JP6057606B2 - 光学素子及びその製造方法 - Google Patents
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Description
基材101は、目的とする波長領域において実質的に透明であればよい。例えば、ガラスなどの無機材料や樹脂材料を基材101に用いることができる。他にも、樹脂材料を基材101に用いることができる。基材101として樹脂基材を用いることにより、ロールプロセスが可能になる、ワイヤグリッド偏光板にフレキシブル性を持たすことができる、等のメリットがある。基材101に用いることができる樹脂としては、例えば、ポリメタクリル酸メチル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、シクロオレフィン樹脂(COP)、架橋ポリエチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、変性ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリサルフォン樹脂、ポリエーテルケトン樹脂などの非晶性熱可塑性樹脂や、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、芳香族ポリエステル樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂などの結晶性熱可塑性樹脂や、アクリル系、エポキシ系、ウレタン系などの紫外線(UV)硬化性樹脂や熱硬化性樹脂などが挙げられる。また、紫外線硬化性樹脂や熱硬化性樹脂と、ガラスなどの無機基材、上記熱可塑性樹脂、トリアセテート樹脂とを組み合わせたり、単独で用いて基材101を構成させたりすることが出来る。
金属ワイヤ105は、基材101上に所定の周期で所定の方向に略平行に延在するように形成することができる。例えば、基材101として、図3に示すように、表面に所定の周期を有する凹凸構造107を有する基材を用いる場合には、基材101の凸部の少なくとも一方の側の側面に接するように金属膜を形成することにより所定の方向に延在する金属ワイヤ105を設けることができる。
光学機能体111と枠構造体121を接着する接着層には、様々な接着剤を用いることができるが、加工性の観点から、固形のシート状のものが好ましく、一例としては、粘着剤を挙げることができる。
枠部120を構成する枠構造体121は、ワイヤグリッド偏光板の強度を向上させ、金属ワイヤ105の損傷を防止できる材料・構造が好ましい。また、使用波長領域において、実質的に光を遮光あるいは拡散できる材料で形成することも可能である。これにより、枠構造体121の形状に応じて、測定領域(枠構造体121の内側)を正確に規定することができ、光学系組み込み時には、迷光防止効果も得られる。
基材101を構成する材料と金属ワイヤ105との密着性向上の為に、両者の間に両者と密着性の高い誘電体材料を設けてもよい。基材101と金属ワイヤ105の密着性が高いと、基材101からの金属ワイヤ105の剥離を防ぎ、偏光度の低下を抑えることが出来る。好適に用いることが出来る誘電体としては、例えば、珪素(Si)の酸化物、窒化物、ハロゲン化物、炭化物の単体またはその複合物(誘電体単体に他の元素、単体または化合物が混じった誘電体)や、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、イットリウム(Y)、ジルコニア(Zr)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、バリウム(Ba)、インジウム(In)、錫(Sn)、亜鉛(Zn)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、セリウム(Ce)、銅(Cu)などの金属の酸化物、窒化物、ハロゲン化物、炭化物の単体またはそれらの複合物を用いることができる。誘電体材料は、透過偏光特性を得ようとする波長領域において実質的に透明であることが好ましい。誘電体材料の積層方法には特に限定は無く、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法などの物理的蒸着法を好適に用いることができる。
次に、架枠光学素子100の製造方法の一例について説明する。最初に、枠構造体121となる材料に接着層を作製し、続いて抜き加工を施す。これにより、窓部110となる領域が作製できる。枠構造体121の材料種としては、加工性の観点から、樹脂が好ましく、PC、PET等を例示できる。その後、枠構造体121となる材料に光学機能体111を貼合し、所定の枠部外形状に裁断することで、架枠光学素子100が作製できる。
本実施の形態に係るワイヤグリッド偏光子等の架枠光学素子100は、偏光を利用する様々な光学機器に適用することができる。以下に一例として、投影型映像表示機器である反射型液晶プロジェクターでの適用例を説明する。当然ではあるが、これに適用範囲が制限されるものではなく、ヘッドアップディスプレイ、ヘッドマウントディスプレイ、デジタルカメラ、各種センサー等に適用することができる。
20 反射型液晶プロジェクター
21 光源
22 反射型液晶表示素子
23 投射レンズ
100 架枠光学素子
101 基材
102 微細凹凸構造
104 粘着剤層
105 金属ワイヤ
106 角部内側
107 凹凸構造
110 窓部
111 光学機能体
120 枠部
121 枠構造体
Claims (9)
- 微細凹凸構造をフィルム基材表面上に有した、光学的機能を有する光学機能体からなる窓部と、前記光学機能体の外周部に設けられた枠部とを有し、
前記枠部は、前記窓部より厚く、かつ、概略平行となる少なくとも一対の辺を有し、前記一対の辺に対して、前記光学機能体の偏光軸または光軸のうち少なくとも一方が、概略平行または概略直交であり、
前記枠部を構成する枠構造体が樹脂であると共に、
前記枠部の角部内側が、半径0.3mm以上である曲率を有する
ことを特徴とする光学素子。 - 前記枠部の外周形状が概略矩形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
- 前記枠部は、少なくとも2つの辺の幅が互いに異なることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光学素子。
- 前記窓部の厚さが200μm以下であり、前記窓部と前記枠部の厚みの差が100μm以上であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の光学素子。
- 前記微細凹凸構造を有する光学機能体表面は、前記枠部の上底よりも低く、下底よりも高い位置にあることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の光学素子。
- 前記光学機能体表面に設けられた微細凹凸構造は、所定周期で所定方向に平行に延在していることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の光学素子。
- 前記枠部は、前記光学機能体と、前記光学機能体表面の微細凹凸構造上に粘着層を介して形成された枠構造体とから構成されることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の光学素子。
- 前記枠部の透過率が50%以下あるいはヘイズが30%以上であることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の光学素子。
- 接着層が形成された樹脂に抜き加工を行うことにより枠構造体を形成する工程と、前記枠構造体となる樹脂に光学的機能を有する光学機能体を貼り合わせる工程と、前記光学機能体と前記枠構造体の積層構造を所定形状に裁断する工程と、を有すること特徴とする光学素子の製造方法。
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