JP3868426B2 - 電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば電源出力端子の地絡等によりその出力電圧が所定電圧以下になった場合に電源動作を停止する機能を有する電源装置に関するものである。
従来の電源装置としては、2次側出力端子の電圧を検出し、1次側入力端子への供給電源が立ち上る際の容量への充電時間で設定する一定期間以外においては、2次側出力端子の電圧が所定電圧以下になると、電源装置の動作を停止するというものがあった。
以上のような従来の電源装置(例えば、特許文献1を参照)として「安定化電源回路」について、図面を参照しながら以下に説明する。
図3は従来の電源装置の構成を示す回路ブロック図である。図3において、71はイニシャル・リセット回路、72は短絡検出回路、73はフリップ・フロップ回路、74はエラーアンプ、75〜80は電流源、81は定電圧回路、82、83はコンデンサ、84〜91は抵抗、92〜100はNPNトランジスタ、101、102、103はPNPトランジスタ、104はパワーPNPトランジスタ、105、106はダイオード、VINは1次側入力端子に印加される電源入力電圧、VOは2次側出力端子に出力される電源出力電圧、A、B、Cは端子である。
まず、最初に電源入力電圧VINが急峻に立ち上る場合について説明する。
1次側入力端子に電源入力電圧VINが印加されると、その直後に端子Bの電圧VBは、抵抗85、86の抵抗値をR85、R86とすると、式(5)のようになり、

VB=VIN×R86/(R85+R86) −−−(5)

端子Aの初期値となる電圧は0Vで、電流源76の電流値をI76、コンデンサ82の容量値をC82とし、端子Aと端子Bの電圧が同一になり、NPNトランジスタ94がオン状態からオフ状態に切り換わるまでの時間taは、式(6)のようになる。

ta=C82×VB/I76 −−−(6)

すなわち、1次側入力端子に電源入力電圧VINが印加されてから時間taが経過するまでの間は、NPNトランジスタ94がオン状態で端子CはL状態のため、NPNトランジスタ100は強制オフ状態となり、短絡検出回路72からの信号により動作するフリップ・フロップ回路73からの信号にかかわらず、NPNトランジスタ100はオフ状態で、2次側出力端子に設定値となるVOを発生させようと電源装置は動作する。
一方、1次側入力端子に電源入力電圧VINが印加されてから時間taが経過した後については、NPNトランジスタ94はオフしていて、2次側出力端子が地絡していなければ、PNPトランジスタ103はオフし、NPNトランジスタ97もオフしているが、VOが立ち上る際に、NPNトランジスタ97がオンからオフに切り換わるより後にNPNトランジスタ94がオンからオフに切り換わるように(イニシャル・リセット回路がオンからオフに切り換わるように)、R85、R86、I76、C82などを設定することで、フリップ・フロップ73の状態は、イニシャル・リセット回路71が動作している時の状態、すなわち、NPNトランジスタ100がオフしている状態を保つようにできる。
このため、定電圧回路81の出力電圧をV81、抵抗88、89の抵抗値をR88、R89とすると、2次側出力端子に発生する電源出力電圧VOは、式(7)の電圧となる。

VO=V81×(R88+R89)/R89 −−−(7)

次に、2次側出力端子が式(7)の状態から地絡状態になると、PNPトランジスタ103のベースからダイオード105を経由し抵抗88及び抵抗89に電流が流れ、PNPトランジスタ103がオンし、NPNトランジスタ97もオンし、NPNトランジスタ97のコレクタ電圧はL状態となるため、NPNトランジスタ100のベース電圧はH状態となり、NPNトランジスタ100はオンする。
このため、NPNトランジスタ95、96のベース電圧はL状態となるので、パワーPNPトランジスタ104のベースには電流が流れなくなり、パワーPNPトランジスタ104はオフする。
以上より、2次側出力端子が地絡しても、パワーPNPトランジスタ104はオフするため、パワーPNPトランジスタ104に過電流の流れることはなく、過電流が流れることによる発熱は防止される。
次に、電源入力電圧VINが緩やかに立ち上る場合について説明する。
電源入力電圧VINが緩やかに立ち上る場合、端子Bより端子Aの電圧は常に高くなり、こうした場合は、NPNトランジスタ94は常にオフ状態となり、イニシャル・リセット回路71からNPNトランジスタ100のベース電圧をL状態におとすように、フリップ・フロップ回路73に対してリセットをかけることはできなくなる。
しかし、電源入力電圧VIN印加時におけるフリップ・フロップ回路73の初期設定用として、コンデンサ83と抵抗91を設けることで、それらによる時定数により、VIN印加直後は、コンデンサ83の端子間電圧はL状態で、NPNトランジスタ98をオンさせる電圧に上昇するには時間を要すため、NPNトランジスタ98はオフ、NPNトランジスタ99はオンし、NPNトランジスタ100のベース電圧はL状態となり、電源出力電圧VOの立ち上りは可能となる。
特許第3284147号(特開平7−104871号公報)
しかしながら上記のような従来の電源装置は、2次側出力端子に接続される負荷や平滑コンデンサなどにより、電源出力電圧VOの立ち上りが遅くなることで、PNPトランジスタ103、NPNトランジスタ97がオンからオフに切り換わる方が、NPNトランジスタ94がオンからオフに切り換わるよりも遅く、かつ、コンデンサ83に電流源80から抵抗91を経由して充電しNPNトランジスタ98がオンした後に、NPNトランジスタ97がオンからオフに切り換われば、NPNトランジスタ99はオフ、NPNトランジスタ98はオンとなり、NPNトランジスタ100はベース電圧がHでオン状態となるため、電源入力電圧VINを印加しても、電源出力電圧VOが立ち上らないといった問題があった。
また、1次側入力端子の供給電源のオン・オフ(入力のチャタリング)や供給電源の瞬間停止などによって、電源入力電圧VINが一瞬低下し、それにともない電源出力電圧VOも一瞬低下した場合、端子Aはコンデンサ82により電圧を保持するためNPNトランジスタ94はオフを保持し、フリップ・フロップ回路73にリセットをかける信号は送られず、電源出力電圧VOの一瞬の低下により、PNPトランジスタ103、NPNトランジスタ97がオンし、コンデンサ83の電圧がNPNトランジスタ98をオンさせる電圧まで達すると、NPNトランジスタ100のベース電圧はH状態となり、NPNトランジスタ100はオン状態を保持し、VINが復帰してもVOが復帰しないといった誤動作を生じやすいといった問題もあった。
また、一旦、フリップ・フロップ回路73によりNPNトランジスタ100がオンした状態で、地絡保護が動作すると、その後、2次側出力端子の地絡状態が解除されても、電源出力電圧VOの電圧は上昇することなく、回路動作が復帰しないといった問題もあった。
本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、電源入力電圧の立ち上り時間や電源出力電圧の立ち上り時間に関係なく、電源出力電圧を正確に立ち上げることができ、また、供給電源のオン・オフ(入力のチャタリング)や供給電源の瞬間停止などによる電源入力電圧の一瞬低下にともない、電源出力電圧が一瞬低下した場合などにおいても、出力電圧を誤動作なく正確に復帰させることができ、また、出力端の地絡時にも地絡保護機能により過電流が流れることなく、それによる過熱も防止することができるとともに、地絡状態が解除された場合には、電源出力電圧を正確に復帰させることができる電源装置を提供する。
上記の課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の電源装置は、電圧入力端子と電圧出力端子との間に接続され、前記電圧出力端子に接続された負荷回路へ出力する出力電圧を制御するトランジスタと、前記出力電圧と所定の基準電圧との誤差比較を行って前記トランジスタの制御端子を制御する誤差増幅部とを備えた電源装置であって、前記電圧出力端子の電圧が第1の出力電圧以下になったことを検出すると出力論理状態を切り換えて、前記トランジスタの制御端子から引く電流を所定値以上に変更する第1の出力電圧検出回路と、前記電圧出力端子の電圧が前記第1の出力電圧よりも小さい第2の出力電圧以下になったことを検出すると、出力論理状態を切り換えて前記誤差増幅部による前記トランジスタの制御を停止する第2の出力電圧検出回路とを更に備えている。
また、本発明の請求項2に記載の電源装置は、請求項1に記載の構成に加えて、前記電圧出力端子の電圧が前記第2の出力電圧よりも大きい第3の出力電圧以下になったことを検出すると、前記負荷回路の消費電流が軽減するように前記負荷回路の動作状態を切り換える第3の出力電圧検出回路を更に備えている。
また、本発明の請求項3に記載の電源装置は、請求項1または請求項2に記載の電源装置であって、前記電圧出力端子の電圧が前記電圧入力端子の電圧より大きくなったことを検出して、前記第1の出力電圧検出回路および前記誤差増幅部による前記トランジスタの制御を停止させる入出力間電位差検出回路を設けた構成としたことを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の電源装置は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電源装置であって、前記第1の出力電圧検出回路は、前記トランジスタの制御端子に接続された抵抗と接地との間に接続されたスイッチ素子を含み、前記電圧出力端子が前記第1の出力電圧以下になったことを検出すると、前記抵抗と前記スイッチ素子とによって電流経路を形成することを特徴とする。
以上により、電圧出力端子が第2の出力電圧検出回路での検出電圧である第2の出力電圧以下では、誤差増幅部を停止することにより、地絡時の出力電圧による過電流を防止するとともに、電圧出力端子が第1の出力電圧検出回路での検出電圧である第1の出力電圧以下では、スイッチ素子をオンさせることにより、電圧出力端子からの電圧出力を起動することができる。
以上のように本発明によれば、電圧出力端子が第2の出力電圧検出回路での検出電圧である第2の出力電圧以下では、誤差増幅部を停止することにより、地絡時の出力電圧による過電流を防止するとともに、電圧出力端子が第1の出力電圧検出回路での検出電圧である第1の出力電圧以下では、スイッチ素子をオンさせることにより、電圧出力端子からの電圧出力を起動することができる。
そのため、出力端子に重い負荷や平滑コンデンサが接続される等の影響で出力電圧の立ち上り時間が遅くなったり、あるいは早くなっても、入力電圧の立ち上り時間や出力電圧の立ち上り時間に関係なく、出力電圧を正確に立ち上げることができる。
また、入力端への供給電源オン・オフや入力端への入力チャタリングや入力端への供給電源瞬停などによる入力電圧の一瞬低下にともない、出力電圧が一瞬低下した場合などにおいても、出力電圧を誤動作なく正確に復帰させることができる。
また、出力端の地絡時にも地絡保護機能により過電流が流れることなく、それによる過熱も防止することができるとともに、地絡状態が解除された場合には、出力電圧を正確に復帰させることができる。
以下、本発明の実施の形態を示す電源装置について、図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は本実施の形態にかかる電源装置の構成を示す回路ブロック図である。ここでは、制御素子と負荷回路を直列に接続して出力電圧の安定化を図る直列制御型電源装置において、制御素子としてパワーPNPトランジスタ2を使用した場合について説明する。
図1において、1は電源電圧供給源である電源、2は制御素子であるパワーPNPトランジスタ、3は電圧出力端子D1の電圧波形を平滑する平滑コンデンサ、4〜15、27、50は抵抗、16、17はコンデンサ、18〜23はNPNトランジスタ、24、25、26は基準電圧源、28、29、30は電流源、31は増幅器、32、33、34は比較器、35は電圧出力端子D1に接続された負荷回路、36は電圧出力端子D1が第3の出力電圧になったことを検出する第3の出力電圧検出回路、37は電源出力電圧と基準電圧との誤差比較を行う誤差増幅部、38は電圧出力端子D1が第1の出力電圧になったことを検出する第1の出力電圧検出回路、39は電圧出力端子D1が第2の出力電圧になったことを検出する第2の出力電圧検出回路、40は電圧入力端子D2と電圧出力端子D1との間の電位差を検出する入出力間電位差検出回路であり、41〜49はそれぞれノードを示す符号である。
そして、負荷回路35とパワーPNPトランジスタ2は電源1に対して直列に接続され、誤差増幅部37を構成する増幅器31は、電圧出力端子D1に出力される電源出力電圧VOを抵抗4,5の直列回路で抵抗分割した電圧と、基準電圧源24の電圧とを誤差比較して、誤差電圧に応じた誤差出力信号を出力する。その誤差出力信号をNPNトランジスタ18,19で更に増幅してパワーPNPトランジスタ2の制御端子であるベースを駆動する。これらの素子は負帰還ループを構成しており、誤差電圧がゼロになるように制御され、電圧出力端子D1から安定な直流電圧が出力される。これにより、定常時の直流電圧電源装置としての基本動作である出力電圧の安定化動作が行われる。本発明が問題としている、電源投入時の回路動作については以下に述べる。
図2は本実施の形態にかかる電源装置の回路動作を説明するための図であり、電源投入時におけるノード41およびノード42の電圧波形を示している。図2において、期間51はNPNトランジスタ20がオンしノード48が約0.2Vになる期間、期間52はNPNトランジスタ21がオフし誤差増幅部37によりパワーPNPトランジスタ2のベースを駆動できる期間、期間53は第3の出力電圧検出回路36により負荷回路35の消費電流が軽減される期間、V1は比較器32の出力が切り換わる時のノード42の電圧、V2は比較器33の出力が切り換わる時のノード42の電圧、V3はノード49が切り換わる時のノード42の電圧である。ここでは、V1とV2とV3とは、それぞれV1>V3>V2で表される大小関係となるように設定している。
まず、1番目に、電源1によりノード41に電圧を印加した時のノード42の立ち上りについて、図2を参照しながら説明する。
ノード41に電圧が印加されるとノード42の初期値は0Vであるが、ノード42がV2以下では、比較器32の出力であるノード45はHでNPNトランジスタ20はオンしノード48は約0.2Vとなり、ノード41の電圧をV41、パワーPNPトランジスタ2のエミッタ・ベース間電圧をVBE2、抵抗15の抵抗値をR15とすると、パワーPNPトランジスタ2のベース電流IB2は式(1)のようになる。

IB2=(V41−VBE2−0.2V)/R15 −−−(1)

なお、ノード42がV2以下では、ノード47はHでNPNトランジスタ21はオンしノード46をLにおとしているため、誤差増幅部37によりパワーPNPトランジスタ2のベース電流を駆動することはなく、かつ第3の出力電圧検出回路36により負荷回路35の消費電流は軽減されている。
以上より、ノード42がV2以下では、式(1)に示すパワーPNPトランジスタ2のベース電流によりノード42の電圧は上昇していく。パワーPNPトランジスタ2のhfeをhfe2、ノード42がV3以下で負荷回路35の消費電流が軽減された時の消費電流をI35とすると、ノード42が立ち上るためには、式(2)を満たす必要がある。

I35<hfe2×IB2 −−−(2)

ただし、後述のようにIB2の値を大きく設定し過ぎると、ノード42により地絡時のパワーPNPトランジスタ2を流れる電流が大きくなり、発熱するため、式(2)を満たす範囲内で最適な値に設定する必要がある。
また、ノード42がV2より大きいV3以下において、負荷回路35の消費電流を軽減している理由は、式(2)のI35を少しでも小さくしIB2の設定値を少しでも小さくできるようにするためである。仕様としては、ノード42がV3以下の時は、第3の出力電圧検出回路36からのノード49により、負荷回路35をスタンバイ状態にしたり、動作を止めたりすることを想定している。もし、V3以下で負荷回路35の消費電流を軽減しなくても、式(2)の関係かつノード42の地絡時の発熱(過電流)に対する規格を満足できれば、第3の出力電圧検出回路36による負荷回路35での消費電流の軽減は実施しなくても良い。
ノード42の電圧がV2以上になると、比較器33の出力であるノード47はLに切り換わり、NPNトランジスタ21はオフして誤差増幅部37が動作し、パワーPNPトランジスタ2のベース電流駆動能力が大きくなるため、ノード42の立ち上り速度は早くなる。
そして、ノード42がV3になると、負荷回路35の消費電流が軽減モードから通常モードに切り換わる。この時には、誤差増幅部37は動作しているため、負荷回路35における消費電流が増加してもノード42の立ち上りは若干遅くなる程度で支障は生じない。なお、図2においては、V3はV1とV2の間に設定しているが、V2以上であれば特に問題はない。また、ノード42がV1になると、比較器32の出力であるノード45はLとなりNPNトランジスタ20はオフするが、この時、誤差増幅部37は動作状態にあるため、その後のノード42の上昇に支障は生じない。
以上のように、ノード41に電源電圧供給源から電圧を印加した時、ノード42は立ち上るが、図2において、期間51と期間52を重ねている理由は、期間の切り換わり時にノード42の電圧上昇が途中で停止(ロック)してしまうことを防止するためであり、もし、期間51と期間52の両方に属さない期間が間にあれば、パワーPNPトランジスタ2のベース電流を駆動しない期間が発生し、ノード42は途中の電圧で停止することになり、また、期間51と期間52の切り換わりが同時に行われる設定の場合においても、誤差増幅部37には位相余裕をとるためのコンデンサ16、17等があることからも、NPNトランジスタ20がオンからオフに切り換わると同時に誤差増幅部37によりパワーPNPトランジスタ2のベースから電流を引く早い応答能力はなく、ノード42は少し低下し、再び誤差増幅部37は停止でNPNトランジスタ20がオンするモードに戻り、以上の動作を期間51と期間52の切り換わり付近で繰り返すことになり、ノード42は本来の値まで上昇することができなくなる。
なお、期間51において、パワーPNPトランジスタ2のベースから抵抗15を経由しNPNトランジスタ20に流れる電流は、図1の構成では、式(1)のように設定されているが、抵抗15で電流値を決めるのでなく、NPNトランジスタ20のコレクタから定電流を引く構成にしても同様であり、ノード41の電圧の影響を小さくできるメリットもあるが、抵抗15で電流値を決める場合、図1のように比較的簡単に構成することができる。
次に、2番目として、電源1にてノード41に電圧を印加することでノード42に所定の電圧を発生した状態にて、ノード42が地絡された場合の動作を説明する。
ノード42が図2におけるV2以下になると、すなわち、抵抗9、10の抵抗値をR9、R10、基準電圧源26の電圧をV26とし、ノード42が、式(3)の状態になると、

V42<V26×(R9+R10)/R10 −−−(3)

第2の出力電圧検出回路39によりノード46はLにおち誤差増幅部37は停止し、この時、第1の出力電圧検出回路38におけるNPNトランジスタ20はオンしているため、パワーPNPトランジスタ2のベース電流は、前述の式(1)のようになる。また、この時のパワーPNPトランジスタ2のコレクタ電流IC2は、パワーPNPトランジスタ2のhfeをhfe2とすると、式(4)のようになる。

IC2=hfe2×IB2 −−−(4)

このため、ノード42が地絡した時のパワーPNPトランジスタ2のコレクタ電流は、抵抗15の抵抗値を大きくすると小さい電流とすることができる。ただし、前述のように地絡していない通常状態でのノード42の起動を確実に行えるようにするため、負荷回路35での消費電流をパワーPNPトランジスタ2から供給できるようにパワーPNPトランジスタ2のベース電流を抵抗15により設定する必要がある。
次に3番目として、上記のようにノード42が地絡した状態(地絡保護が動作した状態)から、なんらかの要因により地絡状態が解除された場合について説明する。
ノード42が地絡した状態から地絡が解除されると、式(4)に示す電流IC2が負荷回路35、平滑コンデンサ3に流れることで、ノード42の電圧は上昇していき、地絡が解除されてからのノード42は、1番目に説明した図2に示すノード41に電圧を印加した時のノード42の立ち上り波形と同一になり、ノード42は本来の設定電圧に復帰することができる。
以上のように、1番目にノード41に電圧を印加した時のノード42の立ち上り、2番目にノード42が地絡した時の動作、3番目にノード42の地絡が解除された時のノード42の電圧の立ち上り(復帰)を説明したが、ノード42が地絡状態にない通常状態においては、ノード41の電圧の立ち上りが遅くても早くても、また、平滑コンデンサ3や負荷回路35の影響でノード42の立ち上りが遅くても早くても、また、ノード41の瞬停やチャタリングによりノード42が一瞬低下するようなことがあっても、ノード42の電圧が図2の期間51にあればパワーPNPトランジスタ2のベースから式(1)の電流を引き、ノード42の電圧が図2の期間52にあれば、パワーPNPトランジスタ2のベースから誤差増幅部37により電流を引くことで、ノード42は必ず本来の設定値に上昇することができる。
なお、入出力間電位差検出回路40の目的及び動作については、下記のようになる。
入出力間電位差検出回路40がなければ、例えば、ACアダプタを使用時にはノード41に、電池使用時にはノード42に電圧を印加することで負荷回路35を動作させるような動作仕様にすると、ノード41へのACアダプタ電圧の印加からノード42への電池電圧の印加に切り換えた後にノード41の電圧低下が遅かった場合、ノード42への電池電圧印加で使用している際になんらかの要因で一瞬ノード41に電圧が印加された場合、ノード42からパワーPNPトランジスタ2のコレクタに電流が流れ込み、パワーPNPトランジスタ2のエミッタから電流が流れ出すといったパワーPNPトランジスタ2における逆流が生じる。この場合、ノード42に電池電圧を印加して負荷回路35を動作させているが、ノード41に接続された回路へも電流を供給することになり、無駄な電流を消費することになり、電池の寿命を短くすることになる。
しかし、入出力間電位差検出回路40を設け、ノード41の電圧よりノード42の電圧が大きくなるとNPNトランジスタ22、23がオンするように、入出力間電位差検出回路40を設定することで、誤差増幅部37は停止し、第1の出力電圧検出回路38のNPNトランジスタ20もオフするため、パワーPNPトランジスタ2のベースから電流は引かれることはなく、パワーPNPトランジスタ2に電流が流れることはなくなる。
本発明の電源装置は、電源入力電圧や電源出力電圧の立ち上り速度がどのような状態でも、また入力電圧や出力電圧が一瞬低下しても、電源出力電圧は確実に立ち上るとともに、出力端子が地絡状態から解除された場合にも、電源出力電圧は正確に復帰することができるものであり、電源装置における出力端子の地絡時の保護技術に適用できる。
本発明の実施の形態の電源装置の構成を示す回路ブロック図 同実施の形態の電源装置におけるノード41に電圧印加時のノード42の電圧立ち上り波形図 従来の電源装置の構成を示す回路ブロック図
符号の説明
1 電源
2 パワーPNPトランジスタ
3 平滑コンデンサ
4〜15、27、50 抵抗
16、17 コンデンサ
18〜23 NPNトランジスタ
24〜26 基準電圧源
28〜30 電流源
31 増幅器
32〜34 比較器
35 負荷回路
36 第3の出力電圧検出回路
37 誤差増幅部
38 第1の出力電圧検出回路
39 第2の出力電圧検出回路
40 入出力間電位差検出回路
41〜49 ノード
51 NPNトランジスタ20がオンしノード48が約0.2Vになる期間
52 NPNトランジスタ21がオフし誤差増幅部37によりパワーPNPトランジスタ2を駆動できる期間
53 第3の出力電圧検出回路36により負荷回路35の消費電流が軽減される期間
D1 電圧出力端子
D2 電圧入力端子
V1 比較器32の出力が切り換わる時のノード42の電圧
V2 比較器33の出力が切り換わる時のノード42の電圧
V3 ノード49が切り換わる時のノード42の電圧
71 イニシャル・リセット回路
72 短絡検出回路
73 フリップ・フロップ回路
74 エラーアンプ
75〜80 電流源
81 定電圧回路
82、83 コンデンサ
84〜91 抵抗
92〜100 NPNトランジスタ
101〜103 PNPトランジスタ
104 パワーPNPトランジスタ
105、106 ダイオード
VIN 1次側入力端子に印加される電圧
VO 2次側出力端子に出力される電圧
A、B、C 信号

Claims (4)

  1. 電圧入力端子と電圧出力端子との間に接続され、前記電圧出力端子に接続された負荷回路へ出力する出力電圧を制御するトランジスタと、前記出力電圧と所定の基準電圧との誤差比較を行って前記トランジスタの制御端子を制御する誤差増幅部とを備えた電源装置であって、
    前記電圧出力端子の電圧が第1の出力電圧以下になったことを検出すると出力論理状態を切り換えて、前記トランジスタの制御端子から引く電流を所定値以上に変更する第1の出力電圧検出回路と、
    前記電圧出力端子の電圧が前記第1の出力電圧よりも小さい第2の出力電圧以下になったことを検出すると、出力論理状態を切り換えて前記誤差増幅部による前記トランジスタの制御を停止する第2の出力電圧検出回路とを備えた電源装置。
  2. 前記電圧出力端子の電圧が前記第2の出力電圧よりも大きい第3の出力電圧以下になったことを検出すると、前記負荷回路の消費電流が軽減するように前記負荷回路の動作状態を切り換える第3の出力電圧検出回路を更に備えた請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記電圧出力端子の電圧が前記電圧入力端子の電圧より大きくなったことを検出して、前記第1の出力電圧検出回路および前記誤差増幅部による前記トランジスタの制御を停止させる入出力間電位差検出回路を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電源装置。
  4. 前記第1の出力電圧検出回路は、前記トランジスタの制御端子に接続された抵抗と接地との間に接続されたスイッチ素子を含み、前記電圧出力端子が前記第1の出力電圧以下になったことを検出すると、前記抵抗と前記スイッチ素子とによって電流経路を形成することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電源装置。
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