JP4652777B2 - チョッパ電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自励式非連続モードで動作するチョッパ電源装置に関する。
従来から、自励式非連続モードで動作するチョッパ電源としては、チョークコイルに帰還巻線を設けて自励発振させるタイプのものと、チョークコイルに帰還巻線を設けないタイプのものとが知られている。出力容量が小さい場合には、後者のチョークコイルに帰還巻線を設けないタイプのチョッパ電源の方が、前者に比して、チョークコイルの構造が簡単であり、安価に構成することが可能である。チョークコイルに帰還巻線を設けないタイプのチョッパ電源としては、特許文献1や特許文献2に記載のものが知られている。
特許文献1及び2に開示のチョッパ電源に対して、特許文献3によれば、安価なIC化されたコンパレータやオペアンプを使用して少ない部品点数で構成することが可能で、過負荷時の保護機能や出力短絡時の保護機能を数点の安価な部品を追加するのみで、チョッパ電源を実現している。
特許第2835299号公報 特許第3144521号公報 特開2003−284327号公報
特許文献3に開示のチョッパ電源において、高出力化を行おうとする場合には、チョークコイルのインダクタンスを下げ、過負荷保護手段の検出電流を上げる方法が考えられるが、このようにした場合には、ドレイン電流が増加するため、チョッパ素子の定格を上げる必要がある。また、過電流検出に用いられたチョッパ素子の応答性や検出抵抗のばらつきや周囲温度に起因して、チョークコイルが磁気飽和してしまう可能性があるので、このインダクタンスを低減するのが困難であり、高出力化には限界があった。
チョークコイルとして、開路型のコアを用いたドラムチョークコイルを使用した場合には、コアで発生した磁束が全て外部に洩れてしまい、電磁誘導により周辺回路の誤動作を引き起こす可能性があるので、周辺回路をコイルから距離を持たせて配置させる必要があり、かえって回路の小型化が制約されることになる。
トロイダルコイルを使用すれば、コアの洩れ磁束を低減することが可能で、回路の小型化に対する制約は少なくなるが、ドラムチョークコイルを使用した場合と比較して、価格が上昇する、という新たな問題点が生じることになる。
そこで、本発明は、上記のような問題点を解決し、高出力化を実現すると共に、インダクタ小型化による低コスト化、省スペース化を実現したチョッパ電源装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、直流電圧が入力されるチョッパ素子と、前記チョッパ素子に接続されたインダクタと、前記インダクタから負荷に出力される出力電圧と基準電圧とを比較して、比較結果に応じて所定周期のパルス信号に同期して前記チョッパ素子のオンオフを制御するオンオフ制御手段と、前記チョッパ素子のオン期間において前記直流電圧に応じた電流によって前記インダクタに蓄積されたエネルギーを、前記チョッパ素子のオフ期間において前記出力電圧として前記負荷に出力するために放出する回生手段と、前記基準電圧を、前記出力電圧と前記出力電圧よりも低い電圧とに切り換える基準電圧切換手段であって、前記チョッパ素子のオン期間において、前記基準電圧を前記出力電圧に切り換えるための第1切換手段と、前記チョッパ素子のオフ期間において前記基準電圧を前記出力電圧よりも低い電圧に切り換えるための第2切換手段とを有する基準電圧切換手段と、を備え、前記オフ期間において、前記基準電圧設定手段の前記第2切換手段および前記回生手段の夫々の電圧降下によって前記基準電圧が前記出力電圧よりも低い電圧に切り換えられることを特徴とする。
請求項1の発明において、前記基準電圧切換手段の前記第1切換手段は、ツェナーダイオードであり、前記第2切換手段は、ダイオードであり、前記回生手段は、回生ダイオードであり、前記インダクタは、チョークコイルであることを特徴とする。
請求項1または2の発明において、オンオフ制御手段は、前記負荷に対応する機器の動作が待機状態にある場合、または、前記機器が消費電力を低減する状態にある場合に、前記パルス信号の生成を停止することを特徴とする。
請求項1または2の発明において、オンオフ制御手段は、前記負荷に対応する機器が待機状態にある場合、または、前記機器が消費電力を低減する状態にある場合に、前記パルス信号の周波数を予め定めた周波数まで低下させることを特徴とする。
請求項1の発明において、前記負荷の短絡時において前記負荷の短絡を保護する短絡保護手段を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、上記のように構成したので、高出力化を実現することができ、インダクタ小型化による低コスト化、省スペース化を実現することができる。
また、本発明によれば、チョッパ素子をオフ状態にするタイミングをパルス信号により規定するようにしたので、応答ばらつきを軽減することができる。
さらに、本発明によれば、チョッパ素子の最大オン期間及びオフタイミングをパルス信号によって精度良く規定するようにしたので、チョークコイルに流れる電流のピーク値も精度良く規定することができる。
さらにまた、本発明によれば、電流のピーク値が規定するようにしたので、チョークコイルのインダクタンス値を磁気飽和の発生しないインダクタンス値まで下げることが可能となり、チョークコイルの小型化による低コスト化、省スペース化を実現することができる。
また、本発明によれば、パルス信号の周波数を高くすることにより、容易に高出力化を実現することができる。
<第1の実施の形態>
図1は本発明の第1の実施の形態を示す。これは、24V電源(高圧側)を入力として、3.3Vの安定化出力(低圧側)を得る、自励式非連続モードで動作する非連続降圧チョッパ電源装置の例である。
図1において、C11は電解コンデンサであり、一方の端子が24V電源に接続してあり、他方の端子がグランドに接続してある。Q11はチョッパ素子としてのpMOSFETであり、ソースが24V電源に接続してあり、ドレインがチョークコイルL11を介して本チョッパ電源装置の出力端子に接続してある。pMOSFET Q11のソースとゲートの間には、抵抗R12が接続してある。D11は回生ダイオードであって、電圧降下の小さなショットキーダイオードであり、カソードがpMOSFET Q11のドレインに接続してあり、アノードがグランドに接続してある。C12は電解コンデンサであり、一方の端子がチョークコイルL11の低圧側に接続してあり、他方の端子がグランドに接続してある。
101はコンパレータであって、オープンコレクタ出力であり、抵抗器R14を介してプラス入力端子に入力される本チョッパ電源装置の出力電圧に比例した電圧と、抵抗器R13を介してマイナス入力端子に入力される電圧とを比較し、プラス入力端子電圧がマイナス入力端子電圧を下回った場合に、ローレベル(以下「L」という。)のコンパレータ出力を、抵抗R11を介してpMOSFET Q11のゲートに供給し、プラス入力端子電圧がマイナス入力端子電圧を上回った場合に、ハイレベル(以下「H」という。)のコンパレータ出力を、抵抗R11を介してpMOSFET Q11のゲートに供給するものである。抵抗器R13と抵抗器R14は、コンパレータ101の両入力端子のインピーダンスを揃えるためのものである。
2は基準電圧切換回路であって、ツェナダイオードZD11と、抵抗R15と、ダイオードD12とを有し、ツェナダイオードZD11は、ツェナ電圧が安定化出力電圧と等しい3.3Vであり、アノードがグランドに接続してあり、カソードが、抵抗R13を介してコンパレータのマイナス入力端子に接続するとともに、抵抗R15を介して24V電源に接続してある。ダイオードD12は、カソードがpMOSFET Q11のドレインに接続してあり、アノードがツェナダイオードZD11のカソードに接続してある。
3はスイッチング回路であり、トランジスタQ12と、抵抗R16と、所定周期のパルス信号を生成するパルス生成器CLK1とを有し、トランジスタQ12は、コレクタが、抵抗13を介してコンパレータ101のマイナス端子に接続してあり、エミッタが、グランドに接続してあり、ベースが、抵抗16を介してパルス生成器CLK1の出力端子に接続してある。
次に、本チョッパ電源装置の動作を説明する。本チョッパ電源装置に24V電源の供給が開始されたとき、出力電圧は0Vであるので、コンパレータ101のプラス入力端子電圧には、0Vが入力されることになる。このとき、トランジスタQ12が、パルス生成器CLK1から所定周期で出力されるパルス信号に応じて、オン/オフ動作を繰り返しているので、コンパレータ101のマイナス入力端子には、この所定周期と同期して、0Vと、ツェナ電圧の3.3V(以下「基準電圧3.3V」という。)とが、交互に印加されることになる。
また、24V電源の供給が開始され、最初にコンパレータ101のマイナス入力端子電圧が基準電圧3.3Vとなると、コンパレータ101のプラス入力端子電圧が0Vであるので、コンパレータ101の出力は、Lとなり、pMOSFET Q11はオン状態となる。pMOSFET Q11がオン状態になると、ダイオードD12のカソード電圧がおよそ24Vとなり、非導通状態となる。また、pMOSFET Q11がオン状態になると、本チョッパ電源装置の出力電圧が上昇していき、これに比例して、コンパレータ101のプラス入力端子電圧も上昇していく。また、pMOSFET Q11がオン状態の間、チョークコイルL11にはエネルギーが蓄えられる。
この状態で、パルス生成器CLK1のパルス出力電圧、すなわちコンパレータ101のマイナス入力端子電圧が、0Vになると、コンパレータ101のプラス入力端子電圧がこのマイナス入力端子電圧より高いため、コンパレータ101の出力はHとなり、pMOSFET Q11はオフ状態になる。
pMOSFET Q11がオフ状態においては、チョークコイルL11は、蓄えられたエネルギーを放出しようと、回生ダイオードD11を介して電流を流す。そして、チョークコイルL11に蓄えられたエネルギーが放出されている間、ダイオードD12のカソード電圧、すなわち回生ダイオードD11のカソード電圧は、グランド電圧に対し回生ダイオードD11の電圧降下分だけ低い電圧(およそ−0.4V)となって、ダイオードD12は導通状態となり、コンパレータ101のマイナス入力端子には、パルス生成器CLK1からの所定周期のパルス信号に同期して、0Vと、回生ダイオードD11の導通状態時の電圧降下(およそ0.4V)とダイオードD12の導通状態時の電圧降下(およそ0.7V)との差電圧(およそ0.3V)とが、交互に入力される。
一方、pMOSFET Q11がオフ状態においては、コンパレータ101のプラス入力端子には、出力電圧に比例した電圧が入力されるので、この期間において、コンパレータ101の出力はHのままとなり、pMOSFET Q11はオフ状態を維持する。
そして、チョークコイルL11に蓄えられていた全エネルギーの放出が終了すると、ダイオードD12のカソード電圧が、出力電圧と等しい電圧まで上昇していき、ダイオードD12は非導通状態になる。この期間においては、コンパレータ101のマイナス入力端子には、所定周期のパルス信号に同期して、0Vと、ダイオードD12のカソード電圧とが、交互に入力される。このとき、コンパレータ101のプラス入力端子電圧が、そのマイナス入力端子電圧を下回ると、直ちに、コンパレータ101の出力はLになり、pMOSFET Q11はオン状態になる。
しかし、プラス入力端子電圧が、マイナス入力端子電圧を下回っていなければ、コンパレータ101の出力はHのままなので、pMOSFET Q11はオフ状態を維持し、他方で、出力側の負荷により、出力電圧が低下していく。そして、プラス入力端子電圧がマイナス入力端子電圧を下回った時点で、コンパレータ101の出力がLになり、pMOSFET Q11はオン状態になる。pMOSFET Q11がオン状態になった後、パルス生成器CLK1からの所定周期のパルス信号に同期して、コンパレータ101のマイナス入力端子電圧が0Vとなった時点で、コンパレータ101の出力は、Hになり、再び、pMOSFET Q11はオフ状態になる。
このように、pMOSFET Q11がオン/オフ動作を繰り返し、これにより、基準電圧に応じた安定した出力電圧が得られる。
上記の動作中は、コンパレータ101のマイナス入力端子には、パルス生成器CLK1より出力される所定周期のパルス信号に同期して、0Vと基準電圧3.3V(タイミングによってはダイオードD12のカソード電圧)とが交互に入力され、pMOSFET Q11の最大オン期間は、パルス信号がLになる期間で規定されることになる。
また、コンパレータ101のプラス入力端子電圧がマイナス入力端子電圧を上回り、コンパレータ101の出力がHになったときに、pMOSFET Q11はオフ状態になるので、パルス信号がHになるタイミングでpMOSFET Q11はオフ状態となる。
このため、pMOSFET Q11の最大オン期間、およびオフタイミングは、パルス信号により精度良く規定されるので、チョークコイルL11に流れる電流のピーク値も精度良く規定される。
したがって、従来例に比べて、チョークコイルL11のインダクタンス値を磁気飽和の発生しないインダクタンス値まで下げることが容易となり、チョークコイルの小型化による低コスト化、省スペース化を実現することができる。
また、パルス信号の周波数を高くすることにより、容易に高出力化を実現することができる。
また、pMOSFET Q11の最大オン期間を規定することにより、チョークコイルL11に流れる電流のピーク値も規定されるため、特許文献3で提案されているような過負荷保護手段を追加する必要が無くなる。
なお、チョークコイルL11のエネルギー放出終了時に、ダイオードD12のカソードにリンギングが発生することがあるが、このリンギングは、ツェナダイオードZD11に数十〜数百pFのコンデンサを並列に接続することにより、除去することができる。
また、回生ダイオードD11に並列にスナバ回路を追加することで、リンギング発生時間を短縮することができ、パルス信号の周波数を高くして、pMOSFET Q11の動作周波数をより速くすることが可能となる。
なお、本実施の形態では、オープンコレクタ出力のコンパレータを用いたが、オープンコレクタ出力のコンパレータに限定されるものではなく、プッシュプル出力のコンパレータを用いることも可能であるし、プッシュプル出力のオペアンプを用いることも可能であるし、ディスクリートの差動増幅器を用いることも可能である。
以上、本実施の形態では、pMOSFET Q11のゲートドライブ回路として、IC化されたオープンコレクタ出力のコンパレータ101を用いた例を説明したが、このコンパレータ101に代えて、図2に示すようなIC化されたプッシュプル出力のオペアンプ201を用いることができ、このように構成しても、チョッパ電源装置の作用効果は本質的に異ならない。
また、pMOSFET Q11のゲートドライブ回路として、IC化されたオープンコレクタ出力のコンパレータ101に代えて、図3に示すようなディスクリートの差動増幅器を用いることができ、このように構成しても、チョッパ電源装置の作用効果は本質的に異ならない。
図3の差動増幅回路は、トランジスタQ31とトランジスタQ32と有し、トランジスタQ31は、コレクタが24V電源に接続してあり、エミッタが抵抗R11を介してグランドに接続してあり、ベースが抵抗R13を介して、本チョッパ電源装置の出力に接続してあり、トランジスタQ32は、コレクタがpMOSFET Q11のゲートに接続してあり、エミッタが抵抗R11に接続してあり、ベースがトランジスタQ12のコレクタに接続してある。
また、本実施の形態では、トランジスタQ12と抵抗R16とパルス生成器CLK1とにより構成した切換回路3の例を説明したが、これに代えて、図4に示す切換回路43を用いることができる。
切換回路3は、オープンコレクタ出力のコンパレータの出力端子が抵抗R13を介して、コンパレータ101のマイナス端子に接続してあり、マイナス端子には、抵抗R16を介して、パルス生成器CLK1が接続してあり、プラス端子には、抵抗R41とツェナーダイオードZD41とを介してグランドに接続するとともに、抵抗R42を介して24V電源に接続してある。
このオープンコレクタ出力のコンパレータを有する切換回路3に代えて、図5に示す、プッシュプル出力のオペアンプを有する切換回路53を用いることができる。
切換回路53は、プッシュプル出力のオペアンプの出力端子がダイオードD51と抵抗R13とを介して、コンパレータ101のマイナス端子に接続してあり、反転端子には、抵抗R56を介して、パルス生成器CLK1が接続してあり、非反転端子は、抵抗51とツェナーダイオードZD51を介してグランドに接続するとともに、抵抗R52を介して24V電源に接続してある。
また、本実施の形態では、チョッパ素子としてpMOSFET Q11を用いた例を説明したが、これに限定されるものではなく、pMOSFET Q11に代えて、バイポーラトランジスタを用いることも可能である。
さらに、本実施の形態では、ツェナダイオードZD11を有する基準電圧切換回路2の例を説明したが、これに限定されるものではなく、シャントレギュレータを用いたり、入力電圧24Vを分圧する抵抗分圧回路等を用いたりすることも可能である。
<第2の実施の形態>
図6は本発明の第2の実施の形態を示す。本実施の形態は、パルス停止時に電力供給を停止する保護機能を有する点が、第1の実施の形態と異なる。
すなわち、第1の実施の形態においては、パルス生成器CLK1によるパルス信号出力が停止した場合、pMOSFET Q11の最大オン期間が規定されず、pMOSFET Q11のオン期間は、出力負荷の増減に比例することになる。出力が軽負荷時においては、このような状態においても動作上問題は無いが、過負荷状態においては、pMOSFET Q11のオン期間増加に伴い、ピーク電流が増加するため、pMOSFET Q11の異常発熱や素子破壊を引き起こす可能性がある。
なお、パルス信号が正常に出力されている場合、pMOSFET Q11の最大オン期間はパルス信号のオン期間で規定されるため、規定電流以上のピーク電流は流すことができないため、過負荷状態においては、出力が低下していき、pMOSFET Q11の異常発熱や素子破壊を引き起こすことは無い。
これに対して、本実施の形態は、第1の実施の形態に係るチョッパ電源装置(図1)における切換回路2に代えて、トランジスタQ62と、抵抗R62と、抵抗61と、コンデンサC61と、パルス生成器CLK1とにより構成した、保護機能を有する切換回路63を用いた。
この保護機能を有する切換回路63において、トランジスタQ62は、コレクタが、抵抗R13を介して比較器101のマイナス端子に接続してあり、エミッタがグランドに接続してあり、ベースが、抵抗器R66と、カップリングコンデンサとしてのコンデンサC61とを介して、パルス生成器CLK1の出力端子に接続するとともに、抵抗器R61を介して24V電源に接続してあり、抵抗器R62を介してグランドに接続してある。
切換回路63においては、パルス生成器CLK1から出力されるパルス信号は、そのAC成分のみがコンデンサC61を介してトランジスタQ62のベースに供給される。しかし、パルス生成器CLK1によるパルス信号出力が停止すると、トランジスタQ62のベースの入力電圧が、抵抗器R61及び抵抗器R62により所定電圧に保持される。
本チョッパ電源装置においては、パルス生成器CLK1からパルス信号が出力されている場合は、コンデンサC61を介してパルス信号のAC成分が、トランジスタQ62のベースに入力され、第1の実施の形態と同様に、pMOSFET Q11は、パルス生成器CLK1より出力される所定周期のパルス信号に応じてオン/オフ動作を繰り返す。
一方、パルス生成器CLK1によるパルス信号出力が停止した場合、トランジスタQ62のベースには、24Vを抵抗器R61およびR62で分圧された電圧が印加され、オン状態を維持し続ける。トランジスタQ62がオン状態のとき、コンパレータ101のマイナス入力端子が0Vとなるため、pMOSFET Q11がオン状態になることは無く、チョッパ電源装置からの電力供給は停止される。
このように、第2の実施の形態によれば、数点の安価な部品を追加することにより、パルス信号停止時における過負荷保護を実現することができる。
<第3の実施の形態>
本実施の形態は、チョッパ電源装置において、パルス生成器CLK1が、パルス信号出力のオン/オフ機能もしくはパルス信号の周波数およびデューティの可変機能を有する点が、第2の実施の形態と異なる。
本実施の形態に係るチョッパ電源装置を搭載した機器においては、当該機器が待機状態にある場合や、パワーセーブ機能を有するチョッパ電源装置からの電力供給の必要が無い場合に、パルス生成器CLK1からのパルス信号出力を停止して、本チョッパ電源装置から電力供給を停止させ、これにより消費電力を低減させている。
また、電力供給を完全に遮断することができない構成を持つ機器においては、パルス生成器CLK1より出力されるパルス信号の周波数およびデューティを調整して、チョッパ電源装置からの電力供給を最小限に抑えることにより、消費電力の低減が可能となる。
具体的には、パルス信号のデューティを大きくすることにより、pMOSFET Q11の最大オン期間を短くして、チョークコイルL11に流れるピーク電流を抑え、パルス信号の周波数を低く、pMOSFET Q11がオン状態になる間隔を広くすることにより、供給できる電力を抑えることが可能となる。
さらに、チョッパ電源装置の入力電圧が低下した場合、pMOSFET Q11の最大オン期間で流れるピーク電流が低下してしまい、供給できる電力が減少してしまう。このときチョッパ電源装置の出力負荷が大きいと、出力電圧が著しく低下してしまう可能性がある。
この問題を回避するため、チョッパ電源装置の入力電圧を監視する入力電圧監視手段を備え、入力電圧が低下した場合には、パルス信号生成手段より出力されるパルス信号の周波数、デューティを調整してチョッパ電源装置からの電力供給を適正化することにより、入力電圧の変動に関係無く、安定した電力供給が可能となる。
具体的には、パルス信号のデューティを小さくすることにより、pMOSFET Q11の最大オン期間を長くして、チョークコイルL11に流れるピーク電流を増やし、パルス信号の周波数を高くして、pMOSFET Q11がオン状態になる間隔を狭くすることにより、供給できる電力を増加させることが可能になる。
以上に説明したように、第3の実施の形態によれば、パルス生成器にオン/オフ機能もしくはパルス信号の周波数およびデューティの可変機能を備えることにより、本チョッパ電源装置を搭載した機器において、消費電力の低減を実現することができる。
また、入力電圧監視手段を備え、入力電圧の変動に応じてパルス信号の周波数およびデューティの可変制御を行うことにより、電力供給の更なる安定化を実現することができる。
<第4の実施の形態>
図7は本発明の第4の実施の形態を示す。本実施の形態は、出力短絡保護回路4を有する点が、第1の実施の形態と異なる。出力短絡保護回路4は、抵抗R71の一方の端子とツェナダイオードのアノードとを接続し、ツェナダイオードのカソードを24V電源に接続し、抵抗R71の他方の端子をコンパレータ101のプラス端子と抵抗R14とのノードに接続してある。なお、ツェナダイオードZD71のツェナ電圧は、本チョッパ電源装置の入力が24Vで、出力が3.3Vであることから、22V程度のものが望ましい。
第1の実施の形態に係るチョッパ電源装置においては、負荷が短絡されると、回生ダイオードD11とダイオードD12との特性により、破壊に至る可能性がある。これは、回生ダイオードD11とダイオードD12の導通時の電圧降下の違いにより、チョークコイルL11がエネルギーを放出し終わらないうちに、コンパレータ101のマイナス入力端子電圧の方がプラス入力端子電圧よりも高くなってしまい、pMOSFET Q11をオンさせてしまう、という現象による。出力短絡時においては、出力電圧はほぼ0Vとなるため、コンパレータ101のプラス入力端子電圧もほぼ0Vとなる。
一方、チョークコイルL11がエネルギーを放出している間、回生ダイオードD11は導通状態であり、回生ダイオードD11がショットキーダイオードであれば、回生ダイオードD11のカソード側の電圧は−0.4V程度となる。このときダイオードD12も導通状態であり、ダイオードD12として一般のシリコンダイオードを使用した場合、その電圧降下は0.7V程度であるため、コンパレータ101のマイナス入力端子電圧は差し引き0.3V程度となる。
したがって、コンパレータ101の出力はLになり、pMOSFET Q11がオン状態となってしまう。
これに対して、本実施の形態では、出力短絡保護回路4により、コンパレータ101のプラス入力端子が0Vにならず、このような現象が回避される。
なお、通常動作時(過負荷でない状態)において、ツェナダイオードZD71のアノード−カソード間電圧は20.7Vであるから、ツェナダイオードZD71としてツェナ電圧が22Vのツェナダイオードを使用すれば、ツェナダイオードZD71は非導通状態であり、本チョッパ電源装置の動作には影響は与えない。
以上説明したように、本実施の形態によれば、数点の安価な部品を追加するだけで、チョッパ電源装置の出力短絡保護機能を実現することができる。
なお、本実施の形態においては、第1の実施の形態に係るチョッパ電源装置(図1)に出力短絡保護回路を付加した例を説明したが、この例に限定されるものではなく、第2の実施の形態に係るチョッパ電源装置(図6)にこのような構成の出力短絡保護回路を付加しても、同様の効果を奏することができる。
本発明の第1の実施の形態を示す回路図である。 第1の実施の形態において、図1の回路におけるオープンコレクタ出力のコンパレータに代えて、プッシュプル出力のオペアンプを用いたチョッパ電源装置の構成を示す回路図である。 第1の実施の形態において、図1の回路におけるオープンコレクタ出力のコンパレータに代えて、ディスクリートの差動増幅器を用いたチョッパ電源装置の構成を示す回路図である。 第1の実施の形態において、第2電圧変化手段としてオープンコレクタ出力のコンパレータを用いたチョッパ電源装置の構成を示す回路図である。 第1の実施の形態において、第2電圧変化手段としてプッシュプル出力のオペアンプを用いたチョッパ電源装置の構成を示す回路図である。 本発明の第2の実施の形態を示す回路図である。 本発明の第4の実施の形態を示す回路図である。
符号の説明
2 基準電圧切換回路
3、53、63 切換回路
4 出力短絡保護回路
101 オープンコレクタ出力コンパレータ
201 プッシュプル出力オペアンプ
401 オープンコレクタ出力コンパレータ
501 プッシュプル出力オペアンプ
C11、C12 電解コンデンサ
C21、C61 コンデンサ
CLK1 パルス生成器
D11 回生ダイオード
D12、D51 ダイオード
L11 チョークコイル
Q11 pMOSFET
Q12、Q31、Q32 トランジスタ
R11、R12、R13、R14、R15、R16 抵抗器
R31、R41、R42、R51、R52、R61、R62、R71 抵抗器
ZD11、ZD41、ZD51、ZD71 ツェナダイオード

Claims (5)

  1. 直流電圧が入力されるチョッパ素子と、
    前記チョッパ素子に接続されたインダクタと、
    前記インダクタから負荷に出力される出力電圧と基準電圧とを比較して、比較結果に応じて所定周期のパルス信号に同期して前記チョッパ素子のオンオフを制御するオンオフ制御手段と、
    前記チョッパ素子のオン期間において前記直流電圧に応じた電流によって前記インダクタに蓄積されたエネルギーを、前記チョッパ素子のオフ期間において前記出力電圧として前記負荷に出力するために放出する回生手段と、
    前記基準電圧を、前記出力電圧と前記出力電圧よりも低い電圧とに切り換える基準電圧切換手段であって、前記チョッパ素子のオン期間において、前記基準電圧を前記出力電圧に切り換えるための第1切換手段と、前記チョッパ素子のオフ期間において前記基準電圧を前記出力電圧よりも低い電圧に切り換えるための第2切換手段とを有する基準電圧切換手段と、
    を備え、
    前記オフ期間において、前記基準電圧設定手段の前記第2切換手段および前記回生手段の夫々の電圧降下によって前記基準電圧が前記出力電圧よりも低い電圧に切り換えられる
    ことを特徴とするチョッパ電源装置。
  2. 前記基準電圧切換手段の前記第1切換手段は、ツェナーダイオードであり、前記第2切換手段は、ダイオードであり、前記回生手段は、回生ダイオードであり、前記インダクタは、チョークコイルである
    ことを特徴とする請求項1に記載のチョッパ電源装置。
  3. 前記オンオフ制御手段は、前記負荷に対応する機器の動作が待機状態にある場合、または、前記機器が消費電力を低減する状態にある場合に、前記パルス信号の生成を停止することを特徴とする請求項1または2に記載のチョッパ電源装置。
  4. 前記オンオフ制御手段は、前記負荷に対応する機器が待機状態にある場合、または、前記機器が消費電力を低減する状態にある場合に、前記パルス信号の周波数を予め定めた周波数まで低下させることを特徴とする請求項1または2に記載のチョッパ電源装置。
  5. 前記負荷の短絡時において前記負荷の短絡を保護する短絡保護手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のチョッパ電源装置。
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