JP2011101521A - 電源装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ディスクリート部品で構成した非連続動作チョッパ電源からなる電源装置において、負荷変動による出力電圧の変動を抑制しつつ、リップル電圧を軽減する。
【解決手段】電源装置は、チョークコイルL51と、電源出力を制御する主スイッチング素子Q52と、回生ダイオードD52と、出力電圧に比例した電圧と基準電圧とを比較してQ52をオン状態又はオフ状態とするコンパレータI51と、Q52を通る電流が閾値を超えた時に過負荷保護を行う過負荷保護素子Q51と、I51の基準電圧入力を変化させるツェナーダイオードZD11、ダイオードD11と、負荷電流の状態を検出するオペアンプI21と、負荷電流の状態に基づいて、ZD11、D11の動作を切り換えるスイッチング素子Q11とを備え、負荷電流に応じて、Q11のオン/オフ状態を制御し、I51に入力される基準電圧を変化させることにより、上記課題を解決する。
【選択図】図1

Description

本発明は各種電子機器に搭載され、自励式非連続モードで動作するチョッパ電源、及び電子機器に関する。
従来、自励式非連続モードで動作するチョッパ電源は、その回路構成の簡素さ、使用する回路素子数の少なさから出力容量の小さい、比較的低価格の電源装置として用いられてきた。なかでも、ディスクリート部品にて構成したDC―DCコンバータ回路については、例えば、下記の特許文献1、2において提案されている。
特開2003−284327号公報 特開2005−224072号公報
しかしながら、特許文献1で提案されているチョッパ電源は、負荷変動による出力電圧の変動が大きいという問題点があった。また、特許文献2で提案されているチョッパ電源においては、負荷変動による出力電圧の変動は抑制されているものの、電圧リップルが大きくなってしまうという問題点があった。
以下では、回路例を用いて、従来技術の問題点について詳細に説明する。
図3は、特許文献1において提案されているオープンコレクタ出力のコンパレータを用いたチョッパ電源の構成を示す回路図である。本電源は、コンパレータI51、主スイッチング素子Q52、回生ダイオードD52、チョークコイルL51、ダイオードD51、過負荷保護素子Q51、電解コンデンサC51、C52、ツェナーダイオードZD51、電流検出抵抗R51等から構成されている。
まず、チョッパ電源各部の接続関係について、図3を用いて説明する。電解コンデンサC51は電源入力端となり、主スイッチング素子Q52の電流流入端に電流検出抵抗R51を介して接続されている。主スイッチング素子Q52の電流流出端にはチョークコイルL51が接続され、チョークコイルL51の他端には電解コンデンサC52が接続されている。主スイッチング素子Q52の電流流出端とチョークコイルL51の共通接続点には回生ダイオードD52のカソード端子が接続され、回生ダイオードD52のアノード端子は電源入力端及び電源出力端の低電位側(GND側)に接続されている。コンパレータI51の出力端子は、抵抗R55を介して主スイッチング素子Q52の制御端子に接続されている。主スイッチング素子Q52の制御端子と電流流入端との間には抵抗R54が接続され、コンパレータI51がオープンコレクタ出力の時に電流流入端と制御端子間に電位差が生じないようにしている。コンパレータI51の反転入力端子には抵抗R57の一端が接続され、抵抗R57の他端には、抵抗R59とツェナーダイオードZD51のカソード端子との接続点に接続されている。抵抗R59の他端は電源入力の高電位側に接続され、ツェナーダイオードZD51のアノード端子を電源入力の低電位側に接続することで、コンパレータI51の反転入力端子には、ツェナーダイオードZD51のツェナー電圧で決まる基準電圧が入力される。ダイオードD51のアノード端子は、抵抗R57と抵抗R59との接続点に接続され、ダイオードD51のカソード端子は、チョークコイルL51と主スイッチング素子Q52の電流流出端との接続点に接続されている。コンパレータI51の非反転入力端子には抵抗R56の一端が接続され、抵抗R56の他端には抵抗R58と抵抗R53の一端が接続される。抵抗R58の他端は出力電圧に接続され、抵抗R53の他端は過負荷保護素子Q51の電流流出端に接続される。過負荷保護素子Q51の電流流入端は電流検出抵抗R51の電源入力端側に接続され、過負荷保護素子Q51の制御端子には抵抗R52の一端が接続される。抵抗R52の他端は電流検出抵抗R51と主スイッチング素子Q52の電流流入端との接続点に接続される。
次に、チョッパ電源各部の動作について、図3を用いて説明する。図3は主スイッチング素子Q52としてPチャネルのMOSFETを使用し、電源入力としては24Vを入力し、出力電圧としては3.3Vを出力する降圧型のチョッパ電源の例を示している。コンパレータI51の出力がLOWの時、主スイッチング素子Q52はオン状態となる。この時、ダイオードD51のカソード電位は24Vとなり、このダイオードD51は非導通状態である。コンパレータI51の反転入力端子には、ツェナーダイオードZD51のツェナー電圧で決まる基準電圧の3.3Vが入力されている。そして、3.3V出力が上昇し、コンパレータI51の非反転入力端子の電圧が基準電圧より高くなると、コンパレータI51の出力はHIGHとなり、主スイッチング素子Q52はオフ状態となる。この時、チョークコイルL51には主スイッチング素子Q52のオンによってエネルギーが蓄えられているため、チョークコイルL51は回生ダイオードD52を介して電流を流す。この時、ダイオードD51のカソード電位は電源入力の低電位側の電圧(この場合、GNDのことを指す)より回生ダイオードD52の電圧降下分だけ低い電位になるため、ダイオードD51は導通状態となる。そして、コンパレータI51の反転入力端子電圧は、回生ダイオードD52とダイオードD51の電圧降下の差分の電圧となる。従って、回生ダイオードD52が導通状態を維持している間は、コンパレータI51の出力はHIGHレベルを維持し、主スイッチング素子Q52はオフ状態を維持することになる。チョークコイルL51の回生(エネルギー放出)が終了し、回生ダイオードD52が非導通状態となると、コンパレータI51の反転入力端子電圧は上昇し、基準電圧である3.3Vとなる。その後、基準電圧に比べてコンパレータI51の非反転入力電圧が低下してくると、コンパレータI51の出力はLOWとなり、主スイッチング素子Q52は再びオン状態となる。以下、同様の動作を繰り返すことで、本電源回路は負荷に電力を供給する。
抵抗R56と抵抗R57はコンパレータI51の入力インピーダンスを揃えるために接続されている。また、電流検出抵抗R51は主スイッチング素子Q52、チョークコイルL51に流れる電流を電圧に変換し、過負荷保護のために設けられているPNPトランジスタQ51のベース、エミッタ間に電位差を生じさせるように動作する。電流検出抵抗R51に流れる電流により生じる電圧がPNPトランジスタQ51の動作電圧以上になると、PNPトランジスタQ51はオン状態となり、コレクタ端子の電圧が上昇する。上昇したコレクタ電圧が重畳されることにより、コンパレータI51の非反転入力電圧は上昇して基準電圧より高くなり、その結果、コンパレータI51の出力がHIGHとなって、主スイッチング素子Q52はオフ状態に強制的に遷移することになる。この過負荷保護用の回路はチョッパ電源の立ち上がり時や過負荷時に主スイッチング素子Q52に流れる電流を制限する役割を果たすために設けられており、通常運用時に動作することはない。
図3の回路においては、3.3V出力が基準電圧よりも高くなった時に主スイッチング素子Q52はオフ状態となる。さらに、主スイッチング素子Q52のオフ時間(主スイッチング素子Q52がオフ状態に移行してからオン状態に移行するまでの時間)には、必ず一定の時間が存在する。そのため、負荷が大きくなると、主スイッチング素子Q52のオフ時間に電解コンデンサC52の電荷の負荷側への移動量が増大するため、出力電圧は低下し始める。その結果、出力電圧のリップル電圧成分のうち、リップル電圧の上限が基準電圧と同じになり、リップル電圧の下限は負荷の増加につれて低下するため、出力電圧の平均値が低下してしまうことになる。
負荷が大きくなった際に出力電圧の平均値が低下してしまう上記問題に対しては、特許文献2において図4に示す回路が提案されている。図4において、図3と同じ機能である回路素子には同一符号を付与している。図3と図4の相違点は、図3のダイオードD51を、図4ではツェナーダイオードZD61に変更している点と、基準電圧の生成方法をツェナーダイオードZD51によるものから、抵抗R59と抵抗R61の抵抗分圧によるものに変更している点である。
以下、図4の回路の動作について、図3の回路との相違点に主眼を置いて説明する。
図4の回路においては、ツェナーダイオードZD61のツェナー電圧(Vz)としては電源入力電圧である24V(Vin)からコンパレータI51の基準電圧入力側の入力電圧(Vref)を引いた差分の電圧よりも小さい数値のものが選択される。ツェナーダイオードZD61の動作については、コンパレータI51の出力がLOWになり、主スイッチング素子Q52がオン状態になった時は、ツェナーダイオードZD61のカソード端子には入力電圧である24Vが印加される。そして、アノード端子の電圧がコンパレータI51の基準電圧入力側の電圧になっているため、上述したツェナー電圧を選択することにより、ツェナーダイオードZD61は定電圧動作し、コンパレータI51の基準電圧入力側の電圧が上昇する。すなわち、コンパレータI51の基準電圧入力側の電圧が上昇することになるので、主スイッチング素子Q52はオン状態を継続することになる。
その後、主スイッチング素子Q52に流れる電流、すなわち電流検出抵抗R51に流れる電流が増加していく。電流検出抵抗R51に流れる電流により生じる電圧が、過負荷保護手段用に設けられているPNPトランジスタQ51の動作電圧を超えると、PNPトランジスタQ51はオン状態となり、PNPトランジスタQ51の電流流出端子の電圧が上昇する。PNPトランジスタQ51の電流流出端子の電圧はコンパレータI51の非反転入力側の入力電圧に重畳されるため、この上昇によりコンパレータI51の非反転入力側の入力電圧が上昇することになる。その結果、コンパレータI51の出力が反転してHIGHとなり、主スイッチング素子Q52はオフ状態になる。主スイッチング素子Q52がオフ状態から再びオン状態に移行するまでの動作は、上述した図3の回路と同様であるので、説明は省略する。以下、同様の動作を繰り返すことで、本電源回路は負荷に電力を供給する。
以上説明したように、図4の回路においては、出力電圧の低下により主スイッチング素子Q52はオン状態になるが、オフ状態に移行するタイミングについては過負荷保護手段として用いているPNPトランジスタQ51のオン動作に依存していることになる。このように動作させることにより、図3の回路と比較して、同様の負荷を接続した際に単位時間に与えるエネルギーを増加させることができ、出力電圧の低下を抑制することができる。
図5は、図3と図4の回路を実際に作成し、負荷の増加に伴う出力電圧の変化(図5(a))、及び負荷の増加に伴うリップル電圧の変化(図5(b))を測定した結果を示したものである。図5(a)に示すように、図3の回路においては負荷の増大に伴って出力電圧が低下しているのに対し、図4の回路においては出力電圧の低下が抑制されていることが見て取れる。
しかし、図4の回路においては、主スイッチング素子Q52がオフ状態に移行するタイミングは過負荷保護手段として用いているPNPトランジスタQ51のオン動作に依存しているため、主スイッチング素子Q52を流れる電流のピーク値が大きくなる。図3及び図4の回路においては、出力電圧のリップル電圧はチョークコイルL51を通して電解コンデンサC52に流れ込む電流のピーク値と、電解コンデンサC52の容量によって決定されるため、図4の回路では出力電圧のリップル電圧が大きくなってしまう。図6(a)、図6(b)は、それぞれ図3、図4の回路において、0.3Aの負荷電流を流した時の実際の出力電圧の波形を示したものであり、図3におけるリップル電圧は19mVであるのに対し、図4におけるリップル電圧は120mVを示している。図5(b)、図6から、図4の回路は図3の回路と比較して、出力電圧のリップル電圧が大きくなっていることが見て取れる。
従来は、想定される負荷変動範囲に応じて回路方式の決定を行い、負荷変動範囲が大きいと予想される場合は、出力電圧の低下を抑制するという観点から図4の回路方式を選択していた。ところが、その場合、上述したように、リップル電圧が大きくなってしまうため、電解コンデンサC52の容量を大きくする必要があった。例えば、リップル電圧を半減させるには、電解コンデンサC52の容量をおよそ2倍にする必要があるが、コストの増大や機器の小型化という観点から電解コンデンサC52の容量を大きくすることには限界があった。
本発明は上記のような状況を鑑みてなされたもので、ディスクリート部品で構成した非連続モードで動作するチョッパ電源からなる電源装置において、負荷変動による出力電圧の変動を抑制しつつ、リップル電圧を軽減することを目的とするものである。
前記課題を解決するため、本発明では、電源装置を次のとおりに構成する。
電源出力側に接続されたコンデンサを一端とするインダクタと、電源入力側と前記インダクタの間に接続され、前記インダクタを介して電源出力を制御する電源制御手段と、前記電源制御手段の電流流出側にカソードが接続され、アノードが電源入力と電源出力の低電位側に接続される整流手段と、出力電圧に比例した電圧と基準電圧とを入力し、両電圧の比較結果に応じて前記電源制御手段をオン状態又はオフ状態とする差動増幅手段と、前記電源制御手段を通る電流が所定値を超えた時、前記差動増幅手段の前記出力電圧に比例した電圧の入力側に電源入力電圧を重畳して過負荷保護を行う過負荷保護手段と、前記差動増幅手段の前記基準電圧入力側と前記電源制御手段の電流流出側との間に接続され、前記インダクタにおけるエネルギーの蓄積及び放出に応じて前記差動増幅手段の前記基準電圧入力を変化させる電圧変化手段と、負荷電流の状態を検出する負荷電流検出手段と、前記負荷電流検出手段によって検出された負荷電流の状態に基づいて、前記電圧変化手段の動作を切り換える電圧変化切換手段と、を具備する電源装置。
本発明によれば、負荷に応じて回路の動作を柔軟に切り替えることにより、大きな負荷変動範囲において出力電圧の低下を抑制しつつ、リップル電圧を軽減することができる。
実施例1のチョッパ電源の構成を示す回路図 実施例2のチョッパ電源の構成を示す回路図 従来例のチョッパ電源の構成を示す回路図 従来例のチョッパ電源の構成を示す回路図 従来例における負荷電流と出力電圧及びリップル電圧の特性図 従来例における出力電圧波形を示す図
以下、本発明を実施するための形態を、実施例により詳しく説明する。
図1は本発明の第1の実施形態であり、本発明によるチョッパ電源の構成を示す回路図である。図1では、従来例と同じ機能である回路素子には同一符号を付与している。図1の回路を構成する主要な回路素子について、以下に簡単に説明する。
スイッチング素子Q52(電源制御手段)は、電流流入端子が電源入力側に接続され、電流流出端子がチョークコイルL51とツェナーダイオードZD11のカソードに接続され、制御端子がコンパレータI51の出力端子に接続されている。
回生ダイオードD52(整流手段)は、カソードがスイッチング素子Q52の電流流出側に接続され、アノードが電源入力と電源出力の低電位側に接続されている。
チョークコイルL51(インダクタ)は、一端が主スイッチング素子Q52の電流流出側に接続され、他端が電源出力側に接続されたコンデンサ、及びコンパレータI51の出力電圧に比例した電圧検出側に接続されている。
IC化されたコンパレータI51(差動増幅手段)においては、非反転入力端子には出力電圧に比例した電圧が、反転入力端子には基準電圧がそれぞれ入力され、出力端子はスイッチング素子Q52の制御端子に接続されている。コンパレータI51は入力された両電圧を比較し、その比較結果に応じて出力を制御する。すなわち、コンパレータI51は、出力電圧に比例した電圧が基準電圧を上回った場合にはスイッチング素子Q52をオフ状態に、出力電圧に比例した電圧が基準電圧を下回った場合にはスイッチング素子Q52をオン状態にするよう、その出力を制御する。
過負荷保護素子Q51(過負荷保護手段)は、電流流入側が電源入力側に接続され、電流流出側がコンパレータI51の出力電圧に比例した電圧の入力側である非反転入力端子に接続されている。そして、過負荷保護素子Q51は、一端を電源入力側に接続され、他端を主スイッチング素子Q52の電流流入側に接続された電流検出抵抗R51における電圧降下が所定値を超えた時にオン状態となる。これにより、出力電圧に比例した電圧の入力側に電源入力電圧が重畳され、コンパレータI51の非反転入力端子に入力されることにより、スイッチング素子Q52がオフ状態となり、過負荷保護が行われる。
ダイオードD11(第1の電圧変化手段)は、カソードが主スイッチング素子Q52の電流流出側に接続され、アノードは、コンパレータI51の基準電圧入力側に接続されている。ツェナーダイオードZD11(第2の電圧変化手段)は、カソードが主スイッチング素子Q52の電流流出側に接続され、アノードは、電流流出端子がコンパレータI51の基準電圧入力側に接続されたスイッチング素子Q11の電流流入端子に接続されている。そして、ダイオードD11、及びツェナーダイオードZD11は、チョークコイルL51におけるエネルギーの蓄積、放出に応じてコンパレータI51の基準電圧入力を変化させる。また、ツェナーダイオードZD11は、そのツェナー電圧が、電源入力側の電圧値と、スイッチング素子Q11がオフ状態である時にコンパレータI51の基準電圧入力側に入力される所定電圧値との差分電圧よりも小さいものが選択される。
本実施例と従来例との相違点は2点ある。1点は、チョークコイルL51の回生を検知するダイオードである、通常のダイオードD11とツェナーダイオードZD11が並列に接続されている点である。そして、ダイオードD11、及びツェナーダイオードZD11のカソード側は、どちらも主スイッチング素子Q52の電流流出側に接続されている。ところが、ツェナーダイオードZD11のアノード側はスイッチング素子Q11を介して抵抗R57と抵抗R59の接続点に接続されているのに対し、ダイオードD11は直接、抵抗R57と抵抗R59の接続点に接続されている。もう1点は、NチャネルのMOSFETを使用したスイッチング素子Q11のオン/オフ制御は、トランジスタQ12を介してCPUI11によって行われる点である。また、CPUI11は負荷の制御も担っており、検出した負荷電流値から電子機器の動作モードを決定することができる。さらに、CPUI11は、決定した動作モードに基づき、トランジスタQ12に接続されたポート出力のHIGH/LOW制御を行う。
以下、本実施例における回路動作について、図1を用いて詳細に説明する。
負荷電流が小さい動作モードにおいては、CPUI11は、抵抗R12を介してトランジスタQ12に接続されているポートの出力をHIGH状態に設定する。これにより、トランジスタQ12はオン状態となり、逆に、スイッチング素子Q11はオフ状態となる。スイッチング素子Q11がオフ状態の間は、ツェナーダイオードZD11は回路からオープンな状態となるが、ダイオードD11は回路に接続された状態となる。
スイッチング素子Q11がオフ状態で、コンパレータI51の出力がLOWであれば、主スイッチング素子Q52はオン状態となる。この時、ダイオードD11のカソード電位は24Vとなり、ダイオードD11は非導通状態であるため、コンパレータI51の基準電圧入力側の電圧は、24Vを抵抗R59と抵抗R61で抵抗分圧した基準電圧となる。そのため、主スイッチング素子Q52のオン状態からオフ状態へ移行するのは、3.3V出力が24Vを抵抗R59と抵抗R61で抵抗分圧した基準電圧よりも大きくなる時となる。主スイッチング素子Q52のオン状態からオフ状態への移行、及びオフ状態からオン状態への移行に伴う回路動作については、前述した図3における回路動作と同様であるため、説明は省略する。以上より、負荷電流が小さい動作モードでは、負荷電流が小さいために主スイッチング素子Q52を流れる電流のピーク値も小さい値となり、その結果、リップル電圧を低く抑えることができる。
一方、負荷電流が大きい動作モードにおいては、CPUI11は、抵抗R12を介してトランジスタQ12に接続されているポートの出力をLOW状態に設定する。これにより、トランジスタQ12はオフ状態となり、逆に、スイッチング素子Q11はオン状態となる。スイッチング素子Q11がオン状態となると、ツェナーダイオードZD11が回路に接続された状態となって定電圧動作するため、チョークコイルL51のエネルギー蓄積期間にコンパレータI51の基準電圧入力側の電圧が上昇する。そして、主スイッチング素子Q52がオン状態からオフ状態に移行するタイミングは、過負荷保護手段として用いているPNPトランジスタQ51のオン動作に依存する。主スイッチング素子Q52のオン状態からオフ状態への移行、及びオフ状態からオン状態への移行に伴う回路動作については、前述した図4における回路動作と同様であるため、説明は省略する。以上より、負荷電流が大きい動作モードでは、負荷電流が大きいため主スイッチング素子Q52を流れる電流も大きくなり、その結果、負荷の増大による出力電圧の低下を抑制することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、負荷変動による出力電圧の低下が問題とならない範囲の負荷が電子機器に接続されている動作モードの時は、本電源装置はリップル電圧を低く抑えるように動作する。そして、負荷が増大し、出力電圧の低下が大きくなってしまう場合には、本電源装置は負荷電流の大きい動作モードに切り替え、基準電圧を上昇させて出力電圧の低下を抑制するように動作する。従って、本発明による電源装置は、負荷変動による出力電圧の変動を抑制しつつ、リップル電圧を軽減させることができる。動作モードを切り替える負荷の値は、実験により、もしくは理論的に求めた値に基づいて、出力電圧に影響を与えずに任意に決定することができる。そして、その値に基づいて、不図示のROMに書き込まれたプログラムがCPUI11によって実行される。
なお、本実施例においては電圧変化切換手段としてスイッチング素子Q11とツェナーダイオードZD11、ダイオードD11を用いた例を示したが、本発明では同じ機能を有するものであれば、上記の素子に限定したものではない。
図2は本発明の第2の実施形態であり、本発明によるチョッパ電源の構成を示す回路図である。実施例1では、スイッチング素子Q11のオン/オフ制御は、CPUのポート出力により行われていた。実施例2においては、スイッチング素子Q11のオン/オフ制御は、オペアンプI21と抵抗R21、R22、R23、R24、R25によって構成される負荷電流検出回路の出力によって行われており、ここが実施例1との相違点である。さらに、図2において、負荷電流が設定した閾値近傍で安定した際に、スイッチング素子Q11のオン/オフ状態が頻繁に切り替わることを防止するため、抵抗R25を追加し、閾値にヒステリシス特性を付与している。
負荷電流検出回路の動作について、図2を用いて説明する。
負荷電流が小さく、電源出力側に直列に接続された抵抗R21の両端に発生する電位差が、出力電圧と抵抗R23、R24によって決定される閾値電圧よりも小さい時は、オペアンプI21の出力はHIGHとなる。オペアンプI21の出力がHIGHであるため、トランジスタQ12はオン状態となり、その結果、スイッチング素子Q11はオフ状態となる。
一方、負荷電流が大きくなり、抵抗R21の両端に発生する電位差が、閾値電圧よりも大きくなると、オペアンプI21の出力はLOWとなる。オペアンプI21の出力がLOWであるため、トランジスタQ12はオフ状態となり、その結果、スイッチング素子Q11はオン状態となる。
スイッチング素子Q11のオン/オフ状態での回路動作は、実施例1と同様であるため、回路動作の説明は省略する。
以上説明したように、本実施例によれば、負荷電流検出回路が実際に流れている負荷電流を検出して自動的に動作モードを切り換えるため、実施例1のように電子機器の状態を検出するCPU等が不要となり、より適用範囲の広い電源装置を実現することができる。さらに、本実施例では、負荷電流検出回路にオペアンプを使用しているが、コンパレータを用いることも可能である。
また、実施例1、2においては、チョッパ電源の差動増幅手段としてコンパレータを使用しているが、オペアンプやディスクリート部品で構成した差動増幅器を用いることも可能である。
D11 ダイオード(第1の電圧変化手段)
D52 回生ダイオード(整流手段)
I21 プッシュプル出力オペアンプ
I51 オープンコレクタ出力コンパレータ(差動増幅手段)
L51 チョークコイル(インダクタ)
Q11 スイッチング素子(電圧変化切換手段)
Q51 過負荷保護素子(過負荷保護手段)
Q52 主スイッチング素子(電源制御手段)
ZD11 ツェナーダイオード(第2の電圧変化手段)

Claims (10)

  1. 出力側に接続されたコンデンサを一端とするインダクタと、
    入力側と前記インダクタの間に接続され、前記インダクタを介して出力を制御する電源制御手段と、
    前記電源制御手段の電流流出側にカソードが接続され、アノードが電源入力と出力の低電位側に接続される整流手段と、
    出力電圧に比例した電圧と基準電圧の比較結果に応じて前記電源制御手段をオン又はオフする差動増幅手段と、
    前記電源制御手段に流れる電流が所定値を超えた時、前記差動増幅手段の前記出力電圧に比例した電圧の入力側に電圧を重畳して過負荷保護を行う過負荷保護手段と、
    前記差動増幅手段の前記基準電圧の入力側と前記電源制御手段の電流流出側との間に接続され、前記インダクタにおけるエネルギーの蓄積及び放出に応じて前記差動増幅手段の前記基準電圧の入力を変化させる電圧変化手段と、
    負荷電流の状態を検出する負荷電流検出手段と、
    前記負荷電流検出手段によって検出された負荷電流の状態に基づいて、前記電圧変化手段の動作を切り換える電圧変化切換手段と、
    を具備することを特徴とする電源装置。
  2. 前記インダクタは、一端が前記電源制御手段の電流流出側に接続され、他端が前記コンデンサ、及び前記差動増幅手段の前記出力電圧に比例した電圧入力側に接続されたチョークコイルであり、
    前記電源制御手段は、電流流入端子が電源入力側に接続され、電流流出端子が前記インダクタに接続されるとともに、前記電圧変化手段のカソードに接続され、制御端子が前記差動増幅手段の出力側に接続されたスイッチング素子であることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記電圧変化切換手段は、前記負荷電流検出手段によって検出された負荷電流の値が閾値を超えた時にオンし、前記負荷電流検出手段によって検出された負荷電流の値が閾値を超えない時にオフするスイッチング素子であり、
    前記電圧変化手段は、カソードが前記電源制御手段の電流流出側に接続され、アノードが前記差動増幅手段の基準電圧入力側に接続された第1の電圧変化手段であるダイオードと、カソードが前記電源制御手段の電流流出側に接続され、アノードは電流流出端子が前記差動増幅手段の前記基準電圧入力側に接続された前記スイッチング素子の電流流入端子に接続された第2の電圧変化手段であるツェナーダイオードとを有し、
    前記スイッチング素子がオンの時には前記第2の電圧変化手段により、前記スイッチング素子がオフの時には前記第1の電圧変化手段により、前記差動増幅手段の前記基準電圧入力を変化させることを特徴とする請求項1又は2に記載の電源装置。
  4. 前記第2の電圧変化手段であるツェナーダイオードのツェナー電圧は、電源入力側の電圧値と、前記電圧変化切換手段の前記スイッチング素子がオフである時に前記差動増幅手段の前記基準電圧入力側に入力される電圧値との差分電圧よりも小さいことを特徴とする請求項3に記載の電源装置。
  5. 前記負荷電流検出手段は、電源出力側に直列に接続された抵抗と、前記抵抗の両端に発生する電圧を検出して増幅するオペアンプとを有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の電源装置。
  6. 前記負荷電流検出手段は、電源出力側に直列に接続された抵抗と、前記抵抗の両端に発生する電圧を検出して増幅するコンパレータとを有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の電源装置。
  7. 前記差動増幅手段は、前記出力電圧に比例した電圧が前記基準電圧を上回った場合に前記電源制御手段をオフし、前記出力電圧に比例した電圧が前記基準電圧を下回った場合に前記電源制御手段をオンするコンパレータであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の電源装置。
  8. 前記差動増幅手段は、前記出力電圧に比例した電圧が前記基準電圧を上回った場合に前記電源制御手段をオフし、前記出力電圧に比例した電圧が前記基準電圧を下回った場合に前記電源制御手段をオンするオペアンプであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の電源装置。
  9. 前記過負荷保護手段は、一端が前記入力側に接続され、他端が前記電源制御手段の電流流入側に接続された電流検出抵抗と、電流流入側が前記入力側に接続され、電流流出側が前記差動増幅手段の前記出力電圧に比例した電圧入力側に接続され、前記電流検出抵抗の電圧降下が閾値を超えた時にオンするスイッチング素子とを有し、前記スイッチング素子がオンした時、前記差動増幅手段の前記出力電圧に比例する電圧の入力側に電圧を重畳することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の電源装置。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の電源装置を用いたことを特徴とする電子機器。
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