JP2011212920A - レンズの製造方法 - Google Patents

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康臣 治部
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Abstract

【課題】可動型に成形品を残すことができるレンズの製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】レンズ(fθレンズ100)の製造方法は、固定型200Aに対して可動型200Bを動かすことで、各型200A,200Bを合わせる第1工程と、各型200A,200Bのキャビティ内に材料を流し込んで固める第2工程と、固定型200Aに対して可動型200Bを動かすことで、型200を開いてレンズを取り外す第3工程とを備える。そして、この製造方法では、可動型200Bとして、レンズのリブ部120に対応したリブ対応面220と、一方のレンズ面112に対応した第1対応面212とを有する型を用い、固定型200Bとして、他方のレンズ面111に対応した第2対応面211を有する型を用いる。
【選択図】図8

Description

本発明は、型のキャビティ内に材料を流し込んで固めることでレンズを成型するレンズの製造方法に関する。
従来、互いに対向する2つの長尺状のレンズ面を有するレンズ部と、レンズ部の短手方向両側の位置で長手方向に沿って延びるリブ部とを備えるレンズが知られている(特許文献1参照)。具体的に、このレンズのリブ部は、各レンズ面から突出するように形成されている。
特開昭62−196601号公報
しかしながら、従来技術では、型割り面を、光軸に直交するとともに、レンズ部を横切るような位置に設定すると、2つの型のそれぞれの成型面にレンズ面から突出したリブ部による凹凸面が形成されるので、型を開いたときに成形品がどちらの型に残るか制御できないといった問題があった。特に、固定型に対して移動可能な可動型に成形品を残すと、その後の成形品の型からの取り外しが容易になるので、可動型に残すことが望まれている。
そこで、本発明は、可動型に成形品を残すことができるレンズの製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決する本発明は、互いに対向する2つの長尺状の長尺面を有し、2つのうち少なくとも1つの長尺面がレンズ特性を有するレンズ面となるレンズ部と、前記レンズ部のうち前記長尺面の短手方向両側の位置で長手方向に沿って延びるように形成されるとともに、一方の長尺面から突出し、他方の長尺面から離れるように設けられるリブ部と、を備えたレンズの製造方法であって、固定型に対して可動型を動かすことで、各型を合わせる第1工程と、各型のキャビティ内に材料を流し込んで固める第2工程と、固定型に対して可動型を動かすことで、型を開いてレンズを取り外す第3工程と、を備え、可動型として、前記リブ部に対応したリブ対応面と、前記一方の長尺面に対応した第1対応面とを有する型を用い、固定型として、前記他方の長尺面に対応した第2対応面を有する型を用いることを特徴とする。
本発明によれば、リブ部が他方の長尺面から離れているので、固定型の第2対応面の短手方向両側にリブ部に対応した凹部が形成されることはない。また、リブ部が一方の長尺面から突出するので、可動型にのみリブ部に対応した凹部が第1対応面の短手方向両側に設けられる。したがって、リブ部に対応した凹部がない固定型に成形品が残り難く、リブ部に対応した凹部のある可動型に成形品が食いつきやすい状態を作ることができるので、可動型に成形品を残すことができる。
本発明によれば、可動型に成形品を残すことができる。
本発明の実施形態に係るレンズの一例としてのfθレンズを備えたレーザプリンタの概略構成を示す図である。 fθレンズを示す斜視図である。 図2のI−I線で切った断面図である。 図3のII−II線で切った断面図である。 fθレンズの製造に使用する金型を簡略化して示す断面図である。 図5の金型の中央断面を簡略化して示す断面図である。 fθレンズの製造方法の前半を示す断面図(a),(b)である。 fθレンズの製造方法の後半を示す断面図(a),(b)である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明では、まず、本発明の実施形態に係るレンズを備えた光走査装置が適用される画像形成装置の概略構成について説明した後、レンズの詳細な構成について説明する。
<レーザプリンタの概略構成>
図1に示すように、レーザプリンタ1(画像形成装置)は、本体ケーシング2内に、用紙Sを給紙するための給紙部3と、用紙Sに画像を形成する画像形成部4とを主に備えている。
ここで、レーザプリンタ1の概略構成の説明において、方向は、レーザプリンタ1を使用するユーザを基準にした方向で説明する。すなわち、図1における右側を「前」、左側を「後」とし、手前側を「左」、奥側を「右」とする。また、図1における上下方向を「上下」とする。
給紙部3は、本体ケーシング2内の下部に設けられ、給紙トレイ31と、用紙押圧板32と、給紙機構33とを主に備えている。給紙トレイ31に収容された用紙Sは、用紙押圧板32によって上方に寄せられ、給紙機構33によって画像形成部4に供給される。
画像形成部4は、光走査装置5と、プロセスカートリッジ6と、定着装置7とを主に備えている。
光走査装置5は、本体ケーシング2内の上部に配置され、略箱状の筐体50内に、図示しないレーザ光源と、ポリゴンミラー51と、レンズの一例としてのfθレンズ100と、反射鏡53と、シリンドリカルレンズ54とを主に備えている。
ポリゴンミラー51は、略六角柱形状をなし、6つの側面が反射面となっている。そして、高速回転しながらレーザ光源からのレーザ光(鎖線参照)を反射して主走査方向に偏向および等角速度で走査させる。
fθレンズ100は、ポリゴンミラー51で偏向および走査されたレーザ光が通過する走査レンズであり、ポリゴンミラー51により等角速度で走査されたレーザ光を等速度で走査するように変換する。fθレンズ100の詳細な構成については後述する。
反射鏡53は、fθレンズ100を通過したレーザ光を反射してその光路を折り返すことで、レーザ光をシリンドリカルレンズ54に向けるものである。
シリンドリカルレンズ54は、反射鏡53で反射されたレーザ光が通過する走査レンズであり、レーザ光を屈折させて副走査方向に収束する。
この光走査装置5では、レーザ光源から出射された画像データに基づくレーザ光が、ポリゴンミラー51、fθレンズ100、反射鏡53およびシリンドリカルレンズ54の順に反射または通過して、感光体ドラム61の表面で高速走査される。
プロセスカートリッジ6は、光走査装置5の下方に配置され、本体ケーシング2に設けられたフロントカバー(符号省略)を開いたときにできる開口から本体ケーシング2に対して着脱可能に装着される構成となっている。このプロセスカートリッジ6は、感光体ドラム61と、帯電器62と、転写ローラ63と、現像ローラ64と、層厚規制ブレード65と、供給ローラ66と、トナー(現像剤)を収容するトナー収容部67とを主に備えている。
プロセスカートリッジ6では、感光体ドラム61の表面が、帯電器62により一様に帯電された後、光走査装置5からのレーザ光の高速走査によって露光されることで、感光体ドラム61上に画像データに基づく静電潜像が形成される。また、トナー収容部67内のトナーは、供給ローラ66を介して現像ローラ64に供給され、現像ローラ64と層厚規制ブレード65との間に進入して一定厚さの薄層として現像ローラ64上に担持される。
現像ローラ64上に担持されたトナーは、現像ローラ64から感光体ドラム61上に形成された静電潜像に供給される。これにより、静電潜像が可視像化され、感光体ドラム61上にトナー像が形成される。その後、感光体ドラム61と転写ローラ63との間を用紙Sが搬送されることで感光体ドラム61上のトナー像が用紙S上に転写される。
定着装置7は、プロセスカートリッジ6の後方に設けられ、加熱ローラ71と、加熱ローラ71と対向配置されて加熱ローラ71を押圧する加圧ローラ72とを主に備えている。この定着装置7では、用紙S上に転写されたトナー像を、用紙Sが加熱ローラ71と加圧ローラ72との間を通過する間に熱定着させる。トナー像が熱定着された用紙Sは、搬送ローラ73によって搬送経路23を搬送され、搬送経路23から排出ローラ24によって排紙トレイ22上に排出される。
<fθレンズの詳細構成>
次に、fθレンズ100の詳細な構成について説明する。
図2に示すように、fθレンズ100は、レーザ光が通過するレンズ部110と、レンズ部110の短手方向両側から外側に向けて突出するように形成された一対のリブ部120と、レンズ部110の長手方向における両端に設けられる第1フランジ部150および第2フランジ部160とを備えている。ここで、「長手方向」とは、主走査方向をいい、「短手方向」とは、長手方向および光軸方向に直交する方向をいう。
図3に示すように、レンズ部110は、互いに対向する2つの長尺状の長尺面の一例としてのレンズ面111,112を有している。各レンズ面111,112は、レンズ特性を有し、長手方向中央が両側よりも外側に向けて膨らむ凸曲面をなしている。
また、図4に示すように、光軸方向前方(光の進行方向における前方)のレンズ面111は、長手方向に直交した各断面において、短手方向中央が両側よりも内側に向けて凹む凹曲面をなしている。また、これとは逆に、光軸方向後方のレンズ面112は、長手方向に直交した各断面において、短手方向中央が両側よりも外側に向けて膨らむ凸曲面をなしている。
図2に示すように、リブ部120は、レンズ部110の短手方向両側の位置で長手方向に沿って延びるように形成されている。より詳細には、図4に示すように、リブ部120は、2つのレンズ面111,112のうちの光軸方向前方のレンズ面111から離れるとともに、光軸方向後方のレンズ面112から光軸方向後方に突出するように形成されている。
これにより、従来のような光軸方向前方のレンズ面にもリブ部を形成するものに比べ、光軸方向前方のレンズ面111付近にリブ部を設けないことにより、材料を少なくすることができ、コストダウンや冷却時間の短縮化が図られている。また、リブ部が隣接して形成されない光軸方向前方のレンズ面111が、リブ部を形成する際のヒケなどの影響を受けないので、レンズ面111の精度を向上させることが可能となっている。
図2や図4に示すように、各リブ部120は、光軸方向における端面121,122が長手方向に沿った平面形状をなしている。各端面122の長手方向中央には、光軸方向外側に向けて突出する突出部123が形成されている。
突出部123は、fθレンズ100を光走査装置5(筐体50)に取り付けるときに、筐体50に設けられた図示しない凹部に係合させるための部位である。このように、突出部123を筐体50の凹部に係合させることで、筐体50に対するfθレンズ100の位置を容易に決めることができる。なお、本発明において、突出部123は、任意的構成であるので、省略しても構わない。
第1フランジ部150および第2フランジ部160は、fθレンズ100を光走査装置5(筐体50)に取り付けるときに、筐体50に設けられる図示せぬクリップ等によって挟持される部位であり、図3に示すように、レンズ部110に向かって先細り形状となっている。具体的に、第1フランジ部150は、光軸に直交した位置決め用の平面として形成される前面151と、長手方向に対して傾斜(長手方向内側に向かうにつれて他方のレンズ面111側に傾斜)して一方のレンズ面112に繋がる第1傾斜面152とを有している。また、第2フランジ部160も、第1フランジ部150と略同様の前面161および第2傾斜面162を有している。
そして、各フランジ部150,160の各前面151,161は、光軸方向前方のレンズ面111の長手方向両端に隣接して長手方向に沿って延びるように、レンズ面111に連続して形成されている。
また、各フランジ部150,160は、第1傾斜面152(一方の傾斜面)の長手方向に対する角度θ1と、第2傾斜面162(他方の傾斜面)の角度θ2が、異なるようにそれぞれ形成されている。詳しくは、第1傾斜面152の角度θ1が、第2傾斜面162の角度θ2よりも小さな角度となっている。
これにより、fθレンズ100の長手方向に溶融樹脂を流入させる場合において、角度が小さい方の第1傾斜面152を有する第1フランジ部150に対応するキャビティC1(図5参照)を流れる溶融樹脂の流動性を向上させることが可能となっている。また、第1傾斜面152の角度θ1よりも、第2傾斜面162の角度θ2を大きくすることで、第2フランジ部160の長手方向の大きさが第1フランジ部150よりも小さくなっている。そのため、各傾斜面の角度をともにθ1とする構造に比べ、fθレンズ100を長手方向に小型化することが可能となっている。
また、各傾斜面152,162の角度を異なるようにすることで、例えば各傾斜面152,162に対応した位置決め部を光走査装置5(筐体50)に設ける場合には、fθレンズ100の誤組防止も図ることが可能となっている。
<fθレンズの製造方法>
以下に、fθレンズ100の製造方法について詳細に説明する。
本実施形態に係る製造方法では、図5および図6に示すような金型200のキャビティCに溶融樹脂を流し込んだ後、樹脂を固めることで、前述したようなfθレンズ100を成型している。具体的に、金型200は、固定型200Aと固定型200Aに対して移動可能な可動型200Bとからなり、これらの固定型200Aおよび可動型200Bのそれぞれには、fθレンズ100の形状を象った成型面F1,F2が形成されている。
図5に示すように、可動型200Bの成型面F2は、fθレンズ100の第1傾斜面152に対応した第1傾斜成型面252と、fθレンズ100の第2傾斜面162に対応した第2傾斜成型面262とを有している。そして、第1傾斜成型面252は、その長手方向に対する角度θ1が第2傾斜成型面262の角度θ2よりも小さな角度となるように(異なるように)、形成されている。
これにより、第1傾斜成型面252付近を流れる溶融樹脂の流動性を向上させることが可能となっている。
また、各成型面F1,F2の第1傾斜成型面252側には、fθレンズ100の第1フランジ部150の長手方向外側の面153(図3参照)に対応したフランジ外側成型面253が配置されている。そして、このフランジ外側成型面253には、溶融樹脂を注入するためのゲートGが形成されている。
すなわち、第2傾斜成型面262よりも角度が小さな第1傾斜成型面252側を、溶融樹脂を流入するための入口とすることで、ゲート側の傾斜成型面の角度を大きくする場合に比べ、溶融樹脂がキャビティCの入口側で滞留することが抑制されている。そのため、レンズ部110や第2フランジ部160に対応したキャビティC2,C3にまでスムーズに溶融樹脂を行き渡らせることが可能となり、レンズ面精度の向上が図られている。
また、成型面F2は、fθレンズ100の光軸方向後方(一方)のレンズ面112に対応した第1対応面212を有し、成型面F1は、光軸方向前方(他方)のレンズ面111に対応した第2対応面211を有している。そして、ゲートGは、図2に示すようなゲート痕部154のような断面視矩形の流路として形成され、図5に示すように、その中心G1(矩形の中心)が、第1傾斜成型面252と第1対応面212との境界部Bよりも、第2対応面211側に配置されている。なお、図5に示すように、固定型200Aと可動型200Bは、互いに当接する面で型割り面PLを形成している。すなわち、型割り面PLは、リブ部120とレンズ部110の境目であるリブ部120の端面121に相当する位置に形成されている。
これにより、ゲートGの中心G1で最も流速が速くなる溶融樹脂の流れが、第1傾斜成型面252によって阻害されないので、溶融樹脂の流動性の更なる向上が図られている。
さらに、第1傾斜成型面252と第1対応面212との境界部Bは、曲面形状をなしている。曲面形状としては、例えば半径が0.3mm程度の曲面とすることができる。これにより、境界部Bが角張るものに比べ、溶融樹脂の流動性をより高めることが可能となっている。
また、固定型200Aには、fθレンズ100の位置決め用の各前面151,161に対応した2つの平面対応面251,261が、第2対応面211と連続するように一体に形成されている。これにより、fθレンズ100のレンズ面111と位置決め用の前面151,161の位置関係の精度を向上させることが可能となっている。
また、図6に示すように、可動型200Bには、各リブ部120に対応した一対の凹状のリブ対応面220が形成されている。詳しくは、長手方向に直交する断面視において、可動型200Bのみに凹状のリブ対応面220が形成され、固定型200Aには、前述した第2対応面211と、第2対応面211から型割り面PLに向けて延びる側壁対応面230のみが形成され、リブを形成するための凹状のリブ対応面はない。これにより、可動型200Bのみにリブ部120に対応した凹部が形成され、固定型200Aにはリブ部120に対応した凹部が形成されないため、固定型200Aから可動型200Bを引き離す際に、可動型200Bに成形品が残り易くなっている。
また、可動型200Bの各リブ対応面220には、当該リブ対応面220から光軸方向(可動型200Bの移動方向)に出没可能となる押出ピン300が設けられている。詳しくは、押出ピン300は、長手方向に延びる凹状のリブ対応面220の底面において長手方向に所定間隔をあけて複数設けられている。これにより、射出成型後に固まったfθレンズ100の各リブ部120を押出ピン300で押圧するので、レンズ面111,112を押出ピン300で傷つけることなく、可動型200Bの成型面F2からfθレンズ100を押し出すことが可能となっている。
そして、前述したような金型200を用いて射出成型することでfθレンズ100が成型される。具体的には、図7(a)に示すように、まず、固定型200Aに対して可動型200Bを動かすことで、各型200A,200Bを合わせる(第1工程)。
第1工程の後、図7(b)に示すように、各型200A,200BのキャビティC内に溶融樹脂Rを流し込んで固めることで、fθレンズ100を成型する(第2工程)。第2工程の後、図8(a),(b)に示すように、固定型200Aに対して可動型200Bを動かすことで、金型200を開いてfθレンズ100を取り外す(第3工程)。
具体的に、第3工程では、固定型200Aから可動型200Bを引き離すと、図8(a)に示すように、凹状のリブ対応面220が形成されている可動型200Bに、固まったfθレンズ100が食いつくため、可動型200Bにfθレンズ100を残すことが可能となっている。そして、可動型200Bに残ったfθレンズ100は、図8(b)に示すように、そのリブ部120が押出ピン300で押圧されることで、可動型200Bから押し出される。
その後は、ゲートGに対応した部位を切り取ることで、図2に示すようなfθレンズ100が製造されることとなる。
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
リブ部120に対応した凹部(リブ対応面220)がない固定型200Aに成形品(fθレンズ100)が残り難く、リブ部120に対応した凹部のある可動型200Bに成形品が食いつきやすい状態を作ることができるので、可動型200Bに成形品を残すことができる。
また、本実施形態に係る製造方法によれば、光軸方向前方のレンズ面111付近にリブ部が形成されないので、材料が少なくて済み、コストダウンや冷却時間の短縮化を図ることができる。さらには、光軸方向前方のレンズ面111がリブ部を形成する際のヒケなどの影響を受けないので、レンズ面111の精度を向上させることができる。
fθレンズ100の各リブ部120を押出ピン300で押圧するので、レンズ面111,112を押出ピン300で傷つけることなく、可動型200Bの成型面F2からfθレンズ100を取り外すことができる。
平面対応面251,261が第2対応面211と連続するように一体に形成されるので、fθレンズ100のレンズ面111と位置決め用の前面151,161の精度を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。具体的な構成については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
前記実施形態では、長手方向中央が両側よりも外側に向けて膨らむ凸形状をなしているレンズ面111,112を例示したが、本発明はこれに限定されず、長手方向中央が両側よりも内側に向けて凹む凹形状をなしていてもよい。なお、2つのレンズ面の形状は、対称であってもよいし、非対称であってもよい。すなわち、例えば、2つのレンズ面のうち、一方が凸形状をなし、他方が凹形状をなしていてもよい。
前記実施形態では、レンズとしてfθレンズ100を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、本発明のレンズは、互いに対向する2つの長尺状のレンズ面を有するレンズであれば特に限定されず、例えば、長尺状のシリンドリカルレンズなどであってもよい。また、前記実施形態では、対向する2つの長尺面を両方ともレンズ面111,112としたが、本発明はこれに限定されず、2つのうち少なくとも1つの長尺面がレンズ面であればよい。たとえば、一方の面が平面で構成されていても良い。
また、固定型は、成形型において完全に固定されているものではなく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で可動型に対する動きが許容されているものであってもよい。
前記実施形態では、断面視矩形のゲートGを採用したが、本発明はこれに限定されず、例えば断面視円形や断面視楕円形などのゲートを採用してもよい。
なお、本発明のレンズを成形する方法は、本発明のレンズの形状に対応するキャビティを有する金型に樹脂やガラスなどの材料を注入することで成形する方法であれば、具体的な方法は特に限定されない。
100 fθレンズ
110 レンズ部
111,112 レンズ面
120 リブ部
200 金型
200A 固定型
200B 可動型
211 第2対応面
212 第1対応面
220 リブ対応面
C キャビティ

Claims (3)

  1. 互いに対向する2つの長尺状の長尺面を有し、2つのうち少なくとも1つの長尺面がレンズ特性を有するレンズ面となるレンズ部と、
    前記レンズ部のうち前記長尺面の短手方向両側の位置で長手方向に沿って延びるように形成されるとともに、一方の長尺面から突出し、他方の長尺面から離れるように設けられるリブ部と、を備えたレンズの製造方法であって、
    固定型に対して可動型を動かすことで、各型を合わせる第1工程と、
    各型のキャビティ内に材料を流し込んで固める第2工程と、
    固定型に対して可動型を動かすことで、型を開いてレンズを取り外す第3工程と、を備え、
    可動型として、前記リブ部に対応したリブ対応面と、前記一方の長尺面に対応した第1対応面とを有する型を用い、固定型として、前記他方の長尺面に対応した第2対応面を有する型を用いることを特徴とするレンズの製造方法。
  2. 前記可動型には、前記リブ対応面から可動型の移動方向に出没可能となる押出ピンが設けられ、
    前記第3工程の際に、前記押出ピンによって、固まったレンズのリブ部を押圧することで、可動型の成型面からレンズを押し出すことを特徴とする請求項1に記載のレンズの製造方法。
  3. 前記他方の長尺面の長手方向両端に隣接して長手方向に沿って延びる2つの位置決め用の平面に対応した2つの平面対応面が、前記第2対応面と連続するように一体に形成された型を前記固定型として用いることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のレンズの製造方法。
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