JP2004058379A - 高光沢度を有する化粧シート - Google Patents

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Abstract

【課題】貼着加工時の接着剤の塗工ムラが表面に現れにくく、高光沢度を有する高意匠性の化粧材を容易に得ることができ、しかも、化粧シートの厚みを極端に厚くする必要がないので、貼着加工時の跳ね返りなどの問題もなく、取り扱い性にもすぐれ作業性の良い化粧シートを提供する。
【解決手段】1層以上の熱可塑性樹脂層3、6を主体とし、裏面に不織布層1を設けた化粧シートである。最表層の熱可塑性樹脂層6は、ポリエステル系樹脂層とすることが望ましく、それ以外の熱可塑性樹脂層3も、ポリオレフィン系又はポリエステル系樹脂層とすることが望ましい。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅等の建築物の内装や、家具、什器、家電製品の外装、車両等の輸送機器の内装等に使用するための化粧シートに関するものであり、中でも例えばキッチン扉や浴室内装部材等のように、高光沢度(高鮮映性)を主とした高意匠性が要求される用途に特に好適な化粧シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばキッチン扉や浴室内装部材等のように、高光沢度(高鮮映性)を主とした高意匠性が要求される用途の化粧シートとしては、ポリ塩化ビニル樹脂からなる基材シートの表面に、所望の意匠柄を印刷により表現した絵柄層を介して、透明なポリエステル系樹脂を積層したものが、最も広く使用されてきた(特開平6−23909号、特開平9−76445号等)。
【0003】
しかしながら近年になって、ポリ塩化ビニル樹脂の焼却時の塩化水素、ダイオキシン等の発生の可能性や、柔軟化のための添加剤であるフタル酸エステル類等の可塑剤のブリードアウトによる汚れ付着や、内分泌攪乱物質(いわゆる環境ホルモン)としての人体への悪影響の可能性などの問題から、ポリ塩化ビニル樹脂を非ハロゲン系樹脂、例えばポリオレフィン系樹脂などで代替した化粧シートによる置き換えが進行しつつある(特開平10−258488号、特開2000−52486号等)。
【0004】
上記のような化粧シートを例えばキッチン扉や浴室内装パネル等の各種の化粧部材として使用するためには、例えば合板や中密度繊維板、パーティクルボード等の木質基材や、石膏ボード、スレート板、珪酸カルシウム板、軽量気泡コンクリート板等の無機質基材、繊維強化プラスチック(FRP)等の合成樹脂系基材、鋼板等の金属系基材等の各種基材の表面に、適宜の接着剤を介して貼着される。
【0005】
上記の各種基材に接着剤を介して化粧シートを貼着する際、化粧シートの厚さが極端に薄いものであると、接着剤の塗工ムラ(いわゆる糊ダク)が貼着された化粧シートの表面に現れ易く、製造される化粧部材は表面の仕上げ状態の劣ったものとなってしまうので、高光沢度で高意匠性の化粧部材を製造するためには、必然的にある程度の厚みが要求される。
【0006】
しかしながら、化粧シートを立体形状の基材の表面にラッピング加工法等により積層貼着する場合には、化粧シートの厚みを厚くすると、化粧シートの腰が強くなって立体成形に対する反発力が増し、基材に接着せずに跳ね返って剥離してしまうといった問題や、また、その腰が原因でシートの取り扱い時に作業しにくいといった問題もあった。更には単純に熱可塑性樹脂層の厚みを厚くするためには、樹脂の種類によっては製造原価(材料費)が大幅に上がるといった問題もあった。
【0007】
また、上記の問題を解決するために、熱可塑性樹脂層の裏面にアルミニウム箔を貼り合わせた化粧シートの提案もある(特開2001−205733号等)。しかし、複雑な立体形状の基材との貼り合わせに対して、アルミニウム箔層が追従しにくいこと、あるいは、基材との接着剤の乾燥が不十分であると、アルミニウム箔のガス透過性が熱可塑性樹脂層と比較して極端に低いために、接着剤から揮発する溶剤成分のガスが内部に残り、膨れとして表面に凹凸が現れやすいことなどの問題点もあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の技術における上記のような問題点を解決するためになされたものであり、貼着加工時の接着剤の塗工ムラが表面に現れにくく、高光沢度を有する高意匠性の化粧材を容易に得ることができ、しかも、化粧シートの厚みを極端に厚くする必要がないので、貼着加工時の跳ね返りなどの問題もなく、取り扱い性にもすぐれ作業性の良い化粧シートを提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、少なくとも1層以上の熱可塑性樹脂層を主体として構成される化粧シートにおいて、裏面に不織布層を有することを特徴とする化粧シートである。
【0010】
また本発明は、前記熱可塑性樹脂層が2層以上からなり、そのうち少なくとも最表層の熱可塑性樹脂層がポリエステル系樹脂層であることを特徴とする化粧シートである。
【0011】
また本発明は、最表層以外の熱可塑性樹脂層がポリオレフィン系樹脂層及び/又はポリエステル系樹脂層であることを特徴とする化粧シートである。
【0012】
また本発明は、前記1層以上の熱可塑性樹脂層の表面、裏面及び/又は層間に、絵柄印刷層を具備することを特徴とする化粧シートである。
【0013】
また本発明は、最表層の熱可塑性樹脂層の表面に防汚層を具備することを特徴とする化粧シートである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の化粧シートの実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の化粧シートの実施の形態を示す模式断面図である。
【0015】
本発明の化粧シートにおいて、裏面の不織布層1よりも表面側の構成は、少なくとも1層以上の熱可塑性樹脂層を有してさえいれば、他には何ら限定されるものではなく、例えば従来公知の任意の熱可塑性樹脂製の化粧シートであって良い。
【0016】
上記熱可塑性樹脂製の化粧シートとしては、例えば、着色熱可塑性樹脂シートの表面に絵柄印刷を施した単層型の化粧シートや、透明熱可塑性樹脂シートの裏面に絵柄印刷を施した単層バック刷り型の化粧シートなどであっても良いが、図1に示す様に、2層の熱可塑性樹脂層3、6の層間に絵柄印刷層4が挟持された複層型の化粧シートとされるのが最も一般的である。
【0017】
ここで、少なくとも絵柄印刷層4よりも表面側の熱可塑性樹脂層6は透明とされ、裏面側の熱可塑性樹脂層3は隠蔽性に着色されるのが一般的である。また、必要に応じて、表面側の熱可塑性樹脂層6の表面に更に別の絵柄印刷層4が設けられた構成や、これらの熱可塑性樹脂層3、6の層間に更に他の熱可塑性樹脂層が1層以上挟持された3層以上の構成などとされていても、勿論構わない。
【0018】
本発明において、熱可塑性樹脂層3、6を構成する熱可塑性樹脂の種類は特に限定されるものではなく、従来より化粧シートの材料として使用されている任意の熱可塑性樹脂を適宜使用することができる。
【0019】
具体的には、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチルペンテン、エチレン−プロピレン共重合体、プロピレン−α−オレフィン共重合体等のポリオレフィン樹脂や、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリレート共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、エチレン−不飽和カルボン酸共重合体金属中和物等のオレフィン系共重合体樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアリレート、ポリカーボネート等のポリエステル系樹脂、ポリアクリロニトリル、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル等のアクリル系樹脂、ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂等のスチレン系樹脂、6−ナイロン、6,6−ナイロン等のポリアミド系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール等のポリビニル系樹脂、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフロロエチレン、エチレン−テトラフロロエチレン共重合体、エチレン−パーフロロアルキルビニルエーテル共重合体等のフッ素系樹脂等、或いはそれらの2種以上の混合物、共重合体等から任意に選択して使用することができる。
【0020】
但し、近年頓に社会的関心が高まりつつある環境問題に配慮すると、塩素等のハロゲン元素を含まない非ハロゲン系樹脂を使用することが望ましく、中でも加工性や経済性等を併せて考慮すると、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂又はアクリル系樹脂を使用することが最も望ましい。
【0021】
また、本発明の目的である高光沢度という効果を十分に発揮させるためには、最表層の熱可塑性樹脂層6としては、透明性、剛性及び表面平滑性に優れた熱可塑性樹脂を使用することが望ましく、その意味ではポリオレフィン系樹脂よりもポリエステル系樹脂又はアクリル系樹脂の方が適しており、中でもポリエステル系樹脂、特に2軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムに代表される結晶性ポリエステル系樹脂が最も適している。
【0022】
一方、最表層以外の熱可塑性樹脂層3には、上記の様な制約は特になく、最表層の熱可塑性樹脂層6と同一であっても良いし、異なっていても良い。
【0023】
但し、最表層の熱可塑性樹脂層6としては上記の通り、優れた表面平滑性を維持可能な剛性の高い樹脂が採用されるのが一般的であり、これと同一の樹脂を最表層以外の熱可塑性樹脂層3にも採用すると、化粧シートが全体として腰が強く柔軟性に乏しいものとなり、取り扱い性や後加工性が満足できない場合がある。そのような場合には、最表層以外の熱可塑性樹脂層3には、最表層の熱可塑性樹脂層6よりも柔軟性に富む熱可塑性樹脂を使用することが望ましい。
【0024】
具体的には、最表層の熱可塑性樹脂層6として例えば結晶性ポリエステル系樹脂を使用する場合には、最表層以外の熱可塑性樹脂層3としては、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂や、ポリエステル系樹脂であれば柔軟性に富む共重合ポリエステル系樹脂や非晶質ポリエステル系樹脂などが適している。
【0025】
各熱可塑性樹脂層3、6の厚さは、本発明において特に限定されるものではなく、基本的には従来の化粧シートにおけると同様の範囲で設計すれば良い。通例、化粧シートの総厚は50〜300μm程度であり、各熱可塑性樹脂層3、6の厚さはそれぞれ20〜200μm程度の範囲内で選ばれるのが一般的である。
【0026】
各熱可塑性樹脂層3、6には、必要に応じて例えば紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、着色剤、充填剤、可塑剤、滑剤、難燃剤、帯電防止剤、結露防止剤、抗菌剤、防黴剤、艶調整剤、減摩剤等の添加剤が適宜添加されていても良い。
【0027】
絵柄印刷層4は、化粧シートに所望の絵柄による意匠性を付与するためのもので、染料又は顔料等の着色剤を合成樹脂等の展色剤中に分散した印刷インキ又は塗料が使用され、例えばグラビア印刷法、オフセット印刷法、グラビアオフセット印刷法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、インキジェット印刷法等の各種印刷法や、ベタ層を含む場合には例えばグラビアコート法、ロールコート法、ナイフコート法、ダイコート法、リップコート法、スプレーコート法等の各種塗工法などによって形成される。
【0028】
絵柄印刷層4の絵柄の種類は、例えば木目柄、石目柄、布目柄、抽象柄、幾何学図形、文字又は記号等、或いはそれらの組み合わせ等、所望により任意であり、単色無地であっても構わない。また、化粧シートに下地を隠蔽可能な隠蔽性を付与したい場合には、不透明顔料を多量含有する印刷インキ又は塗料による隠蔽層を併設しても良い。
【0029】
熱可塑性樹脂層3、6が複数層設けられる場合、各層間の積層方法は本発明において特に限定されるものではなく、例えば接着剤層5を介したドライラミネート法又はウェットラミネート法や、接着剤層5を介するか又は介さない熱ラミネート法、溶融押出ラミネート法等、従来公知の積層手法を任意に採用することができる。
【0030】
本発明において裏面に積層される不織布層1は、化粧シートを各種基材に貼着する際に糊ダクの凹凸を吸収し、表面を平滑に仕上げるために設けられるものである。
【0031】
その材質は、パルプ、綿、麻等の天然繊維系、レーヨン、アセテート等の再生繊維系、ポリエステル、ポリオレフィン、アクリル、ナイロン、ビニロン等の合成繊維系、又はそれらの混合系などいずれでも良く、湿式、乾式、直接式等の製法の別も問わない。
【0032】
目付量としては、5〜300g/m程度の範囲内から適宜選択が可能であるが、薄過ぎると糊ダクの凹凸を十分に吸収することが難しく、一方厚過ぎると貼着後の表面強度が低下する原因となるので、通常20〜100g/m程度のものを使用することが望ましい。
【0033】
不織布層1と熱可塑性樹脂層3との積層方法としても、例えば接着剤層2を介したドライラミネート法又はウェットラミネート法、接着剤層2を介するか又は介さない熱ラミネート法、溶融押出ラミネート法等、従来公知の積層手法を任意に採用することができる。
【0034】
なお、不織布層1は一般に、汎用の接着剤により容易に接着可能であるが、熱可塑性樹脂層3は樹脂の種類によっては、汎用の接着剤による接着が困難な場合もある。その様な場合には、接着前に熱可塑性樹脂層3の接着面に予めコロナ放電処理、オゾン処理、プラズマ処理、フレーム処理等の表面処理を施しておいたり、汎用の接着剤との接着性に優れた樹脂組成物からなるプライマー層を設けておいたりすると良い。
【0035】
本発明の化粧シートを、例えばキッチン扉に代表される厨房周辺の用途等の様に、耐汚染性が要求される用途に使用する場合には、化粧シートの最表面に防汚層7を設けることで、耐汚染性の向上を図ることもできる。
【0036】
防汚層7は、例えばシリコーン系樹脂又はフッ素系樹脂等の低表面張力の樹脂を主体とするか、若しくは、例えば2液硬化型ウレタン系樹脂、アミノアルキド系樹脂、メラミン系樹脂、ラジカル重合型ポリエステル系樹脂、電離放射線硬化型(メタ)アクリレート系樹脂等の様な通常の表面保護用の樹脂に、例えばシリコーン系化合物又はフッ素系化合物等の低表面張力の添加剤を添加してなる樹脂組成物を、適宜のコーティング方法により塗工して設けることができる。
【0037】
防汚層7の厚みには特に制限はないが、1〜20μm程度が一般的である。また、防汚層7には必要に応じて、例えば紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、着色剤、充填剤、可塑剤、滑剤、難燃剤、帯電防止剤、結露防止剤、抗菌剤、防黴剤、艶調整剤、減摩剤等の添加剤が適宜添加されていても良い。
【0038】
【実施例】
以下に、本発明の化粧シートの具体的な実施例を示し、本発明をより詳細に説明する。
【0039】
実施例1
厚さ120μmの着色ポリプロピレン樹脂フィルム(リケンテクノス株式会社製、商品名OW)の片面に、ウレタン系印刷インキ(東洋インキ製造株式会社製、商品名ラミスター)を使用して絵柄を印刷し、更にその印刷面と反対側の面に、シリカ粉末を含有する2液ウレタン系プライマー樹脂(東洋インキ製造株式会社製、商品名ラミスターEM添加剤)をグラビア塗工した。
【0040】
一方、厚さ100μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム(三菱化学ポリエステル株式会社製、商品名T600)の片面に、シリコーン添加イソシアネート硬化型ポリウレタン樹脂(東洋インキ製造株式会社製、商品名YL341)を乾燥後の厚さ5μmにグラビア塗工し、防汚層を形成した。
【0041】
上記着色ポリプロピレン樹脂フィルムの印刷面に、上記二軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムの非塗工面を、2液ウレタン系ドライラミネート接着剤(大日精化工業株式会社製、商品名セイカボンド)を介してドライラミネート法により接着積層した。
【0042】
しかる後、上記着色ポリプロピレン樹脂フィルムのプライマー塗布面に、水性2液硬化型ウレタン系接着剤(中央理化工業株式会社製、商品名BA10L)を介して、目付量41g/mのポリエステル不織布(デュポンジャパン株式会社製、商品名Sontara8000)を積層して、本発明の化粧シートを作製した。
【0043】
実施例2
上記実施例1において、着色ポリプロピレン樹脂フィルムに代えて、厚さ120μmの着色共重合ポリエステル樹脂フィルム(リケンテクノス株式会社製、商品名リベスター)を使用すると共に、絵柄の印刷面を二軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムの裏面に変更し、その他は上記実施例1と同一の要領にて本発明の化粧シートを作製した。
【0044】
比較例1
上記実施例1において、着色ポリプロピレン樹脂フィルムの裏面への不織布の積層工程を省略し、その他は上記実施例1と同一の要領にて化粧シートを作製した。
【0045】
比較例2
上記実施例2において、着色共重合ポリエステル樹脂フィルムの裏面への不織布の積層工程を省略し、その他は上記実施例2と同一の要領にて化粧シートを作製した。
【0046】
評価
市販の厚さ3mmの中密度繊維板の表面に、アクリル変性エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂系水性エマルジョン接着剤(中央理化工業株式会社製、商品名リカボンドBA−58)を60g/m(wet)塗布し、半乾燥後、上記実施例1、2及び比較例1、2の化粧シートを積層して、化粧板を作製した。
【0047】
こうして得られた化粧板の表面状態を目視観察にて評価したところ、実施例1及び実施例2の化粧シートを使用したものは、表面が平滑で高光沢度の良好な外観を示したのに対し、比較例1及び比較例2の化粧シートを使用したものは、中密度繊維板との積層に使用した接着剤の糊ダクや、中密度繊維板の表面の傷などが、僅かながら化粧シートの表面に現れており、外観の劣るものであった。
【0048】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明の化粧シートは、以下に示す様な種々の優れた効果を奏するものである。
【0049】
(1)化粧シートを基材に貼り合わせる際に、接着剤の塗工ムラ(糊ダク)や基材の表面欠陥の凹凸などが、不織布層により吸収されて、化粧シートの表面に現れることがないので、表面平滑性に優れた高光沢度(高鮮映性)の化粧材を容易に製造することができる。
【0050】
(2)化粧シートの厚さを極度に厚くする必要がないので、シートが柔軟であり、曲面加工時に跳ね返りによる接着不良を発生することもなく、各種加工性や作業時の取り扱い性にも優れている。しかも、単位面積当たりの材料使用量が少なく、高価な特殊な材料も不要なので、安価であり、また、製品ロールの径が極端に大きくなることがなく、運送や取り扱いの便も良い。
【0051】
(3)アルミニウム箔の様なガス透過性の乏しい金属箔を使用していないので、基材との貼り合わせ時に、接着剤から発生するガスがこもることがなく、従って化粧シートの膨れなどの外観不良を発生することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧シートの実施の形態を示す模式断面図。
【符号の説明】
1・・・不織布層
2・・・接着剤層
3・・・熱可塑性樹脂層
4・・・絵柄印刷層
5・・・接着剤層
6・・・熱可塑性樹脂層
7・・・防汚層

Claims (5)

  1. 少なくとも1層以上の熱可塑性樹脂層を主体として構成される化粧シートにおいて、裏面に不織布層を有することを特徴とする化粧シート。
  2. 前記熱可塑性樹脂層が2層以上からなり、そのうち少なくとも最表層の熱可塑性樹脂層がポリエステル系樹脂層であることを特徴とする請求項1に記載の化粧シート。
  3. 最表層以外の熱可塑性樹脂層がポリオレフィン系樹脂層及び/又はポリエステル系樹脂層であることを特徴とする請求項2に記載の化粧シート。
  4. 前記1層以上の熱可塑性樹脂層の表面、裏面及び/又は層間に、絵柄印刷層を具備することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の化粧シート。
  5. 最表層の熱可塑性樹脂層の表面に防汚層を具備することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の化粧シート。
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