JP5395914B2 - 採血初流除去バッグ及び採血初流除去セット - Google Patents
採血初流除去バッグ及び採血初流除去セット Download PDFInfo
- Publication number
- JP5395914B2 JP5395914B2 JP2011551845A JP2011551845A JP5395914B2 JP 5395914 B2 JP5395914 B2 JP 5395914B2 JP 2011551845 A JP2011551845 A JP 2011551845A JP 2011551845 A JP2011551845 A JP 2011551845A JP 5395914 B2 JP5395914 B2 JP 5395914B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blood
- air
- partition
- bag
- reservoir
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M1/00—Suction or pumping devices for medical purposes; Devices for carrying-off, for treatment of, or for carrying-over, body-liquids; Drainage systems
- A61M1/02—Blood transfusion apparatus
- A61M1/0209—Multiple bag systems for separating or storing blood components
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61J—CONTAINERS SPECIALLY ADAPTED FOR MEDICAL OR PHARMACEUTICAL PURPOSES; DEVICES OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR BRINGING PHARMACEUTICAL PRODUCTS INTO PARTICULAR PHYSICAL OR ADMINISTERING FORMS; DEVICES FOR ADMINISTERING FOOD OR MEDICINES ORALLY; BABY COMFORTERS; DEVICES FOR RECEIVING SPITTLE
- A61J1/00—Containers specially adapted for medical or pharmaceutical purposes
- A61J1/05—Containers specially adapted for medical or pharmaceutical purposes for collecting, storing or administering blood, plasma or medical fluids ; Infusion or perfusion containers
- A61J1/10—Bag-type containers
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61J—CONTAINERS SPECIALLY ADAPTED FOR MEDICAL OR PHARMACEUTICAL PURPOSES; DEVICES OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR BRINGING PHARMACEUTICAL PRODUCTS INTO PARTICULAR PHYSICAL OR ADMINISTERING FORMS; DEVICES FOR ADMINISTERING FOOD OR MEDICINES ORALLY; BABY COMFORTERS; DEVICES FOR RECEIVING SPITTLE
- A61J1/00—Containers specially adapted for medical or pharmaceutical purposes
- A61J1/05—Containers specially adapted for medical or pharmaceutical purposes for collecting, storing or administering blood, plasma or medical fluids ; Infusion or perfusion containers
- A61J1/10—Bag-type containers
- A61J1/12—Bag-type containers with means for holding samples of contents
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M1/00—Suction or pumping devices for medical purposes; Devices for carrying-off, for treatment of, or for carrying-over, body-liquids; Drainage systems
- A61M1/02—Blood transfusion apparatus
- A61M1/0209—Multiple bag systems for separating or storing blood components
- A61M1/0231—Multiple bag systems for separating or storing blood components with gas separating means, e.g. air outlet through microporous membrane or gas bag
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M1/00—Suction or pumping devices for medical purposes; Devices for carrying-off, for treatment of, or for carrying-over, body-liquids; Drainage systems
- A61M1/02—Blood transfusion apparatus
- A61M1/0209—Multiple bag systems for separating or storing blood components
- A61M1/0236—Multiple bag systems for separating or storing blood components with sampling means, e.g. sample bag or sampling port
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Heart & Thoracic Surgery (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Hematology (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Anesthesiology (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Vascular Medicine (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)
- External Artificial Organs (AREA)
Description
これらの菌による汚染血液は、採取された血液の初流に混入することが知られている。そこで、採取された血液の細菌汚染防止を図ることができるように、特に採血時の初流の血液を除去する装置について種々の提案がなされている。
略円形の内部チャンバ54に排出チューブ43を伸長し、排出チューブ43に連絡している出口ポート50には、液体サンプリングバイアル70を保持するホルダー68が接続できるように形成されている。また、内部チャンバ54内で、入口ポート46近くまで伸長した排出チューブ43により、容器42からサンプリングバイアルに内部チャンバ54内部の血液等を引き出したとき、サンプリングバイアル内には空気が入らない構造となっている。
また、特許文献6の、バッグ31内に形成されている仕切部40は、分離した血液の流出口であり、閉塞部材10、20、43の装着を必要としている。
すなわち提案された発明は、作業者が無理な体勢にならずに、迅速に血液をサンプリングすることができる採血初流除去バッグ及び採血初流除去セット並びに血液バッグを提供することを課題としているものである。
特許文献7に記載の採血初流除去バッグ(BA´、BD)は、種々の優れた作用効果を奏すものではあるが、バッグ本体21内に仕切部(P1からP3)を形成し、これにより空気溜S2を形成しているため、仕切部(P1からP3)を形成しない採血初流除去バッグと比較して、初流血液の採血に時間がかかるという課題がある。
本発明の課題は、バッグ本体21内に仕切部(P1からP3)を形成しても、なおかつ初流血液の採血時間を短縮することである。
〔1〕本発明にしたがえば、以下の採血初流除去バッグB及びBBが提供される。
供血者より採取する初流血液を貯留し、かつ、これから検査用血液の採取をおこなうための採血初流除去バッグであって、
初流血液を貯溜するバッグ本体(21)を有し、
当該バッグ本体(21)の上部に初流血液の入口(23)を形成し、前記バッグ本体(21)の下部に初流血液の出口(24)を形成してなり、
当該バッグ本体(21)は、少なくともその上部を区画する上部壁面(UD、WD)と、側面を区画する側部壁面(SD)とを有し、
前記バッグ本体(21)内部は、複数の第1仕切部(P1)、第2仕切部(P2)及び第3仕切部(P3)により、採取血液が貯溜される血液溜(S1)と、当該採取血液により排除される空気が貯溜される空気溜(S2)とに区画されるものであって、
前記第2仕切部(P2)は、バッグ本体(21)内部の略縦方向に隔壁を形成し、
前記第3仕切部(P3)は、バッグ本体(21)内部の略斜め方向ないし略横方向に隔壁を形成し、
前記第1仕切部(P1)は、前記第2仕切部(P2)の下部から前記第2仕切部(P2)と反対側の前記バッグ本体(21)の側部壁面(SD)に亘って連続して形成し、
前記第2仕切部(P2)は、前記第1仕切部(P1)の前記バッグ本体(21)の側部壁面(SD)の反対側の側部に、かつ上部方向に立ち上がるようにして連続して形成し、
前記第3仕切部(P3)は、前記第2仕切部(P2)と前記バッグ本体(21)の上部壁面(UD)との間に形成し、
前記第3仕切部(P3)の下部には、前記血液溜(S1)に導入される血液の誘導部(R1)を形成し、
前記空気の誘導部(R2)と前記第3仕切部(P3)との間に、前記空気溜(S2)に導入される空気の空気通路(W2)を形成し、
前記空気の誘導部(R2)先端部と前記バッグ本体(21)の上部壁面(WD)との間に、空気を前記空気溜(S2)に導入する空気の入口として機能する第3開放部(O3)を形成し、
前記血液の誘導部(R1)と前記バッグ本体(21)の側部壁面(SD)との間に、前記血液溜(S1)への血液の入口としての機能を有する第1開放部(O1)を形成し、
前記第3仕切部(P3)の血液の誘導部(R1)と前記第2仕切部(P2)との間に、
前記空気溜(S2)への空気の入口としての機能を有する第2開放部(O2)を形成し、
前記血液通路(W1)は、前記初流血液の入口(23)と前記第1開放部(O1)を経て、前記血液溜(S1)と連通し、
前記血液溜(S1)への血液の入口としての機能を有する第1開放部(O1)と、
前記空気溜(S2)への空気の入口としての機能を有する第2開放部(O2)とを、前記第3仕切部(P3)の血液の誘導部(R1)を隔てて隣設し、
前記第1仕切部(P1)と前記第2仕切部(P2)は、前記バッグ本体(21)の一側部方向から、略中央方向を経て、上部方向、さらに初流血液の入口(23)方向に連続して、略コの字状に形成した、ことを特徴とする〔1〕に記載の採血初流除去バッグ(B、BB)、が提供される。
前記血液の誘導部(R1)は、前記第3仕切部(P3)から前記第1仕切部(P1)の側端部と前記第2仕切部(P2)の下端部との交わる位置の近傍まで延設した、ことを特徴とする〔1〕または〔2〕に記載の採血初流除去バッグ(BB)、が提供される。
前記第2仕切部(P2)と前記血液の誘導部(R1)との間に、第1の空気通路(W2.1)が形成され、
前記空気の誘導部(R2)と前記第3仕切部(P3)との間に、第2の空気通路(W2.2)が形成され、
前記第1の空気通路(W2.1)と前記第2の空気通路(W2.2)とが、前記空気溜(S2)に導入される空気の空気抜け流路としての機能を有することを特徴とする〔1〕から〔3〕のいずれか1項に記載の採血初流除去バッグ(BB)、が提供される。
前記血液の誘導部(R1)は、バッグ本体(21)の下部方向に向けて、前記第2仕切部(P2)の上端部から当該第2仕切部(P2)の全長の略1/4〜1/3の位置まで延設した、ことを特徴とする〔1〕または〔2〕に記載の採血初流除去バッグ(B)、が提供される。
前記バッグ本体(21)内の前記第2仕切部(P2)と、前記バッグ本体(21)の側部壁面(SD)との間に形成される空間(S)が、前記血液溜(S1)に導入される血液の血液流入経路、及び前記空気溜(S2)に導入される空気の空気抜け流路としての両方の機能を有することを特徴とする〔1〕、〔2〕、及び〔5〕のいずれか1項に記載の採血初流除去バッグ(B)が提供される。
前記血液通路(W1)の幅を、前記空気通路(W2)の幅よりも大きく形成し、
前記空気通路(W2)の幅:100に対して、前記血液通路(W1)の幅:120〜300に形成した、ことを特徴とする〔1〕から〔6〕のいずれか1項に記載の血初流除去バッグ(B、BB)、が提供される。
前記初流血液の入口(23)を略中心として、前記バッグ本体(21)の上部壁面(UD)を、前記初流血液の入口(23)に向けて傾斜するように形成し、
前記第2仕切部(P2)上部の空気の誘導部(R2)は、前記バッグ本体(21)の上部壁面(UD)と同様に、前記初流血液の入口(23)に向けて傾斜するように形成した、ことを特徴とする〔1〕から〔7〕のいずれか1項に記載の血初流除去バッグ(B、BB)、が提供される。
前記バッグ本体(21)の上部壁面(UD)と、前記第2仕切部(P2)上部の空気の誘導部(R2)は、相互に略平行に、前記初流血液の入口(23)方向に傾斜して形成した、ことを特徴とする〔1〕から〔8〕のいずれか1項に記載の採血初流除去バッグ(B、BB)、が提供される。
初流血液を当初に、当該バッグ本体(21)上部の初流血液の入口(23)から導入し、空の前記バッグ本体(21)の前記血液溜(S1)に貯留する時、前記血液溜(S1)内の空気は、当該採取血液により排除され、前記第2開放部(O2)、前記空気通路(W2)、前記第3開放部(O3)を経て、前記空気溜(S2)へ収納されることを特徴とする〔1〕から〔9〕のいずれか1項に記載の採血初流除去バッグ(B、BB)、が提供される。
前記血液溜(S1)から前記第3開放部(O3)まで、血液が溜まった時に、採取すべき血液の規定量が採取できたものとみなすことができる、ことを特徴とする〔1〕から〔10〕のいずれか1項に記載の採血初流除去バッグ(B、BB)、が提供される。
〔1〕から〔11〕のいずれか1項に記載の採血初流除去バッグ(B、BB)の初流血液の出口(24)に、さらに外部容器への血液採取手段を形成してなることを特徴とする採血初流除去セット(1)。
上流に採血針(8)を接続した採血チューブ(T1)の途中に配置された分岐管(13a)に、初流血液導入チューブ(T2)を接続し、当該初流血液導入チューブ(T2)の下流に〔12〕項に記載の採血初流除去セット(1)を接続してなることを特徴とする初流除去機能を備えた血液バッグ(2)、が提供される。
本発明においては、バッグ本体21内に、第1から第3の仕切部(P1、P2、P3)を形成し、
バッグ本体21の左上部壁面UDないし左側部壁面SD(SDL)方向から見て、血液通路W1をバッグ本体21の左上部壁面UDないし左側部壁面SDに接するように形成し、空気通路W2を、血液通路W1に沿うようにバッグ本体21の略中央方向寄りに形成した。
本発明の採血初流除去セット1は、図1に示したとおり、採血初流除去バッグB(または図4の採血初流除去バッグBB)から主としてなるものである。また、当該初流除去セット1は、図2(または図5)に示したように、供血者(ドナー)から採血し、これを輸血用血液の保存用の血液バッグ2に保存する採血、保存システムにおいて、当該採血初流除去セット1を採血回路の一部に組み込んだ、初流除去機能を有する、血液バッグへの採血、保存システムを構成する。
採血初流除去セット1は、採血時等に、例えば10〜30ミリリットル程度の供血者の最初の採血部分(初流血液)を、主たる採血部分とは分離して採取し、これを採血初流除去バッグBに採取することで、針穿刺部の皮膚や皮下に存在する細菌等の混入を防止するとともに、当該バッグB内に採取した初流血液を検査用の血液としても用いるためのものである。
採血初流除去バッグB、BBは、それぞれ本発明の採血初流除去セット1を主として構成するもので、供血者より採取した初流血液を貯留し、かつ、これから検査用血液の採取をおこなうバッグである。
以下、P1〜P3の具体的な配設の態様について説明する。
第1仕切部P1は、バッグ本体21内部の略斜め方向から略横方向に隔壁を形成している。
第2仕切部P2は、バッグ本体21内部の略縦方向に隔壁を形成している。
第3仕切部P3は、バッグ本体21内部の略斜め方向ないし略横方向に隔壁を形成している。
第2仕切部P2を、「略縦方向」に形成するとは、単に「縦方向」(垂直方向)のみに形成しても良いし、バッグ本体21の(右または左の)側部壁面SD方向きに若干の傾斜を含んで「縦方向」に形成してもよいことを意味する。
第1仕切部P1は、第2仕切部P2の下部から第2仕切部P2と反対側のバッグ本体21の(右)側部壁面SD(SDR)に亘って連続して形成している。すなわち、当該仕切部は、側部SD(SDR)まで延設され、その先端が壁面SDと接して一体化して閉じることにより空気溜S2を画定する。
第2仕切部P2は、第1仕切部P1のバッグ本体21の側部壁面SDの反対側の側部に、かつ上部方向に立ち上がるようにして連続して形成している。P2はP1と共に空気溜S2を画定するとともに、対向する壁面Sとの間で包括流路(comprehensive path or conduit)を形成するための空間Sを形成する。
第3仕切部P3は、空気の誘導部R2とバッグ本体21の上部(左)壁面UDとの間に形成している。P3は、流下する血液の通路W1と上昇する空気の流路W2を画定するものである。
第2仕切部P2の上部には、空気溜S2に導入される空気の誘導部R2を形成している。
この点につき、さらに詳述すれば、空気の誘導部R2は、第2仕切部P2の上部(端部)から、バッグ本体21の血液の入口23方向ないし上部(右)壁面WD方向に向けて上昇する空気を導くように、上方向に傾斜している。
第3仕切部P3の下部には、血液溜S1に導入される血液の誘導部R1を形成している。
図1を参照すると、バッグBにおいては、血液の誘導部R1は、実質的に第2仕切部P2の上端部と空気の誘導部R2の下端部の交わる位置よりもわずかに、下部方向に突出するように延設されている。
換言すれば、血液の誘導部R1は、バッグ本体21の下部方向に向けて、第2仕切部P2の上端部から当該第2仕切部P2の全長の略1/4〜1/3の位置まで延設される。これは包括流路形成用の空間Sを画定する要請による。
換言すれば、血液の誘導部R1は、バッグ本体21の下部方向に向けて、第2仕切部P2の下端部と実質的に同じ位置(多少の上下のズレは許容される)まで延設される。
(バッグBの場合)
空気の誘導部R2と第3仕切部P3との間に、空気溜S2に導入される空気の空気通路W2を形成している。(なお、厳密にいえば、空気通路W2は、主として空気を流通させる流路であるが、後述するように採血した初流血液の一部を通過することを許容する。)
空気の誘導部R2先端部と前記バック本体21の上部(右)壁面WDとの間に、空気を空気溜S2に導入する空気の入口として機能する第3開放部O3を形成している。(なお、厳密にいえば、第3開放部O3については、後述するように採血した初流血液の一部も通過する。)
血液の誘導部R1とバッグ本体21の(左)側部壁面SD(SDL)との間に、血液溜S1への血液の入口としての機能を有する第1開放部O1(血液開放部)を形成している。
第3仕切部P3の血液の誘導部R1と第2仕切部P2との間に、空気溜S2への空気の入口としての機能を有する第2開放部O2(空気流入部)を形成している。(厳密にいえば、第2開放部O2については、後述するように採血した初流血液の一部も通過する。)
図4の採血初流除去バッグBBでは、血液の誘導部R1が、前記のように比較的長く形成されているので、画定される空気流路W2は、さらに二つの流路からなり、空気の誘導部R2と第3仕切部P3との間に、第2の空気通路W2.2が形成され、第2仕切部P3と血液の誘導部R1との間に、第1の空気通路W2.1が形成される。
(なお、第1の空気通路W2.1と、第2の空気通路W2.2とは、以下単に、まとめて空気通路W2と称する場合がある。)
第3仕切部P3とバック本体21の上部(左)壁面UDとの間に、第1の血液の血液通路W1.1が形成され、血液の誘導部R1とバッグ本体21の(左)側部壁面SD(SDL)との間に、第2の血液の血液通路W1.2が形成される。(第1の血液の血液通路W1.1と、第2の血液の血液通路W1.2とは、以下単に、まとめて血液通路W1と称する場合がある。)
血液の誘導部R1と第2仕切部P2との間に、空気溜S2への空気の入口としての機能を有する第2開放部O2(空気流入部)を形成している。
「略中央方向寄り」とは、図1の採血初流除去バッグBでは、空気通路W2を(左上部壁面UDに接することなく、)第3仕切部P3と空気の誘導部R2との間に沿うように形成することである。
また、図4の採血初流除去バッグBBでは、「略中央方向寄り」とは、空気通路W2を(左上部壁面UDから左側壁面SD(SDL)に接することなく、)第3仕切部P3と空気の誘導部R2との間及び第2仕切部P2と血液の誘導部R1との間に沿うように形成することである。
血液通路W1は、初流血液の入口23と第1開放部O1(血液開放部)を経て、血液溜S1と連通している。
空気通路W2は、第2開放部O2(空気流入部)を経て、血液溜S1と連通し、第3開放部O3(空気開放部)を経て、空気溜S2と連通している。
血液溜S1への血液の入口としての機能を有する第1開放部O1(血液開放部)と、空気溜S2への空気の入口としての機能を有する第2開放部O2(空気流入部)とを、前記第3仕切部P3の血液の誘導部R1を隔てて隣設している。
第1開放部O1を、左側部壁面SD(SDL)に接するように形成し、第2開放部O2を、(左側部壁面SD、上部壁面UDに接することなく)血液の誘導部R1と第1仕切部P3の左端部(第2仕切部P2の下端部)との間に形成し、第3開放部O3を、右上部壁面WDUDと接するように、右上部壁面WDと空気の誘導部R2の右端部との間に形成している。
図1の採血初流除去バッグBでは、バッグ本体21内の第2仕切部P2と、前記バッグ本体21の側部壁面SD(SDL)との間に形成される空間Sが、血液溜S1に導入される血液の血液流入経路、及び前記空気溜S2に導入される空気の空気抜け流路としての両方の機能を兼ね備えて有するもので、いわば包括流路を形成するものである。
一方、図4の採血初流除去バッグBBでは、第1の空気通路W2.1と第2の空気通路W2.2とが、空気溜S2に導入される空気の空気抜け流路としての機能を有する。
第1仕切部P1と第2仕切部P2は、バッグ本体21の(右)側部方向から、略中央方向を経て、上部方向、さらに初流血液の入口23方向に連続して、略コの字状(略反コの字状)に形成している。
初流血液の入口23を略中心として、バッグ本体21の上部(左)壁面UD(図1に示すように、第3仕切部P3に近い側)を、初流血液の入口23に向けて、上方に向かって(昇るように)傾斜して形成している。
また、バッグ本体21の上部(左)壁面UDと、第2仕切部P2上部の空気の誘導部R2とは、相互に略平行に、初流血液の入口23方向に(昇るように)傾斜している。
第3仕切部P3は、初流血液の入口23方向に(昇るように)傾斜している。
バッグ本体21の上部(左)壁面UD、第3仕切部P3、及び空気の誘導部R2は、お互いに実質的に略平行となるように、初流血液の入口23方向に(昇るように)傾斜していることが好ましい。
空気通路W2の幅は、2〜5mm程度に設定して形成するのが好ましい。空気通路W2の幅がこれよりあまり狭すぎると、血液を採取する際に、空気溜S2へと空気がスムースに移動できない可能性があり、逆に前記空気通路W2の幅があまり広すぎると、空気が確実に空気溜S2に移動できなかったり、または一度空気溜S2へ移動させた空気が、真空採血管ホルダ22から真空採血管に採取する際などに逆流するおそれがあるため好ましくない。
また、第1開放部O1(非溶着部分)は、血液溜S1に初流血液が流入する際、排除されるバッグ本体21内に当初に存在した空気(当初空気)が溜まるスペース(空気溜S2)と連通しているので、空気が貯留可能なように、第2開放部O2(非溶着部分)よりも広く(大きく)形成するのが好ましい。
本発明では、血液溜S1から第3開放部O3まで、血液が溜まった時に、採取すべき血液の規定量が採取できたものとみなすことができる。
前記血液通路W1の幅は、3〜7mm、好ましくは6〜10mm、さらに好ましくは7〜8mmに設定して形成するのが望ましい。当該幅がこれよりあまり狭すぎると(特に3mm未満の場合)、血液を採取する際に、血液溜S1へと速やかに採血した初流血液が流下しない可能性があり、逆にその通路幅があまり広すぎると(特に10mmを超えると)、血液溜内の当初空気を流下血液で巻き込むおそれがあり、確実に空気のみを空気溜S2に排出できないこととなり、好ましくない。
本発明では、血液通路W1の幅を、空気通路W2の幅よりも大きく形成することにより、結果的に、特許文献7の図8に記載した採血初流除去バッグ(BD)の血液通路の幅よりも「血液通路W1の幅」を大きく形成している。
さらに、いえば血液通路W1の幅は、空気通路W2の幅よりも、空気通路W2:100に対して、120以上〜300未満、好ましくは120〜200未満、より好ましくは120〜150未満に形成される。
採血初流バッグB又はバッグBB内に採取した血液を、検査等のために外部容器へ採取する手段としては、外部容器に血液を採取することが可能であれば、とくに限定するものではなく、たとえば、図1に示すように、バッグ本体21の出口24に、真空採血管ホルダ22を装着して使用することができる。または、その他、コネクタ付きチューブ(チューブ先端にコネクタを接続したもの)を使用することもできる。
このようにして、バッグ本体21の血液溜S1内に血液を採取後、真空採血管ホルダ22に真空採血管(図示せず)を差し込んで、バッグ本体21内の血液を真空採血管に回収する。
本発明においては、血液バッグ2は、例えば図2(又は図5)に示すように、狭義には、親バッグ4、血液フィルタ3、第1子バッグ5、第2子バッグ6及び赤血球保存液入バッグ7(及びこれらを接続する血液回路を含む。)から構成され、供血者(ドナー)から採血した血液を、輸血用血液として保存するための回路で接続された複数のバッグの包括的な名称であるが、広義には、これに採血回路を含み、採血初流除去セット1を、当該採血回路の一部に組み込んだ、初流除去機能を有する、当該血液バッグへの採血、保存システムを構成する包括的な血液バッグ2の意味で使用する。
親バッグ4及び赤血球保存液入りバッグ7には、採血時または輸血保存時における血液の凝固の防止または保存のために、例えばACD液、CPD液、CPDA液のような抗凝固剤やMAP液のような赤血球保存液を収納している。
採血初流除去バッグB(又はBB)や及び血液バッグ2のバッグ類を構成する材料として、例えばポリ塩化ビニルやポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィンのごとき通常使用される可撓性合成樹脂がいずれも特に制限することなく好ましく用いられる。
以上詳説した、図1又は図2に示した本発明の採血初流除去セット1又は採血初流除去バッグBの使用例方法の一例を、図3(又は図6)を参照して説明する。
図3・図6(A)は、採血を開始する前の血液初流除去セット1を示すが、採血初流バッグBには、血液はまだ導入されておらず、S1にもS2にも、当初空気が存在するだけである。
図3・図6(B)は、採血が行われている状態を示し、初流血液BLを、入口23から血液通路W1(W1.1、W1.2)、第1開放部O1を経て血液溜S1の中へ導入する。一方血液溜S1の当初空気は、当該導入初流血液によりおしだされて第2開放部O2、空気通路W2(W2.1、W2.2)、第3開放部O3を経て、空気溜S2の中へ導入される。
さらに初流血液の導入を継続すると、図3(C)に示すように、初流血液BLは、血液溜S1よりあふれ出し、血液液面は、第2開放部O2から空気通路W2(W2.1、W2.2)を充填しながら上昇し、空気通路W2(W2.1、W2.2)、第3開放部O3を経て、さらに当該血液は、空気溜S2の中へ一部の血液BL’が導入される。
図3・図6(C)になった時点で採血初流除去バッグBを反転(倒立)させてこれより貯溜した初流血液を採取するステップであり、上方を向いた真空採血管ホルダ22の採取針25に、真空採血管(図示せず)を装着し、初流血液を採取する。
バッグを反転させた当初は、図3・図6(D)に示すように、初流血液は、自重により、血液溜S1から空気溜S2に移動し、当該空気溜に一次的に導入される。そして、採取針25を経て真空採血管(図示せず)により血液を採取する工程においては、次第に図3・図6(E)のように、空気溜S2中の血液BLは、第3開放部O3、空気通路W2(W2.1、W2.2)、第2開放部O2を経て、再び血液溜S1に移動し、採取針25を経て真空採血管(図示せず)に採取される。そして、空気溜S2の空気は、空気溜S2内に完全に封止込められ、第3開放部O3、空気通路W2(W2.1、W2.2)、第2開放部O2を経て、血液溜S1に移動することはない。
本発明の採血初流除去バッグB、BBは、さらに前記のように、血液通路W1の幅を広く形成することにより、初流血液の採血時間の短縮を助長することができる。
本発明の採血初流除去バッグB、BBでは、前記のように血液通路W1の幅は空気通路W2の幅よりも大きく形成され、バッグ本体に占める血液通路W1の幅(面積)が大きい。
換言すれば、特許文献7の図8に記載した採血初流除去バッグ(BD)の血液通路W1の幅:100に対して、本発明では、採血初流除去バッグ(B、BB)の血液通路W1の幅を、例えば100〜200,好ましくは140〜180に形成することが好ましい。例えばW1の幅を175(1.75倍)に形成することにより、採血時間を短縮できることが確認された。
本発明の採血初流除去バッグB、BBを使用した血液バッグを用いて、実際に模擬的な採血試験を行い、採血時間を測定した例について説明する。
(1)実施例1、実施例2として、図2の構成の血液バッグ2(採血初流除去バッグB、BB)を使用した。すなわち、実施例1としては、図2の構成の血液バッグ2(B)を使用し、実施例2として、図2のバッグ2(B)に代えて、図4のバッグ(BB)を使用した。
(2)比較例1として、図2の血液バッグ2において、採血初流除去バッグB、BBに代えて、特許文献7の図8に記載の採血初流除去バッグBDを使用した。
(i)「採血時間θ」は、実施例1、実施例2の採血初流除去バッグB、BBでは、供血者に採血針を穿刺してから、血液溜S1に初流血が溜まり、第3空気解放部O3まで到達し、空気溜S2に1滴落ちるまでの時間(初流血の採取を終了するまでの時間)とした。
また、比較例1(特許文献7の図8に記載)の採血初流除去バッグBDでは、採血時間θは、血液溜S1に初流血が溜まり、上開放部O1まで到達し、空気溜S2に1滴落ちるまでの時間(初流血の採取を終了するまでの時間)である。
(ii)試験用血液として、(A)「人血」、(B)「疑似血液」(PVP(ポリビニルピロリドン)とソルビット混合液、PVP:3重量%、ソルビット:5重量%)を用いてそれぞれ、測定を行った。
(A)「人血」での試験は、実施例1では6回試験を行い、実施例2では20回試験を行った。(B)の「疑似血液」の試験は、本発明(実施例1、実施例2)の初流血除去バッグでは20回、比較例1の初流血除去バッグでは10回試験を行った。
結果を表1に示す。
表1より明かなごとく、血液バッグBを使用した実施例1において、採血時間θの最速値と最遅値の平均値は、比較例1よりも、(A)「人血」で、平均15秒(約30%)、(B)「疑似血液」で平均14秒(約36%)採血時間を短縮することが確認できた。
また、血液バッグBBを使用した実施例2においては、同様に採血時間θの平均値が比較例1よりも、(A)「人血」で、平均15秒(約30%)、(B)「疑似血液」で平均14秒(約36%)採血時間を短縮することが確認できた。
これにより、本発明の採血初流除去バッグB、BBは、従来の代表的な血液バッグを使用した比較例1の採血初流除去バッグBDに比較して、採血時間が大幅に短縮されるという有意性を有し、その医療現場における意義はきわめて大きいことが示された。
(1)まず、本発明の採血初流除去バッグBでは、血液流路と空気流路とを併せた実質的な流路長がずっと短縮されるので、バッグ本体21内に仕切部(P1、P2、P3)を形成した従来の採血初流除去バッグと比較して、採血時間をずっと短縮することができる。
2 血液バッグ
B、BB 採血初流除去バッグ
S1 血液溜
S2 空気溜
S 包括流路を形成するための空間S
P1 第1仕切部
P2 第2仕切部
P3 第3仕切部
O1 第1開放部(血液の入口、血液開放部)
O2 第2開放部(空気の入口、空気流入部)
O3 第3開放部(空気の入口、空気開放部)
W1 血液通路
W1.1 第1の血液通路
W1.2 第2の血液通路
W2 空気通路
W2.1 第1の空気通路
W2.2 第2の空気通路
R1 血液の誘導部
R2 空気の誘導部
3 血液フィルタ
4 親バッグ
5 第1子バッグ
6 第2子バッグ
7 赤血球保存液入バッグ
8 採血針
10 針カバー
11a、11c クランプ
12 流路閉塞手段(連通ピース)
13a、13b 分岐管
21 バッグ本体
22 真空採血管ホルダ
23 (初流血液の)入口
24 (初流血液の)出口
25 (初流血液の)採取針
26 シース
T1 採血チューブ
T2 初流血液導入チューブ
T3、T4、T5、T6 連結チューブ
Claims (13)
- 供血者より採取する初流血液を貯留し、かつ、これから検査用血液の採取をおこなうための採血初流除去バッグであって、
初流血液を貯溜するバッグ本体(21)を有し、
当該バッグ本体(21)の上部に初流血液の入口(23)を形成し、前記バッグ本体(21)の下部に初流血液の出口(24)を形成してなり、
当該バッグ本体(21)は、少なくともその上部を区画する上部壁面(UD、WD)と、側面を区画する側部壁面(SD)とを有し、
前記バッグ本体(21)内部は、複数の第1仕切部(P1)、第2仕切部(P2)及び第3仕切部(P3)により、採取血液が貯溜される血液溜(S1)と、当該採取血液により排除される空気が貯溜される空気溜(S2)とに区画されるものであって、
前記第1仕切部(P1)は、前記バッグ本体(21)内部の略斜め方向から略横方向に隔壁を形成し、
前記第2仕切部(P2)は、バッグ本体(21)内部の略縦方向に隔壁を形成し、
前記第3仕切部(P3)は、バッグ本体(21)内部の略斜め方向ないし略横方向に隔壁を形成し、
前記第1仕切部(P1)は、前記第2仕切部(P2)の下部から前記第2仕切部(P2)と反対側の前記バッグ本体(21)の側部壁面(SD)に亘って連続して形成し、
前記第2仕切部(P2)は、前記第1仕切部(P1)の前記バッグ本体(21)の側部壁面(SD)の反対側の側部に、かつ上部方向に立ち上がるようにして連続して形成し、
前記第3仕切部(P3)は、前記第2仕切部(P2)と前記バッグ本体(21)の上部壁面(UD)との間に形成し、
当該第2仕切部(P2)の上部には、前記空気溜(S2)に導入される空気の誘導部(R2)を形成し、
前記第3仕切部(P3)の下部には、前記血液溜(S1)に導入される血液の誘導部(R1)を形成し、
前記空気の誘導部(R2)と前記第3仕切部(P3)との間に、前記空気溜(S2)に導入される空気の空気通路(W2)を形成し、
前記空気の誘導部(R2)先端部と前記バッグ本体(21)の上部壁面(WD)との間に、空気を前記空気溜(S2)に導入する空気の入口として機能する第3開放部(O3)を形成し、
前記第3仕切部(P3)と前記バッグ本体(21)の上部壁面(UD)との間に、採血された血液の血液通路(W1)を形成し、
前記血液の誘導部(R1)と前記バッグ本体(21)の側部壁面(SD)との間に、前記血液溜(S1)への血液の入口としての機能を有する第1開放部(O1)を形成し、
前記第3仕切部(P3)の血液の誘導部(R1)と前記第2仕切部(P2)との間に、
前記空気溜(S2)への空気の入口としての機能を有する第2開放部(O2)を形成し、
前記血液通路(W1)は、前記初流血液の入口(23)と前記第1開放部(O1)を経て、前記血液溜(S1)と連通し、
前記空気通路(W2)は、前記第2開放部(O2)を経て、前記血液溜(S1)と連通し、前記第3開放部(O3)を経て、前記空気溜(S2)と連通し、
前記血液溜(S1)への血液の入口としての機能を有する第1開放部(O1)と、
前記空気溜(S2)への空気の入口としての機能を有する第2開放部(O2)とを、前記第3仕切部(P3)の血液の誘導部(R1)を隔てて隣設し、
前記バッグ本体(21)の左上部壁面(UD)ないし左側部壁面(SD)方向から見て、前記血液通路(W1)を前記バッグ本体(21)の左上部壁面(UD)ないし左側部壁面(SD)に接するように形成し、前記空気通路(W2)を、前記血液通路W1に沿うようにバッグ本体(21)の略中央方向寄りに形成した、ことを特徴とする採血初流除去バッグ(B、BB)。 - 前記第1仕切部(P1)と前記第2仕切部(P2)は、前記バッグ本体(21)の一側部方向から、略中央方向を経て、上部方向、さらに初流血液の入口(23)方向に連続して、略コの字状に形成した、ことを特徴とする請求項1に記載の採血初流除去バッグ(B、BB)。
- 前記血液の誘導部(R1)は、前記第3仕切部(P3)から前記第1仕切部(P1)の側端部と前記第2仕切部(P2)の下端部との交わる位置の近傍まで延設した、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の採血初流除去バッグ(BB)。
- 前記第2仕切部(P2)と前記血液の誘導部(R1)との間に、第1の空気通路(W2.1)が形成され、
前記空気の誘導部(R2)と前記第3仕切部(P3)との間に、第2の空気通路(W2.2)が形成され、
前記第1の空気通路(W2.1)と前記第2の空気通路(W2.2)とが、前記空気溜(S2)に導入される空気の空気抜け流路としての機能を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の採血初流除去バッグ(BB)。 - 前記血液の誘導部(R1)は、バッグ本体(21)の下部方向に向けて、前記第2仕切部(P2)の上端部から当該第2仕切部(P2)の全長の略1/4〜1/3の位置まで延設した、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の採血初流除去バッグ(B)。
- 前記バッグ本体(21)内の前記第2仕切部(P2)と、前記バッグ本体(21)の側部壁面(SD)との間に形成される空間(S)が、前記血液溜(S1)に導入される血液の血液流入経路、及び前記空気溜(S2)に導入される空気の空気抜け流路としての両方の機能を有することを特徴とする請求項1、2、5のいずれか1項に記載の採血初流除去バッグ(B)。
- 前記血液通路(W1)の幅を、前記空気通路(W2)の幅よりも大きく形成し、
前記空気通路(W2)の幅:100に対して、前記血液通路(W1)の幅:120〜300に形成した、ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の血初流除去バッグ(B、BB)。 - 前記初流血液の入口(23)を略中心として、前記バッグ本体(21)の上部壁面(UD)を、前記初流血液の入口(23)に向けて傾斜するように形成し、
前記第2仕切部(P2)上部の空気の誘導部(R2)は、前記バッグ本体(21)の上部壁面(UD)と同様に、前記初流血液の入口(23)に向けて傾斜するように形成した、ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の血初流除去バッグ(B、BB)。 - 前記バッグ本体(21)の上部壁面(UD)と、前記第2仕切部(P2)上部の空気の誘導部(R2)は、相互に略平行に、前記初流血液の入口(23)方向に傾斜して形成した、ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の採血初流除去バッグ(B、BB)。
- 初流血液を当初に、当該バッグ本体(21)上部の初流血液の入口(23)から導入し、空の前記バッグ本体(21)の前記血液溜(S1)に貯留する時、前記血液溜(S1)内の空気は、当該採取血液により排除され、前記第2開放部(O2)、前記空気通路(W2)、前記第3開放部(O3)を経て、前記空気溜(S2)へ収納されることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の採血初流除去バッグ(B、BB)。
- 前記血液溜(S1)から前記第3開放部(O3)まで、血液が溜まった時に、採取すべき血液の規定量が採取できたものとみなすことができる、ことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の採血初流除去バッグ(B、BB)。
- 請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の採血初流除去バッグ(B、BB)の初流血液の出口(24)に、さらに外部容器への血液採取手段を形成してなることを特徴とする採血初流除去セット(1)。
- 血液を採取する親バッグ(4)と複数の子バッグ(5、6)からなる血液バッグ(2)において、
上流に採血針(8)を接続した採血チューブ(T1)の途中に配置された分岐管(13a)に、初流血液導入チューブ(T2)を接続し、当該初流血液導入チューブ(T2)の下流に請求項12に記載の採血初流除去セット(1)を接続してなることを特徴とする初流除去機能を備えた血液バッグ(2)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011551845A JP5395914B2 (ja) | 2010-01-26 | 2011-01-25 | 採血初流除去バッグ及び採血初流除去セット |
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010013749 | 2010-01-26 | ||
JP2010013749 | 2010-01-26 | ||
JP2011551845A JP5395914B2 (ja) | 2010-01-26 | 2011-01-25 | 採血初流除去バッグ及び採血初流除去セット |
PCT/JP2011/051290 WO2011093260A1 (ja) | 2010-01-26 | 2011-01-25 | 採血初流除去バッグ及び採血初流除去セット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2011093260A1 JPWO2011093260A1 (ja) | 2013-06-06 |
JP5395914B2 true JP5395914B2 (ja) | 2014-01-22 |
Family
ID=44319248
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011551845A Active JP5395914B2 (ja) | 2010-01-26 | 2011-01-25 | 採血初流除去バッグ及び採血初流除去セット |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5395914B2 (ja) |
TW (1) | TWI393559B (ja) |
WO (1) | WO2011093260A1 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013137361A1 (ja) * | 2012-03-14 | 2013-09-19 | テルモ株式会社 | 検査用血液容器および採血器具 |
EP2826500B1 (en) * | 2012-03-14 | 2016-08-24 | Terumo Kabushiki Kaisha | Container for testing blood and blood sampling instrument |
CN104168931B (zh) * | 2012-03-14 | 2016-11-23 | 泰尔茂株式会社 | 检查用血液容器和采血器具 |
WO2014033819A1 (ja) * | 2012-08-27 | 2014-03-06 | テルモ株式会社 | 血液バッグ及びそれを備えた血液バッグシステム |
US11883570B2 (en) | 2017-09-28 | 2024-01-30 | Terumo Kabushiki Kaisha | Blood transfusion kit and system and method |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003505185A (ja) * | 1999-07-29 | 2003-02-12 | バクスター・インターナショナル・インコーポレイテッド | 一体化血液サンプリングシステムを含む血液処理セット |
JP2008110043A (ja) * | 2006-10-30 | 2008-05-15 | Kawasumi Lab Inc | 採血初流除去バッグ及び採血初流除去セット並びに血液バッグ |
JP2008131962A (ja) * | 2006-08-18 | 2008-06-12 | Kawasumi Lab Inc | 採血初流除去バッグ及び採血初流除去セット並びに血液バッグ |
JP2008178554A (ja) * | 2007-01-24 | 2008-08-07 | Terumo Corp | 検査用血液バッグおよび採血器具 |
JP2009089919A (ja) * | 2007-10-10 | 2009-04-30 | Kawasumi Lab Inc | 採血器具 |
JP2009100868A (ja) * | 2007-10-22 | 2009-05-14 | Kawasumi Lab Inc | サンプリングバッグ及び採血器具 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1994016664A1 (en) * | 1993-01-19 | 1994-08-04 | Baxter International Inc. | Multiple chamber container |
-
2011
- 2011-01-25 WO PCT/JP2011/051290 patent/WO2011093260A1/ja active Application Filing
- 2011-01-25 JP JP2011551845A patent/JP5395914B2/ja active Active
- 2011-01-26 TW TW100102785A patent/TWI393559B/zh not_active IP Right Cessation
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003505185A (ja) * | 1999-07-29 | 2003-02-12 | バクスター・インターナショナル・インコーポレイテッド | 一体化血液サンプリングシステムを含む血液処理セット |
JP2008131962A (ja) * | 2006-08-18 | 2008-06-12 | Kawasumi Lab Inc | 採血初流除去バッグ及び採血初流除去セット並びに血液バッグ |
JP2008110043A (ja) * | 2006-10-30 | 2008-05-15 | Kawasumi Lab Inc | 採血初流除去バッグ及び採血初流除去セット並びに血液バッグ |
JP2008178554A (ja) * | 2007-01-24 | 2008-08-07 | Terumo Corp | 検査用血液バッグおよび採血器具 |
JP2009089919A (ja) * | 2007-10-10 | 2009-04-30 | Kawasumi Lab Inc | 採血器具 |
JP2009100868A (ja) * | 2007-10-22 | 2009-05-14 | Kawasumi Lab Inc | サンプリングバッグ及び採血器具 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2011093260A1 (ja) | 2011-08-04 |
TW201130476A (en) | 2011-09-16 |
TWI393559B (zh) | 2013-04-21 |
JPWO2011093260A1 (ja) | 2013-06-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4869910B2 (ja) | 液体貯留容器、液体採取器具及び採血器具 | |
JP4879704B2 (ja) | 採血初流除去バッグ及び採血初流除去セット並びに血液バッグ | |
JP6734490B2 (ja) | 血液隔離装置、体液隔離装置、及び血液隔離システム | |
CA2582301C (en) | Method and apparatus for blood sampling | |
JP5395914B2 (ja) | 採血初流除去バッグ及び採血初流除去セット | |
TWI584830B (zh) | Hollow fiber membrane type body fluid filtration device, and protein solution filtration method | |
AU6211500A (en) | Blood processing set including an integrated blood sampling system | |
JP5199642B2 (ja) | サンプリングバッグ及び採血器具 | |
JP2005503209A (ja) | カテーテルおよびその使用方法 | |
BRPI0510272B1 (pt) | Dispositivo de retirada de sangue, especialmente para recém-nascidos e crianças pequenas ou animais pequenos | |
JP5368466B2 (ja) | 採血初流除去バッグ及び採血初流除去セット並びに血液バッグ | |
JP4560032B2 (ja) | 採血初流除去バッグ及び採血初流除去セット並びに血液バッグ | |
US20150231031A1 (en) | Blood Bag and Blood Bag System Provided Therewith | |
JP2009089919A (ja) | 採血器具 | |
JP5284612B2 (ja) | 連通y字管付採血器具 | |
JP2008237834A (ja) | 採血器具 | |
JP3813974B2 (ja) | 採血用器具 | |
JP5758760B2 (ja) | プロテクタおよびその使用方法 | |
JP5615688B2 (ja) | 液体注入部品及び医療用具 | |
AU2005202959B2 (en) | Blood processing set including an integrated blood sampling system |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130809 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130913 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131011 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131018 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5395914 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |