JP3826059B2 - 電源装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種電子機器に搭載され、トランジスタ等から構成されるスイッチング素子をオン・オフ制御することで直流電力の制御を行うチョッパ電源のうち、自励式非連続モードで動作するチョッパ電源に適用する場合に好適な電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自励式非連続モードで動作するチョッパ電源として、チョークコイルに帰還巻線を設けて自励発振させるタイプのものと、チョークコイルの帰還巻線を設けないタイプのものがある。出力容量が小さい場合、帰還巻線を設けないチョッパ電源のほうがチョークコイルの構造が簡単であり、安価に構成することができる。帰還巻線を設けないチョッパ電源としては、特許第2835299号や特許第3144521号が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の特許第2835299号や特許第3144521号で提案されている従来のチョッパ電源は、ディスクリート部品で構成されているため、トランジスタのベース・エミッタ間電圧のばらつきや電流増幅率の影響を受けるために、精度に限界がある。また、従来のチョッパ電源は部品点数が多いという課題がある。更に、従来のチョッパ電源には過負荷時の保護機能が設けられておらず、単独で保護機能を設けた場合、価格が上昇してしまうという課題がある。
【0004】
本発明は、上述した点に鑑みなされたものであり、安価なIC化されたコンパレータやオペアンプを使用し少ない部品点数で簡単に実現可能とし、数点の安価な部品を追加するのみで過負荷保護や出力短絡保護を実現可能とした電源装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、一端がコンデンサに接続されると共に電源出力側となるインダクタと、電源入力側と前記インダクタの間に接続され、前記インダクタを介した電源出力をスイッチングするスイッチング素子と、当該電源装置の出力電圧が目標電圧になるように、前記スイッチング素子をオン状態又はオフ状態に制御する制御手段と、前記スイッチング素子がオン状態からオフ状態に変化した後、前記インダクタに回生電流を流すための回生ダイオードとを有し、前記制御手段は、当該電源装置の出力電圧に比例した電圧と基準電圧とを比較する差動増幅手段と、アノードが前記差動増幅手段の前記基準電圧入力側に接続され、カソードが前記スイッチング素子の電流流出側に接続されたダイオードとを有し、前記インダクタへの入力電圧に基づいて、前記インダクタからのエネルギーの放出が終了して回生電流が流れなくなるまで前記スイッチング素子のオフ状態が維持されるように、前記スイッチング素子を制御することを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
先ず、本発明の概要を説明する。本発明は、近年急速に安価になってきたIC化されたオペアンプやコンパレータを用い、非常に少ない部品点数でチョッパ電源を実現するものである。また、本発明は、チョッパ電源において数点の部品追加だけで、過負荷時の保護機能、出力短絡時の保護機能を実現するものである。
【0007】
具体的には、出力電圧安定化のための差動増幅器は出力電圧に比例する電圧と基準電圧が入力されるが、差動増幅器における基準電圧が入力されている端子側をアノード側とし、主スイッチング素子の電流流出端側をカソード側としてダイオードを挿入し、非連続発振動作を行う。また、過負荷保護として、チョッパ電源の入力端に電流検出抵抗を設け、この電流検出抵抗の両端をトランジスタのエミッタ及びコレクタに接続し、電流検出抵抗による電圧低下がこのトランジスタの閾値電圧を超えると、出力電圧に比例する電圧にチョッパ電源の入力電圧を重畳し、入力電流値を制限する。また、短絡保護として、上記トランジスタのエミッタ・コレクタ間にツェナダイオードを付加し、出力電圧が低下し過ぎて差動増幅器の誤動作が発生することを防止する。
【0008】
以下、本発明の第1の実施の形態乃至第3の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0009】
[第1の実施の形態]
図1は本発明の第1の実施の形態に係るオープンコレクタ出力のコンパレータを用いたチョッパ電源の構成を示す回路図である。本チョッパ電源は、IC化されたオープンコレクタ出力のコンパレータ101、主スイッチング素子Q11、回生ダイオードD11、小信号ダイオードD12、チョークコイルL11、電解コンデンサC11、電解コンデンサC12、ツェナダイオードZD11、抵抗R11、抵抗R12、抵抗R13、抵抗R14、抵抗R15を備えている。
【0010】
先ず、チョッパ電源各部の接続関係を詳述すると、主スイッチング素子Q11の電流流入端は、本チョッパ電源の入力端であり、電解コンデンサC11と抵抗R12の一端に接続されている。主スイッチング素子Q11の電流流出端は、回生ダイオードD11のカソードとダイオードD12のカソードとチョークコイルL11の一端に接続されている。チョークコイルL11の他端は、本チョッパ電源の出力端であり、電解コンデンサC12の一端に接続されている。電解コンデンサC12の他端と回生ダイオードD11のアノードは、基準電圧源の低電圧側に接続されている。コンパレータ101のマイナス入力端子には、基準電圧源の高電圧側の電位が印加されると共にダイオードD12のアノードが接続され、コンパレータ101のプラス入力端子には、本チョッパ電源の出力電圧に比例した電位が入力される。コンパレータ101の出力は、抵抗R11を介して主スイッチング素子Q11の制御端子に接続されると共に、抵抗R12に接続されている。
【0011】
次に、チョッパ電源各部の機能を詳述すると、主スイッチング素子Q11は、MOSFETから構成されている。回生ダイオードD11は、可能ならば電圧降下の小さなショットキーダイオードが望ましい。チョークコイルL11は、回生ダイオードD11を介して電流を流す。ツェナダイオードZD11は、コンパレータ101のマイナス入力端子に印加する基準電圧を作成している。コンパレータ101は、オープンコレクタ出力であり、プラス入力端子に入力される本チョッパ電源の出力電圧に比例した電圧と、マイナス入力端子に入力される基準電圧とを比較し、出力電圧が基準電圧を下回った場合にコンパレータ出力がLOWとなり、出力電圧が基準電圧を上回った場合にコンパレータ出力がHIとなる。本チョッパ電源は、24Vを入力し、3.3Vの安定出力を得る、自励式非連続モードで動作する非連続降圧チョッパ電源である。従って、ツェナダイオードZD11のツェナ電圧は3.3Vのものが選ばれる。
【0012】
次に、第1の実施の形態に係るチョッパ電源の動作を説明する。コンパレータ101の出力がLOWのとき、主スイッチング素子Q11はオン状態となる。従って、ダイオードD12のカソード電位は24Vとなり、このダイオードD12は非導通状態である。コンパレータ101のマイナス入力端子には、基準電圧である3.3Vが入力される。チョッパ電源の出力電圧が上昇し、コンパレータ101のプラス入力端子が基準電圧3.3Vを超えると、コンパレータ101の出力はHIとなり、主スイッチング素子Q11はオフ状態となる。
【0013】
チョークコイルL11にはエネルギーが蓄えられているため、チョークコイルL11は回生ダイオードD11を介して電流を流す。このとき、ダイオードD12のカソード電位はGNDレベルに対し回生ダイオードD11の電圧降下分だけ低い電圧となるため、ダイオードD12は導通状態となり、コンパレータ101のマイナス入力端子は、回生ダイオードD11とダイオードD12の導通状態時電圧降下の差の電圧となる。従って、コンパレータ101の出力はHI状態を維持する。
【0014】
その後、チョークコイルL11のエネルギーの放出が終了すると、ダイオードD12のカソード電位は出力電圧と等しい電圧となり、ダイオードD12は非導通状態となり、コンパレータ101のマイナス入力端子は基準電圧である3.3Vになる。その時、出力電圧が基準電圧3.3Vを下回っていると直ちにコンパレータ101の出力はLOWとなり、主スイッチング素子Q11はオンになるが、出力電圧が基準電圧3.3Vを下回っていなければこの状態を維持し、出力電圧が3.3Vを下回った瞬間に同様に主スイッチング素子Q11はオンになる。以下同様の動作を繰り返す。
【0015】
尚、抵抗R13、抵抗R14は、コンパレータ101の入力インピーダンスを揃えるために設けられている。また、チョークコイルL11のエネルギー放出終了時に、ダイオードD12のカソードにリンギングが発生する。このリンギングにより誤動作が発生する場合は、ツェナダイオードZD11に対し並列に数百pFのコンデンサを付加すると誤動作を解決することができる。
【0016】
上記のように、第1の実施の形態に係るオープンコレクタ出力のコンパレータ101を用いたチョッパ電源の回路においては、基準電圧に応じた安定した出力電圧を得ることができる。
【0017】
尚、第1の実施の形態に係るチョッパ電源においては、オープンコレクタ出力のコンパレータ101の代りに、プシュプル出力のコンパレータを用いることもできるし、プシュプル出力のオペアンプを用いることもできる。
【0018】
図2は第1の実施の形態の変形例に係るプシュプル出力のオペアンプ102を用いたチョッパ電源の構成を示す回路図である。チョッパ電源は、IC化されたプシュプル出力のオペアンプ102、主スイッチング素子Q11、回生ダイオードD11、ダイオードD12、チョークコイルL11、電解コンデンサC11、電解コンデンサC12、コンデンサC13、ツェナダイオードZD11、抵抗R11、抵抗R13、抵抗R14、抵抗R15を備えている。図2の回路では主スイッチング素子Q11のゲートドライブ回路が図1の回路と異なっている。これ以外の構成は上記図1と同様である。
【0019】
また、第1の実施の形態に係るチョッパ電源においては、オープンコレクタ出力のコンパレータ101の代りに、ディスクリートの差動増幅器を用いる場合でも問題ない。
【0020】
図3は第1の実施の形態の別の変形例に係るディスクリートの差動増幅器103を用いたチョッパ電源の構成を示す回路図である。チョッパ電源は、トランジスタQ21及びトランジスタQ22を有するディスクリートの差動増幅器103、主スイッチング素子Q11、回生ダイオードD11、ダイオードD12、チョークコイルL11、電解コンデンサC11、電解コンデンサC12、ツェナダイオードZD11、抵抗R11、抵抗R12、抵抗R13、抵抗R15、抵抗R21を備えている。これ以外の構成は上記図1と同様である。
【0021】
また、第1の実施の形態では、主スイッチング素子Q11としてMOSFETを用いたが、MOSFET(ユニポーラトランジスタ)に限定されるものではなく、バイポーラトランジスタを用いることもできる。また、第1の実施の形態では基準電圧を作成する手段としてZD11のツェナダイオードを用いたが、他の手段、例えばいわゆるシャントレギュレータや入力電圧24Vを抵抗で分圧することによっても実現できる。
【0022】
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、差動増幅手段として安価なIC化されたコンパレータやオペアンプを使用し、少ない部品点数で簡単に非連続降圧チョッパ電源を実現することができる。
【0023】
[第2の実施の形態]
図4は本発明の第2の実施の形態に係る、上記第1の実施の形態の構成に過負荷保護回路を追加したチョッパ電源の構成を示す回路図である。本チョッパ電源は、コンパレータ101、主スイッチング素子Q11、小信号トランジスタQ31、回生ダイオードD11、ダイオードD12、チョークコイルL11、電解コンデンサC11、電解コンデンサC12、ツェナダイオードZD11、抵抗R11、抵抗R12、抵抗R13、抵抗R14、抵抗R15、電流検出抵抗R31、抵抗R32、抵抗R33、抵抗R34を備えている。
【0024】
即ち、第2の実施の形態に係るチョッパ電源の回路は、上記第1の実施の形態に係るチョッパ電源の回路に過負荷保護回路を追加したものである。電流検出抵抗R31は本チョッパ電源の新たな入力端であり、電流検出抵抗R31の一端は、主スイッチング素子Q11の電流流入端に接続されると共に、抵抗R32を介して小信号トランジスタQ31の制御端子に接続され、電流検出抵抗R31の他端は、小信号トランジスタQ31の電流流入端に接続されている。小信号トランジスタQ31の電流流出端は、コンパレータ101のプラス入力端子に接続されている。小信号トランジスタQ31の電流流出端に現れる電圧を、本チョッパ電源の出力電圧に比例した電位に重畳し、コンパレータ101のプラス入力端子に入力している。尚、抵抗R32、抵抗R33は一般的な抵抗である。これ以外の構成は上記図1と同様である。
【0025】
次に、第2の実施の形態に係るチョッパ電源の動作を説明する。電流検出抵抗R31の両端には、主スイッチング素子Q11に流れる電流に応じた電位差が発生する。電流検出抵抗R31の両端に発生した電位差が、小信号トランジスタQ31のエミッタ・ベース間閾値電圧を超えると、小信号トランジスタQ31はオンし、電源電圧24Vが抵抗R33を通じてコンパレータ101のプラス入力端子電圧に重畳される。コンパレータ101は出力電圧が上がったと判断するため、直ちに出力をHIにし、主スイッチング素子Q11はオフとなる。従って、電流検出抵抗R31の抵抗値により主スイッチング素子Q11に流す電流の最大値を決定することができる。
【0026】
3.3Vの負荷電流が増加すると、主スイッチング素子Q11に流れる電流は増加するが、主スイッチング素子Q11には電流検出抵抗R31で設定された電流以上流せないため、そのときは出力電圧が低下していく。従って、過負荷状態において本チョッパ電源は異常発熱することはなく、過負荷に対して保護されている。
【0027】
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、差動増幅手段として安価なIC化されたコンパレータを使用し、少ない部品点数で簡単に非連続降圧チョッパ電源を実現することができる。また、数点の安価な部品を追加するだけで、過負荷時の保護機能を実現することができる。
【0028】
[第3の実施の形態]
図5は本発明の第3の実施の形態に係る、上記第1の実施の形態の構成にツェナダイオードを付加したチョッパ電源の構成を示す回路図である。本チョッパ電源は、コンパレータ101、主スイッチング素子Q11、小信号トランジスタQ31、回生ダイオードD11、ダイオードD12、チョークコイルL11、電解コンデンサC11、電解コンデンサC12、ツェナダイオードZD11、ツェナダイオードZD41、抵抗R11、抵抗R12、抵抗R13、抵抗R14、抵抗R15、電流検出抵抗R31、抵抗R32、抵抗R33、抵抗R34を備えている。
【0029】
即ち、第3の実施の形態に係るチョッパ電源の回路は、上記第2の実施の形態に係るチョッパ電源の小信号トランジスタQ31のエミッタ・コレクタ間にツェナダイオードZD41を付加したものである。尚、本チョッパ電源の回路は入力24V、出力3.3Vであるから、ツェナダイオードZD41のツェナ電圧は22V程度が望ましい。これ以外の構成は上記図4と同様である。
【0030】
次に、第3の実施の形態に係るチョッパ電源の動作を説明する。チョッパ電源における過負荷状態は上記第2の実施の形態の手法で保護されるが、負荷が短絡されると、回生ダイオードD11とダイオードD12の特性により、保護機能が働かず、破壊に至ることがある。これは、回生ダイオードD11とダイオードD12の導通時電圧降下の違いにより、チョークコイルL11がエネルギーを放出し終わらない期間に、コンパレータ101のマイナス入力端子のほうがプラス入力端子よりも高電位となってしまい、主スイッチング素子Q11をオンさせてしまう現象による。
【0031】
出力短絡時の出力電圧はほぼ0Vとなり、コンパレータ101のプラス入力端子電圧は0Vとなる。一方、チョークコイルL11がエネルギーを放出している間、回生ダイオードD11は導通状態であり、回生ダイオードD11がショットキーダイオードであれば、コンパレータ101のマイナス入力端子電圧は−0.4V程度になる。そのとき、ダイオードD12も導通常態であるが、ダイオードD12として一般のシリコンダイオードを使用すると電圧降下は0.7V程度であるため、コンパレータ101のマイナス入力端子電圧は差し引き0.3Vとなる。従って、コンパレータ101は出力をLOWとしてしまい、主スイッチング素子Q11がオンになってしまう。
【0032】
この現象を回避するため、小信号トランジスタQ31のエミッタ・コレクタ間にツェナダイオードZD41を付加し、コンパレータ101のプラス入力端子が0Vにならないようにする。尚、通常動作状態(過負荷でない状態)において、ツェナダイオードZD41のアノード・カソード間電圧は20.7Vであるから、ツェナダイオードZD41として22Vのツェナダイオードを使用していればツェナダイオードZD41は常に非導通状態であり、本チョッパ電源の動作に影響は与えない。
【0033】
図6は第3の実施の形態に係るチョッパ電源の負荷電流と出力電圧の関係を示す図である。過負荷状態になると急激に出力電圧が低下することがわかる。
【0034】
以上説明したように、第3の実施の形態によれば、差動増幅手段として安価なIC化されたコンパレータを使用し、少ない部品点数で簡単に非連続降圧チョッパ電源を実現することができる。また、数点の安価な部品を追加するだけで、過負荷時の保護機能や出力短絡時の保護機能を実現することができる。
【0035】
[他の実施の形態]
第1乃至第3の実施の形態では、チョッパ電源を図1乃至図5に示す構成としたが、本発明は図示の構成に限定されるものではなく、上述したように、例えば主スイッチング素子Q11をバイポーラトランジスタから構成する場合や、ツェナダイオードZD11に並列にコンデンサを付加する場合などの如く、適宜構成に変更を加えることが可能である。また、第1乃至第3の実施の形態では基準電源をツェナダイオードで作成したが、本発明は基準電圧の作成方法を本手段に限定したものではない。
【0036】
第1乃至第3の実施の形態では、チョッパ電源単体の場合を例に挙げたが、本発明はチョッパ電源単体に限定されるものではなく、チョッパ電源を搭載した各種電子機器、チョッパ電源を搭載した複数の電子機器から構成されるシステムに適用することが可能である。
【0037】
尚、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。上述した実施形態において、例えば、チョッパ電源が搭載される機器に装備されたマイクロコンピュータにより該チョッパ電源を制御する場合、その制御機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記憶した記憶媒体等の媒体をシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体等の媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、本発明が達成されることは言うまでもない。
【0038】
この場合、記憶媒体等の媒体から読み出されたプログラムコード自体が、上述した実施形態において、上記マイクロコンピュータの制御機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体等の媒体は本発明を構成することになる。プログラムコードを供給するための記憶媒体等の媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、或いはネットワークを介したダウンロードなどを用いることができる。
【0039】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施形態において、上記マイクロコンピュータの制御機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態において、上記マイクロコンピュータの制御機能が実現される場合も、本発明に含まれることは言うまでもない。
【0040】
更に、記憶媒体等の媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態において、上記マイクロコンピュータの制御機能が実現される場合も、本発明に含まれることは言うまでもない。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、差動増幅手段として安価なIC化されたコンパレータやオペアンプ等を使用し、少ない部品点数で簡単に電源装置を実現することができる。また、数点の安価な部品を追加するだけで、過負荷時の保護機能や出力短絡時の保護機能を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るコンパレータを用いたチョッパ電源の構成を示す回路図である。
【図2】第1の実施の形態の変形例に係るオペアンプを用いたチョッパ電源の構成を示す回路図である。
【図3】第1の実施の形態の別の変形例に係るディスクリートの差動増幅器を用いたチョッパ電源の構成を示す回路図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る過負荷保護回路を追加したチョッパ電源の構成を示す回路図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係るツェナダイオードを付加したチョッパ電源の構成を示す回路図である。
【図6】第3の実施の形態に係る負荷電流と出力電圧の関係を示す特性図である。
【符号の説明】
101 オープンコレクタ出力コンパレータ(差動増幅手段)
102 プシュプル出力オペアンプ(差動増幅手段)
103 差動増幅器(差動増幅手段)
Q11 主スイッチング素子(スイッチング素子
L11 チョークコイル(インダクタ)
C12 電解コンデンサ(コンデンサ)
D11 回生ダイオード
D12 ダイオー
R31 電流検出抵抗(過負荷保護手段)
Q31 小信号トランジスタ(重畳手段)
ZD11 ツェナダイオード
ZD41 ツェナダイオード(短絡保護手段)

Claims (7)

  1. 一端がコンデンサに接続されると共に電源出力側となるインダクタと、
    電源入力側と前記インダクタの間に接続され、前記インダクタを介した電源出力をスイッチングするスイッチング素子と、
    当該電源装置の出力電圧が目標電圧になるように、前記スイッチング素子をオン状態又はオフ状態に制御する制御手段と、
    前記スイッチング素子がオン状態からオフ状態に変化した後、前記インダクタに回生電流を流すための回生ダイオードとを有し、
    前記制御手段は、当該電源装置の出力電圧に比例した電圧と基準電圧とを比較する差動増幅手段と、アノードが前記差動増幅手段の前記基準電圧入力側に接続され、カソードが前記スイッチング素子の電流流出側に接続されたダイオードとを有し、前記インダクタへの入力電圧に基づいて、前記インダクタからのエネルギーの放出が終了して回生電流が流れなくなるまで前記スイッチング素子のオフ状態が維持されるように、前記スイッチング素子を制御することを特徴とする電源装置。
  2. 前記インダクタは、一端が前記スイッチング素子の電流流出側に接続され、他端が前記コンデンサに接続されたチョークコイルであり
    記スイッチング素子は、電流流入端子が前記電源入力側に接続され、電流流出端子が前記インダクタに接続されると共に前記ダイオードのカソードに接続され、制御端子が前記差動増幅手段の出力側に直接或いは抵抗を介して或いはコンデンサを介して接続されることを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  3. 前記差動増幅手段は、前記出力電圧に比例した電圧が前記基準電圧を上回った場合に前記電源制御手段をオフ状態とし、前記出力電圧に比例した電圧が前記基準電圧を下回った場合に前記電源制御手段をオン状態とするコンパレータ、オペアンプ及び差動増幅器のいずれかであることを特徴とする請求項2に記載の電源装置。
  4. 更に、過負荷保護手段と、前記過負荷保護手段が作動した場合に前記差動増幅手段の前記出力電圧入力側に電源入力電圧を重畳する重畳手段とを具備することを特徴とする請求項2又は3の何れかに記載の電源装置。
  5. 前記過負荷保護手段は、一端が前記電源入力側と前記重畳手段の電流流入側に接続され、他端が前記電源制御手段の電流流入側と前記重畳手段の制御端子側に接続された電流検出抵抗であり、
    前記重畳手段は、電流流出側が前記差動増幅手段の前記出力電圧入力側に接続されたスイッチング素子であり、前記電流検出抵抗による電圧低下が閾値を超えた場合に前記差動増幅手段の前記出力電圧入力側に電源入力電圧を重畳することを特徴とする請求項4記載の電源装置。
  6. 更に、短絡保護手段を具備することを特徴とする請求項4又は5の何れかに記載の電源装置。
  7. 前記短絡保護手段は、カソードが前記重畳手段の前記電流流入側に接続され、アノードが前記重畳手段の前記電流流出側に接続されたツェナダイオードであることを特徴とする請求項6記載の電源装置。
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