JP6076639B2 - オーバーキャップ付き容器 - Google Patents

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本発明は、コーヒーや紅茶等の飲料が充填されるオーバーキャップ付き容器に関する。
従来から、コーヒーや紅茶等の飲料が充填される容器として、飲料の味や風味を良好に維持するために、無菌システムにより、飲料を充填したカップ状の容器本体の開口部を、アルミ蒸着シート等の密封シートにより封止するようにしたものが知られている。
このような容器としては、容器本体の開口部に切刃部材を備えたキャップを取り付け、このキャップにより密封シートを保護するとともに、切刃部材を密封シートに向けて押し込むことにより、密封シートを破断して容器本体を開封することができるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1)。また、流通時等における切刃部材の誤操作や飲み口への汚れの付着を防止するために、キャップの外側にさらにオーバーキャップを取り付けるようにしたオーバーキャップ付き容器が知られている。
特開2009−83899号公報
このようなオーバーキャップ付き容器に充填された飲料を温める際には、飲料は容器ごと電子レンジ等の加熱機器に入れられて加熱される。その際、飲料が過度に加熱されて容器本体が破裂することを防止するために、加熱の前に容器本体を予め開封して、飲料が過度に加熱されても、容器本体の内部の圧力が高まらないようにする必要がある。
しかしながら、従来のオーバーキャップ付き容器では、容器本体を開封するためには、容器本体からオーバーキャップを取り外してから、切刃部材を操作して密封シートを破断する必要がある。また、店頭での加熱後、家に持ち帰る場合などでは、加熱後に再度、容器本体にオーバーキャップを取り付ける必要もある。このように、従来のオーバーキャップ付き容器では、飲料を加熱する際の作業が煩雑であり、より容易に飲料の加熱作業を行うことができる容器が求められていた。
本発明は、上記の問題を解決することを課題とし、飲料の加熱作業を容易に行うことができるオーバーキャップ付き容器を提供することを目的とする。
本発明のオーバーキャップ付き容器は、開口部が密封シートにより封止されるカップ状の容器本体と、前記密封シートを破断して該密封シートに注出口を形成する切刃部材がヒンジを介して回動自在に設けられ、前記容器本体に取り付けられるインナーキャップと、前記インナーキャップの外側に取り付けられて該インナーキャップを覆うオーバーキャップと、を有するオーバーキャップ付き容器であって、前記インナーキャップに前記密封シートに向けて移動可能に設けられ、前記密封シートに向けて移動して該密封シートに圧抜き用の孔を開ける孔開け部と、前記オーバーキャップの前記孔開け部に対応する位置に設けられ、前記密封シートに向けて変形可能な押込み部と、を有し、前記孔開け部が、前記密封シートとは反対側に向けて円弧状に湾曲する初期姿勢から前記密封シートの側に向けて円弧状に湾曲する孔開け姿勢に弾性変形可能な長方形状の薄い板状に形成された板片と、該板片の前記密封シートの側を向く面に設けられ、前記板片が前記孔開け姿勢となったときに前記密封シートに刺さる突起と、を有することを特徴とする。
上記構成においては、前記容器本体の開口部が円形であり、前記孔開け部が前記インナーキャップの中心に設けられるのが好ましい。
本発明によれば、このオーバーキャップ付き容器に充填された飲料を加熱する際、オーバーキャップの着脱作業や切刃部材の操作を行うことなく、押込み部を押すだけの簡単な操作で密封シートに孔を開けることができるので、このオーバーキャップ付き容器に充填された飲料の加熱作業を容易にすることができる。また、オーバーキャップに設けた押込み部を押すことにより、インナーキャップや密封シートに手を触れることなく、密封シートに孔を開けることができるので、加熱作業に際して、インナーキャップの飲み口や密封シートの破断部分に作業者の手が触れることを防止して、このオーバーキャップ付き容器をより衛生的にすることができる。
本発明の一実施の形態であるオーバーキャップ付き容器の一部切欠き断面図である。 図1に示すインナーキャップの平面図である。 図1に示すオーバーキャップ付き容器の密封シートに孔を開けた状態を示す要部拡大断面図である。 図1に示すオーバーキャップ付き容器の開封状態を示す要部拡大断面図である。 図4に示す開封状態のオーバーキャップ付き容器の平面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示す本発明の一実施の形態であるオーバーキャップ付き容器1は、内容物としてコーヒーや紅茶等の飲料が充填された状態で流通させることができ、また、消費者の購入後には、飲料を他の容器等に移すことなく、当該容器1から直接飲むことができるものである。
このオーバーキャップ付き容器1は、合成樹脂により形成された容器本体2を備えている。図示する場合では、容器本体2は、開口部2aの方が底部分2bよりも若干大径のカップ状に形成されており、その開口部2aの形状は円形となっている。容器本体2の内部は充填空間2cとなっており、この充填空間2cに、例えば、コーヒーや紅茶等の飲料(不図示)が充填される。また、容器本体2の開口部2aには、径方向外側に向けて突出するフランジ部2dが一体に設けられている。
飲料が充填された容器本体2の開口部2aは密封シート3により封止される。密封シート3としては、例えば、積層シート等の所定のバリア性を有するシートやフィルム等が用いられる。密封シート3は、容器本体2の開口部2aに対応した円形形状に形成され、例えば熱溶着や接着等の手段により、容器本体2のフランジ部2dに貼り付けられる。このように、密封シート3により容器本体2の開口部2aが封止され、飲料が容器本体2の内部に密封される。
容器本体2の開口部2aには、中蓋とも呼ばれるインナーキャップ4が着脱自在に取り付けられている。このインナーキャップ4は、例えば合成樹脂により形成される。インナーキャップ4は、容器本体2の開口部2aと略同径の円筒状に形成された内壁4aと、この内壁4aの外側に該内壁4aと同心かつ離間して設けられた円筒状の外壁4bとを有している。内壁4aと外壁4bは上端において互いに連結され、フランジ部2dに向けて開口する断面U字形状の側壁部4cを構成している。側壁部4cは、容器本体2の開口部2aからの高さが、所定の範囲(図中左側の部分)が高く、その他の範囲(図中右側の部分)が低くなっており、側壁部4cの高さが高い部分は飲料の飲み口4dとなっている。外壁4bの下端縁には、当該外壁4bよりも大径の円筒状に形成された取付け爪部4eが連結片4fを介して一体に設けられており、この取付け爪部4eがフランジ部2dにアンダーカット係合することにより、インナーキャップ4は容器本体2の開口部2aに着脱自在に取り付けられるようになっている。
連結片4fには、シール片4gが一体に設けられ、このシール片4gがフランジ部2dに接している。これにより、容器本体2の開口部2aとインナーキャップ4との間がシールされ、飲料の漏れ出しが防止される。
側壁部4cの内周側には、内壁4aの下端縁に連ねて底壁4hが一体に設けられている。底壁4hは、側壁部4cの飲み口4dの側から、側壁部4cの高さが低い部分に向けて、その中央部分が容器本体2や密封シート3から離れる方向に凸となる円筒面に形成されている。インナーキャップ4はこの底壁4hの部分により密封シート3を覆っており、密封シート3を流通時等における不意の破断から保護する。
インナーキャップ4には、密封シート3を破断して容器本体2を開封するための切刃部材5が一体に設けられている。切刃部材5はヒンジ6を介してインナーキャップ4の底壁4hに一体に連結されており、このヒンジ6を支点として回動自在となっている。
図2に示すように、切刃部材5は、切刃部5aと、切刃部5aに対してヒンジ6の軸線6aを挟んだ反対側に設けられる一対の操作部5bと、を有している。切刃部5aは、ヒンジ6の軸線6aと内壁4aの内周面とに沿う外形形状を有する平板状に形成され、ヒンジ6の軸線6aよりも飲み口4dの側に配置されている。一対の操作部5bは、ヒンジ6の軸線6aと、ヒンジ6に垂直な辺および、ヒンジ6の軸線6aを挟んで内壁4aの内周面に線対称な円弧辺とを有する略三角形状に形成され、それぞれヒンジ6の軸方向両側に配置されている。図1に示すように、切刃部5aの密封シート3の側を向く面には、その円弧状の外周縁に沿うとともに密封シート3の側に向けて突出する刃5cが一体に設けられている。切刃部5aと操作部5bは一体に形成されており、操作部5bを上方つまり密封シート3から離れる方向に引き上げることにより、ヒンジ6を支点として切刃部5aを密封シート3に向けて回動させることができる。ヒンジ6から刃5cまでの距離は、ヒンジ6から密封シート3までの距離よりも長くなっている。したがって、ヒンジ6を支点として切刃部5aを密封シート3に向けて回動させることにより、刃5cにより密封シート3を破断して、容器本体2を開封することができる。
なお、切刃部材5の形状は、上記形状に限らず、ヒンジ6を支点として回動して密封シート3を破断することができる形状であれば、他の形状であってもよい。
インナーキャップ4には、密封シート3に孔を開けるために、孔開け部7が一体に設けられている。孔開け部7は、インナーキャップ4の底壁4hに、切刃部材5とは別の位置にずらして設けられている。
図1に示すように、孔開け部7は、板片7aと突起7bとを有している。
板片7aは、インナーキャップ4と同一の合成樹脂により、長方形状の薄い板状に形成されており、ヒンジ6の軸線6aに直交するとともにインナーキャップ4の中心を通る直線に沿って配置されている。板片7aの長手方向の一端は、ヒンジ6の軸線6aに平行に配置され、ヒンジ6に隣接した位置において底壁4hに一体に連結されている。また、板片7aの長手方向の他端は、当該一端に対してインナーキャップ4の中心を基準とした点対称の位置において同様に底壁4hに一体に連結されている。板片7aの長さ寸法は、その両端の間隔よりも長くなっており、これにより、板片7aは、その両端部の間において、底壁4hに対して密封シート3とは反対側に向けて円弧状に湾曲している。底壁4hの板片7aの両端の間の部分には、板片7aよりも僅かに幅が広い矩形の貫通孔8が設けられており、板片7aは弾性変形することにより、この貫通孔8を通り抜けて底壁4hに対して密封シート3の側に移動することができるようになっている。
突起7bは、板片7aの密封シート3の側を向く面の、長手方向および幅方向の中央位置に設けられている。突起7bは断面円形に形成され、板片7aから密封シート3の側に向けて突出しており、その先端は尖っている。板片7aが、底壁4hに対して密封シート3とは反対側に向けて円弧状に湾曲する初期姿勢のときには、突起7bは密封シート3から離れており、板片7aが弾性変形により底壁4hに対して密封シート3の側に移動すると、突起7bは板片7aとともに密封シート3の側に移動するようになっている。
このように、孔開け部7は、インナーキャップ4の底壁4hの中心、つまり、切刃部材5とは別の位置にずらして設けられ、密封シート3に向けて移動可能となっている。
なお、切刃部材5、ヒンジ6および孔開け部7は、例えば合成樹脂を用いた射出成形等によりインナーキャップ4と一体に成形することができる。
インナーキャップ4の外側には、外蓋とも呼ばれるオーバーキャップ9が着脱自在に取り付けられている。このオーバーキャップ9は、例えば合成樹脂により形成される。インナーキャップ4はオーバーキャップ9により覆われ、流通時等において、切刃部材5の誤操作により容器本体2が開封されることが防止されるとともに、側壁部4cの飲み口4dへの汚れの付着が防止される。
オーバーキャップ9は、インナーキャップ4の側壁部4cの外周に沿う円筒状の側壁9aと、この側壁9aに連なる天壁9bとを備えた底付き円筒状に形成されている。側壁9aには、当該側壁9aよりも大径の円筒状に形成された取付け円筒部9cが連結片9dを介して一体に設けられている。この取付け円筒部9cの先端には径方向内側に向けてU字形状に突出する係止片9eが一体に設けられており、この係止片9eがインナーキャップ4の取付け爪部4eの先端にアンダーカット係合することにより、オーバーキャップ9はインナーキャップ4の外側に着脱自在に取り付けられるようになっている。
オーバーキャップ9の天壁9bには、容器本体2の底部分2bの外径寸法よりも若干大径に形成された凹部9fが設けられている。この凹部9fは、流通時等において、同種のオーバーキャップ付き容器1を積み重ねる際に、他のオーバーキャップ付き容器1の容器本体2の底部分2bが配置される部分であり、天壁9bと同心の円形に形成されている。
オーバーキャップ9の凹部9fには、インナーキャップ4の切刃部材5を密封シート3に向けて押し込むための押込み部10が一体に設けられている。この押込み部10は、凹部9fの孔開け部7に対応した位置つまりオーバーキャップ9の凹部9fの中心に設けられている。押込み部10は、密封シート3とは反対側に向けた凸となる円形の湾曲壁状に形成されており、凹部9fから密封シート3の側に向けて延びる円錐面9gの下端に連結されている。押込み部10と円錐面9gは、何れも、その軸心がオーバーキャップ9つまり凹部9fの中心と一致している。凹部9f、円錐面9gおよび押込み部10は、何れも、密封シート3に向けて弾性変形自在となっており、また、押込み部10は、その弾性変形により、円錐面9gとの連結部分を支点として、密封シート3とは反対側に向けた凸形状から密封シート3に向けた凸形状へと反転することができるようになっている。
なお、押込み部10は、合成樹脂を用いた射出成形等により、オーバーキャップ9と一体に成形することができる。
次に、このオーバーキャップ付き容器1に充填された飲料を、電子レンジ等の加熱機器により温める際に、密封シート3に、圧抜き用の孔を開ける手順について説明する。
図1に示すように、流通時等においては、オーバーキャップ付き容器1は、孔開け部7の板片7aが密封シート3とは反対側に向けて円弧状に湾曲した初期姿勢となり、突起7bが密封シート3から上方に離れた初期状態となっている。
このオーバーキャップ付き容器1に充填された飲料を、電子レンジ等の加熱機器により温める際には、内圧の上昇により容器本体2が破裂することを防止するために、オーバーキャップ9の押込み部10を押し込んで、密封シート3に孔を開けることができる。
図3に示すように、加熱の前に、オーバーキャップ9に設けられた押込み部10を下方つまり密封シート3の側に向けて押し込むと、オーバーキャップ9の凹部9fと円錐面9gとが密封シート3に向けて弾性変形するとともに、押込み部10が円錐面9gに対して密封シート3の側に反転するように弾性変形して、密封シート3に向けて凸となる湾曲壁となる。そして、このように弾性変形した押込み部10により、インナーキャップ4に設けられた孔開け部7が下方つまり密封シート3に向けて押し込まれ、板片7aが、初期姿勢から、密封シート3の側に向けて円弧状に湾曲する孔開け姿勢に弾性変形する。孔開け部7が押込み部10により押されて孔開け姿勢に弾性変形すると、突起7bが板片7aとともに密封シート3の側に移動し、移動した突起7bが密封シート3に刺さって密封シート3に孔11が開けられる。
このように、オーバーキャップ9に設けた押込み部10を、密封シート3に向けて押し込むことにより、押込み部10とともに孔開け部7を密封シート3に向けて移動させて、密封シート3に孔11を開けることができる。つまり、オーバーキャップ9やインナーキャップ4を容器本体2から取り外すことなく、オーバーキャップ9に設けた押込み部10を密封シート3に向けて押し込むだけの簡単な操作で、密封シート3に孔11を開けることができる。したがって、飲料の加熱の際、オーバーキャップ9の着脱作業や切刃部材5の操作を行うことなく、密封シート3に圧抜き用の孔11を開けることができるので、このオーバーキャップ付き容器1に充填された飲料の加熱作業を容易にすることができる。
また、インナーキャップ4はオーバーキャップ9に覆われているので、オーバーキャップ9に設けた押込み部10を押し込んで密封シート3に孔11を開けても、インナーキャップ4や密封シート3に手が触れることがない。したがって、加熱作業に際して、インナーキャップ4の飲み口4dや密封シート3の破断部分に、例えば店員等の作業者の手が触れることをなくして、このオーバーキャップ付き容器1をより衛生的にすることができる。
さらに、このオーバーキャップ付き容器1では、インナーキャップ4とオーバーキャップ9は、共に、容器本体2の開口部2aの形状に合わせた円形に形成されており、また、押込み部10はオーバーキャップ9の凹部9fの中心に設けられ、孔開け部7はインナーキャップ4の底壁4hの中心に設けられているので、押込み部10は常に孔開け部7の上方に配置されることになる。したがって、インナーキャップ4とオーバーキャップ9とを回転方向に位置合わせすることを不要として、このオーバーキャップ付き容器1の容器本体2へのインナーキャップ4とオーバーキャップ9の取付け作業を容易にすることができる。
密封シート3に孔11が開けられると、オーバーキャップ付き容器1は電子レンジ等の加熱器具に入れられ、飲料が加熱される。このとき、密封シート3に開けられた孔11は、容器本体2の内部の圧力を抜く圧抜き用の孔として機能するので、飲料が過度に加熱されても、容器本体2の内部の圧力は孔11から逃げ、容器本体2が破裂することはない。
また、本実施の形態においては、孔開け部7の板片7aは密封シート3に接近・離反する方向に弾性変形自在であるので、図3に示すように、板片7aを孔開け姿勢としたまま加熱を行うことにより、板片7aを、容器本体2の内部の圧力変動に伴う密封シート3の上下動に追従させることができる。これにより、容器本体2の内部の圧力を孔11から適度に逃がしつつ、当該孔11を板片7aにより覆って、過度に加熱された飲料が孔11から噴出すことを防止することができる。
図4に示すように、電子レンジ等の加熱機器による飲料の加熱が完了すると、オーバーキャップ9がインナーキャップ4から取り外される。次いで、切刃部材5の操作部5bがさらに上方に引き上げられることにより、切刃部材5がヒンジ6を支点として回動し、密封シート3が切刃部5aの刃5cにより破断されて、密封シート3に注出口12が形成され、容器本体2が開封される。
切刃部材5が回動すると、図5に示すように、インナーキャップ4の内壁4a、切刃部材5の一対の操作部5bおよびヒンジ6に囲まれた略矩形の開口13がインナーキャップ4に形成される。これにより、容器本体2を傾けると、密封シート3の注出口12から注ぎ出された飲料が、この開口13を通じてインナーキャップ4の飲み口4dに注ぎ出されることになる。
容器本体2を開封する際には、切刃部材5を、図4に示す位置よりもさらに奥まで回動させることもできる。この場合、切刃部材5の刃5cにより、孔開け部7の突起7bが上方に押し上げられて、板片7aは孔開け姿勢から初期姿勢に弾性変形する。これにより、突起7bを孔11から離脱させて、密封シート3に開けられた孔11を置換孔として機能させることができる。
飲料を加熱しない場合においても、押込み部10を押して密封シート3に孔を開け、次いでオーバーキャップ9を取り外した後、切刃部材5を図4に示す位置よりもさらに奥まで回動させることにより、密封シート3に開けられた孔11を置換孔として機能させることができる。つまり、押込み部10を、置換孔を形成するために用いることもできる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない
また、前記実施の形態においては、孔開け部7をインナーキャップ4の中心に設けるようにしているが、これに限らず、オーバーキャップ9の押込み部10が押されたときに、当該押込み部10により孔開け部7のみが押され、切刃部材5が押されない位置つまり切刃部材5とは別の位置であれば、他の位置に設けるようにしてもよい。この場合、押込み部10は、オーバーキャップ9の孔開け部7に対応した位置つまり孔開け部7の上方に設けられる。
さらに、前記実施の形態においては、飲料を加熱した後にオーバーキャップ9をインナーキャップ4から取り外すようにしているが、これに限らず、押込み部10を押し込んで密封シート3に孔11を開けた後であって、飲料を加熱する前に、オーバーキャップ9をインナーキャップ4から取り外すようにしてもよい。
さらに、前記実施の形態においては、容器本体2を合成樹脂製としているが、これに限らず、容器本体2を紙コップにより構成するようにしてもよい。
1 オーバーキャップ付き容器
2 容器本体
2a 開口部
2b 底部分
2c 充填空間
2d フランジ部
3 密封シート
4 インナーキャップ
4a 内壁
4b 外壁
4c 側壁部
4d 飲み口
4e 取付け爪部
4f 連結片
4g シール片
4h 底壁
5 切刃部材
5a 切刃部
5b 操作部
5c 刃
6 ヒンジ
6a 軸線
7 孔開け部
7a 板片
7b 突起
8 貫通孔
9 オーバーキャップ
9a 側壁
9b 天壁
9c 取付け円筒部
9d 連結片
9e 係止片
9f 凹部
9g 円錐面
10 押込み部
11 孔
12 注出口
13 開口

Claims (2)

  1. 開口部が密封シートにより封止されるカップ状の容器本体と、前記密封シートを破断して該密封シートに注出口を形成する切刃部材がヒンジを介して回動自在に設けられ、前記容器本体に取り付けられるインナーキャップと、前記インナーキャップの外側に取り付けられて該インナーキャップを覆うオーバーキャップと、を有するオーバーキャップ付き容器であって、
    前記インナーキャップに前記密封シートに向けて移動可能に設けられ、前記密封シートに向けて移動して該密封シートに圧抜き用の孔を開ける孔開け部と、
    前記オーバーキャップの前記孔開け部に対応する位置に設けられ、前記密封シートに向けて変形可能な押込み部と、を有し、
    前記孔開け部が、前記密封シートとは反対側に向けて円弧状に湾曲する初期姿勢から前記密封シートの側に向けて円弧状に湾曲する孔開け姿勢に弾性変形可能な長方形状の薄い板状に形成された板片と、該板片の前記密封シートの側を向く面に設けられ、前記板片が前記孔開け姿勢となったときに前記密封シートに刺さる突起と、を有することを特徴とするオーバーキャップ付き容器。
  2. 前記容器本体の開口部が円形であり、前記孔開け部が前記インナーキャップの中心に設けられる請求項1記載のオーバーキャップ付き容器。
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