JP6083599B2 - 車両における傾斜検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車体に搭載される燃料タンク内に収容されて、燃料タンクの上下方向に移動可能なフロートと、該フロートに一端部が接続されるとともに前記フロートを前記燃料タンクの底壁側に向かわせるようにばね付勢されるフロートアームと、前記燃料タンク内での前記フロートの位置を検出するようにして前記フロートアームの他端部が接続されるフロート位置検出手段と、該フロート位置検出手段の検出値に基づいて前記燃料タンク内の燃料残量を算出する信号処理装置とを備える車両に関し、特に車体の大きな傾斜を検出する傾斜検出装置に関する。
車両等の移動体の傾斜を検出する傾斜センサが特許文献1等で知られている。
特開2007−212377号公報
ところが上記特許文献1で開示されるような傾斜センサを用いて車体の傾斜を検出する場合には、その傾斜センサを配設するスペースを確保する必要があり、自動二輪車等の小型車両ではそのようなスペースの確保が課題となる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、傾斜センサ等の専用部品を不要とし、車両が備える既存機能を改良することで車体の大きな傾斜を検出し得るようにした車両における傾斜検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、車体に搭載される燃料タンク内に収容されて、燃料タンクの上下方向に移動可能なフロートと、該フロートに一端部が接続されるとともに前記フロートを前記燃料タンクの底壁側に向かわせるようにばね付勢されるフロートアームと、前記燃料タンク内での前記フロートの位置を検出するようにして前記フロートアームの他端部が接続されるフロート位置検出手段と、該フロート位置検出手段の検出値に基づいて前記燃料タンク内の燃料残量を算出する信号処理装置とを備える車両において、前記燃料タンク内には、該燃料タンク内の燃料を使用可能な領域とした第1の領域と、第1の領域よりも前記燃料タンクの前記底壁側に定められる第2の領域とが設定され、前記信号処理装置は、前記第1の領域に前記フロートの少なくとも一部が在ることを前記フロート位置検出手段が検出する状態では当該フロートの位置に応じて燃料残量を算出し、前記第2の領域に前記フロートの全てが在ることを前記フロート位置検出手段が検出するのに基づいて車体が傾斜状態にあると判定することを第1の特徴とする。
本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記燃料タンクに付設される燃料ポンプの燃料吸入口が、前記車体の直立状態で前記第1の領域の下部に位置することを第2の特徴とする。
本発明は、第1または第2の特徴の構成に加えて、前記フロート位置検出手段は、前記フロートアームの他端部が連結される回動軸の回動に応じて抵抗値を変化させる可変抵抗器を備えることを第3の特徴とする。
本発明は、第1〜第3の特徴の構成のいずれかに加えて、前記信号処理装置が、前記フロート位置検出手段の検出値をフィルタ処理するフィルタを備え、該フィルタで平滑化された前記検出値によって前記燃料残量の算出および車体の傾斜状態の判定を実行することを第4の特徴とする。
本発明は、第4の特徴の構成に加えて、前記車体の直立状態で前記第1の領域の上下方向の上部に位置する第3の領域と、第3の領域よりも下方の第4の領域とが前記燃料タンク内に設定され、前記フィルタは、前記フロートの全てが第4の領域に在るときには第3の領域よりも平滑化性を高くしたフィルタ処理を行うことを第5の特徴とする。
本発明は、第1〜第5の特徴の構成のいずれかに加えて、前記信号処理装置は、前記フロートの全てが前記第2の領域に第1の所定時間以上在るときに車体が傾斜状態に在ると判定することを第6の特徴とする。
さらに本発明は、第1〜第6の特徴の構成のいずれかに加えて、前記信号処理装置は、前記フロート位置検出手段の検出値が第2の所定時間内に所定値以上変化したときには異常状態であると判定することを第7の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、第1の領域よりも燃料タンクの底壁側に定められる第2の領域にフロートの全てが在ることをフロート位置検出手段が検出するのに基づいて信号処理装置が車体が傾斜状態にあると判定するので、傾斜センサ等の専用部品を不要とし、車両が備える既存機能を改良することで車体の大きな傾斜を検出することができる。すなわち車体とともに燃料タンクが大きく傾斜したときに、燃料タンクの上下方向を向くフロートの移動方向と、水平方向を向く燃料タンク内の燃料液面とが斜めに交差することになり、フロートに作用する浮力のうち該フロートの移動方向に沿う上向きの分力が小さくなり、フロートに下向きに作用する重力およびばね付勢力が相対的に大きくなることによって、フロートの全てが、燃料残量を算出するための第1の領域よりも下方の第2の領域に存在するようになり、そのフロートの位置によって車体が大きく傾いたことを検出することができる。
また本発明の第2の特徴によれば、燃料ポンプの燃料吸入口が第1の領域の下部に位置するので、車体が大きく傾斜しない通常の走行、停止状態ではフロートが第2の領域に入ることはなく、誤って傾斜状態であると判定することはない。
本発明の第3の特徴によれば、フロート位置検出手段はフロートの移動に応じて抵抗値を変化させる可変抵抗器を備えるので、抵抗値の変化からフロートの位置を容易に検出することができる。
本発明の第4の特徴によれば、フロート位置検出手段の検出値はフィルタで平滑化処理されるので、車両の走行振動等によってフロートが瞬間的に移動したことによる誤検出を回避して、液面の瞬間的な変動が除去された状態で燃料残量の検出および車体の傾斜状態判定を行うことができる。
本発明の第5の特徴によれば、第1の領域の上下方向の上部の第3の領域よりも下方の領域である第4の領域にフロートの全てがあるときにフィルタは平滑化性を高くしたフィルタ処理を行うので、車両の走行振動等によるフロートの瞬間的な移動したことによって車体が大きく傾斜したと誤って検出することをより確実に回避することができる。
本発明の第6の特徴によれば、フロートの全てが第2の領域に第1の所定時間以上あるときに車体が傾斜状態に在ると判定するので、車体の継続的な傾斜だけを検出するようにして、車体の傾斜を正確に検出することができる。
さらに本発明の第7の特徴によれば、フロートが第2の所定時間内に所定値以上変動するのは正常状態ではなく、異常状態であると判定することができる。
自動二輪車の一部を示す右側面図である。 燃料タンクを簡略化して示す縦断面図である。 燃料残量および車体傾斜を検出するための構成を示すブロック図である。 信号処理装置による信号処理手順の一部を示すフローチャートである。 信号処理装置による信号処理手順の残部を示すフローチャートである。 車体が直立状態にあるときにフロートに作用する力を説明するための図である。 車体が傾斜状態にあるときにフロートに作用する力を説明するための図である。
本発明の実施の形態について添付の図1〜図7を参照しながら説明すると、先ず図1において、車両である自動二輪車の車体フレームFは、フロントフォーク5を操向可能に支承するヘッドパイプ6と、該ヘッドパイプ6から後下がりに延びるメインフレーム7と、メインフレーム7の後部に連設されて後上がりに延びる左右一対のリヤフレーム8…と、メインフレーム7の後部に連設されて下方に延びるピボットフレーム9…とを備え、前記フロントフォーク5の下端に前輪WFが軸支され、フロントフォーク5の上部にはバー状の操向ハンドル10が連結される。
前記車体フレームFには、たとえばシリンダ軸線をわずかに前上がりとして前記メインフレーム7の下方に配置される内燃機関Eが搭載される。また前記ピボットフレーム9…には、リヤフォーク12の前端部が上下に揺動可能に支承されており、リヤフォーク12の後端に後輪WRが軸支される。また車体フレームFにおけるリヤフレーム8…およびリヤフォーク12間にはリヤクッション13が設けられる。
車体フレームFには、該車体フレームFおよび前記内燃機関Eの一部を覆う合成樹脂製の車体カバー14が、前記車体フレームFとともに車体Bを構成するようにして取付けられており、この車体カバー14の一部を構成するリヤサイドカバー15上には乗車用シート16が配設される。また乗車用シート16の下方には、収納ボックス17と、該収納ボックス17の後方に位置する燃料タンク18とが、前記リヤサイドカバー15で側方から覆われるようにして配置され、収納ボックス17および燃料タンク18は前記車体フレームFのリヤフレーム8…に支持される。
図2において、前記車体Bの前記車体フレームFに搭載される前記燃料タンク18は、下方に開いた函状の上部タンク半体19と、上方に開いた函状の下部タンク半体20とが接合されて成り、該燃料タンク18の天井壁18aにはねじ込み式のキャップ21で閉じられるようにして給油口22が設けられる。
前記燃料タンク18内の燃料は、燃料ポンプ24で吸い上げられて前記内燃機関Eの燃料噴射装置23(図1参照)に供給されるものであり、この燃料ポンプ24のハウジング25は燃料タンク18内で上下に延びるように形成され、該ハウジング25の上部が、前記燃料タンク18の天井壁18aを液密に貫通して該天井壁18aに支持される。また前記ハウジング25の上端部には、燃料を吐出するための吐出管部26が設けられた蓋部材27が前記ハウジング25の上端部から一部を側方に張り出すようにして結合される。
前記燃料ポンプ24におけるハウジング25の下端部には、吸入管28が下方に延びるようにして設けられる。また水平方向に幅広に形成される燃料フィルタ29が前記燃料ポンプ24の下方に配置されており、前記吸入管28が、その下端の燃料吸入口30を前記燃料フィルタ29内に突入させるようにして該燃料フィルタ29に接続される。
前記燃料タンク18内には、その液面Lに追従して、燃料タンクの上下方向に移動可能なフロート31が収容されており、このフロート31にはフロートアーム32の一端部が接続される。一方、前記燃料ポンプ24におけるハウジング25の上下方向中間部には、フロート位置検出手段33のケース34が設けられており、該ケース34に回動自在に支持される回動軸35に前記フロートアーム32の他端部が固定される。而してフロート位置検出手段33は、前記燃料タンク18内で前記フロート31の位置が変化するのに応じた前記回動軸35の回動量によって前記フロート31の位置を検出するものであり、前記フロートアーム32の他端部が前記フロート位置検出手段33に接続される。
しかも前記フロートアーム32は、前記フロート31を前記燃料タンク18の底壁18b側に向かわせるようにばね付勢されるものであり、前記フロート位置検出手段33のケース34および前記回動軸35間には、前記回動軸35および前記フロートアーム32を付勢するためのゼンマイばね36が設けられる。このゼンマイばね36を用いることによって、前記ケース34内の限られた狭いスペースでフロートアーム32にばね付勢力を付与することができる。
前記燃料タンク18内には、該燃料タンク18内の燃料を使用可能な領域とした第1の領域A1と、第1の領域A1よりも前記燃料タンク18の前記底壁18b側に定められる第2の領域A2とが設定されるとともに、車体Bの直立状態で前記第1の領域A1の上下方向の上部に位置する第3の領域A3と、第3の領域A3よりも下方の第4の領域A4とが設定される。しかも前記燃料ポンプ24の燃料吸入口30は前記第1の領域A1の下部に位置している。
また前記燃料タンク18には、燃料計表示上限にフロート31が位置したときに前記フロートアーム32に上方から当接して前記フロート31の上限位置を規制する上部ストッパ38と、第2の領域A2に在るフロート31が前記燃料タンク18の底壁18bに当たるのを阻止すべく前記フロートアーム32に下方から当接して前記フロート31の下限位置を規制する下部ストッパ39とが設けられる。
図3において、前記フロート位置検出手段33は、前記回動軸35の回動に応じて抵抗値を変化させる可変抵抗器40を備えており、抵抗値の変化からフロート31の位置を検出可能である。このフロート位置検出手段33で得られる検出値が入力される信号処理装置41は、前記フロート位置検出手段33の検出値をフィルタ処理するフィルタ42を備え、該フィルタ42で平滑化された前記検出値によって前記燃料タンク18内の燃料残量の算出および車体の傾斜状態の判定を行う。
前記信号処理装置41はECUから成るものであり、図4および図5で示すフローチャートで定められる手順に基づく処理を行うことで、前記第1の領域A1に前記フロート31の少なくとも一部が在ることを前記フロート位置検出手段33が検出する状態では当該フロート31の位置に応じて燃料残量を算出し、前記第2の領域A2に前記フロート31の全てが在ることを前記フロート位置検出手段33が検出するのに基づいて車体が大きな傾斜状態にあると判定する。
図4において、ステップS1では前記フロート31が前記第2の領域A2に第1の所定時間以上あるか否かを確認するための第1のタイマならびに前記フロート位置検出手段33の検出値が所定値以上変化する否かを判断する基準となる第2の所定時間を計時するための第2のタイマをリセットし、ステップS2において前記フロート位置検出手段33の検出値を読み込み、ステップS3では前記フィルタ42の処理を初期化し、さらにステップS4では前記フロート位置検出手段33の過去検出値をステップS2で検出した現検出値に定める。
ステップS5では、フロート位置検出手段33の検出値が第4の領域A4に前記フロート31の全てが在ることを示すものであるか否かを判定し、フロート31の少なくとも一部が第3の領域A3にあるときにはステップS6においてフィルタ42のフィルタ定数を短くしてステップS8に進み、フロート31の全てが第4の領域A4にあるときにはステップS7においてフィルタ42のフィルタ定数を長くしてステップS8に進む。またステップS8では前記フロート位置検出手段33の検出値を読み込み、次のステップS9では前記フィルタ42が前記フロート位置検出手段33の検出値をフィルタ処理する。すなわちステップS5〜S9を経過することにより、フィルタ42は、前記フロート31の全てが第4の領域A4にあるときには第3の領域A3よりも平滑化性を高くするようにして、前記フロート位置検出手段33の検出値をフィルタ処理することになる。
図5のステップS10では、フィルタ処理された前記フロート位置検出手段33の検出値によってフロート31の少なくとも一部が第1の領域A1にあるか否かを判定し、第2の領域A2にはなく第1の領域A1に在ることを確認したときにはステップS11に進んで燃料残量を算出する。
ところで図6(a)で示すように前記車体Bが直立状態にあるときには、図6(b)で示すように、前記フロート31の少なくとも一部は、フロート31に上向きに作用する浮力Fuと、フロート31に下向きに作用する重力Gおよびゼンマイばね36のばね付勢力Fsの総和Fd(G+Fs)とのバランスによって、第1の領域A1に在って燃料の液面L上に浮遊しており、このフロート31の位置によって燃料残量を算出することが可能である。一方、図7(a)で示すように車体Bが左右いずれかに大きく傾斜すると、図7(b)で示すように、フロート31の移動方向と、燃料タンク18内の燃料の液面Lとが斜めに交差することになり、フロート31に上向きに作用する浮力Fuのうちフロート31の移動方向に沿う上向きの分力Fuaが小さくなり、フロート31に下向きに作用する重力Gの前記移動方向に沿う下向きの分力Gaならびに前記ゼンマイばね36のばね付勢力Fsの総和Fua(Ga+Fs)が相対的に大きくなることによって、フロート31の全てが第1の領域A1よりも下方の第2の領域A2に存在するようになり、そのフロート31の位置によって車体が大きく傾いたことを検出することができる。
再び図5において、ステップS11での燃料残量の算出後にはステップS12で第1のタイマをリセットし、次のステップS13で第2の所定時間が経過したか否かを判断する。而して第2の所定時間が経過していないことをステップS13で確認したときには図4のステップS5に戻り、第2の所定時間が経過したと判断したときにはステップS14に進んで第2のタイマをリセットし、次のステップS14において、(過去検出値−現検出値)が所定値を超えるか否かを判断し、超えているときには燃料タンク18の燃料洩れ等の異常状態が生じているとステップS16で判定し、超えていなかったときにはステップS17で前記フロート位置検出手段33の過去検出値をステップS9にフィルタ処理した現検出値に定めて図4のステップS5に戻る。
すなわちステップS13〜S17では、前記フロート位置検出手段33の検出値が第2の所定時間内に所定値以上変化したときに異常状態であると判定することになる。
またステップS10において、フィルタ処理された前記フロート位置検出手段33の検出値によって前記フロート31の全てが第2の領域A2に在ると判断したときには、ステップS10からステップS18に進み、このステップS18で第1の所定時間が経過した否かを判断する。而して第1の所定時間が経過したことを判断したときには、ステップS19で車体Bが大きく傾斜していると判定し、第1の所定時間が経過していなかったときには図4のステップS5に戻る。
このようなステップS10,S18,S19によって、前記フロート31の全てが前記第2の領域A2に第1の所定時間以上在るときに車体Bが傾斜状態に在ると判定することになる。
次にこの実施の形態の作用について説明すると、燃料タンク18内には、該燃料タンク18内の燃料を使用可能な領域とした第1の領域A1と、第1の領域A1よりも燃料タンク18の底壁18b側に定められる第2の領域A2とが設定され、信号処理装置41は、前記第1の領域A1にフロート31の少なくとも一部が在ることをフロート位置検出手段33が検出する状態では当該フロート31の位置に応じて燃料残量を算出し、前記第2の領域A2に前記フロート31の全てが在ることを前記フロート位置検出手段33が検出するのに基づいて車体Bが傾斜状態にあると判定するので、傾斜センサ等の専用部品を不要とし、車両が備える既存機能を改良することで車体Bの大きな傾斜を検出することができる。すなわち車体Bとともに燃料タンク18が大きく傾斜したときに、燃料タンク18の上下方向を向くフロート31の移動方向と、水平方向を向く燃料タンク18内の燃料の液面Lとが斜めに交差することになり、フロート31に作用する浮力のうち該フロート31の移動方向に沿う上向きの分力が小さくなり、フロート31に下向きに作用する重力およびばね付勢力が相対的に大きくなることによって、フロート31の全てが、燃料残量を算出するための第1の領域A1よりも下方の第2の領域A2に存在するようになり、そのフロート31の位置によって車体Bが大きく傾いたことを検出することができる。
また燃料タンク18に付設される燃料ポンプ24の燃料吸入口30が、車体Bの直立状態で前記第1の領域A1の下部に位置するので、車体Bが大きく傾斜しない通常の走行、停止状態ではフロート31の全てが第2の領域A2に入ることはなく、誤って傾斜状態であると判定することはない。
またフロート位置検出手段33は、フロート31に一端部が接続されるフロートアーム32の他端部が連結される回動軸35の回動に応じて抵抗値を変化させる可変抵抗器40を備えるので、抵抗値の変化からフロート31の位置を容易に検出することができる。
また信号処理装置41が、フロート位置検出手段33の検出値をフィルタ処理するフィルタ42を備え、該フィルタ42で平滑化された検出値によって燃料残量の算出および車体Bの傾斜状態の判定を実行するので、車両の走行振動等によってフロート31が瞬間的に移動したことによる誤検出を回避して、液面Lの瞬間的な変動が除去された状態で燃料残量の検出および車体Bの傾斜状態判定を行うことができる。
しかも車体Bの直立状態で第1の領域A1の上下方向の上部に位置する第3の領域A3と、第3の領域A3よりも下方の第4の領域A4とが燃料タンク18内に設定され、前記フィルタ42は、前記フロート31の全てが第4の領域A4に在るときには第3の領域A3よりも平滑化性を高くしたフィルタ処理を行うので、車両の走行振動等によるフロート31の瞬間的な移動したことによって車体Bが大きく傾斜したと誤って検出することをより確実に回避することができる。
また信号処理装置41は、前記フロート31の全てが前記第2の領域A2に第1の所定時間以上在るときに車体Bが傾斜状態に在ると判定するので、車体Bの継続的な傾斜だけを検出するようにして、車体Bの傾斜を正確に検出することができる。
さらに信号処理装置41は、前記フロート位置検出手段33の検出値が第2の所定時間内に所定値以上変化したときには異常状態であると判定するものであり、フロート31が第2の所定時間内に所定値以上変動するのは正常状態ではなく、異常状態であると判定することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
18 ・・・燃料タンク
18b・・・底壁
24・・・燃料ポンプ
30・・・燃料吸入口
31・・・フロート
32・・・フロートアーム
33・・・フロート位置検出手段
35・・・回動軸
36・・・ゼンマイばね
41・・・信号処理装置
40・・・可変抵抗器
42・・・フィルタ
A1・・・第1の領域
A2・・・第2の領域
A3・・・第3の領域
A4・・・第4の領域
B・・・車体

Claims (7)

  1. 車体(B)に搭載される燃料タンク(18)内に収容されて、燃料タンク(18)の上下方向に移動可能なフロート(31)と、該フロート(31)に一端部が接続されるとともに前記フロート(31)を前記燃料タンク(18)の底壁(18b)側に向かわせるようにばね付勢されるフロートアーム(32)と、前記燃料タンク(18)内での前記フロート(31)の位置を検出するようにして前記フロートアーム(32)の他端部が接続されるフロート位置検出手段(33)と、該フロート位置検出手段(33)の検出値に基づいて前記燃料タンク(18)内の燃料残量を算出する信号処理装置(41)とを備える車両において、
    前記燃料タンク(18)内には、該燃料タンク(18)内の燃料を使用可能な領域とした第1の領域(A1)と、第1の領域(A1)よりも前記燃料タンク(18)の前記底壁(18b)側に定められる第2の領域(A2)とが設定され、前記信号処理装置(41)は、前記第1の領域(A1)に前記フロート(31)の少なくとも一部が在ることを前記フロート位置検出手段(33)が検出する状態では当該フロート(31)の位置に応じて燃料残量を算出し、前記第2の領域(A2)に前記フロート(31)の全てが在ることを前記フロート位置検出手段(33)が検出するのに基づいて車体(B)が傾斜状態にあると判定することを特徴とする車両における傾斜検出装置。
  2. 前記燃料タンク(18)に付設される燃料ポンプ(24)の燃料吸入口(30)が、前記車体(B)の直立状態で前記第1の領域(A1)の下部に位置することを特徴とする請求項1記載の車両における傾斜検出装置。
  3. 前記フロート位置検出手段(33)は、前記フロートアーム(32)の他端部が連結される回動軸(35)の回動に応じて抵抗値を変化させる可変抵抗器(40)を備えることを特徴とする請求項1または2記載の車両における傾斜検出装置。
  4. 前記信号処理装置(41)が、前記フロート位置検出手段(33)の検出値をフィルタ処理するフィルタ(42)を備え、該フィルタ(42)で平滑化された前記検出値によって前記燃料残量の算出および車体(B)の傾斜状態の判定を実行することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両における傾斜検出装置。
  5. 前記車体(B)の直立状態で前記第1の領域(A1)の上下方向の上部に位置する第3の領域(A3)と、第3の領域(A3)よりも下方の第4の領域(A4)とが前記燃料タンク(18)内に設定され、前記フィルタ(42)は、前記フロート(31)の全てが第4の領域(A4)に在るときには第3の領域(A3)よりも平滑化性を高くしたフィルタ処理を行うことを特徴とする請求項4記載の車両における傾斜検出装置。
  6. 前記信号処理装置(41)は、前記フロート(31)の全てが前記第2の領域(A2)に第1の所定時間以上在るときに車体(B)が傾斜状態に在ると判定することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両における傾斜検出装置。
  7. 前記信号処理装置(41)は、前記フロート位置検出手段(33)の検出値が第2の所定時間内に所定値以上変化したときには異常状態であると判定することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の車両における傾斜検出装置。
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