JP6066741B2 - 電源装置及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、所定電圧の直流電圧を異なる電圧の直流電圧に変換する電源装置であるDC−DCコンバータ、及びそのDC−DCコンバータを備えた画像形成装置に関する。
従来、自励式非連続モードで動作するチョッパ電源は、その回路構成の簡素さ、使用する回路素子数の少なさから出力容量の小さい、比較的低価格の電源装置として用いられている。チョッパ電源では、直流の入力電圧をスイッチング素子により高周波の電力に変換し、それを平滑用のチョークコイルとコンデンサで再度直流に変換する。そして、チョッパ電源を適用したDC−DCコンバータについては、例えば特許文献1において提案されている。特許文献1で提案されているDC−DCコンバータでは、自励式非連続モードで動作するチョッパ電源に、過負荷時の保護機能が設けられている。
特開2003−284327号公報
特許文献1のDC−DCコンバータは、チョッパ電源がチョークコイルに蓄積されたエネルギーの放出が終了し、チョークコイルに流れる電流が0となるまでは、スイッチング素子が再びオン状態にならない非連続モードで動作する。そのため、スイッチング素子の入力電流のピーク値は大きくなりやすく、その結果、チョッパ電源の出力電圧は、入力電流のピーク値が大きくなるとリップル電圧も大きくなってしまうという課題がある。なお、非連続モードで動作するチョッパ電源は、電流不連続型チョッパ電源とも呼ばれる。
そこで、この課題を解決するために、電流連続型のチョッパ電源を適用したDC−DCコンバータが考案されている。電流連続型のチョッパ電源では、チョークコイルのエネルギー放出が終了しなくてもスイッチング素子がオン状態となる。電流不連続型のDC−DCコンバータと比べて、チョークコイルに流れる電流が0となる時間がないため、入力電流のピーク値を下げることができ、リップル電圧の増大を抑制することができる。
電流連続型のチョッパ電源を適用したDC−DCコンバータには、過電流保護のための保護回路が設けられている。ところが、過電流領域が広がるほど、チョークコイルの発熱が大きくなるので、電源装置の安全性を確保するためには、冷却装置の追加等が必要となり、その結果、電源装置の大型化やコストアップが生じるという課題がある。更に、電流連続型のDC−DCコンバータが起動され、立ち上げが完了するまでは、DC−DCコンバータは過負荷状態と類似した状態となり、最大出力を出し続ける。そのために、スイッチング素子の発振周波数が定常状態における最大出力時よりも高くなるために、スイッチング損失が最大となるという課題もある。
本発明はこのような状況のもとでなされたもので、回路規模を小さくした構成で、起動時の損失を低減することを目的とする。
前述した課題を解決するため、本発明では次のとおりに構成する。
(1)一端が電圧の出力側となるインダクタと、電圧の入力側と前記インダクタの間に接続され、前記インダクタを介して出力される出力電圧を制御する電源制御手段と、前記出力電圧に応じた電圧が入力され、入力された前記出力電圧に応じた電圧と基準電圧を比較した結果に基づいて、前記電源制御手段をオン又はオフする差動増幅手段と、前記電源制御手段を流れる電流が所定の値を超えたことを検知すると、前記出力電圧に応じた電圧に前記入力側の入力電圧を重畳した電圧を前記差動増幅手段に入力することにより過負荷保護を行う過負荷保護手段と、前記電源制御手段を流れる電流が所定の値を超えたことを前記過負荷保護手段が検知すると、前記差動増幅手段に入力される前記基準電圧を変更する変更手段と、を備えることを特徴とする電源装置。
(2)シートに画像形成を行う画像形成手段を有する画像形成装置であって、前記(1)項に記載の電源装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、回路規模を小さくした構成で、起動時の損失を低減することができる。
実施例との比較のための従来の電流不連続型のDC−DCコンバータの構成を示す回路図 実施例との比較のための従来の電流不連続型のDC−DCコンバータにおける各部の動作波形を示す図 実施例との比較のための従来の電流連続型のDC−DCコンバータの構成を示す回路図 実施例との比較のための従来の電流連続型のDC−DCコンバータにおける各部の動作波形を示す図 電流連続型のDC−DCコンバータにおける出力電圧Voutと出力電流Ioutとの関係を示す図 実施例1の電流不連続型のDC−DCコンバータの構成を示す回路図 実施例1の電流不連続型のDC−DCコンバータにおける各部の動作波形を示す図 実施例1のDC−DCコンバータが電流不連続モードで動作している場合の出力電圧Voutと出力電流Ioutとの関係を示す図 電流連続型DC−DCコンバータの起動時における電流連続モード、電流不連続モードでのFET1の電力損失波形を示した図 実施例2の電流不連続型のDC−DCコンバータの構成を示す回路図 実施例2の電流不連続型のDC−DCコンバータにおける各部の動作波形を示す図 実施例3の画像形成装置の模式図
以下、本発明を実施するための最良の形態を、実施例により詳しく説明する。
[DC−DCコンバータの概要]
まず、後述する実施例との比較のために、従来の一般的なDC−DCコンバータの回路構成と動作について、図1を用いて説明する。図1は、チョッパ電源を適用した、従来のDC−DCコンバータの構成を示す回路図である。図1のDC−DCコンバータは、コンパレータCmp1、電界効果トランジスタFET1、回生ダイオードDs、チョークコイルLs(以下、「インダクタLs」という)、ダイオードD1、トランジスタTr1、電解コンデンサCsを備えている。更に、DC−DCコンバータは、電流検出抵抗Ris、抵抗Ra、R1、R2、R3、R10を備えている。
(電流不連続型のDC−DCコンバータの回路構成)
図1において、電圧の入力側の入力電圧Vinは、インダクタLsの電流制御を行うスイッチング素子である電界効果トランジスタFET1(以下、「FET1」という)に入力される。電源制御手段であるFET1は、オン・オフ動作によりインダクタLsにパルス電圧を出力する。このパルス電圧は、インダクタLs、回生ダイオードDs、電解コンデンサCsによって平滑整流され、出力電圧Voutが生成される。電圧の出力側の出力電圧Voutは、差動増幅手段であるコンパレータCmp1の非反転入力端子(「V+端子」ともいう)に入力される。一方、コンパレータCmp1の反転入力端子(「V−端子」ともいう)には、抵抗R10を介して、基準電圧Vref1が入力される。なお、基準電圧Vref1は、入力電圧Vinよりも低い電圧となる電圧値が設定される(入力電圧Vin>基準電圧Vref1)。更に、コンパレータCmp1のV−端子は、ダイオードD1を介して、FET1の電流流出端子であるドレイン端子に接続されている。また、コンパレータCmp1の出力端子は、FET1の制御端子であるゲート端子Vgに接続されると共に、抵抗R1を介して入力電圧Vinにプルアップされている。
(電流不連続型のDC−DCコンバータの動作)
図2は、図1のDC−DCコンバータの動作波形を示したタイムチャートである。図2に示す動作波形は、縦軸の上から順に、以下の波形を示している。即ち、図2(a)は、FET1のゲート端子Vgに入力される電圧波形、図2(b)は、出力電圧Voutの電圧波形、図2(c)は、コンパレータCmp1のV+端子、V−端子の入力電圧波形を示している。そして、図2(d)は、FET1のドレイン電流Id、回生ダイオードDsの回生電流If、出力電流Ioutの電流波形を示している。また、図2の横軸は、時間軸であり、t80〜t89は、時刻(時間タイミング)を示している。
図2において、時刻t80で、コンパレータCmp1の出力がローレベルとなり、FET1のゲート端子に入力されると、FET1がオンする。そして、FET1に入力電圧Vinが入力され、ドレイン電圧が概ね入力電圧Vinと同じ電圧になり、ドレイン電流Idが流れ始める。そして、基準電圧Vref1の電圧は、入力電圧Vin>基準電圧Vref1を満たすように設定されているので、ダイオードD1は逆バイアスとなり、非導通状態となる。その結果、コンパレータCmp1のV−端子の入力電圧は、基準電圧Vref1となる。一方、FET1がオンすることにより、コンパレータCmp1のV+端子に入力される出力電圧Voutの電圧も上昇していく。時刻t81にて、コンパレータCmp1のV+端子の電圧が上昇して基準電圧Vref1に達すると、コンパレータCmp1の出力端子は、ハイインピーダンス状態となる。コンパレータCmp1の出力端子は、抵抗R1を介して入力電圧Vinにプルアップされているため、FET1のゲート端子には入力電圧Vinが印加され、FET1はオフする。
時刻t81でFET1がオフすると、それまで入力電圧Vinの端子からFET1を介してインダクタLsに流れていたFET1のドレイン電流Id(実線にて表示)が遮断される(ドレイン電流Idの電流値が0となる)。すると、インダクタLsは、回生ダイオードDs側から回生電流If(破線にて表示)を引き込み、回生電流Ifは、回生ダイオードDsのアノードが接続されたGND(グランド)から回生ダイオードDsのカソードを介して、インダクタLsに流れる。なお、GND(グランド)は、出力電圧Voutの低電位側のことである。このとき、回生ダイオードDsが順バイアスされる(導通状態となる)ので、回生ダイオードDsのカソード電圧は概ね0ボルトになる。すると、ダイオードD1も順バイアス(導通状態)となり、基準電圧Vref1の電圧源から抵抗R10を介してダイオードD1に電流が流れるので、コンパレータCmp1のV−端子の入力電圧は概ね0ボルトとなる。その結果、コンパレータCmp1の出力はハイインピーダンス状態を保持することとなり、FET1はオフ状態が維持される。インダクタLsに蓄積されたエネルギーが放出されるにつれて、出力電圧Voutの電圧、及び出力電圧Voutが入力されるコンパレータCmp1のV+端子の入力電圧は減少していく。また、出力電圧Voutの電圧の減少に伴い、回生電流Ifの電流値も減少していく。
そして、時刻t82で、回生電流Ifが0になると、FET1のドレイン端子電圧は、緩やかに上昇していく。これにより、コンパレータCmp1のV−端子の電圧も緩やかに上昇し、時刻t83で、コンパレータCmp1のV+端子の入力電圧と同じ電圧に達する。すると、コンパレータCmp1の出力がハイインピーダンス状態からローレベルとなり、FET1のゲート端子がローレベルになることにより、再びFET1がオンする。これにより、ダイオードD1が逆バイアスされて非導通状態となり、コンパレータCmp1のV−端子の入力電圧は、基準電圧Vref1となる。そして、コンパレータCmp1のV−端子の入力電圧の方が、V+端子の入力電圧よりも高くなるので、コンパレータCmp1の出力はローレベルを保持することとなり、FET1はオン状態を維持する。これ以降の時刻t83〜t89でのDC−DCコンバータの動作は、上述した時刻t80〜t83の動作を繰り返すことになる。なお、基準電圧Vref1の電圧を、DC−DCコンバータの所望出力電圧と概ね同じ電圧に設定することにより、出力電圧Voutを所望の電圧に制御することができる。図1のDC−DCコンバータでは、回生電流Ifが減少し0となった後に、FET1がオンされ、ドレイン電流Idが0から流れ始める。図2(d)の時刻t82〜t83に示すように、インダクタLsに流れる電流が0となる時間(電流が不連続となる時間)が存在するので、図1のDC−DCコンバータは“電流不連続型(電流不連続モードともいう)”のDC−DCコンバータとも呼ばれる。
また、図1のDC−DCコンバータには、過負荷保護回路として、電流検出抵抗Ris、抵抗R2、トランジスタTr1からなるIdリミット回路が設けられている。電流検出抵抗Risの一端は、FET1の電流流入端子であるソース端子に接続されると共に、抵抗R2を介してトランジスタTr1のベース端子にも接続されている。電流検出抵抗Risの他方の端子は、トランジスタTr1のエミッタ端子に接続されている。トランジスタTr1のコレクタ端子は、抵抗R3を介してコンパレータCmp1のV+端子、及び抵抗Raに接続されている。電流検出抵抗Risの両端には、FET1に流れるドレイン電流Idに応じた電圧(電位差)が生じる。電流検出抵抗Risの両端に生じた電位差が、トランジスタTr1のエミッタ・ベース間閾値電圧を超えると、トランジスタTr1はオンし、入力電圧Vinが抵抗R3を介して、コンパレータCmp1のV+端子の入力電圧に重畳される。その結果、コンパレータCmp1は、V+端子の入力電圧がV−端子に入力される基準電圧Vref1よりも高くなる。コンパレータCmp1は、出力電圧Voutの電圧が上昇したと判断して、直ちに出力端子をローレベル出力からハイインピーダンス状態にし、その結果、FET1はオフ状態となる。従って、電流検出抵抗Risの抵抗値により、FET1に流す電流の最大値が決定される。
(電流不連続型のDC−DCコンバータにおける課題)
ところで、上述した電流不連続型のDC−DCコンバータには、次のような課題がある。図2に示すように、DC−DCコンバータの出力電流Iout(太い実線にて表示)の電流値は、インダクタLsに流れる電流の平均値である。電流不連続型のDC−DCコンバータでは、インダクタLsに流れる電流は、0からピーク電流値Ipkまで変化するため、その変動幅ΔIrはピーク電流値Ipkの電流値と同じ値である。出力電圧Voutを平滑する電解コンデンサCsは、その内部に直流抵抗成分Resrを有するため、電流の変動幅ΔIrによって、ΔVout=Resr×ΔIrで表される電圧変動ΔVoutが生じる。図2に示すように、この電圧変動ΔVoutが、出力電圧Voutの電圧波形にリップル電圧となって現れる。そのため、電流不連続型のDC−DCコンバータでは、出力電流Ioutが増えるに従って、電流変動幅ΔIr(=Ipk)も増加するため、リップル電圧ΔVoutも大きくなってしまう。
(電流連続型のDC−DCコンバータの回路構成)
そこで、上述した課題を解決するために、“電流連続型(電流連続モードともいう)”と呼ばれるDC−DCコンバータが考案されている。図3は、電流連続型のDC−DCコンバータの構成を示す回路図である。図3に示す電流連続型のDC−DCコンバータでは、図1の電流不連続型のDC−DCコンバータからダイオードD1が削除され、誤差増幅装置であるコンパレータCmp1をシュミットトリガ回路にするために、正帰還抵抗Rcが追加されている。シュミットトリガ回路にすることにより、ノイズ等のわずかな電圧差でコンパレータCmp1の出力が変化し、不安定になることを防ぐ。これにより、FET1が一旦オフ状態になるとオフ状態を継続し、すぐにオン状態になることを防ぐことができる。更に、図3の回路では、後述するタイマ回路、及び出力電圧検知回路が追加されている。
(電流連続型のDC−DCコンバータの動作)
図4は、図3のDC−DCコンバータの動作波形を示したタイムチャートである。図4に示されている波形は、図2と同じ回路素子の波形であるため、電流連続型のDC−DCコンバータにおける特徴的な波形について説明することとし、各々の波形についての説明は省略する。
図4において、時刻t10でFET1がオンすると、FET1のドレイン電圧が概ね入力電圧Vinと同じ電圧になり、ドレイン電流Idが流れると、それに伴い、出力電圧Voutの電圧が上昇していく。出力電圧Voutの電圧が上昇すると、コンパレータCmp1のV+端子の入力電圧もそれに伴って上昇する。コンパレータCmp1のV+端子の入力電圧が上昇して、V−端子の入力電圧である基準電圧Vref1に達すると、コンパレータCmp1の出力はハイインピーダンス状態となる(時刻t11)。コンパレータCmp1の出力は、抵抗R1を介して入力電圧Vinにプルアップされているので、FET1はオフする。FET1がオフすると、それまで入力電圧Vinの端子からFET1を介してインダクタLsに流れていたFET1のドレイン電流Id(図中、実線にて表示)が遮断される(ドレイン電流Idの電流値が0となる)。すると、インダクタLsは、回生ダイオードDs側から回生電流Ifを引き込み、回生電流Ifは、回生ダイオードDsのアノードが接続されたGND(グランド)から回生ダイオードDsのカソードを介して、インダクタLsに流れる。
時刻t11で、コンパレータCmp1の出力がハイインピーダンス状態になると、入力電圧Vinの端子側から、抵抗R1、正帰還抵抗Rc、抵抗Raを介して、出力電圧Voutの端子へと電流が流れる。すると、コンパレータCmp1のV+端子の入力電圧は、基準電圧Vref1からΔV1だけ上昇する。ΔV1は、シュミットトリガ回路の正帰還抵抗RcによるV+端子の入力電圧の増分である。コンパレータCmp1のV+端子の入力電圧が、基準電圧Vref1から増分ΔV1だけ上昇すると、コンパレータCmp1の出力はハイインピーダンス状態を保つこととなり、FET1はオフ状態を維持する。そのため、出力電圧Voutの電圧は減少し、コンパレータCmp1のV+端子の入力電圧も、それに伴って減少する。なお、図3の回路では、図1の回路のように、コンパレータCmp1のV−端子にはダイオードが接続されていないため、V−端子の入力電圧は、基準電圧Vref1のままである。
時刻t12で、コンパレータCmp1のV+端子の入力電圧が減少して基準電圧Vref1に達すると、コンパレータCmp1の出力はローレベルとなり、再びFET1がオンする。すると、出力電圧Vout側から抵抗Ra、正帰還抵抗Rcを介して、ローレベルを出力しているコンパレータCmp1の出力端子側へと、電流が流れる。これにより、コンパレータCmp1のV+端子の入力電圧が基準電圧Vref1からΔV2だけ低下する。ΔV2は、正帰還抵抗RcによるV+端子の入力電圧の減少分である。
コンパレータCmp1のV+端子の電圧が基準電圧Vref1からΔV2だけ低下することにより、コンパレータCmp1の出力はローレベル状態を保つこととなり、FET1はオン状態を維持する。そして、コンパレータCmp1からローレベルが出力されて、FET1がオンすると、FET1のドレイン電圧が概ね入力電圧Vinと同じ電圧になり、ドレイン電流Idが流れる。すると、出力電圧Voutの電圧が上昇していく。出力電圧Voutの電圧が上昇すると、コンパレータCmp1のV+端子の電圧もそれに伴って上昇する。これ以降の時刻t12〜t16においては、上述した時刻t10〜t12の動作を繰り返すことで、DC−DCコンバータはスイッチングを継続する。
図4に示すように、電流連続型のDC−DCコンバータでは、インダクタLsに流れる電流が0となる時間は存在しないので、FET1のドレイン電流Id(実線にて表示)及び回生電流If(破線にて表示)の波形は、台形型となる。図3の電流連続型のDC−DCコンバータは、図1の電流不連続型のDC−DCコンバータと比べて、インダクタLsに流れる電流が0となる時間がないので、ドレイン電流Id及び回生電流Ifのピーク値Ipkを出力電流Ioutに近づけることができる。その結果、電流連続型のDC−DCコンバータの場合には、電流不連続型のDC−DCコンバータと比べて、インダクタLsに流れる電流の変動幅ΔIrは小さく、出力電流Ioutが増加してもリップル電圧ΔVoutの増大を抑制することが可能となる。
(タイマ回路)
また、電流連続型のDC−DCコンバータでは過電流保護のために、前述したIdリミット回路の他に、タイマ回路及び出力電圧検知回路が追加されている。タイマ回路は、コンデンサC1、抵抗R4、ダイオードD4からなり、ソフトスタートのために設けられている。FET1がオン状態のときに、電流検出抵抗Risに流れる電流が増加してトランジスタTr1がオン状態になると、トランジスタTr1のコレクタ電圧が抵抗R3を介してコンデンサC1に印加され、コンデンサC1が概ね入力電圧Vinまで充電される。そして、コンデンサC1の充電電圧は、抵抗R4及びダイオードD4を介して、抵抗Raから放電されて低下する。そのため、コンデンサC1の充電電圧が入力電圧Vinから基準電圧Vref1に低下するまでの所定の時間だけ、コンパレータCmp1の出力はハイインピーダンス状態を保持することとなり、その間、FET1はオフ状態を継続する。
(出力電圧検知回路)
一方、出力電圧検知回路は、抵抗R5、抵抗R9、抵抗R11、ツェナーダイオードZD1、トランジスタTr2から構成され、出力負荷異常を検知するために設けられている。トランジスタTr2のベース端子には、入力電圧Vinを抵抗R9と抵抗R11で分圧された基準電圧Vref2が入力される。トランジスタTr2のコレクタ端子は、ツェナーダイオードZD1のアノードに接続され、エミッタ端子は出力電圧Voutの出力端子に接続されている。ツェナーダイオードZD1のカソードは、抵抗R5の一端に接続され、抵抗R5の他端は、Idリミット回路を構成する抵抗R2の一端、及びトランジスタTr1のベース端子に接続されている。なお、ツェナーダイオードZD1のツェナー電圧は、トランジスタTr2がオン状態のときに導通状態となる電圧値とする。
図5は、電流連続型のDC−DCコンバータにおける出力電圧Voutと出力電流Ioutとの関係を示す図であり、縦軸は出力電圧Voutの電圧値、横軸は出力電流Ioutの電流値を示す。図5において、制御電圧VAは、定常状態における出力電圧Voutの電圧値を指し、保護動作電圧VBは、出力電圧検知回路が動作する検知電圧を指す。また、Imaxは、定常状態における出力電流の最大電流値を指し、IAは、Idリミット回路が過電流と検知する所定の電流値である垂下開始電流値を指し、IBは出力電圧検知回路が動作する出力電流Ioutの電流値である最大過負荷電流値を指す。
Idリミット回路によって、FET1のドレイン電流Id、及び回生電流Ifの電流ピーク値は制限されている。そのため、図5において、過負荷状態となって、出力電流Ioutが電流値IAを超えると、Idリミット回路が動作し、図5に示すように、出力電圧Voutは制御電圧VAから緩やかに垂下し始める。出力電圧Voutは垂下するが、供給される電力は一定なので、出力電流Ioutの電流値は、逆に電流値IAよりも大きくなる。トランジスタTr2がオン状態となるベース・エミッタ間の閾値電圧をVbe2とすると、保護動作開始電圧VBは、VB=Vref2−Vbe2である電圧値が設定されている。そのため、出力電圧Voutが低下して、保護動作開始電圧VBの電圧値を下回ったときに、トランジスタTr2がオン状態となる。このとき、ツェナーダイオードZD1も導通状態となるため、抵抗R5、ツェナーダイオードZD1を介して、入力電圧Vinの入力端子から直接出力電圧Voutの出力端子に電流供給され、コンパレータCmp1のV+端子の入力電圧が上昇する。そのため、コンパレータCmp1の出力端子はハイインピーダンス状態となって、FET1をオフし、FET1を介したインダクタLsへの電流供給が制限される。すると、出力電圧Voutは更に電圧が低下するために、出力電圧検知回路のトランジスタTr2はオン状態を継続して、FET1からの供給電流を遮断し続けるために、正帰還がかかり、やがて出力電圧Voutは0ボルトとなる。
ここで、出力電圧Voutの電圧公差や基準電圧Vref2の電圧ばらつき、電源起動時の誤動作防止等を考慮すると、保護動作開始電圧VBは、制御電圧VAに対してかなり低く設定する必要がある。図5において、出力電流Ioutの最大電流Imaxは、垂下開始電流IA以下に設定される。出力電流Ioutが垂下開始電流IAを超えると、出力電圧Voutは垂下し始め、出力電圧Voutが保護動作開始電圧VBに達すると、出力電圧検知回路が動作して出力電圧Voutが0となる。出力電圧Voutが保護動作開始電圧VBとなるときの電流値を保護動作電流IBとすると、垂下開始電流IAから保護動作電流IBまでは、出力電流Ioutの過電流領域となる。
(電流連続型のDC−DCコンバータにおける課題)
電源装置の安全性を確保するために、出力電流Ioutの過電流領域の最大電流値において、インダクタLsの巻線が安全規格等に定められた温度以下である必要がある。過電流領域が広がるほど、インダクタLsの発熱が大きくなるため、ファンモータ等の冷却装置の追加や、巻線径を太くした大型のインダクタが必要となり、その結果、電源装置の大型化やコストアップが生じるという第1の課題がある。
また、電流連続型のDC−DCコンバータが起動される際に、出力電圧Voutは0ボルトからスタートするために、出力電圧Voutが定常状態における出力電圧である制御電圧VAに達するまでは、DC−DCコンバータは過負荷状態と類似した状態となる。即ち、DC−DCコンバータは、起動が完了するまでの間、最大出力を出し続けるために、発振周波数が定常状態における最大出力時よりも高くなるために、FET1のスイッチング損失は最大となる。従って、DC−DCコンバータのFET1の電力定格は、起動時における損失によって決定されることになるので、FET1の小型化が制約されてしまうという第2の課題がある。
図6は、実施例1の電流連続型のDC−DCコンバータの構成を示す回路図である。図6の回路図では、図3の従来例の電流連続型のDC−DCコンバータと比べて、過負荷検出手段が過負荷状態を検出した場合に、DC−DCコンバータの動作を電流連続型から電流不連続型に切り替える回路が追加されている点が異なる。
[DC−DCコンバータの回路構成]
図6では、従来例のDC−DCコンバータの回路図を示す図3と比べて、トランジスタTr3、Tr4、ダイオードD1、D2、D3、D5、抵抗R6、R8、コンデンサC2が追加されている。以下、図3に示した電流連続型のDC−DCコンバータの従来例と同様の部分については説明を省略し、追加された部分について説明する。
図6において、ダイオードD2のアノードは、抵抗R3とダイオードD4のアノードに接続され、ダイオードD2のカソードは、抵抗R8の一端とコンデンサC2の一端に接続され、コンデンサC2の他端はGND(グランド)に接続されている。ダイオードD2とコンデンサC2は整流回路を形成する。抵抗R8の他端は、ダイオードD5のアノードに接続されている。ダイオードD5のカソードは、ダイオードD3のカソードとトランジスタTr4のベース端子に接続されている。ダイオードD3のアノードは、FET1のドレイン端子に接続されている。トランジスタTr4は、NPN型のトランジスタであり、エミッタ端子はFET1のドレイン端子に接続され、コレクタ端子は、トランジスタTr3のベース端子と、抵抗R6の一端に接続されている。トランジスタTr3は、PNP型のトランジスタであり、コレクタ端子はダイオードD1のアノードに接続され、エミッタ端子は、コンパレータCmp1の反転入力端子(V−端子)と抵抗R10の一端に接続されている。ダイオードD1のカソードは、FET1のドレイン端子に接続されている。抵抗R6の他端は、出力電圧Voutの端子と出力電圧検知回路のトランジスタTr2のエミッタ端子に接続されている。本実施例の特徴は、DC−DCコンバータの動作を電流不連続動作に切り替えるため、回生ダイオードDsのカソードとコンパレータCmp1のV−端子の間に、ダイオードD1及び切り替えスイッチであるトランジスタTr3を直列に挿入したことである。
[DC−DCコンバータの動作]
図7は、図6のDC−DCコンバータの動作波形を示したタイムチャートである。図7に示す動作波形は、縦軸の上から順に、以下の波形を示している。即ち、図7(a)は、FET1のゲート端子Vgに入力される電圧波形、図7(b)は、FET1のドレイン端子から出力される電圧波形、図7(c)は、トランジスタTr3(ダイオードD1)のオン・オフ状態を示す波形を示している。そして、図7(d)は、FET1のドレイン電流Id、回生ダイオードDsの回生電流Ifの電流波形を示している。また、図2の横軸は、時間軸であり、t20〜t29は、時刻(時間タイミング)を示している。
図7において、時刻t20以前の波形は、図6のDC−DCコンバータが電流連続モードで動作している場合の波形を示している。そのため、図4で説明した電流連続モードと同様に、図7(d)に示すFET1のドレイン電流Id(実線で表示)や回生ダイオードDsの回生電流If(破線で表示)の電流波形は、台形型をしている。そして、時刻t20以前では、FET1のドレイン電圧Vdは、FET1がオン状態のときには、入力電圧Vinとなる。FET1がオフ状態のときには、回生ダイオードDsに回生電流Ifが流れているので、FET1のドレイン電圧Vdは、−Vfs(ダイオードDsの順方向降下電圧)である。そして、時刻t20以前では、FET1に過電流が流れていないので、図7(c)に示すように、トランジスタTr3及びダイオードD1はオフ状態のままである。
図7の時刻t20において、FET1のゲート電圧が0ボルトとなり、FET1がオン状態になると、ドレイン端子から入力電圧Vinと同じ電圧のドレイン電圧Vdが出力される。このとき、Idリミット回路では過電流が検知されていないので、トランジスタTr3はオフ状態である。そして、その後、出力電流Ioutが過電流状態となり、FET1のドレイン電流Idのピーク電流値Ipkが、Idリミット回路の動作する電流値である動作設定電流値Iocpに達する。そうすると、電流検出抵抗Risに流れる電流、即ちFET1のドレイン電流Idによって生じる電圧降下により、Idリミット回路のトランジスタTr1がオンする。その結果、トランジスタTr1と抵抗R3を介して、コンデンサC2に入力電圧Vinが印加され、コンデンサC2の充電電圧が上昇する。そして、コンデンサC2の充電電圧が、抵抗R8及びダイオードD5を介して、トランジスタTr4のベース端子に印加される。一方、コンパレータCmp1のV+端子には、トランジスタTr1を介して入力電圧Vinが重畳されるので、コンパレータCmp1の出力端子は、ハイインピーダンス状態となり、FET1はオフ状態となる。
時刻t21において、FET1がオフすると、トランジスタTr4のエミッタ端子電圧、即ちFET1のドレイン電圧Vdは、入力電圧Vinの電圧よりも低下する。そして、トランジスタTr4のベース・エミッタ間電圧が、オン状態となる閾値を超えると、トランジスタTr4がオン状態となる。トランジスタTr4がオンすると、トランジスタTr3のベース端子に印加される電圧は、概ねFET1のドレイン電圧Vdと同じ電圧になる。ここで、トランジスタTr3がオン状態となるのは、トランジスタTr3のエミッタ端子に印加される基準電圧Vref1よりも、トランジスタTr3がオンするエミッタ・ベース間の閾値電圧よりもFET1のドレイン電圧Vdが低下したときである。従って、図7に示すように、トランジスタTr3及びダイオードD1がオンするのは、回生ダイオードDsに回生電流Ifが流れて、FET1のドレイン電圧Vdが(−Vfs)(電圧Vfsは回生ダイオードDsの順方向降下電圧)となっているときである。トランジスタTr3及びダイオードD1がオン状態となると、回生ダイオードDsが回生電流Ifを流している間は、コンパレータCmp1のV−端子の入力電圧は概ね0ボルトとなり、コンパレータCmp1の出力端子はハイインピーダンス状態を継続する。
時刻t22では、回生ダイオードDsからの回生電流Ifが0になると、回生ダイオードDsは非導通状態となり、FET1のドレイン電圧は出力電圧Voutと同じ電圧となる。そして、回生ダイオードDsは非導通状態となると、ダイオードD1は非導通状態となり、更にトランジスタTr3はオフ状態となって、その結果、コンパレータCmp1のV−端子の入力電圧は基準電圧Vref1となる。
時刻t23において、コンパレータCmp1のV−端子の入力電圧(=基準電圧Vref1)がV+端子の入力電圧よりも高くなると、コンパレータCmp1の出力はローレベルとなり、FET1のゲート端子に入力されると、FET1はオン状態となる。FET1がオン状態になると、ドレイン端子からは入力電圧Vinと同じ電圧のドレイン電圧が出力される。
これ以降の時刻t23〜t29でのDC−DCコンバータの動作は、過電流状態が検知される場合には、図7に示すように、時刻t20〜t23の動作が繰り返される。過電流状態が検知されない場合には、時刻t20以前の動作が繰り返されることになる。即ち、過負荷状態が継続されている間、DC−DCコンバータは、回生電流Ifが0まで低下した後に、FET1がオン状態となる電流不連続モードによる動作を行うことになる。なお、出力電流Ioutが過電流状態ではなく、正常な電流値の範囲内にあるときは、トランジスタTr3及びダイオードD1がオン状態となることはないため、DC−DCコンバータは電流連続モードでの動作を行う。
ここで、トランジスタTr1がオン状態となるベース・エミッタ間電圧の閾値をVbe1とすると、動作設定電流値Iocpは、概ね(Vbe1/Ris)で表される。DC−DCコンバータが電流連続モードで動作を行っている間、出力電流Ioutは原理的には概ね(Vbe1/Ris)程度まで供給することが可能である。しかし、DC−DCコンバータが電流不連続モードの動作に切り替わることにより、ドレイン電流Id及び回生電流Ifの波形は三角波形状となる。そのため、図2(d)に示すように、出力電流Ioutの最大電流は、(Vbe1/Ris)/2程度まで制限されることになる。従って、DC−DCコンバータが電流不連続モードに切り替わることにより、出力電流Ioutに出力制限が加えられる。
図8は、本実施例のDC−DCコンバータが電流不連続モードで動作している場合の出力電圧Voutと出力電流Ioutとの関係を示す図である。前述した図5は、電流連続型のDC−DCコンバータにおける同様の図であり、記号及びその意味については図5において説明しているので、説明を省略する。図8に示すように、従来の電流連続型DC−DCコンバータの場合の図5と比べて、電流不連続モードでは、過負荷状態が検知されると出力電圧Voutが急速に垂下している。そのため、出力電圧Voutが保護動作電圧VBに達したときの最大過負荷電流IBは、図5の場合と比べてより小さい電流値に抑制されている。その結果、インダクタLsの発熱が抑えられ、より小型のインダクタLsを使用することができる。これは出力電流Ioutの最大電流値Imaxが増えるほど、Imaxと保護動作電流IBの差分電流が小さくなるため、その効果は顕著となる。その結果、前述した従来の電流連続型DC−DCコンバータにおける第1の課題である電源装置の大型化やコストアップが解決され、回路規模を小さくすることができる。
更に、以下に説明するように、本実施例により前述した第2の課題である起動時におけるFET1のスイッチング損失についても解決することができる。
前述したように、従来の電流連続型DC−DCコンバータにおいては、出力電圧Voutが定常状態での出力電圧である制御電圧VAに達するまでは、過負荷状態と同じように最大出力を出し続ける。図3において、FET1がオン状態となり電流供給が開始されると、Idリミット回路及びタイマ回路によって、コンパレータCmp1のV+端子に入力電圧Vinが印加されることにより、FET1はオフ状態となる。しかし、出力電圧Voutは制御電圧VAに到達していないため、FET1がオフし、タイマ回路によって定められた所定の時間が経過すると、コンパレータCmp1のV+端子の電圧は、V−端子の基準電圧Vref1よりも低下する。その結果、FET1はすぐにオンし、電流供給が再開されることになる。
このように、FET1がオフした後に最短時間で再びオンするサイクルが、出力電圧Voutが制御電圧VAに到達するまで繰り返されるため、従来の電流連続型DC−DCコンバータでは、起動時において、過負荷状態と同様に最大周波数で動作することになる。
図9(a)は、電流連続型DC−DCコンバータが起動されてから、出力電圧Voutが制御電圧VAに到達するまでの電圧波形を示す図であり、縦軸は出力電圧の電圧値、横軸は起動されてからの時間経過を示す。図9(b)、(c)は、電流連続型DC−DCコンバータの起動時におけるFET1の電力損失波形を示した図であり、図9(b)は電流連続モードにおける波形、図9(c)は、電流非連続モードにおける波形を示している。また、図9(b)、(c)の右上に示された枠の中には、ある時間帯におけるFET1のオン・オフ動作回数の違いを示すために、時間幅を拡大して、出力電圧Voutの波形を示している。
図9(b)に示すように、電流連続モードの動作でDC−DCコンバータを起動した場合には、FET1は最大周波数でオフ・オンを繰り返すため、FET1の単位時間当たりのスイッチング回数が増加し、FET1の平均電力損失が著しく増加する。そして、定常時の最大負荷電流Imaxのときよりも、FET1の動作周波数(発振周波数)が高いため、FET1の電力定格を設計する上で、電源起動時の周波数が最大の制約条件となっていた。
一方、本実施例では、起動時においても、過負荷状態と同様に、DC−DCコンバータは電流不連続モードで動作を行う。そのため、図9(c)に示すように、従来の電流連続型での起動と比べて、FET1の発振周波数が低くなり、FET1のスイッチング回数が大幅に減少することにより、FET1の平均電力損失は低下する。
従って、DC−DCコンバータ起動時におけるFET1の平均電力損失は、定常時の最大負荷電流Imaxのときよりも低くなるため、より電力定格の低い小型FETを使うことが可能となる。
以上説明したように、本実施例によれば、回路規模を小さくした構成で、起動時の損失を低減することができる。即ち、過負荷状態において、DC−DCコンバータの動作を電流連続モードから電流不連続モードに切り替えることにより、冷却装置の追加等が不要となり、小型のインダクタLsを使用することができるので、回路規模を小さくすることができる。更に、起動時において、DC−DCコンバータの動作を電流連続モードから電流不連続モードに切り替えることにより、FET1の発振周波数を低く抑えることができるので、電力定格の低い小型FETを使うことができ、起動時の損失を低減することができる。
実施例1では、過電流の検知には、FETのドレイン電流Idの電流値に基づいて、過電流を検知するIdリミット回路を使用している。実施例2では、FETのドレイン電圧とIdリミット回路の出力電圧に基づいて、過電流の検知を行っている点が異なっている。
[DC−DCコンバータの回路構成]
図10は、本実施例の電流連続型のDC−DCコンバータの構成を示す回路図である。図10では、従来例のDC−DCコンバータの回路図を示す図3と比べて、コンパレータCmp2、ダイオードD2、D6、抵抗R7、R12、コンデンサC2が追加されている。以下、図3に示した電流連続型のDC−DCコンバータの従来例と同様の部分については説明を省略し、追加された部分について説明する。
図10において、コンデンサC2とダイオードD2は整流回路を形成し、出力電流Ioutが過電流状態のとき、トランジスタTr1と抵抗R3を介して、入力電圧Vinが印加されることで、コンデンサC2の充電電圧が上昇する。本実施例では、コンデンサC2と並列に抵抗R12が設けられている。これは、実施例1とは異なり、コンデンサC2の放電経路が存在しないため、過電流状態から正常状態に回復した際に、コンデンサC2に保持された電荷を放電する目的で設けられている。なお、ダイオードD2の順方向降下電圧Vf2と、ダイオードD4の順方向降下電圧Vf4は同じである。
本実施例では、過電流状態を検知する手段として、コンパレータCmp2を用いる。コンパレータCmp2の非反転入力端子(「V2+端子」ともいう)は、抵抗R7を介して入力電圧Vinにプルアップされ、更に、コンパレータCmp2のV2+端子と回生ダイオードDsのカソードの間に、ダイオードD6が挿入されている。ダイオードD6のカソードは、回生ダイオードDsのカソードと接続され、ダイオードD6のアノードは、コンパレータCmp2のV2+端子に接続されている。なお、ダイオードD6の順方向降下電圧Vf6は、回生ダイオードDsの順方向降下電圧Vfsより大きいものを使用する。
コンパレータCmp2の反転入力端子(「V2−端子」ともいう)には、コンデンサC2の一端と、ダイオードD2のカソードが接続されている。ダイオードD2のアノードは、抵抗R3の一端、及びダイオードD4のアノード側と接続されている。そして、コンパレータCmp2の出力端子は、コンパレータCmp1のV−端子に接続されている。本実施例の特徴は、DC−DCコンバータの動作を電流不連続動作に切り替えるために、過電流状態を検知したときに動作するコンパレータCmp2の出力端子を、コンパレータCmp1のV−端子に接続したことである。
[DC−DCコンバータの動作]
図11は、図10のDC−DCコンバータの動作波形を示したタイムチャートである。図11に示す動作波形は、縦軸の上から順に、以下の波形を示している。即ち、図11(a)は、FET1のゲート端子Vgに入力される電圧波形、図11(b)は、コンパレータCmp2のV2+端子に入力される電圧波形、図11(c)は、コンパレータCmp2の出力端子から出力される電圧波形を示している。そして、図11(d)は、FET1のドレイン電流Id、回生ダイオードDsの回生電流Ifの電流波形を示している。また、図11の横軸は、時間軸であり、t30〜t39は、時刻(時間タイミング)を示している。
図11において、時刻t30以前の波形は、図10のDC−DCコンバータが電流連続モードで動作している場合の波形を示している。そのため、図4で説明した電流連続モードと同様に、図11(d)に示すFET1のドレイン電流Id(実線で表示)や回生ダイオードDsの回生電流If(破線で表示)の電流波形は、台形型をしている。そして、時刻t30以前では、FET1がオン状態のときには、FET1のドレイン電圧Vdは入力電圧Vinと同じ電圧であり、ダイオードD6のアノードにも入力電圧Vinが印加されるため、ダイオードD6は非導通状態となる。そのため、FET1がオン状態のとき、コンパレータCmp2のV2+端子の入力電圧(実線で表示)は、入力電圧Vinと同じ電圧となる。FET1がオフ状態のときには、ダイオードD6のカソード、アノードに印加される電圧に電圧差が生じるため、ダイオードD6は導通状態となる。即ち、回生ダイオードDsに回生電流Ifが流れているので、ダイオードD6のカソード側の電圧は、−Vfs(ダイオードDsの順方向降下電圧)である。ダイオードD6の順方向降下電圧はVf6なので、コンパレータCmp2のV2+端子の入力電圧は、ダイオードD6、回生ダイオードDsの順方向降下電圧の差分電圧(Vf6−Vfs)となる。また、時刻t20以前は過電流状態が発生していないので、Idリミット回路のトランジスタTr1はオンしていないため、コンデンサC2には電荷が充電されていない。そのため、コンパレータCmp2のV2−端子の入力電圧は0ボルトである。そのため、コンパレータCmp2の出力端子はハイインピーダンス状態であり、出力端子の電圧は、コンパレータCmp1のV−端子の入力電圧である基準電圧Vref1と同じ電圧となる。
図11の時刻t30において、FET1のゲート電圧が0ボルトとなり、FET1がオン状態になると、コンパレータCmp2のV2+端子には入力電圧Vinが印加される。そして、その後、出力電流Ioutが過電流状態となり、FET1のドレイン電流Idのピーク電流値Ipkが、Idリミット回路の動作する電流値である動作設定電流値Iocpに達する。そうすると、電流検出抵抗Risに流れる電流、即ちFET1のドレイン電流Idによって生じる電圧降下により、Idリミット回路のトランジスタTr1がオンする。その結果、トランジスタTr1、抵抗R3、ダイオードD2を介して、コンデンサC2に入力電圧Vinが印加され、コンデンサC2の充電電圧が上昇する。そして、コンデンサC2の充電電圧が、コンパレータCmp2のV2−端子に印加される。一方、コンパレータCmp1のV+端子には、トランジスタTr1を介して入力電圧Vinが重畳されるので、コンパレータCmp1の出力端子は、ハイインピーダンス状態となり、FET1はオフ状態となる。
時刻t31において、FET1がオフ状態になると、回生ダイオードDsに回生電流Ifが流れる。これにより、回生ダイオードDsが回生電流Ifを流しているので、ダイオードD6がオン状態(導通状態)となり、コンパレータCmp2のV2+端子に(Vf6−Vfs)となる電圧が入力される。コンパレータCmp2は、V2+端子に入力される電圧(Vf6−Vfs)よりも、V2−端子に入力されるコンデンサC2の充電電圧の方が高いので、ローレベルを出力する。これにより、コンパレータCmp1のV−端子に入力される電圧が、基準電圧Vref1から概ね0ボルトに変更されるので、コンパレータCmp1の出力端子はハイインピーダンス状態を継続する。
時刻t32になり、回生ダイオードDsに回生電流Ifが流れなくなると、回生ダイオードDsは非導通状態となり、ダイオードD6のカソードには出力電圧Voutが印加される。そして、ダイオードD6はオン状態(導通状態)であり、ダイオードD6の順方向降下電圧はVf6なので、コンパレータCmp2のV2+端子の入力電圧は、(Vout+Vf6)となる。一方、コンパレータCmp2のV2−端子には、(Vout+Vf4−Vf2)となる電圧が印加される。ダイオードD4の順方向降下電圧Vf4とダイオードD2の順方向降下電圧Vf2は同じ電圧値なので、コンパレータCmp2のV2−端子の入力電圧はVoutとなる。その結果、コンパレータCmp2のV2+端子の入力電圧の方が高くなり、コンパレータCmp2の出力端子はハイインピーダンス状態となり、コンパレータCmp1のV−端子には、基準電圧Vref1が入力されることになる。
時刻t33において、コンパレータCmp1のV−端子の入力電圧(=基準電圧Vref1)がV+端子の入力電圧よりも高くなると、コンパレータCmp1の出力はローレベルとなり、FET1のゲート端子に入力されると、FET1はオン状態となる。FET1がオン状態になると、ドレイン端子からは入力電圧Vinと同じ電圧のドレイン電圧が出力される。
これ以降の時刻t33〜t39でのDC−DCコンバータの動作は、過電流状態が検知される場合には、図11に示すように、時刻t30〜t33の動作が繰り返される。過電流状態が検知されない場合には、時刻t30以前の動作が繰り返されることになる。即ち、過負荷状態が継続されている間、DC−DCコンバータは、回生電流Ifが0まで低下した後に、FET1がオン状態となる電流不連続モードによる動作を行うことになる。なお、出力電流Ioutが過電流状態ではなく、正常な電流値の範囲内にあるときは、コンデンサC2の電圧は0ボルトから上昇しないため、コンパレータCmp2の出力端子は常にハイインピーダンス状態となる。その結果、コンパレータCmp1のV−端子の入力電圧は基準電圧Vref1を維持し、DC−DCコンバータは電流連続モードの動作を行うことができる。
以上説明したように、本実施例によれば、回路規模を小さくした構成で、起動時の損失を低減することができる。本実施例においても実施例1と同様に、起動時を含む過負荷状態において、電流連続モードから電流不連続モードに切り替えることが可能となり、実施例1と同様の効果を得ることができる。また、コンパレータを1回路追加することによって、実施例1と比べて、部品点数を削減することができるため、より小さな回路面積で効果を得ることが可能となる。
実施例1、2で説明した電源装置は、例えば画像形成装置の低圧電源、即ちコントローラ(制御部)やモータ等の駆動部へ電力を供給する電源として適用可能である。以下に、実施例1、2の電源装置が適用される画像形成装置の構成を説明する。
[画像形成装置の構成]
画像形成装置の一例として、レーザビームプリンタを例にあげて説明する。図12に電子写真方式のプリンタの一例であるレーザビームプリンタの概略構成を示す。レーザビームプリンタ300は、静電潜像が形成される像担持体としての感光ドラム311、感光ドラム311を一様に帯電する帯電部317(帯電手段)、感光ドラム311に形成された静電潜像をトナーで現像する現像部312(現像手段)を備えている。そして、感光ドラム311に現像されたトナー像をカセット316から供給された記録材としてのシート(不図示)に転写部318(転写手段)によって転写して、シートに転写したトナー像を定着器314で定着してトレイ315に排出する。この感光ドラム311、帯電部317、現像部312、転写部318が画像形成部である。また、レーザビームプリンタ300は、実施例1、2で説明した電源装置400を備えている。なお、実施例1、2の電源装置を適用可能な画像形成装置は、図12に例示したものに限定されず、例えば複数の画像形成部を備える画像形成装置であってもよい。更に、感光ドラム311上のトナー像を中間転写ベルトに転写する一次転写部と、中間転写ベルト上のトナー像をシートに転写する二次転写部を備える画像形成装置であってもよい。
レーザビームプリンタ300は、画像形成部による画像形成動作や、シートの搬送動作を制御する不図示のコントローラを備えており、実施例1、2に記載の電源装置は、例えばコントローラに電力を供給する。また、実施例1、2に記載の電源装置は、感光ドラム311を回転するため、又はシートを搬送する各種ローラ等を駆動するためのモータ等の駆動部に電力を供給する。
以上説明したように、本実施例によれば、回路規模を小さくした構成で、起動時の損失を低減することができる。
Cmp1 コンパレータ
FET1 電界効果トランジスタ
Ls インダクタ
Tr1、Tr3 トランジスタ

Claims (8)

  1. 一端が電圧の出力側となるインダクタと、
    電圧の入力側と前記インダクタの間に接続され、前記インダクタを介して出力される出力電圧を制御する電源制御手段と、
    前記出力電圧に応じた電圧が入力され、入力される前記出力電圧に応じた電圧と基準電圧を比較した結果に基づいて、前記電源制御手段をオン又はオフする差動増幅手段と、
    前記電源制御手段を流れる電流が所定の値を超えたことを検知すると、前記出力電圧に応じた電圧に前記入力側の入力電圧を重畳した電圧を前記差動増幅手段に入力することにより過負荷保護を行う過負荷保護手段と、
    前記電源制御手段を流れる電流が所定の値を超えたことを前記過負荷保護手段が検知すると、前記差動増幅手段に入力される前記基準電圧を変更する変更手段と、
    を備えることを特徴とする電源装置。
  2. 前記電源制御手段の電流流出端子にカソードが接続され、アノードが前記入力側と前記出力側の低電位側に接続された整流手段を有し、
    前記変更手段は、前記電源制御手段を流れる電流が所定の値を超えたことを前記過負荷保護手段が検知し、前記整流手段が導通状態になるとオンするスイッチ手段であることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記スイッチ手段は、PNP型のトランジスタとダイオードを有し、
    前記トランジスタは、エミッタ端子が前記差動増幅手段の前記基準電圧が入力される端子に接続され、コレクタ端子が前記ダイオードのアノードに接続され、
    前記ダイオードは、アノードが前記トランジスタのコレクタ端子に接続され、カソードが前記電源制御手段の電流流出端子に接続され、
    前記トランジスタは、前記電源制御手段を流れる電流が所定の値を超えたことを前記過負荷保護手段が検知し、前記整流手段が導通状態になるとオンし、前記差動増幅手段の前記基準電圧が入力される端子の入力電圧を下げることを特徴とする請求項2に記載の電源装置。
  4. 前記スイッチ手段は、2つの入力端子と、前記差動増幅手段の前記基準電圧が入力される端子に接続された出力端子を有するコンパレータであり、
    前記コンパレータは、前記2つの入力端子のうちの一方の端子に、前記過負荷保護手段が前記電源制御手段を流れる電流が所定の値を超えたことを検知した場合に出力する前記入力側の入力電圧が入力され、他方の端子に、前記整流手段が導通状態のときの前記整流手段のカソード電圧に応じた所定の電圧が入力されると、前記差動増幅手段の前記基準電圧が入力される端子の入力電圧を下げることを特徴とする請求項2に記載の電源装置。
  5. 前記インダクタは、一端が前記電源制御手段の電流流出端子に接続され、他端が前記差動増幅手段の前記出力電圧に応じた電圧が入力される端子に接続されたチョークコイルであり、
    前記電源制御手段は、電流流入端子が前記入力側に接続され、電流流出端子が前記インダクタに接続され、制御端子が前記差動増幅手段の出力端子に接続されたスイッチング素子であり、
    前記差動増幅手段は、前記出力電圧に応じた電圧が入力される端子の入力電圧が前記基準電圧の入力される端子の入力電圧より高いときには前記電源制御手段をオフし、前記出力電圧に応じた電圧が入力される端子の入力電圧が前記基準電圧の入力される端子の入力電圧より低いときには前記電源制御手段をオンするコンパレータであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の電源装置。
  6. 前記過負荷保護手段は、
    一端が前記電圧の入力側に接続され、他端が前記電源制御手段の電流流入端子に接続された電流検出抵抗と、
    電流流入端子が前記電圧の入力側に接続され、電流流出端子が前記差動増幅手段の前記出力電圧に応じた電圧が入力される端子と前記変更手段に接続され、前記電流検出抵抗の電圧降下が閾値を越えたときにオン状態となるスイッチング素子と、を有し、
    前記スイッチング素子がオン状態となったとき、前記出力電圧に応じた電圧に前記電圧の入力側の電圧を重畳した電圧を前記差動増幅手段に入力すると共に、前記変更手段に前記電圧の入力側の電圧を出力することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の電源装置。
  7. 前記電源制御手段を流れる電流が所定の値を超えないときには電流連続モードで動作し、前記電源制御手段を流れる電流が所定の値を超えたときには電流不連続モードで動作することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の電源装置。
  8. シートに画像形成を行う画像形成手段を有する画像形成装置であって、
    請求項1ないし7のいずれか1項に記載の電源装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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