JP2000325217A - フロアーマット用バッキング材及びそれを用いたフロアーマット - Google Patents

フロアーマット用バッキング材及びそれを用いたフロアーマット

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JP2000325217A
JP2000325217A JP11136691A JP13669199A JP2000325217A JP 2000325217 A JP2000325217 A JP 2000325217A JP 11136691 A JP11136691 A JP 11136691A JP 13669199 A JP13669199 A JP 13669199A JP 2000325217 A JP2000325217 A JP 2000325217A
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floor mat
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Kazuya Otani
和也 大谷
Takashi Teramura
隆 寺村
Minoru Tsuchiya
稔 土屋
Yoshio Yamada
嘉夫 山田
Yoshihiko Tsuzuki
佳彦 都築
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Sanyo Chemical Industries Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】湿気の吸放湿性、調湿性、吸水性に優れ、多湿
な環境によって引き起こされる不快感を防止できるフロ
アーマット用バッキング材及びそれを用いたフロアーマ
ットを得る。 【解決手段】下記吸水性樹脂分散体(D)中のポリオー
ル(A)とポリイソシアネート化合物(P)とを反応さ
せてなるウレタン樹脂からなるフロアーマット用バッキ
ング材及びそれを用いたフロアーマット。 吸水性樹脂分散体(D):ポリオール(A)中に、
(A)中で重合形成された吸水性樹脂(B)若しくはそ
の吸水ゲルが分散されてなる吸水性樹脂分散体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフロアーマット用バ
ッキング材を用いたフロアーマットに関し、詳しくは、
吸水性樹脂の分散粒子径が微細でかつ分散が良好であ
る、吸水性樹脂分散ウレタン樹脂を用いたバッキング材
を用いたフロアーマットに関する。さらに詳しくは、表
皮材の裏止めや表皮材の補強などのバッキング性に優
れ、かつフロアーにおける吸水性、加圧下での水の保持
性に優れ、かつ放湿機能に優れた、フロアーマットに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両等のフロアーマットに吸水性
を付与する方法としては、ゼオライト、シリカゲル等の
無機物からなる吸水材や吸水性樹脂からなる吸水材を使
用する等の方法が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、初期は
吸水材の効果により吸水性に優れるが、吸水量が飽和に
達すると、保持した水分を放水、放湿する機能を持って
いないため、効果がなくなり取り替えなければならな
い。また、踏みつけられる等の圧力が加わると、吸水し
た水が逆戻りする現象も発生する。さらに上記従来の吸
水材は、雨に濡れた靴や、スキー後の靴のような濡れた
物をいれた場合、吸水スピードが遅いため、車内が濡れ
るという問題を有している。またバッキング材そのもの
に吸水性、吸放湿性を持たせた物は全く検討されていな
い。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を鑑みて、表皮材の裏止めや表皮材の補強などのバッ
キング性に優れ、吸水速度が速く、吸水量が大きくかつ
圧力がかかっても水の保持性に優れかつ放湿により長期
間使用可能なフロアーマット用バッキング材を用いたフ
ロアーマットを得るべく鋭意検討を重ねた結果、本発明
に到達した。
【0005】すなわち本発明は、下記吸水性樹脂分散体
(D)中のポリオール(A)とポリイソシアネート化合
物(P)とを反応させてなるウレタン樹脂(U)からな
るフロアーマット用バッキング材である。 吸水性樹脂分散体(D):ポリオール(A)中に、
(A)中で重合形成された吸水性樹脂(B)もしくはそ
の吸水ゲルが分散されてなる吸水性樹脂分散体。本発明
のバッキング材は、吸水性樹脂が小さな粒子形状で分散
しているので、吸水性樹脂の単位重量当たりの表面積が
高い。このため、吸水スピードが速く、且つ放湿機能を
も有する。
【0006】本発明のポリオール(A)としては、ポリ
エーテルポリオール、ポリエステルポリオール、主鎖が
炭素−炭素結合よりなるポリオール、その他例えば「ポ
リウレタン樹脂ハンドブック、編者岩田敬治、日刊工業
新聞社発行、昭和62年発行」に記載の化合物等が挙げ
られる。さらに、ポリオールの水酸基をアルコールまた
はカルボン酸で一部封鎖したエーテル化物およびエステ
ル化物が挙げられる。これらのうち好ましくはポリエー
テルポリオール及びポリエステルポリオールである。
【0007】ポリエーテルポリオールとしては、ポリオ
キシアルキレンポリオールが挙げられる。ポリオキシア
ルキレンポリオールとしては、少なくとも2個(好まし
くは2〜8個)の活性水素原子を有する化合物(例えば
多価アルコール、多価フェノール、アミン類、ポリカル
ボン酸、リン酸など)にアルキレンオキサイドが付加し
た構造の化合物およびそれらの混合物が挙げられる。こ
れらのうちで好ましいものは多価アルコールである。多
価アルコールとしては、2〜8価のアルコールが挙げら
れる。2価アルコールとしては、エチレングリコール、
ジエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3
−または1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジ
オール、ネオペンチルグリコールなどのアルキレングリ
コール、およびシクロヘキサンジオール、キシリレング
リコールおよび特公昭45−1474号公報記載の環状
基を有するジオールが挙げられ;3価アルコールとして
は、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロ
ールエタン、ヘキサントリオール、トリエタノールアミ
ンが挙げられ;4価アルコールとしては、ペンタエリス
リトール、メチレングリコシド、ジグリセリンが挙げら
れ;5価以上のアルコールとしては、アドニトール、ア
ラビトール、キシリトールなどのペンチトール、ソルビ
トール、マンニトール、イビトール、タリトール、ズル
シトールなどのヘキシトール;糖類例えば、グルコー
ス、マンノース、フラクトース、ソルボースなどの単糖
類、ショ糖、クレハロース、ラクトース、ラフィノース
などの少糖類;エチレングリコール、プロピレングリコ
ールなどのグリコール、グリセリン、トリメチロールプ
ロパン、ヘキサントリオールのグリコシド;トリグリセ
リン、テトラグリセリンなどのポリグリセリン;ジペン
タエリスリトール、トリペンタエリスリトールなどのポ
リペンタエリスリトール;テトラキス(ヒドロキシメチ
ル)シクロヘキサノールなどが挙げられる。
【0008】多価フェノールとしてはピロガロール、ハ
イドロキノン、フロログルシンなどの単環多価フェノー
ル;ビスフェノールA、ビスフェノールスルホンなどの
ビスフェノール類;フェノールとホルムアルデヒドの縮
合物(ノボラック)例えば米国特許第3265641号
明細書に記載のポリフェノールなどが挙げられる。アミ
ン類としては、アンモニア、脂肪族アミン、脂環式アミ
ン、複素環式アミンおよび芳香族アミンが挙げられる。
脂肪族アミンとしては、モノ−、ジ−およびトリ−エタ
ノールアミン、イソプロパノールアミン、アミンエチル
エタノールアミンなどのアルカノールアミン類;C1〜
C20のアルキルアミン類;C2〜C6のアルキレンジ
アミンたとえばエチレンジアミン、プロピレンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン;ポリアルキレンアミンた
とえばジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン
などが挙げられる。脂環式アミンとしては、イソホロン
ジアミン、シクロへキシレンジアミン、ジシクロへキシ
ルメタンジアミンなどが挙げられる。複素環式アミンと
しては、アミノエチルピペラジンおよびその他特公昭5
5−21044号公報記載のものが挙げられる。芳香族
アミンとしては、アニリン、フェニレンジアミン、ジア
ミノトルエン、キシリレンジアミン、メチレンジアニリ
ン、ジフェニルエーテルジアミンが挙げられる。
【0009】前記活性水素原子含有化合物に付加させる
アルキレンオキサイド(以下AOと略記)としては、エ
チレンオキサイド、プロピレンオキサイド(以下それぞ
れEO、POと略記)、1,2−、1,3−、1,4−
または2,3−ブチレンオキサイド、スチレンオキサイ
ド等、およびこれらの組合せが挙げられる。好ましいの
は、プロピレンオキサイドおよびエチレンオキサイドと
プロピレンオキサイドの組合せである。アルキレンオキ
サイドの付加形式は、特に限定されず、たとえばブロッ
ク付加あるいはランダム付加が挙げられ、その他下記の
付加様式が挙げられる。 PO−AOの順序で付加したもの(チップド) PO−AO−PO−AOの順序で付加したもの(バラ
ンスド) AO−PO−AOの順序で付加したもの PO−AO−POの順序で付加したもの(活性セカン
ダリー)などのようなブロック付加物 POおよびAOを混合付加したランダム付加物 特開昭57−209920号公報の順序で付加したも
の 特開昭53−13700号公報記載の順序で付加した
もの等のようなランダム−ブロック付加物
【0010】ポリエーテルポリオールとしては、ポリオ
キシアルキレンポリオールの水酸基をさらにアルコール
またはカルボン酸で一部封鎖したエーテル化物(例えば
メチルエーテル体、イソプロピルエーテル体およびフェ
ニルエーテル体など)およびエステル化物(例えば酢酸
エステル及び安息香酸エステル)も挙げられる。ポリエ
ステルポリオールとしては、縮合系ポリエステルポリオ
ール、ラクトン系ポリエステルポリオール(重合型)、
ポリカーボネートジオール等が挙げられる。
【0011】縮合系ポリエステルポリオールとしては、
2塩基酸とグリコール、トリオールとの脱水縮合反応に
よって得られるものが挙げられる。例えば、エチレンア
ジペート、ジエチレンアジペート、ブチレンアジペー
ト、トリメチロールプロパン系アジペート等が挙げられ
る。ラクトン系ポリエステルポリオールとしては、例え
ばε−カプロラクタムの開環縮合によって得られる化合
物等が挙げられる。ポリカーボネートジオールとして
は、例えばポリオールのホスゲン化、ジフェニルカーボ
ネートによるエステル交換法などによって得られる化合
物等が挙げられる。主鎖が炭素−炭素結合よりなるポリ
オールとしては、アクリルポリオール、ポリブタジエン
ポリオールが挙げられる。本発明において、ポリエーテ
ルポリオール、ポリエステルポリオール、主鎖が炭素−
炭素結合からなるポリオール、低分子ポリオール(たと
えば前記多価アルコール好ましくは常温で液状のもの)
は、これらを組合せて使用してもよい。
【0012】(A)の分子量は通常100〜10000
0、好ましくは500〜50000、さらに好ましくは
1000〜20000である。(A)として、ポリオキ
シアルキレンポリオールを選んだ場合、水酸基価が通常
5〜280、好ましくは10〜200、さらに好ましく
は20〜150のものを用いることができる。
【0013】本発明における吸水性樹脂分散体(D)
は、ポリオール(A)中に、(A)中で重合された吸水
性樹脂(B)またはその吸水ゲルが分散されてなるもの
である。(B)としては、水溶性ビニル単量体もしくは
その前駆体と架橋剤が重合されて形成されたものが挙げ
られる。水溶性ビニル単量体としては、カルボキシル基
を有するビニル単量体、スルホン酸基を有するビニル単
量体、リン酸基を有するビニル単量体、及びそれらの
塩、水酸基を有するビニル単量体、エーテル基を有する
ビニル単量体及びアンモニウム基を有するビニル単量体
が挙げられる。
【0014】カルボキシル基を有するビニル単量体とし
ては、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、ソルビン酸、
マレイン酸、イタコン酸、ケイヒ酸およびそれらの酸無
水物などが挙げられる。スルホン酸基を有するビニル単
量体としては、脂肪族もしくは芳香族ビニルスルホン酸
[ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、ビニルトルエ
ンスルホン酸、スチレンスルホン酸など];(メタ)ア
クリルスルホン酸[(メタ)アクリル酸スルホエチル、
(メタ)アクリル酸スルホプロピルなど];(メタ)ア
クリルアミドスルホン酸[2−アクリルアミド−2−メ
チルプロパンスルホン酸など]などが挙げられる。リン
酸基を有するビニル単量体としては、2−ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリロイルホスフェート、フェニル−2
−アクリロイロキシエチルホスフェートなどが挙げられ
る。
【0015】これらのビニル単量体は、前記カルボン
酸、スルホン酸、リン酸の塩として使用してもよい。こ
れらの塩としては、アルカリ金属塩(ナトリウム、カリ
ウム、リチウムなどの塩)、アルカリ土類金属塩(カル
シウム、マグネシウムなどの塩)、アンモニウム塩およ
びアミン塩(メチルアミン、トリメチルアミンなどのア
ルキルアミンの塩;トリエタノールアミン、ジエタノー
ルアミンなどのアルカノールアミンの塩など)が挙げら
れる。これらのうちで好ましいものは、アルカリ金属塩
であり、特にナトリウム塩およびカリウム塩が好まし
い。水酸基を有するビニル単量体としては、(メタ)ア
クリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロ
キシプロピルなどが挙げられる。エーテル基を有するビ
ニル単量体としては、(メタ)アクリル酸エチレングリ
コールモノメチルエーテル、(メタ)アクリル酸トリオ
キシエチレングリコールなどが挙げられる。アンモニウ
ム基を有するビニル単量体としては、N,N,N-トリメ
チル-N-(メタ)アクリロイロキシエチルアンモニウム
クロリド、N,N,N-トリエチル-N-(メタ)アクリロ
イロキシエチルアンモニウムクロリドなどが挙げられ
る。
【0016】水溶性ビニル単量体の前駆体としては、加
水分解により水溶性となるものであり、例えば(メタ)
アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メ
タ)アクリル酸2−エチルヘキシル、酢酸ビニル及び
(メタ)アクリロニトリルなどが挙げられる。これら水
溶性ビニル単量体もしくはその前駆体は上記に例示した
ものを単独で使用してもよく、二種以上併用しても良
い。好ましいものはカルボキシル基を有するビニル単量
体である。これら水溶性ビニル単量体のうち、好ましく
はカルボキシル基を有するビニル単量体、スルホン酸基
を有するビニル単量体、及びこれらの塩である。
【0017】本発明において必要により、他のビニル単
量体を使用できる。他のビニル単量体としては、スチレ
ン、α-メチルスチレン、ヒドロキシスチレン、クロル
スチレンなどの芳香族ビニル単量体;(メタ)アクリロ
ニトリルなどの不飽和ニトリル類;アルキル基の炭素数
が1〜30の(メタ)アクリル酸アルキルエステル、ヒ
ドロキシポリオキシアルキレンエーテルモノ(メタ)ア
クリレートなどの(メタ)アクリル酸エステル類;エチ
レン、プロピレンなどのオレフィン類;パーフルオロオ
クチルエチルメタクリレート、パーフルオロオクチルエ
チルアクリレートなどの含フッ素ビニル単量体;ジアミ
ノエチルメタクリレート、モルホリノエチルメタクリレ
ートなどのアミノ基含有ビニル単量体;および両末端ビ
ニル変性シリコンが挙げられる。これらのうち、共重合
性および分散安定性の点から芳香族ビニル単量体、不飽
和ニトリル類および(メタ)アクリル酸エステル類が好
ましい。
【0018】本発明において架橋剤としては、共重合性
架橋剤及びその他の架橋剤が挙げられる。共重合性架橋
剤としては、2個の重合性二重結合を有する化合物;及
び少なくとも1個の重合性二重結合を有し、且つ前記水
溶性単量体と反応性の官能基を少なくとも1個有する化
合物が挙げられる。 2個の重合性二重結合を有する化合物としては下記のも
のが挙げられる。ビス(メタ)アクリルアミド;N,
N−アルキレン(c1〜c6)ビス(メタ)アクリルア
ミド(たとえばN,N−メチレンビスアクリルアミ
ド)。 ポリオールまたはポリエポキシドと不飽和モノもしく
はポリカルボン酸とのポリエステル、たとえばエチレン
グリコール、トリメチロールプロパン、グリセリン、ポ
リオキシエチレングリコール、ポリオキシプロピレング
リコールあるいはシクロヘキセンジエポキシドと(メ
タ)アクリル酸あるいはマレイン酸から誘導されるジ−
もしくはトリ−(メタ)アクリル酸エステルおよびジも
しくはトリマレート。
【0019】カルバミルエステル:ポリイソシアネー
ト[トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソ
シアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネ
ートおよびNCO基含有プレポリマー(上記ポリイソシ
アネートと活性水素原子含有化合物との反応によって得
られる)など]とヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
トとの反応によって得られるカルバミルエステル。 ポリビニル化合物:ジビニルベンゼン、ジビニルトル
エン、ジビニルキシレン、ジビニルエーテル、ジビニル
ケトン、トリビニルベンゼンなど。 ポリオールのジ−もしくはポリ−(メタ)アリルエー
テル:ポリオール類[アルキレングリコール、グリセリ
ン、ポリアルキレングリコール、ポリアルキレンポリオ
ール、炭水化物など]のポリー(メタ)アリルエーテル
(たとえばポリエチレングリコールジアリルエーテル、
アリル化デンプンおよびアリル化セルロース)。 ポリカルボン酸のポリアリルエステル:ジアリルフタ
レート、ジアリルアジペートなど。 不飽和モノもしくはポリカルボン酸とモノ(メタ)ア
リルエーテル化ポリオールとのエステル:ポリエチレン
グリコールモノアリルエーテルの(メタ)アクリル酸エ
ステルなど。 ポリアリロキシアルカン類:テトラアリロキシエタン
など。
【0020】少なくとも1個の重合性二重結合を有し、
且つ前記水溶性単量体と反応性の官能基を少なくとも1
個有する化合物において、前記水溶性単量体中のカルボ
キシル基、スルホン酸基、リン酸基、水酸基またはアン
モニウム塩基と反応する基としては、ヒドロキシル基、
エポキシ基、3級アミン基が挙げられる。該化合物とし
ては、ヒドロキシル基含有エチレン性不飽和化合物[例
えば、N−メチロール(メタ)アクリルアミドなど];
エポキシ基含有エチレン性不飽和化合物[例えば、グリ
シジル(メタ)アクリレートなど];3級アミノ基含有
エチレン性不飽和化合物[例えば、(メタ)アクリル酸
ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸ジエチルア
ミノエチルなど]などが挙げられる。その他の架橋剤と
しては、カルシウムオキシド、二酢酸亜鉛などの多価金
属塩などが挙げられる。これら架橋剤のうち、共重合性
架橋剤が好ましく、N,N−メチレンビスアクリルアミ
ド、エチレングリコールジアクリレート、トリメチロー
ルプロパントリアクリレートおよびテトラアリロキシエ
タンが特に好ましい。
【0021】本発明において分散体(D)は、以下の方
法により得ることができる。なお、水溶性ビニル単量体
もしくはその前駆体を(1)と、他のビニル単量体を
(1’)と、架橋剤を(2)と簡略する。 (1)、(2)および必要により(1’)の水溶液ま
たは水分散液に、(A)および必要により乳化剤を混合
した液を滴下し、必要によりラジカル重合触媒を用いて
加熱するかまたは放射線、電子線、紫外線などを照射す
る。 (A)に(1)、(2)および必要により(1’)の
水溶液または水分散液を滴下し、必要によりラジカル重
合触媒および乳化剤を用いて、その後と同様に操作を
する。 (A)と水の混合物に(1)、(2)および必要によ
り(1’)の水溶液または水分散液を滴下し、必要によ
りラジカル重合触媒および乳化剤を用いて、その後と
同様に操作する。 (A)、乳化剤および水からなる分散液に、必要によ
りラジカル重合触媒を存在させて、(1)、(2)およ
び必要により(1’)を滴下し、その後と同様に操作
する。
【0022】(1)、(2)および必要により(1’)
の使用量は(A)の重量に基づいて通常2〜120%、
好ましくは10〜100%、さらに好ましくは30〜9
0%である。(1)の使用量は、(1)、(2)および
必要により(1’)の合計重量に基づいて通常50%以
上、好ましくは60〜99.9%、特に好ましくは75
〜95%である。(2)の使用量は、吸水性能の観点か
ら、(1)、(2)および必要により(1’)の合計重
量に基づいて通常0.001〜5重量%、好ましくは
0.01〜3重量%、特に好ましくは0.1〜1重量%
である。(2)の使用量が、0.001%未満でも、ま
た5%を超えても吸水性能および圧力下での水の保持性
能が不十分となる。他のビニル単量体(1’)の使用量
は、(1)、(2)および必要により(1’)の合計重
量に基づいて通常0〜20%、好ましくは0〜10%、
さらに好ましくは0〜5%である。水溶性ビニル単量体
等の重合に際し、水の存在下で行うことが好ましい。水
の使用量は、分散体(D)の重量に基づいて5〜50%
であることが必要であり、好ましくは5〜45%、さら
に好ましくは10〜30%である。水の使用量が50%
を超えても、また5%未満でも分散体(D)の製造が困
難である。
【0023】ラジカル重合触媒としては、アゾ化合物
[アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスシアノ吉草
酸、2,2’−アゾビス(2−アミノジプロパン)ジハ
イドロクロライドなど]、無機過酸化物[過酸化水素、
過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウ
ムなど]、有機過酸化物[過酸化ベンゾイル、ジ−t−
ブチルパーオキサイド、クメンパーヒドロオキサイド、
コハク酸パーオキサイド、ジ(2−エトキシエチル)パ
ーオキシジカ−ボネートなど];レドックス触媒[アル
カリ金属の亜硫酸塩もしくは重亜硫酸塩、亜硫酸アンモ
ニウム、重亜硫酸アンモニウム、アスコルビン酸などの
還元剤とアルカリ金属の過硫酸塩、過硫酸アンモニウ
ム、過酸化物などの酸化剤の組合せよりなるもの];並
びにこれらの2種以上の併用があげられる。該触媒の使
用量は、(1)、(2)および必要により(1’)の合
計重量に基づいて通常0.0005〜5%で、好ましく
0.001〜2%である。
【0024】乳化剤としては、非イオン性界面活性剤
[ラウリルアルコールエチレンオキサイド付加物、ラウ
リン酸エチレンオキサイド付加物、ソルビタンラウリン
酸モノエステル、ステアリルアミンエチレンオキサイド
付加物、ノニルフェノールエチレンオキサイド付加物な
ど];アニオン性界面活性剤[ラウリルアルコール硫酸
エステル、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、エ
アロゾルOT、ジチオリン酸エステル塩など];カチオ
ン性界面活性剤[ラウリルアミン酢酸塩、トリエタノー
ルアミンモノステアレートギ酸塩など];並びにこれら
の2種以上の併用があげられる。好ましくは非イオン性
界面活性剤である。乳化剤の使用量は、分散体に対して
通常0〜20重量%、好ましくは0.1〜10重量%で
ある。
【0025】本発明において、(U)中の(B)の含量
は、(B)の分散性の観点から、通常1〜70重量%、
好ましくは5〜65重量%、特に好ましくは20〜60
重量%である。(B)の含量が1%以上70%以下であ
ると、(B)が凝集しにくく分散性が良好である。フロ
アーマット用吸水材としての使用目的に合わせて上記範
囲内において(B)の含量を調節する。(B)の含量を
調節する方法としては、分散体を合成する際に目的にす
る含量になるようにする、ウレタン樹脂にする際に含量
を調節する、例えば発泡倍率をコントロールする等の方
法が挙げられる。
【0026】本発明において(U)は、(D)を、必要
により水を除去して、有機ポリイソシアネート(P)
と、必要によりウレタン化促進触媒、架橋剤、発泡剤お
よび整泡剤などの存在下で、反応させることによって得
られる。この製造には、ワンショット法、セミプレポリ
マー法、プレポリマー法等の公知の方法により行うこと
ができる。また、低圧あるいは高圧の成型装置を用い
て、閉鎖モールドあるいは開放モールド内で反応させる
ことによって発泡あるいは非発泡の吸水性ポリウレタン
成型品を製造することができる。
【0027】有機ポリイソシアネートとしては、従来か
らポリウレタン製造に使用されているものが使用でき
る。このようなポリイソシアネートとしては、炭素数
(NCO基中の炭素を除く)6〜20の芳香族ポリイソ
シアネート(たとえば2,4−および/または2,6−
トリレンジイソシアネート(TDI)、粗製TDI、
2,4’−および/または 4,4’−ジフェニルメタ
ンジイソシアネート(MDI)、粗製MDI[粗製ジア
ミノフェニルメタン{ホルムアルデヒドと芳香族アミン
(アニリン)またはその混合物との縮合物生成物:ジア
ミノジフェニルメタンと少量(たとえば5〜20重量
%)の3官能以上のポリアミンとの混合物}のホスゲン
化物:ポリアリルポリイソシアネート(PAPI)な
ど];炭素数2〜18の脂肪族ポリイソシアネート(た
とえばヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソ
シアネートなど);炭素数4〜15の脂環式ポリイソシ
アネート(たとえばイソホロンジイソシアネート、ジシ
クロヘキシルメタンジイソシアネート);炭素数8〜1
5の芳香脂肪族ポリイソシアネート(たとえばキシリレ
ンジイソシアネートなど);およびこれらのポリイソシ
アネートの変性物(ウレタン基、カルボジイミド基、ア
ロファネート基、ウレア基、ビューレット基、ウレトジ
オン基、ウレトンイミン基、イソシアヌレート基、オキ
サゾリドン基含有変性物など);および特開昭61−7
6517号公報記載の上記以外のポリイソシアネート;
およびこれらの2種以上の混合物が挙げられる。これら
のうちで好ましいものは、商業的に容易に入手できるポ
リイソシアネート、たとえば2,4−および2,6−T
DI、およびこれらの異性体の混合物、粗製TDI、
4,4’−および2,4’−MDI、およびこれらの異
性体の混合物、粗製MDIとも称せられるPAPI、お
よびこれらポリイソシアネート類より誘導されるウレタ
ン基、カルボジイミド基、アロファネート基、ウレア
基、ビューレット基、イソシアヌレート基を含有する変
性ポリイソシアネート類である。
【0028】本発明において、ポリウレタン製造に際し
てのイソシアネート指数[NCO/活性水素原子含有基
の当量比×100]は、通常80〜140、好ましくは
85〜120、とくに好ましくは95〜115である。
またイソシアネート指数を上記範囲より大幅に高くして
(たとえば300〜1000またはそれ以上)ポリウレ
タン中にポリイソシアヌレートを導入することもでき
る。ウレタン化促進触媒としては、ポリウレタン反応に
通常使用される触媒[たとえばアミン系触媒(トリエチ
レンアミン、N−エチルモルホリンなどの3級アミ
ン)、錫系触媒(オクチル酸第1スズ、ジブチルチンジ
ラウレートなど)、その他の金属触媒(オクチル酸鉛な
ど)]を使用することができる。該触媒の使用量は、本
発明の分散体と有機ポリイソシアネートの合計重量に基
づいて、約0.001〜約5%である。
【0029】発泡剤としては、塩化メチレン、モノフル
オロトリクロロメタン、水などを使用することができ
る。整泡剤としては、シリコーン界面活性剤(ポリシロ
キサン−ポリオキシアルキレン共重合体)が挙げられ
る。その他本発明において使用できる添加剤としては、
難燃剤、反応遅延剤、着色剤、内部離型剤、老化防止
剤、抗酸化剤、可塑剤、殺菌剤、カーボンブラックおよ
びその他の充填剤等公知の添加剤が挙げられる。
【0030】本発明において(U)の形態は特に限定さ
れず、板状、針状、繊維状、チップ状等が例示される。
また他の支持体(たとえば合成および/または天然繊
維、不織布、紙、合成樹脂等)に含浸、コーティング等
したものでもよい。(U)中に分散された(B)の平均
粒子径は、吸水、吸放湿速度の観点から、通常0.01
〜100μm、好ましくは0.05〜10μm、特に好
ましくは0.1〜5μmである。
【0031】本発明のフロアーマット用バッキング剤は
(B)またはその含水ゲルが分散された(U)からなる
が、従来バッキング剤(例えばポリアクリル酸エステ
ル、ポリアクリル酸エステルとポリブタジエンとの混合
物等)を併用して用いることもできる。上記のようにし
て製造された(U)は、例えば板状であるなら、表皮
材と基材の間に積層し、必要に応じて接着する;表皮
材の裏面に、(U)を含浸および/またはコーティング
後、(U)が付着した表皮材と基材を積層する;
(U)が含浸・コーティングされた支持体を表皮材と基
材との間に介在させる;ウレタンフォーム化した
(U)を、そのまま基材として用いる等してフロアーマ
ットに仕上げられる。さらに上記フロアーマット製造例
のおよびにおいて、予め形成された(U)を、必要
により溶剤等で希釈して含浸およびまたはコーティン
グ、必要により乾燥させてもよいし、(D)とイソシア
ネートおよび必要により溶剤や他の添加剤を混合した溶
液を含浸およびまたはコーティング後、必要により加熱
等を行ってバッキング材を形成させてもよい。表皮材、
基材等の材質および種類、フロアーマットの製造方法に
ついては特に限定されず、従来のフロアーマットに用い
られている公知のものが使用できる。
【0032】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。以下特に
定めない限り、実施例中の部は重量部である。また合成
例1〜3、実施例1〜3および比較例1〜3に使用した
原料の組成は次の通りである。 アミン触媒:トリエチレンジアミン 錫触媒:スタナスオクタノエート 錫触媒:ジブチルチンジラウレート イソシアネート:トリレンジイソシアネート(TDI
−80) イソシアネート:HDIトリマー 整泡剤:シリコーン系整泡剤(信越化学工業(株)製、
「X−20−1353」) 吸水性樹脂:架橋ポリアクリル酸ナトリウム系吸水性樹
脂(三洋化成工業(株)製「サンウエット PA−20
0」)
【0033】[体積基準粒子径測定法]吸水性樹脂分散
液を、レーザー光の透過率が70〜90%となるように
該吸水性樹脂分散液に用いたポリオキシアルキレン化合
物で希釈し、粒度分布測定装置(レーザー回折/散乱式
粒度分布測定装置LA−700;堀場製作所製)にて粒
子径を測定した。 [吸放湿性試験]得られたフロアーマット用バッキング
材および比較のフロアーマット用バッキング材を、湿度
90%(25℃)の恒温恒湿機中に静置し、吸湿量の時
間変化を測定した。その後湿度40%(25℃)の恒温
恒湿機中に静置し、放湿量を測定した。吸湿量および放
湿量は、フロアーマット用バッキング材100gあたり
に吸湿、放湿した水の量(g)で示す。 [吸水性試験]後述の実施例および比較例で得られたフ
ロアーマットの上に、200mlの水をこぼし、完全に
吸収する間での時間を測定した。
【0034】合成例1 温度調節器、バキューム撹拌翼、窒素流入および流出口
を備えた2lの四口フラスコ中で、40℃以下にて25
%水酸化ナトリウム水溶液350部、アクリル酸200
部を攪拌混合後、メチレンビスアクリルアミド0.02
部をさらに加え攪拌混合し均一溶液()にした。また
500mlのエルレンマイヤーフラスコ中でポリオール
(A):グリセリンにプロピレンオキサイド(PO)を
付加し次いでエチレンオキサイド(EO)を付加した水
酸基価34のポリエーテルポリオール(EO含量20
%)400部、高級アルコールにエチレンオキサイド
(EO)を14モル付加させたノニオン系乳化剤4部を
混合攪拌し均一溶液()にした。ついで溶液()を
40℃以下で窒素液中吹き込み下で攪拌しながら、溶液
()を1時間かけて連続投入しW/O型エマルション
を作成した。さらにあらかじめトルエン0.1部に2,
2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)
0.02部を溶解させた溶液を加え、撹拌下50℃に加
熱して吸水性樹脂分散体(D1)を合成した。
【0035】合成例2 合成例1においてポリオール(A)を下記ポリオール
(B)に代え、かつ量を以下のように代える以外は合成
例1と同様にして吸水性樹脂分散体(D2)を合成した ポリオール(B):グリセリンにPOを付加し次いでE
Oを付加した水酸基価50のポリエーテルポリオール
(EO含量70%)=600部
【0036】合成例3 合成例1においてビニル単量体を2−アクリルアミド−
2−メチルプロパンスルホン酸とする以外は実施例1と
同様にして吸水性樹脂分散体(D3)を合成した。合成
例1〜3で得られた分散体(D1)〜(D3)の粒子径
および粘度を表1に示す。表1中の粒子径の値は、体積
基準粒度分布の累積分布50%に相当する粒子径を示
す。
【0037】
【表1】
【0038】実施例1 合成例1で得られた分散体(D1)100部、錫触媒
0.1部、イソシアネート3.8部およびトルエン1
00部を混合後、110℃で15分硬化、乾燥させてフ
ロアーマット用バッキング材BA1を作成した。得られ
たフロアーマット用バッキング材BA1の吸放湿性評価
結果を表2に示す。 実施例2 合成例2で得られた分散体(D2)100部、錫触媒
0.1部、イソシアネート3.6部およびトルエン6
0部を混合後、110℃で15分硬化、乾燥させてフロ
アーマット用バッキング材BA2を作成した。得られた
フロアーマット用バッキング材BA2の吸放湿性評価結
果を表2に示す。 実施例3 合成例3で得られた分散体(D3)100部、水1部、
アミン触媒0.3部および整泡剤1部を混合し、その後
約25℃に調整した。次いで錫触媒0.1部を加え、
10秒間混合した。得られた混合物に25℃の、イソシ
アネート6部を加え、7秒間混合してフロアーマット
用バッキング材BA3を作成した。得られたフロアーマ
ット用バッキング材BA3の吸放湿性評価結果を表2に
示す。
【0039】比較例1 これは、吸水性樹脂がポリオール(A)中で重合されて
いない点で本発明と異なる例である。合成例1で用いた
ポリオール(A)60部に、吸水性樹脂40部、錫触媒
0.1部、イソシアネート3.6部およびトルエン
60部を混合後、110℃で15分硬化、乾燥させて比
較のフロアーマット用バッキング材BA4を作成した。
得られた比較のフロアーマット用バッキング材BA4の
吸放湿性評価結果を表2に示す。 比較例2 アクリル酸エステル系バッキング剤を、そのまま使用し
て比較のフロアーマット用バッキング材BA5を作成し
た。得られた比較のフロアーマット用バッキング材BA
5の吸放湿性評価結果を表2に示す。 比較例3 これも、吸水性樹脂がポリオール(A)中で重合されて
いない点で本発明と異なる例である。合成例1で用いた
ポリオール(A)60部に、吸水性樹脂40部、水1
部、アミン触媒0.3部および整泡剤1部を混合し、次
いで得られた混合物を25℃に調整した。次いで錫触媒
0.1部を加え、10秒間混合した。得られた混合物
に25℃の、イソシアネート6部を加え、7秒間混合し
て比較のフロアーマット用バッキング材BA6を作成し
た。得られた比較のフロアーマット用バッキング材BA
6の吸放湿性評価結果を表2に示す。
【0040】
【表2】
【0041】実施例4 合成例1で得られた分散体(D1)100部、錫触媒
0.1部、イソシアネート3.8部およびトルエン1
00部を混合後、表皮材として使用されるウールモケッ
ト裏面に、乾燥後の樹脂目付が120g/m2となるよ
うコーティング後、110℃で15分硬化、乾燥させて
蒸れ防止ウールモケット表皮材を作成した。得られた表
皮材をフロアーマットの形に縫製し、基材として使用さ
れるウレタンフォームと一体成形し、モデルフロアーマ
ットF1を得た。得られたモデルフロアーマットF1吸
水性試験の結果を表3に示す。
【0042】実施例5 合成例2で得られた分散体(D2)100部、錫触媒
0.1部、イソシアネート3.8部およびトルエン1
00部を混合後、ポリエステル不織布(旭化成工業
(株)製 AK−65)に、乾燥後の樹脂目付が120
g/m2となるよう含浸後、110℃で15分硬化、乾
燥させて蒸れ防止シートを作成した。得られシートを表
皮材として使用されるウールモケットと、基材として使
用されるウレタンフォームの間に敷設後一体成形し、モ
デルフロアーマットF2を得た。得られたモデルフロア
ーマットF2の吸水性試験の結果を表3に示す。
【0043】実施例6 基材として実施例3で得られたフロアーマット用バッキ
ング剤BA3をそのまま用い、表皮材として使用される
ウールモケットと一体成形し、モデルフロアーマットF
3を得た。得られたモデルフロアーマットF3の吸水性
試験の結果を表3に示す。
【0044】比較例4 実施例4の分散体(D1)を、合成例1で用いたポリオ
ール(A)60部と、吸水性樹脂40部、に変える以外
は実施例4と同様にして比較のモデルフロアーマットF
4を作成した。得られた比較のモデルフロアーマットF
4の吸水性試験結果を表3に示す。 比較例5 実施例5の分散体(D2)を、合成例2で用いたポリオ
ール(B)60部と、吸水性樹脂40部、に変える以外
は実施例5と同様にして比較のモデルフロアーマットF
5を作成した。得られた比較のモデルフロアーマットF
5の吸水性試験の結果を表3に示す。 比較例6 基材として比較例3で得られたフロアーマット用バッキ
ング材BA6を用いる以外は、実施例6と同様にして比
較のモデルフロアーマットF6を作成した。得られた比
較のモデルフロアーマットF6の吸水性試験の結果を表
3に示す。 比較例7 表皮材として使用されるウールモケットの裏面に、ポリ
アクリル酸エステル系バッキング剤を乾燥後の樹脂目付
100g/m2となるようコーティング後、110℃で
15分硬化、乾燥させて比較の蒸れ防止ウールモケット
表皮材を作成した。得られた表皮材をフロアーマットの
形に縫製し、基材として使用されるウレタンフォームと
一体成形し、比較のモデルフロアーマットF7を得た。
得られた比較のモデルフロアーマットF7の吸水性試験
の結果を表3に示す。
【0045】
【表3】
【0046】
【発明の効果】本発明のフロアーマット用バッキング材
は、吸水性樹脂が微粒子として均一に分散されており、
優れた吸放湿速度、吸水性を有する。上記のような効果
を奏することから、本発明により得られるフロアーマッ
ト用バッキング材は、多湿な環境によって引き起こされ
る様々なフロアーマットの濡れからくる不快感を防止で
きる効果を奏する。これらの効果を奏することから、本
発明によるフロアーマット用バッキング材を使用したフ
ロアーマットは、車両、船舶、航空機等のフロアーマッ
トに有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 9/14 CFF C08J 9/14 CFF 4J034 C08L 75/04 C08L 75/04 4J040 C09J 175/04 C09J 175/04 //(C08G 18/40 101:00) C08L 75:04 (72)発明者 寺村 隆 京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋 化成工業株式会社内 (72)発明者 土屋 稔 京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋 化成工業株式会社内 (72)発明者 山田 嘉夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車工業株式会社内 (72)発明者 都築 佳彦 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車工業株式会社内 Fターム(参考) 3B088 FA03 FB04 FC01 3B120 AB01 AB15 BA03 BA48 DB02 EA10 EB03 4F074 AA80D AA80N BA34 BA45 BA54 BB28 BC01 DA35 DA45 DA58 4F100 AH06H AK01A AK21A AK24 AK24A AK41 AK51A AK54 AL05A AT00B AT00C BA03 BA07 BA10B BA10C CA01 CA02 CA30 DE01A DG15 EH46 EH462 EJ82 EJ822 GB31 GB71 JD15 JD15A YY00A 4J002 BG01X BG12X BH02X BQ00X CK03W CK04W CK05W GN00 4J034 BA03 DC50 DE02 DP18 DQ02 DQ04 DQ05 DQ09 DQ14 DQ15 HA07 HC03 HC12 HC35 HC52 HC64 KA01 NA02 NA03 QB04 QC01 RA03 RA12 SA01 4J040 DE022 DF012 DF042 DF052 DF092 DG002 DJ012 DJ022 EF111 EF131 EF181 EF251 EK112 HA126 HB05 JA03 JA10 KA03 KA09 KA14 KA37 KA38 NA05 PA22

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記吸水性樹脂分散体(D)とポリイソ
    シアネート化合物(P)とを反応させてなるウレタン樹
    脂(U)からなり、(U)中に吸水性樹脂(B)又はそ
    の含水ゲルが分散されてなるフロアーマット用バッキン
    グ材。 吸水性樹脂分散体(D):ポリオール(A)中に、
    (A)中で重合形成された吸水性樹脂(B)もしくはそ
    の吸水ゲルが分散されてなる吸水性樹脂分散体。
  2. 【請求項2】 吸水性樹脂(B)が、(A)中で、水溶
    性ビニル単量体若しくはその前駆体と架橋剤が重合して
    形成されたものである請求項1記載のフロアーマット用
    バッキング材。
  3. 【請求項3】 吸水性樹脂(B)が、(A)中で、水の
    存在下、カルボキシル基又はスルホン酸基を有する一種
    以上のビニル単量体、共重合性架橋剤及び必要により他
    のビニル単量体が重合して形成されたものである請求項
    1記載のフロアーマット用バッキング材。
  4. 【請求項4】 ポリオール(A)が、ポリエーテルポリ
    オール、ポリエステルポリオール、ポリブタジエンポリ
    オール及びアクリルポリオールの群から選ばれる少なく
    とも1種である請求項1〜3のいずれか記載のフロアー
    マット用バッキング材。
  5. 【請求項5】 (U)中の(B)の含量が1〜70重量
    %である請求項1〜4のいずれか記載のフロアーマット
    用バッキング材。
  6. 【請求項6】 (U)中に分散された(B)又はその吸
    水ゲルの平均粒子径が0.01〜100μmである請求
    項1〜5のいずれか記載のフロアーマット用バッキング
    材。
  7. 【請求項7】 共重合性架橋剤の使用量が、カルボキシ
    ル基又はスルホン酸基を有する一種以上のビニル単量
    体、共重合性架橋剤及び必要により他のビニル単量体の
    合計重量に基づいて、0.001〜5重量%である請求
    項3〜6のいずれか記載のフロアーマット用バッキング
    材。
  8. 【請求項8】 吸水性樹脂分散体(D)中のポリオール
    (A)とポリイソシアネート化合物(P)との反応を、
    発泡剤及び必要により触媒、整泡剤、その他の添加剤類
    の存在下で反応させる請求項1〜7のいずれか記載のフ
    ロアーマット用バッキング材。
  9. 【請求項9】 表皮材と基材からなるフロアーマットに
    おいて、下記吸水性樹脂分散体(D)とポリイソシアネ
    ート化合物(P)とを反応させてなるウレタン樹脂
    (U)からなり、(U)中に吸水性樹脂(B)又はその
    含水ゲルが分散されてなるフロアーマット用バッキング
    材を、表皮材と基材の間に介在させてなるフロアーマッ
    ト。 吸水性樹脂分散体(D):ポリオール(A)中に、
    (A)中で重合形成された吸水性樹脂(B)もしくはそ
    の吸水ゲルが分散されてなる吸水性樹脂分散体。
  10. 【請求項10】 吸水性樹脂(B)が、(A)中で、水
    の存在下、カルボキシル基又はスルホン酸基を有する一
    種以上のビニル単量体、共重合性架橋剤及び必要により
    他のビニル単量体が重合して形成されたものであり、共
    重合性架橋剤の量がカルボキシル基又はスルホン酸基を
    有する一種以上のビニル単量体、共重合性架橋剤及び必
    要により他のビニル単量体の合計重量に基づいて0.0
    01〜5重量%である請求項9記載のフロアーマット。
  11. 【請求項11】 吸水性樹脂分散体(D)中のポリオー
    ル(A)とポリイソシアネート化合物(P)との反応
    を、発泡剤及び必要により触媒、整泡剤、その他の添加
    剤類の存在下で反応させる請求項9又は10記載のフロ
    アーマット。
  12. 【請求項12】 該フロアーマット用バッキング材が表
    皮材の裏面に層を形成してなる請求項9〜11のいずれ
    か記載のフロアーマット。
  13. 【請求項13】 該フロアーマット用バッキング材を塗
    布及び/又は含浸させてなる支持体を、表皮材と基材と
    の間に介在させてなる請求項9〜11のいずれか記載の
    フロアーマット。
  14. 【請求項14】 表皮材と基材からなるフロアーマット
    において、下記吸水性樹脂分散体(D)とポリイソシア
    ネート化合物(P)とを反応させてなるウレタン樹脂
    (U)からなり、(U)中に吸水性樹脂(B)又はその
    含水ゲルが分散されてなるフロアーマット用バッキング
    材を基材として使用してなるフロアーマット。 吸水性樹脂分散体(D):ポリオール(A)中に、
    (A)中で重合形成された吸水性樹脂(B)もしくはそ
    の吸水ゲルが分散されてなる吸水性樹脂分散体。
  15. 【請求項15】 フロアーマットが車両、船舶または航
    空機用のフロアーマットである請求項9〜14のいずれ
    か記載のフロアーマット。
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