JP6289297B2 - シュープレスベルト用基布及びシュープレスベルト - Google Patents
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Description
シュープレスベルトは、上記プレスパートで利用される。
しかしながら、シュープレスベルトは、シュープレスベルト用基布が基布層となって、樹脂層内に埋設された構造となっており、基布層と樹脂層とが十分に接合される必要がある。この点、大径のモノフィラメントの利用は、樹脂層を構成する樹脂と、樹脂層内に埋設された基布との間の接合力の低下を招くことが危惧される。
このような問題に対して、下記特許文献1が知られている。
従って、この技術によれば、紡糸を基布の構成糸として利用することで、樹脂層を構成する樹脂が浸透し易くなり、そのアンカー効果によって基布層と樹脂層との間で高い接合性を得ることができるはずである。
しかしながら、紡糸はステープル繊維集合体であるため、モノフィラメントに比べて伸び易い糸である。そのため、樹脂に対するアンカー効果を得ようと、紡糸の割合を増やすに従い基布もそれに応じて伸び易くなり、基布の寸法安定性は低下することになる。一般に、糸の伸度と樹脂の伸度は異なるため、基布の寸法精度が低下すれば、基布の伸縮に伴って糸と樹脂との伸度差異が大きくなり、樹脂は糸から剥離し易くなってしまう。その結果、紡糸の使用によって、基布と樹脂との接合性が向上されると同時に、基布の寸法安定性が低下して基布と樹脂との接合性が低下するという相反を生じ、結果として、基布と樹脂との接合性が十分に得られないという問題を生じることとなる。
請求項1に記載のシュープレスベルト用基布は、シュープレスベルトの基布層として用いられるシュープレスベルト用基布において、
長手方向に織り込まれた経糸と、幅方向に織り込まれた緯糸と、を有し、
前記経糸は、2本のモノフィラメントが撚り合わせられてなる合撚糸を含み、
前記合撚糸は、第1モノフィラメントと、前記第1モノフィラメントより細径である1本の第2モノフィラメントと、を備えるとともに、前記第2モノフィラメントによって、前記第1モノフィラメントにクリンプが付与されていることを要旨とする。
請求項2に記載のシュープレスベルト用基布は、請求項1記載のシュープレスベルト用基布において、前記第2モノフィラメントの糸径が、前記第1モノフィラメントの糸径の50%以下であることを要旨とする。
請求項3に記載のシュープレスベルト用基布は、請求項1又は2に記載のシュープレスベルト用基布において、前記第1モノフィラメントの糸径が、0.30mm以上0.50mm以下であることを要旨とする。
請求項4に記載のシュープレスベルト用基布は、請求項1乃至3のうちのいずれかに記載のシュープレスベルト用基布において、前記合撚糸の撚り数が、25.4mmあたり、2回以上7回以下であることを要旨とする。
請求項5に記載のシュープレスベルト用基布は、請求項1乃至4のうちのいずれかに記載のシュープレスベルト用基布において、シュープレスベルト用基布を構成する経糸の総本数に対する前記合撚糸の総本数の割合が25%以上であることを要旨とする。
請求項6に記載のシュープレスベルトは、樹脂層と、前記樹脂層に埋設された基布層と、を有し、
請求項1乃至5のうちのいずれかに記載のシュープレスベルト用基布が、前記基布層として用いられていることを要旨とする。
このような構成により、本発明のシュープレスベルトは、シュープレスベルト用基布の構成糸として合撚糸を利用することによって、高い強度の基布としながら、樹脂層と基布との間で高い接合力を発揮させることができる。
即ち、合撚糸の利用により、1本のモノフィラメントを単独で利用する場合に比べて、構成糸表面に凹凸を多く形成されており、更に、第2モノフィラメントによって付与された第1モノフィラメントのクリンプが構成糸の動きを複雑化している。この作用により、樹脂と基布との接触面積が増加され、アンカー効果が生み出されて、樹脂層と基布との間で高い接合力を発揮されているものと考えられる。
本シュープレスベルト用基布において、第2モノフィラメントの糸径が、第1モノフィラメントの糸径の50%以下である場合には、第1モノフィラメントが軸糸のようになり、その周囲を第2モノフィラメントが締め付けるように巻き付いた形態を得ることができる。そして、第1モノフィラメントにより効果的なクリンプを付与できる。
本シュープレスベルト用基布において、合撚糸の撚り数が25.4mmあたり2回以上7回以下である場合には、第1モノフィラメントに対して適度なクリンプを付与することができるとともに、合撚糸が経糸として用いた基布層の組織をより綺麗に揃えることができる。
本シュープレスベルト用基布において、シュープレスベルト用基布を構成する経糸の総本数に対する合撚糸の総本数の割合が25%以上である場合には、合撚糸を用いることによる樹脂と基布との接合力強化をより効果的に得ることができる。また、経糸の抜け出しを抑制する効果にも優れる。
本発明のシュープレスベルトは、本発明のシュープレスベルト用基布を基布層として用いる。この構成により、シュープレスベルト用基布の構成糸として、合撚糸を利用して、高い強度の基布としながら、樹脂層と基布との間で高い接合力を発揮させることができる。また、経糸として1本のモノフィラメントを用いたのと同等に高い強度を基布から得ることができ、耐久性に優れたシュープレスベルトとすることができる。
本発明のシュープレスベルト用基布2は(図1参照)、シュープレスベルト1の基布層2として用いられる。このシュープレスベルト用基布2は、長手方向に織り込まれた経糸21と、幅方向D1に織り込まれた緯糸22と、を有している。
このうち、経糸21は、2本のモノフィラメントが撚り合わせられてなる合撚糸21A(図2参照)を含んでいる。更に、合撚糸21Aは、第1モノフィラメント211と、第1モノフィラメント211より細径である1本の第2モノフィラメント215と、を備えており、第2モノフィラメント215によって第1モノフィラメント211にクリンプが付与されている。
合撚糸21Aの利用により、1本のモノフィラメントを単独で利用する場合比べて、構成糸表面に凹凸を多く確保できる。この作用により、樹脂と基布との接触面積が増加され、アンカー効果が生み出され、樹脂層と基布との間で高い接合力を発揮させることができるという理由が挙げられる。
これに対して、本発明では合撚糸21Aを用いる。この合撚糸21Aは、大径な第1モノフィラメント211と、より小径の第2モノフィラメント215との2本の糸のみを用いて形成されている。そのため、上述のようなマルチフィラメントに比べて、伸度が顕著に小さく、尚且つ、糸表面に凹凸を多く有する糸を得ることができる。これにより、基布の寸法安定性を向上させながら、同時にアンカー効果を得ることができる。
また、合撚糸21Aの利用によって基布2内の空隙量が多く維持され、樹脂が浸透できるスペースを大きく確保していることも樹脂層と基布との間で高い接合力を発揮できる理由の1つと考えられる。
合撚糸211を構成する構成糸は、どのような材料から形成されてもよいが、通常、樹脂が用いられる。樹脂種は特に限定されず、例えば、ポリエステル系樹脂(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等)、ポリアミド系樹脂(ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン11、ナイロン12、アラミド等)、ポリエーテルケトン系樹脂(ポリエーテルエーテルケトン等)、ポリオレフィン系樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレン等)、熱可塑性樹脂フッ素樹脂(ポリフッ化ビニリデン等)などを用いることができる。これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。また、第1モノフィラメント211及び第2モノフィラメント215を構成する樹脂種は同じであってもよく異なってもよい。
第1モノフィラメント211の糸径は、0.30mm以上0.50mm以下が好ましく、更に好ましくは0.34mm以上0.45mm以下である。この範囲では、モノフィラメントを用いることによって、強度を維持することができる。
尚、モノフィラメントの糸径とは、糸(モノフィラメント)の直径を意味する。具体的には、測定対象のモノフィラメント上から、無作為に10カ所の測定部位を選択し、その測定部位において直径を測定し、得られた測定値の平均値をモノフィラメントの糸径とする。
第1モノフィラメント211の糸径に対する第2モノフィラメント215の糸径は、25%以上50%以下がより好ましく、35%以上40%以下が特に好ましい。この範囲では、第1モノフィラメント211の伸びとほとんど変わらず、上述の効果のより好適な範囲を得ることができる。
尚、合撚糸21Aの撚り数は、JIS L1013(化学繊維フィラメント糸試験方法)の8.13「より数」に規定された方法に準拠し、検ねん器を用いて測定される。但し、本明細書では25.4mmあたりのより数(撚り数)を規定する。
他の経糸21を含む場合、他の経糸21にはどのような糸を用いてもよい。例えば、他の経糸21には、フィラメントヤーン及びスパンヤーンのいずれを用いてもよく、これら両方を含む糸であってもよい。このうちでは、強度の観点からフィラメントヤーンが好ましい。また、フィラメントヤーンを構成する材料としては、合撚糸21Aと同様の樹脂種が挙げられる。他の経糸21を構成する樹脂種は、合撚糸21Aを構成する樹脂種と同じであってもよく異なっていてもよい。
更に、他の経糸21は、モノフィラメントであってもよく、撚糸(上記合撚糸21Aを除いた撚糸)であってもよい。これらのうちでは、モノフィラメントが好ましく、更には、合撚糸21Aの第1モノフィラメントと同径のモノフィラメントであることがより好ましい。
更に、緯糸22は、モノフィラメントであってもよく、撚糸(上記合撚糸21Aを含む)であってもよい。
より具体的には、基布2が単層構造である場合、経糸21の総本数に対する合撚糸21Aの総本数の割合は50%以上100%以下が好ましい。
また、基布2が三重織構造である場合(図1参照)は、経糸21の総本数に対する合撚糸21Aの総本数の割合は30%以上100%以下とすることができる。この際には、三重織構造の基布2におけるいずれか1層の経糸の全てに合撚糸21Aを用いてもよい。即ち、例えば、3両層の経糸総数が同じである場合、経糸21の総本数に対する合撚糸21Aの総本数の割合が約33.3%であり、経糸21が合撚糸21Aのみからなる織層1層と、経糸21が合撚糸21Aを含まない織層2層と、の3層を備えた三重織構造の基布2となる。当然ながら、同様に、三層構造の基布2におけるいずれか2層の経糸の全てに合撚糸21Aを用いてもよく、三層構造の基布2における3層の経糸の全てに合撚糸21Aを用いてもよい。
本発明のシュープレスベルト1(図3参照)は、樹脂層3と、樹脂層3に埋設された基布層2と、を有し、本発明のシュープレスベルト用基布2が、基布層2として用いられていることを特徴とする。
この構成により、本発明のシュープレスベルト1は、本発明のシュープレスベルト用基布2による有利な作用及び効果をそのままシュープレスベルト1において得ることができる。
また、上述の通り、基布層2は樹脂層3に埋設されているが、基布層2はその全体が樹脂層3内に完全に埋設(即ち、埋没)されていてもよく、一部のみ埋設されていてもよい。基布層2の一部のみが樹脂層3に埋設されている場合とは、基布層2の表面(湿紙側)1a側が、樹脂層3から露出されている場合が挙げられる。この場合、基布層2の厚さ全体に対して表面(湿紙側)1aから20%未満の範囲は、樹脂層3から露出されていてもよい。即ち、基布層2の厚さ全体の80%以上が樹脂層3に埋設されていることが好ましい。
更に、シュープレスベルト1は、基布層2の表面(湿紙側)1a側にも積層(樹脂が基布層2の表面1a側から含浸され、基布層2内に浸透されて固化された状態)された表側樹脂層(湿紙側樹脂層)31を備えることができる。この表側樹脂層31は、図3に示すように、その表面1aに排水溝311を備えることができる。
尚、シュープレスベルトは、無端ベルト状(クローズドタイプ)であってもよく、長尺ベルト状(オープンタイプ)であってもよい。
[1]合撚糸の製造(合撚糸1−2)
下記第1モノフィラメント211及び下記第2モノフィラメント215を用いて下記構成の合撚糸1−2を得た。
第1MF;糸径0.35mmのナイロン糸・1本
第2MF;糸径0.15mmのナイロン糸・1本
糸径比(第2MF/第1MF);42.9%
撚り数;6.5回/25.4mm(1インチ)
第1MF;糸径0.35mmのナイロン糸・1本
第2MF;糸径0.15mmのナイロン糸・1本
糸径比(第2MF/第1MF);42.9%
撚り数;8回/25.4mm(1インチ)
上記[1]で調製した合撚糸1−2を用いて下記構成の実施例1a−2aの基布を得た。更に、併せて下記比較例1aの基布を得た。
経糸;合撚糸1
経糸密度;45本/25.4mm
緯糸;糸径0.40mmのポリエステル製MF
緯糸密度;40本/25.4mm
組織;経三重組織
経糸;合撚糸2
経糸密度;45本/25.4mm
緯糸;糸径0.40mmのポリエステル製MF
緯糸密度;40本/25.4mm
組織;経三重組織
経糸;糸径0.35mmのナイロン製MF
経糸密度;45本/25.4mm
緯糸;糸径0.40mmのポリエステル製MF
緯糸密度;40本/25.4mm
組織;経三重組織
上記[2]で得た実施例1a−2a及び比較例1aの各基布の表面から、ウレタンプレポリマーをスプレー塗布し、基布の表面側にウレタンプレポリマーを十分に含浸させた後、ウレタンプレポリマーを加熱硬化させて表側樹脂層を形成した。次いで、シュープレスベルト用基布の裏面から、同様に、ウレタンプレポリマーをスプレー塗布し、基布の裏面側にウレタンプレポリマーを十分に含浸させた後、ウレタンプレポリマーを加熱硬化させて裏側樹脂層を形成して、シュープレスベルトを得た。
上記[3] で得られたシュープレスベルト(実施例1b−2b、比較例1b)を、シュープレス試験装置7(図6参照)に装着して抄紙を行い、クラックが発生するまでの期間を測定(テスト速度700m/分、加圧400kN/m)した。その結果、比較例1bのクラックが発生するまでの期間に対し、実施例1b−2bのシュープレスベルトのクラックが発生するまでの期間は、いずれも40%以上の延長が認められた。
2;基布(基布層)、21及び21’;経糸、21A;合撚糸、211;第1モノフィラメント、215;第2モノフィラメント、22及び22’;緯糸、
3;樹脂層、31;表側樹脂層(湿紙側樹脂層)、311;排水溝、32;裏側樹脂層(シュー側樹脂層)、
7;シュープレス試験装置、71;プレスロール、72;加圧シュー、
8;シュープレス装置、81;プレスロール、82;湾曲面、83;加圧シュー、84;湿紙、85;抄紙用フェルト、
D1;幅方向。
Claims (6)
- シュープレスベルトの基布層として用いられるシュープレスベルト用基布において、
長手方向に織り込まれた経糸と、幅方向に織り込まれた緯糸と、を有し、
前記経糸は、2本のモノフィラメントが撚り合わせられてなる合撚糸を含み、
前記合撚糸は、第1モノフィラメントと、前記第1モノフィラメントより細径である1本の第2モノフィラメントと、を備えるとともに、前記第2モノフィラメントによって、前記第1モノフィラメントにクリンプが付与されていることを特徴とするシュープレスベルト用基布。 - 前記第2モノフィラメントの糸径が、前記第1モノフィラメントの糸径の50%以下である請求項1に記載のシュープレスベルト用基布。
- 前記第1モノフィラメントの糸径が、0.30mm以上0.50mm以下である請求項1又は2に記載のシュープレスベルト用基布。
- 前記合撚糸の撚り数が、25.4mmあたり、2回以上7回以下である請求項1乃至3のうちのいずれかに記載のシュープレスベルト用基布。
- 本シュープレスベルト用基布を構成する経糸の総本数に対する前記合撚糸の総本数の割合が25%以上である請求項1乃至4のうちのいずれかに記載のシュープレスベルト用基布。
- 樹脂層と、前記樹脂層に埋設された基布層と、を有し、
請求項1乃至5のうちのいずれかに記載のシュープレスベルト用基布が、前記基布層として用いられていることを特徴とするシュープレスベルト。
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