JP6066106B2 - 摩擦駆動の搬送装置 - Google Patents

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本発明は、搬送台車と、当該搬送台車を走行経路に沿って推進させる摩擦駆動手段と、から成る摩擦駆動の搬送装置に関するものである。
この種の摩擦駆動の搬送装置では、特許文献1にも示されるように、走行経路中の一定区間では、その区間内にある全ての搬送台車を、区間入口の摩擦駆動手段で送り込んだ最後尾の搬送台車によって突き押しさせる方式により、区間内の全ての搬送台車を隙間無く連なった状態で定速走行させることが出来るので、例えば自動車の組み立てラインなどにおいて活用されているが、区間入口の摩擦駆動手段は、当該区間内の全ての搬送台車を一体に前進走行させなければならいので、非常に大きな推進力を必要とするものである。従ってこの種の搬送装置を実施する場合は、区間入口に大型の摩擦駆動手段が問題なく設置出来ることが前提条件になっていた。
特開2013−230900号公報
しかしながら、搬送台車の搬送用走行経路の下側に空搬送台車の戻し用走行経路を配設して、上下循環型の搬送装置として実施するような場合や、低床構造の搬送台車であるために、走行経路の下側に摩擦駆動手段を設置出来ないような場合には、搬送台車の左右両側辺に圧接するタイプの摩擦駆動手段を使用することが考えられるが、搬送台車の搬送用走行経路の左右両側に、当該搬送台車の上面と面一に作業用床材を架設しなければならない場合や、ピットを掘りたくない場合には、搬送台車の左右両側辺に圧接するタイプの摩擦駆動手段といえども、摩擦駆動手段を搬送台車の横側方で当該搬送台車の高さの範囲内の空間に設置しなければならず、大型の摩擦駆動手段を設置することが難しくなる。一方、搬送台車に関しては、この搬送台車に搭乗した作業者が、積載された被搬送物(自動車車体など)の左右両側に対する作業も安全容易に行えるように、被搬送物の横巾に対して十分に広い横巾を有する搬送台車が必要になるが、車輪で支持される被搬送物支持領域と、当該被搬送物支持領域から左右両側に張り出す作業用の張出し床部とから成る台車全体を均一強度に構成したのでは、作業用の張出し床部が過剰強度となり、搬送台車全体の重量アップとコストアップにつながる。
本発明は、上記のような従来の問題点を解消することのできる摩擦駆動の搬送装置を提案するものであって、本発明に係る摩擦駆動の搬送装置は、後述する実施例との関係を理解し易くするために、当該実施例の説明において使用した参照符号を括弧付きで付して示すと、走行経路に沿って移動自在に支持された搬送台車(1)と、当該搬送台車(1)をその走行方向に沿って推進させる摩擦駆動手段(22)と、から成る摩擦駆動の搬送装置において、前記搬送台車(1)は、左右一対前後複数組の車輪(25a,25b)を備えた台車本体(24)と、この台車本体(24)の左右両側辺に取り付けられて左右両側に張り出す左右両側張出し床部(31a,31b)とから構成され、この左右両側張出し床部(31a,31b)は、搬送台車走行方向と平行な縦材(36)と、この縦材(36)と前記台車本体(24)との間で搬送台車走行方向両端と中間適当間隔おきに架設された複数本の連結材(38)と、これら縦材(36)と複数本の連結材(38)の上に敷設された床材(38a)から構成され、前記摩擦駆動手段(22)は、搬送台車(1)を左右両側から挟むローラー(20)を備えたもので、このローラー(20)が、左右両側張出し床部(31a,31b)において前後に隣り合う連結材(38)間の最大間隔(D1)と同一か又は広いが当該最大間隔(D1)の2倍よりも狭い間隔(D2)で搬送台車走行方向に並ぶように、複数の摩擦駆動手段(22)が搬送台車走行方向に並設された構成になっている。
上記本発明の構成によれば、車輪を備えた台車本体、即ち、被搬送物支持領域として利用出来る台車本体に対して、被搬送物の左右両側部に対して作業を行う作業者の搭乗部として利用出来る左右両側張出し床部は、この左右両側張出し床部を構成する縦材や連結材に比較的細い形鋼などを使用すると共に床材には合板を使用するなどして、単に作業者の搭乗に耐え得る程度の強度を備えた、軽量且つシンプルな構造にして、搬送台車全体の軽量化とコストダウンを図ることが出来る。しかも、この搬送台車を推進させる摩擦駆動手段が、当該搬送台車の走行経路中の一定区間の入り口にだけ設置された状態で、当該一定区間内の全ての搬送台車を突き押し駆動出来るだけの大きな推進力を必要とする場合でも、1台の搬送台車を複数の摩擦駆動手段により左右両側から挟んで駆動するものであるから、各摩擦駆動手段が、駆動対象の搬送台車の高さの領域内に収まるような小型のもの、即ち、小型のモーターで小径のローラーを駆動する小型の摩擦駆動手段であっても、全体として必要な推進力を搬送台車に与えて、一定区間内の多数台の搬送台車を確実に推進させることが出来る。
上記のように、搬送台車走行方向に並ぶ多数の摩擦駆動手段によって1台の搬送台車を推進させるとしても、各摩擦駆動手段のローラーが搬送台車側面を押圧する圧接力がそれなりに大きなものでなければ、必要な推進力を確保することが出来ない。換言すれば、各摩擦駆動手段のローラーが、上記のように強度の弱い左右両側張出し床部を横方向から強く圧接することになるので、張出し床部の縦材の、前後に隣り合う連結材間の領域に対し、複数の摩擦駆動手段のローラーが強く圧接するような状況になると、比較的細い形鋼などから成る当該縦材が、前後に隣り合う連結材の間で内側に撓み変形する恐れがある。しかしながら上記本発明の構成によれば、前後に隣り合う連結材間で前記縦材に複数の摩擦駆動手段のローラーが圧接する事態は避けられるので、必要十分な台数の摩擦駆動手段を使用して、一定区間内の多数台の搬送台車を確実に推進させることが出来るにも拘らず、被搬送物支持領域となる車輪を備えた台車本体と比較して強度を落として軽量に構成した左右両側張出し床部が、搬送台車走行方向に並ぶ多数台の摩擦駆動手段から受ける大きな圧接力によって変形するような不都合は回避出来る。
尚、前記摩擦駆動手段は、1台の搬送台車の張出し床部の前後両端の連結材を除く連結材の本数と同一数だけ並設することが出来る。例えば、自動車の組立てラインなどにおいて、自動車の車体を積載する搬送台車は、その全長が6000mm以上で横巾が3000mm以上にもなる大型のものとなり、左右両側張出し床部の張り出し横巾も600mm近くになる。従って、その台車全長と同一長さになる前記縦材と台車本体とを連結する連結材は、両端の連結材を含めて10本程度が必要になり、当該連結材の間隔は、700mm程度となる。このような搬送台車側の寸法的条件のもとでは、1台の搬送台車を同時に推進させる摩擦駆動手段は、先に説明したようにモーターやローラーにサイズ的制約を受けるものとして、700mm以上の間隔で8組ほど設けることにより、必要な推進力が得られるのである。
前記左右両側張出し床部は、各連結材の内端を連結一体化する帯状取付け板を介して台車本体に対し着脱自在に構成しておくのが望ましい。
図1は、本発明に係る摩擦駆動の搬送装置を利用して構成された台車上下循環型搬送装置における走行経路の中間を省略した概略側面図である。 図2は、上側の搬送用走行経路を説明する概略平面図である。 図3は、下側の戻し用走行経路を説明する概略平面図である。 図4は、上下両走行経路の入口部に配設される摩擦駆動手段と搬送台車を示す平面図であって、搬送台車の左右半分の床材を省いた図である。 図5Aは、搬送台車の側面図、図5Bは、組み立て完成前の搬送台車を示す縦断正面図、図5Cは、組み立て完成後の搬送台車を示す縦断正面図である。 図6Aは、上側の搬送用走行経路の入口部での横断立面図であり、図6Bは、上下両走行経路の中間位置での横断立面図である。 図7Aは、下側の戻し用走行経路の入口部での横断立面図であり、図7Bは、上下両走行経路の両端部に配設される搬送台車昇降装置を示す横断立面図である。
図1に示す台車上下循環型の搬送装置は、搬送台車1の走行経路として、上側搬送用走行経路2と下側戻し用走行経路3とを備え、上下両走行経路2,3の両端には、上下両走行経路2,3間で搬送台車1を乗り移りさせるための搬送台車昇降装置4,5が配設されている。又、上側搬送用走行経路2の入り口側には、搬送台車昇降装置4の上側をカバーする水平路面部6と、この水平路面部6の始端部に接続された昇り傾斜路面部7とから成る車両進入路形成床材8が架設され、上側搬送用走行経路2の出口側には、搬送台車昇降装置5の上側をカバーする水平路面部9と、この水平路面部9の終端部に接続された下り傾斜路面部10とから成る車両退出路形成床材11が架設されている。
図2に示すように、上側搬送用走行経路2の入り口には、搬送台車昇降装置4から送り出された搬送台車1を引き継いで搬送用走行経路2内へ定速(一定低速、以下同じ)で送り込む摩擦駆動定速送込み手段12が併設され、当該搬送用走行経路2の出口には、搬送台車1を定速で搬送台車昇降装置5へ送り出す摩擦駆動定速送出し手段13が併設されている。又、図3に示すように、下側戻し用走行経路3の入り口には、搬送台車昇降装置5から送り出された搬送台車1を引き継いで戻し用走行経路3内へ定速で送り込む摩擦駆動定速送込み手段14が併設され、当該戻し用走行経路3の出口には、搬送台車1を定速で搬送台車昇降装置4へ送り出す摩擦駆動定速送出し手段15が併設されている。
図2及び図3に示すように、上側搬送用走行経路2の入り口側の搬送台車昇降装置4には、下側戻し用走行経路3の出口の摩擦駆動定速送出し手段15によって送り出される搬送台車1を高速(前記定速よりも一定高速、以下同じ)で当該搬送台車昇降装置4内に引き込む作用と、この搬送台車昇降装置4内の搬送台車1を上側搬送用走行経路2の入り口に高速で送り込む作用とを選択的に行える摩擦駆動高速引込み送出し手段16が併設され、上側搬送用走行経路2の出口側の搬送台車昇降装置5には、上側搬送用走行経路2の出口の摩擦駆動定速送出し手段13によって送り出される搬送台車1を高速で当該搬送台車昇降装置5内に引き込む作用と、この搬送台車昇降装置5内の搬送台車1を下側戻し用走行経路3の入り口に高速で送り込む作用とを選択的に行える摩擦駆動高速引込み送出し手段17が併設されている。
更に、上側搬送用走行経路2の摩擦駆動定速送込み手段12と摩擦駆動定速送出し手段13との間及び、下側戻し用走行経路3の摩擦駆動定速送込み手段14と摩擦駆動定速送出し手段15との間には、搬送台車1の走行経路を規制するガイド手段18,19が併設されている。このガイド手段18,19は、図6Bにも示すように、搬送台車1を左右両側から挟むようにそれぞれ垂直支軸により軸支されたガイドローラー18a,19aから構成されたもので、当該ガイドローラー18a,19aは、1台の搬送台車1の全長よりも十分短い間隔で走行経路に沿って等間隔おきに配列されている。
上記摩擦駆動定速送込み手段12,14及び摩擦駆動定速送出し手段13,15には、図6A及び図7Aに示すように、搬送台車1を左右両側から挟む左右一対のローラー20と、この左右一対のローラー20の少なくとも一方を駆動するモーター21とから成る摩擦駆動手段22が利用されるが、図示の実施例では、搬送台車1の側面にスプリング力で圧接するローラー20と当該ローラー20を回転駆動するモーター21とから成る同一構造の左右一対の摩擦駆動ユニット22a,22bによって前記摩擦駆動手段22が構成されている。この構成では、左右一対のモーター駆動のローラー20が何れもスプリング力で搬送台車1の側面に圧接する。
摩擦駆動定速送出し手段13,15は、上下各走行経路2,3の終端において1台の搬送台車1を搬送台車昇降装置4,5に向かって定速で送り出すものであるから、1つの摩擦駆動手段22(左右一対の摩擦駆動ユニット22a,22b)によって構成されているが、摩擦駆動定速送込み手段12,14は、上下各走行経路2,3内の多数台の搬送台車1の全体を推進させなければならず、その負荷は非常に大きい。従って、これら摩擦駆動定速送込み手段12,14は、図2〜図4に示すように、複数の摩擦駆動手段22を搬送台車1の全長より十分に短い間隔で走行経路方向に並設し、駆動対象の搬送台車2を複数の摩擦駆動手段22によって推進させることが出来るようにしている。この場合の摩擦駆動手段22の走行経路方向の具体的な間隔については、後述する。又、実施例の構成では、搬送台車1を左右両側から挟む摩擦駆動ローラー20がスプリング力で搬送台車1の左右両側面に圧接されるものであるから、これら摩擦駆動ユニット22a,22bだけでは搬送台車1の走行経路を正確に規制することが出来ない。従って、図4にも示すように、摩擦駆動定速送込み手段12,14には、前記ガイド手段18,19と同様に、1台の搬送台車1をその走行方向の複数個所において左右両側から挟む複数組のガイドローラー23aから成るガイド手段23を組み合わせている。
摩擦駆動高速引込み送出し手段16,17は、図2及び図3に示すように、搬送台車昇降装置4,5の上下両走行経路2,3に隣接する側に配設された一組の摩擦駆動ユニット22a,22bから成る摩擦駆動手段22によって構成される。具体的には、上下両搬送用走行経路2,3の出口に隣接する高さの引込み専用の摩擦駆動手段22と、上下両搬送用走行経路2,3の入り口に隣接する高さの送出し専用の摩擦駆動手段22とによって構成することも可能であるが、この実施例では、図7Bに示すように、搬送台車昇降装置4,5が備える、搬送台車1の左右両側辺を支持して昇降する左右一対の昇降台4a,4b/5a,5bに、引込み送出し兼用の1つの摩擦駆動手段22(左右一対の摩擦駆動ユニット22a,22b)を取り付けることによって構成している。
搬送台車昇降装置4,5の左右一対の昇降台4a,4b/5a,5bの昇降駆動手段は、各種の機構が従来周知であるから図示省略している。即ち、ワークを下降限高さと上昇限高さとの間で平行昇降移動させる各種リフターにおいて周知のように、左右一対の昇降台4a,4b/5a,5bは、パンタグラフリンク機構や昇降ガイド(ロッドやレールなど)によって垂直平行昇降自在に支持され、この昇降台4a,4b/5a,5bを、上側搬送用走行経路2に対応する上昇限高さと、下側戻し用走行経路3に対応する下降限高さとの間で昇降させる昇降駆動手段として、例えば昇降台4a,4b/5a,5b側のカム従動ローラー(パンタグラフリンク機構利用の場合は、当該パンタグラフリンク機構に軸支される)を支持して、流体圧シリンダーや電動シリンダー、その他のアクチュエーターにより水平に往復駆動されるカムなどが設けられる。
搬送台車1は、図4及び図5に示すように、平面視が走行方向に長い長方形の台車本体24、左右二列の車輪25a,25b、左右両側の張出し床部31a,31b、及び左右両側辺の被支持用ローラー26a,26bから構成されている。台車本体24は、その長さ方向(走行方向)の全長に及ぶ長尺の2本の主縦材29a,29bと、これら両主縦材29a,29bどうしを連結一体化する連結フレーム30から構成され、各主縦材29a,29bの外側に張出し床部31a,31bが着脱自在に取り付けられて左右両側に張り出している。尚、連結フレーム30も主縦材29a,29bに対して着脱自在に構成することも可能である。
台車本体24の主縦材29a,29bは、左右一対の縦材32a,32b、これら両縦材32a,32bを長さ方向両端と中間適当間隔おきの位置で互いに連結一体化する連結材33、及び両縦材32a,32bの左右両側に張り出すように当該両縦材32a,32bの上に敷設された帯状板34から構成されている。台車本体24の連結フレーム30は、主縦材29a,29bの前記連結材33と同じ位置で当該主縦材29a,29bどうしを互いに連結一体化する複数本の連結材35と、この連結材35上に敷設されて、左右一対の主縦材29a,29b間を塞ぐ台車床材35aから構成されている。張出し床部31a,31bは、搬送台車走行方向と平行な搬送台車1の左右両側辺を形成する、前記主縦材29a,29bの厚さより薄くて台車本体24の全長に及ぶ副縦材36、主縦材29a,29bの外側に着脱自在に取り付けられる帯状取付け板37、主縦材29a,29bの前記連結材33と同じ位置で前記副縦材36と帯状取付け板37とを互いに連結一体化する連結材38、及びこれら副縦材36と連結材38の上に敷設されて、左右一対の主縦材29a,29bと副縦材36との間を塞ぐ台車床材38aによって構成されている。前記縦材32a,32bには溝形鋼などの形鋼、連結材33,35,38及び副縦材36には角鋼管などの形鋼、帯状板34や帯状取付け板37には鋼板、そして台車床材35a,38aには合板などがそれぞれ利用出来る。即ち、搬送台車1は、積載荷重を受ける強度部材としての左右一対の主縦材29a,29bを備えた台車本体24と、この台車本体24よりも厚さが薄くて、作業者の歩行などに耐え得る程度の強度を備えた左右両側の張出し床部31a,31bによって構成されている。
左右二列の車輪25a,25bは、各主縦材29a,29bにおける左右一対の縦材32a,32b間で、これら主縦材29a,29bの長さ方向両端と中間適当間隔おきの位置に、主縦材29a,29bの底面から少し下側に突出するように軸支されている。又、左右両側辺の被支持用ローラー26a,26bは、各張出し床部31a,31bにおける副縦材36と、両端の連結材38を除く各連結材38との間の入隅部を利用して、副縦材36の長さ方向適当間隔おきの位置に、水平左右横向きの支軸を介して、張出し床部31a,31bの底面から少し下側に突出するように軸支されている。
図1〜図3に示す搬送装置は、その上側搬送用走行経路2において、自走可能な被搬送車両Wを搬送台車1により搬送するものであるが、この上側搬送用走行経路2と下側戻し用走行経路3では、前後に隣接する搬送台車1どうしが互いに突き合う連続状態に、所要台数の搬送台車1が走行経路全域にわたって配置されている。そして、上側搬送用走行経路2中の各搬送台車1は、図6及び図7に示すように、下側戻し用走行経路3中の各搬送台車1の横巾の中間に位置する左右一対の主縦材29a,29b(帯状板34)によって、車輪25a,25bを介して走行可能に支持されており、その積載荷重を含む全重量が、戻し用走行経路3中の各搬送台車1の主縦材29a,29bと当該主縦材29a,29bに軸支されている車輪25a,25bを介して、戻し用走行経路3を形成する床面、実際には床面上に敷設された帯状板から成る扁平レール45a,45bによって受け止められている。尚、この床面(扁平レール45a,45b)によって形成される下側戻し用走行経路3の入り口と出口は、上側搬送用走行経路2と同様に、搬送台車昇降装置4,5の外側に位置するが、この実施例の搬送台車昇降装置4,5の構成上、下側戻し用走行経路3は、これら搬送台車昇降装置4,5内にまで延長されて、当該搬送台車昇降装置4,5内と下側戻し用走行経路3との間を出入りする搬送台車1の走行路となっている。
上下両走行経路2,3中の各搬送台車1は、これら走行経路2,3の入り口に配設されている摩擦駆動定速送込み手段12,14によって前進方向の推進力を受ける最後尾の搬送台車1によって突き押し駆動され、その反動で各搬送台車1が定速以上の速度で前進走行するのを、上下両走行経路2,3の出口に配設されている摩擦駆動定速送出し手段13,15によって阻止されている。従って、上下両走行経路2,3中の各搬送台車1は、前後に隣接する搬送台車1どうしが互いに突き合う連続状態を保って定速で前進走行することになる。このとき各搬送台車1は、図6Bにも示すように、走行経路両側のガイド手段18,19の各ガイドローラー18a,19aによって左右両側から挟まれており、左右横方向の揺れ動きが抑止されている。
既に説明したように、摩擦駆動定速送込み手段12,14は、その負荷に見合った大きな推進力を備えたものとするために、摩擦駆動手段22を走行方向に複数台配設して、全体として必要な推進力が得られるように構成しているが、一方、各搬送台車1は、台車本体24の左右一対の主縦材29a,29bには強度部材として十分な強度を持たせる一方、それほどの強度を必要としない張出し床部31a,31bは、素材強度を落として軽量化を図ることになる。このような状況下では、多数の摩擦駆動手段22から受ける左右横方向からの甚大な挟み付け力によって、搬送台車1の左右両側の張出し床部31a,31bに強度面での悪影響が生じることが考えられる。従って、図4に示すように、張出し床部31a,31bにおいて前後に隣り合う連結材38の最大間隔D1(図示例は連結フレーム30において前後に隣り合う連結材35の最大間隔と同じ)に対して、摩擦駆動定速送込み手段12,14における各摩擦駆動手段22(摩擦駆動ローラー20)の走行方向の間隔D2が等しいか又は大きくなる(但し、連結材38の最大間隔D1の2倍以下となる)ように構成し、走行方向に隣り合う連結材35,38間に2つの摩擦駆動ローラー20が位置しないようにしている。
図1に示すように、自走可能な被搬送車両Wは、車両進入路形成床材8の水平路面部6上で待機しており、上側搬送用走行経路2の入り口から摩擦駆動定速送込み手段12によって定速での前進走行を開始した搬送台車1上に、搭乗した運転者の運転による自走により乗り移される。このとき被搬送車両Wの左右両側の車輪Waが搬送台車1の左右一対の主縦材29a,29b上(帯状板34上)を転動移動出来るように、被搬送車両Wの左右両側の車輪Wa間の間隔と搬送台車1側の主縦材29a,29b間の間隔とを合わせている。而して、上側搬送用走行経路2の入り口で搬送台車1上に乗り移された被搬送車両Wは、上側搬送用走行経路2上での当該搬送台車1の定速走行の間に、当該搬送台車1上に乗り込んだ作業者によって、或いは自動装置により所定の作業を受けることになる。作業完了の被搬送車両Wは、当該被搬送車両Wを積載している搬送台車1が、上側搬送用走行経路2の出口所定位置に達したとき、搭乗した運転者の運転による自走により、搬送台車1上から車両退出路形成床材11の上を経由してこの搬送装置から退出することになる。尚、図6及び図7Aに示すように、上側搬送用走行経路2の左右両側には、当該上側搬送用走行経路2を定速走行する各搬送台車1の表面とほぼ同一レベルで作業者歩行用の床材46を建屋側に架設しておくことが出来る。
上側搬送用走行経路2の出口所定位置で被搬送車両Wを降ろした空の搬送台車1は、搬送用走行経路2の出口の摩擦駆動定速送出し手段13により、この上側搬送用走行経路2の出口に対応する上昇限高さで待機している搬送台車昇降装置5の昇降台5a,5b上に送り出され、当該搬送台車1が摩擦駆動定速送出し手段13から離れると同時に、昇降台5a,5bが備える摩擦駆動高速引込み送出し手段17によって引き継がれ、その高速引込み作用により、直後の搬送台車1から引き離されて昇降台5a,5b上に乗り移ることになる。このとき搬送台車1は、その左右両側辺の走行方向複数の被支持用ローラー26a,26bが昇降台5a,5b上を転動する状態で当該昇降台5a,5b上に支持されて移動する。昇降台5a,5b上に移された搬送台車1は、当該昇降台5a,5bが下降限高さまで下降することにより、下側戻し用走行経路3の入り口に対応する位置まで降ろされる。このとき、車輪25a,25bが着床して、左右両側の被支持用ローラー26a,26bが昇降台5a,5bから少し浮き上がった状態になり、昇降台5a,5bは、搬送台車1を支持しない状態になる。
この後、下側戻し用走行経路3の入り口に対応する位置まで降ろされた搬送台車1が、摩擦駆動高速引込み送出し手段17の高速送出し作用により下側戻し用走行経路3の入り口へ送り出される。昇降台5a,5bの上側から搬送台車1が下側戻し用走行経路3へ完全に送り出された後、昇降台5a,5bが再び上昇限高さまで上昇し、上側搬送用走行経路2に接続される。以上の動作が完了する間に、上側搬送用走行経路2上の次の搬送台車1からの被搬送車両Wの退出が完了し、空になった当該搬送台車1が、上側搬送用走行経路2に接続された昇降台5a,5b上に送り出される。
一方、下側戻し用走行経路3では、搬送台車昇降装置5から高速で送り出されて摩擦駆動定速送込み手段14による定速送込み作用を受ける所定位置に達した最後尾の搬送台車1が、当該摩擦駆動定速送込み手段14によって定速で前進駆動され、この下側戻し用走行経路3内の全ての搬送台車1を突き押し駆動することになる。従って、この下側戻し用走行経路3内の全ての搬送台車1は、上側搬送用走行経路2内で被搬送車両Wを搬送する搬送台車1とは逆方向に前進走行しながら、上側搬送用走行経路2を走行する各搬送台車1を支持する走行路となっている。
下側戻し用走行経路3の出口に達した搬送台車1は、当該戻し用走行経路3の出口の摩擦駆動定速送出し手段15により、下降限高さで待機している搬送台車昇降装置4の昇降台4a,4b上に送り出され、当該搬送台車1が摩擦駆動定速送出し手段15から離れると同時に、昇降台4a,4bが備える摩擦駆動高速引込み送出し手段16によって引き継がれ、その高速引込み作用により直後の搬送台車1から引き離されて、下降限高さの昇降台4a,4b上の位置まで引き込まれる。このとき搬送台車1は、車輪25a,25bを介して床面(扁平レール45a,45b)上を走行し、その左右両側辺の走行方向複数の被支持用ローラー26a,26bは、昇降台4a,4bの少し上を移動し、下降限高さの昇降台4a,4bは、搬送台車1を支持していない。このようにして摩擦駆動高速引込み送出し手段16によって所定位置まで引き込まれた搬送台車1は、昇降台4a,4bの上昇により、左右両側辺の被支持用ローラー26a,26bを介して当該昇降台4a,4bに支持される。そしてこの状態での昇降台4a,4bの上昇限高さまでの上昇により、当該搬送台車1は、上側搬送用走行経路2の入り口に対応する高さまで上げられた後、摩擦駆動高速引込み送出し手段16の高速送出し作用により上側搬送用走行経路2の入り口へ送り出される。空になった昇降台4a,4bは、再び下降限高さまで下降し、下側戻し用走行経路3からの搬送台車1の受け入れに備える。上側搬送用走行経路2の入り口へ送り出された搬送台車1は、当該搬送用走行経路2の入り口の摩擦駆動定速送込み手段12に引き継がれて定速駆動され、この搬送用走行経路2内の全ての搬送台車1を定速で突き押し駆動する状態になると共に、車両進入路形成床材8上で待機していた被搬送車両Wが自走により乗り移されることになる。
尚、搬送台車昇降装置4,5の摩擦駆動高速引込み送出し手段16,17によって高速引込み又は高速送出し作用を受ける搬送台車1は、下側戻し用走行経路3のレベルでは車輪25a,25bを介して床面(扁平レール45a,45b)に支持され、上側搬送用走行経路2のレベルでは被支持用ローラー26a,26bを介して昇降台4a,4b/5a,5b上に支持されているだけである。従って、この昇降台4a,4b/5a,5b上の位置での搬送台車1の走行方向を規制するために、図2及び図3に示すように、上下両走行経路2,3に併設されたガイド手段18,19と同様に、搬送台車1の左右両側辺を挟むガイドローラー47a,48aを昇降台4a,4b/5a,5b上に走行方向適当間隔おきに軸支して成るガイド手段47,48を併設しておくことが出来る。
本発明の摩擦駆動の搬送装置は、上記実施例のように、上側の搬送用走行経路2と下側の戻し用走行経路3、及び両端の搬送台車昇降装置4,5から成る、摩擦駆動される搬送台車1の走行経路が上下循環型の搬送装置に限定されるものではなく、摩擦駆動される搬送台車1の走行経路が水平に循環するタイプの搬送装置にも応用出来る。
本発明の摩擦駆動の搬送装置は、自動車の組み立てラインなどにおいて、搬送区間の全搬送台車を搬送区間の入り口の摩擦駆動手段により突き押し状態で定速走行させる搬送装置として活用することが出来る。
1 搬送台車
2 上側搬送用走行経路
3 下側戻し用走行経路
4,5 搬送台車昇降装置
4a,4b/5a,5b 昇降台
6,9 水平路面部
7 昇り傾斜路面部
8 車両進入路形成床材
10 下り傾斜路面部
11 車両退出路形成床材
12,14 摩擦駆動定速送込み手段
13,15 摩擦駆動定速送出し手段
16,17 摩擦駆動高速引込み送出し手段
18,19,23,47,48 ガイド手段
18a,19a,23a,47a,48a ガイドローラー
20 摩擦駆動ローラー
21 モーター
22 摩擦駆動手段
22a,22b 摩擦駆動ユニット
24 台車本体
25a,25b 車輪
26a,26b 被支持用ローラー
29a,29b 主縦材
30 連結フレーム
31a,31b 張出し床部
32a,32b 縦材
33,35,38 連結材
34 帯状板
35a,38a 台車床材
36 副縦材
37 帯状取付け板
45a,45b 扁平レール
46 床材

Claims (3)

  1. 走行経路に沿って移動自在に支持された搬送台車と、当該搬送台車をその走行方向に沿って推進させる摩擦駆動手段と、から成る摩擦駆動の搬送装置において、前記搬送台車は、左右一対前後複数組の車輪を備えた台車本体と、この台車本体の左右両側辺に取り付けられて左右両側に張り出す左右両側張出し床部とから構成され、この左右両側張出し床部は、搬送台車走行方向と平行な縦材と、この縦材と前記台車本体との間で搬送台車走行方向両端と中間適当間隔おきに架設された複数本の連結材と、これら縦材と複数本の連結材の上に敷設された床材から構成され、前記摩擦駆動手段は、搬送台車を左右両側から挟むローラーを備えたもので、このローラーが、左右両側張出し床部において前後に隣り合う連結材間の最大間隔と同一か又は広いが当該最大間隔の2倍よりも狭い間隔で搬送台車走行方向に並ぶように、複数の摩擦駆動手段が搬送台車走行方向に並設された、摩擦駆動の搬送装置。
  2. 前記摩擦駆動手段は、1台の搬送台車の左右両側張出し床部の前後両端の連結材を除く連結材の本数と同一数だけ並設されている、請求項1に記載の摩擦駆動の搬送装置。
  3. 前記左右両側張出し床部は、各連結材の内端を連結一体化する帯状取付け板を介して台車本体に対し着脱自在に構成されている、請求項1又は2に記載の摩擦駆動の搬送装置。
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