JPS6216884B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、搬送台車により荷物の搬入搬出を
行なう多段積層棚等の棚設備と床との間の搬送台
車乗降装置に関するものである。

次にこの発明を図示の例によつて詳細に説明す
る。

第１図ないし第６図はこの発明の第１実施例を
示すものであつて、平行状態で前後方向に延長す
る複数の台車通路３の左右両側に、それぞれその
通路を挾んで前後方向に延長する多段積層棚列
４，５が配置されて適当な手段により固定され、
かつ多段積層棚列４，５における台車通路側支柱
すなわち内側支柱６の通路側の側面には、各段の
棚ますの下部に沿つて前後方向に水平状態で連続
的に延長する棚側台車レール７が固定され、さら
に台車通路を挾んで対向する一方の多段積層棚列
４の後端部は他方の多段積層棚列５の後端部より
も１個の棚巾分だけ短かくなつており、また前記
一方の多段積層棚列４の後端面の後部の床上に
は、荷物８の搬入および搬出の際のステーシヨン
となる固定荷受台９が設置されて床１０に対しア
ンカボルトにより固定されている。

各台車通路３の後端部に近接する位置におい
て、多段積層棚列４と固定荷受台９との間を通つ
て左右方向すなわち台車通路に直角な方向に延長
する下部横行用レール１１は、床上に設置されて
アンカーボルトにより固定され、その下部横行用
レール１１を含む垂直面上に配置された上部横行
用レール１２は多段積層棚列４，５の上端部に固
定された支持部材１３に取付けられ、前記下部横
行用レール１１に接触する走行車輪およびガイド
ローラと上部横行用レール１２に接触するガイド
ローラとを有する横行フレーム１４は、台車通路
巾方向すなわち左右方向に間隔をおいて配置され
た１対の垂直な縦フレーム１５を備え、また横行
フレーム１４における上部横フレームには巻上機
１６が取付けられると共に、横行フレーム１４に
おける下部横フレームには走行用駆動装置（図示
を省略した）が固定されている。

巻上機１６のドラムから垂下しているワイヤロ
ープ１７の下端部には、前記横行フレームにおけ
る縦フレーム１５によりガイドされて昇降される
４角形枠状の昇降フレーム１８が連結され、その
昇降フレーム１８の左右両側の下部には、前後方
向に延長する中継用台車レール１９の前端部が固
定されている。

前記中継用台車レール１９の横行路の後方にお
いて前後方向に延長する床上台車レール２０が支
柱または支持フレーム２１を介して床１０に固定
され、その床上台車レール２０と中継用台車レー
ル１９と棚側台車レール７とは、それぞれ軌間
（レール間隔）が同一に設定されている。

前記床上台車レール２０の後端部に、そのレー
ル２０の軌間と同一の軌間を有する乗降用レール
１が配置され、かつ床１０には、乗降用レール１
の下部において前後方向に延長する凹部２２が設
けられている。

Ｘ字状に配置されて交叉部が枢着されている一
対のリンク２３，２４が水平な昇降用流体圧シリ
ンダ２５を介して連結され、かつ一方のリンク２
３の下端部が前後方向に延長する基台２６の一端
部に枢着され、さらに他方のリンク２４の下端部
が基台２６の他端部に対し前後移動自在に取付け
られて、リンク式昇降装置２が構成され、その昇
降装置２における基台２６は前記凹部２２の底部
にアンカボルト等により固定されている。

前記一方のリンク２３の上端部は乗降用レール
１の一端部に対し前後方向に移動自在に取付けら
れ、かつ前記他方のリンク２４の上端部は乗降用
レール１の他端部に枢着され、さらに乗降用レー
ル１の前後両端の下部には、垂直なガイド杆２７
の上端部が固定され、そのガイド杆２７は前記基
台２６の両端部に固定された垂直なガイド筒２８
に摺動自在に嵌挿されている。

搬送台車２９における車体３０の左右両側の前
部および後部に、棚側台車レール７、中継用台車
レール１９、床上台車レール２０および乗降用レ
ール１の上を走行するレール上走行車輪３１と、
その下方に配置された床面走行車輪３２と前記レ
ール１，７，１９，２０の内側の側面に対向する
ガイドローラ３３とが設けられ、車体３０に設け
られた共通の走行用駆動装置によりクラツク機構
を介してレール上走行車輪３１および床面走行車
輪３２のうちの何れか一方のみが駆動される。ま
た前記走行用駆動装置によりクラツチ機構を介し
て左右の床面走行車輪３２が同時にあるいは別個
に駆動される。また前記車体３０の中間上部には
昇降用駆動装置により昇降移動される昇降荷受台
３４が設けられ、その昇降荷受台３４には左右方
向に延長する荷物積載移動用伸縮フオーク３５が
固定されている。

左右両側の昇降装置２における流体圧シリンダ
２５は同期して伸縮され、各流体圧シリンダ２５
が最小限に短縮されたとき乗降用レール１が床上
台車レール２０と同一直線上に並び、かつ各流体
圧シリンダ２５が最大限に近い長さまで伸長され
たとき搬送台車２９の床面走行車輪３２が床面１
０上に降ろされる。

棚設備から離れた場所にある荷物を棚に搬入す
る場合は、その荷物をフオークリフトまたはその
他の手段により搬送台車における伸縮フオーク３
５に載置し、次いで搬送台車２９を、予め下降位
置に置かれている乗降用レール１に向かつて床上
走行させて、搬送台車２９における左右両側のレ
ール上走行車輪３１を左右の乗降用レール１の上
部に配置する。

次に昇降装置２により各乗降用レール１を上昇
させて、第４図に示すように乗降用レール１を床
上台車レール２０と同一レベルに配置したのち、
搬送台車２９におけるレール上走行車輪３１を駆
動して搬送台車２９を前進走行させ、予め床上台
車レール２０の前部で待機している中継用台車レ
ール１９上まで搬送台車２９を走行させる。

次いで必要に応じ横行フレーム１４を横行移動
させると共に昇降フレーム１８を昇降移動させ
て、中継用台車レール１９を搬入すべき棚に付属
する棚側台車レール７に直列に並ぶように対向さ
せる。

次に搬送台車２９を、中継用台車レール１９か
ら棚側台車レール７に沿つて走行させて、搬入す
べき棚に対向する位置で停止させる。

次に伸縮フオーク３５を支持している昇降荷受
台３４を上昇させた状態で伸縮フオーク３５を伸
長したのち、昇降荷受台３４を下降させることに
より、伸縮フオーク３５に載置されている荷物８
を棚材３６の上に降ろし続いて伸縮フオーク３５
を短縮させる。

棚材３６に載置されている荷物を棚設備から離
れた場所に搬出する場合は、搬入の場合と逆の動
作を行なわせる。

次に前記固定荷受台９を使用して荷物の搬入搬
出を行なう場合について説明する。

荷物を棚に搬入する場合は、まず搬入すべき荷
物８をフオークリフトまたはその他の適当な運搬
手段により固定荷受台９に載置し、かつ搬送台車
２９を昇降フレーム１８の中継用台車レール１９
に載置した状態で、その昇降フレーム１８を最下
端位置まで下降して搬送台車２９を固定荷受台９
に対向させる。

次に伸縮フオーク３５の伸長と昇降荷受台３４
の上昇と伸縮フオーク３５の短縮とを順次行なわ
せて、荷物８を搬送台車２９上に受取る。次いで
前述の場合と同様にして荷物を棚に搬入する。

また棚から荷物を搬出する場合は、搬入の場合
と逆の動作を行なわせて荷物を固定荷受台９まで
搬送する。

第７図ないし第９図はこの発明の第２実施例を
示すものであつて、乗降用レール１の前部および
後部の側方に、流体圧シリンダからなる昇降装置
２が配置され、その昇降装置２におけるシリンダ
３７は床１０に設けられた凹部２２に収容されて
アンカボルトにより固定され、かつ昇降装置２の
ピストン杆３８の上端部には、乗降用レール１の
外側の側面に固定されたアーム３９の先端部が嵌
合固定され、各昇降装置２が同期して伸縮される
と共に、各昇降装置２が最大限に伸長されたとき
乗降用レール１が床上台車レール２０と同一直線
上に並び、かつ各昇降装置２が最小限に近い長さ
まで短縮されたとき搬送台車２９の床上走行車輪
３２が床１０上に降ろされる。なお棚設備の構成
は第１実施例の場合と同様であるので、その図示
および説明を省略する。

この発明を実施する場合、棚設備としては図示
以外の任意構造のものを採用してもよい。例えば
前記床上台車レール２０を省略し、前記昇降フレ
ーム１８が下限位置にあるとき中継用台車レール
１９の後部において昇降装置により昇降される乗
降用レールを設け、搬送台車が中継用台車レール
１９と床１０との間で直接乗降するようにしても
よい。また台車通路の両側に１段の棚列を設ける
場合は、棚側台車レールの後部において昇降装置
により昇降される乗降用レールを設け、搬送台車
が棚側台車レールと床との間で直接乗降するよう
にしてもよい。

さらにまた、前記床上台車レール２０を省略
し、前記昇降フレーム１８に固定されている中継
用台車レール１９を前記乗降用レール１として利
用し、その乗降用レールと床１０との間で搬送台
車を直接乗降させるようにしてもよい。

この発明によれば、棚に対し荷物の搬入および
搬出を行なう搬送台車を、台車レールから乗降用
レールまで走行させたのち、単に昇降装置によつ
て乗降用レールを下降させることにより、前記搬
送台車２９における床面走行車輪３２を床面上に
降ろして、搬送台車２９を床面上の任意方向に自
由に走行させることができ、また前記搬送台車２
９を床面上の任意場所から乗降用レール１に向か
つて走行させて、搬送台車２９におけるレール上
走行車輪３１を乗降用レール１の上部に配置した
のち、単に昇降装置によつて乗降用レールを台車
レールと同一レベルまで上昇させることにより、
搬送台車を乗降用レールから台車レールに移乗さ
せて走行させることができ、そのため１台の搬送
台車を利用して棚と棚設備から離れた床面上の任
意場所との間の荷物搬入搬出を行なうことができ
る効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第６図はこの発明の第１実施例を
示すものであつて、第１図はこの発明の搬送台車
乗降装置を有する棚設備の一部縦断側面図、第２
図はその平面図、第３図は棚設備の一部を示す斜
視図、第４図は搬送台車が乗降用レールの上に乗
つた状態を示す縦断側面図、第５図はその縦断正
面図、第６図は搬送台車を床上に降ろした状態を
示す縦断側面図である。第７図ないし第９図はこ
の発明の第２実施例を示すものであつて、第７図
は搬送台車が乗降用レールの上に乗つた状態を示
す縦断側面図、第８図はその縦断正面図、第９図
は搬送台車を床上に降ろした状態を示す縦断側面
図である。 図において、１は乗降用レール、２は昇降装
置、４および５は多段積層棚列、７は棚側台車レ
ール、８は荷物、１０は床、１４は横行フレー
ム、１６は巻上機、１８は昇降フレーム、１９は
中継用台車レール、２０は床上台車レール、２３
および２４はリンク、２５は昇降用流体圧シリン
ダ、２６は基台、２７はガイド杆、２８はガイド
筒、２９は搬送台車、３１はレール上走行車輪、
３２は床面走行車輪、３３はガイドローラ、３４
は昇降荷受台、３５は荷物積載移動用伸縮フオー
クである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 棚設備における台車レールの端部に乗降用レ
   ール１が配置され、搬送台車２９における車体３
   ０の左右両側の前部および後部に、台車レールお
   よび乗降用レール１の上を走行するレール上走行
   車輪３１と、その下方に配置された床面走行車輪
   ３２とが設けられ、前記乗降用レール１は、これ
   を台車レールに接続する上昇位置および乗降用レ
   ール上の搬送台車２９の床面走行車輪３２を床面
   上に降ろす下降位置に移動する昇降装置２により
   支持されていることを特徴とする棚設備と床との
   間の搬送台車乗降装置。