JP6072808B2 - 血液バッグ及びそれを備えた血液バッグシステム - Google Patents

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Description

本発明は、軟質な材料で袋状に形成されたバッグ本体を有する血液バッグ及びそれを備えた血液バッグシステムに関する。
近年、患者が必要とする成分だけを輸血する成分輸血が広汎に行われている。この成分輸血を行う場合、ドナーから採取した血液(全血)を複数の血液成分に分けて収容、保存するための血液バッグシステムが用いられる。
この種の血液バッグシステムは、ドナーに対して採血針を刺した直後に流出する所定量の血液(初流血)を収容するための初流血バッグ(血液バッグ)と、初流血の後に流出する血液を収容するための採血バッグとを備える。初流血には皮膚片や皮膚常在菌等が混入することがあるが、このような血液バッグシステムによれば、輸血用血液から初流血を確実に除去することができる。
そして、初流血バッグに収容された初流血は、該初流血バッグに接続された採血ホルダーを介して採血管内に移送されて輸血のための検査用血液として供されるため、その必要採取量が定められている。
そのため、通常、初流血バッグには必要採取量の初流血が収容されたことを示す目印が付されており、初流血の液位が該目印に到達した時に初流血の初流血バッグへの流入を停止している。
しかしながら、軟質な材料で袋状に形成された初流血バッグを利用する場合、初流血を採取する際に、採血針と初流血バッグとを結ぶチューブ内の空気が初流血バッグ内に流入するため、該空気によって該初流血バッグが膨らむことがある(例えば、特開2008−178553号公報参照)。初流血バッグ内に流入する空気量は、血液バッグシステムの仕様や減菌方法などによってバラツキがあるため、一定量に制御することは容易でない。
そのため、初流血バッグ内の初流血の液位が所定の目印に到達した時に該初流血の初流血バッグへの流入を停止したとしても、初流血の採取量に過不足が生じ、必要採取量以上の初流血を確実に採取することができないこともあり得る。
ところで、初流血バッグに採取された初流血は、該初流血バッグに接続された採血ホルダーを介して採血管に移送される。この場合、一般的に、作業者は、初流血バッグ内の空気が前記採血管内に流入しないように、腰をかがめた状態で移送作業を行うため、作業者に多大な負担がかかる。
初流血バッグ内の空気が採血管内に流入することを防止すると共に初流血の採血管への移送作業の負担を軽減可能にした初流血バッグとして、袋状のバッグ本体内を仕切壁(隔壁)によって血液収容部と空気収容部とに区画し、血液収容部に血液流入部と血液流出部とを設けたものが知られている。
(例えば、特開2008−110043号公報、特開2008−131962号公報、及び国際公開第2010/041603号パンフレット参照)。
しかしながら、上述した特開2008−110043号公報等の従来技術では、必要採取量の初流血を血液収容部に収容した状態で該血液収容部内に空気が存在しているので、その空気量によって血液収容部の膨らみ方が変わり、初流血採取量にバラツキが生じるおそれがある。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、血液バッグ内に流入した空気量にかかわらず血液バッグ内に一定量の血液を採取することができ、該血液バッグ内の血液を採血管に移送する場合に、作業者の負担を軽減することができると共に該採血管内に前記空気が流入することを抑えることができる血液バッグ及びそれを備えた血液バッグシステムを提供することを目的とする。
[1] 本発明に係る血液バッグシステムは、軟質な材料で袋状に形成されて初流血を収容可能なバッグ本体を有する血液バッグ前記初流血を除去した後の血液を収容するための採血バッグと、前記採血バッグに収容され前記血液を複数の血液成分に分けると共に各成分を異なるバッグに収容する分離処理部と、を備えた血液バッグシステムであって、前記バッグ本体は、血液流入部が設けられた第1収容部と、血液流出部が設けられた第2収容部と、前記バッグ本体内を前記第1収容部と前記第2収容部とに仕切る隔壁によって構成されて該第1収容部と該第2収容部とを連通する連通路と、を有し、前記血液流出部は、前記血液流入部に対向する位置に設けられ、前記バッグ本体は、前記連通路が閉塞されるように折り曲げ可能に構成されていることを特徴とする。
本発明の血液バッグシステムによれば、バッグ本体内を血液流入部が設けられた第1収容部と血液流出部が設けられた第2収容部とに仕切る隔壁によって連通路を構成しているので、第2収容部内の空気を第1収容部に排出して該第2収容部内に初流血(以下、単に血液と言うことがある。)のみを収容することができると共に、第1収容部の前記空気による膨らみが前記第2収容部の膨らみに与える影響を小さくすることができる。これにより、血液バッグに一定量の血液を採取することができる。
また、このような血液バッグを用いれば、該血液バッグを下垂配置で使用した場合は勿論、該血液バッグを水平配置で使用した場合であっても、血液採取中に第2収容部を第1収容部よりも鉛直下方に配置することにより、第2収容部内の空気が第1収容部に排出されて該第2収容部内に血液のみを収容することができるため、血液バッグに一定量の血液を採取することができる。
さらに、第2収容部内の空気を第1収容部に排出した状態でバッグ本体における前記連通路の箇所を折り曲げることにより、該連通路の流路を閉塞して該空気の第2収容部への流入を阻止することができる。これにより、血液流出部に接続された採血ホルダー及び採血管を作業者の操作し易い位置に配置しても該採血管内に前記空気が流入することはない。よって、作業者の負担を軽減することができると共に該採血管内に前記空気が流入することを抑えることができる。
[2] 上記の血液バッグシステムにおいて、前記血液流入部の開口部は、前記連通路における前記第1収容部側の開口部に対向していてもよい。
このような構成によれば、血液流入部の開口部が連通路における第1収容部側の開口部に対向しているので、該血液流入部から流入した血液を前記連通路に容易に導くことができる。
[3] 上記の血液バッグシステムにおいて、前記隔壁は、前記連通路の幅方向に沿って互いに対向して一対設けられていてもよい。
このような構成によれば、隔壁が連通路の幅方向に沿って互いに対向して一対設けられているので、第2収容部内に収容された血液が第1収容部に流入することを前記一対の隔壁によって好適に抑えることができる。
[4] 上記の血液バッグシステムにおいて、前記バッグ本体は、軟質なシート材を重ね、該シート材の周縁のシール部において融着又は接着することにより構成され、前記シール部は、前記第1収容部の周縁の第1シール部分と、前記第2収容部の周縁の第2シール部分とを有していてもよい。
このような構成によれば、第1収容部の周縁の第1シール部分と第2収容部の周縁の第2シール部分とが独立して形成されているので、第1収容部の空気による膨らみが第2収容部の膨らみに与える影響をさらに小さくすることができる。
[5] 上記の血液バッグシステムにおいて、前記第2シール部分の幅方向に沿った外形寸法は、前記第1シール部分の幅方向に沿った外形寸法よりも小さく設定されていてもよい。
このような構成によれば、第2シール部分の幅方向の外形寸法を第1シール部分の幅方向の外形寸法よりも小さく設定しているので、第2収容部及び第2シール部分を人手によって把持し易くすることができる。これにより、前記採血ホルダー及び前記採血管の位置が調整し易くなる。
[6] 本発明に係る血液バッグシステムは、軟質な材料で袋状に形成されて初流血を収容可能なバッグ本体を有する血液バッグ前記初流血を除去した後の血液を収容するための採血バッグと、前記採血バッグに収容され前記血液を複数の血液成分に分けると共に各成分を異なるバッグに収容する分離処理部と、を備えた血液バッグシステムであって、前記バッグ本体は、血液流入部が設けられた第1収容部と、血液流出部が設けられた第2収容部と、前記バッグ本体内を前記第1収容部と前記第2収容部とに仕切る隔壁によって構成されて該第1収容部と該第2収容部とを連通する連通路と、を有し、前記血液流入部は、チューブ状に構成された状態で前記連通路に向かって延出し、前記血液流入部の開口部が、前記第1収容部内に位置していることを特徴とする。
このような構成によれば、血液流入部がチューブ状に構成されると共に連通路に向かって延出し、該血液流入部の開口部が第1収容部内に位置しているので、該開口部と連通路との間の距離を短くすることができる。これにより、血液流入部から流入した血液をより確実に第2収容部内に導くことができる。すなわち、血液流入部から流入した血液が直接的に第1収容部内に貯留されることを抑えることができる。
本発明に係る血液バッグ軟質な材料で袋状に形成されて血液を収容可能なバッグ本体を備える血液バッグであって、前記バッグ本体は、血液流入部が設けられた第1収容部と、血液流出部が設けられた第2収容部と、前記バッグ本体内を前記第1収容部と前記第2収容部とに仕切る隔壁によって構成されて該第1収容部と該第2収容部とを連通する連通路と、を有し、前記隔壁のうち前記第2収容部を構成する壁面には、前記第1収容部に向かって前記連通路に寄る傾斜部が形成され、前記隔壁のうち前記第1収容部を構成する壁面には、前記第1収容部を構成する側壁面に対して略直角に連なる平坦部が形成されていることを特徴とする
このような構成によれば、隔壁のうち第2収容部を構成する壁面に形成された傾斜部が、前記第1収容部に向かって連通路に寄っているので、該傾斜部を介して第2収容部内の空気を第1収容部内に円滑に導くことができる。また、隔壁のうち第1収容部を構成する壁面に形成された平坦部が、該第1収容部を構成する側壁面に対して略直角に連なっているので、第1収容部内の空気が連通路を介して第2収容部内に流入することを好適に抑えることができる。
[8] 上記の血液バッグシステムにおいて、前記連通路を構成する壁部には、前記バッグ本体内に収容された初流血量を確認可能な表示手段が付されていてもよい。
このような構成によれば、バッグ本体内に収容された血液量を確認可能な表示手段が連通路を構成する壁面に付されているので、血液バッグの血液採取量を簡単に確認することができ、血液採取量の調整が行い易くなる。
[9] 上記の血液バッグシステムにおいて、前記隔壁は、前記バッグ本体の幅方向略中央に位置した状態で該バッグ本体の幅方向に沿って延在しており、前記連通路は、前記バッグ本体の両端側に一対設けられていてもよい。
このような構成によれば、隔壁がバッグ本体の幅方向略中央に位置した状態で該バッグ本体の幅方向に沿って延在しているので、第1収容部の空気による膨らみが第2収容部の膨らみに与える影響を一層小さくすることができる。また、一対の連通路を隔壁の両端側に設けているので、隔壁の一方の端部側にのみ連通路を設けた場合と比較して、血液流入部から流入した血液を第2収容部に円滑に導くことができる。
このような構成によれば、血液バッグ内に一定量の初流血を採取することができる。
10] 上記の血液バッグシステムにおいて、前記第1収容部には前記血液バッグ内の全ての空気が収容され、前記第2収容部には前記初流血のみが収容されてもよい。
このような構成によれば、第1収容部に血液バッグ内の全ての空気が収容され、第2収容部に血液のみが収容されるので、血液バッグ内に流入した空気量にかかわらず該血液バッグ内に一定量の血液を確実に採取することができる。また、血液バッグ内の血液を採血管に移送する場合に採血管内に空気が流入することを確実に抑えることができる。
11] 本発明に係る血液バッグシステムは、初流血を収容するための血液バッグと、前記初流血を除去した後の血液を収容するための採血バッグと、前記採血バッグに収容され前記血液を複数の血液成分に分けると共に各成分を異なるバッグに収容する分離処理部と、を備えた血液バッグシステムであって、前記血液バッグは、上述した[7]に記載の血液バッグであることを特徴とする。
本発明に係る血液バッグシステムによれば、上述した血液バッグと同様の効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る血液バッグシステムの平面図である。 図2Aは図1に示す初流血バッグの拡大平面図であり、図2Bは前記初流血バッグに初流血を採取した状態を示す拡大平面図である。 図3Aは前記初流血バッグ内の初流血を採血管内に移送する際に、前記初流血バッグを手指で挟むと共に折り曲げた状態を示した一部省略斜視図であり、図3Bは前記初流血バッグ内の初流血を採血管内に移送する際に、前記初流血バッグを鋭角に折り曲げた状態を示した一部省略斜視図である。 図4Aは第1変形例に係る初流血バッグの平面図であり、図4Bは第2変形例に係る初流血バッグの平面図であり、図4Cは第3変形例に係る初流血バッグの平面図である。 図5Aは第4変形例に係る初流血バッグの平面図であり、図5Bは第5変形例に係る初流血バッグの平面図である。
以下、本発明に係る血液バッグ及び血液バッグシステムについて好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
血液バッグシステム12は、複数の成分を含有する血液を比重の異なる複数の成分(例えば、軽比重成分、中比重成分、及び重比重成分の3つの成分、あるいは、軽比重成分及び重比重成分の2つの成分)に遠心分離し、各成分を異なるバッグに分けて収容、保存するためのものである。
本実施形態に係る血液バッグシステム12は、全血から白血球及び血小板を除去した残余の血液成分を血漿及び濃厚赤血球の2つの成分に遠心分離し、血漿及び濃厚赤血球を異なるバッグに分けて収容、保存するように構成されている。
図1に示すように、血液バッグシステム12は、ドナーから血液(全血)を採取する血液採取部14と、全血から所定の血液成分を除去する前処理部16と、所定成分が除去された残余の血液成分を遠心分離して複数の血液成分に分けると共に各成分を異なるバッグに収容(貯留)する分離処理部18とを有する。
血液採取部14は、採血針20と、一端が採血針20に接続された第1採血チューブ22と、第1採血チューブ22の他端に接続されたY字状の分岐コネクタ24と、封止部材(破断連通部材)26を介して分岐コネクタ24に接続された第2採血チューブ28と、第2採血チューブ28の他端に接続された親バッグ(採血バッグ)30と、分岐コネクタ24を介して第1採血チューブ22に連通する分岐チューブ32と、分岐チューブ32の他端に接続されてドナーに対して採血針20を刺した直後に流出する所定量の血液(初流血)を収容(貯留)するための初流血バッグ(血液バッグ)10とを有する。
採血針20には、使用前までは、キャップ34が装着されており、使用後はニードルガード36が装着される。ニードルガード36は、第1採血チューブ22に長手方向に沿って移動可能に配設されている。封止部材26は、初期状態では流路が閉塞しているが、破断操作を行うことで流路が開通するように構成されたものである。
分岐チューブ32の途中部位には、分岐チューブ32の流路を閉塞及び開放するクランプ38が設けられている。このクランプ38は、一旦閉じたら開かないように構成されている。このようなクランプ38としては、例えば、特公平5−23792号公報に開示されたクランプと同様のものを用いることができる。
初流血バッグ10には、採血ホルダー40が接続されており、この採血ホルダー40に採血管42(図2B参照)を装着することにより、初流血バッグ10内の初流血が減圧状態(真空状態)の採血管42内に移送される。初流血バッグ10の詳細な説明は後述する。
前処理部16は、封止部材44を介して親バッグ30に接続された入口側チューブ46と、入口側チューブ46から導かれた血液から所定細胞(例えば、白血球及び血小板)を除去するためのフィルタ48と、フィルタ48にて所定細胞が除去された残余の血液成分を分離処理部18に導くための出口側チューブ50とを有する。
封止部材44は、上述した封止部材26と同様の構成及び機能を有している。なお、後述する封止部材62、72についても同様である。出口側チューブ50の途中部位には、出口側チューブ50の流路を閉塞及び開放するクランプ52が設けられている。
分離処理部18は、出口側チューブ50から導かれた前記血液成分を収容(貯留)する第1子バッグ(第1バッグ)54と、第1子バッグ54内の血液成分を遠心分離して得られた上清成分を収容及び保存する第2子バッグ(第2バッグ)56と、赤血球保存液を収容する薬液バッグ(第3バッグ)58と、第1子バッグ54、第2子バッグ56、及び薬液バッグ58に接続された移送ライン60とを有する。
第1子バッグ54は、フィルタ48で所定細胞が除去された残余の血液成分を収容(貯留)するためのバッグと、当該血液成分を遠心分離して得られた沈降成分(濃厚赤血球)を保存するためのバッグとを兼ねている。
移送ライン60は、破断可能な封止部材62を介して第1子バッグ54に接続された第1チューブ64と、第1チューブ64の他端に接続されたY字状の分岐コネクタ66と、分岐コネクタ66と第2子バッグ56とを接続する第2チューブ68と、分岐コネクタ66と薬液バッグ58とを接続する第3チューブ70と、第3チューブ70の他端に設けられた破断可能な封止部材72と、を含む。
次に、本実施形態に係る初流血バッグ10について説明する。図2Aに示すように、初流血バッグ10は、左右対称に構成されたバッグ本体80を有している。バッグ本体80は、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィンのような軟質樹脂製の可撓性を有するシート材を重ね、その周縁のシール部81において融着(熱融着、高周波融着)又は接着し、袋状に構成されたものである。
また、バッグ本体80は、平面視で矩形状に構成されており、血液流入部82と、血液流入部82が設けられた空気収容部としての第1収容部84と、第1収容部84に連通して一対の隔壁86、88によって構成された連通路90と、連通路90に連通する初流血収容部としての第2収容部92と、第2収容部92に設けられた血液流出部94とを備える。
血液流入部82は、バッグ本体80の一端部における幅方向略中央に設けられた状態で分岐チューブ32の他端に接続されている。なお、血液流入部82は、第1収容部84を構成する壁面に開口している。
第1収容部84は、バッグ本体80の長手方向に沿って第2収容部92と並んで配置されている。また、第1収容部84は、採血針20から血液流入部82までの採血ライン(第1採血チューブ22、分岐コネクタ24、及び分岐チューブ32)内の空気量のバラツキを吸収できる大きさに設定されており、平面視でバッグ本体80の短手方向に長い矩形状に形成されている。これにより、前記採血ライン内の空気を第1収容部84内に確実に収容することができると共にバッグ本体80が長尺化することを抑えることができる。
各隔壁86、88は、バッグ本体80内を第1収容部84と第2収容部92に仕切るものであって、バッグ本体80の幅方向に延在すると共にその端面同士が対向している。すなわち、各隔壁86、88の端面は連通路90の一部を構成している。
連通路90は、第2収容部92の容量を超過した分の初流血(超過初流血という。)を貯留する超過初流血貯留部としても機能する。また、連通路90は、バッグ本体80の幅方向略中央に位置している。すなわち、連通路90の第1収容部84側の開口部は、血液流入部82の開口部と対向する。そのため、血液流入部82から第1収容部84内に流入された初流血を連通路90に容易に導くことができる。
連通路90は、第1収容部84及び第2収容部92の各々よりも幅狭に形成されている。これにより、第1収容部84の空気による膨らみが第2収容部92の膨らみに与える影響を小さくすることができる。また、連通路90内における超過初流血の液位の変化率を第2収容部92内における初流血の液位の変化率よりも大きくすることができるので、超過初流血の採取量の微調整を簡単に行うことができる。
連通路90の幅寸法L1は、第2収容部92の幅寸法L2よりも小さく、例えば、前記幅寸法L2の30%〜60%の範囲に設定するのが好ましい。この場合、第1収容部84の空気による膨らみが第2収容部92の膨らみに与える影響を適度に小さくすることができると共に、血液流入部82から流入した初流血を円滑に第2収容部92に導くことができる。
なお、連通路90の長さ寸法(バッグ本体80の長手方向に沿った寸法、各隔壁86、88の厚さ寸法)は、任意に設定可能であり、この長さ寸法を変更することにより超過初流血の採取可能量を容易に調整することができる。本実施形態では、超過初流血の採取可能量は、第2収容部92の容量に対して10%程度の容量に設定されている。
第2収容部92は、所定量(必要初流血量であって、例えば、25mL)の初流血を収容可能な程度の大きさに設定されている。血液流出部94は、バッグ本体80の他端部における幅方向略中央に設けられている。また、血液流出部94には、採血ホルダー40が取り付けられている。
ところで、ドナーに対して採血針20を刺した直後に流出する初流血には、皮膚片や皮膚常在菌等が混入することがある。そのため、本実施形態の血液バッグシステム12においては、ドナーから輸血用の血液(全血)を採取する前段階で、初流血を輸血のための検査用血液として採取する。
本実施形態において初流血を採取する場合、初流血バッグ10は、初流血が鉛直上方からバッグ本体80内に流入するように配置(下垂配置、図2Aに示すように配置)される。
初流血採取では、封止部材26を初期状態(閉塞状態)にすると共にクランプ38を開放状態とした上で採血針20をドナーに対して刺入する。そうすると、ドナーから流出した初流血が採血針20を介して第1採血チューブ22に導かれると共に、前記採血ライン(第1採血チューブ22、分岐コネクタ24、及び分岐チューブ32)内の空気が血液流入部82から第1収容部84内に流入し、第1収容部84が膨らむ。
そして、第1採血チューブ22に流入した初流血は、分岐コネクタ24及び分岐チューブ32を介して血液流入部82から第1収容部84内に流入され、連通路90を介して第2収容部92に導かれる。このとき、第2収容部92内の初流血の液位が上昇すると共に、第2収容部92内の空気が該初流血に押されて連通路90を介して第1収容部84内に排出される。
その後、初流血の液位が所定位置(例えば、第2収容部92と連通路90の境界部)に達した時点でクランプ38を閉じ、初流血バッグ10への初流血の採取を停止する(図2B参照)。ここで、例えば、初流血を第2収容部92の容量(必要採取量)よりも多く採取したい場合には、初流血のバッグ本体80内への流入を継続して超過初流血を連通路90内に貯留し、連通路90内における超過初流血の液位が所定の位置に達した時点でクランプ38を閉じるようにしても構わない。
初流血バッグ10内への初流血の採取が完了した状態では、第2収容部92の空気が第1収容部84内に排出されて第2収容部92内に初流血のみが収容されている。すなわち、第1収容部84には初流血バッグ10内の全ての空気(略全ての空気)が収容されると共に第2収容部92には初流血のみが収容される。
そして、各隔壁86、88によって連通路90を構成しているので、第1収容部84の空気による膨らみが第2収容部92の膨らみに与える影響は小さい。そのため、初流血バッグ10に一定量の初流血が採取されることとなる。
また、バッグ本体80内に流入する空気量が血液バッグシステム12の仕様や滅菌方法によってバラツク場合であっても、そのバラツキを第1収容部84で吸収することができるので、該第1収容部84内の空気が第2収容部92に流入することはない。
初流血バッグ10への初流血への採取が完了すると、採血ホルダー40に採血管42を装着することによって、バッグ本体80内の初流血を減圧状態(真空状態)の採血管42内に移送する。
このとき、例えば、図3Aに示すように、バッグ本体80における連通路90の箇所を手指Hで押さえると共に該箇所を折り曲げて該連通路90の流路を閉塞させた状態で血液流出部94の採血ホルダー40側の開口部(外側開口部)を略水平方向に指向するようにすれば、作業者は腰をかがめることなく楽な姿勢で採血管42への初流血の移送作業を行うことができると共に、第2収容部92から第1収容部84に排出した空気が第2収容部92に流入することを阻止することができる。これにより、初流血バッグ10内の初流血を採血管42内に移送する際に、作業者の負担を軽減することができると共に採血管42内に空気が流入することを抑えることができる。
また、例えば、図3Bに示すように、バッグ本体80における連通路90の箇所を鋭角に折り曲げれば、該箇所を手指Hで押さえることなく連通路90の流路を閉塞することができると共に血液流出部94の外側開口部を上方に指向させることができる。この場合にも図3Aの場合と同様の効果を奏することができる。
初流血採取が終了すると、封止部材26に対して破断操作を行って、第2採血チューブ28の流路を開通させることにより、所定量の血液(全血)を親バッグ30に採取する。その後、親バッグ30の全血の白血球及び血小板をフィルタ48で除去し、残余の血液成分を第1子バッグ54に移送する。そして、図示しない遠心分離移送装置を用いて、第1子バッグ54の血液成分を血漿及び濃厚赤血球の2つの成分に分離し、血漿及び濃厚赤血球を異なるバッグ(第1子バッグ54と第2子バッグ56)に分けて収容、保存する。
本実施形態によれば、バッグ本体80内を血液流入部82が設けられた第1収容部84と血液流出部94が設けられた第2収容部92とに仕切る一対の隔壁86、88によって連通路90を構成しているので、第2収容部92内の空気を第1収容部84に排出して第2収容部92内に初流血のみを収容することができると共に、第1収容部84の前記空気による膨らみが第2収容部92の膨らみに与える影響を小さくすることができる。これにより、初流血バッグ10に一定量の初流血を採取することができる。
また、第2収容部92内の空気を第1収容部84に排出した状態でバッグ本体80における連通路90の箇所を折り曲げることにより、前記空気の第2収容部92への流入を阻止することができる。これにより、血液流出部94に接続された採血ホルダー40及び採血管42を作業者の操作し易い位置に配置しても採血管42内に前記空気が流入することはない。よって、作業者の負担を軽減することができると共に採血管42内に前記空気が流入することを抑えることができる。
本実施形態では、一対の隔壁86、88を連通路90の幅方向に沿って互いに対向するように設けているので、第2収容部92に収容された初流血が第1収容部84に流入することを一対の隔壁86、88によって好適に抑えることができる。
本実施形態において、採血ベッドの構造や前記採血ラインの取り回し等によっては、初流血が略水平方向からバッグ本体80内に流入するように初流血バッグ10を配置(水平配置)した状態で、初流血を採取しても構わない。
このような場合であっても、初流血採取中に第2収容部92を第1収容部84よりも鉛直下方に配置することにより、第2収容部92内の空気が第1収容部84に排出されて第2収容部92内に血液のみを収容することができるため、初流血バッグ10に一定量の血液を採取することができる。
本実施形態では、上述した血液バッグシステム12において、初流血バッグ10に換えて図4Aに示す第1変形例に係る初流血バッグ10aを採用してもよい。なお、第1変形例では、上述した初流血バッグ10と共通する構成には同一の参照符号を付し、重複する説明を省略する。後述する第2〜第5変形例に係る初流血バッグ10b〜10eについても同様である。
図4Aに示すように、初流血バッグ10aでは、バッグ本体80aのシール部96の構成が上述したバッグ本体80のシール部81の構成と異なる。シール部96は、第1収容部84の周縁の第1シール部分98と、第1シール部分98とは独立して形成された第2収容部92の周縁の第2シール部分100とを有している。すなわち、第1シール部分98と第2シール部分100とは別体に構成されている。
また、第2シール部分100の幅方向に沿った外形寸法L4は、第1シール部分98の幅方向に沿った外形寸法L3よりも小さく設定されている。この場合、第2収容部92及び第2シール部分100を人手によって把持し易くなるので、血液流出部94の外側開口部の向きを一層容易に変更することができる。
本変形例に係る初流血バッグ10aでは、連通路90が形成されるように第1シール部分98と第2シール部分100とが固着されている。すなわち、このようなバッグ本体80aでは、第1シール部分98と第2シール部分100の固着部分において一対の隔壁102、104が形成されることとなる。
本変形例によれば、第1収容部84の周縁の第1シール部分98と第2収容部92の周縁の第2シール部分100とが独立して形成されているので、第1収容部84の空気による膨らみが第2収容部92の膨らみに与える影響をさらに小さくすることができる。
また、本実施形態では、上述した血液バッグシステム12において、初流血バッグ10に換えて図4Bに示す第2変形例に係る初流血バッグ10bを採用してもよい。
図4Bに示すように、初流血バッグ10bでは、バッグ本体80bの血液流入部106の構成が上述したバッグ本体80の血液流入部82の構成と異なる。血液流入部106は、チューブ状に構成された状態で連通路90に向かって延出しており、その一端が分岐チューブ32に接続されると共にその他端が第1収容部84内に位置している。すなわち、本変形例では、血液流入部106の開口部が第1収容部84内に位置することになる。
本変形例によれば、血液流入部106の開口部と連通路90との間の距離を短くすることができるので、血液流入部106から流入した初流血をより確実に第2収容部92内に導くことができる。つまり、血液流入部106から流入した初流血が直接的に第1収容部84内に貯留されることを抑えることができる。
さらに、本実施形態では、上述した血液バッグシステム12において、初流血バッグ10に換えて図4Cに示す第3変形例に係る初流血バッグ10cを採用してもよい。
図4Cに示すように、初流血バッグ10cでは、バッグ本体80cの各隔壁108、110の構成が上述したバッグ本体80の各隔壁86、88の構成と異なる。各隔壁108、110のうち第1収容部84を構成する壁面には、第1収容部84を構成する側壁面に対して略直角に連なる平坦部114が形成されている。また、各隔壁108、110のうち第2収容部92を構成する壁面には、第1収容部84に向かって連通路90に寄る傾斜部116が形成されている。
本変形例によれば、各隔壁108、110のうち第1収容部84を構成する壁面に形成された平坦部114が、第1収容部84を構成する側壁面に対して略直角に連なっているので、第1収容部84内の空気が連通路90を介して第2収容部92内に流入することを好適に抑えることができる。
また、各隔壁108、110のうち第2収容部92を構成する壁面に形成された傾斜部116が、第1収容部84に向かって連通路90に寄っているので、各傾斜部116を介して第2収容部92内の空気を第1収容部84内に円滑に導くことができる。
また、本実施形態では、上述した血液バッグシステム12において、初流血バッグ10に換えて図5Aに示す第4変形例に係る初流血バッグ10dを採用してもよい。
図5Aに示すように、初流血バッグ10dでは、バッグ本体80dの連通路90を構成する壁部にバッグ本体80d内に収容された初流血量を確認可能な複数の目印(表示手段)118が付されている。この場合、初流血バッグ10dの初流血採取量を簡単に確認することができるため、初流血採取量の調整が行い易くなる。
さらに、本実施形態では、上述した血液バッグシステム12において、初流血バッグ10に換えて図5Bに示す第5変形例に係る初流血バッグ10eを採用してもよい。
図5Bに示すように、初流血バッグ10eでは、バッグ本体80eの幅方向略中央に位置した状態で該バッグ本体80eの幅方向に沿って延在した隔壁120によって一対の連通路90a、90bが形成されている。すなわち、一対の連通路90a、90bは、隔壁120の両端側に設けられている。
また、シール部81のうち第2収容部92の一端側(第1収容部84が位置する側)を構成する部位には、第1収容部84に向かって第2収容部92の幅が広がる方向に傾斜した案内部122が形成されている。
本変形例によれば、隔壁120がバッグ本体80eの幅方向略中央に位置した状態で該バッグ本体80eの幅方向に沿って延在しているので、第1収容部84の空気による膨らみが第2収容部92の膨らみに与える影響を一層小さくすることができる。
また、一対の連通路90a、90bを隔壁120の両端側に設けているので、隔壁120の一方の端部側にのみ連通路90a又は連通路90bを設けた場合と比較して、血液流入部82から流入した初流血を第2収容部92に円滑に導くことができる。
さらに、シール部81のうち第2収容部92の一端側を構成する部位に一対の案内部122を形成しているので、各案内部122を介して第2収容部92内の空気を第1収容部84に円滑に導くことができる。
上記において、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能なことは言うまでもない。
例えば、本発明に係る血液バッグは、初流血バッグに限定されず、他の用途に用いられる血液バッグであってもよい。

Claims (11)

  1. 軟質な材料で袋状に形成されて初流血を収容可能なバッグ本体(80、80a〜80e)を有する血液バッグ(10、10a〜10e)
    前記初流血を除去した後の血液を収容するための採血バッグ(30)と、
    前記採血バッグ(30)に収容され前記血液を複数の血液成分に分けると共に各成分を異なるバッグ(54、56)に収容する分離処理部(18)と、を備えた血液バッグシステム(12)であって、
    前記バッグ本体(80、80a〜80e)は、
    血液流入部(82、106)が設けられた第1収容部(84)と、
    血液流出部(94)が設けられた第2収容部(92)と、
    前記バッグ本体(80、80a〜80e)内を前記第1収容部(84)と前記第2収容部(92)とに仕切る隔壁(86、88、102、104、108、110、120)によって構成されて該第1収容部(84)と該第2収容部(92)とを連通する連通路(90、90a、90b)と、を有し、
    前記血液流出部(94)は、前記血液流入部(82、106)に対向する位置に設けられ、
    前記バッグ本体(80、80a〜80e)は、前記連通路(90、90a、90b)が閉塞されるように折り曲げ可能に構成されていることを特徴とする血液バッグシステム12)。
  2. 請求項1記載の血液バッグシステム12)において、
    前記血液流入部(82、106)の開口部は、前記連通路(90)における前記第1収容部(84)側の開口部に対向していることを特徴とする血液バッグシステム12)。
  3. 請求項1記載の血液バッグシステム12)において、
    前記隔壁(86、88、102、104、108、110)は、前記連通路(90)の幅方向に沿って互いに対向して一対設けられていることを特徴とする血液バッグシステム12)。
  4. 請求項1記載の血液バッグシステム12)において、
    前記バッグ本体(80a)は、軟質なシート材を重ね、該シート材の周縁のシール部(96)において融着又は接着することにより構成され、
    前記シール部(96)は、前記第1収容部(84)の周縁の第1シール部分(98)と、前記第2収容部(92)の周縁の第2シール部分(100)とを有することを特徴とする血液バッグシステム12)。
  5. 請求項4記載の血液バッグシステム12)において、
    前記第2シール部分(100)の幅方向に沿った外形寸法(L4)は、前記第1シール部分(98)の幅方向に沿った外形寸法(L3)よりも小さく設定されていることを特徴とする血液バッグシステム12)。
  6. 軟質な材料で袋状に形成されて初流血を収容可能なバッグ本体(80b)を有する血液バッグ(10b)
    前記初流血を除去した後の血液を収容するための採血バッグ(30)と、
    前記採血バッグ(30)に収容され前記血液を複数の血液成分に分けると共に各成分を異なるバッグ(54、56)に収容する分離処理部(18)と、を備えた血液バッグシステム(12)であって、
    前記バッグ本体(80b)は、血液流入部(106)が設けられた第1収容部(84)と、
    血液流出部(94)が設けられた第2収容部(92)と、
    前記バッグ本体(80b)内を前記第1収容部(84)と前記第2収容部(92)とに仕切る隔壁(86、88)によって構成されて該第1収容部(84)と該第2収容部(92)とを連通する連通路(90)と、を有し、
    前記血液流入部(106)は、チューブ状に構成された状態で前記連通路(90)に向かって延出し、
    前記血液流入部(106)の開口部が、前記第1収容部(84)内に位置していることを特徴とする血液バッグシステム12)。
  7. 軟質な材料で袋状に形成されて血液を収容可能なバッグ本体(80c)を備える血液バッグ(10c)であって、
    前記バッグ本体(80c)は、血液流入部(82)が設けられた第1収容部(84)と、
    血液流出部(94)が設けられた第2収容部(92)と、
    前記バッグ本体(80c)内を前記第1収容部(84)と前記第2収容部(92)とに仕切る隔壁(108、110)によって構成されて該第1収容部(84)と該第2収容部(92)とを連通する連通路(90)と、を有し、
    前記隔壁(108、110)のうち前記第2収容部(92)を構成する壁面には、前記第1収容部(84)に向かって前記連通路(90)に寄る傾斜部(116)が形成され、
    前記隔壁(108、110)のうち前記第1収容部(84)を構成する壁面には、前記第1収容部(84)を構成する側壁面に対して略直角に連なる平坦部(114)が形成されていることを特徴とする血液バッグ(10c)。
  8. 請求項1記載の血液バッグシステム12)において、
    前記連通路(90)を構成する壁部には、前記バッグ本体(80d)内に収容された初流血量を確認可能な表示手段(118)が付されていることを特徴とする血液バッグシステム12)。
  9. 請求項1記載の血液バッグシステム12)において、
    前記隔壁(120)は、前記バッグ本体(80e)の幅方向略中央に位置した状態で該バッグ本体(80e)の幅方向に沿って延在しており、
    前記連通路(90a、90b)は、前記バッグ本体(80e)の両端側に一対設けられていることを特徴とする血液バッグシステム12)。
  10. 請求項1記載の血液バッグシステム12)において、
    前記第1収容部(84)には前記血液バッグ(10、10a〜10e)内の全ての空気が収容され、
    前記第2収容部(92)には前記初流血のみが収容されることを特徴とする血液バッグシステム12)。
  11. 初流血を収容するための血液バッグ(10)と、
    前記初流血を除去した後の血液を収容するための採血バッグ(30)と、
    前記採血バッグ(30)に収容され前記血液を複数の血液成分に分けると共に各成分を異なるバッグ(54、56)に収容する分離処理部(18)と、を備えた血液バッグシステム(12)であって、
    前記血液バッグ(10)は、請求項記載の血液バッグ(10)であることを特徴とする血液バッグシステム(12)。
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