JP4545221B1 - 抄紙方法 - Google Patents
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Abstract
抄紙用フェルトを抄紙機に用いた抄紙方法において、加圧や水圧を湿紙に伝える作用の乏しいフェルト中の空間体積を、使用開始から初期馴染みに適切な空間量とすることで馴染み期間を短くし、汚れ蓄積や過度のコンパクト化による早期の通水性低下や圧縮性の持続不足による搾水不良がなく、蛇行などによる湿紙搬送不良のない、基本的機能をバランス良く具備した抄紙用フェルトを抄紙機に用いた抄紙方法を提供すること。
【解決手段】
基材5と、少なくとも湿紙載置側層を具えたバット層6、7により構成される抄紙用フェルトにおいて、吸水性樹脂8をフェルト中に含有させたことを特徴とする抄紙方法。基材5は、無端状のもの、あるいは有端状のフェルトを抄紙機上で連結し無端状にしたものどちらにも適用できる。
吸水性樹脂は、フェルト中、表バット層6中に留まっても(図2)、基材あるいは裏バット層7にまで含有してもよい(図3)。
【選択図】 図2
Description
さらに詳しくは、抄紙機で安定生産が可能な最高速度到達までの初期馴染み期間を含めて湿紙の搾水性を向上することができる抄紙用フェルトを抄紙機に用いた抄紙方法に関する。
また、より空間を減らすために製品加工時の加圧力を上げると、フェルトを構成する繊維同士がぶつかり、交絡点に圧痕が残って強力低下がおきるため、脱毛などの心配があった。
本発明は、上記課題を解決するために、基材と、少なくとも湿紙積置側バット層により構成される抄紙用フェルトを抄紙機に用いた抄紙方法において、吸水性樹脂をフェルト中に含有させたことを特徴とする。
具体的には、以下の技術を基礎とする。
[a]1,4−テトラメチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、1,12−ドデカメチレンジイソシアネート、1−イソシアネート−3−イソシアネートメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン(イソホロンジイソシアネート)、ビス−(4−イソシアネートシクロヘキシル)メタン(水添MDI)、4,4’−メチレンビス(フェニルイソシアネート)、トリレン−ジイソシアネート、キシリレン−ジイソシアネート、テトラメチルキシリレン−ジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、p−フェニレン−ジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネート、2−および4−イソシアネートシクロヘキシル−2’−イソシアネートシクロヘキシルメタン、ビス−(イソシアネートメチル)−シクロヘキサンおよびビス−(4−イソシアネート−3−メチルシクロヘキシル)メタンより選ばれた、1種または2種以上のポリイソシアネート化合物
[b]ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、ポリペンチレングリコール、ポリへキシレングリコール、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオールおよびペンタエリスリトールより選ばれた1種または2種以上のポリエーテルポリオール、および/またはシュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、リシノレイン酸およびε−カプロラクトンより選ばれた1種または2種以上の化合物とエチレングリコール、プロパンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、3−メチル−1,5−プロパンジオール、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオールおよびペンタエリスリトールより選ばれた1種または2種以上の化合物から成るポリエステルポリオール、および/またはC6−ホモ−カーボネートジオール、C5/C6共重合ポリカーボネートジオールおよびC4/C6共重合ポリカーボネートジオールより選ばれた1種または2種以上のポリカーボネートポリオール、および/またはアクリルポリオールより選ばれた1種または2種以上のポリオール化合物。
[化合物]:側鎖および/または末端に水素、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、ヒドロキシル基、ポリエーテル基、ポリグリセロール基、アミノ基、エポキシ基、カルボキシル基、アミド基、メタクリレート基、メルカプト基およびN−アルキルピロリドン基より選ばれた官能基を1種または2種以上持つ鎖状または環状シリコーン化合物;デンプンにアクリロニトリル、アクリル酸、アクリルアミド、メタクリル酸メチル、酢酸ビニル、ビニルスルホン酸、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、モノクロム酢酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、エピクロルヒドリンおよびスチレンスルホン酸より選ばれた1種または2種以上の化合物を付加反応させた構造を持つ化合物;デンプンを自己架橋させた構造を持つ化合物;カルボキシメチルセルロースにアクリロニトリル、モノクロム酢酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、エピクロルヒドリンおよびスチレンスルホン酸より選ばれた1種または2種以上の化合物を付加反応させた構造を持つ化合物;カルボキシメチルセルロースを自己架橋させた構造を持つ化合物;ヒアルロン酸および/またはアガロースをホウ素および/またはアルミニウムイオンにより架橋させた構造を持つ化合物;ヒアルロン酸および/またはアガロースを自己架橋させた構造を持つ化合物;ポリビニルアルコールにアクリル酸およびポリアクリル酸ナトリウムより選ばれた化合物をグラフト重合させた構造を持つ化合物;ポリビニルアルコールを自己架橋させた構造を持つ化合物;アクリル酸、アクリル酸ナトリウム、メタクリル酸メチル、アクリロニトリル、ビニルアルコール、イソプロピルアクリルアミド、メチレンビスアクリルアミドより選ばれた1種または2種以上の化合物を共重合させた構造を持つアクリル共重合体化合物;ポリウレタンにアクリル酸およびアクリル酸ナトリウムより選ばれた化合物をグラフト重合させた構造をもつ化合物;メタクリル酸およびイソプロピルアクリルアミドより選ばれた化合物を共重合させた構造を持つメチレンビスアクリルアミド共重合体化合物;エチレングリコールジメタクリレートおよび2,3−ジヒドロキシプロピルメタクリレートより選ばれた化合物を共重合させた構造を持つヒドロキシメタアクリレート共重合体化合物;ヒドロキシメタアクリレート共重合体化合物を自己架橋させた構造を持つ化合物およびイソプロピルアクリルアミドおよびジメチルアクリルアミドより選ばれた化合物をヘクトライトで調整したナノコンポジット型ヒドロゲルより選ばれた1種または2種以上の化合物。
図2に例示した抄紙用フェルトは、基材5と表バット層6(湿紙載置側バット層)、基材5のプレスロール側に配置された裏バット層7(プレスロール側バット層)を備え、図2は吸水性樹脂が湿紙載置側バット層6中に留まり、図3はプレスロール側バット層7まで達した状態を示している。
基材の経糸及び緯糸とバット繊維の材質としては、ポリエステル( ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等) 、ポリアミド( ナイロン6 、ナイロン66 、ナイロン610 、ナイロン612等) 、ポリフェニレンサルファイド、ポリフッ化ビニリデン、ポリプロピレン、アラミド、ポリエーテルエステルケトン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、綿、ウール、金属等が挙げられる。
吸水性樹脂は、吸水倍率が1.05〜10倍のもので、天然高分子類に属するもの、合成高分子類に属するものが1種または2種以上使用できる。
アクリルアミド共重合体(共重合物モノマーとして、アクリル酸ナトリウム、アクリル酸、ビニルアルコール、イソプロピルアクリルアミド、メチレンビスアクリルアミドなど)アクリル酸共重合体(共重合物モノマーとして、アクリル酸ナトリウム、アクリロニトリルなど)メチレンビスアクリルアミド共重合体(共重合物モノマーとして、メタクリル酸、イソプロピルアクリルアミドなど)メチレンビスアクリルアミド共重合体(共重合物モノマーとして、メタクリル酸、イソプロピルアクリルアミドなど)または、電離線照射による架橋ポリアクリル酸ナトリウム。
その他、アクリルアミド誘導体(NIPA、DMAA)モノマーを無機成分(ヘクトライト)で調製したNCゲルも使用出来る。
この中でも、エチレンオキサイド(EO)とプロピレンオキサイド(PO)を付加重合させた親水性ポリオールにポリイソシアネートを反応させたものが好ましい。
中でも、オキシエチレン基の含有量がポリオキシアルキレン中の重量の40〜100%を占めるポリエーテルポリオールと、オキシエチレン基の含有量がポリオキシアルキレン中の重量の0.1〜30%であり、且つ分子量が1000以下のポリエーテルポリオールを反応させたものが好ましい。
抄紙用フェルトのバット層に含有される吸水性樹脂の形状は粒子状であっても分散したフィルム状であっても特に限定されるものではない。ただし、吸水後にシート状のごとく連続したフィルム層を形成するようなものは、通水性を阻害し好ましくない。
吸水倍率は、次の方法により測定する。
(1)試料(吸水性樹脂)を105℃で1時間乾燥したときの重量を0.01g単位まで測定し、これをM1と定義する。
(2)試料を不織布製バッグに適当量(例えば100g)を入れ、20℃±2℃の充分な量の純水からなる浸漬液の中に不織布製バッグごと完全に浸漬させる。
(3)浸漬時間1時間毎に試料の入った不織布製バッグを浸漬液より取り出し、回転型脱水機(熊谷理機工業製シートフォーマー:商品名)に入れる。
(4)シートフォーマーの回転速度を所定速度1500m/分になるように設定し、設定速度に到達(12秒後)したら所定の時間(5分間)、脱水を行う。
(5)5分間脱水を継続した後、ブレーキをかけて遠心脱水を停止させる。脱水後の不織布製バッグと試料の合計重量を0.01g単位まで測定する。
(6)以後、上記(3)から(5)を繰り返し、重量増加のなくなった時点の試料と不織布製バッグの合計重量をM2と定義する。
(7)前もって測定しておいた、純水に浸漬後の上記(3)から(5)によって測定された不織布製バッグの重量をS1と定義し、式:吸水倍率=(M2−S1)÷M1により得られた値を吸水倍率とする。
上記吸水倍率は1.05〜10倍が好ましい。
具体的には、湿紙載置側バット層6のみ、湿紙載置側バット層6からプレスロール側バット層7まで、湿紙載置側バット層6から基材5まで、ならびに、プレスロール側バット層7から基材5までの組み合わせがある。
そのため、抄紙機の操業条件、湿紙の脱水量を鑑みて、吸水した樹脂のフェルトからの脱落速度をコントロールするとよい。
実施例1〜6、比較例1〜2
本実施例及び比較例において使用した抄紙用フェルトの基本構成は次のとおりである。
基材(ナイロンモノフィラメントの撚糸、平織):坪量750g/m2
バット繊維(17デシテックスのナイロン6ステープルファイバー)
基材の湿紙載置側:坪量500g/m2
基材のプレスロール側:坪量250g/m2
基材に裏面側のバット繊維と表面側のバット繊維とを積層し、ニードリングにより絡合一体化してフェルトを形成(比較例1)した後、表1に示す吸水性樹脂組成物をフェルトの表面バット側から塗布し、105℃で60分間乾燥したのち、140℃で30分間キュア(加熱硬化)した。
なお、フィラーの使用量は、吸水性樹脂100重量部に対し、8重量部の割合で用いた。得られた抄紙用フェルトの吸水倍率およびキュア後の乾燥状態での吸水性樹脂のフェルト付着量を表1に示す。乾燥吸水性樹脂のフェルト付着量(%)は、吸水性樹脂をフェルトに含有させる前の、フェルト素材100重量部に対する吸水性樹脂付着重量(乾燥重量)の割合を示す。
搾水試験条件:加圧100kN/m、抄速1000m/分
プレス前湿紙含水率;70%
プレス前湿紙含水率=(プレス前湿紙重量−乾燥紙重量)÷プレス前湿紙重量×100
プレス後湿紙含水率=(プレス後湿紙重量−乾燥紙重量)÷プレス後湿紙重量×100
プレス後湿紙含水率が低いほど搾水性の良い抄紙用フェルトであり、製紙業界においてはプレス後の湿紙含水率の差が1%であっても、プレス後の紙の乾燥工程における熱エネルギー量に多大な影響を及ぼすものである。
プレス前フェルト厚み;T0
プレス下フェルト厚み;T1(100kN/m)
プレス後フェルト厚み;T2
圧縮率(%)=(T0−T1)÷T0×100
厚み保持率(%)=(T2÷T0)×100
濾水値;加圧20MPa。120mmφのフェルトサンプルの片面側に金属板を配置し、金属板のない側から水圧3MPaで5リットルの水が通水するのに要する時間。
この時間が短いほど通水性が良好である。
濾水持続率(%)=走行テスト前濾水値÷走行テスト後濾水値×100
その結果を表2に示す。
実施例1〜6の抄紙用フェルトにおいては、含有する吸水性樹脂の膨潤により搾水性、弾性持続性が向上していることが分かる。
また、実施例1〜6の抄紙用フェルトは、濾水持続率が高い値を示しているが、これは吸水性樹脂により、新品時の過剰な空間を閉塞し、使用に伴い徐々に樹脂が脱落していくことにより、初期から使用末期に至るまで適正な通水性を発揮するためである。
・PUフェルト;実施例2のフェルトを使用
・1Pフェルト;実施例1のフェルトを使用
・3Pフェルト;実施例3のフェルトを使用
・4Pフェルト;実施例4のフェルトを使用
10a … 経糸(MD糸)
10b … 緯糸(CMD糸)
6 … 表バット層
7 … 裏バット層
8 … 吸水性樹脂層
Claims (14)
- 基材の片面または両面にバット層を設けた抄紙用フェルトを抄紙機に用いた抄紙方法であって、前記フェルトのバット層内部に吸水倍率が1.05〜10倍である吸水性樹脂を含有させた抄紙用フェルトを抄紙機に用いたことを特徴とする抄紙方法。
- 上記吸水性樹脂が、次の[a]成分の化合物より選ばれるポリイソシアネート化合物と[b]成分の化合物より選ばれるポリオール化合物とを反応させて得られるウレタン構造を有する吸水性樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の抄紙方法。
[a]1,4−テトラメチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、1,12−ドデカメチレンジイソシアネート、1−イソシアネート−3−イソシアネートメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン(イソホロンジイソシアネート)、ビス−(4−イソシアネートシクロヘキシル)メタン(水添MDI)、4,4’−メチレンビス(フェニルイソシアネート)、トリレン−ジイソシアネート、キシリレン−ジイソシアネート、テトラメチルキシリレン−ジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、p−フェニレン−ジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネート、2−および4−イソシアネートシクロヘキシル−2’−イソシアネートシクロヘキシルメタン、ビス−(イソシアネートメチル)−シクロヘキサンおよびビス−(4−イソシアネート−3−メチルシクロヘキシル)メタンより選ばれた、1種または2種以上のポリイソシアネート化合物
[b]ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、ポリペンチレングリコール、ポリへキシレングリコール、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオールおよびペンタエリスリトールより選ばれた1種または2種以上のポリエーテルポリオール、および/またはシュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、リシノレイン酸およびε−カプロラクトンより選ばれた1種または2種以上の化合物とエチレングリコール、プロパンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、3−メチル−1,5−プロパンジオール、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオールおよびペンタエリスリトールより選ばれた1種または2種以上の化合物から成るポリエステルポリオール、および/またはC6−ホモ−カーボネートジオール、C5/C6共重合ポリカーボネートジオールおよびC4/C6共重合ポリカーボネートジオールより選ばれた1種または2種以上のポリカーボネートポリオール、および/またはアクリルポリオールより選ばれた1種または2種以上のポリオール化合物 - 吸水性樹脂として、前記[b]成分のポリオール化合物がカルボン酸ナトリウム塩、カルボン酸カリウム塩、スルホン酸ナトリウム塩、スルホン酸カリウム塩および第4級ハロゲン化アンモニウム塩より選ばれた化合物を反応させて得られる構造を1種または2種以上含むことを特徴とする請求項2に記載の抄紙方法。
- 吸水性樹脂として、次の化合物から選ばれる成分を有することを特徴とする請求項1に記載の抄紙方法。
[化合物]:側鎖および/または末端に水素、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、ヒドロキシル基、ポリエーテル基、ポリグリセロール基、アミノ基、エポキシ基、カルボキシル基、アミド基、メタクリレート基、メルカプト基およびN−アルキルピロリドン基より選ばれた官能基を1種または2種以上持つ鎖状または環状シリコーン化合物;デンプンにアクリロニトリル、アクリル酸、アクリルアミド、メタクリル酸メチル、酢酸ビニル、ビニルスルホン酸、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、モノクロム酢酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、エピクロルヒドリンおよびスチレンスルホン酸より選ばれた1種または2種以上の化合物を付加反応させた構造を持つ化合物;デンプンを自己架橋させた構造を持つ化合物;カルボキシメチルセルロースにアクリロニトリル、モノクロム酢酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、エピクロルヒドリンおよびスチレンスルホン酸より選ばれた1種または2種以上の化合物を付加反応させた構造を持つ化合物;カルボキシメチルセルロースを自己架橋させた構造を持つ化合物;ヒアルロン酸および/またはアガロースをホウ素および/またはアルミニウムイオンにより架橋させた構造を持つ化合物;ヒアルロン酸および/またはアガロースを自己架橋させた構造を持つ化合物;ポリビニルアルコールにアクリル酸およびポリアクリル酸ナトリウムより選ばれた化合物をグラフト重合させた構造を持つ化合物;ポリビニルアルコールを自己架橋させた構造を持つ化合物;アクリル酸、アクリル酸ナトリウム、メタクリル酸メチル、アクリロニトリル、ビニルアルコール、イソプロピルアクリルアミド、メチレンビスアクリルアミドより選ばれた1種または2種以上の化合物を共重合させた構造を持つアクリル共重合体化合物;ポリウレタンにアクリル酸およびアクリル酸ナトリウムより選ばれた化合物をグラフト重合させた構造をもつ化合物;メタクリル酸およびイソプロピルアクリルアミドより選ばれた化合物を共重合させた構造を持つメチレンビスアクリルアミド共重合体化合物;エチレングリコールジメタクリレートおよび2,3−ジヒドロキシプロピルメタクリレートより選ばれた化合物を共重合させた構造を持つヒドロキシメタアクリレート共重合体化合物;ヒドロキシメタアクリレート共重合体化合物を自己架橋させた構造を持つ化合物およびイソプロピルアクリルアミドおよびジメチルアクリルアミドより選ばれた化合物をヘクトライトで調整したナノコンポジット型ヒドロゲルより選ばれた1種または2種以上の化合物。 - 吸水性樹脂が、前記吸水性樹脂に架橋剤[c]成分を1種または2種以上さらに架橋反応させたものであることを特徴とする請求項1、2のいずれかに記載の抄紙方法。
- 架橋剤[c]の成分が、エチレングリコール、プロパンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、ビスフェノールA、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、プロパントリオール(グリセリン)、ブタントリオール、ペンタントリオール、ヘキサントリオール、シクロペンタントリオール、シクロヘキサントリオール、エリスリトール、ペンタエリスリトール、ジグリセリン、ソルビトール、マンニット、スクロース、トリエタノールアミン、エタノールアミン、アンモニア、エチレンジアミン、プロパンジアミン、ブタンジアミン、ヘキサンジアミン、ジエチルトルエンジアミン、ジメチルチオトルエンジアミン、4,4’−ビス(2−クロロアニリン)、4,4’−ビス(sec−ブチルアミノ)−ジフェニルメタン、N,N’−ジアルキルジアミノジフェニルメタン、4,4’−メチレンジアニリン、4,4’−メチレン−ビス(2,3−ジクロロアニリン)、4,4’−メチレン−ビス(2−クロロアニリン)、4,4’−メチレン−ビス(2−エチル−6−メチルアニリン)、トリメチレン−ビス(4−アミノベンゾエート)、ポリ(テトラメチレンオキシド)−ジ−p−アミノベンゾエート、フェニレンジアミン、イソホロンジアミン、4,4’−メチレンビス(2−メチルシクロヘキサン−1−アミン)、4,4’−メチレンビス(シクロヘキサンアミン)、ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、キシレンジアミン、イミノビスプロピルアミン、ビス(ヘキサメチレン)トリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、ジプロピレントリアミン、アミノエチルエタノールアミン、ピペラジン、トリ(メチルアミノ)ヘキサン、メラミン、メラミンとホルムアルデヒドの重縮合物、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、グリシジル(メタ)アクリレート、N,N−メチレンビス(メタ)アクリルアミド、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ジエチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリンジグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテル、ブタンジオールジグリシジルエーテル、ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、シクロヘキサンジメタノールジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールポリグリシジルエーテルおよびビスフェノールAジグリシジルエーテルから選ばれた、1種または2種以上を使用することを特徴とする請求項5に記載の抄紙方法。
- 吸水性樹脂の乾燥樹脂付着量が、樹脂をフェルト内に含有させる前のフェルト重量に対して0.2〜50重量%、好ましくは0.5〜30重量%であることを特徴とする請求項1に記載の抄紙方法。
- 吸水性樹脂中に酸化チタン、カオリン、クレー、タルク等のフィラーを、1種または2種以上添加したことを特徴とする請求項1に記載の抄紙方法。
- 基材の片面または両面にバット層を設けた抄紙用フェルトを抄紙機に用いた抄紙方法であって、前記フェルト内に吸水倍率が1.05〜10倍である吸水性樹脂を含有させた抄紙用フェルトを抄紙機のプレスパートに用いたことを特徴とする請求項1に記載の抄紙方法。
- 前記プレスパートが、湿紙を挟持したフェルトの一部をロールとロールとで挟みながら加圧するプレス装置が設けられたロールプレス機構をもった抄紙機であることを特徴とする請求項9に記載の抄紙方法。
- 前記プレスパートが、湿紙を挟持したフェルトの一部をロールとシューとで挟みながら加圧するプレス装置が設けられたシュープレス機構をもった抄紙機であることを特徴とする請求項9に記載の抄紙方法。
- 複数のプレス装置が湿紙の搬送方向に沿って直列に並設されているプレスパートにおいて、前記プレス装置の少なくとも一つに、前記抄紙用フェルトが配置されることを特徴とする請求項9に記載の抄紙方法。
- 前記プレスパートに複数枚の前記抄紙用フェルトが配置されているものにおいて、湿紙の搬送方向の下流に位置するフェルト内の乾燥樹脂付着量が、湿紙の搬送方向の上流に位置するフェルト内の乾燥樹脂付着量よりも多いことを特徴とする請求項12に記載の抄紙方法。
- 前記プレスパートに複数枚の前記抄紙用フェルトが配置されているものにおいて、湿紙の搬送方向の上流に位置するフェルト内の乾燥樹脂付着量が、湿紙の搬送方向の下流に位置するフェルト内の乾燥樹脂付着量よりも多いことを特徴とする請求項12に記載の抄紙方法。
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