JP6082285B2 - 静翼環の取外・取付方法、及びこの方法に用いる静翼セグメントの補助支持装置 - Google Patents

静翼環の取外・取付方法、及びこの方法に用いる静翼セグメントの補助支持装置 Download PDF

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Description

本発明は、環状を成し、周方向に分割可能な静翼環の取外・取付方法、及びこの方法に用いる静翼セグメントの補助支持装置に関する。
回転機械の一種である圧縮機として、軸流圧縮機がある。この軸流圧縮機は、軸線を中心として回転するロータと、このロータを回転可能に覆うケーシングと、軸線を中心として環状を成しケーシングの内周側に設けられている静翼環と、を備えている。この種の軸流圧縮機では、その組立性の観点等から、ケーシングが上ケーシングと下ケーシングとに分割可能であり、静翼環も周方向に複数の静翼セグメントに分割可能である。上ケーシング及び下ケーシングには、径方向内側から径方向外側に向って凹み、周方向に延びる翼環溝が形成されている。各静翼セグメントは、上ケーシング又は下ケーシングのいずれかの翼環溝に装着されている。
ところで、上記のような回転機械の内部を点検及び修理する場合には、上ケーシングを外す必要がある。そこで、以下の特許文献1では、上車室(上ケーシング)を下車室(下ケーシング)から外し、これを反転させ、開口が上を向いている上車室の内部を点検及び修理する方法が開示されている。
また、以下の特許文献2では、半分に分割されたケーシングの開口を上に向け、チェーンブロック等を用いて、このケーシングから静翼セグメントを上側へ引き抜く方法が開示されている。
特開平10−317912号公報 実開平4−109820号公報
仮に、上記特許文献2に記載の方法で、上ケーシングに取り付けられている静翼セグメントを取り外す場合、上記特許文献1に記載の方法で、上ケーシングの上下の向きを反転させる必要がある。このように上ケーシングを反転させる場合、クレーン等の重機を長時間にわたって使用しなければならなく、点検や修理等に必要なコストが嵩むという問題点がある。さらに、上ケーシングを反転させるためには、回転機械が収められている建屋の天井が上ケーシングの反転可能な高さである必要があり、イニシャルコストが嵩むという問題点もある。
そこで、本発明は、上記問題点に着目し、ケーシングに対する静翼環の取り付け、及び取り外しにかかるコストを抑えることができる静翼環の取外・取付方法、及び静翼環の取外・取付治具を提供することを目的とする。
上記問題点を解決するための発明に係る一態様としての静翼環の取付方法は、
軸線を中心として回転するロータと、該ロータを回転可能に覆うケーシングと、前記軸線を中心として環状を成し該ケーシングの内周側に設けられている静翼環と、を備え、前記静翼環は、前記軸線を中心とする周方向に複数の静翼セグメントとして分割可能であり、前記ケーシングは、前記周方向に複数の部分ケーシングとして分割可能であり、複数の前記部分ケーシングには、それぞれ、前記軸線を基準にして径方向内側から径方向外側に向って凹み、前記周方向に延びる翼環溝が形成され、複数の前記静翼セグメントは、複数の前記部分ケーシングのうちのいずれかの部分ケーシングの前記翼環溝に装着されている回転機械における静翼環の取付方法において、
複数の前記部分ケーシングのうちのいずれかの部分ケーシングである対象ケーシングにおける他の部分ケーシングとの分割面が下方を向き、且つ該対象ケーシングに取り付けられる前記静翼セグメントである対象セグメントを該対象ケーシングの下方に配置できるスペースを確保した作業可能位置に、該対象ケーシングを配置するケーシング配置工程と、
前記作業可能位置に配置されている前記対象ケーシングに対して、複数の静翼で構成され円弧状を成す前記対象セグメントを、前記対象セグメントの円弧の中心側が上方を向いた状態から、前記周方向に移動させて、該対象ケーシングの前記翼環溝に装着させるセグメント移動工程と、を実行する
当該静翼環の取付方法では、仮に、対象ケーシングがロータの上側を覆う部分ケーシングである場合、この分割ケーシングの分割面が下を向いている状態で、この部分ケーシングに対して、静翼セグメントを取り付けを行うので、この部分ケーシングの上下の向きを反転させる必要がない。このため、当該取付方法では、部分ケーシングの配置にあたり、クレーン等の重機を長時間にわって使用する必要がなく、静翼環の取り付けのためのコストを抑えることができる。しかも、当該取付方法では、部分ケーシングの反転のために、建屋の天井をわざわざ高くしておく必要がなく、省スペース化が可能となり、イニシャルコストも抑えることができる。よって、当該取付方法によれば、ケーシングに対する静翼環の取り付けにかかるコストを抑えることができる。
ここで、前記静翼環の取付方法において、前記ケーシングは、複数の部分ケーシングとして、該ケーシングの上側を形成する上ケーシングと該ケーシングの下側を形成する下ケーシングとを有し、前記対象ケーシングが前記上ケーシングであってもよい。
また、前記部分ケーシングとして前記上ケーシング及び前記下ケーシングを有している回転機械における前記静翼環の取付方法において、前記ケーシング配置工程では、前記上ケーシングが前記下ケーシング上に配置されているケーシング対向位置と前記作業可能位置との間で、前記上ケーシングの前記分割面が下方を向いた状態を維持しつつ該上ケーシングを移動させてもよい。
また、以上のいずれかの前記静翼環の取付方法において、前記ケーシング配置工程では、前記対象ケーシングを下方から支えるケーシング支持台の上に該対象ケーシングを置くことで、該対象ケーシングを前記作業可能位置に配置し、該対象ケーシングが該作業可能位置に配置されている状態を維持してもよい。
当該静翼環の取付方法では、対象ケーシングをケーシング支持台上に置くことで、この対象ケーシングを作業可能位置に配置することになる。このため、当該取付方法では、作業可能位置での対象ケーシングに対する静翼セグメントの取り付けの際、この対象ケーシングをクレーン等で吊るしておく必要がなくなる。よって、当該取付方法によれば、クレーン等の重機を長時間にわって使用する必要がなく、静翼環の取り付けのためのコストをより抑えることができる。しかも、当該取付方法によれば、静翼セグメントの取り付けの際、対象ケーシングが安定しているので、この対象ケーシングに対する静翼セグメントの取り付けを容易に行うことができる。
また、以上のいずれかの前記静翼環の取付方法において、前記セグメント移動工程では、前記対象セグメントを受ける補助支持装置を用いて、前記対象ケーシングの下方の前記スペースに配置されている該対象セグメントを受けてもよい。
当該静翼環の取付方法では、対象ケーシングと、この対象ケーシングの下方のスペースとの間で対象セグメントを移動させる際、補助支持装置を用いることで、対象セグメントの不慮の落下による損傷を最小限に抑えることができる。
上記問題点を解決するための発明に係る一態様としての静翼環の取外・取付方法は、
軸線を中心として回転するロータと、該ロータを回転可能に覆うケーシングと、前記軸線を中心として環状を成し該ケーシングの内周側に設けられている静翼環と、を備え、
前記静翼環は、前記軸線を中心とする周方向に複数の静翼セグメントとして分割可能であり、前記ケーシングは、前記周方向に複数の部分ケーシングとして分割可能であり、複数の前記部分ケーシングには、それぞれ、前記軸線を基準にして径方向内側から径方向外側に向って凹み、前記周方向に延びる翼環溝が形成され、複数の前記静翼セグメントは、複数の前記部分ケーシングのうちのいずれかの部分ケーシングの前記翼環溝に装着されている回転機械における静翼環の取外・取付方法において、
複数の前記部分ケーシングのうちのいずれかの部分ケーシングである対象ケーシングにおける他の部分ケーシングとの分割面が下方を向き、且つ該対象ケーシングに取り付けられる又は取り付けられている前記静翼セグメントである対象セグメントを該対象ケーシングの下方に配置できるスペースを確保した作業可能位置に、該対象ケーシングを配置するケーシング配置工程と、前記作業可能位置に配置されている前記対象ケーシングに対して、前記対象セグメントを前記周方向に移動させて、該対象ケーシングの下方のスペースに配置する又は該対象ケーシングの前記翼環溝に装着させるセグメント移動工程と、を実行し、前記セグメント移動工程では、前記対象セグメントを受ける補助支持装置を用いて、前記対象ケーシングの下方の前記スペースに配置される、又は配置されている該対象セグメントを受け、前記補助支持装置は、前記対象セグメントの外周面に対向し、該外周面の曲率に対応した曲率で円弧状を成して該静翼セグメントを支持するガイドレールを有し、前記セグメント移動工程では、前記補助支持装置の前記ガイドレールの円弧の延長上に前記対象セグメントが装着されている又は装着される前記対象ケーシングの前記翼環溝が存在するよう、該補助支持装置を配置し、前記対象セグメントを前記翼環溝及び前記ガイドレールに沿って移動させる。
当該静翼環の取外・取付方法では、ガイドレールに沿って対象セグメントを移動させることで、対象ケーシングに対する対象セグメントの取り付け及び取り外しを少ない労力で容易に行うことができる。
上記問題点を解決するための発明に係る一態様としての静翼セグメントの補助支持装置は、
環状を成す静翼環の周方向の一部を成す静翼セグメントの外周面に対向し、該外周面の曲率に対応した曲率で円弧状を成して該静翼セグメントを支持するガイドレールと、前記ガイドレールの円弧の中心側が上方を向くように、前記ガイドレールが固定されている台枠と、を有することを特徴とする。
当該補助支持装置を用いる際には、当該補助支持装置のガイドレールの円弧の延長上に静翼セグメントが装着されている又は装着されるケーシングの翼環溝が存在するよう、補助支持装置を配置する。そして、当該補助支持装置の円弧状のガイドレールに沿って静翼セグメントを移動させることで、ケーシングに対して静翼セグメントを取り付け又は取り外しする。したがって、当該補助支持装置を用いることで、ケーシングに対する静翼セグメントの取り付け及び取り外しを少ない労力で容易に行うことができる。
ここで、前記静翼セグメントの補助支持装置において、前記ガイドレールの側面に取り付けられ、該ガイドレールの曲率中心側に該ガイドレールから突出した落下防止部材と、を有してもよい。
また、以上のいずれかの前記静翼セグメントの補助支持装置において、前記ガイドレールの両端のうち、一端に対する接線は、鉛直方向を向いていてもよい。
ケーシングが上ケーシングと下ケーシングとで構成され、この上ケーシングの分割面を下面に向けている場合、上ケーシングの翼環溝の周方向の一端に対する接線は、実質的に鉛直方向を向いている。このため、上ケーシングの分割面が下方を向いている状態で、当該補助支持装置を用いて、この上ケーシングに対して静翼セグメントを取り付ける、又は取り外す場合、ガイドレールと上ケーシングの翼環溝との連続性が確保できる。よって、この場合、上ケーシングの翼環溝に対して静翼セグメントを、極めてスムーズに取り付ける、又は取り外すことができる。
また、以上のいずれかの前記静翼セグメントの補助支持装置において、前記ガイドレールには、前記静翼セグメントに接して転がる複数のローラが設けられていてもよい。
当該補助支持装置では、ガイドレールに沿って静翼セグメントが移動する際の摩擦を小さくすることができ、静翼セグメントを容易に移動させることができる。
また、以上のいずれかの前記静翼セグメントの補助支持装置において、 前記台枠と、前記台枠に回転可能に支持された車輪とを有し、移動可能な台車を備えていてもよい。
当該補助支持装置では、ガイドレール上に載っている静翼セグメントを容易に移動させることができる。
本発明では、ケーシングに対する静翼環の取り付け、及び取り外しにかかるコストを抑えることができる。
本発明に係る一実施形態におけるガスタービンの要部切欠側面図である。 本発明に係る一実施形態における圧縮機の横断面図である。 本発明に係る一実施形態における静翼セグメントの斜視図である。 図2におけるIV−IV線断面図である。 本発明に係る一実施形態における静翼環の取外手順を示すフローチャートである。 本発明に係る一実施形態における静翼環の取付手順を示すフローチャートである。 本発明に係る一実施形態における作業可能位置の上ケーシングの側面図である。 本発明に係る一実施形態における静翼セグメントの取外準備工程及び取付移動工程を示す説明図である。 本発明に係る一実施形態における静翼セグメントの取外移動工程及び取付準備工程を示す説明図である。 本発明に係る一実施形態における静翼セグメントの搬送工程を示す説明図である。 本発明に係る一実施形態における他の静翼セグメントの取外準備工程及び取付移動工程を示す説明図である。 本発明に係る一実施形態における他の静翼セグメントの取外移動工程及び取付準備工程を示す説明図である。 本発明に係る一実施形態における他の静翼セグメントの搬送工程を示す説明図である。 本発明に係る一実施形態における静翼セグメントの取付移動工程を示す説明図である。 本発明に係る一実施形態における補助支持装置の側面図である。 図15におけるXVI‐XVI 線断面図である。 図15におけるXVII‐XVII 線断面図である。
以下、本発明に係る静翼環の取外・取付方法、及びこの方法に用いる静翼セグメントの補助支持装置の一実施形態について、図1〜図17を参照して詳細に説明する。
まず、静翼環を備えている回転機械について説明する。
ガスタービンは、図1に示すように、外気を圧縮して圧縮空気を生成する圧縮機1と、燃料供給源からの燃料を圧縮空気に混合して燃焼させ燃焼ガスを生成する燃焼器4と、燃焼ガスにより駆動するタービン5と、を備えている。
タービン5は、回転機械で、軸線Arを中心として回転するタービンロータ6と、このタービンロータ6を回転可能に覆うタービンケーシング7と、を有している。また、圧縮機1も、回転機械で、前述の軸線Arを中心として回転する圧縮機ロータ2と、この圧縮機ロータ2を回転可能に覆う圧縮機ケーシング3と、を有している。このガスタービンは、さらに、圧縮機ロータ2のタービン5側及びタービンロータ6の圧縮機1側を覆う圧縮機兼タービンケーシング8を有している。圧縮機ケーシング3、タービンケーシング7、及び圧縮機兼タービンケーシング8は、いずれも、軸線Arを中心として筒状を成している。これらの圧縮機ケーシング3、タービンケーシング7、圧縮機兼タービンケーシング8は、いずれも、組立の都合上、上ケーシング3u,7u,8uと下ケーシング3d,7d,8dとの二つに分割可能である。タービンロータ6と圧縮機ロータ2とは、相互に連結され、軸線Arを中心として一体回転する。
なお、以下では、軸線Arが延びている方向を軸方向Daとし、軸線Arに対する径方向を単に径方向Drという。また、軸方向Daであって、タービン5を基準にして圧縮機1側を上流側、圧縮機1を基準にしてタービン5側を下流側という。
圧縮機ケーシング3の内周側には、軸線Arを中心として環状を成す複数の静翼環10が軸方向Daに並んで設けられている。各静翼環10は、図2に示すように、いずれも、組立の都合上、周方向Dcに複数の静翼セグメント11として分割可能である。1個の静翼環10は、ここでは、4個の静翼セグメント11で構成されている。また、4個の静翼セグメント11のうちの2個の静翼セグメント11が上ケーシングに取り付けられ、残りの2個の静翼セグメント11が下ケーシングに取り付けられている。なお、ここでは、4個の静翼セグメント11で1個の静翼環10を構成しているが、4個未満、例えば、2個の静翼セグメントで1個の静翼環を構成してもよいし、5個以上、例えば、8個の静翼セグメントで一個の静翼環を構成してもよい。
圧縮機ケーシング3、タービンケーシング7、圧縮機兼タービンケーシング8における上ケーシング3u,7u,8u及び下ケーシング3d,7d,8dは、いずれも、軸線Arに対して垂直な断面形状が半円弧状を成している。また、上ケーシング3u,7u,8u及び下ケーシング3d,7d,8dは、いずれも、周方向Dcの両端部に、径方向外側に張り出したフランジ25u,25dが形成されている。上ケーシング3u,7u,8uと下ケーシング3d,7d,8dとは、自身のフランジ及び相手側のフランジを貫通するケーシング接続ボルト26と、このケーシング接続ボルト26に捻じ込まれるナット27とにより接続されている。なお、上ケーシング3u,7u,8uのフランジ25uで下ケーシング側の面、つまり下側を向く面が分割面28uを成し、下ケーシング3d,7d,8dのフランジ25dで上ケーシング側の面、つまり上側を向く面が分割面28dを成す。
図3に示すように、各静翼セグメント11は、その外周面19o及び内周面19iのいずれもが軸線Arを中心として円弧状になっている。この静翼セグメント11は、周方向Dcに並んでいる複数の静翼12と、複数の静翼12の径方向内側の部分が装着される連結ホルダ16と、複数の静翼12の径方向外側の部分相互を周方向Dcに連結する連結バンド(図示されていない)と、を有している。
静翼12は、径方向Drに延びる翼体13と、翼体13の径方向内側に設けられている内側シュラウド14と、翼体13の径方向外側に設けられている外側シュラウド15と、を有している。連結ホルダ16には、各静翼12の内側シュラウド14が装着される。また、連結バンド(図示されていない)は、各静翼12の外側シュラウド15を連結する。
なお、ここでは、複数の静翼12を連結ホルダ16及び連結バンド(図示されていない)を用いて連結し、一つの静翼セグメント11を構成しているが、複数の静翼12を連結するにあたっては、如何なる方法で連結してもよい。
圧縮機ケーシング3の上ケーシング3u及び下ケーシング3dには、図4に示すように、径方向内側から径方向外側に向かって凹み、周方向Dcに延びている翼環溝22が形成されている。静翼セグメント11の外周部18は、この翼環溝22に装着されている。なお、本実施形態では、静翼セグメント11の外周部18は、図3に示すように、複数の静翼12の外側シュラウド15と、これらを連結する連結バンド(図示されていない)を有して構成されている。
次に、図5に示すフローチャートに従って、静翼環10の取外手順について説明する。
まず、図7に示すように、圧縮機ケーシング3の上ケーシングから静翼セグメント11を取り外す作業場所に、圧縮機ケーシング3及び圧縮機兼タービンケーシング8の各上ケーシングを下方から支える複数のケーシング支持台40を配置する(S10:ケーシング支持台の配置工程)。
次に、圧縮機ケーシング3の上ケーシング3uと下ケーシング3dとを接続するケーシング接続ボルト26及びナット27(図2に示す)を外すと共に、圧縮機兼タービンケーシング8の上ケーシング8uと下ケーシング8dとを接続するケーシング接続ボルト及びナットを外す(S11:上ケーシングの接続解除工程)。
次に、図7に示すように、圧縮機ケーシング3の上ケーシング3uと圧縮機兼タービンケーシング8の上ケーシング8uとが接続された状態のまま、各上ケーシング3u,8uをクレーン等で移動させて、作業場所Pwの複数のケーシング支持台40の上に置く(S12:ケーシング配置工程)。このケーシング配置工程(S12)では、各上ケーシング3u,8uの分割面28uが下方を向いた状態を維持しつつ、各上ケーシング3u,8uを移動させる。なお、以下では、特に明言しない限り、圧縮機ケーシング3の上ケーシング3uと圧縮機兼タービンケーシング8の上ケーシング8uとを合せたものを単に上ケーシング20uと呼ぶことにする。また、ここでは、圧縮機ケーシング3の上ケーシング3uと圧縮機兼タービンケーシング8の上ケーシング8uとが接続された状態のまま、各上ケーシング3u,8uを移動させているが、圧縮機ケーシング3の上ケーシング3uと圧縮機兼タービンケーシング8の上ケーシング8uとの接続を解除し、圧縮機ケーシング3の上ケーシング3uのみを移動し、この上ケーシング3uのみを複数のケーシング支持台40の上に置いてもよい。
上ケーシング20uが複数のケーシング支持台40の上に置かれると、上ケーシング20uは、上ケーシング20uの分割面28uが下方を向き、且つ上ケーシング20uの下方に少なくとも静翼セグメント11が配置できるスペースが確保された作業可能位置に配置されたことになる。すなわち、このケーシング配置工程(S12)では、上ケーシング20uが下ケーシング3d,8d上に置かれているケーシング対向位置から、作業場所Pw上の作業可能位置へ、クレーン等により移動される。上ケーシング20uは、複数のケーシング支持台40の上に置かれていると、作業可能位置に配置されている状態が維持される。
次に、図8に示すように、作業可能位置の上ケーシング20uに取り付けられている二個の静翼セグメント11のうちで、一方の静翼セグメント11aを取り外す準備を行う(S13:対象セグメントの取外準備工程)。以下、この静翼セグメント11aを扱う限りでは、この静翼セグメント11aを対象セグメント11aとする。
対象セグメント11aの取外準備工程(S13)では、まず、作業可能位置の上ケーシング20uに取り付けられている対象セグメント11aの下方の位置に、この対象セグメント11aを受ける補助支持装置50を配置する。
ここで、この補助支持装置50について、図15〜図17を用いて説明する。
補助支持装置50は、図15に示すように、一対の円弧状のレール51と、この一対のレール51を受ける複数のレール支持脚58と、レール支持脚58が取り付けられている台車61と、を備えている。
レール51は、円弧状のガイドレール52と、このガイドレール52に装着されるローラチェーン55と、ガイドレール52の側面に取り付けられている複数の脱落防止部材57と、ガイドレール52の長手方向(周方向)の端部に取り付けられている飛出し防止ストッパ59と、を有している。ガイドレール52は、静翼セグメント11の外周面19o(図3に示す)の曲率に対応した曲率で円弧状を成している。ローラチェーン55は、市販品で、例えば、複数のリンクと、リンク相互を連結するピンと、このピンに回転可能に取り付けられているローラ56(図16及び図17に示す)と、を有している。ガイドレール52には、図16及び図17に示すように、ローラチェーン55が装着されるチェーン溝54と、ガイドレール52が延びている方向に対して垂直な方向である横方向への静翼セグメント11の移動を規制するフランジ53と、が形成されている。チェーン溝54は、円弧状のガイドレール52における円弧の中心側から外側に向かって凹み、このガイドレール52が延びている方向に延びている。一対のレール51のうちの一方のレール51のフランジ53と、他方のレール51のフランジ53との間隔は、静翼セグメント11の外周部18における軸方向Daの幅よりも僅かに大きな間隔になっている。静翼セグメント11は、その外周部18が一対のフランジ53に挟まれた状態で、ガイドレール52に装着されたローラチェーン55上に載る。図15に示すように、ガイドレール52の両端のうち、一端52aに対する接線は、実質的に鉛直方向を向いている。また、ガイドレール52の他端には、前述の飛出し防止ストッパ59が取り付けられている。ガイドレール52の側面であって、ガイドレール52の長手方向(周方向)には、前述した複数の脱落防止部材57が取り付けられている。この脱落防止部材57は、図17に示すように、ガイドレール52の側面であって、対を成すガイドレール52と反対側の側面に取り付けられている。
台車61は、図15に示すように、複数のレール支持脚58が取り付けられる台枠62と、四つのキャスター65と、ハンドル68と、を有している。台枠62は、平面視が長方形を成している。キャスター65は、車輪66と、この車輪66を回転可能に支持する車輪支持座67と、を有している。このキャスター65は、長方形状の台枠62の四隅の下方に、それぞれ取り付けられている。ハンドル68は、作業者が台車61を移動させる際に、把持するもので、台枠62に固定されている。
なお、本実施形態における補助支持装置50のレール51は、円弧状のガイドレール52と、このガイドレール52に装着されたローラチェーン55とを有しているが、ローラチェーン55の替りに、ガイドレール52に回転可能に軸支された複数のローラを有していてもよい。また、これらローラチェーン55やローラは、いずれも、静翼セグメント11の移動に伴う静翼セグメント11との間の摩擦軽減を図るものであるため、必須のものではない。
取外準備工程(S13)における補助支持装置50の配置では、図7及び図8に示すように、一つの静翼環10の一部(上半分)を構成する二つの静翼セグメント11a,11bのうち、一方の静翼セグメント11aである対象セグメント11aの下方であって、補助支持装置50の一対のガイドレール52の円弧の延長上に、この対象セグメント11aが装着されている円弧状の翼環溝22が存在するように、この補助支持装置50を配置する。より具体的には、一対のガイドレール52の一端52aにおける接線の延長線上に、この対象セグメント11aが装着されている円弧状の翼環溝22の両端のうちで、対象セグメント11aが存在する側の端22aが存在するように、この補助支持装置50を配置する。
次に、対象セグメント11aを構成している複数の静翼12のうち、周方向Dcの端部に位置し且つ最も補助支持装置50側に位置している第一端静翼12aに二つのバンド75a,75bを取り付ける。続いて、一方のバンド75aに、上方から吊るした第一チェーンブロック71のチェーンの端部又はフックを取り付ける。さらに、他方のバンド75bに、補助支持装置50のガイドレール52よりも下方の位置に取り付けた第二チェーンブロック72のチェーンの端部又はフックを取り付ける。これらの二つのチェーンブロック71,72のうち、上方から吊るした第一チェーンブロック71は、対象セグメント11aが急激に落下するのを防ぐ落下防止用に用いられる。また、下方の位置に取り付けた第二チェーンブロック72は、対象セグメント11aを上ケーシング20uの翼環溝22から下方へ引き抜くための引抜用として用いられる。
以上のように、第一チェーンブロック71及び第二チェーンブロック72のセットが終了すると、対象セグメント11aの取外準備工程(S13)が完了する。
次に、対象セグメント11aの上ケーシング20uの翼環溝22に対する周方向Dcへの移動を規制する移動規制具(図示されていない)を外す。続いて、各チェーンブロック71,72を操作して、対象セグメント11aを上ケーシング20uの翼環溝22から下方へ引き抜く(S14:対象セグメントの取外移動工程)。この際、落下防止用の第一チェーンブロック71のチェーンの張りを徐々に緩める一方で、引抜用の第二チェーンブロック72のチェーンを巻き上げる。これらチェーンブロック71,72の操作で、対象セグメント11aは、周方向Dcであって前述の第一端静翼12aが下方に向かう方向に、翼環溝22に沿って移動する。
対象セグメント11aが移動し始めると、この対象セグメント11aは、補助支持装置50の一対のレール51に接触しつつ、一対の円弧状のレール51に沿って移動する。具体的には、一対のレール51におけるローラチェーン55のローラ56が対象セグメント11aの外周面19oに接する。ローラチェーン55は、対象セグメント11aの移動に伴って、そのローラ56が回転しつつ、円弧状のガイドレール52のチェーン溝54内を移動する。
対象セグメント11aがある程度移動すると、図9に示すように、対象セグメント11aの移動により、上ケーシング20uの翼環溝22で空いている位置にチェーンブロック取付治具76を取り付ける。さらに、対象セグメント11aを構成している複数の静翼12のうち、周方向Dcの端部に位置し且つ最も補助支持装置50から遠い側に位置している第二端静翼12bにバンド75cを取り付ける。そして、チェーンブロック取付治具76に第三チェーンブロック73を取り付け、この第三チェーンブロック73のチェーンの端部又はフックに、第二端静翼12bに取り付けられているバンド75cを取り付ける。この第三チェーンブロック73は、上方から吊るした第一チェーンブロック71と同様に、対象セグメント11aが急激に落下するのを防ぐ落下防止用に用いられる。このため、この第三チェーンブロック73に対しては、上方から吊るした第一チェーンブロック71と同様、チェーンの張りを徐々に緩める操作がなされる。
対象セグメント11aが補助支持装置50の一対のレール51上を移動している過程では、ガイドレール52の側面に取り付けられている脱落防止部材57により、一対のレール51からその側方へ対象セグメント11aが脱落するのを防ぐことができる。
図10に示すように、対象セグメント11aの全体が補助支持装置50の一対のレール51上に載ると、この対象セグメント11aが上ケーシング20uから完全に取り外されたことになる。この際、対象セグメント11aは、飛出し防止ストッパ59により、ガイドレール52の他端からの飛出しが防止される。そして、図9に示す全てのチェーンブロック71,72,73をそれぞれの取付位置から外す。
次に、上ケーシング20uから取り外された対象セグメント11aを、例えば、点検場所や修理場所等に搬送する(S15:対象セグメントの搬送工程)。この際、まず、補助支持装置50のストッパ(図示されていない)を操作して、台車61の移動規制を解除する。続いて、図10に示すように、対象セグメント11aが載っている補助支持装置50を上ケーシング20uの下方の位置から移動させる。この過程で、補助支持装置50上の対象セグメント11aは、補助支持装置10のガイドレール52に取り付けられている脱落防止部材57及び飛出し防止ストッパ59により、ガイドレール52に対する相対移動が規制されているため、この対象セグメント11aを安定した状態で搬送することができる。そして、補助支持装置50上の対象セグメント11aを持ち上げて、これを点検場所等に移動させる。
次に、上ケーシング20uに未だ取り外されていない静翼セグメント11があるか、言い換えると、上ケーシング20uから全て静翼セグメント11を取り外したかを確認する(S16)。
上ケーシング20uに未だ取り外されていない静翼セグメント11がある場合、上ケーシング20uの下方であって、上ケーシング20uに未だ取り外されていない一つの静翼セグメント11に対しても、以上と同様に、静翼セグメント11の取外準備工程(S13)、静翼セグメント11の取外移動工程(S14)、静翼セグメント11の搬送工程(S15)を実行する。
但し、ここで扱う静翼セグメント11bが、図11に示すように、先に取り外した静翼セグメント11aと協同して、一つの静翼環10の一部(上半分)を構成する場合、ここで扱う静翼セグメント11bの取外準備工程(S13)は、この静翼セグメント11bと組を成す静翼セグメント11aに対する取外準備工程(S13)と若干異なる。なお、以下では、この静翼セグメント11bを扱う限りは、この静翼セグメント11bを対象セグメント11bとする。
この対象セグメント11bの取外準備工程(S13)でも、図11に示すように、対象セグメント11bの下方の位置に補助支持装置50を配置する。より具体的には、一対のガイドレール52の一端52aにおける接線の延長線上に、この対象セグメント11bが装着されている円弧状の翼環溝22の両端のうちで、対象セグメント11bが存在する側の端22bが存在するように、この補助支持装置50を配置する。このため、対象セグメント11bと組を成す静翼セグメント11aに対する取外準備工程(S13)において、補助支持装置50を配置した際(図8)と、この対象セグメント11bの取外準備工程(S13)において、補助支持装置50を配置した際(図11)とでは、軸線Arを基準にして、ガイドレール52の一端52aの位置が対称な位置になり、補助支持装置50の向きが変わる。
また、この対象セグメント11bの取外準備工程(S13)でも、複数のチェーンブロック71,72,73をセットする。すなわち、対象セグメント11bを構成している複数の静翼12のうち、周方向Dcの端部に位置し且つ最も補助支持装置50側に位置している第一端静翼12aに二つのバンド75a,75bを取り付ける。続いて、一方のバンド75aに、上方から吊るした第一チェーンブロック71のチェーンの端部又はフックを取り付ける。さらに、他方のバンド75bに、補助支持装置50のレール51よりも下方の位置に取り付けた第二チェーンブロック72のチェーンの端部又はフックを取り付ける。
ここでは、さらに、対象セグメント11bが装着されている翼環溝22で、この対象セグメント11bと組を成す静翼セグメント11aの取外しで空いている位置にチェーンブロック取付治具76を取り付ける。続いて、対象セグメント11bを構成している複数の静翼12のうち、周方向Dcの端部に位置し且つ最も補助支持装置50から遠い側に位置している第二端静翼12bにバンド75cを取り付ける。そして、チェーンブロック取付治具76に第三チェーンブロック73を取り付け、この第三チェーンブロック73のチェーンの端部又はフックに、第二端静翼12bに取り付けられているバンド75cを取り付ける。
すなわち、この対象セグメント11bの取外準備工程(S13)では、この対象セグメント11bと組を成す静翼セグメント11aの取外移動工程(S14)でセットした第三チェーンブロック73も、第一及び第二チェーンブロック71,72と共にセットする。
この対象セグメント11bの取外準備工程(S13)が完了すると、以降は、この対象セグメント11bと組を成す静翼セグメント11aに対する処理と同様、図12に示すように、対象セグメント11bの取外移動工程(S14)、さらに、図13に示すように、対象セグメント11bの搬送工程(S15)を実行する。
そして、上ケーシング20uから全て静翼セグメント11を取り外したことを確認すると(S16)、上ケーシング20uからの全ての静翼セグメント11の取り外しが完了する。
なお、下ケーシング3d,8dからの静翼セグメント11の取り外しは、基本的に、下ケーシング3d,8dを移動することなく行われる。この際、この下ケーシング3d,8dから静翼セグメント11を翼環溝22に沿って上方に引き上げることで、下ケーシング3d,8dから静翼セグメント11を取り外す。
次に、図6に示すフローチャートに従って、静翼環10の取付手順について説明する。
まず、上ケーシング20uを複数のケーシング支持台40の上に置く、つまり上ケーシング20uを作業可能位置に配置する(S20:ケーシング配置工程)。但し、ここでは、静翼環10の取り外しの際に、上ケーシング20uを作業可能位置に配置した状態が維持されているので、改めて、静翼環10の取り外し過程で、このケーシング配置工程(S20)を実行することはない。
次に、一つの静翼セグメント11bを点検場所や修理場所等から取付作業の作業場所Pwに搬送する(S21:対象セグメントの搬送工程)。なお、以下、この一つの静翼セグメント11bを扱う限りでは、この静翼セグメント11bを対象セグメント11bとする。この際、図13に示すように、点検場所や修理場所等から搬送してきた対象セグメント11bを補助支持装置50上に載せる。
次に、対象セグメント11bを上ケーシング20uに取り付ける準備を行う(S22:対象セグメントの取付準備工程)。
この対象セグメント11bの取付準備工程(S22)では、まず、図12に示すように、対象セグメント11bが載っている補助支持装置50を、この対象セグメント11bが装着される上ケーシング20uの翼環溝22の下方に配置する。この補助支持装置50の配置でも、静翼セグメント11の取り外し過程で行った補助支持装置50の配置の際と同様、補助支持装置50の一対のガイドレール52の円弧の延長上に、この対象セグメント11bが装着される円弧状の翼環溝22が存在するように、この補助支持装置50を配置する。より具体的には、一対のガイドレール52の一端52aにおける接線の延長線上に、この対象セグメント11bが装着される円弧状の翼環溝22の両端のうちで、対象セグメント11bを装着する側の端22bが存在するように、この補助支持装置50を配置する。
次に、対象セグメント11bが装着される上ケーシング20uの翼環溝22で、この対象セグメント11bをこの翼環溝22に装着した後でも空いている位置に、チェーンブロック取付治具76を取り付ける。さらに、対象セグメント11bを構成している複数の静翼12のうち、周方向Dcの端部に位置し且つ最も上ケーシング20uに近い側に位置している第二端静翼12bにバンド75cを取り付ける。また、周方向Dcの他端部に位置している第一端静翼12aにもバンド75aを取り付ける。そして、第一端静翼12aに取り付けたバンド75aに、上方から吊るした第一チェーンブロック71のチェーンの端部又はフックを取り付ける。また、チェーンブロック取付治具76に第三チェーンブロック73を取り付け、この第三チェーンブロック73のチェーンの端部又はフックに、第二端静翼12bに取り付けられているバンド75cを取り付ける。これら第一チェーンブロック71及び第三チェーンブロック73は、対象セグメント11bを上ケーシング20uに取り付ける役目を担っている。なお、この静翼環10の取り付けでは、静翼環10の取り外しの際に用いた第二チェーンブロック72を用いない。
以上のように、第一チェーンブロック71及び第三チェーンブロック73のセットが完了すると、対象セグメント11bの取付準備工程(S22)が完了する。
次に、図11に示すように、第一チェーンブロック71及び第三チェーンブロック73を操作して、補助支持装置50上の対象セグメント11bを上方へ引き上げる(S23:対象セグメントの取付移動工程)。この際、第一チェーンブロック71及び第三チェーンブロック73のチェーンを巻き上げる。これら第一チェーンブロック71及び第三チェーンブロック73の操作で、対象セグメント11bは、周方向Dcであって前述の第二端静翼12bが上方に向かう方向に、補助支持装置50の一対のガイドレール52及び上ケーシング20uの翼環溝22に沿って移動する。
この対象セグメント11bが上ケーシング20uの翼環溝22に完全に装着されると、この対象セグメント11bの上ケーシング20uに対する周方向Dcへの移動を規制する移動規制具(図示されていない)を取り付ける。そして、全てのチェーンブロック71,73をそれぞれの取付位置から取り外す。以上で、この対象セグメント11bに対する取付移動工程(S23)が完了する。
次に、上ケーシング20uに対して全ての静翼セグメント11を取り付けたかを確認する(S24)。受けケーシングに対して未だ取り付けていない静翼セグメント11がある場合、以上と同様に、静翼セグメント11の搬送工程(S21)、静翼セグメント11の取付準備工程(S22)、静翼セグメント11の取付移動工程(S23)を実行する。
但し、ここで扱う静翼セグメント11が、先に取り付けた静翼セグメント11bと協同して、一つの静翼環10の一部(上半分)を構成する場合、ここで扱う静翼セグメント11aの取付移動工程(S23)は、この静翼セグメント11aと組を成す静翼セグメント11bに対する取付移動工程(S23)と若干異なる。なお、以下では、この静翼セグメント11aを扱う限りは、この静翼セグメント11aを対象セグメント11aとする。
この対象セグメント11aの取付移動工程(S23)でも、第一チェーンブロック71及び第三チェーンブロック73を操作して、補助支持装置50上の対象セグメント11aを上方へ引き上げる。ところで、この対象セグメント11aが上ケーシング20uの翼環溝22にある程度装着されると、この翼環溝22には、この対象セグメント11aと組を成す静翼セグメント11bが既に装着されている関係上、空いている部分が少なくなる。このため、この翼環溝22中に、第三チェーンブロック73が取り付けられているチェーンブロック取付治具76を取り付ける領域がなくなる。よって、この対象セグメント11aの取付移動工程(S23)では、この対象セグメント11aが上ケーシング20uの翼環溝22にある程度装着されると、第三チェーンブロック73及びそのチェーンブロック取付治具76を取り外す。替りに、図14に示すように、この対象セグメント11aの下方にジャッキ80を配置し、このジャッキ80で、対象セグメント11aを上方へ押し上げる。
この対象セグメント11aが上ケーシング20uの翼環溝22に完全に装着されると、先に説明した取付移動工程(S23)と同様に、この対象セグメント11aの上ケーシング20uに対する周方向Dcへの移動を規制する移動規制具を取り付ける。続いて、第一チェーンブロック71及びジャッキ80をその取付位置から取り外す。
そして、上ケーシング20uに全て静翼セグメント11を取り付けたことを確認すると(S24)、上ケーシング20uに対する全ての静翼セグメント11の取り付けが完了する。
なお、下ケーシング3d,8dへの静翼セグメント11の取り付けは、基本的に、下ケーシング3d,8dを移動することなく行われる。この際、この下ケーシング3d,8dに対して、静翼セグメント11を翼環溝22に沿って下方に押し込むことで、下ケーシング3d,8dに静翼セグメント11を取り付ける。
以上のように、全ての静翼セグメント11の取り付けが完了すると、クレーン等で上ケーシング20uを作業可能位置から前述のケーシング対向位置へ移動させる(S25:ケーシング配置)。この上ケーシング20uの移動においても、静翼セグメント11の取り付け時における上ケーシング20uの移動時と同様に、上ケーシング20uの分割面28uが下方を向いた状態を維持しつつ、この上ケーシング20uを移動させる。
次に、上ケーシング20uと下ケーシング3d,8dとをケーシング接続ボルト26及びナット27で接続する(S26)。以上で、静翼環10の取り付け作業が完了する。
以上のように、本実施形態では、上ケーシング20uの分割面28uが下を向いている状態で、この上ケーシング20uに対して、静翼セグメント11を取り外し及び取り付けを行うので、この上ケーシング20uの上下の向きを反転させる必要がない。このため、本実施形態では、上ケーシング20uの配置にあたり、クレーン等の重機を長時間にわって使用する必要がなく、静翼環10の取り外し及び取り付けのためのコストを抑えることができる。しかも、本実施形態では、上ケーシング20uの反転のために、建屋の天井をわざわざ高くしておく必要がなく、省スペース化が可能となり、イニシャルコストも抑えることができる。すなわち、本実施形態では、ケーシングに対する静翼環10の取り付け、及び取り外しにかかるコストを抑えることができる。
また、本実施形態では、上ケーシング20uをケーシング支持台40上に置くことで、この上ケーシング20uを作業可能位置に配置することになる。このため、本実施形態では、作業可能位置での上ケーシング20uに対する静翼セグメント11の取り付け及び取り外しの際、この上ケーシング20uをクレーン等で吊るしておく必要がなくなる。よって、本実施形態によれば、クレーン等の重機を長時間にわって使用する必要がなく、この観点からも静翼環10の取り外し及び取り付けのためのコストをより抑えることができる。しかも、本実施形態では、静翼セグメント11の取り付け及び取り外しの際、上ケーシング20uが安定しているので、この上ケーシング20uに対する静翼セグメント11の取り付け及び取り外しを容易に行うことができる。
また、本実施形態では、静翼セグメント11の取付移動工程(S23)又は取外移動工程(S14)で、上ケーシング20uと、この上ケーシング20uの下方のスペースとの間で静翼セグメント11を移動させる際、補助支持装置50を用いるので、静翼セグメント11の不慮の落下による損傷を最小限に抑えることができる。しかも、その際、補助支持装置50のガイドレール52に沿って静翼セグメント11を移動させることで、上ケーシング20uに対する静翼セグメント11の取り付け及び取り外しを少ない労力で容易に行うことができる。
なお、以上の実施形態では、静翼セグメント11の取付移動工程(S23)又は取外移動工程(S14)で、バンドを介して、チェーンブロックのチェーンの端部又はフックと、静翼セグメント11の一の静翼12とを接続している。しかしながら、バンドの替りに、静翼セグメント11の一の静翼12に治具を取り付け、この治具を介して、チェーンブロックのチェーンの端部又はフックと、静翼セグメント11の一の静翼12とを接続してもよい。
また、以上の実施形態では、静翼セグメント11の取付移動工程(S23)又は取外移動工程(S14)で、チェーンブロックを用いて対象ブロックを移動させているが、例えば、静翼セグメント11が軽量等である場合には、チェーンブロックを用いなくてもよい。
また、本実施形態のケーシングは、上ケーシング20uと下ケーシング3d,8dとの二分割されるものであるが、さらに多数に分割されるものに適用してもよい。この場合、3以上の部分ケーシングのうち、ロータの上側を覆う部分ケーシングを対象ケーシングとし、この対象ケーシングの分割面を下方に向けた状態でこの対象ケーシングを移動及び配置することになる。
また、以上の実施形態では、静翼環10を備えている圧縮機1の例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、静翼環を備えているものであれば、例えば、蒸気タービン等、他の回転機械に本発明を適用してもよい。
1:圧縮機、2:圧縮機ロータ、3:圧縮機ケーシング、3u,7u,8u,20u:上ケーシング、3d,7d,8d:下ケーシング、4:燃焼器、5:タービン、6:タービンロータ、7:タービンケーシング、8:圧縮機兼タービンケーシング、10:静翼環、11,11a,11b:静翼セグメント(対象セグメント)、12:静翼、18:外周部、19o:外周面、22:翼環溝、28u,28d:分割面、40:ケーシング支持台、50:補助支持装置、51:レール、52:ガイドレール、55:ローラチェーン、56:ローラ、61:台車、71:第一チェーンブロック、72:第二チェーンブロック、73:第三チェーンブロック、76:チェーンブロック取付治具

Claims (11)

  1. 軸線を中心として回転するロータと、該ロータを回転可能に覆うケーシングと、前記軸線を中心として環状を成し該ケーシングの内周側に設けられている静翼環と、を備え、
    前記静翼環は、前記軸線を中心とする周方向に複数の静翼セグメントとして分割可能であり、前記ケーシングは、前記周方向に複数の部分ケーシングとして分割可能であり、複数の前記部分ケーシングには、それぞれ、前記軸線を基準にして径方向内側から径方向外側に向って凹み、前記周方向に延びる翼環溝が形成され、
    複数の前記静翼セグメントは、複数の前記部分ケーシングのうちのいずれかの部分ケーシングの前記翼環溝に装着されている回転機械における静翼環の取付方法において、
    複数の前記部分ケーシングのうちのいずれかの部分ケーシングである対象ケーシングにおける他の部分ケーシングとの分割面が下方を向き、且つ該対象ケーシングに取り付けられる前記静翼セグメントである対象セグメントを該対象ケーシングの下方に配置できるスペースを確保した作業可能位置に、該対象ケーシングを配置するケーシング配置工程と、
    前記作業可能位置に配置されている前記対象ケーシングに対して、複数の静翼で構成され円弧状を成す前記対象セグメントを、前記対象セグメントの円弧の中心側が上方を向いた状態から、前記周方向に移動させて、該対象ケーシングの前記翼環溝に装着させるセグメント移動工程と、
    を実行することを特徴とする静翼環の取付方法。
  2. 請求項1に記載の静翼環の取付方法において、
    前記ケーシングは、複数の部分ケーシングとして、該ケーシングの上側を形成する上ケーシングと該ケーシングの下側を形成する下ケーシングとを有し、前記対象ケーシングが前記上ケーシングである、
    ことを特徴とする静翼環の取付方法。
  3. 請求項2に記載の静翼環の取付方法において、
    前記ケーシング配置工程では、前記上ケーシングが前記下ケーシング上に配置されているケーシング対向位置と前記作業可能位置との間で、前記上ケーシングの前記分割面が下方を向いた状態を維持しつつ該上ケーシングを移動させる、
    ことを特徴とする静翼環の取付方法。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の静翼環の取付方法において、
    前記ケーシング配置工程では、前記対象ケーシングを下方から支えるケーシング支持台の上に該対象ケーシングを置くことで、該対象ケーシングを前記作業可能位置に配置し、該対象ケーシングが該作業可能位置に配置されている状態を維持する、
    ことを特徴とする静翼環の取付方法。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の静翼環の取付方法において、
    前記セグメント移動工程では、前記対象セグメントを受ける補助支持装置を用いて、前記対象ケーシングの下方の前記スペースに配置されている該対象セグメントを受ける、
    ことを特徴とする静翼環の取付方法。
  6. 軸線を中心として回転するロータと、該ロータを回転可能に覆うケーシングと、前記軸線を中心として環状を成し該ケーシングの内周側に設けられている静翼環と、を備え、
    前記静翼環は、前記軸線を中心とする周方向に複数の静翼セグメントとして分割可能であり、前記ケーシングは、前記周方向に複数の部分ケーシングとして分割可能であり、複数の前記部分ケーシングには、それぞれ、前記軸線を基準にして径方向内側から径方向外側に向って凹み、前記周方向に延びる翼環溝が形成され、
    複数の前記静翼セグメントは、複数の前記部分ケーシングのうちのいずれかの部分ケーシングの前記翼環溝に装着されている回転機械における静翼環の取外・取付方法において、
    複数の前記部分ケーシングのうちのいずれかの部分ケーシングである対象ケーシングにおける他の部分ケーシングとの分割面が下方を向き、且つ該対象ケーシングに取り付けられる又は取り付けられている前記静翼セグメントである対象セグメントを該対象ケーシングの下方に配置できるスペースを確保した作業可能位置に、該対象ケーシングを配置するケーシング配置工程と、
    前記作業可能位置に配置されている前記対象ケーシングに対して、前記対象セグメントを前記周方向に移動させて、該対象ケーシングの下方のスペースに配置する又は該対象ケーシングの前記翼環溝に装着させるセグメント移動工程と、
    を実行し、
    前記セグメント移動工程では、前記対象セグメントを受ける補助支持装置を用いて、前記対象ケーシングの下方の前記スペースに配置される、又は配置されている該対象セグメントを受け、
    前記補助支持装置は、前記対象セグメントの外周面に対向し、該外周面の曲率に対応した曲率で円弧状を成して該静翼セグメントを支持するガイドレールを有し、
    前記セグメント移動工程では、前記補助支持装置の前記ガイドレールの円弧の延長上に前記対象セグメントが装着されている又は装着される前記対象ケーシングの前記翼環溝が存在するよう、該補助支持装置を配置し、前記対象セグメントを前記翼環溝及び前記ガイドレールに沿って移動させる、
    ことを特徴とする静翼環の取外・取付方法。
  7. 環状を成す静翼環の周方向の一部を成す静翼セグメントの外周面に対向し、該外周面の曲率に対応した曲率で円弧状を成して該静翼セグメントを支持するガイドレールと、
    前記ガイドレールの円弧の中心側が上方を向くように、前記ガイドレールが固定されている台枠と、を有する、
    ことを特徴とする静翼セグメントの補助支持装置。
  8. 請求項7に記載の静翼セグメントの補助支持装置において、
    前記ガイドレールの側面に取り付けられ、該ガイドレールの曲率中心側に該ガイドレールから突出した落下防止部材と、を有する、
    ことを特徴とする静翼セグメントの補助支持装置。
  9. 請求項7又は8に記載の静翼セグメントの補助支持装置において、
    前記ガイドレールの両端のうち、一端に対する接線は、鉛直方向を向いている、
    ことを特徴とする静翼セグメントの補助支持装置。
  10. 請求項7から9のいずれか一項に記載の静翼セグメントの補助支持装置において、
    前記ガイドレールには、前記静翼セグメントに接して転がる複数のローラが設けられている、
    ことを特徴とする静翼セグメントの補助支持装置。
  11. 請求項7から10のいずれか一項に記載の静翼セグメントの補助支持装置において、
    前記台枠と、前記台枠に回転可能に支持された車輪とを有し、移動可能な台車を備える、
    ことを特徴とする静翼セグメントの補助支持装置。
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