JP6079186B2 - 走査レンズ - Google Patents

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Description

本発明は、樹脂によって成形された走査レンズに関する。
従来、走査レンズとして、光学面が主走査方向において、凸部と凹部が連続して並ぶ曲面となるように形成されたレンズ部を備えたものがある。このような走査レンズにおいて、レンズ部の副走査方向両側に、光学面よりも光軸方向に突出するリブ部を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
具体的に、この走査レンズでは、リブ部が主走査方向に延びており、光学面からのリブ部の突出量が、主走査方向において、略均一になっている。これにより、レンズ面の保護および金型からの取り出し、すなわち離型時の変形を抑制することが可能となっている。
特開2005−4208号公報
ところが、走査レンズに上述した技術におけるリブ部のような突出した形状を設けると、金型に樹脂を注入して走査レンズを成形したとき、金型から取り出すときの抵抗、すなわち離型抵抗が大きくなってしまう。
そこで、本発明は、リブ部を設けた場合でも、離型抵抗を低減することができる走査レンズを提供することを目的とする。
前記した目的を達成するため、本発明の走査レンズは、樹脂によって成形された走査レンズであって、光学面を有し、主走査方向に長尺状に形成されたレンズ部と、レンズ部の副走査方向両側に設けられ、主走査方向に延びるリブ部と、を備えている。
光学面は、主走査方向において、凸部と凹部が連続して並ぶ曲面となるように形成されている。
そして、リブ部は、少なくとも凸部のいずれかの位置に対応する第1位置および凹部の底部に対応する第2位置において、光学面よりも光軸方向における一方側へ突出し、リブ部の第1位置および第2位置での光学面からの突出量は、それ以外のいずれかの位置での突出量よりも大きい。
このように構成された走査レンズによれば、離型時に変形しやすい凸部のいずれかの位置および凹部の底部に対応する位置で、リブ部の光学面に対する突出量が大きく、変形しにくいその他の部分では、リブ部の光学面に対する突出量が小さくなっているので、離型時の変形を抑制することが可能であるとともに、離型抵抗を低減することができる。
そして、前記した走査レンズにおいて、リブ部は、第1位置および第2位置以外の少なくとも一部に、光軸方向において光学面よりも凹んだ部分を有することが望ましい。
このように構成された走査レンズによれば、離型時に変形しにくい部分に、光学面から突出した部分を設けていないので、離型抵抗をより低減することができる。
また、前記した走査レンズにおいて、リブ部は、凹部に対応する位置に、当該リブ部の光学面側の端面から突出する突出部を有し、リブ部の凸部に対応する位置の光軸方向における前記一方側の面と突出部とに接する平面は、光学面よりも外側に位置していることが望ましい。
このように構成された走査レンズによれば、レンズを光学面が下になるように置いたときに、レンズを置いた面に光学面が接触しないので、光学面が傷つくのを抑制することができる。
また、前記した走査レンズにおいて、リブ部の光軸方向における前記一方側の面は、成形時にエジェクタピンによって突かれることで形成されたエジェクタピン痕を有していてもよい。
そして、前記した成形時にエジェクタピンによって突かれる走査レンズにおいて、レンズ部は、主走査方向の中央部で光軸方向の厚みが厚くなっており、リブ部の光軸方向における前記一方側の面は、中央部に対応する位置で、主走査方向に沿った直線状に形成されていることが望ましい。
離型時には、レンズ部の厚みのある部分は、光軸方向に真っ直ぐに突き出すのが望ましい。このように構成された走査レンズによれば、厚みのあるレンズ部の主走査方向の中央部を、離型時に光軸方向に真っ直ぐに突き出すことができる。
本発明によれば、離型時に変形しやすい凸部のいずれかの位置および凹部の底部に対応する位置で、リブ部の光学面に対する突出量が大きく、変形しにくいその他の部分では、リブ部の光学面に対する突出量が小さくなっているので、離型時の変形を抑制することが可能であるとともに、離型抵抗を低減することができる。
本発明の実施形態に係る走査レンズを備えた光走査装置を示す斜視図である。 走査レンズを上方から見た図(a)と、前方から見た図(b)である。 走査レンズを上下方向に直交する断面で切った断面図である。 図3のI−I断面図(a)と、図3のII−II断面図(b)と、図3のIII‐III断面図(c)である。 走査レンズの左半分を示す拡大断面図である。 走査レンズを製造するための金型を示す断面図(a)と、図6(a)のIV−IV断面図(b)である。 下型から走査レンズを取り外した状態を示す断面図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明では、まず、本発明の実施形態に係る走査レンズを備えた光走査装置の概略構成について簡単に説明した後、走査レンズの詳細な構成について説明する。
図1に示すように、光走査装置1は、光源の一例としての半導体レーザ2と、開口絞り3と、カップリングレンズ4と、ポリゴンミラー5と、走査レンズ6と、走査レンズ6などの光学部品が固定されるフレーム10とを主に備え、半導体レーザ2から出射されたレーザ光を図示せぬ感光体ドラムの被走査面にスポット状に集光し、被走査面を走査するように構成されている。
開口絞り3は、略矩形状の開口を有する板状の部材であり、半導体レーザ2から出射されたレーザ光の主走査方向および副走査方向の幅を規定する。
カップリングレンズ4は、開口絞り3を通過したレーザ光を主走査方向に略平行の光束に変換するとともに、ポリゴンミラー5上において副走査方向に結像させるレンズである。
ポリゴンミラー5は、4つのミラー面5Aが回転軸5Bから等距離に配置された部材であり、回転軸5Bを中心に一定速度で回転することで、カップリングレンズ4を通過したレーザ光を反射して主走査方向に偏向する。
走査レンズ6は、ポリゴンミラー5で偏向されたレーザ光が通過するレンズである。この走査レンズ6は、レーザ光を主走査方向および副走査方向(主走査方向および光軸方向に直交する方向)に収束または屈折させることで、レーザ光を被走査面上にスポット状に結像するとともに、ポリゴンミラー5のミラー面5Aの面倒れを補正する。また、走査レンズ6は、ポリゴンミラー5により等角速度で偏向されたレーザ光を、被走査面上に等速度で走査するようなfθ特性を有している。
なお、以下の説明では、便宜上、走査レンズ6の光軸方向を前後方向とも称し、主走査方向を左右方向とも称し、副走査方向を上下方向とも称することとする。
<走査レンズ6の構成>
次に、走査レンズ6の構成を詳細に説明する。
図1および図2に示すように、走査レンズ6は、樹脂によって成形された走査レンズであって、主に、左右方向に長尺状に形成されたレンズ部61と、レンズ部61の左右方向の両端に設けられる一対のフランジ部62と、レンズ部61およびフランジ部62の上下両側に左右方向に延びるように設けられる一対のリブ部63とを備えている。
図3に示すように、レンズ部61は、左右方向の中央部で光軸方向の厚みが厚くなっており、左右方向の両端部は、左右方向外側に向けて先細となるように形成されている。レンズ部61は、後面が、前述したポリゴンミラー5で反射されたレーザ光が入射される第1光学面61Aとなっており、前面が、レーザ光を感光体ドラムへ向けて出射する第2光学面61Bとなっている。
第1光学面61Aは、上下方向から見て、左右方向の中央部が前後方向外側に向けて凸となる略断面視円弧状に形成されている。第2光学面61Bは、上下方向から見て、左右方向の中央部が前後方向内側に向けて凹む凹部B1となり、当該凹部B1の左右両側の部位が前後方向外側に向けて凸となる一対の凸部B2となっている。つまり、第2光学面61Bは、左右方向において、凸部B2と凹部B1が連続して並ぶ曲面となるように形成されている。
また、図4(a)〜(c)に示すように、第1光学面61Aは、左右方向に直交する断面で切ったときの断面形状が、上下方向の中央部が前後方向内側に向けて凹となる略断面視円弧状に形成されている。第2光学面61Bは、左右方向に直交する断面で切ったときの断面形状が、上下方向の中央部が前後方向外側に向けて凸となる略断面視円弧状に形成されている。
走査レンズ6の上下方向の側面のうち、パーティングラインPLよりも後面側、すなわち第1光学面61A側の側面である第1側面X1は、パーティングラインPLから第1光学面61A側に向かうにしたがって、走査レンズ6の上下方向の厚みが小さくなるよう、光軸に平行な直線L1とのなす角θ1で傾斜している。一方、パーティングラインPLよりも前面側、すなわち第2光学面61B側のリブ部63の側面である第2側面X2は、パーティングラインPLから第2光学面61B側に向かうにしたがって走査レンズ6の上下方向の厚みが小さくなるよう、光軸に平行な直線L1とのなす角θ2で傾斜している。また、θ1>θ2となっており、金型を分離したときに第1光学面61A側が金型から離れるようになっている。
図3に示すように、レンズ部61の左右方向の両端部には、フランジ部62が一体に形成されている。フランジ部62は、レンズ部61の両端部から左右方向外側に向かうにつれて、前後方向の幅が徐々に広がるように形成されている。つまり、レンズ部61とフランジ部62の境界部分は、他の部分よりも幅狭となるくびれ形状となっている。
そして、レンズ部61および各フランジ部62の上下両側には、一方のフランジ部62の左右方向外側の端面62Aから他方のフランジ部62の左右方向外側の端面62Bまで延びる一対のリブ部63が一体に形成されている。これにより、レンズ部61および各フランジ部62の変形、特に、くびれ形状部分の変形を、リブ部63によって抑えることが可能となっている。
一対のリブ部63は、図2(a),(b)に示すように、それぞれ同じ形状に形成されており、その後面が、左右方向に延び、かつ、前後方向に直交した平面状に形成されるとともに、その前面が左右方向の中央部が前後方向外側に向けて凸となるような形状に形成されている。そして、リブ部63の後面の縁には、金型の合わせ目に対応したパーティングラインPLが左右方向に延びるように形成されている(図4参照)。
リブ部63は、左右方向の中央部において左右方向に延びるように形成される幅広部63Aと、幅広部63Aの左右方向の両端部から左右方向外側に向かうにつれて徐々に幅狭となる一対の傾斜部63Bと、各傾斜部63Bの左右方向外側の端部から左右方向外側に延びる幅狭部63Cとを有している。
幅広部63Aの前面(光軸方向における一方側の面)は、左右方向に沿った直線状に形成されており、第2光学面61Bの左右方向における中心Cを基準に略左右対称な形状を有している。幅広部63Aは、左右方向の中央部、すなわち、第2光学面61Bの凹部B1に対応する位置に、前方に向けて突出する突出部の一例としての第1位置決め部63Dが形成されている。この第1位置決め部63Dは、図1に示すフレーム10に形成される位置決め凹部11に嵌合されるようになっており、これにより、走査レンズ6がフレーム10に対して左右方向に位置決めされている。
傾斜部63Bの前面は、左右方向に対して斜め、詳しくは、幅狭部63Cの前面から前方に向かうにつれて左右方向内側に傾斜するように形成されている。
幅狭部63Cの前面は、左右方向に沿って形成されている。幅狭部63Cの上下方向外側の面には、上下方向外側に突出する第2位置決め部63Eが形成されている。第2位置決め部63Eは、前方に向かうにつれて左右方向の幅が徐々に狭くなる先細形状となっており、その先端は、略円弧状に形成されている。そして、この第2位置決め部63Eは、図1に示す上方に開口した箱状のフレーム10の底部12に接触するようになっており、これにより、走査レンズ6がフレーム10に対して上下方向に位置決めされている。
なお、走査レンズ6の前後方向の位置決めは、フレーム10に形成された位置決め用リブ13に向けてフランジ部62をフレーム10に一体に形成された樹脂バネ14で押圧し、当該位置決め用リブ13にフランジ部62の後面を接触させることで行っている。
そして、リブ部63は、図3および図4(a)に示すように、凹部B1に対応する部分(後述する中央部D1)と、第2光学面61Bの凸部B2に対応する部分の一部(後述する角部D2)が、第2光学面61Bよりも前方へ突出し(図4(a),(b)参照)、その他の部分が、第2光学面61Bよりも後方に凹んでいる(図4(c)参照)。
具体的には、図5に示すように、幅広部63Aは、第2光学面61Bの凹部B1に対応した幅の中央部D1が、第2光学面61Bよりも前方へ突出するように形成されている。また、幅広部63Aは、中央部D1から左右方向外側へ向かうにつれて、上下方向から見て、凹部B1と凸部B2の間の変曲点付近から凸部B2に重なり、凸部B2の途中から外側へ出ていくように延びている。そして、幅広部63Aと傾斜部63Bの間に設けられる角部D2が、第2光学面61Bよりも前方へ突出している。
リブ部63の中央部D1は、リブ部63の凹部B1の底部B11に対応する第2位置D11、すなわち、左右方向における中心に向かうほど、第2光学面61Bからの突出量が大きくなっている。つまり、中央部D1の第2位置D11における第2光学面61Bからの突出量は、中央部D1の第2位置D11以外の位置での突出量よりも大きくなっている。
また、リブ部63の角部D2は、凸部B2の左右方向における略中央の位置に対応する第1位置D21、すなわち、角部D2の頂点に向かうほど、第2光学面61Bからの突出量が大きくなっている。つまり、角部D2の第1位置D21における第2光学面61Bからの突出量は、角部D2の第1位置D21以外の位置での突出量よりも大きくなっている。
そして、第2光学面61Bから突出している角部D2の前面(詳細には、角部D2の頂点)と第1位置決め部63Dの先端とに接する平面Lは、第2光学面61Bよりも前側(外側)に位置している。これにより、走査レンズ6を第2光学面61Bが下になるように置いたときに、第2光学面61Bのリブ部63の角部D2と中央部D1の間の位置でリブ部63よりも突出している部分が、走査レンズ6を置いた面に接触しないので、第2光学面61Bが傷つくのを抑制することが可能となっている。
また、角部D2の前面とフランジ部62の前端とに接する平面も、第2光学面61Bよりも前側に位置している。これにより、走査レンズ6を第2光学面61Bが下になるように置いたときに、第2光学面61Bの角部D2よりも左右方向外側でリブ部63よりも突出している部分が、走査レンズ6を置いた面に接触しないので、第2光学面61Bが傷つくのを抑制することが可能となっている。
図2に示すように、リブ部63の前面には、後述する複数のエジェクタピンPによる突き出し時に形成される複数のエジェクタピン痕ETが、左右方向に互いに間隔を空けて形成されている。各エジェクタピン痕ETは、エジェクタピンPの先端形状が転写された形状(微小な凹部または周りの部位とは表面粗さが異なる形状)に形成されている。なお、図2においては、便宜上、エジェクタピン痕ETをドットで示すこととする。
複数のエジェクタピン痕ETのうち、幅広部63Aおよび幅狭部63Cの前面に形成される第1エジェクタピン痕ET1の前後方向に交差する面は、左右方向に沿った平面状に形成されている。また、傾斜部63Bの前面に形成される第2エジェクタピン痕ET2の前後方向に交差する面は、傾斜部63Bの前面の傾斜方向に沿った平面状に形成されている。
言い換えると、1つのリブ部63に形成される2つの傾斜部63Bおよび第2エジェクタピン痕ET2は、それぞれ左右方向に離れて配置され、それぞれ前方および左右方向内側に向けて傾斜するように形成されている。
<走査レンズ6の製造方法>
次に、走査レンズ6の製造方法について詳細に説明する。
本実施形態に係る製造方法においては、図6(a),(b)に示すような金型100を用いて走査レンズ6を製造する。まず、この金型100について説明する。
金型100は、上型110と、下型120とを備え、上型110および下型120には、それぞれ走査レンズ6の表面形状を象った成型面111,121が形成されている。なお、図6や図7においては、図面の見易さを考慮して、適宜ハッチングを省略して図示することとする。
下型120の成型面121のうち一対のリブ部63の前面に対応する位置には、複数のエジェクタピンPが設けられている。詳しくは、リブ部63の幅広部63Aおよび幅狭部63Cの前面に対応する位置には、当該前面に沿った平面状の先端面P11を有する複数の第1エジェクタピンP1が配置されている。
複数の第1エジェクタピンP1のうち、第1光学面61Aの中心Cに対応した位置に配置される第1エジェクタピンP1は、第1位置決め部63Dの端面に対応する位置に配置されている。
また、傾斜部63Bの傾斜した前面に対応する位置には、当該前面の傾斜方向に沿った平面状の先端面P21を有する第2エジェクタピンP2が配置されている。
次に、走査レンズ6の製造方法について説明する。
まず、上型110と下型120を密着させた状態で、金型100内に樹脂を注入することで、走査レンズ6を成形する。その後、図7に示すように、上型110を下型120から離すと、走査レンズ6の第1光学面61A側は上型110から離れて露出し、走査レンズ6は下型120に残った状態となる。そして、図7に示すように、複数のエジェクタピンPを光軸方向に移動させて、各エジェクタピンPで各リブ部63を押圧することで、走査レンズ6を、下型120の成型面121から突き出して、下型120から取り外す。
以上のように構成された走査レンズ6の作用および効果について説明する。
第2光学面61Bが、左右方向において、凸部B2と凹部B1が連続して並ぶ曲面となるように形成されているため、成形の際、レンズ部61が、凸部B2と凹部B1に相当する位置で、離型時に変形しやすくなっている。本実施形態では、リブ部63が、凸部B2の左右方向における略中央の位置に対応する第1位置D21と、凹部B1の底部B11に対応する第2位置D11で、第2光学面61Bよりも突出した形状となっているので、レンズ部61の変形を抑制することができる。また、レンズ部61の変形しにくい第1位置D21と第2位置D11以外の部分では、リブ部63の第2光学面61Bに対する突出量が小さくなっているので、図4における第2側面X2の長さが小さくなっており、離型抵抗を低減することができる。
また、リブ部63は、レンズ部61の離型時に変形しにくい部分に対応する位置(第1位置と第2位置以外の位置)に、第2光学面61Bから凹んだ部分があるので、離型抵抗をより低減することができる。
そして、レンズ部61は、左右方向における中央部で、光軸方向の厚みが厚くなっているが、この部分に対応するリブ部63の幅広部63Aは、前面が左右方向に沿った直線状に形成されており、この部分を押す第1エジェクタピンP1も、先端面がリブ部の全面に沿った平面状に形成されているので、レンズ部61の厚みのある部分を光軸方向に真っ直ぐに突き出すことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。具体的な構成については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
前記実施形態では、リブ部63が、凹部B1に対応する位置と、凸部B2の一部に対応する位置とに、第2光学面61Bから突出する部分を有していたが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、リブ部63は、凸部B2に対応する複数の位置で、第2光学面61Bから突出する部分を有していてもよい。
また、前記実施形態では、第1位置D21を、凸部B2の左右方向における略中央に対応する位置としていたが、本発明は、これに限定されるものではなく、例えば、第1位置を、凸部B2の左右方向における略中央以外のいずれかの位置に対応する位置としてもよい。
また、前記実施形態では、第1位置決め部63Dが、第2光学面61Bの凹部B1の底部B11に対応する第2位置D11に設けられていたが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、第1位置決め部は、第2光学面61Bの凹部B1に対応する位置であれば、どの位置に設けられていてもよい。
また、前記実施形態では、第2光学面61Bよりも外側に位置する平面Lを、角部D2のうち最も第2光学面61Bから突出している頂点と第1位置決め部63Dのうち最も第2光学面61Bから突出している先端とに接する平面としていたが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、第2光学面61Bよりも外側に位置する平面Lを、角部D2の前面の一部(第2光学面61Bからの突出量が角部D2の頂部での突出量よりも小さい部分)と、第1位置決め部63Dの前面の一部とに接する平面であってもよい。
1 光走査装置
6 走査レンズ
61 レンズ部
61B 第2光学面
63 リブ部
63D 第1位置決め部
B1 凹部
B2 凸部
B11 底部
ET エジェクタピン痕
L 平面
P エジェクタピン

Claims (5)

  1. 樹脂によって成形された走査レンズであって、
    光学面を有し、主走査方向に長尺状に形成されたレンズ部と、
    前記レンズ部の副走査方向両側に設けられ、前記主走査方向に延びるリブ部と、を備え、
    前記光学面は、前記主走査方向において、凸部と凹部が連続して並ぶ曲面となるように形成され、
    前記リブ部は、少なくとも前記凸部のいずれかの位置に対応する第1位置および前記凹部の底部に対応する第2位置において、前記光学面よりも光軸方向における一方側へ突出し、
    前記リブ部の前記第1位置および前記第2位置での前記光学面からの突出量は、それ以外のいずれかの位置での突出量よりも大きいことを特徴とする走査レンズ。
  2. 前記リブ部は、前記第1位置および前記第2位置以外の少なくとも一部に、前記光軸方向において前記光学面よりも凹んだ部分を有することを特徴とする請求項1に記載の走査レンズ。
  3. 前記リブ部は、前記凹部に対応する位置に、当該リブ部の前記光学面側の端面から突出する突出部を有し、
    前記リブ部の前記凸部に対応する位置の光軸方向における前記一方側の面と前記突出部とに接する平面は、前記光学面よりも外側に位置していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の走査レンズ。
  4. 前記リブ部の光軸方向における前記一方側の面は、成形時にエジェクタピンによって突かれることで形成されたエジェクタピン痕を有していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の走査レンズ。
  5. 前記レンズ部は、前記主走査方向の中央部で前記光軸方向の厚みが厚くなっており、
    前記リブ部の光軸方向における前記一方側の面は、前記中央部に対応する位置で、前記主走査方向に沿った直線状に形成されていることを特徴とする請求項に記載の走査レンズ。
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