JP3716070B2 - タービン上車室反転方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蒸気タービンプラントの定期点検等に際して、タービン上車室の内面を点検、修理等のためにタービン上車室を裏返しにするタービン上車室反転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
蒸気タービンプラントでは、故障時はもとよりのこと、定期的に車室内部を点検することがあり、その場合下車室と切り離した上車室は、上下反転させて上側から内部にアクセスし、チェック、補修を行うようにしている。
【0003】
この作業は、重量物である上車室を反転させるものであるために、危険を伴い困難な作業の内に数えられている。
【0004】
従来のこの作業には、上車室を空中に吊り上げ、この吊り上げ状態で表裏を入れ換える反転作業を行ういわゆる空中反転法と、上車室の一方の端部を支点としてフロアーに接地しておき、他端を吊り上げて支点回りに回転して反転させる地上反転法とがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の空中反転法では、重くて大きい上車室を吊り上げたまま反転するには大きな力を必要とし、主クレーンはもとよりのこと補助クレーンも容量を大きくしなければならず、それに付随しての諸設備も大型化し、経済的負担も大きいものとならざるを得ないものであった。
【0006】
しかも完全に空中に吊り上げてのこの反転作業は、上車室が重くて大きい構造物であるだけに、作業の途中で振り子状の動きも伴うこととなり、緊張した危険状態が長い時間に亘って続くという問題点もあった。
【0007】
また、もう一つの地上反転法では、支点となる上車室の一部を破損しないように当て物を使わなければならず、作業の進行に合わせてこの当て物の介入を人手で行うことになるので、安全性、作業性が悪いという問題点があった。
【0008】
本発明は、このような従来の方法における問題点を解消し、安全性ならびに作業性を大幅に向上したタービン車室の反転作業を行い得る方法を提供することを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記した課題を解決するべくなされたもので、タービンサイドの作業空間に反転用支持台を設置し、タービン上車室を移動して同上車室の下流端側外面で左右対象位置に取付けた一対の反転用支持具を前記反転用支持台に係止し、同係止位置を支持点としてタービン上車室を回動して起こし、ほぼ直立状態まで起きたら上方に吊り上げて支持台との係合を外し、吊り上げ状態のまま前記タービン上車室を180度回転し、前記吊り上げ位置から下ろして前記反転用支持具を反転用支持台に係止し、同係止位置を支持点としてタービン上車室を回動して戻すようにしたタービン上車室反転方法を提供するものである。
【0010】
即ち、タービン上車室の反転用支持台と同支持台に係止して反転の支点を形成する反転用支持具を巧みに利用し、先ず上車室を起こし、少し吊り上げて前記係止を外してその位置でくるりと180度回転し、吊り上げ状態から下ろして前記の180度回転状態のままで再び支持台に係止し、この支持点回りに回動させて同タービン上車室の反転を完了するものである。
【0011】
従って、タービン上車室の反転作業は、安全、確実に、そして極めて効率よく実行でき、タービンプラントの点検作業等の円滑、かつ、効果的な推進を図ることのできるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態を図1ないし図4に基づいて説明する。なお図1から図4に至る順に作業が進行し、図1は反転前の状態から上車室を起こすまでの過程を示し、図2は上車室が起きた位置で上に吊り上げられ、吊り上げ軸回りにくるりと180度回転された過程を示し、図3は180度回転して表裏反転したものを再び支持して横置位置に戻す過程を示し、図4は反転を終了した状態を示している。
【0013】
即ち、本実施の形態においては、反転作業に際して先ず一対の支持台1をタービンプラントの側部の床上に設置するとともに上車室10の下流側外面に前記支持台1に合わせて左右一対の支持具2を取付ける。
【0014】
ついで下車室(図示省略)と分離した上車室10を建屋に備付けの主クレーン3で吊り上げて支持台1と支持具2とが係合する位置に移動する。この際前記支持台1と支持具2とが係合する位置と反対の上流端側には、同支持台1と支持具2との係合に合わせてレベルを出せるように支持補助具4を介装する。
【0015】
これにより上車室10の反転作業のスタンバイとなり、図1に実線で表示した状態となる。この位置で主クレーン3の巻き揚げを開始すると、上車室10は支持台1と支持具2との係合点を支点として図1に傾斜位置に破線表示するように起き上がりを始める。
【0016】
主クレーン3の巻き揚げを更に続けると同図1に直立位置で破線で示すように上車室10は完全に起き上がる。
【0017】
この位置で主クレーン3で真っ直ぐ上方に吊り上げ、図2に実線で示すように支持台1と支持具2との係合を一端解除して上車室10の移動の自由度を上げ、これを適宜の手段で吊り上げの軸回りに180度回転し、図2に破線で表示するように上車室10の表裏を反転する。
【0018】
この状態で前記上方への吊り上げを下ろし、図3に実線で示すように表裏反転のまま前記支持台1と支持具2とを係合させ、同図3に傾斜状態の破線で示すように主クレーン3の吊り上げを徐徐に解除していく。
【0019】
そして最後に図4に示すように、主クレーン3の吊り上げを全部解除して一方側を支持台1で支持し、他方側を支持補助具4で支持して上車室10の反転を完成する。
【0020】
なお、上車室10の吊り上げ等、主たる力は主クレーン3が受け持つが、上車室10の傾きの程度に応じて補助クレーン5も適宜補助的に参加し、特に支持台1と支持具2の係合または離脱等の微調整の移動に際しては補助クレーン5の働きは有益である。
【0021】
この様に本実施の形態によれば、支持台1と支持具2の係合を支点として上車室10を水平位置から垂直位置へ起こし、そこで僅かに持ち上げて表裏反転させ、再び支持台1と支持具2の係合を利用して回動させるという無駄のない、且つ単純な動きのなかで容易に、そして確実、安全に初期の上車室10の反転作業を完遂することが出来るものである。
【0022】
以上、本発明を図示の実施の形態について説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定されず、本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えてもよいことはいうまでもない。
【0023】
【発明の効果】
以上本発明によれば、タービン上車室反転に際し、タービンサイドの作業空間に反転用支持台を設置し、タービン上車室を移動して同上車室の下流端側外面で左右対象位置に取付けた一対の反転用支持具を前記反転用支持台に係止し、同係止位置を支持点としてタービン上車室を回動して起こし、ほぼ直立状態まで起きたら上方に吊り上げて支持台との係合を外し、吊り上げ状態のまま前記タービン上車室を180度回転し、前記吊り上げ位置から下ろして前記反転用支持具を反転用支持台に係止し、同係止位置を支持点としてタービン上車室を回動して戻すことによりタービン上車室反転を完遂するものであり、タービン上車室の反転用支持台と同支持台に係止して反転の支点を形成する反転用支持具を巧みに利用し、先ず上車室を起こし、少し吊り上げて前記係止を外してその位置でくるりと180度回転し、吊り上げ状態から下ろして前記の180度回転状態のままで再び支持台に係止し、この支持点回りに回動させて同タービン上車室の反転を完了する。
【0024】
従って本発明によれば、タービン上車室の反転作業は、安全、確実に、そして極めて効率よく実行でき、タービンプラントの点検作業等の円滑、かつ、効果的な推進を図り、タービンプラントのメインテナンス上極めて有益な手法を得ることができたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係わるタービン上車室の反転作業の第1段階として、スタンバイ位置から上車室が起き上がる過程を示す説明図。
【図2】図1で起き上がった上車室を吊り上げ、その軸回りに180度回転する過程を示す説明図。
【図3】図2で表裏反転された上車室を、反転状態を維持して横置位置に戻す過程を示す説明図。
【図4】前記図1から図3の過程を経て所期の反転を完了した上車室を示す説明図。
【符号の説明】
1 支持台
2 支持具
3 主クレーン
4 支持補助具
5 補助クレーン
10 上車室

Claims (1)

  1. タービンサイドの作業空間に反転用支持台を設置し、タービン上車室を移動して同上車室の下流端側外面で左右対象位置に取付けた一対の反転用支持具を前記反転用支持台に係止し、同係止位置を支持点としてタービン上車室を回動して起こし、ほぼ直立状態まで起きたら上方に吊り上げて支持台との係合を外し、吊り上げ状態のまま前記タービン上車室を180度回転し、前記吊り上げ位置から下ろして前記反転用支持具を反転用支持台に係止し、同係止位置を支持点としてタービン上車室を回動して戻すようにしたことを特徴とするタービン上車室反転方法。
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