JP2015145281A5 - - Google Patents

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飲料容器
本発明は飲料容器に関し、特には容器の密封性を高めて内容物が漏洩することを防ぐとともに、開けやすさも備えた蓋付きの使い捨ての飲料容器に関する。
通常、飲料のテイクアウトの販売時等において、コップ等の容器に飲料を注いだ後に蓋が被せられる。持ち帰る際にコップが揺れて内容物の飲料がこぼれないようにするためである。蓋を被せてコップの開口部を完全に封止してしまう場合、内容物の液こぼれに効果的である。しかし、飲む際に蓋を取り外さなければならず煩雑である。また、蓋の取り外しの際にこぼしてしまうおそれもある。いったん容器に蓋を被せた後には、極力蓋を被せた状態のまま、内容物の飲料を飲むことができればよいといえる。
例えば、蓋にくちばしのように細長く突出した飲み口を備えた蓋付きコップが提案されている(特許文献1参照)。この特許文献1のコップによると、蓋から突出した飲み口に飲料のための小穴が形成されている。このため、蓋を被せた状態のコップを横に倒したり、逆さにしたりしても、飲み口の小穴からの液体(飲料)の流出はほとんどない。しかし、特許文献1のコップは主に乳幼児向けのため、飲み口の小穴から流出可能な液体の量は少ない。仮に小穴の開口量を大きくしてしまうと、液体の流出抑制効果が喪失してしまう。このことから、コップ内の液体の密封性は良好であるものの、一般向け容器とはなりにくい。
この点を踏まえ、コップ等の容器に液体の注ぎ開口部を開放及び閉鎖する作動手段を設けた蓋が提案されている(特許文献2参照)。特許文献2の機構の蓋によると、液体の注ぎ開口部を大きく形成することができ、しかも開閉可能であるため、使い勝手は向上した。しかし、それに伴って蓋の機構は複雑化して製品単価も上昇しやすい。主に特許文献2の蓋によると、使い捨て目的ではなく、何回もの使用を前提としている。
現状、大半のテイクアウト用の飲料容器の場合、紙コップ等の容器体の開口部にドーム状の盛り上がり部分を備えた蓋体が被せられる。そして、盛り上がり部分に口をつけ、盛り上がり部分の端に設けられた流出穴から容器内の飲料を飲む。ところが、現状の容器によると容器体と蓋体の密着性は十分ではなく、液漏れへの対応が急がれていた。また、蓋体を付けたまま飲料を飲む場合、容器体の高さに盛り上がり部分の高さも加わるため、容器の傾け具合と実際の飲料の液面の感覚が捉えにくくなる。特に、ホット飲料の場合、容器を傾ける加減が定まらず、思わず熱い飲料を飲みこむことが指摘されている。
このような経緯から、容器から安易に中身の飲料がこぼれることがなく、しかも、低廉に仕上げることができ、さらには、コップから飲料を飲む感覚に近づけた新規な容器に対する要望が高まっていた。
特表2003−506179号公報(WO01/012031) 特表2011−512304号公報(WO2009/103817)
本発明は、前記の点に鑑みなされたものであり、飲料の販売時に使用される蓋体を伴った容器において、容器から安易に中身の飲料がこぼれることがなく、しかも、低廉に仕上げることができ、さらには、取り扱いが極めて簡単であり、コップから飲料を飲む感覚に近づけた新規な飲料容器を提供するものである。
すなわち、請求項1の発明は、上部開口の内側に内周摺動部及び前記内周摺動部の外側に外周鍔部が延設されてなるカップ状の容器本体と、前記容器本体の前記内周摺動部及び前記外周鍔部に着脱しかつ回動自在に嵌着する内嵌合部を有する蓋体とを有し、前記容器本体の前記内周摺動部及び前記外周鍔部には当該容器本体内の飲料を外部へ注出するための部分凹部からなる注出凹部が形成されており、前記蓋体にはその回動により前記容器本体の注出凹部と対応する飲み口連通部が形成されてなることを特徴とする飲料容器に係る。
請求項2の発明は、前記注出凹部が対向して前記容器本体に2か所形成されており、前記蓋体には一の注出凹部に対応する飲み口連通部と他の注出凹部に対応する外気連通部とが形成されている請求項1に記載の飲料容器に係る。
請求項3の発明は、前記内周摺動部の下部直径が該内周摺動部の上部直径よりも大きく、かつ、前記内嵌合部の下部直径が該内嵌合部の上部直径よりも大きく形成されていて、前記容器本体の前記内周摺動部の内側に前記蓋体の前記内嵌合部が嵌着する請求項1または2に記載の飲料容器に係る。
請求項4の発明は、前記蓋体に該蓋体を回動するための回動つまみ部が設けられている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の飲料容器に係る。
請求項5の発明は、前記蓋体に排気部が形成されている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の飲料容器に係る。
請求項6の発明は、前記蓋体に該蓋体を取り外すための開閉つまみ部が設けられている請求項1ないし5のいずれか1項に記載の飲料容器に係る。
請求項7の発明は、前記蓋体の蓋面部に補助段部が設けられている請求項1ないし6のいずれか1項に記載の飲料容器に係る。
請求項8の発明は、前記容器本体の胴部外周面を被覆するスリーブが備えられる請求項1ないし7のいずれか1項に記載の飲料容器に係る。
請求項9の発明は、前記飲料容器がホット飲料のための飲料容器である請求項1ないし8のいずれか1項に記載の飲料容器に係る。
請求項10の発明は、前記飲料容器が使い捨て用である請求項1ないし9のいずれか1項に記載の飲料容器に係る。
請求項1の発明に係る飲料容器によると、上部開口の内側に内周摺動部及び前記内周摺動部の外側に外周鍔部が延設されてなるカップ状の容器本体と、前記容器本体の前記内周摺動部及び前記外周鍔部に着脱しかつ回動自在に嵌着する内嵌合部を有する蓋体とを有し、前記容器本体の前記内周摺動部及び前記外周鍔部には当該容器本体内の飲料を外部へ注出するための部分凹部からなる注出凹部が形成されており、前記蓋体にはその回動により前記容器本体の注出凹部と対応する飲み口連通部が形成されてなるため、飲料の販売時に使用される蓋体を伴った容器において、容器から安易に中身の飲料がこぼれることがなく、低廉に仕上げるとともに取り扱いが極めて簡単であり、コップから飲料を飲む感覚に近づけることができる。
請求項2の発明に係る飲料容器によると、請求項1の発明において、前記注出凹部が対向して前記容器本体に2か所形成されており、前記蓋体には一の注出凹部に対応する飲み口連通部と他の注出凹部に対応する外気連通部とが形成されているため、一の注出凹部を飲料が流通する際に他の注出凹部は空気の流路となる。
請求項3の発明に係る飲料容器によると、請求項1または2の発明において、前記内周摺動部の下部直径が該内周摺動部の上部直径よりも大きく、かつ、前記内嵌合部の下部直径が該内嵌合部の上部直径よりも大きく形成されていて、前記容器本体の前記内周摺動部の内側に前記蓋体の前記内嵌合部が嵌着するため、容器としての密性が向上し、飲料は飲料容器から漏洩しにくくなる。同時に、蓋体嵌着時の節度感を感じることができる。
請求項4の発明に係る飲料容器によると、請求項1ないし3のいずれかの発明において、前記蓋体に該蓋体を回動するための回動つまみ部が設けられているため、利用者は回動つまみ部に指をかけて蓋体を回すことができ、蓋体の回動はきわめて容易になる。
請求項5の発明に係る飲料容器によると、請求項1ないし4のいずれかの発明において、前記蓋体に排気部が形成されているため、湯気を逃がして容器内部の圧力を下げることができる。
請求項6の発明に係る飲料容器によると、請求項1ないし5のいずれかの発明において、前記蓋体に該蓋体を取り外すための開閉つまみ部が設けられているため、開閉つまみ部を上方に引っ張ることで蓋体を簡単に取り外すことができる。
請求項7の発明に係る飲料容器によると、請求項1ないし6のいずれかの発明において、前記蓋体の蓋面部に補助段部が設けられているため、容器本体の内周摺動部と蓋体の内嵌合部との嵌着性能をより高めることができる。
請求項8の発明に係る飲料容器によると、請求項1ないし7のいずれかの発明において、前記容器本体の胴部外周面を被覆するスリーブが備えられるため、容器本体からの熱伝導は抑制される。
請求項9の発明に係る飲料容器によると、請求項1ないし8のいずれかの発明において、前記飲料容器がホット飲料のための飲料容器であるため、容器を傾ける程度は容器本体の同じとな、必要以上に傾けて飲料をこぼしたり、思わず熱い飲料を飲みこんだりする等の不具合に有効に対処できる。
請求項10の発明に係る飲料容器によると、請求項1ないし9のいずれかの発明において、前記飲料容器が使い捨て用であるため、テイクアウト目的での提供に好適であり、1回ごとの使用であるため衛生的である。
本発明の飲料容器の容器本体と蓋体の分離状態の側面図である。 容器本体及び蓋体の平面図である。 容器本体の全体斜視図である。 蓋体の背面側の斜視図である。 内周摺動部及び内嵌合部の部分拡大断面図である。 閉状態の飲料容器の平面図である。 閉状態の飲料容器の縦断面図である。 開状態の飲料容器の平面図である。 開状態の飲料容器の縦断面図である。 スリーブを装着した容器本体の構造断面図である。 他の例の蓋体の部分拡大断面図である。
本発明の飲料容器1は、図1の分離状態の側面図から把握されるように容器本体10と蓋体50から構成される。飲料容器1は主に、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、デパート、飲食店等における飲料の販売時、さらにはビュッフェ形式等の提供、ケータリング、仕出し、宅配サービス等に用いられる蓋付きの容器である。容器本体10に飲料が充填され、ここに蓋体50が被せられ、顧客に提供される。そして、蓋体50を備えていることから、飲料容器1が揺れても内容物である飲料がこぼれにくくしている。さらに、後述の蓋体50の操作により簡単に飲料を飲むことができる特徴を備える。はじめに、各図に基づいて飲料容器1の構造を説明する。
容器本体10は図2(平面図)及び図3(斜視図)に開示のとおり、上部開口11の内側に内周摺動部12が形成され、同内周摺動部12の外側に外周鍔部13(容器フランジ部)が延設される。容器本体10の側面は胴部15、底面は底部16であり、容器本体10はカップ状に形成される。内周摺動部12と胴部15は内周段部14を介して接続される。そして、容器本体10の内周摺動部12及び外周鍔部13には、容器本体10内の飲料を外部へ注出するための部分凹部24からなる注出凹部20が形成されている。注出凹部20は飲料の流路となる。円滑な流出のため部分凹部24は内周摺動部12及び外周鍔部13の双方に形成され断面視で緩やかなL字状の窪みである(図7、9参照)。
注出凹部20は互いに対する配置で容器本体10に2か所形成される。上部開口11の円周上の180°の対位置(直径上)の配置である。後述するように、一の注出凹部20を飲料が流通する際、他の注出凹部20は空気の流通部位となる。両注出凹部20は同形状であり、便宜上第1注出凹部21と第2注出凹部22とした。図3中、符号41はスリーブ受部である。
蓋体50は図2及び図4(背面側の斜視図)に開示のとおり、容器本体10の内周摺動部12及び外周鍔部13に着脱しかつ回動自在に嵌着する内嵌合部52を備える。また、蓋体50には、その回動により容器本体10の注出凹部20と対応する飲み口連通部60が形成される。当該蓋体50は容器本体10の内周摺動部12の内側に嵌り込む内嵌合の形態である。そのため、蓋面部51は蓋鍔部53よりも押し下げられて蓋段部54が形成され、内嵌合部52が備えられる。図示の蓋体50は上下逆さであるので蓋面部51は突き出ている。
そして、蓋体50には、一の注出凹部20(21または22のいずれか)に対応する飲み口連通部60が形成される。同時に他の注出凹部20に対応する外気連通部61も形成される。飲み口連通部60は飲料の流路となり外気連通部61は空気の流路となる。蓋体50における飲み口連通部60と外気連通部61の配置は注出凹部20と同様に内嵌合部52の円周上の180°の対位置(直径上)の配置である。飲み口連通部60は飲料の流路であるため、外気連通部61よりも大きく形成される。具体的には蓋段部54を湾曲面状の切り取った形状である。飲み口連通部60を経由して飲料を飲む際、注出凹部20に被さる蓋鍔部53が邪魔になるため、外周鍔部13の注出凹部20の開口に合わせて蓋鍔部53は鍔欠き部55として切り取られる。
蓋体50は容器本体10に嵌着された後、蓋体50自体の回動により注出凹部20は開閉される。そこで、蓋体50には蓋体自体を回動するための回動つまみ部70が蓋面部51に設けられる。回動つまみ部70は図2、4から把握されるように両端の膨らんだ棒形状である。飲料容器1の利用者は、回動つまみ部70の両端の膨端部71に指をかけて時計回りまたは反時計回りに蓋体50を回すことができる。蓋面部51に回動つまみ部70が備えられているため、蓋体50の回動はきわめて容易になる。
また、図示の蓋体50には開閉つまみ部75が設けられる。蓋体50は蓋鍔部53を備える構造であるため、開閉つまみ部75は蓋鍔部53に設けられる。開閉つまみ部75は嵌着時に容器本体10の外周鍔部13よりも張り出すため、いったん蓋体50を容器本体10に被せて嵌着した後に蓋体50を取り外す際、開閉つまみ部75を上方に引っ張ることで蓋体50は簡単に取り外される。例えば、飲料等を継ぎ足す場合に便利である。
さらに図示の開閉つまみ部75は鍔欠き部55の対位置に設けられている。鍔欠き部55を一方の注出凹部20に合わせると、追従して開閉つまみ部75は他方の注出凹部20に位置する。そのことから、連通溝62は開閉つまみ部75の蓋鍔部53内に形成される。連通溝62は外気連通部61とともに飲料容器1外部の空気を容器本体10内部に誘導して圧力差を解消し内容物である飲料を注出凹部20及び飲み口連通部60から流出しやすくするための空気の通り道である。
加えて、蓋体50には排気部65が形成される。排気部65は容器本体10に蓋体50を被せて嵌合した後の水蒸気の抜け穴(ベント)である。容器本体10に熱い飲料を充填して蓋体50を嵌着した場合、発生する湯気が飲料容器1の内部に充満する。すると容器内部の圧力が高まり、不用意に蓋体50が外れるおそれがある。そこで、容器内部の圧力を下げる程度の小穴が排気部65として形成される。
そのほか、図示しないものの、蓋体50の蓋面部51または回動つまみ部70には、回動方向を示す矢印または言語表示(例えば「まわす」)等を付してもよい。また、どこから飲むことができるのかを示す言語表示(例えば「のみくち」)等を付してもよい。さらには、熱い飲料の場合の適宜の注意喚起の言語表示(例えば「熱い」)を付してもよい。加えて、これらの内容を示すための点字またはユニバーサルデザインによる表示を付してもよい。
図5の部分拡大縦断面図は、容器本体10の内周摺動部12と蓋体50の内嵌合部52の嵌着時の様子である。内周摺動部12の上方側(上部開口11側)はその下方側よりも僅かに窄められている。これと同様に、内嵌合部52の上方側はその下方側よりも僅かに窄められている。これまでの図示から理解されるように、自在な回動のため内周摺動部12も内嵌合部52も横断面形状は円形である。そこで、各部位はそれぞれの直径の大きさに基づいて表現することができる。すなわち、内周摺動部12の下端31となる下部直径Dc1は、同内周摺動部12の上端32となる上部直径Dc2より大きく(Dc1>Dc2)形成される。同様に、内嵌合部52の下端81となる下部直径Dt1は、同内嵌合部52の上端82となる上部直径Dt2より大きく(Dt1>Dt2)形成される。
内周摺動部12と内嵌合部52の形状は必ずしも図示の形状には限定されない。ただし、後述するように、成形の都合上、内周摺動壁33と内嵌合壁83の壁面状に仕上げられる。内周摺動部12及び内嵌合部52に設けられた角度は、容器の上下方向の垂直軸Axから容器の内側に向けておよそ1ないし7°の適宜の傾斜である。傾斜角度は成形時の脱型、蓋体の嵌め込みやすさ、容器自体の形状、及び大きさ等を勘案して規定される。また、内周摺動部12の内周摺動壁33に対して内嵌合部52の内嵌合壁83または下端81が当接しているので双方間で密着は高く容器としての密性が向上する。そのため、飲料は飲料容器1から漏洩しにくくなる。
また、飲料容器1を倒したり落としたりした場合、容器本体10の外周鍔部13がテーブルや地面と衝突する。このような場合、衝突時に加わる力は外周鍔部13から内嵌合部52に伝わる。ここで、既述のとおり、容器本体10の内周摺動部12の上部開口11側が窄まっているため、内嵌合部52は衝突時の力により内周摺動部12の下方側へ押し込まれ、結果的に内周摺動部12と内嵌合部52の嵌着が強まる。従って、容器本体に蓋体を嵌着した後の飲料容器は、転倒や落下等の衝撃に対しても飲料の液漏れを抑制することができる。
いったん容器本体10の内周摺動部12に蓋体50の内嵌合部52が嵌着された場合、不用意に蓋体50は容器本体10から外れにくくなる。具体的には、蓋体50の離脱時に内嵌合部52の下端81は移動しようとする。しかし、内周摺動部12の上端32は下端81に対して抵抗するように作用する。このため、内嵌合部52の下端81の移動は抑制され、蓋体50の安易な脱離は抑制される。また自明ながら、蓋体50を容器本体10に装着する際に適度な抵抗が生じる。しかし、蓋体50を嵌着する際、内周摺動部12の上端32を蓋体50の内嵌合部52の下端81が通過すると、その後は無理なく自然に内周摺動部12は内嵌合部52に嵌り込む。従って、本発明の飲料容器の利用者は、蓋体の嵌着時に生じる音、感触、抵抗等からはっきりとした節度感を感じることができ、同時に、嵌合不具合の有無の確認も容易になる。
これより図6ないし図9を用い、本発明の使用時の様子を説明する。図6は飲料容器1の平面視、図7は飲料容器1の縦断面図である。図7の蓋体50は図2(a)のX−X線における断面図に対応し、容器本体10は図2(b)のZ−Z線における断面図に対応する。図6及び7の状態は蓋体50を容器本体10に嵌着して封止した状態である。特に、飲料の販売時等の液漏れしにくくした状態である。図6の容器本体10において、いずれの注出凹部20の部分凹部24も蓋体50の蓋鍔部53により覆われる。
さらに図7のとおり、内周摺動部12に形成される部分凹部24の窪みは内周摺動壁33の上下方向の全体に設けられるのではなく、内周摺動部12の下端31付近(内周摺動壁33の下方側)を残して設けられる。この内周摺動壁33と内嵌合部52の内嵌合壁83またはその下端81は当接(密着)しているため、容器本体10と蓋体50の相互間での密着は高い。また容器本体10の内周摺動部12の下端31は途切れることなく円周状につながっている。従って、飲料容器としての密性は確保され、内容物である飲料は安易に上部開口から漏れ出さなくなる。
次に示す図8は飲料容器1の平面視、図9は飲料容器1の縦断面図である。図9の蓋体50は図2(a)のY−Y線における断面図に対応し、容器本体10は図2(b)のZ−Z線における断面図に対応する。図8及び9の状態も蓋体50を容器本体10に嵌着した状態である。特に、飲料を飲むために蓋体50を操作した状態である。前掲の図6と比較して、図8のように、蓋体50は90°回動される。具体的には利用者は回動つまみ部70を指でつまみ、鍔欠き部55が注出凹部20(部分凹部24)の直上位置に達するまでひねる。こうすることによって、一の注出凹部20(図示では第1注出凹部21)は蓋鍔部53から露出する。そして、蓋鍔部53に形成された連通溝62は他の注出凹部20(図示では第2注出凹部22)の直上に位置する。
続く図9から把握されるように、注出凹部20(第1注出凹部21)の部分凹部24に対して蓋体50の蓋段部54に形成された飲み口連通部60が向き合う。すると、飲料容器1の内部から、飲み口連通部60、注出凹部20、及び外周鍔部13に至る飲料の流路が形成される。すなわち、飲料容器1の利用者が飲料を飲む際、鍔欠き部55近傍の注出凹部20の位置の外周鍔部13に口を付けて同飲料容器1を傾ければ内部の飲料は自然に口内に流れ込む(図中、矢印Ao参照)。同時に、注出凹部20(第2注出凹部22)の部分凹部24に対して蓋体50の蓋段部54に形成された外気連通部61が向き合う。また、部分凹部24の上端は外周鍔部13の途中まで形成されている。すると、飲料容器1の外部から、連通溝62、部分凹部24、及び外気連通部61に至る空気の流路が確保される(図中、矢印Ai参照)。すなわち、飲料容器1の内部と外部の圧力差は生じず、飲料は円滑に流出可能となる。
飲料容器1内の飲料を飲み残した場合、再び蓋体50を回動して鍔欠き部55から注出凹部20が見えなくなる位置まで再び蓋体50を回動して注出凹部20を閉じることができる。こうすれば、いつでも必要なときに利用者は飲料容器1内の飲料を飲むことができる。しかも、注出凹部20近傍の外周鍔部13は蓋体50の蓋鍔部53により覆われるため、露出が避けられて衛生的である。
これまでに詳述してきた飲料容器において、蓋体は、公知の樹脂シートの成形品よりなり、具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂シートやポリ乳酸等の生分解性の合成樹脂シートを使用することができる。合成樹脂シートの厚さは適宜ではあるものの、概ね1.5mm以下の厚さである。これらの合成樹脂シートは真空成形により図示の蓋体の形状に成形される。
容器本体については、図示の形状が確保される限りその材質は特段制約されない。たとえば、紙製、木製、金属製、その他樹脂製とすることもできる。その中においても、蓋体と同様に公知の樹脂シートの成形品とすることができる。そして、真空成形により図示の容器本体の形状に成形される。
容器本体と蓋体の両方とも前記の樹脂シートの成形品とすることにより、材料費の軽減に加えて、大量生産が可能となり製造単価を低廉に抑えることができる。従って、テイクアウト時に使用される使い捨て用(ディスポーザブル)の飲料容器となる。1回ごとの使用となり衛生的である。
詳述の飲料容器内に充填する飲料の種類は特段制約されない。水、ジュースや炭酸飲料等の清涼飲料水、乳飲料、アルコール飲料、カクテル、その他地域ごとに特産の飲料等である。既述のとおり、蓋体の簡単な操作により飲み残しがあっても液漏れが抑制されるため、極めて利便性が高い。その中においても、コーヒー、紅茶、各種のお茶、ココア、ホットチョコレート、ホットミルク、ホットワイン(グリューヴァイン)、その他加温した酒類等のホット飲料、さらにはスープ類の容器の用途に適している。コールド飲料の場合、たいてい蓋体にストローをさして飲むことができる。しかし、ホット飲料の場合、ストローから飲むことは少なく飲料容器(カップ)から直接飲料を飲むことになる。
ホット飲料用の飲料容器とした場合、蓋体を通じての飲料容器からの液漏れを抑制できるとともに、飲み残した際も密封性が確保されるため極めて好都合である。加えて、図9等から理解されるように、蓋体は容器本体に対して内側に嵌合するため、飲料容器自体の全高は容器本体とほとんど変わらない。つまり、利用者が飲料を飲もうとするときの飲料容器の傾け具合と実際の飲料の液面の感覚の不一致は無くなる。特に、利用者がホット飲料を飲もうとする場合、飲料容器を傾ける程度は容器本体の同じであるため、必要以上に傾けて飲料をこぼしたり、思わず熱い飲料を飲みこんだりする等の不具合に有効に対処できる。
図10の構造断面図は、容器本体10の胴部15にスリーブ40を装着して胴部15の外周面を被覆した状態である。スリーブ40は円錐台形状の筒体であり、段状に張り出したスリーブ受部41と接触する。スリーブ40は必要に応じて接着剤、両面テープ等によりスリーブ受部41と接合される。そこで、スリーブ40と容器本体10の胴部15の間に間隙42が形成される。容器本体10を樹脂シートから形成した場合、樹脂シートの厚さが薄いためホット飲料の熱は胴部15を通じて利用者の手に伝導してしまい、利用者は熱さのため容器本体10を持つことができない。そこで、スリーブ40を胴部15の外周面に装着すると、間隙42を介するため、直接の熱伝導は抑制され、手で持った際に熱く感じにくくなる。スリーブ40は比熱等を考慮して紙製等であり、適宜の印刷がその表面に施される。また、コールド飲料を容器本体に充填した際にもスリーブ40の別の効果が生じる。通常、氷入りのコールド飲料を容器本体に充填すると胴部15に結露が生じる。しかし、スリーブ40が備えられているため、コールド飲料の冷たさの熱伝導が抑制されるとともに、利用者は結露の水滴により手を濡らすことなく飲料容器1を手に持つことができる。
図11は他の例の蓋体50Aを容器本体10に嵌着した際の部分拡大縦断面図である。図中、既述の蓋体50と共通する部位には同一符号を用いる。蓋体50Aでは、蓋体50Aの蓋面部51に補助段部56が設けられる。図示では蓋面部51から下がった蓋段部54に補助段部56が設けられる。蓋面部51(蓋段部54)における補助段部56の形成位置は、内嵌合部52の直下よりも僅かに内側であり、飲み口連通部60及び外気連通部61を除いて円弧状に形成れる。内周摺動部12と内嵌合部52の嵌着は比較的強固で安定している。補助段部56が加わることにより、内周摺動部12の下方の内周段部14と胴部15(図示ではスリーブ受部41)との段差のある部位に対しても隙間が埋められる。このため、嵌着性能を高めることができる。加えて、補助段部56により蓋体50の構造強度が増し撓み変形への耐性も生じる。なお、容器本体の内周摺動部に着脱しかつ回動自在に嵌着する蓋体の内嵌合部の構造は、必ずしも図示の構造に限定されず、公知の嵌着構造を採用することができる。例えば、双方に凸部と凹部を備えて組み合わせた多段形状の構造等である。
本発明の飲料容器は、飲料の飲みやすさと、飲み残し時の密封性を高めて内容物である飲料の漏洩を抑えた利便性の高い蓋付きの飲料容器である。
1 飲料容器
10 容器本体
11 上部開口
12 内周摺動部
13 外周鍔部
14 内周段部
20 注出凹部
24 部分凹部
31 内周摺動部の下端
32 内周摺動部の上端
33 内周摺動壁
40 スリーブ
41 スリーブ受部
50 蓋体
51 蓋面部
52 内嵌合部
53 蓋鍔部
54 蓋段部
55 鍔欠き部
56 補助段部
60 飲み口連通部
61 外気連通部
62 連通溝
65 排気部
70 回動つまみ部
75 開閉つまみ部
81 内嵌合部の下端
82 内嵌合部の上端
83 内嵌合壁
Dc1 内周摺動部の下部直径
Dc2 内周摺動部の上部直径
Dt1 内嵌合部の下部直径
Dt2 内嵌合部の上部直径
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