング10に収容される第一光ファイバ100と、第一ハウジング10に係合される第二ハウジング50と、第二ハウジング50に収容される第二光ファイバ200とを有し、第一ハウジング10と第二ハウジング50との係合に伴い、第一光ファイバ100の先端面100aと第二光ファイバ200の先端面200aとを突き合わすことによって光学的に接続する。
第一光ファイバ100は、端末部の不図示の被覆部を除去し、露出した第一光ファイバ100の先端部100b(以下、第一先端部100bという。)を第一ハウジング10の後述する第一ハウジング基部11のファイバ挿通孔11aから突出するように第一ハウジング10に収容される。
第二光ファイバ200は、端末部の不図示の被覆部を除去し、露出した第二光ファイバ200の先端部200b(以下、第二先端部200bという。)がファイバ挿通孔51aから突出するように第二ハウジング50に収容される。
第一ハウジング10は、第二ハウジング50との繰り返しの着脱によっても、不図示のロック機構、や後述するガイド挟持部20等が破損せずに弾性変形できる合成樹脂材からなる。例えば、PBT(ポリブチレンテレフタレート)が適用できる。
例えば、V溝角度を60度に調整し、V溝深さを第一および第二先端部100b、200bを第二ガイド溝41に配置した状態で、第一と第二先端部100b、200bの上部が平行方向ガイド面42よりもはみ出すように調整する。
挟持補助段差部43は、第一ハウジング10と第二ハウジング50との係合が完了した状態で、押圧部63に接触することによって、傾斜方向ガイド挟持片部30と平行方向ガイド挟持片部40との間隔を第一と第二先端部100b、200bを挟持できる間隔に狭めるように平行方向ガイド挟持片部40を弾性変形する段差部分である。この挟持補助段差部43は、第一先端面100aを配置する位置の周辺に設ける。
まず、第一光ファイバ100の端末部を覆う不図示の被覆部を除去し、第一光ファイバ100の端面が平滑になるように第一光ファイバ100を切断する。
ここで、第一先端面100aの位置を調整するには、例えば、不図示の凸状冶具の凸部先端をガイド挟持部20の先端側から挿入した状態で第一先端面100aを凸部先端に突き当てればよい。
第二ハウジング50は、第一ハウジング10との繰り返しの着脱によっても、不図示のロック機構が破損せずに弾性変形できる合成樹脂材からなる。例えば、PBT(ポリブチレンテレフタレート)が適用できる。
押圧部63は、第一ハウジング10と第二ハウジング50とが係合した状態で、傾斜方向ガイド挟持片部30と平行方向ガイド挟持片部40との間隔が第一と第二先端部100b、200bを挟持するように、平行方向ガイド挟持片部40を弾性変形する部分である。
より具体的には、押圧部63は、第一ハウジング10と第二ハウジング50とが係合した状態で、第一ハウジング10の挟持補助段差部43がのり上げるように第二摺接面62a上に形成された段差部分である。
突出する長さL1(図2参照)は、第一ハウジング10と第二ハウジング50とが係合した場合、第一と第二先端面100a、200aを突き合わすことができ、第二光ファイバ200の余長が余長吸収空間51b内でたわみ変形できるように調整される。
なお、角度θは、傾斜方向ガイド面32の傾きを示し、長さL2は、第一光ファイバ100と第二光ファイバ200とを突き合わす位置から平行面33の前端までの長さを示し、長さL3は、平行面33の前端から傾斜方向ガイド面32の第二光ファイバ200の先端を突き当てる位置までの長さを示し、長さL4は、傾斜方向ガイド面32の第二光ファイバ200の先端を突き当てる位置からファイバ挿通孔51aの出口までの長さを示す。 また、図には示していないが、第二光ファイバ200のたわみ量をL5とする。
まず、第二光ファイバ200の端末部を覆う不図示の被覆部を除去し、第二光ファイバ200の端面が平滑になるように第二光ファイバ200を切断する。
ここで、突出する第二光ファイバ200の長さL1を調整するには、例えば、不図示の凸状冶具の凸部を挟持補助部60の先端側から挿入した状態で第二光ファイバ200の先端面200aを凸部先端に突き当てる。
なお、この実施例では、接触面43a、63aの光軸方向の長さを第一ハウジング10と第二ハウジング50の光軸方向でのがたつきによる移動距離D(図4参照)以上の長さに調整する。
このため、ロック機構のがたつきにより、第一ハウジング10と第二ハウジング50との距離が光軸方向で変動した場合であっても、平行面33と平行方向ガイド面42との間隔が一定に保たれるため、第一および第二先端部100b、200bを第一と第二先端面100a、200aを突き合わした状態でガイド挟持部20が挟持する機能を維持できる。
この時点では、第二先端部200bが光軸方向に対して傾斜してから光軸方向に屈曲することによって、第一および第二先端面100a、200aを突き合わす。
より具体的には、第二先端部200bが、第一ガイド溝31にガイドされて光軸方向に対して傾斜するように屈曲した後に、第二ガイド溝41にガイドされてその先端が光軸方向に向けられる。
この状態では、まだ第一ハウジング10の挟持補助段差部43が押圧部63にのり上げる位置まで移動していないので、平行面33と第二ガイド溝41との間隔が第一ハウジング10と第二ハウジング50とが離脱した状態の間隔に保たれている。(図6(a)参照)。このため、第一と第二先端部100b、200bがガイド挟持部20によっていまだ挟持されていない。
ここで、第一と第二先端面100a、200aを突き合わした状態で第一ハウジング10と第二ハウジング50とが係合完了するまで係合方向に移動することによって、第二光ファイバ200の余長分が余長吸収空間51b内でたわみ変形する。
また、第一ハウジング10の挟持補助段差部43が第二ハウジング50の押圧部63にのり上げ、平行面33と第二ガイド溝41との間隔が狭くなり、第一と第二先端部100b、200bが第一と第二先端面100a、200aを突き合わした状態で、ガイド挟持部20によって挟持される(図6(b)参照)。
10 第一ハウジング
11 第一ハウジング基部
11a ファイバ挿通孔
12 突き当て用段差部
20 ガイド挟持部
30 傾斜方向ガイド挟持片部
30a 先端縁面
31 第一ガイド溝(ガイド溝)
32 傾斜方向ガイド面
33 平行面
40 平行方向ガイド挟持片部
40a 先端縁面
41 第二ガイド溝(ガイド溝)
42 平行方向ガイド面
43 挟持補助段差部
43a 段差上面(接触面)
50 第二ハウジング
51 第二ハウジング基部
51a ファイバ挿通孔
51b 余長吸収空間
60 挟持補助部
61 第一摺接部
61a 第一摺接面
61b 先端縁面
62 第二摺接部
62a 第二摺接面
62b 先端縁面
63 押圧部
63a 段差下面(接触面)
100 第一光ファイバ
100a 先端面
100b 先端部
200 第二光ファイバ
200a 先端面
200b 先端部
Claims (4)
- 第一ハウジングと、該第一ハウジングに収容される第一光ファイバと、前記第一ハウジングに係合される第二ハウジングと、該第二ハウジングに収容される第二光ファイバとを有し、前記第一ハウジングと前記第二ハウジングとの係合に伴い、前記第一光ファイバの先端面と前記第二光ファイバの先端面とを突き合わすことによって光学的に接続する光コネクタにおいて、
前記第一光ファイバと前記第二光ファイバとは光軸に対して垂直方向に軸がズレた状態で配置され、
前記第一ハウジングは、
前記第二光ファイバの先端部をガイド溝によってガイドすることで前記第一光ファイバと前記第二光ファイバの軸を合わせるとともに前記第一光ファイバと前記第二光ファイバとの互いの前記先端部を挟持するガイド挟持部
を有し、
前記第二ハウジングは、
前記ガイド挟持部を押圧するように接触して挟持力を調整する押圧部
を有し
前記第一ハウジングと前記第二ハウジングとが係合すると、前記第一光ファイバと前記第二光ファイバの互いの前記先端面を突き合わした状態で、前記互いの先端部を前記ガイド挟持部によって挟持することを特徴とする光コネクタ。 - 前記ガイド溝は、
前記第二光ファイバの前記先端部を傾斜して屈曲させる第一ガイド溝と、
前記第一ガイド溝によって傾斜して屈曲された前記第二光ファイバの前記先端部を前記第一光ファイバに平行になるようにガイドする第二ガイド溝と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ。 - 前記第一ハウジングと前記第二ハウジングとが係合した場合に、前記ガイド挟持部と、前記押圧部の接触面が、光軸方向に平行であることを特徴とする請求項1または2に記載の光コネクタ。
- 前記第二ハウジングは、
前記第一光ファイバおよび前記第二光ファイバの余長分をたわませて吸収する空間を有する
ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の光コネクタ。
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