JP6060639B2 - 吸放湿化粧シート - Google Patents

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本発明は絵柄層と樹脂層を有して意匠性と各種表面耐性を有し、かつ屋内の湿度に応じて吸湿、放湿が可能な化粧シートに関する。
主に住宅内装の壁面や天井面、各種建築部材の意匠向上のために表面に壁紙や化粧シートを貼り合わせることが行なわれているが、これらに屋内の湿度に応じて吸湿、放湿を行なう機能をもたせ、屋内の湿度を調節する方法が知られている。
しかしながらこれら壁紙や化粧シートによる調湿は十分なものとはいえず、より優れた調湿機能を有する化粧シートがもとめられていた。
特公平06−047789号 特開平09−193321
本発明はこのような問題点を解決するためになされたものであり、その課題とするところは、より優れた調湿機能を有する化粧シートを提供することにある。
本発明はこの課題を解決したものであり、すなわちその請求項1記載の発明は、裏打紙上に中間層を設け、この上に紙質基材、絵柄層、表面層を少なくともこの順に設けてなる化粧シートを貼り合わせてな、環境雰囲気の湿度によって吸湿あるいは放湿が可能な吸放湿化粧シートにおいて、前記中間層が、アクリル酸重合体の部分ナトリウム塩架橋物含有ポリエーテルポリオールを成分とした、塗布量が100g/m 以上130g/m 以下の吸水性ポリマーであり、前記化粧シートの透湿度が1000g/m・24hr以上であることを特徴とする吸放湿化粧シートである。
本発明はその請求項1記載の発明により、化粧シート単体で調湿機能を有するものとなり、かつ、JIS_A_1470に定める中湿域条件での測定で社団法人日本建材・住宅設備産業協会が定める調湿建材に必要な性能を有するものとなる。
本発明の吸放湿化粧シートの一実施例の断面の形状を示す説明図である。
以下、本発明を図面に基づき詳細に説明する。図1に発明の吸放湿化粧シートの一実施例の断面の形状を示す。裏打ち紙1の上に中間層2を介して、紙質基材3、絵柄層4、表面層5を少なくともこの順に設けてなる化粧シートを貼り合わせてなる。
本発明における裏打ち紙1としては、織物や和紙や不燃紙など適宜の素材のものが使用できるが、価格等の転から普通紙が好適に用いられる。特には壁などに接着するときの接着剤保持力が優れている点で、壁紙に用いる米松、杉などの針葉樹から得た晒しパルプを抄紙したパルプ紙が好ましい。竹パルプを用いる事もできる。パルプ紙の好ましい厚さは0.1〜0.3mm、さらに好ましくは0.15〜0.25mm、坪量は40〜60g/m程度、特には45〜55g/m程度が好適である。
本発明における中間層2としては、アクリル酸重合体の部分ナトリウム塩架橋物含有ポリエーテルポリオールを成分とした吸水性ポリマーを、100g/m以上塗布してなるものが用いられる。前記アクリル酸重合体としては、例えば、メタクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチルなどのアクリル酸エステル類、ギ酸ビニル、酢酸ビニルなどのビニルエステル類、スチレン、p−スチレンスルホン酸、エチレン、プロピレン、イソブチレンなどの炭素数2〜30のオレフィン類、マレイン酸、スルホン酸を有するビニルエステル類など)を共重合させたアクリル酸共重合体が挙げられる。そして本発明では前記アクリル酸重合体に含まれるカルボキシル基の全てまたは一部を部分的にナトリウム塩として中和したものが用いられる。そして前記アクリル酸重合体の部分ナトリウム塩架橋物を含有したポリエーテルポリオールを成分とした吸水性ポリマーが用いられる。前記吸水性ポリマーは100g/m以上塗布するものとする。含有量が100g/mより少ないと、十分な調湿機能を発現することができない。
本発明の紙質基材3、絵柄層4、表面層5からなる化粧シートは、透湿度が1000g/m・24h以上の性能を示すものが用いられる、これにより吸放湿性を発現できるものとなる。具体的には後述する以下の各層の構成材料、塗布厚などにより調整するものとなる。
本発明における紙質基材3としては、紙用の難燃紙(パルプ主体のシートをスルファミン酸グアニジン、燐酸グアニジンなどの難燃剤で処理したシート)、水酸化アルミニウムや水酸化マグネシウムなどの無機質剤を混抄した無機質紙、一般紙などの通常壁紙用裏打紙といわれているものを用いることができ、その坪量としては20〜300g/mが適当であり、より好ましくは70〜150g/mである。
本発明における絵柄層4としては、絵柄層4に用いる色材としては、各種グラビアインキ、各種オフセットインキ、各種スクリーンインキ等の各種印刷用インキ類、各種コーティング材等、従来公知の任意の色材を用いることができる。またこの絵柄層4の形成方法としては、グラビア印刷法、オフセット印刷法、スクリーン印刷法等の各種印刷法、ロールコート法、ロッドコート法、ダイコート法、スプレーコート法、ディップコート法、ナイフコート法、エアーナイフコート法等の各種コーティング法、箔押し法、水圧転写法、熱転写法、昇華転写法等の各種転写法等、従来公知の任意の方法を適用することができる。
本発明における表面層5としては、表面側より前記絵柄層4が見通せるほどの透明性を有したものであり、吸放湿化粧シートとしての表面各種耐性をもたらすものが好適に用いられる。具体的には、例えば低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)等のポリエチレン樹脂(PE)、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)、無延伸ポリプロピレン(CPP)、塩素化ポリプロピレン等のポリプロピレン樹脂(PP)、ポリ−4−メチルペンテン−1(P4MP−1)、ポリブテン−1(PB−1)等のポリオレフィン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)、エチレン−テトラフロロエチレン共重合体(ETFE)等のポリオレフィン系共重合体等、またはそれらの混合物、積層体等を使用することが出来る。中でも、安価で加工性や耐湿性・耐汚染性に優れたポリエチレン樹脂またはポリプロピレン樹脂が好ましく、特に二軸延伸ポリプロピレンまたは無延伸ポリプロピレンが、強度等の物性面からも最も好適に使用できる。またその厚さは前記のように、化粧シートとしての透湿度が1000g/m・24h以下となるように適宜調整するものであり、具体的には1〜10g/m程の範囲が好適である。
裏打ち紙1として坪量50/mのものを用い、これに中間層2としてアクリル酸重合体の部分ナトリウム塩架橋物含有ポリエーテルポリオールを成分とした吸水性ポリマーとして三洋化成工業(株)製「スウェルレジン」を用い、これを130g/m塗布した。
一方、紙質基材3として坪量30g/mの強化紙を用い、通常用いるグラビアインキを印刷により絵柄層4を設け、表面層5としてウレタン樹脂を乾燥後の塗布厚が3g/mとなるようにして設け、化粧シートを得た。この化粧シートの透湿度は1300g/m・24hであった。この化粧シートの紙質基材3の面を前記中間層2の面に貼り合わせて本発明の吸放湿化粧シートを得た。
<比較例1>
中間層の塗布厚を90g/mとした以外は実施例1と同様にして吸放湿化粧シートを得た。
<比較例2>
表面層5のウレタン樹脂の塗布厚を10g/mとして化粧シートの透湿度を500g/m・24hとした以外は実施例1と同様にして吸放湿化粧シートを得た。
実施例1、比較例1、比較例2の吸放湿化粧シートの吸放湿良を測定した。結果を表1に示す。
<比較例3>
裏打ち紙1上に化粧シートを設けた上に中間層2を設けた。この場合は表面にベタ付きが残り化粧シートとして使用することが出来なかった。
本発明の吸放湿化粧シートは、主に住宅内装の壁面や天井面、各種建築部材に使用可能である。
1…裏打ち紙
2…中間層
3…紙質基材
4…絵柄層
5…表面層

Claims (1)

  1. 裏打紙上に中間層を設け、この上に紙質基材、絵柄層、表面層を少なくともこの順に設けてなる化粧シートを貼り合わせてな、環境雰囲気の湿度によって吸湿あるいは放湿が可能な吸放湿化粧シートにおいて、前記中間層が、アクリル酸重合体の部分ナトリウム塩架橋物含有ポリエーテルポリオールを成分とした、塗布量が100g/m 以上130g/m 以下の吸水性ポリマーであり、前記化粧シートの透湿度が1000g/m・24hr以上であることを特徴とする吸放湿化粧シート。
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