JP6083062B2 - 誘導電動機の駆動システム - Google Patents
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Description
つまり、例えば4つの車輪を持つ車両では、モータとインバータの組み合わせを4セット備え、各インバータで各モータを個別に制御する。
図9に示す誘導電動機の駆動システムは、本願発明の発明者が、本願発明に至る前提として案出して検討したシステムである。
この誘導電動機MA,MBに三相電流Iu,Iv,Iwが供給されて、誘導電動機MA,MBが回転駆動する。
角速度検出器4は、モータ角速度ωraとモータ角速度ωrbを基に求めた角速度検出値ωrを出力する。角速度検出値ωrは、モータ角速度ωraとモータ角速度ωrbのうちの一方を選択したものであったり、モータ角速度ωraとモータ角速度ωrbの平均値であったりする。
なお、トルク電流指令Iq *の値は、アクセル踏込量に応じた値になっている。また、励磁電流指令Id *の値は、モータ速度が予め決めた設定速度になるまでは一定値であるが、モータ速度が予め決めた設定速度を越えると、速度が増加していくに従い減少していくように設定されている。
(2) 角速度検出値ωrとして、モータ角速度ωraとモータ角速度ωrbのうち速度の高い方を選択した場合、他方の回転速度が低下するときには、比較的広い速度差まで対応できる。しかしこの場合には、総合トルクの減少割合が大きく、電気車に利用した場合は減速することになる。
(3) また上記(2)の場合、回転速度が低下する誘導電動機の方のトルクが高くなる傾向にあり、電気車に利用した場合にはステアリングに悪影響を与える。
(4) 以上の現象は滑りが小さい誘導電動機(二次抵抗が小さいもの)ほど顕著となるので、二次抵抗を低減して高効率化をした誘導電動機での適用は困難となる。
・ トルク分担や電流分担が均一ではなくなり、十分な性能が発揮できないことや、
・ 電圧制限や電流制限などから運転可能な回転数差に制限が生まれる、
という課題がある。
三相電圧指令に応じた三相電流を出力する1台のインバータと、
前記三相電流が供給されることにより駆動する、第1の誘導電動機及び第2の誘導電動機と、
前記第1の誘導電動機の回転速度に応じた第1のモータ角速度を出力する第1の速度検出器、及び、前記第2の誘導電動機の回転速度に応じた第2のモータ角速度を出力する第2の速度検出器と、
前記第1のモータ角速度及び前記第2のモータ角速度を基に、角速度検出値を求めて出力する角速度検出器と、
トルク電流指令及び励磁電流指令が入力されると共に、前記三相電流の電流値及び前記角速度検出値がフィードバックされて、前記三相電圧指令を出力するベクトル制御部とを有し、
前記第1の誘導電動機の固定子巻線の一方の端子には前記インバータが接続されると共に、前記第1の誘導電動機の固定子巻線の他方の端子と前記第2の誘導電動機の固定子巻線の一方の端子は相ごとに直列に接続され、
前記第1の誘導電動機及び前記第2の誘導電動機を駆動運転する際には、前記角速度検出器は、前記第1のモータ角速度と前記第2のモータ角速度を平均演算し、この平均演算したものを前記角速度検出値として出力することを特徴とする。
三相電圧指令に応じた三相電流を出力する1台のインバータと、
前記三相電流が供給されることにより駆動する、第1の誘導電動機及び第2の誘導電動機と、
前記第1の誘導電動機の回転速度に応じた第1のモータ角速度を出力する第1の速度検出器、及び、前記第2の誘導電動機の回転速度に応じた第2のモータ角速度を出力する第2の速度検出器と、
前記第1のモータ角速度及び前記第2のモータ角速度を基に、角速度検出値を求めて出力する角速度検出器と、
トルク電流指令及び励磁電流指令が入力されると共に、前記三相電流の電流値及び前記角速度検出値がフィードバックされて、前記三相電圧指令を出力するベクトル制御部とを有し、
前記第1の誘導電動機の固定子巻線の一方の端子には前記インバータが接続されると共に、前記第1の誘導電動機の固定子巻線の他方の端子と前記第2の誘導電動機の固定子巻線の一方の端子は相ごとに直列に接続され、
前記第1の誘導電動機及び前記第2の誘導電動機を駆動運転する際には、前記角速度検出器は、前記第1のモータ角速度と前記第2のモータ角速度のうち速い方を前記角速度検出値として出力することを特徴とする。
三相電圧指令に応じた三相電流を出力する1台のインバータと、
前記三相電流が供給されることにより駆動する、第1の誘導電動機及び第2の誘導電動機と、
前記第1の誘導電動機の回転速度に応じた第1のモータ角速度を出力する第1の速度検出器、及び、前記第2の誘導電動機の回転速度に応じた第2のモータ角速度を出力する第2の速度検出器と、
前記第1のモータ角速度及び前記第2のモータ角速度を基に、角速度検出値を求めて出力する角速度検出器と、
トルク電流指令及び励磁電流指令が入力されると共に、前記三相電流の電流値及び前記角速度検出値がフィードバックされて、前記三相電圧指令を出力するベクトル制御部とを有し、
前記第1の誘導電動機の固定子巻線の一方の端子には前記インバータが接続されると共に、前記第1の誘導電動機の固定子巻線の他方の端子と前記第2の誘導電動機の固定子巻線の一方の端子は相ごとに直列に接続され、
前記第1の誘導電動機及び前記第2の誘導電動機を駆動運転する際には、前記角速度検出器は、
前記第1の誘導電動機に対する前記第2の誘導電動機の回転速度変化率が、予め決めた範囲にあるときには、前記第1のモータ角速度と前記第2のモータ角速度を平均演算し、この平均演算したものを前記角速度検出値として出力し、
前記第1の誘導電動機に対する前記第2の誘導電動機の回転速度変化率が、予め決めた範囲を外れるときには、前記第1のモータ角速度と前記第2のモータ角速度のうち大きいものを前記角速度検出値として出力することを特徴とする。
三相電圧指令に応じた三相電流を出力する1台のインバータと、
前記三相電流が供給されることにより駆動する、第1の誘導電動機及び第2の誘導電動機と、
前記第1の誘導電動機の回転速度に応じた第1のモータ角速度を出力する第1の速度検出器、及び、前記第2の誘導電動機の回転速度に応じた第2のモータ角速度を出力する第2の速度検出器と、
前記第1のモータ角速度及び前記第2のモータ角速度を基に、角速度検出値を求めて出力する角速度検出器と、
トルク電流指令及び励磁電流指令が入力されると共に、前記三相電流の電流値及び前記角速度検出値がフィードバックされて、前記三相電圧指令を出力するベクトル制御部とを有し、
前記第1の誘導電動機の固定子巻線の一方の端子には前記インバータが接続されると共に、前記第1の誘導電動機の固定子巻線の他方の端子と前記第2の誘導電動機の固定子巻線の一方の端子は相ごとに直列に接続され、
前記第1の誘導電動機及び前記第2の誘導電動機を回生運転する際には、前記角速度検出器は、前記第1のモータ角速度と前記第2のモータ角速度のうち遅い方を前記角速度検出値として出力することを特徴とする。
直列接続された前記第1の誘導電動機の固定子巻線と前記第2の誘導電動機の固定子巻線の結線状態は、Y結線またはΔ結線となっていることを特徴とする。
図1は本発明の実施例1に係る、誘導電動機の駆動システムを示す構成図である。本実施例は、この駆動システムを車両に適用したものである。
詳細は後述するが、ベクトル制御部10とインバータ20は、一般的に使用されている通常のものであり、モータ群30と角速度検出器40は、独特なものとなっている。
なお、トルク電流指令Iq *の値は、アクセル踏込量に応じた値になっている。また、励磁電流指令Id *の値は、モータ速度が予め決めた設定速度になるまでは一定値であるが、モータ速度が予め決めた設定速度を越えると、速度が増加していくに従い減少していくように設定されている。
すべり周波数ωs は、角速度検出器40から出力される角速度検出値ωr と加算されて一次角速度ωに変換される。この角速度ωは積分演算部12によって積分されて位相角θ として求められる。角速度ωは電流制御系14に送られ、位相角θは座標変換部13,15に送られる。
誘導電動機31は、車両の例えば右輪を駆動するものであり、誘導電動機32は、車両の例えば左輪を駆動するものである。両誘導電動機31,32は、その定格及び定数が同じになるように設計されたものである。
エンコーダ33は、誘導電動機31の回転速度を示すモータ角速度ωraを出力し、エンコーダ34は、誘導電動機32の回転速度を示すモータ角速度ωrbを出力する。
誘導電動機32は固定子巻線U2,V2,W2を備えている。このとき、固定子巻線U2,V2,W2の一方の端子を端子U2in,V2in,W2in、他方の端子を端子U2out,V2out,W2outとする。
このため、インバータ20から、誘導電動機31の固定子巻線U1,V1,W1の一方の端子U1in,V1in,W1inに、三相電流Iu,Iv,Iwが供給される。
角速度検出値ωrを求める演算手法としては、下記の第1〜第3の3つの手法がある。そこで、各演算手法と、そのときの運転状況を、それぞれの手法ごとに説明する。
つまり、ベクトル制御部10及びインバータ20にとっては、2台の誘導電動機31,32を、各誘導電動機の2倍の定数を持った1台の誘導電動機に置き換えて、ベクトル制御により駆動しているのと等価な状態になる。
第1の演算手法では、角速度検出器40は、角速度検出値ωrを、モータ角速度ωraとモータ角速度ωrbの平均値として求める。つまり、
ωr=(ωra+ωrb)/2
という演算をする。
なお、モータ角速度ωraとモータ角速度ωrbに、それぞれ異なる重み係数を掛けて演算をすることもできる。この場合、各重み係数は、変更することができる。
また、図2において、T1は誘導電動機31のトルクを、T2は誘導電動機32のトルクを、Tは誘導電動機31,32の合計トルクを、T*は目標トルクを表している。トルク特性としては、合計トルクTが目標トルクT*に一致することが理想であるが、実用的には合計トルクTが目標トルクT*に近ければよい。
なお、変化率が−のときは、誘導電動機31の速度が変化率分だけ減少し、誘導電動機32の速度が変化率分だけ増加している状態である。変化率が+のときは、誘導電動機31の速度が変化率分だけ増加し、誘導電動機32の速度が変化率分だけ減少している状態である。
また、図3において、V1は誘導電動機31の電圧を、V2は誘導電動機32の電圧を、Vは誘導電動機31,32の合計電圧を表している。インバータ20の耐電圧により規定される電圧制限は、この例では120〔ボルト〕になっている。
(1) 必要なトルクを発生させて(図2において合計トルクTが目標トルクT*に近くなり)、且つ、
(2) インバータの電圧制限を越えることなく(図3において合計電圧Vがインバータ20により規定される電圧制限よりも小さくなり)、
2つの誘導電動機31,32に速度差が生じた場合でも、誘導電動機31,32を安定して駆動運転可能であることがわかる。
第2の演算手法では、角速度検出器40は、誘導電動機31,32を駆動するときには、モータ角速度ωraとモータ角速度ωrbのうち、速い方を選択し、選択したものを角速度検出値ωrとして出力する。つまり、
ωra≧ωrbのときには、角速度検出値ωr=ωraとし、
ωra<ωrbのときには、角速度検出値ωr=ωrbとする
という演算をする。
なお、変化率が−のときは、A機(誘導電動機31)の速度が変化率分だけ減少し、B機(誘導電動機32)の速度が変化率分だけ増加している状態である。変化率が+のときは、A機(誘導電動機31)の速度が変化率分だけ増加し、B機(誘導電動機32)の速度が変化率分だけ減少している状態である。
また、図4において、T1はA機(誘導電動機31)のトルクを、T2はB機(誘導電動機32)のトルクを、Tは誘導電動機31,32の合計トルクを、T*は目標トルクを表している。トルク特性としては、合計トルクTが目標トルクT*に一致することが理想であるが、実用的には合計トルクTが目標トルクT*に近ければよい。
なお、A機を誘導電動機32とし、B機を誘導電動機31としても、A機及びB機のトルク特性としては、図4のものと同じ特性が得られる。
なお、変化率が−のときは、A機(誘導電動機31)の速度が変化率分だけ減少し、B機(誘導電動機32)の速度が変化率分だけ増加している状態である。変化率が+のときは、A機(誘導電動機31)の速度が変化率分だけ増加し、B機(誘導電動機32)の速度が変化率分だけ減少している状態である。
また、図5において、V1はA機(誘導電動機31)の電圧を、V2はB機(誘導電動機32)の電圧を、Vは誘導電動機31,32の合計電圧を表している。インバータ20の耐電圧により規定される電圧制限は、この例では120〔ボルト〕になっている。
なお、A機を誘導電動機32とし、B機を誘導電動機31としても、A機及びB機の電圧特性としては、図5のものと同じ特性が得られる。
(1) 必要なトルクを発生させて(図4において合計トルクTが目標トルクT*に近くなり)、且つ、
(2) インバータの電圧制限を越えることなく(図5において合計電圧Vがインバータ20により規定される電圧制限よりも小さくなり)、
2つの誘導電動機31,32に速度差が生じた場合でも、誘導電動機31,32を安定して駆動運転可能であることがわかる。
ωra≧ωrbのときには、角速度検出値ωr=ωrbとし、
ωra<ωrbのときには、角速度検出値ωr=ωraとする
という演算をする。
なお、変化率が−のときは、A機(誘導電動機31)の速度が変化率分だけ減少し、B機(誘導電動機32)の速度が変化率分だけ増加している状態である。変化率が+のときは、A機(誘導電動機31)の速度が変化率分だけ増加し、B機(誘導電動機32)の速度が変化率分だけ減少している状態である。
また、図6において、T1はA機(誘導電動機31)の回生トルクを、T2はB機(誘導電動機32)の回生トルクを、Tは誘導電動機31,32の合計回生トルクを、T*は目標回生トルクを表している。トルク特性としては、合計回生トルクTが目標回生トルクT*に一致することが理想であるが、実用的には合計回生トルクTが目標回生トルクT*に近ければよい。
なお、A機を誘導電動機32とし、B機を誘導電動機31としても、A機及びB機のトルク特性としては、図6のものと同じ特性が得られる。
なお、変化率が−のときは、A機(誘導電動機31)の速度が変化率分だけ減少し、B機(誘導電動機32)の速度が変化率分だけ増加している状態である。変化率が+のときは、A機(誘導電動機31)の速度が変化率分だけ増加し、B機(誘導電動機32)の速度が変化率分だけ減少している状態である。
また、図7において、V1はA機(誘導電動機31)の電圧を、V2はB機(誘導電動機32)の電圧を、Vは誘導電動機31,32の合計電圧を表している。インバータ20の耐電圧により規定される電圧制限は、この例では120〔ボルト〕になっている。
なお、A機を誘導電動機32とし、B機を誘導電動機31としても、A機及びB機の電圧特性としては、図7のものと同じ特性が得られる。
(1) 必要な回生トルクを発生させて(図6において合計回生トルクTが目標回生トルクT*に近くなり)、且つ、
(2) インバータの電圧制限を越えることなく(図7において合計電圧Vがインバータ20により規定される電圧制限よりも小さくなり)、
2つの誘導電動機31,32に速度差が生じた場合でも、誘導電動機31,32を安定して回生運転可能であることがわかる。
第3の演算手法では、誘導電動機31,32を駆動制御する場合において、
(1) 誘導電動機31,32の一方の回転速度変化率が、誘導電動機31,32の他方の回転数に対して、−3%〜+3%となる運転状態では、前述した第1の演算手法を採用し
(2) 誘導電動機31,32の一方の回転速度変化率が、誘導電動機31,32の他方の回転数に対して、−3%〜+3%となる運転状態を外れるときには、前述した第2の演算手法を採用する。
・ 第1の演算手法を採用したときには、図2に示すように、誘導電動機31,32の回転数差が小さいときに、合計トルクTが目標トルクT*に近くなり、
・ 第2の演算手法を採用したときには、図4に示すように、誘導電動機31,32の回転数差が大きくなっても、合計トルクTが目標トルクT*に近くなる、
というトルク特性に鑑み、第1と第2の演算手法の良いところを選択して、組み合わせたものである。
図8は本発明の実施例2に係る、誘導電動機の駆動システムを示す構成図である。
実施例2では、誘導電動機31の固定子巻線U1,V1,W1と、誘導電動機32の固定子巻線U2,V2,W2は、相ごとに直列に接続されており、この直列接続された固定子巻線U1,V1,W1及び固定子巻線U2,V2,W2の結線状態は、Y結線ではなく、Δ結線になっている。
他の部分の構成・動作は、図1に示すものと同じである。
誘導電動機32は固定子巻線U2,V2,W2を備えている。このとき、固定子巻線U2,V2,W2の一方の端子を端子U2in,V2in,W2in、他方の端子を端子U2out,V2out,W2outとする。
このため、インバータ20から、固定子巻線U1,V1,W1の一方の端子U1in,V1in,W1in及び固定子巻線U2,V2,W2の他方の端子U2out,V2out,W2outに、三相電流Iu,Iv,Iwが供給される。
20 インバータ
21 バッテリー
30 モータ部
31,32 誘導電動機
33,34 エンコーダ
40 角速度検出器
Claims (5)
- 三相電圧指令に応じた三相電流を出力する1台のインバータと、
前記三相電流が供給されることにより駆動する、第1の誘導電動機及び第2の誘導電動機と、
前記第1の誘導電動機の回転速度に応じた第1のモータ角速度を出力する第1の速度検出器、及び、前記第2の誘導電動機の回転速度に応じた第2のモータ角速度を出力する第2の速度検出器と、
前記第1のモータ角速度及び前記第2のモータ角速度を基に、角速度検出値を求めて出力する角速度検出器と、
トルク電流指令及び励磁電流指令が入力されると共に、前記三相電流の電流値及び前記角速度検出値がフィードバックされて、前記三相電圧指令を出力するベクトル制御部とを有し、
前記第1の誘導電動機の固定子巻線の一方の端子には前記インバータが接続されると共に、前記第1の誘導電動機の固定子巻線の他方の端子と前記第2の誘導電動機の固定子巻線の一方の端子は相ごとに直列に接続され、
前記第1の誘導電動機及び前記第2の誘導電動機を駆動運転する際には、前記角速度検出器は、前記第1のモータ角速度と前記第2のモータ角速度を平均演算し、この平均演算したものを前記角速度検出値として出力することを特徴とする誘導電動機の駆動システム。 - 三相電圧指令に応じた三相電流を出力する1台のインバータと、
前記三相電流が供給されることにより駆動する、第1の誘導電動機及び第2の誘導電動機と、
前記第1の誘導電動機の回転速度に応じた第1のモータ角速度を出力する第1の速度検出器、及び、前記第2の誘導電動機の回転速度に応じた第2のモータ角速度を出力する第2の速度検出器と、
前記第1のモータ角速度及び前記第2のモータ角速度を基に、角速度検出値を求めて出力する角速度検出器と、
トルク電流指令及び励磁電流指令が入力されると共に、前記三相電流の電流値及び前記角速度検出値がフィードバックされて、前記三相電圧指令を出力するベクトル制御部とを有し、
前記第1の誘導電動機の固定子巻線の一方の端子には前記インバータが接続されると共に、前記第1の誘導電動機の固定子巻線の他方の端子と前記第2の誘導電動機の固定子巻線の一方の端子は相ごとに直列に接続され、
前記第1の誘導電動機及び前記第2の誘導電動機を駆動運転する際には、前記角速度検出器は、前記第1のモータ角速度と前記第2のモータ角速度のうち速い方を前記角速度検出値として出力することを特徴とする誘導電動機の駆動システム。 - 三相電圧指令に応じた三相電流を出力する1台のインバータと、
前記三相電流が供給されることにより駆動する、第1の誘導電動機及び第2の誘導電動機と、
前記第1の誘導電動機の回転速度に応じた第1のモータ角速度を出力する第1の速度検出器、及び、前記第2の誘導電動機の回転速度に応じた第2のモータ角速度を出力する第2の速度検出器と、
前記第1のモータ角速度及び前記第2のモータ角速度を基に、角速度検出値を求めて出力する角速度検出器と、
トルク電流指令及び励磁電流指令が入力されると共に、前記三相電流の電流値及び前記角速度検出値がフィードバックされて、前記三相電圧指令を出力するベクトル制御部とを有し、
前記第1の誘導電動機の固定子巻線の一方の端子には前記インバータが接続されると共に、前記第1の誘導電動機の固定子巻線の他方の端子と前記第2の誘導電動機の固定子巻線の一方の端子は相ごとに直列に接続され、
前記第1の誘導電動機及び前記第2の誘導電動機を駆動運転する際には、前記角速度検出器は、
前記第1の誘導電動機に対する前記第2の誘導電動機の回転速度変化率が、予め決めた範囲にあるときには、前記第1のモータ角速度と前記第2のモータ角速度を平均演算し、この平均演算したものを前記角速度検出値として出力し、
前記第1の誘導電動機に対する前記第2の誘導電動機の回転速度変化率が、予め決めた範囲を外れるときには、前記第1のモータ角速度と前記第2のモータ角速度のうち大きいものを前記角速度検出値として出力することを特徴とする誘導電動機の駆動システム。 - 三相電圧指令に応じた三相電流を出力する1台のインバータと、
前記三相電流が供給されることにより駆動する、第1の誘導電動機及び第2の誘導電動機と、
前記第1の誘導電動機の回転速度に応じた第1のモータ角速度を出力する第1の速度検出器、及び、前記第2の誘導電動機の回転速度に応じた第2のモータ角速度を出力する第2の速度検出器と、
前記第1のモータ角速度及び前記第2のモータ角速度を基に、角速度検出値を求めて出力する角速度検出器と、
トルク電流指令及び励磁電流指令が入力されると共に、前記三相電流の電流値及び前記角速度検出値がフィードバックされて、前記三相電圧指令を出力するベクトル制御部とを有し、
前記第1の誘導電動機の固定子巻線の一方の端子には前記インバータが接続されると共に、前記第1の誘導電動機の固定子巻線の他方の端子と前記第2の誘導電動機の固定子巻線の一方の端子は相ごとに直列に接続され、
前記第1の誘導電動機及び前記第2の誘導電動機を回生運転する際には、前記角速度検出器は、前記第1のモータ角速度と前記第2のモータ角速度のうち遅い方を前記角速度検出値として出力することを特徴とする誘導電動機の駆動システム。 - 請求項1乃至請求項4のいずれか一項において、
直列接続された前記第1の誘導電動機の固定子巻線と前記第2の誘導電動機の固定子巻線の結線状態は、Y結線またはΔ結線となっていることを特徴とする誘導電動機の駆動システム。
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