図1に示す台車上下循環型の搬送装置は、搬送台車1の走行経路として、上側搬送用走行経路2と下側戻し用走行経路3とを備え、上下両走行経路2,3の両端には、上下両走行経路2,3間で搬送台車1を乗り移りさせるための搬送台車昇降装置4,5が配設されている。又、上側搬送用走行経路2の入り口側には、搬送台車昇降装置4の上側をカバーする水平路面部6と、この水平路面部6の始端部に接続された昇り傾斜路面部7とから成る車両進入路形成床材8が架設され、上側搬送用走行経路2の出口側には、搬送台車昇降装置5の上側をカバーする水平路面部9と、この水平路面部9の終端部に接続された下り傾斜路面部10とから成る車両退出路形成床材11が架設されている。
図2に示すように、上側搬送用走行経路2の入り口には、搬送台車昇降装置4から送り出された搬送台車1を引き継いで搬送用走行経路2内へ定速(一定低速、以下同じ)で送り込む摩擦駆動定速送込み手段12が併設され、当該搬送用走行経路2の出口には、搬送台車1を定速で搬送台車昇降装置5へ送り出す摩擦駆動定速送出し手段13が併設されている。又、図3に示すように、下側戻し用走行経路3の入り口には、搬送台車昇降装置5から送り出された搬送台車1を引き継いで戻し用走行経路3内へ定速で送り込む摩擦駆動定速送込み手段14が併設され、当該戻し用走行経路3の出口には、搬送台車1を定速で搬送台車昇降装置4へ送り出す摩擦駆動定速送出し手段15が併設されている。
図2及び図3に示すように、上側搬送用走行経路2の入り口側の搬送台車昇降装置4には、下側戻し用走行経路3の出口の摩擦駆動定速送出し手段15によって送り出される搬送台車1を高速(前記定速よりも一定高速、以下同じ)で当該搬送台車昇降装置4内に引き込む作用と、この搬送台車昇降装置4内の搬送台車1を上側搬送用走行経路2の入り口に高速で送り込む作用とを選択的に行える摩擦駆動高速引込み送出し手段16が併設され、上側搬送用走行経路2の出口側の搬送台車昇降装置5には、上側搬送用走行経路2の出口の摩擦駆動定速送出し手段13によって送り出される搬送台車1を高速で当該搬送台車昇降装置5内に引き込む作用と、この搬送台車昇降装置5内の搬送台車1を下側戻し用走行経路3の入り口に高速で送り込む作用とを選択的に行える摩擦駆動高速引込み送出し手段17が併設されている。
更に、上側搬送用走行経路2の摩擦駆動定速送込み手段12と摩擦駆動定速送出し手段13との間及び、下側戻し用走行経路3の摩擦駆動定速送込み手段14と摩擦駆動定速送出し手段15との間には、搬送台車1の走行経路を規制するガイド手段18,19が併設されている。このガイド手段18,19は、図6Bにも示すように、搬送台車1を左右両側から挟むようにそれぞれ垂直支軸により軸支されたガイドローラー18a,19aから構成されたもので、当該ガイドローラー18a,19aは、1台の搬送台車1の全長よりも十分短い間隔で走行経路に沿って等間隔おきに配列されている。
上記摩擦駆動定速送込み手段12,14及び摩擦駆動定速送出し手段13,15には、図6A及び図7Aに示すように、搬送台車1を左右両側から挟む左右一対のローラー20と、この左右一対のローラー20の少なくとも一方を駆動するモーター21とから成る摩擦駆動手段22が利用されるが、図示の実施例では、搬送台車1の側面にスプリング力で圧接するローラー20と当該ローラー20を回転駆動するモーター21とから成る同一構造の左右一対の摩擦駆動ユニット22a,22bによって前記摩擦駆動手段22が構成されている。この構成では、左右一対のモーター駆動のローラー20が何れもスプリング力で搬送台車1の側面に圧接する。
摩擦駆動定速送出し手段13,15は、上下各走行経路2,3の終端において1台の搬送台車1を搬送台車昇降装置4,5に向かって定速で送り出すものであるから、1つの摩擦駆動手段22(左右一対の摩擦駆動ユニット22a,22b)によって構成されているが、摩擦駆動定速送込み手段12,14は、上下各走行経路2,3内の多数台の搬送台車1の全体を推進させなければならず、その負荷は非常に大きい。従って、これら摩擦駆動定速送込み手段12,14は、図2〜図4に示すように、複数の摩擦駆動手段22を搬送台車1の全長より十分に短い間隔で走行経路方向に並設し、駆動対象の搬送台車2を複数の摩擦駆動手段22によって推進させることが出来るようにしている。この場合の摩擦駆動手段22の走行経路方向の具体的な間隔については、後述する。又、実施例の構成では、搬送台車1を左右両側から挟む摩擦駆動ローラー20がスプリング力で搬送台車1の左右両側面に圧接されるものであるから、これら摩擦駆動ユニット22a,22bだけでは搬送台車1の走行経路を正確に規制することが出来ない。従って、図4にも示すように、摩擦駆動定速送込み手段12,14には、前記ガイド手段18,19と同様に、1台の搬送台車1をその走行方向の複数個所において左右両側から挟む複数組のガイドローラー23aから成るガイド手段23を組み合わせている。
摩擦駆動高速引込み送出し手段16,17は、図2及び図3に示すように、搬送台車昇降装置4,5の上下両走行経路2,3に隣接する側に配設された一組の摩擦駆動ユニット22a,22bから成る摩擦駆動手段22によって構成される。具体的には、上下両搬送用走行経路2,3の出口に隣接する高さの引込み専用の摩擦駆動手段22と、上下両搬送用走行経路2,3の入り口に隣接する高さの送出し専用の摩擦駆動手段22とによって構成することも可能であるが、この実施例では、図7Bに示すように、搬送台車昇降装置4,5が備える、搬送台車1の左右両側辺を支持して昇降する左右一対の昇降台4a,4b/5a,5bに、引込み送出し兼用の1つの摩擦駆動手段22(左右一対の摩擦駆動ユニット22a,22b)を取り付けることによって構成している。
搬送台車昇降装置4,5の左右一対の昇降台4a,4b/5a,5bの昇降駆動手段は、各種の機構が従来周知であるから図示省略している。即ち、ワークを下降限高さと上昇限高さとの間で平行昇降移動させる各種リフターにおいて周知のように、左右一対の昇降台4a,4b/5a,5bは、パンタグラフリンク機構や昇降ガイド(ロッドやレールなど)によって垂直平行昇降自在に支持され、この昇降台4a,4b/5a,5bを、上側搬送用走行経路2に対応する上昇限高さと、下側戻し用走行経路3に対応する下降限高さとの間で昇降させる昇降駆動手段として、例えば昇降台4a,4b/5a,5b側のカム従動ローラー(パンタグラフリンク機構利用の場合は、当該パンタグラフリンク機構に軸支される)を支持して、流体圧シリンダーや電動シリンダー、その他のアクチュエーターにより水平に往復駆動されるカムなどが設けられる。
搬送台車1は、図4及び図5に示すように、平面視が走行方向に長い長方形の台車本体24、左右二列の車輪25a,25b、左右両側の張出し床部31a,31b、及び左右両側辺の被支持用ローラー26a,26bから構成されている。台車本体24は、その長さ方向(走行方向)の全長に及ぶ長尺の2本の主縦材29a,29bと、これら両主縦材29a,29bどうしを連結一体化する連結フレーム30から構成され、各主縦材29a,29bの外側に張出し床部31a,31bが着脱自在に取り付けられて左右両側に張り出している。尚、連結フレーム30も主縦材29a,29bに対して着脱自在に構成することも可能である。
台車本体24の主縦材29a,29bは、左右一対の縦材32a,32b、これら両縦材32a,32bを長さ方向両端と中間適当間隔おきの位置で互いに連結一体化する連結材33、及び両縦材32a,32bの左右両側に張り出すように当該両縦材32a,32bの上に敷設された帯状板34から構成されている。台車本体24の連結フレーム30は、主縦材29a,29bの前記連結材33と同じ位置で当該主縦材29a,29bどうしを互いに連結一体化する複数本の連結材35と、この連結材35上に敷設されて、左右一対の主縦材29a,29b間を塞ぐ台車床材35aから構成されている。張出し床部31a,31bは、搬送台車走行方向と平行な搬送台車1の左右両側辺を形成する、前記主縦材29a,29bの厚さより薄くて台車本体24の全長に及ぶ副縦材36、主縦材29a,29bの外側に着脱自在に取り付けられる帯状取付け板37、主縦材29a,29bの前記連結材33と同じ位置で前記副縦材36と帯状取付け板37とを互いに連結一体化する連結材38、及びこれら副縦材36と連結材38の上に敷設されて、左右一対の主縦材29a,29bと副縦材36との間を塞ぐ台車床材38aによって構成されている。前記縦材32a,32bには溝形鋼などの形鋼、連結材33,35,38及び副縦材36には角鋼管などの形鋼、帯状板34や帯状取付け板37には鋼板、そして台車床材35a,38aには合板などがそれぞれ利用出来る。即ち、搬送台車1は、積載荷重を受ける強度部材としての左右一対の主縦材29a,29bを備えた台車本体24と、この台車本体24よりも厚さが薄くて、作業者の歩行などに耐え得る程度の強度を備えた左右両側の張出し床部31a,31bによって構成されている。
左右二列の車輪25a,25bは、各主縦材29a,29bにおける左右一対の縦材32a,32b間で、これら主縦材29a,29bの長さ方向両端と中間適当間隔おきの位置に、主縦材29a,29bの底面から少し下側に突出するように軸支されている。又、左右両側辺の被支持用ローラー26a,26bは、各張出し床部31a,31bにおける副縦材36と、両端の連結材38を除く各連結材38との間の入隅部を利用して、副縦材36の長さ方向適当間隔おきの位置に、水平左右横向きの支軸を介して、張出し床部31a,31bの底面から少し下側に突出するように軸支されている。
図1〜図3に示す搬送装置は、その上側搬送用走行経路2において、自走可能な被搬送車両Wを搬送台車1により搬送するものであるが、この上側搬送用走行経路2と下側戻し用走行経路3では、前後に隣接する搬送台車1どうしが互いに突き合う連続状態に、所要台数の搬送台車1が走行経路全域にわたって配置されている。そして、上側搬送用走行経路2中の各搬送台車1は、図6及び図7に示すように、下側戻し用走行経路3中の各搬送台車1の横巾の中間に位置する左右一対の主縦材29a,29b(帯状板34)によって、車輪25a,25bを介して走行可能に支持されており、その積載荷重を含む全重量が、戻し用走行経路3中の各搬送台車1の主縦材29a,29bと当該主縦材29a,29bに軸支されている車輪25a,25bを介して、戻し用走行経路3を形成する床面、実際には床面上に敷設された帯状板から成る扁平レール45a,45bによって受け止められている。尚、この床面(扁平レール45a,45b)によって形成される下側戻し用走行経路3の入り口と出口は、上側搬送用走行経路2と同様に、搬送台車昇降装置4,5の外側に位置するが、この実施例の搬送台車昇降装置4,5の構成上、下側戻し用走行経路3は、これら搬送台車昇降装置4,5内にまで延長されて、当該搬送台車昇降装置4,5内と下側戻し用走行経路3との間を出入りする搬送台車1の走行路となっている。
上下両走行経路2,3中の各搬送台車1は、これら走行経路2,3の入り口に配設されている摩擦駆動定速送込み手段12,14によって前進方向の推進力を受ける最後尾の搬送台車1によって突き押し駆動され、その反動で各搬送台車1が定速以上の速度で前進走行するのを、上下両走行経路2,3の出口に配設されている摩擦駆動定速送出し手段13,15によって阻止されている。従って、上下両走行経路2,3中の各搬送台車1は、前後に隣接する搬送台車1どうしが互いに突き合う連続状態を保って定速で前進走行することになる。このとき各搬送台車1は、図6Bにも示すように、走行経路両側のガイド手段18,19の各ガイドローラー18a,19aによって左右両側から挟まれており、左右横方向の揺れ動きが抑止されている。
既に説明したように、摩擦駆動定速送込み手段12,14は、その負荷に見合った大きな推進力を備えたものとするために、摩擦駆動手段22を走行方向に複数台配設して、全体として必要な推進力が得られるように構成しているが、一方、各搬送台車1は、台車本体24の左右一対の主縦材29a,29bには強度部材として十分な強度を持たせる一方、それほどの強度を必要としない張出し床部31a,31bは、素材強度を落として軽量化を図ることになる。このような状況下では、多数の摩擦駆動手段22から受ける左右横方向からの甚大な挟み付け力によって、搬送台車1の左右両側の張出し床部31a,31bに強度面での悪影響が生じることが考えられる。従って、図4に示すように、張出し床部31a,31bにおける連結材38の最大間隔D1(図示例は連結フレーム30における連結材35の最大間隔と同じ)に対して、摩擦駆動定速送込み手段12,14における各摩擦駆動手段22(摩擦駆動ローラー20)の走行方向の間隔D2が等しいか又は大きくなる(但し、連結材38の最大間隔D1の2倍以下となる)ように構成し、走行方向に隣り合う連結材35,38間に2つの摩擦駆動ローラー20が位置しないようにしている。
図1に示すように、自走可能な被搬送車両Wは、車両進入路形成床材8の水平路面部6上で待機しており、上側搬送用走行経路2の入り口から摩擦駆動定速送込み手段12によって定速での前進走行を開始した搬送台車1上に、搭乗した運転者の運転による自走により乗り移される。このとき被搬送車両Wの左右両側の車輪Waが搬送台車1の左右一対の主縦材29a,29b上(帯状板34上)を転動移動出来るように、被搬送車両Wの左右両側の車輪Wa間の間隔と搬送台車1側の主縦材29a,29b間の間隔とを合わせている。而して、上側搬送用走行経路2の入り口で搬送台車1上に乗り移された被搬送車両Wは、上側搬送用走行経路2上での当該搬送台車1の定速走行の間に、当該搬送台車1上に乗り込んだ作業者によって、或いは自動装置により所定の作業を受けることになる。作業完了の被搬送車両Wは、当該被搬送車両Wを積載している搬送台車1が、上側搬送用走行経路2の出口所定位置に達したとき、搭乗した運転者の運転による自走により、搬送台車1上から車両退出路形成床材11の上を経由してこの搬送装置から退出することになる。尚、図6及び図7Aに示すように、上側搬送用走行経路2の左右両側には、当該上側搬送用走行経路2を定速走行する各搬送台車1の表面とほぼ同一レベルで作業者歩行用の床材46を建屋側に架設しておくことが出来る。
上側搬送用走行経路2の出口所定位置で被搬送車両Wを降ろした空の搬送台車1は、搬送用走行経路2の出口の摩擦駆動定速送出し手段13により、この上側搬送用走行経路2の出口に対応する上昇限高さで待機している搬送台車昇降装置5の昇降台5a,5b上に送り出され、当該搬送台車1が摩擦駆動定速送出し手段13から離れると同時に、昇降台5a,5bが備える摩擦駆動高速引込み送出し手段17によって引き継がれ、その高速引込み作用により、直後の搬送台車1から引き離されて昇降台5a,5b上に乗り移ることになる。このとき搬送台車1は、その左右両側辺の走行方向複数の被支持用ローラー26a,26bが昇降台5a,5b上を転動する状態で当該昇降台5a,5b上に支持されて移動する。昇降台5a,5b上に移された搬送台車1は、当該昇降台5a,5bが下降限高さまで下降することにより、下側戻し用走行経路3の入り口に対応する位置まで降ろされる。このとき、車輪25a,25bが着床して、左右両側の被支持用ローラー26a,26bが昇降台5a,5bから少し浮き上がった状態になり、昇降台5a,5bは、搬送台車1を支持しない状態になる。
この後、下側戻し用走行経路3の入り口に対応する位置まで降ろされた搬送台車1が、摩擦駆動高速引込み送出し手段17の高速送出し作用により下側戻し用走行経路3の入り口へ送り出される。昇降台5a,5bの上側から搬送台車1が下側戻し用走行経路3へ完全に送り出された後、昇降台5a,5bが再び上昇限高さまで上昇し、上側搬送用走行経路2に接続される。以上の動作が完了する間に、上側搬送用走行経路2上の次の搬送台車1からの被搬送車両Wの退出が完了し、空になった当該搬送台車1が、上側搬送用走行経路2に接続された昇降台5a,5b上に送り出される。
一方、下側戻し用走行経路3では、搬送台車昇降装置5から高速で送り出されて摩擦駆動定速送込み手段14による定速送込み作用を受ける所定位置に達した最後尾の搬送台車1が、当該摩擦駆動定速送込み手段14によって定速で前進駆動され、この下側戻し用走行経路3内の全ての搬送台車1を突き押し駆動することになる。従って、この下側戻し用走行経路3内の全ての搬送台車1は、上側搬送用走行経路2内で被搬送車両Wを搬送する搬送台車1とは逆方向に前進走行しながら、上側搬送用走行経路2を走行する各搬送台車1を支持する走行路となっている。
下側戻し用走行経路3の出口に達した搬送台車1は、当該戻し用走行経路3の出口の摩擦駆動定速送出し手段15により、下降限高さで待機している搬送台車昇降装置4の昇降台4a,4b上に送り出され、当該搬送台車1が摩擦駆動定速送出し手段15から離れると同時に、昇降台4a,4bが備える摩擦駆動高速引込み送出し手段16によって引き継がれ、その高速引込み作用により直後の搬送台車1から引き離されて、下降限高さの昇降台4a,4b上の位置まで引き込まれる。このとき搬送台車1は、車輪25a,25bを介して床面(扁平レール45a,45b)上を走行し、その左右両側辺の走行方向複数の被支持用ローラー26a,26bは、昇降台4a,4bの少し上を移動し、下降限高さの昇降台4a,4bは、搬送台車1を支持していない。このようにして摩擦駆動高速引込み送出し手段16によって所定位置まで引き込まれた搬送台車1は、昇降台4a,4bの上昇により、左右両側辺の被支持用ローラー26a,26bを介して当該昇降台4a,4bに支持される。そしてこの状態での昇降台4a,4bの上昇限高さまでの上昇により、当該搬送台車1は、上側搬送用走行経路2の入り口に対応する高さまで上げられた後、摩擦駆動高速引込み送出し手段16の高速送出し作用により上側搬送用走行経路2の入り口へ送り出される。空になった昇降台4a,4bは、再び下降限高さまで下降し、下側戻し用走行経路3からの搬送台車1の受け入れに備える。上側搬送用走行経路2の入り口へ送り出された搬送台車1は、当該搬送用走行経路2の入り口の摩擦駆動定速送込み手段12に引き継がれて定速駆動され、この搬送用走行経路2内の全ての搬送台車1を定速で突き押し駆動する状態になると共に、車両進入路形成床材8上で待機していた被搬送車両Wが自走により乗り移されることになる。
尚、搬送台車昇降装置4,5の摩擦駆動高速引込み送出し手段16,17によって高速引込み又は高速送出し作用を受ける搬送台車1は、下側戻し用走行経路3のレベルでは車輪25a,25bを介して床面(扁平レール45a,45b)に支持され、上側搬送用走行経路2のレベルでは被支持用ローラー26a,26bを介して昇降台4a,4b/5a,5b上に支持されているだけである。従って、この昇降台4a,4b/5a,5b上の位置での搬送台車1の走行方向を規制するために、図2及び図3に示すように、上下両走行経路2,3に併設されたガイド手段18,19と同様に、搬送台車1の左右両側辺を挟むガイドローラー47a,48aを昇降台4a,4b/5a,5b上に走行方向適当間隔おきに軸支して成るガイド手段47,48を併設しておくことが出来る。
次に上記搬送台車昇降装置4,5の本発明による具体実施例を、図8及び図9に基づいて説明すると、搬送台車昇降装置4,5のそれぞれ左右一対の昇降台4a,4b/5a,5bのそれぞれは、図8に示すように、支持する搬送台車1の移動方向、即ち、前後方向に直列する複数、図示例では3つの昇降単体52〜54から構成されている。これら各昇降単体52〜54には、各別に作動可能な昇降駆動手段55〜57が併設されている。各昇降駆動手段55〜57としては、先に説明した通り従来周知の各種のものが利用出来るが、図示の昇降駆動手段55〜57は、それぞれ左右一対の昇降単体52〜54を並行昇降自在に支持するパンタグラフリンク機構58、このパンタグラフリンク機構58の中央交差部に軸支されたカム従動ローラー59、前後方向に往復移動自在に支持されたスライドカム60、及びこのスライドカム60を往復移動させる駆動用アクチュエーター(流体圧シリンダー、電動シリンダー、ラックピニオンギヤ、その他)61から構成されている。
更に詳述すると、それぞれ左右一対の昇降単体52〜54は、搬送台車1の走行経路の左右両側に位置する昇降台本体の下側辺から内側へ連設されて、搬送台車1の左右両側辺の被支持用ローラー26a,26bを移動自在に支持する、前後方向に長い水平帯状板から成る台車支持部62と、昇降台本体の上側辺から連設されて外側へ水平に張り出す被支持部63とから構成されている。パンタグラフリンク機構58は、2本のリンク58a,58bの中央交差部が支軸58cで軸支され、両リンク58a,58bの一端部がそれぞれ支軸58d,58eによって被支持部63と床側の基板64のそれぞれ定位置に軸支され、2本のリンク58a,58bの他端部に軸支されたローラー58f,58gが、被支持部63と床側の基板64のそれぞれに付設された水平前後方向のガイドレール58h,58iに前後方向水平移動自在に嵌合することによって構成されている。前記カム従動ローラー59は、両リンク58a,58bの中央交差部の支軸58cによって、このパンタグラフリンク機構58に軸支され、このカム従動ローラー59を受けるスライドカム60は、基板64上に前後方向に沿って敷設されたスライドレール65に前後移動自在に支持されている。
尚、図示の構造では、1つのパンタグラフリンク機構58の2本のリンク58a,58bを左右横方向に間隔を広げて配置して、必要な支持強度を得るようにしているが、実際にパンタグラフリンク機構を利用して昇降単体52〜54のそれぞれを片持ち状に支持する場合には、必要な支持強度を確保するために、昇降単体ごとに二組のパンタグラフリンク機構を左右横方向に適当間隔隔てて並設するのが望ましい。
上記構成のパンタグラフリンク機構58により、各昇降単体52〜54は、それぞれ水平姿勢を保って垂直に昇降可能に支持されているので、図9Aに示すように、スライドカム60が後退限にあって、その上段支持部がパンタグラフリンク機構58のカム従動ローラー59を支持しているときは、パンタグラフリンク機構58が起立姿勢にあって、昇降単体52〜54が上昇限高さにあり、その台車支持部62が被支持用ローラー26a,26bを介して支持する搬送台車1は、上側搬送用走行経路2に対して乗り移り可能な高さに位置する。そして、図9Bに示すように、スライドカム60が前進限にあって、その下段支持部がパンタグラフリンク機構58のカム従動ローラー59を支持しているときは、パンタグラフリンク機構58が倒伏姿勢にあって、昇降単体52〜54が下降限高さにあり、その台車支持部62は、図9Cに仮想線で示すように、下側の搬送用走行経路3上でこの搬送台車昇降装置4,5に対して出入り移動する搬送台車1の被支持用ローラー26a,26bと床面との間に位置して、当該搬送台車1に対して干渉しない状態にある。駆動用アクチュエーター61は、スライドカム60を前記後退限と前進限との間で押し引き駆動して、パンタグラフリンク機構58を起伏動作させるものである。
尚、図2及び図3に示す摩擦駆動高速引込み送出し手段16,17を構成する摩擦駆動手段22(摩擦駆動ユニット22a,22b)は、各昇降台4a,4b/5a,5bを構成する3つの昇降単体52〜54の内、上下の走行経路2,3に隣接する左右一対の昇降単体52に取り付けられ、同じく図2及び図3に示すガイド手段47,48の各ガイドローラー47a,48aは、図示省略しているが、各昇降単体52〜54の内側に取り付けることが出来る。
以上のように構成された搬送台車昇降装置4,5の具体的な運転方法について説明すると、図10Aに示すように、上側搬送用走行経路2から空の先頭搬送台車1Aが、昇降台5a,5bの全ての昇降単体52〜54が上昇限高さにある状態の搬送台車昇降装置5に向かって送り出され、その後端(2番目搬送台車1Bの前端)が、搬送用走行経路2の出口側の摩擦駆動定速送出し手段13から外れる高速引込み開始位置P1に達したとき、昇降単体52が備える摩擦駆動高速引込み送出し手段17の高速引込み作用が開始され、先頭搬送台車1Aは高速で上昇限高さにある昇降単体52〜54上に引き込まれ、次の搬送台車1Bとの間に所定の空間が形成される。この間に、2番目搬送台車1B上の被搬送車両Wが自走により車両退出路形成床材11上へ搬出される。
図10Bに示すように、搬送台車昇降装置5の上昇限高さの昇降台5a,5b上の所定位置まで先頭搬送台車1Aが高速で引き込まれたならば、図10Cに示すように、当該昇降台5a,5bの全ての昇降単体52〜54の下降限高さまでの同期下降動作が行われ、当該先頭搬送台車1Aが、下側戻し用走行経路3と同一レベルで車輪25a,25bを介して着床する。続いてこの先頭搬送台車1Aが、図11Aに示すように、昇降単体52が備える摩擦駆動高速引込み送出し手段17の高速送出し作用により、下側戻し用走行経路3に送り出される。そしてこの先頭搬送台車1Aが、戻し用走行経路3の入り口の摩擦駆動定速送込み手段14によって推進力を受ける段階で、昇降台5a,5b側の摩擦駆動高速引込み送出し手段17の高速送出し作用は停止する。
先頭搬送台車1Aが戻し用走行経路3内に進入するのに伴って、図11B〜図12Cに示すように、当該先頭搬送台車1Aが、昇降台5a,5bの昇降単体52〜54の内、戻し用走行経路3から遠い後端の昇降単体54から前方に離れ、次に中央の昇降単体53から前方に離れ、そして最後に前端の昇降単体52から前方に離れて、各昇降単体54,53,52がこの順に上昇自由な状態になる。従って、図11B、図12A、及び図12Cに示すように、上昇自由な状態になった順に昇降単体54,53,52を上昇限高さまで上昇復帰させることが出来る。
一方、上側搬送用走行経路2では全ての搬送台車1が定速移動を継続しているので、先頭搬送台車1Aの直後の2番目搬送台車1Bは、定速移動のまま搬送台車昇降装置5内に送り出される。このときには既に、図10Cに示すように、先頭搬送台車1Aは下降限である着床レベルまで降ろされているので、この着床レベルまで降ろされた先頭搬送台車1Aの上を走行路面として支障なく搬送台車昇降装置5内に進入出来る。そして図11A〜図12Aに示すように、2番目搬送台車1Bが搬送台車昇降装置5内に送り出される一方で、当該2番目搬送台車1Bの前端側を支持する状態にある先頭搬送台車1Aが逆向きに下側戻し用走行経路3内へ移動しているので、最終的には、図12Bに示すように、上側の2番目搬送台車1Bが下側の先頭搬送台車1Aの上から前方に離れてゆくことになる。しかし先に説明したように、下降限高さにあった各昇降単体52〜54が、下側戻し用走行経路3内へ移動する先頭搬送台車1Aから外れた順に、下降限高さから元の上側搬送用走行経路2に対応する上昇限高さに上昇復帰させることにより、下側の先頭搬送台車1Aの上から前方に離れてゆく2番目搬送台車1Bは、図12Bに示すように、下側の先頭搬送台車1Aの直後位置で上昇限高さに復帰した昇降単体53とこれに続く昇降単体54によって順に支持され、支障なく搬送台車昇降装置5内に進入出来る。
下側戻し用走行経路3内へ移動する先頭搬送台車1Aが、図12Cに示すように、当該戻し用走行経路3に隣接する昇降単体52から離れると、この昇降単体52も上昇限高さまで上昇復帰し、搬送台車昇降装置5の左右一対の昇降台5a,5bの全ての昇降単体52〜54が、上側搬送用走行経路2に対応する上昇限高さに復帰するので、上側搬送用走行経路2からこの搬送台車昇降装置5内に送り出される2番目搬送台車1Bは、その全体が左右一対の昇降台5a,5bの全ての昇降単体52〜54によって支持される状態になり、元の図10Aに示す状態に戻ることになる。
一方、下側戻し用走行経路3の出口側に併設された搬送台車昇降装置4では、図10Aに示すように、左右一対の昇降台4a,4bを構成する昇降単体52〜54の全てが下降限高さにある状態で、戻し用走行経路3から摩擦駆動定速送出し手段15の定速送出し作用とこれに続く摩擦駆動高速引込み送出し手段16の高速引込み作用とによって送り出される先頭搬送台車1Cを受け入れ、図10Bに示すように、この搬送台車昇降装置4から上側搬送用走行経路2へ送り出される搬送台車1が、この搬送台車昇降装置4内での搬送台車1の昇降空間内から搬送用走行経路2へ完全に送り出された後に、図10Cに示すように、全ての昇降単体52〜54が上昇限高さまで上昇して、受け取った先頭搬送台車1Cを、上側搬送用走行経路2に対応する高さまで上昇させる。
この後、昇降台4a,4b上で支持されている先頭搬送台車1Cは、図11A〜図11Cに示すように、摩擦駆動高速引込み送出し手段16の高速送出し作用により上側搬送用走行経路2内へ高速で送り出され、搬送用走行経路2上の最後尾の搬送台車1の後端に前端が当接する位置に達したとき、摩擦駆動高速引込み送出し手段16から離れて、搬送用走行経路2側の摩擦駆動定速送出し手段12に引き継がれて定速駆動される。一方、この搬送台車昇降装置4から上側搬送用走行経路2へ送り出される先頭搬送台車1Cは、図11A〜図11Cに示すように、その前端部が、下側戻し用走行経路3内から搬送台車昇降装置4内へ送り出される2番目搬送台車1Dの上に重なって、当該2番目搬送台車1Dによって支持されるので、当該先頭搬送台車1Cは、搬送台車昇降装置4の左右一対の昇降台4a,4bを構成する昇降単体52〜54の内、搬送用走行経路2から遠い側の少なくとも一つの昇降単体53と、前記2番目搬送台車1Dとによって、前後両端部が支持される状態になる。換言すれば、戻し用走行経路3に隣接する昇降単体52は、先頭搬送台車1Cを実質的に支持しない下降自由な状態になるので、当該昇降単体52を図11Aに示すように下降限高さまで下降復帰させる。
上記動作により、下側戻し用走行経路3から搬送台車昇降装置4に送り出される2番目搬送台車1Dは、この搬送台車昇降装置4の左右一対の昇降台4a,4bの全ての昇降単体52〜54が下降限高さまで下降復帰するまで待機する必要はなく、既に下降限高さに下降復帰している昇降単体52上へそのまま送り込むことが出来る。先頭搬送台車1Cの搬送用走行経路2内への送り込みが進むにつれて、当該先頭搬送台車1Cが昇降単体53からも前方に離れることになるので、この時点で、図12Aに示すように、昇降単体53を下降限高さまで下降復帰させ、下側戻し用走行経路3からこの搬送台車昇降装置4に送り込まれる2番目搬送台車1Dの支持に対応させることが出来る。実際には、当該先頭搬送台車1Cを支持する状態の2番目搬送台車1Dが、先頭搬送台車1Cとは逆方向に搬送台車昇降装置4内へ送り込まれているので、先頭搬送台車1Cが昇降単体53から離れる以前でも、当該先頭搬送台車1Cの長さの半分以上(搬送台車1の重心位置を含む領域)が2番目搬送台車1Dによって支持される状況になれば、当該昇降単体53を直ちに下降限高さまで下降復帰させることも可能である。
搬送台車昇降装置4の左右一対の昇降台4a,4bを構成する昇降単体52〜54の内、走行経路2,3から最も遠い位置にある昇降単体54は、図12Cに示すように、その手前の昇降単体53が下降限高さまで下降復帰した後に下降させるように示しているが、この昇降単体54は、上側搬送用走行経路2へ送り込まれる先頭搬送台車1Cが最初に離れて下降自由な状態になるので、図11Aに示す段階で、昇降単体52と共に下降させても良い。何れにしても、下側戻し用走行経路3から送り出される2番目搬送台車1Dが到達する前に全ての昇降単体52〜54が順次下降復帰しているので、2番目搬送台車1Dを下側戻し用走行経路3から搬送台車昇降装置4内に送り込み、左右一対の下降限高さにある昇降台4a,4bの全ての昇降単体52〜54で支持可能な状態とすることが出来る。この2番目搬送台車1Dは、先頭搬送台車1Cを搬送台車昇降装置5により上側搬送用走行経路2に送り込むときと同様の手順で、上側搬送用走行経路2に送り込むことが出来る。
尚、本発明の搬送台車昇降装置は、基本的には、走行経路に沿って移動する搬送台車を、その移動方向を変えないで走行経路の高さのみを変えるための昇降装置としても活用出来る。例えば図13に示す搬送台車昇降装置66は、上手側搬送用走行経路67から一段低い下手側搬送用走行経路68に搬送台車1を乗り移らせる手段として、前後両走行経路67,68間に配設されている。勿論、上記実施例と同様に、上手側搬送用走行経路67の入り口と出口には、摩擦駆動定速送込み手段12と摩擦駆動定速送出し手段13が配設され、下手側搬送用走行経路68の入り口と出口には、摩擦駆動定速送込み手段14と摩擦駆動定速送出し手段15とが配設されるが、搬送台車昇降装置66には、上手側搬送用走行経路67に隣接する昇降単体52に摩擦駆動高速引込み送出し手段16が引込み専用として付設されると共に、下手側搬送用走行経路68に隣接する昇降単体54に摩擦駆動高速引込み送出し手段17が送出し専用として付設される。
この図13に示すような搬送用走行経路では、搬送台車1は、その車輪25a,25bを利用して、従来周知のガイドレールを併用する方法などにより走行可能に支持させることが出来るので、搬送台車1の左右両側辺に設けた被支持用ローラー26a,26bを無くし、搬送台車昇降装置66の各昇降単体52〜54は、車輪25a,25bを介して搬送台車1を支持する従来周知のものでも良い。尚、高さの高い上手側搬送用走行経路67は、搬送台車1上の被搬送車両Wの底部に対する作業を、当該上手側搬送用走行経路67の下側から行える作業ラインとして活用出来る。この場合、搬送台車1の左右一対の主縦材29a,29b間に、搬送台車1の下側から被搬送車両Wの底部に対する作業を行うための開口部を形成しておけば良い。
而して、図13に示す実施例では、上手側搬送用走行経路67から搬送台車昇降装置66に送り込まれた先頭搬送台車1Aは、全てが上昇限高さにある昇降単体52〜54で支持された状態(図13B)で、当該昇降単体52〜54の下降限高さまでの下降により、下手側搬送用走行経路68に対応する高さまで下降し、この状態から先頭搬送台車1Aが下手側搬送用走行経路68に送り出される。このときの下手側搬送用走行経路68への先頭搬送台車1Aの送り出しに伴って当該先頭搬送台車1Aが、上手側搬送用走行経路67に隣接する昇降単体52、次に昇降単体53、最後に昇降単体54というように、上手側搬送用走行経路67に近い昇降単体から順に離れてゆくので、この先頭搬送台車1Aから離れて上昇自由な状態になった順に昇降単体52,53,54を上限高さまで上昇復帰させることにより、上手側搬送用走行経路67から搬送台車昇降装置66に送り込まれようとする2番目搬送台車1Bを、当該上手側搬送用走行経路67の出口で待機させることなく、そのまま搬送台車昇降装置66に送り込み、先行して上昇限高さに上昇復帰する昇降単体52,53,54上に順次乗り移ることが出来る。
又、図13とは逆に、上手側搬送用走行経路67よりも下手側搬送用走行経路68が高い位置にあるような走行経路間に上記搬送台車昇降装置66を設置することが出来る。この場合は、昇降単体52〜54を、高い方の下手側搬送用走行経路68に送り込まれる搬送台車1から離れて下降自由な状態になった順に下降復帰させるように動作させれば良い。尚、昇降単体52〜54を、搬送台車1の車輪25a,25bを支持して昇降する構成とする場合は、先の実施例のように左右2つに分割する必要はなく、各昇降単体52〜54をそれぞれ1つの昇降台で構成することが出来る。
上記のように、本発明の搬送台車昇降装置は、先の実施例で示したように、下側戻し用走行経路3を移動する搬送台車1を支持用路面として、上側搬送用走行経路2の搬送台車1が移動する特殊な構成の上下循環型の搬送装置だけでなく、上側搬送用走行経路2に専用のガイドレールが架設された一般的な上下循環型の搬送装置や、図13で示すような走行経路中に段差のある搬送装置などにおいて、上下高さの異なる走行経路間での搬送台車の昇降装置として活用することが出来る。勿論、各搬送台車を走行経路において推進させる走行用駆動手段も、実施例に示したような摩擦駆動手段に限定されないし、複数に分割された各昇降単体の搬送台車支持方法も特に限定されない。例えば、搬送台車1の左右両側張出し床部31a,31bに設けた被支持用ローラー26a,26bに代えて、車輪25a,25bの走行方向の間隔を小さくして個数を増やし、各昇降単体52〜54が、搬送台車1の下側で車輪25a,25bを介して当該搬送台車1を支持するように構成しても良い。