JP2005146443A - 製紙用フェルト - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本製紙用フェルトAは、基布1と、この基布1の表面側に形成された発泡体層2と、この発泡体層2の表面側に形成された表バット繊維層3と、上記基布1の裏面側に形成された裏バット繊維層4と、を備え、上記発泡体層2は親水性ゲル発泡体(例えば、ポリウレタンゲル等)からなる。また、本製紙用フェルトは、上記発泡体層2と上記基布1との間に内バット繊維層を備えるものとすることができる。
【選択図】 図1
Description
(1)基布と、該基布の表面側に形成された発泡体層と、該発泡体層の表面側に形成された表バット繊維層と、を備え、上記発−泡体層は親水性ゲル発泡体からなることを特徴とする製紙用フェルト。
(2) 上記親水性ゲル発泡体の体積膨張率が130〜200%である上記(1)に記載の製紙用フェルト。
(3)上記親水性ゲル発泡体のセル数が13〜25個/25mmである上記(1)又は(2)に記載の製紙用フェルト。
(4)上記親水性ゲル発泡体の目付が100〜300g/m2である上記(1)乃至(3)のうちのいずれかに記載の製紙用フェルト。
(5)上記親水性ゲル発泡体がポリウレタンゲルである上記(1)乃至(4)のうちのいずれかに記載の製紙用フェルト。
(6)上記親水性ゲル発泡体の構造がウォール構造である上記(1)乃至(5)のうちのいずれかに記載の製紙用フェルト。
(7)上記発泡体層と上記基布との間に内バット繊維層を備える上記(1)乃至(6)のうちのいずれかに記載の製紙用フェルト。
上記親水性ゲル発泡体の体積膨張率が130〜200%である場合には、製紙用フェルトの圧力分散性を向上させ、より搾水性を向上させることができる。また、抄造する紙の表面平滑性をより向上させ、基布マークを抑止することができる。
上記親水性ゲル発泡体のセル数が13〜25個/25mmである場合には、製紙用フェルトの圧力分散性を向上させ、より搾水性を向上させることができる。また、抄造する紙の表面平滑性をより向上させ、基布マークを抑止することができる。
上記親水性ゲル発泡体の目付が100〜300g/m2である場合には、十分な厚みを有する製紙用フェルトとすることができる。また、この値を調整することにより、製紙用フェルトの通気度を容易に調整することができる。そのため、通常のプレスフェルトとして使用する以外に、低通気度品としての搬送用フェルトとしても使用することができる。
上記親水性ゲル発泡体がポリウレタンゲルである場合には、高度に水分を吸収し、膨潤することによって、製紙用フェルトの圧力分散性を向上させ、より搾水性を向上させることができる。また、抄造する紙の表面平滑性をより向上させ、基布マークを抑止することができる。更に、物理的強度に優れるため、耐久性に優れる製紙用フェルトとすることができる。
上記親水性ゲル発泡体の構造をウォール構造とすると、構造が破壊されにくく、耐久性に優れる製紙用フェルトとすることができる。
上記発泡体層と基布との間に内バット繊維層を備える場合には、バット繊維の絡み合いを増すことができ、その結果、強度を向上させることができる。
体積膨潤率(%)=完全膨潤時の体積(cm3)/絶乾時の体積(cm3)×100
但し、25℃の純水に浸漬し、容積変化のなくなった点を完全膨潤時の体積とし、100℃で乾燥し、重量の減少がなくなった点を絶乾時の体積とした。
例えば、1分子中に少なくとも2個の末端水酸基を有する水溶性の酸化エチレン/酸化プロピレン共重合ポリエーテル系ポリオールをイソシアネート化合物と反応させ、1分子中に少なくとも2個の末端イソシアネート基を有する水溶性の酸化エチレン/酸化プロピレン共重合ポリエーテル系ポリウレタンプレポリマーと遊離のポリイソシアネートとを含む混合物を合成する。次いで、この混合物と水とを反応させることにより、ポリウレタンゲルを製造できる。
反応混合物におけるジイソシアネートとしては、例えば、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ナフチレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ビフェニレンジイソシアネート、ジフェニルエーテルジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート及びイソホロンジイソシアネート等が挙げられる。
上記した水溶性のポリウレタンプレポリマーと遊離のポリイソシアネートとからなる反応混合物と水とを反応させてポリウレタンゲルを製造できる。
この表バット繊維層の材質は、特に限定されず、例えば、ポリアミド(ナイロン)、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等が挙げられる。この材質の繊度は、特に限定されず、用途に応じて種々設定することができる。
また、表バット繊維層の目付は、特に限定されず、要求性能に応じて種々のものとすることができる。この目付は、通常50〜400g/m2、好ましくは100〜300g/m2、更に好ましくは150〜250g/m2である。
この裏バット繊維層の材質、材質の繊度においては、前記表バット繊維層の説明をそのまま適用できる。また、裏バット繊維層の目付は、特に限定されず、要求性能に応じて種々のものとすることができる。この目付は、通常10〜500g/m2、好ましくは50〜400g/m2、更に好ましくは100〜300g/m2である。
この内バット繊維層の材質、材質の繊度においては、前記表バット繊維層の説明をそのまま適用できる。また、この内バット繊維層は1層で構成されていてもよいし、2層以上の複数層で構成されていてもよい。更に、内バット繊維層の目付は、特に限定されず、要求性能に応じて種々のものとすることができる。この目付は、通常50〜400g/m2、好ましくは100〜300g/m2、更に好ましくは150〜250g/m2である。
(1)製紙用フェルトの構成
実施例1
本実施例1の製紙用フェルトAの断面模式図を図1に示す。本実施例1の製紙用フェルトAは、図1に示すように、基布1と、この基布1の表面に形成された発泡体層2と、この発泡体層2の表面に形成された表バット繊維層3と、基布1の裏面に形成された裏バット繊維層4と、を備える。
また、上記発泡体層2は、発泡体(ポリウレタンゲル)を製作してから所定の厚みに切断し、シート状にしたものである。尚、目付は200g/m2である。
更に、上記表バット繊維層3は16.7デシテックス100%で目付400g/m2のポリアミドスフのウェブであり、上記裏バット繊維層4は16.7デシテックス100%で目付160g/m2のポリアミドスフのウェブである。
尚、表バット繊維層3、発泡体層2、基布1及び裏バット繊維層4は、ニードリング等の公知の方法により結合されている。
上記発泡体層2を形成せず、その部分に16.7デシテックス100%で目付200g/m2のポリアミドスフのウェブを形成したこと以外は、実施例1と同様にして製紙用フェルトを製造した。
上記(1)で得られた実施例1及び比較例1の圧力分散性を下記の方法により測定し、評価した。
方法;富士写真フィルム株式会社製プレスケール低圧用(感圧紙、寸法;縦100mm、横100mm)を、各製紙用フェルトに挟み、40kg/cm2の加圧を加えたときのプレスケール画像を富士写真フィルム株式会社製プレスケール圧力画像解析システム「FPD−9210」を用いて、圧力有効率を測定した。この圧力測定率は、赤く発色した領域を圧力値に変換したときに使用したプレスケールの圧力検出範囲に入っている割合を示したものである。
発泡体層2が形成されていない比較例1の製紙用フェルトの圧力有効率は93.5%であったのに対し、発泡体層2を有する実施例1の製紙用フェルトの圧力有効率は99.3%であり、比較例1の製紙用フェルトの圧力有効率より大きな値であった。よって、発泡体層を有する実施例1の製紙用フェルトは、発泡体層を有していない比較例1の製紙用フェルトよりも均一な圧力分布を示しており、圧力分散性に優れていることが分かる。
Claims (7)
- 基布と、該基布の表面側に形成された発泡体層と、該発泡体層の表面側に形成された表バット繊維層と、を備え、上記発泡体層は親水性ゲル発泡体からなることを特徴とする製紙用フェルト。
- 上記親水性ゲル発泡体の体積膨張率が130〜200%である請求項1に記載の製紙用フェルト。
- 上記親水性ゲル発泡体のセル数が13〜25個/25mmである請求項1又は2に記載の製紙用フェルト。
- 上記親水性ゲル発泡体の目付が100〜300g/m2である請求項1乃至3のうちのいずれかに記載の製紙用フェルト。
- 上記親水性ゲル発泡体がポリウレタンゲルである請求項1乃至4のうちのいずれかに記載の製紙用フェルト。
- 上記親水性ゲル発泡体の構造がウォール構造である請求項1乃至5のうちのいずれかに記載の製紙用フェルト。
- 上記発泡体層と上記基布との間に内バット繊維層を備える請求項1乃至6のうちのいずれかに記載の製紙用フェルト。
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2003
- 2003-11-12 JP JP2003383087A patent/JP2005146443A/ja active Pending
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