JP5860326B2 - 血液成分分離用装置の姿勢保持具 - Google Patents

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Description

本発明は、血液を各血液成分に遠心分離するために用いられる血液成分分離用装置の姿勢を保持する血液成分分離用装置の姿勢保持具に関する。
近年、全血輸血に代わって、血液中の必要な成分のみを患者に輸血する成分輸血、さらには、血漿製剤を製造するための血漿採取などが行われるようになってきている。このため、従来、プラスチック製の血液バッグに入れられた血液を遠心分離し、赤血球、白血球、血小板等の比重の差を利用して沈殿させて、各々の成分を取り出す血液成分の分離が、血液事業の分野において行われている。
図11に示すように、血液成分の分離に用いられる従来の血液バッグ60は、プラスチック製の略長方形状のバッグ本体61と、バッグ本体61に接続されたポート62と、同じくバッグ本体61と連通するように接続された送液チューブ63、64、65とにより構成されている。尚、送液チューブ64、65の末端には、分離した血液成分(血漿成分、白血球成分)を貯留するための子バッグ(図示せず)がそれぞれ接続される。
また、血液バッグ60を用いた血液成分の分離は、以下のようにして行われていた。まず、採取された血液は、送液チューブ63を介してバッグ本体61内に貯留され、その後、遠心分離される。これにより、バッグ本体61内の血液は、図11に示すような赤血球層Aと、血漿層Bと、血小板を含んだ白血球層Cとに分離する。次に、送液チューブ64を連通状態にして、バッグ本体61が加圧される。これにより、血漿層Bが送液チューブ64を介して当該送液チューブ64の末端に接続された子バッグに移送される。次に、送液チューブ65を連通状態にして、バッグ本体61が加圧される。これにより、白血球層Cが送液チューブ65を介して当該送液チューブ65の末端に接続された別の子バッグに移送され、各血液成分の分離が完了する。
しかし、血液中に占める白血球成分は他の成分に比して少なく、図11に示す従来の血液バッグ60では、赤血球層Aと血漿層Bとの間に、白血球層Cがごく薄い層として分離される。このため、バッグ本体61を加圧して、血漿層Bを、送液チューブ64を介して子バッグに移送した後、白血球層Cを、送液チューブ65を介して別の子バッグに移送する際、赤血球成分を白血球成分に混入させずに、あるいは赤血球層Aに白血球成分を残存させずに移送することは容易でなかった。すなわち、従来の血液バッグ60では、白血球成分をうまく回収することは困難であった。
また、白血球層Cを、子バッグに移送するためにバッグ本体61内で移動させると、バッグ本体61の内面に白血球成分がくっつき、全ての白血球成分を回収することは困難であった。
そこで、最近、これらの問題点を解消することが可能な血液成分分離用血液バッグとして、図12に示すようなものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図12に示すように、この血液成分分離用血液バッグ66は、血液を貯留するためのバッグ本体67と、採血した血液をバッグ本体67に移送するようにバッグ本体67と接続された送液チューブ68とを備えている。バッグ本体67は、バッグの両端部に位置し、血液成分分離後にそれぞれ赤血球層A、血漿層Bを貯留する第1バッグ部69、第2バッグ部70と、第1バッグ部69と第2バッグ部70の中間部に位置し、血液成分分離後に白血球層Cを貯留する第3バッグ部71とからなり、第3バッグ部71の幅は第1及び第2バッグ部69、70の幅よりも短く設定されている。また、第1、第2及び第3バッグ部69、70、71には、血液成分分離後にその内容物を取り出すためのポート72、73、74がそれぞれ設けられている。
この血液成分分離用血液バッグ66の構成によれば、血液成分分離後に、第1バッグ部69と第3バッグ部71の境界部、及び、第3バッグ部71と第2バッグ部70の境界部をそれぞれシールした後、第1、第2及び第3バッグ部69、70、71を切り離すことができる。これにより、他の血液成分を混入させることなく、純粋な各血液成分に分離することが可能となり、特に、白血球成分の回収率を向上させることが可能となる。
特許第4431929号公報
ところで、血液は、そのヘマトクリット値及び液量によって赤血球成分の量や血漿量が異なる。ヘマトクリット値は、血液中に占める血球の体積の割合を示す数値であり、成人男性で40〜50%程度、成人女性で35〜45%程度が正常値である。尚、このヘマトクリット値は、何らかの原因で正常値よりも低くなったり高くなったりすることもある。
このように、血液のヘマトクリット値にはある程度のバラツキがあり、白血球成分の回収率をより向上させるためには、ヘマトクリット値を考慮した新たな血液成分分離用装置の開発が必要不可欠である。
そこで、本発明者らは、白血球成分の回収率をより向上させるべく鋭意研究を重ね、ヘマトクリット値を考慮した血液成分分離用装置の発明をするに至り、それと同時に、この血液成分分離用装置を用いて血液を各血液成分に分離する遠心分離を安定的に行うことが可能となる血液成分分離用装置の姿勢保持具の発明をするに至った。
本発明は、従来技術における前記課題を解決するためになされたものであり、白血球成分の回収率をより向上させることが可能となる血液成分分離用装置を用いて、血液を各血液成分に分離する遠心分離を安定的に行うことができるように、前記血液成分分離用装置の姿勢を保持する血液成分分離用装置の姿勢保持具を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明に係る血液成分分離用装置の姿勢保持具の構成は、第1貯留部と、第2貯留部と、前記第1貯留部と前記第2貯留部との間に設けられ、前記第1及び第2貯留部のそれぞれと可撓性を有するチューブからなる第1及び第2接続部を介して連通する第3貯留部とを含む血液貯留部と、前記第1貯留部又は前記第2貯留部の容積を調整するように設けられた容積調整機構とを備え、前記血液貯留部内に貯留した血液を各血液成分に遠心分離するために用いられる血液成分分離用装置の姿勢を保持する血液成分分離用装置の姿勢保持具であって、前記血液成分分離用装置を両側から挟むようにして当該血液成分分離用装置に装着される、第1姿勢保持部材と第2姿勢保持部材とを備え、前記第1及び第2姿勢保持部材には、当該第1及び第2姿勢保持部材を前記血液成分分離用装置に装着したときに前記第1貯留部、前記第1接続部、前記第3貯留部、前記第2接続部及び前記第2貯留部をそれぞれ収納する第1貯留部収納部、第1接続部収納部、第3貯留部収納部、第2接続部収納部及び第2貯留部収納部がこの順番で形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、第1貯留部と、第2貯留部と、前記第1貯留部と前記第2貯留部との間に設けられ、前記第1及び第2貯留部のそれぞれと可撓性を有するチューブからなる第1及び第2接続部を介して連通する第3貯留部とを含む血液貯留部と、前記第1貯留部又は前記第2貯留部の容積を調整するように設けられた容積調整機構とを備えた血液成分分離用装置を、前記第1貯留部、可撓性を有するチューブからなる前記第1接続部、前記第3貯留部、可撓性を有するチューブからなる前記第2接続部、前記第2貯留部がこの順番でまっすぐ延びるように姿勢保持することが可能となる。そして、これにより、上記構成の血液成分分離用装置を用いて、前記血液貯留部内の血液を各血液成分に分離する遠心分離を安定的に行うことができる。その結果、前記血液貯留部内に貯留される血液のヘマトクリット値及び液量に基づいて前記血液貯留部の容積を調整し、遠心分離後のバフィーコート(白血球及び血小板を含む層であって、血液を遠心分離した後に、赤血球層と血漿層との間に形成される層)が前記第3貯留部に集まるようにすることが可能となり、白血球成分の回収率をより向上させることが可能となる。
図1は、本発明の一実施の形態における血液成分分離用装置の姿勢保持具によって姿勢が保持される血液成分分離用装置の構成を示す概略斜視図である。 図2は、本発明の一実施の形態における血液成分分離用装置の姿勢保持具によって姿勢が保持される血液成分分離用装置の構成を示す概略縦断面図である。 図3は、本発明の一実施の形態における血液成分分離用装置の姿勢保持具によって姿勢が保持される血液成分分離用装置を構成する容積調整機構の他の例を示す概略縦断面図である。 図4は、本発明の一実施の形態における血液成分分離用装置の姿勢保持具によって姿勢が保持される血液成分分離用装置を構成する容積調整機構のさらに他の例を示す概略縦断面図である。 図5は、本発明の一実施の形態における血液成分分離用装置の姿勢保持具の構成を示す概略分解斜視図である。 図6は、血液成分分離用装置を本発明の一実施の形態における血液成分分離用装置の姿勢保持具によって保持した状態を示す概略斜視図である。 図7は、血液成分分離方法を説明するためのフローチャートである。 図8は、分離した白血球成分を回収している状態を示す概略斜視図である。 図9は、回収した白血球成分の洗浄・濃縮を行う濃縮デバイスを示す概略縦断面図である。 図10は、分離した白血球成分の回収・洗浄・濃縮方法を説明するためのフローチャートである。 図11は、血液成分の分離に用いられる従来の血液バッグを示す概略縦断面図である。 図12は、血液成分の分離に用いられる従来の改良された血液バッグを示す概略縦断面図である。
前記本発明の血液成分分離用装置の姿勢保持具の構成においては、前記第1及び第2接続部をクランプする止め部材をさらに備え、前記第1姿勢保持部材及び/又は前記第2姿勢保持部材には、前記第1及び第2接続部収納部のそれぞれと外部空間とを繋ぎ、前記止め部材を係止可能に挿入させる止め部材用の第1及び第2挿入孔がさらに形成されていることが好ましい。この好ましい例によれば、第1及び第2姿勢保持部材を血液成分分離用装置に装着したまま、第1及び第2挿入孔にそれぞれ止め部材を挿入して、第1及び第2接続部をクランプすることが可能となる。
また、前記本発明の血液成分分離用装置の姿勢保持具の構成においては、前記血液成分分離用装置は、前記第3貯留部の両端部の取出口にそれぞれ接続される第1及び第2取出しチューブをさらに備え、前記第1及び第2姿勢保持部材には、当該第1及び第2姿勢保持部材を前記血液成分分離用装置に装着したときに前記第1及び第2取出しチューブのそれぞれを収納する第1及び第2取出しチューブ収納部が外部空間と繋がった状態でさらに形成されていることが好ましい。この好ましい例によれば、遠心分離後、第1及び第2姿勢保持部材を血液成分分離用装置に装着したまま、例えば、血液成分分離用装置の第3貯留部の上端部の取出口に接続された第1取出しチューブに、生理食塩水を満たしたシリンジを接続し、第3貯留部内の白血球成分を洗い流しながら、前記第3貯留部の下端部の取出口に接続された第2取出しチューブからシリンジによって回収することが可能となる。
また、前記本発明の血液成分分離用装置の姿勢保持具の構成においては、前記第1及び第2姿勢保持部材は、収納する前記血液貯留部内に貯留される血液を視認可能な透明性を有する材料により構成されていることが好ましい。
以下、好適な実施の形態を用いて本発明をさらに具体的に説明する。但し、下記の実施の形態は本発明を具現化した例に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。
[血液成分分離用装置の構成]
まず、血液成分分離用装置の姿勢保持具によって姿勢が保持される血液成分分離用装置の構成について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態における血液成分分離用装置の姿勢保持具によって姿勢が保持される血液成分分離用装置の構成を示す概略斜視図、図2は、当該血液成分分離用装置の構成を示す概略縦断面図である。
図1、図2に示すように、本実施の形態における血液成分分離用装置の姿勢保持具によって姿勢が保持される血液成分分離用装置1は、血液を貯留するための血液貯留部2を備え、当該血液貯留部2内に貯留した血液を各血液成分に遠心分離するために用いられる。
血液貯留部2は、第1貯留部4と、第2貯留部5と、第1貯留部4と第2貯留部5との間に設けられ、第1及び第2貯留部4、5のそれぞれと可撓性を有するチューブからなる接続部10、11を介して連通する第3貯留部6とを含んでいる。ここで、第1貯留部4は、遠心分離後に赤血球成分を貯留する空間であり、第2貯留部5は、遠心分離後に血漿成分を貯留する空間であり、第3貯留部6は、遠心分離後に白血球成分を貯留する空間である。
また、血液成分分離用装置1は、血液貯留部2の容積を調整可能な容積調整機構3をさらに備えている。
以上の構成を備えた血液成分分離用装置1によれば、血液貯留部2内に貯留される血液のヘマトクリット値及び液量に基づいて血液貯留部2の容積を調整し、遠心分離後のバフィーコートが第3貯留部6に集まるようにすることが可能となる。そして、これにより、白血球成分の回収率をより向上させることが可能となる。
また、上記のように、第1貯留部4と第3貯留部6とは、可撓性を有するチューブからなる接続部10によって接続され、第2貯留部5と第3貯留部6とは、同じく可撓性を有するチューブからなる接続部11によって接続されている。そして、この構成によれば、血液貯留部2内に貯留した血液を各血液成分に遠心分離した後、接続部10、11をシール又はクランプすることにより、第1貯留部4と第3貯留部6との間、及び、第2貯留部5と第3貯留部6との間を遮断することができる。
容積調整機構3は、第1貯留部4又は第2貯留部5の容積を調整するように設けられている。この構成によれば、第3貯留部6の容積が変化することはないので、白血球成分の十分な貯留空間を確保することができる。本実施の形態においては、容積調整機構3として、第1貯留部4の下端開口面にダイヤフラム機構が設けられており、当該ダイヤフラム機構は、第1貯留部4の下端開口面に液密状態で取り付けられた基台7と、基台7の上面側(第1貯留部4側)に液密状態で設けられ、膨張収縮可能なダイヤフラム8とを備えている。ここで、基台7には、基台7の上面とダイヤフラム8との間に生理食塩水を注入してダイヤフラム8を膨張させ、基台7の上面とダイヤフラム8との間の生理食塩水を排出してダイヤフラム8を収縮させるための1本の水路9が形成されている。尚、図1、図2中、参照符号9aは、基台7の側面に設けられた給排水口を示している。このように容積調整機構3としてダイヤフラム機構を用いれば、簡単な構成で容易に血液貯留部2の容積を調整することが可能となる。
尚、容積調整機構は、必ずしもダイヤフラム機構に限定されるものではない。本発明の血液成分分離用装置の姿勢保持具によって姿勢が保持される血液成分分離用装置に用いられる容積調整機構は、例えば、図3に示すような、進退移動可能なピストン部材57を備えたピストン機構であってもよく、図4に示すような、進退移動可能なネジ部材58を備えたネジ機構であってもよい。そして、これらのピストン機構やネジ機構を用いた場合であっても、簡単な構成で容易に血液貯留部2の容積を調整することが可能となる。
第1、第2及び第3貯留部4、5、6は、それぞれ略円筒状に形成され、第3貯留部6の径は第1及び第2貯留部4、5の径よりも小さく設定されている。より具体的には、第3貯留部6の径と第1及び第2貯留部4、5の径との比(第3貯留部の径/第1及び第2貯留部の径)は、0.2〜0.5の範囲に設定されており、さらに望ましくは、0.35〜0.4の範囲に設定されている。この構成によれば、白血球成分の層を比較的厚い層で存在させることができるので、白血球成分を効率良く回収することが可能となる。
第1及び第2貯留部4、5の内径は45mm〜56mm程度であり、第3貯留部6の内径は17mm〜22mm程度であり、第3貯留部6の長さは30mm〜45mm程度である。
第1、第2及び第3貯留部4、5、6は、当該第1、第2及び第3貯留部4、5、6内に貯留される血液を視認可能とする観点から透明性を有する材料により構成されており、また、比較的剛性の高い材料により構成されている。第1、第2及び第3貯留部4、5、6を構成する材料としては、例えば、ポリカーボネート、ポリエチレン、PP(ポリプロピレン)、ポリエステル、ポリメチルペンテン、メタクリル、ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体)、PET樹脂(ポリエチレンテレフタレート)、PVC(ポリ塩化ビニル)等を挙げることができる。
また、接続部10、11は、当該接続部10、11内に貯留される血液を視認可能とする観点から透明性を有する材料により構成されている。接続部10、11を構成する材料としては、例えば、ゴム、PVC、PP、PBD(ポリブタジエン)、ポリウレタン、シリコーン、ポリ酢酸エチル等を挙げることができ、これらの中でもPVCが特に望ましい。
接続部10、11の内径は2.0mm〜4.0mm程度である。
第3貯留部6の両端部には、遠心分離後の当該第3貯留部6内に貯留される白血球成分を回収するための取出口12、13がそれぞれ設けられている。そして、この構成によれば、第1貯留部4と第3貯留部6との間、及び、第2貯留部5と第3貯留部6との間を遮断した後、例えば、一方の取出口12に生理食塩水を満たしたシリンジを接続し、他方の取出口13にシリンジ等の回収容器を接続し、生理食塩水で洗い流しながら白血球成分を回収することができる。
また、第1貯留部4の上面には、血液貯留部2内に血液を注入するための注入口14が設けられている。尚、血液貯留部2内に血液を注入する際、上記取出口12、13は液密状態で密閉される。また、注入口14は、血液貯留部2内への血液の注入が完了した後、液密状態で密閉される。
また、第2貯留部5の上面には、通気フィルタ15が取り付けられている。通気フィルタ15は、気体は通過させるが液体は通過させず、また、細菌等も通過させない性質を有するフィルタであり、この通気フィルタ15を介して血液貯留部2内と外気とが通気的に連通している。そして、これにより、注入口14を介して血液貯留部2内に血液が注入されると、元々血液貯留部2内に存在していた同量の空気が通気フィルタ15を介して血液貯留部2の外部に排出されることになる。その結果、血液貯留部2内の圧力は過度に高まることが軽減され、血液貯留部2内への血液の注入速度を低下させることなく、所望の量の血液を血液貯留部2内に注入することが可能となる。尚、第2貯留部5が軟質材で形成され、かつ、血液貯留部2内が空気で満たされていない場合には、必ずしも通気フィルタ15を取り付ける必要はない。
[血液成分分離用装置の姿勢保持具の構成]
上記のように、第1貯留部4と第3貯留部6とは、可撓性を有するチューブからなる接続部10によって接続され、第2貯留部5と第3貯留部6とは、同じく可撓性を有するチューブからなる接続部11によって接続されている。このように、血液成分分離用装置1は、可撓性を有するチューブを構成要素として含むために不安定な状態にあり、血液貯留部2内の血液を各血液成分に分離する遠心分離を行う際には、血液成分分離用装置1が安定な状態となるようにその姿勢を保持する必要がある。
以下、遠心分離を行うに際して血液成分分離用装置1の姿勢を安定な状態に保持するために用いられる血液成分分離用装置の姿勢保持具の構成について説明する。
図5は、本発明の一実施の形態における血液成分分離用装置の姿勢保持具の構成を示す概略分解斜視図、図6は、血液成分分離用装置を本発明の一実施の形態における血液成分分離用装置の姿勢保持具によって保持した状態を示す概略斜視図である。
図5、図6に示すように、本実施の形態における血液成分分離用装置の姿勢保持具(以下、単に「姿勢保持具」という)16は、血液成分分離用装置1を前後両側から挟むようにして当該血液成分分離用装置1に装着される、前面が平面状に形成された略半円柱状の第1姿勢保持部材17と、略半円柱状の第2姿勢保持部材18とを備えている。
第1及び第2姿勢保持部材17、18の下部には、第1及び第2姿勢保持部材17、18を血液成分分離用装置1に装着したときに第1貯留部4を収納する第1貯留部収納部25が形成されている。
また、第1及び第2姿勢保持部材17、18の上部には、第1及び第2姿勢保持部材17、18を血液成分分離用装置1に装着したときに第2貯留部5を収納する第2貯留部収納部26が形成されている。
また、第1及び第2姿勢保持部材17、18の略中央部には、第1及び第2姿勢保持部材17、18を血液成分分離用装置1に装着したときに第3貯留部6を収納する第3貯留部収納部27が形成されている。
また、第1及び第2姿勢保持部材17、18には、第1及び第2貯留部収納部25、26と第3貯留部収納部27との間に位置して接続部収納部29a、29bが形成されており、第1及び第2貯留部4、5と第3貯留部6との間にそれぞれ設けられた可撓性を有するチューブからなる接続部10、11を収納できるようにされている。
尚、血液成分分離用装置1の第1貯留部4の下端開口面に設けられた容積調整機構3としてのダイヤフラム機構は、第1貯留部4と共に第1貯留部収納部25に収納される。
以上の構成を備えた姿勢保持具16によれば、第1貯留部4と、第2貯留部5と、第1貯留部4と第2貯留部5との間に設けられ、第1及び第2貯留部4、5のそれぞれと可撓性を有するチューブからなる接続部10、11を介して連通する第3貯留部6とを含む血液貯留部2と、第1貯留部4又は第2貯留部5の容積を調整するように設けられた容積調整機構3とを備えた血液成分分離用装置1を、第1貯留部4、可撓性を有するチューブからなる接続部10、第3貯留部6、可撓性を有するチューブからなる接続部11、第2貯留部5がこの順番でまっすぐ延びるように姿勢保持することが可能となる。特に、上記の構成を備えた姿勢保持具16を用いれば、可撓性を有するチューブからなる接続部10、11を、遠心軸に沿って、上下方向にまっすぐ延ばすことが可能となり、チューブが捩れたり閉塞されたりして、遠心分離時に各閉塞空間に血液の分離層が形成される等の問題が発生することを防止することが可能となる。そして、これにより、上記構成の血液成分分離用装置1を用いて、血液貯留部2内の血液を各血液成分に分離する遠心分離を安定的に行うことができる。その結果、血液貯留部2内に貯留される血液のヘマトクリット値及び液量に基づいて血液貯留部2の容積を調整し、遠心分離後のバフィーコートが第3貯留部6に集まるようにすることが可能となり、白血球成分の回収率をより向上させることが可能となる。
また、第1姿勢保持部材17には、接続部収納部29aと直交して当該接続部収納部29aの略中央部分と外部空間とを繋ぎ、止め部材31aを挿入させる挿入孔30aがさらに形成されていることが望ましい。また、第2姿勢保持部材18には、接続部収納部29bと直交して当該接続部収納部29bの略中央部分と外部空間とを繋ぎ、止め部材31bを挿入させる挿入孔30bがさらに形成されていることが望ましい。止め部材31a、31bは、その爪部が挿入孔30a、30b内の係止部に係止されることにより、挿入孔30a、30bから簡単には抜け落ちないようにされている。
この望ましい構成によれば、第1及び第2姿勢保持部材17、18を血液成分分離用装置1に装着したまま、挿入孔30a、30bにそれぞれ止め部材31a、31bを挿入して、接続部10、11をクランプすることが可能となる。
血液成分分離用装置1は、第3貯留部6の両端部の取出口12、13にそれぞれ接続される取出しチューブ23、24をさらに備えている。そして、第1及び第2姿勢保持部材17、18には、第1及び第2姿勢保持部材17、18を血液成分分離用装置1に装着したときに取出しチューブ23、24を収納する取出しチューブ収納部28a、28bが外部空間と繋がった状態でさらに形成されていることが望ましい。ここで、取出しチューブ収納部28a、28bは、第3貯留部収納部27の両端部からそれぞれ上方に向けて形成されている。
この望ましい構成によれば、遠心分離後、第1及び第2姿勢保持部材17、18を血液成分分離用装置1に装着したまま、例えば、血液成分分離用装置1の第3貯留部6の上端部の取出口12に接続された取出しチューブ23に、生理食塩水を満たしたシリンジ53を接続し、第3貯留部6内の白血球成分を洗い流しながら、第3貯留部6の下端部の取出口13に接続された取出しチューブ24からシリンジ54によって回収することが可能となる(図8参照)。
また、第1及び第2姿勢保持部材17、18は、収納する血液貯留部2内に貯留される血液(赤血球成分、血漿成分、白血球成分)を視認可能な透明性を有する材料により構成されていることが望ましく、また、比較的剛性の大きい材料により構成されていることが望ましい。第1及び第2姿勢保持部材17、18を構成する材料としては、例えば、ポリカーボネート、ポリエチレン、PP、ポリエステル、ポリメチルペンテン、メタクリル、ABS樹脂、PET樹脂、PVC等を挙げることができる。
また、姿勢保持具16には、第1姿勢保持部材17と第2姿勢保持部材18の両方に亘って4つの締結ピン挿入孔32、33、34、35が形成されている。そして、当該締結ピン挿入孔32、33、34、35に4本の締結ピン19、20、21、22をそれぞれ嵌挿することにより、第1姿勢保持部材17と第2姿勢保持部材18を接合させた状態で締結できるようにされている。
[血液成分分離方法]
次に、上記血液成分分離用装置1及び姿勢保持具16を用いて、採取した液体を各血液成分に遠心分離する方法について、図7をも参照しながら説明する。
図7は、血液成分分離方法を説明するためのフローチャートである。
まず、骨髄に十数か所、穿刺し事前にヘパリンで湿潤させたシリンジで100ml〜400mlの骨髄液を採取し、プール用バッグに集める。次に、集めた血液(骨髄液)は、ヘマトクリット値の測定及び白血球の検査用サンプリングを行った後、血液を新しいバッグに移す(以上、図7の準備工程S101)。
次に、血液成分分離用装置1の血液貯留部2内に貯留される血液のヘマトクリット値及び液量から赤血球成分の量、血漿量を計算する。そして、血液貯留部2の容積を、遠心分離後のバフィーコートが血液成分分離用装置1の第3貯留部6に集まるように、容積調整機構3であるダイヤフラム機構によって調整する(図7のS102)。より具体的には、容積調整機構3であるダイヤフラム機構の基台7の側面に設けられた給排水口9aから、基台7の上面とダイヤフラム8との間に生理食塩水を注入し、ダイヤフラム8を膨張させて血液貯留部2の容積を調整する。
次に、第1貯留部4の上面に設けられた注入口14から、血液成分分離用装置1の血液貯留部2(容量50ml〜100ml)に、上記準備工程S101で得られた血液(骨髄液)を注入する(図7のS103)。尚、液量によって1〜4セットの血液成分分離用装置1を使用する。
次に、血液(骨髄液)が注入された血液成分分離用装置1に、当該血液成分分離用装置1を前後両側から挟むようにして、第1姿勢保持部材17と第2姿勢保持部材18を装着し、締結ピン19、20、21、22を締結ピン挿入孔32、33、34、35にそれぞれ嵌挿することにより、第1姿勢保持部材17と第2姿勢保持部材18を接合させた状態で締結する。ここで、血液成分分離用装置1は、第3貯留部6の両端部の取出口12、13にそれぞれ取出しチューブ23、24が接続された状態で、姿勢保持具16(第1及び第2姿勢保持部材17、18)が装着される(以上、図7のS104)。
次に、姿勢保持具16が装着された血液成分分離用装置1を遠心分離機にかけ、遠心分離を行う(図7のS105)。
次に、血液貯留部2内に貯留した血液を各血液成分に遠心分離した後、バフィーコートが第3貯留部6に集まっていることを確認し、挿入孔30a、30bにそれぞれ止め部材31a、31bを挿入して、接続部10、11をクランプする。これにより、第1貯留部4と第3貯留部6との間、及び、第2貯留部5と第3貯留部6との間が遮断される(図7のS106)。
[白血球成分の回収・洗浄・濃縮方法]
次に、分離した白血球成分の回収・洗浄・濃縮方法について、図8〜図10をも参照しながら説明する。
図8は、分離した白血球成分を回収している状態を示す概略斜視図、図9は、回収した白血球成分の洗浄・濃縮を行う濃縮デバイスの構成を示す概略縦断面図、図10は、分離した白血球成分の回収・洗浄・濃縮方法を説明するためのフローチャートである。
(濃縮デバイスの構成)
まず、濃縮デバイスの構成について説明する。
図9に示すように、回収した白血球成分の洗浄・濃縮を行う濃縮デバイス37は、回収した白血球成分を貯留する白血球成分貯留部38と、遠心分離後の白血球成分貯留部38内の上清を収容する上清収容部39と、白血球成分貯留部38と上清収容部39とを無菌的に連結する連結チューブ40とを備えている。尚、図9中、参照符号41は、白血球成分貯留部38内の白血球成分を遠心分離する際に白血球成分貯留部38及び上清収容部39を保持する遠心分離用ホルダを示している。
白血球成分貯留部38は、白血球成分貯留容器42と、白血球成分貯留容器42を収容する第1収容容器43と、白血球成分貯留容器42及び第1収容容器43に接合される第1キャップ44とを備えている。
白血球成分貯留容器42は、縦長の円筒形状であり、側面が可撓性を有する材料により構成されている。白血球成分貯留容器42の側面は、白血球成分貯留容器42内に貯留される白血球成分を視認可能とする観点から透明性を有する材料により構成されている。具体的には、白血球成分貯留容器42は、PVCにより構成されている。白血球成分貯留容器42の一端である上端は開口となっており、第1キャップ44に嵌合されて密閉されている。
第1収容容器43は、白血球成分貯留容器42と同様に縦長の円筒形状であり、その直径及び高さ共に白血球成分貯留容器42よりも一回り大きく構成されている。第1収容容器43の一端である上端も開口となっており、第1キャップ44に嵌合されて密閉可能とされている。そして、これにより、白血球成分貯留容器42の外側と第1収容容器43の内側との間には、白血球成分貯留容器42の内部空間とは独立した空間である圧力調整空間45が形成されている。第1収容容器43は、白血球成分貯留容器42内に貯留される白血球成分を視認可能とする観点から透明性を有する材料により構成されている。また、第1収容容器43は、比較的剛性の大きい材料により構成されている。具体的には、第1収容容器43は、ポリカーボネートにより構成されている。
第1キャップ44には、移送チューブ46が接続されており、回収した白血球成分は移送チューブ46を経由して、無菌的に白血球成分貯留容器42内に貯留される。また、第1キャップ44には、流体注入チューブ47の一端が接続され、流体注入チューブ47の他端には、圧力調整空間45の内部に流体を注入可能な注入手段(図示せず)が接続されている。注入手段としては、ポンプやシリンジ等を用いることができ、流体としては、空気等の気体、水等の液体やゲル状の物質等を用いることができる。
上清収容部39は、上清収容容器48と、上清収容容器48を収容する第2収容容器49と、上清収容容器48及び第2収容容器49に接合される第2キャップ50とを備えている。
上清収容容器48は、縦長の円筒形状であり、側面が可撓性を有する材料により構成されている。具体的には、上清収容容器48は、PVCにより構成されている。上清収容容器48の一端である上端は開口となっており、第2キャップ50に嵌合されて密閉されている。
第2収容容器49は、上清収容容器48と同様に縦長の円筒形状であり、その直径及び高さ共に上清収容容器48よりも一回り大きく構成されている。第2収容容器49の一端である上端も開口となっており、第2キャップ50に嵌合されて密閉可能とされている。第2収容容器49は、比較的剛性の大きい材料により構成されている。具体的には、第2収容容器49は、ポリカーボネートにより構成されている。
第2キャップ50には、上清収容容器48内に空気を出入りさせる通気チューブ51が接続されており、通気チューブ51の先端は通気フィルタ52を備えている。
(回収・洗浄・濃縮方法)
まず、図8に示すように、血液成分分離用装置1の第3貯留部6の上端部の取出口12に接続された取出しチューブ23に、生理食塩水を満たしたシリンジ53を接続し、第3貯留部6内の白血球成分を洗い流しながら、第3貯留部6の下端部の取出口13に接続された取出しチューブ24からシリンジ54によって回収する(図10のS201)。
次に、回収した白血球成分を、濃縮デバイス37の移送チューブ46を経由して白血球成分貯留部38の白血球成分貯留容器42内に移送する。そして、白血球成分貯留容器42内の白血球成分を遠心分離する(図10のS202)。
次に、白血球成分貯留部38における白血球成分貯留容器42と第1収容容器43との間に形成された圧力調整空間45に、流体注入チューブ47を介して流体を注入することにより、圧力調整空間45を加圧する。ここで、圧力調整空間45の外側を形成している第1収容容器43は比較的大きい剛性を有しているため、可撓性を有する白血球成分貯留容器42が圧力調整空間45の加圧の影響を受けてつぶれるように変形される。そして、分離された上清55が連結チューブ40を介して導出され、上清収容部39(上清収容容器48)内に導入される(図10のS203)。
次に、白血球成分貯留容器42内に残った白血球成分56に生理食塩水を再度加えて洗浄することにより、ヘパリンを除去する(図10のS204)。
次に、白血球成分貯留容器42内の白血球成分56を再度遠心分離する(図10のS205)。
次に、上記上清除去工程S203の場合と同様にして、分離された上清55を連結チューブ40を介して導出し、上清収容部39(上清収容容器48)内に導入する(図10のS206)。
次に、必要な液量になるまで、白血球成分貯留容器42内に残った白血球成分56に生理食塩水を加え、移植液(約20ml)とする(図10のS207)。
そして、白血球成分貯留容器42からシリンジで移植液を取り出し、骨髄への移植を行う。
尚、上記実施の形態においては、略半円柱状の第1姿勢保持部材17と、同じく略半円柱状の第2姿勢保持部材18とを備えた姿勢保持具16を例に挙げて説明したが、本発明は必ずしもかかる構成のものに限定されるものではない。第1及び第2姿勢保持部材は、例えば、略角柱状のものであってもよい。
また、上記実施の形態においては、第1姿勢保持部材17に、止め部材31aを挿入させる挿入孔30aが形成され、第2姿勢保持部材18に、止め部材31bを挿入させる挿入孔30bが形成されている場合を例に挙げて説明したが、本発明は必ずしもかかる構成のものに限定されるものではない。例えば、第1姿勢保持部材17又は第2姿勢保持部材18のいずれか一方に、挿入孔30a、30bが形成されていてもよい。また、第1姿勢保持部材17に、止め部材31bを挿入させる挿入孔30bが形成され、第2姿勢保持部材18に、止め部材31aを挿入させる挿入孔30aが形成されていてもよい。
また、上記実施の形態においては、取出しチューブ収納部28a、28bが、第3貯留部収納部27の両端部からそれぞれ上方に向けて形成されている場合を例に挙げて説明したが、本発明は必ずしもかかる構成のものに限定されるものではない。取出しチューブ収納部は、外部空間と繋がった状態で形成されていれば十分である。
本発明によれば、第1貯留部と、第2貯留部と、前記第1貯留部と前記第2貯留部との間に設けられ、前記第1及び第2貯留部のそれぞれと可撓性を有するチューブからなる接続部を介して連通する第3貯留部とを含む血液貯留部と、前記第1貯留部又は前記第2貯留部の容積を調整するように設けられた容積調整機構とを備えた血液成分分離用装置を用いて、前記血液貯留部内の血液を各血液成分に分離する遠心分離を安定的に行うことができる。そして、これにより、前記血液貯留部内に貯留される血液のヘマトクリット値及び液量に基づいて前記血液貯留部の容積を調整し、遠心分離後のバフィーコートが前記第3貯留部に集まるようにすることが可能となり、白血球成分の回収率をより向上させることが可能となる。従って、本発明は、血液中の必要な成分のみを患者に輸血する成分輸血などを行う場合の血液成分の分離に有用である。
1 血液成分分離用装置
2 血液貯留部
3 容積調整機構
4 第1貯留部
5 第2貯留部
6 第3貯留部
7 基台
8 ダイヤフラム
9 水路
9a 給排水口
10、11 接続部
12、13 取出口
16 姿勢保持具
17 第1姿勢保持部材
18 第2姿勢保持部材
19、20、21、22 締結ピン
23、24 取出しチューブ
25 第1貯留部収納部
26 第2貯留部収納部
27 第3貯留部収納部
28a、28b 取出しチューブ収納部
29a、29b 接続部収納部
30a、30b 挿入孔
31a、31b 止め部材
32、33、34、35 締結ピン挿入孔
57 ピストン部材
58 ネジ部材

Claims (4)

  1. 第1貯留部と、第2貯留部と、前記第1貯留部と前記第2貯留部との間に設けられ、前記第1及び第2貯留部のそれぞれと可撓性を有するチューブからなる第1及び第2接続部を介して連通する第3貯留部とを含む血液貯留部と、前記第1貯留部又は前記第2貯留部の容積を調整するように設けられた容積調整機構とを備え、前記血液貯留部内に貯留した血液を各血液成分に遠心分離するために用いられる血液成分分離用装置の姿勢を保持する血液成分分離用装置の姿勢保持具であって、
    前記血液成分分離用装置を両側から挟むようにして当該血液成分分離用装置に装着される、第1姿勢保持部材と第2姿勢保持部材とを備え、
    前記第1及び第2姿勢保持部材には、当該第1及び第2姿勢保持部材を前記血液成分分離用装置に装着したときに前記第1貯留部、前記第1接続部、前記第3貯留部、前記第2接続部及び前記第2貯留部をそれぞれ収納する第1貯留部収納部、第1接続部収納部、第3貯留部収納部、第2接続部収納部及び第2貯留部収納部がこの順番で形成されていることを特徴とする血液成分分離用装置の姿勢保持具。
  2. 前記第1及び第2接続部をクランプする止め部材をさらに備え、
    前記第1姿勢保持部材及び/又は前記第2姿勢保持部材には、前記第1及び第2接続部収納部のそれぞれと外部空間とを繋ぎ、前記止め部材を係止可能に挿入させる止め部材用の第1及び第2挿入孔がさらに形成されている、請求項1に記載の血液成分分離用装置の姿勢保持具。
  3. 前記血液成分分離用装置は、前記第3貯留部の両端部の取出口にそれぞれ接続される第1及び第2取出しチューブをさらに備え、
    前記第1及び第2姿勢保持部材には、当該第1及び第2姿勢保持部材を前記血液成分分離用装置に装着したときに前記第1及び第2取出しチューブのそれぞれを収納する第1及び第2取出しチューブ収納部が外部空間と繋がった状態でさらに形成されている、請求項1又は2に記載の血液成分分離用装置の姿勢保持具。
  4. 前記第1及び第2姿勢保持部材は、収納する前記血液貯留部内に貯留される血液を視認可能な透明性を有する材料により構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の血液成分分離用装置の姿勢保持具。
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