JP6595354B2 - シュープレスベルト用基布及びシュープレスベルト - Google Patents
シュープレスベルト用基布及びシュープレスベルト Download PDFInfo
- Publication number
- JP6595354B2 JP6595354B2 JP2016011890A JP2016011890A JP6595354B2 JP 6595354 B2 JP6595354 B2 JP 6595354B2 JP 2016011890 A JP2016011890 A JP 2016011890A JP 2016011890 A JP2016011890 A JP 2016011890A JP 6595354 B2 JP6595354 B2 JP 6595354B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- base fabric
- shoe press
- press belt
- warp
- yarn
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 239000004744 fabric Substances 0.000 title claims description 117
- 239000013013 elastic material Substances 0.000 claims description 22
- 239000004952 Polyamide Substances 0.000 claims description 9
- 229920002647 polyamide Polymers 0.000 claims description 9
- 239000002759 woven fabric Substances 0.000 claims description 4
- 239000000123 paper Substances 0.000 description 13
- -1 polyethylene terephthalate Polymers 0.000 description 12
- 229920002292 Nylon 6 Polymers 0.000 description 11
- 230000035699 permeability Effects 0.000 description 11
- 229920003235 aromatic polyamide Polymers 0.000 description 8
- 239000000463 material Substances 0.000 description 8
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 8
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 8
- 239000004760 aramid Substances 0.000 description 7
- 238000000034 method Methods 0.000 description 7
- 229920002302 Nylon 6,6 Polymers 0.000 description 6
- 229920000139 polyethylene terephthalate Polymers 0.000 description 6
- 239000005020 polyethylene terephthalate Substances 0.000 description 6
- 229920002803 thermoplastic polyurethane Polymers 0.000 description 6
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 5
- 229920000728 polyester Polymers 0.000 description 5
- JOYRKODLDBILNP-UHFFFAOYSA-N Ethyl urethane Chemical compound CCOC(N)=O JOYRKODLDBILNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 230000008520 organization Effects 0.000 description 4
- JHWNWJKBPDFINM-UHFFFAOYSA-N Laurolactam Chemical compound O=C1CCCCCCCCCCCN1 JHWNWJKBPDFINM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 229920000571 Nylon 11 Polymers 0.000 description 3
- 229920000299 Nylon 12 Polymers 0.000 description 3
- 229920000305 Nylon 6,10 Polymers 0.000 description 3
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 3
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 3
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 3
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 3
- 238000009941 weaving Methods 0.000 description 3
- 239000004953 Aliphatic polyamide Substances 0.000 description 2
- 239000002033 PVDF binder Substances 0.000 description 2
- 239000004696 Poly ether ether ketone Substances 0.000 description 2
- 239000004698 Polyethylene Substances 0.000 description 2
- 239000004743 Polypropylene Substances 0.000 description 2
- 229920003231 aliphatic polyamide Polymers 0.000 description 2
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 2
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 2
- 238000001723 curing Methods 0.000 description 2
- 239000002612 dispersion medium Substances 0.000 description 2
- 229920001643 poly(ether ketone) Polymers 0.000 description 2
- 229920006122 polyamide resin Polymers 0.000 description 2
- 229920001707 polybutylene terephthalate Polymers 0.000 description 2
- 229920001225 polyester resin Polymers 0.000 description 2
- 239000004645 polyester resin Substances 0.000 description 2
- 229920002530 polyetherether ketone Polymers 0.000 description 2
- 229920000573 polyethylene Polymers 0.000 description 2
- 229920005672 polyolefin resin Polymers 0.000 description 2
- 229920001155 polypropylene Polymers 0.000 description 2
- 229920002981 polyvinylidene fluoride Polymers 0.000 description 2
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 2
- 239000000047 product Substances 0.000 description 2
- 125000006239 protecting group Chemical group 0.000 description 2
- 229920005992 thermoplastic resin Polymers 0.000 description 2
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000005299 abrasion Methods 0.000 description 1
- 230000001680 brushing effect Effects 0.000 description 1
- 239000011111 cardboard Substances 0.000 description 1
- 239000000839 emulsion Substances 0.000 description 1
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 1
- 230000001747 exhibiting effect Effects 0.000 description 1
- 239000000835 fiber Substances 0.000 description 1
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 1
- 238000013007 heat curing Methods 0.000 description 1
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 1
- IQPQWNKOIGAROB-UHFFFAOYSA-N isocyanate group Chemical group [N-]=C=O IQPQWNKOIGAROB-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000005304 joining Methods 0.000 description 1
- 239000003960 organic solvent Substances 0.000 description 1
- 239000011087 paperboard Substances 0.000 description 1
- 239000012466 permeate Substances 0.000 description 1
- 229920001228 polyisocyanate Polymers 0.000 description 1
- 239000005056 polyisocyanate Substances 0.000 description 1
- 229920002635 polyurethane Polymers 0.000 description 1
- 239000004814 polyurethane Substances 0.000 description 1
- 238000005507 spraying Methods 0.000 description 1
- 230000000087 stabilizing effect Effects 0.000 description 1
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 1
- 238000010998 test method Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Woven Fabrics (AREA)
- Paper (AREA)
Description
このプレスパートでは、近年、シュープレス装置8(図5参照)が多く利用されている。シュープレス装置8は、例えば、プレスロール81と、プレスロールの周面形状に対応した曲面を有する加圧シュー82と、円筒状に固定されたシュープレスベルト1と、を備える。シュープレスベルト1は、例えば、弾性材料によって形成された弾性層と、その弾性層に埋設されたシュープレスベルト用基布とから構成される。そして、シュープレスベルト1、フェルト(抄紙用プレスフェルト)85、湿紙84及びフェルト83を、この順に重ねて、プレスロール81と加圧シュー82との間で加圧しながら走行させることで、湿紙84を搾水し、搾水した水をシュープレスベルト1の表面の排水溝等を介して排水できるように構成されている。
このようなシュープレスベルトに利用できる基布として、下記特許文献1及び特許文献2が知られている。
この課題に対し、上記特許文献1の技術は、湿紙供給側(本願でいうフェルトと接するフェルト側)の最外層を構成する2/5本以上の経糸としてマルチフィラメント撚糸を利用するものである。一方、上記特許文献2の技術は、第2層経糸〜第(n−1)層経糸のうちの少なくともいずれかとしてマルチフィラメント撚糸を利用するものである。
更に、様々な糸選択や織の工夫によって少しずつ改善されてきた、上述のような基布の耐久性、基布の厚さ、基布の通気度等の特性は、マルチフィラメント撚糸を他糸で代用したとしても、維持しなければならず、高度に制御された織物において、単純な糸変更が次第に困難な状況となって来ている。
請求項1に記載のシュープレスベルト用基布は、フェルト側でフェルトと接触し、シュー側で加圧シューと接触して使用されるシュープレスベルトの基布をなすシュープレスベルト用基布であって、
前記基布は、走行方向の経糸と、幅方向の緯糸と、を有した経三重織又は経四重織の織布であって、
前記基布の前記フェルト側の最外層を構成する経糸が、ポリアミド製のモノフィラメント3本又は4本からなる片撚糸であることを要旨とする。
請求項2に記載のシュープレスベルト用基布は、請求項1に記載のシュープレスベルト用基布において、前記モノフィラメントの線径は、0.15mm以上0.40mm以下であることを要旨とする。
請求項3に記載のシュープレスベルト用基布は、請求項1又は2に記載のシュープレスベルト用基布において、前記片撚糸の撚数は、25.4mmあたり3.5回以上8.5回以下であることを要旨とする。
請求項4に記載のシュープレスベルト用基布は、請求項1乃至3のうちのいずれかに記載のシュープレスベルト用基布において、前記最外層を構成する経糸数は、25.4mmあたり8本以上18本以下であることを要旨とする。
請求項5に記載のシュープレスベルトは、弾性材料によって形成された弾性層と、請求項1乃至4のうちのいずれかに記載のシュープレスベルト用基布とを備え、
前記シュープレスベルト用基布は、前記弾性層に埋設されていることを要旨とする。
また、片撚糸を構成するモノフィラメントの線径が、0.15mm以上0.40mm以下である場合には、シュープレスベルト用基布の厚さを特に適切な範囲に維持しながら、片撚糸と弾性層を構成する弾性材料との接合性を向上させて、優れた耐クラック及び耐クラック伸展性を得ることができる。
更に、片撚糸の撚数が25.4mmあたり3.5回以上8.5回以下である場合には、スナール形成を防止しつつ糸の形状安定性を確保して、片撚糸と弾性層を構成する弾性材料との接合性を向上させ、優れた耐クラック及び耐クラック伸展性を得ることができる。
本発明のシュープレスベルトは、本発明のシュープレスベルト用基布を備える。この構成によって、より高い耐久性を発揮させることができる
本シュープレスベルト用基布(2)は、フェルト側(1a)でフェルト(85)と接触し、シュー側(1b)で加圧シュー(82)と接触して使用されるシュープレスベルト(1)の基布(2)をなす。
そして、この基布(2)は、走行方向(D1)の経糸と、幅方向(D2)の緯糸と、を有した経三重織又は経四重織の織布である。即ち、経糸3層又は経糸4層に織られた多重織構造を有している。
更に、基布(2)のフェルト側(2a)の最外層を構成する経糸(21a)が、ポリアミド製のモノフィラメント3本又は4本からなる片撚糸(21S)である(図1、図2及び図5参照)。
即ち、最外層経糸21aとして、マルチフィラメント糸を利用しておらず、撚糸線径方向の弾性の低下を防ぎ、加圧時に基布2の厚さ方向の変形を抑制できる。通常、基布2の伸度と弾性層3を構成する弾性材料の伸度とは異なるが、基布2の変形が抑制されることで、基布2の伸縮に伴って、基布を構成する構成糸と弾性材料との伸度差異に起因する剥離を防止でき、シュープレスベルト1の耐クラック性を向上させることができる。更に、シュープレス用ベルト基布を用いてなるシュープレス用ベルトでは、加圧シューを通過するときに、ベルトが屈曲され、経方向に大きな負荷が加わるため、基布は優れた耐屈曲疲労性を有していることが好ましく、片撚糸21Sを用いることにより、この経糸に加わる負荷を分散させることができ、屈曲疲労を軽減させることができ、基布2自体の耐久性を向上させることができる。また、マルチフィラメント糸を利用した場合の毛羽に起因する気泡混入や、マルチフィラメント糸と弾性材料との界面形成を防止して、これらの原因によって誘発されるクラックを防止できる。即ち、シュープレスベルト1の耐クラック性を効果的に向上させることができる。
この線径は、更に、0.18mm以上0.35mm以下がより好ましく、0.20mm以上0.30mm以下が特に好ましい。
尚、モノフィラメント211の線径とは、本願では、モノフィラメント211の直径を意味する。具体的には、測定対象のモノフィラメント211上から、無作為に10カ所の測定部位を選択し、その測定部位において直径を測定し、得られた測定値の平均値をモノフィラメント211の線径とする。
ポリアミドとしては、脂肪族系ポリアミド及び芳香族系ポリアミドが挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。このうち、脂肪族系ポリアミドとしては、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン11、ナイロン12等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。また、芳香族系ポリアミドとしては、アラミドが挙げられる。このアラミドは、パラ系アラミドであってもよく、メタ系アラミドであってもよく、これらの両方でもよい。
これらのなかでも、機械的強度、耐摩耗性及び比重等の観点から、ナイロン6を用いることが最も好ましい。
尚、片撚糸21Sの撚数は、JIS L1013(化学繊維フィラメント糸試験方法)の8.13「より数」に規定された方法に準拠し、検撚器を用いて測定される。但し、本発明では25.4mmあたりのより数(撚数)を規定する。
尚、本願では、テンションを掛けない状態の片撚糸において、無作為にピックアップした10箇所の最太部幅(凸部幅)を、寸法測定機能付きの拡大カメラを用いて測定し、得られた測定値の平均値を見掛け外径とした。
更に、他の糸は、モノフィラメント単糸であってもよく、モノフィラメント撚糸(上記片撚糸21Sを除いた撚糸)であってもよく、マルチフィラメントであってもよく、マルチフィラメント撚糸であってもよく、それら以外の形態の糸であってもよい。
更に、緯糸22は、モノフィラメント単糸であってもよく、モノフィラメント撚糸(上記片撚糸21Sを除いた撚糸)であってもよく、マルチフィラメントであってもよく、マルチフィラメント撚糸であってもよく、それら以外の形態の糸であってもよい。
基布2が経三重織構造である場合(図1参照)は、経糸21の総本数に対する片撚糸21Sの総本数の割合は33%以上67%以下とすることが好ましい。また、この場合、経三重織構造の基布2における前述の最外層経糸以外のいずれか1層の経糸に片撚糸21Sを用いることができる。特に第3層経糸21cでの使用が好ましい。
更に、基布2が経四重織構造である場合(図2参照、緯糸2層構造)は、経糸21の総本数に対する片撚糸21Sの総本数の割合は25%以上75%以下とすることが好ましい。また、この場合、経四重織構造の基布2における前述の最外層経糸以外の少なくともいずれか1層の経糸に片撚糸21Sを用いることができる。特に第4層経糸21d又は第4層経糸21dを含む2層での使用が好ましい。
更に、経三重織構造及び経四重織構造のいずれにおいても、片撚糸21Sを用いた経糸層は、片撚糸21Sのみから形成されることが好ましい。そして、片撚糸ではない糸のみを用いて形成された経糸層を、少なくとも1層以上有することが好ましい。
本シュープレスベルト1(図3参照)は、弾性材料によって形成された弾性層3と、前述の本シュープレスベルト用基布2とを備える。そして、シュープレスベルト用基布2は、少なくとも弾性層3に埋設されている。
基布2の埋設の程度は特に限定されないが、基布2の全体が弾性層3内に完全に埋設(即ち、埋没)されていることが好ましい。
一方、基布2と、基布2のシュー側(1b)に積層(弾性材料が基布2のシュー側(1b)から含浸され、基布2内に浸透されて固化された状態)されたシュー側弾性層32を備える。
[1]シュープレスベルト用基布の製造
片撚糸を用いて下記構成の実施例1〜3の基布を得た。更に、併せて下記比較例1の基布を得た。
最外層経糸(21a);片撚糸21S
(線径0.25mmのナイロン6製モノフィラメント3本を25.4mmあたり6.6回で片撚した片撚糸21Sであり、見掛け外径0.53mm)
第2層経糸(21b);諸撚糸
(ナイロン66製の470dtexマルチフィラメント3本を諸撚した糸)
第3層経糸(21c);諸撚糸
(ポリエチレンテレフタレート製の1100dtexマルチフィラメント3本を諸撚した糸)
第4層経糸(21d);モノフィラメント
(線径0.35mmのナイロン6製モノフィラメント)
経糸数;最外層から第4層まで各々15.5本/25.4mm(経糸密度)
緯糸;線径0.4mmのポリエステル製モノフィラメント
緯糸数;56本/25.4mm(緯糸密度)
組織;経四重織
最外層経糸(21a);片撚糸21S
(線径0.25mmのナイロン6製モノフィラメント3本を25.4mmあたり6.6回で片撚した片撚糸21Sであり、見掛け外径0.53mm)
第2層経糸(21b);諸撚糸
(ポリエチレンテレフタレート製の1100dtexマルチフィラメント3本を諸撚した糸)
第3層経糸(21c);モノフィラメント
(線径0.4mmのナイロン6製モノフィラメント)
経糸数;最外層から第3層まで各々17.2本/25.4mm(経糸密度)
緯糸;線径0.4mmのポリエステル製モノフィラメント
緯糸数;55本/25.4mm(緯糸密度)
組織;経三重織
最外層経糸(21a);片撚糸21S
(線径0.25mmのナイロン6製モノフィラメント3本を25.4mmあたり6.6回で片撚した片撚糸21Sであり、見掛け外径0.53mm)
第2層経糸(21b);諸撚糸
(ポリエチレンテレフタレート製の1100dtexマルチフィラメント3本を諸撚した糸)
第3層経糸(21c);片撚糸21S
(線径0.25mmのナイロン6製モノフィラメント3本を25.4mmあたり6.6回で片撚した片撚糸21Sであり、見掛け外径0.53mm)
経糸数;最外層から第3層まで各々16.8本/25.4mm(経糸密度)
緯糸;線径0.4mmのポリエステル製モノフィラメント
緯糸数;56本/25.4mm(緯糸密度)
組織;経三重織
最外層経糸(21a);諸撚糸
(ナイロン66製の470dtexマルチフィラメント3本を諸撚した糸)
第2層経糸(21b);諸撚糸
(ナイロン66製の470dtexマルチフィラメント3本を諸撚した糸)
第3層経糸(21c);諸撚糸
(ポリエチレンテレフタレート製の1100dtexマルチフィラメント3本を諸撚した糸)
第4層経糸(21d);モノフィラメント
(線径0.35mmのナイロン6製モノフィラメント)
経糸数;最外層から第4層まで各々15.8本/25.4mm(経糸密度)
緯糸;線径0.40mmのポリエステル製モノフィラメント
緯糸数;58本/25.4mm(緯糸密度)
組織;経四重織
(1)通気度の測定
上記[1]で得られたシュープレスベルト用基布の通気度(cm3/sec/cm2)を、JIS L1096の通気性A法(フラジール形法)に準拠して測定した。具体的には、フラジール通気度計(TEXTEST社製、形式「FX3300 AirPermeabilityTesterIII」)を用いて、125Paの圧力差で、シュープレスベルト用基布から無作為に選択した10箇所を測定し、その平均値を通気度とした。その結果を表1に示した。
上記[1]で得られたシュープレスベルト用基布の厚さを、デジマチックインジケータを用いて測定した。具体的には、上記[1]で得られたシュープレスベルト用基布上から無作為に選択した10箇所の厚さを測定し、得られた測定値の平均値を各基布の厚さとした。その結果を表1に示した。
上記[1]で得られたシュープレスベルト用基布の強伸度を、強伸度試験器(株式会社オリエンテック製、型式「RTG−1310」)を用いて測定した。具体的には、経方向は巾10mm×長さ300mmの試料を用い、チャック間距離を200mmとし、緯方向は巾10mm×長さ200mmの試料を用い、チャック間距離を100mmとし、試験速度を200mm/分として、1%及び2%の各伸張率において各5回の測定を行い、その平均値を各伸張率における強伸度とした。その結果を表1に示した。
更に、実験例2の基布は、経三重織構造であり、比較例1とほぼ同じ厚さ又はやや薄く設計でき、また、ほとんど同じ通気度を有しながら、経方向の強伸度が、伸張率1%において2.40倍、伸張率2%において1.50倍であり、非常に優れた強伸度を有する基布であることが分かる。
また、実験例3の基布は、経三重織構造であり、比較例1とほぼ同じ厚さ又はやや薄く設計でき、また、ほとんど同じ通気度を有しながら、経方向の強伸度が、伸張率1%において2.54倍、伸張率2%において1.67倍であり、実験例2よりも更に優れた強伸度を有する基布であることが分かる。
2;基布(シュープレスベルト用基布)、2a;フェルト側、2b;シュー側、
21;経糸、21a;最外層経糸(第1層経糸)、21b;第2層経糸、21c;第3層経糸、21d;第4層経糸、
21S;片撚糸、211;モノフィラメント、
22;緯糸、
3;弾性層、31;表側弾性層(フェルト側弾性層)、311;排水溝、32;裏側弾性層(シュー側弾性層)、
8;シュープレス装置、81;プレスロール、82;加圧シュー、83;フェルト、84;湿紙、85;フェルト、
D1;走行方向、D2;幅方向。
Claims (5)
- フェルト側でフェルトと接触し、シュー側で加圧シューと接触して使用されるシュープレスベルトの基布をなすシュープレスベルト用基布であって、
前記基布は、走行方向の経糸と、幅方向の緯糸と、を有した経三重織又は経四重織の織布であって、
前記基布の前記フェルト側の最外層を構成する経糸が、ポリアミド製のモノフィラメント3本又は4本からなる片撚糸であることを特徴とするシュープレスベルト用基布。 - 前記モノフィラメントの線径は、0.15mm以上0.40mm以下である請求項1に記載のシュープレスベルト用基布。
- 前記片撚糸の撚数は、25.4mmあたり3.5回以上8.5回以下である請求項1又は2に記載のシュープレスベルト用基布。
- 前記最外層を構成する経糸数は、25.4mmあたり8本以上18本以下である請求項1乃至3のうちのいずれかに記載のシュープレスベルト用基布。
- 弾性材料によって形成された弾性層と、請求項1乃至4のうちのいずれかに記載のシュープレスベルト用基布とを備え、
前記シュープレスベルト用基布は、前記弾性層に埋設されていることを特徴とするシュープレスベルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016011890A JP6595354B2 (ja) | 2016-01-25 | 2016-01-25 | シュープレスベルト用基布及びシュープレスベルト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016011890A JP6595354B2 (ja) | 2016-01-25 | 2016-01-25 | シュープレスベルト用基布及びシュープレスベルト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017133116A JP2017133116A (ja) | 2017-08-03 |
JP6595354B2 true JP6595354B2 (ja) | 2019-10-23 |
Family
ID=59502228
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016011890A Active JP6595354B2 (ja) | 2016-01-25 | 2016-01-25 | シュープレスベルト用基布及びシュープレスベルト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6595354B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6858092B2 (ja) * | 2017-07-20 | 2021-04-14 | 日本フエルト株式会社 | シュープレスベルト基布及びシュープレスベルト |
DE102019126077A1 (de) * | 2019-09-27 | 2021-04-01 | Voith Patent Gmbh | Pressmantel, dessen Verwendung sowie Presswalze und Schuhpresse |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3715153A1 (de) * | 1987-05-07 | 1988-12-01 | Voith Gmbh J M | Verstaerkter pressmantel fuer eine presseinrichtung zur behandlung bahnfoermigen gutes, wie z. b. von papierbahnen, sowie verfahren und vorrichtung zu seiner herstellung |
JP3053374B2 (ja) * | 1997-07-03 | 2000-06-19 | 市川毛織株式会社 | シュープレスベルト及びその製造法 |
JP3443052B2 (ja) * | 1999-10-25 | 2003-09-02 | 市川毛織株式会社 | 湿紙搬送ベルト |
JP3980913B2 (ja) * | 2002-03-13 | 2007-09-26 | 東レ株式会社 | 抄紙機用織物 |
JP4235212B2 (ja) * | 2006-03-07 | 2009-03-11 | 日本フエルト株式会社 | 製紙用ベルト基布及び製紙用ベルト |
JP4856475B2 (ja) * | 2006-06-05 | 2012-01-18 | イチカワ株式会社 | シュープレス用ベルト |
JP4871989B2 (ja) * | 2009-10-22 | 2012-02-08 | 日本フエルト株式会社 | シュープレス用ベルト |
JP4937330B2 (ja) * | 2009-10-22 | 2012-05-23 | 日本フエルト株式会社 | シュープレス用ベルト |
JP4792114B2 (ja) * | 2010-02-02 | 2011-10-12 | 日本フエルト株式会社 | シュープレス用ベルト基布及びこれを用いたシュープレス用ベルト |
-
2016
- 2016-01-25 JP JP2016011890A patent/JP6595354B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017133116A (ja) | 2017-08-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2213789B1 (en) | Felt for papermaking | |
TW201723248A (zh) | 纖維機械用皮帶 | |
JP6595354B2 (ja) | シュープレスベルト用基布及びシュープレスベルト | |
AU2004303643B2 (en) | Pressing belt and method for manufacture thereof | |
US8257556B2 (en) | Felt for papermaking | |
JP4792114B2 (ja) | シュープレス用ベルト基布及びこれを用いたシュープレス用ベルト | |
US20130192787A1 (en) | Paper making shoe press belt | |
EP1403426A1 (en) | Wet paper web transfer belt | |
JP4524246B2 (ja) | 湿紙搬送用ベルト | |
US8083899B2 (en) | Belt for shoe press | |
JP4871989B2 (ja) | シュープレス用ベルト | |
JP6289297B2 (ja) | シュープレスベルト用基布及びシュープレスベルト | |
US20090123706A1 (en) | Papermaking Felt | |
JP6858092B2 (ja) | シュープレスベルト基布及びシュープレスベルト | |
JP2005146443A (ja) | 製紙用フェルト | |
EP3098347B1 (en) | Wet paper web transfer belt | |
JP6785143B2 (ja) | 製紙用フェルト | |
JP6635823B2 (ja) | 製紙用フェルト及びその製造方法 | |
JP3848610B2 (ja) | 抄紙用ドライヤーカンバス | |
JP4937330B2 (ja) | シュープレス用ベルト | |
JP2022151155A (ja) | 製紙用フェルト | |
JP2018131705A (ja) | 製紙用ワイヤー | |
JP2004197247A (ja) | 製紙用ベルト基礎布並びにそれを用いた製紙用ベルト及びシュープレス用ベルト | |
JP6912857B2 (ja) | 平ベルト | |
JP5284167B2 (ja) | シュープレス用ベルト |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20181107 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190904 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190917 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190926 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6595354 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |