JP6057591B2 - 画像形成装置用の高圧電源 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式を利用した複写機、プリンタなどの画像形成装置用の高圧電源に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置は、電子写真感光体として例えば感光ドラムを有する。画像形成を行う際には、感光ドラムの表面を所定の電位に略均一に帯電させる帯電処理が行われる。この帯電処理には、例えば接触帯電方式が用いられる。接触帯電方式では、帯電部材として例えば帯電ローラを感光ドラムの表面に当接させ、この帯電ローラに電圧を印加して感光ドラムの表面を帯電させる。
接触帯電方式には、次のようなDC帯電方式がある。即ち、DC帯電方式では、感光ドラムの表面を所望の電位Vdに帯電させるために、帯電ローラには、その所望の電位Vdに相当する電圧値Vdに、電圧値Vthを足した、電圧値Vd+Vthの直流(DC)電圧が印加される。ここで、電圧値Vthは、帯電ローラにDC電圧を印加したときの被帯電体である感光ドラムへの放電開始電圧である。
又、接触帯電方式には、感光ドラムの帯電の更なる均一化を図るために、次のようなAC帯電方式がある。即ち、AC帯電方式では、所望の電位Vdに相当する電圧値VdのDC電圧に、電圧値Vthの2倍以上のピークツーピーク電圧値(p−p電圧値)を有する交流(AC)電圧を重畳した帯電電圧が、帯電ローラに印加される。このAC帯電方式の場合、上記AC電圧を重畳することにより、プラス側、マイナス側への放電が交互に起こり、感光ドラムの表面をより均一に帯電させることができる。
ここで、正弦波のAC電圧を帯電ローラに印加した場合、帯電ローラと感光ドラムとの間の抵抗性負荷に流れる抵抗性負荷電流、帯電ローラと感光ドラムとの間の容量性負荷に流れる容量性負荷電流、帯電ローラと感光ドラムとの間の放電電流のそれぞれが流れる。即ち、これらの電流を合計したものが、帯電ローラに流れることになる。この際、安定して感光ドラムの表面を帯電させるためには、放電電流量を所定量以上にすることが望ましいことが経験的に知られている。
しかし、必要以上の量の放電電流が流れると、感光ドラムが削られるなどして感光ドラムの劣化が促進されたり、放電生成物による高温高湿環境での画像流れ(感光ドラムの低抵抗化などによる静電潜像の乱れ)などの異常画像が発生したりする。このような感光ドラムの劣化の促進、異常画像の発生を抑制するためには、プラス側、マイナス側に交互に起こる放電を最小限にするようなAC電圧を印加することが望ましい。
そこで、長期に亘り、高品質な画像を安定して供給するためには、過剰放電を起こさず、且つ、均一な帯電を行うことができるように、帯電ローラに印加するAC電圧の電圧値及びAC電圧の印加により帯電ローラに流れる電流値を制御することが望まれる。この制御方法として、画像形成時に所望の放電電流量を得るためのAC電圧の電圧値を決定する放電電流制御方法が提案されている(特許文献1)。放電電流制御では、放電開始電圧Vthの2倍未満の未放電領域、放電開始電圧Vthの2倍以上の放電領域のそれぞれのp−p電圧値のAC電圧を印加したときのAC電流値を測定し、その結果に基づいて画像形成時のAC電圧のp−p電圧値を決定する。
上述のような放電電流制御を行う際には、各測定点において、AC電圧の振幅が十分な精度で出力できることが重要である。AC電圧発生回路においては、トランス駆動回路がACトランスの一次側を駆動し、ACトランスの二次側に高圧のAC電圧が発生する。二次側のAC電圧は、p−p電圧検出回路により検出される。p−p電圧検出回路では、そのp−p電圧が2倍圧回路によってDC電圧としてコンデンサに保持される。この電圧は、例えば1kV以上の高電圧であるため、2つの抵抗で分圧して、通常のOPアンプICに入力可能な電圧に変換される。この分圧に使用する抵抗のうちの一つには、高耐電圧で高抵抗値の抵抗器(高圧抵抗)が用いられる。
一方、所望の電位Vdに帯電させられた感光ドラムは、画像データに応じて変調されたレーザーなどの光で露光される。この露光により感光ドラムの表面が除電されてVl電位が形成されることで、感光ドラムの表面に静電潜像(静電像)が形成される。そして、この静電潜像がトナーで現像されることで、感光ドラムの表面にトナー像が形成される。トナーは、現像剤担持体として例えば現像スリーブに保持されて搬送され、感光ドラムに供給される。
ここで、現像スリーブには、現像のための電位を与える現像DC電圧Vdcが印加され、電圧値Vdcと電位Vlとの電位差によって画像濃度が決定される。又、電位Vdと電圧値Vdcとの電位差を所定の値に保持することで、2成分現像剤の中に含まれるキャリアやかぶりトナー(非画像部に付着するトナー)の感光ドラムへの付着が抑制される。よって、電圧値Vdと電圧値Vdcに関しても十分な精度が求められる。
上記Vd、Vdcの生成にあたっては、その電圧値を一定に保つため、その出力電圧を分圧してOPアンプICに入力可能な電圧に変換する回路が用いられる。そして、この分圧に使用する抵抗のうちの一つにも、上記p−p電圧検出回路の場合と同様に、高抵抗値の高圧抵抗が用いられる。
特開2001−201921号公報 特開2011−204426号公報 特開2011−210603号公報
しかしながら、上述のような高圧出力を分圧回路で分圧した出力電圧を一定に制御する構成を有する画像形成装置用の高圧電源では、次のような改善すべき課題がある。
画像形成装置は、その設置環境の変化によって結露する場合がある。特に、冬季の朝、設置環境が冷え切った状態から、その設置環境においてストーブなどが使用されて一気に環境温度が上昇するような状況では、著しい結露が生ずることがある。このような場合、画像形成装置内の高圧電源回路基板にも結露が生じやすくなる。
前述のような、高電圧出力を分圧する分圧回路の高圧抵抗は、抵抗値が非常に高いため、これが実装された基板が結露した際には、結露による漏れ電流により、実質的な抵抗値が低下し、分圧した電圧は実際より大きくなる。
高圧電源に使用されるプリント基板には、一般に、紙フェノール基板が使用される。例えば、この紙フェノール基板は、他のガラスエポキシ基板などに比較して結露した水滴をはじきにくい。又、高圧抵抗自体は、表面が樹脂コートされたものを使用すれば水滴をはじくため、抵抗表面に連続した結露による経路が生じにくい。そして、制御回路は上述のように分圧した電圧を所定値になるように制御するため、結果的に出力電圧が所望の値より小さくなる。
環境温度が変化する状況では、基板の結露状況も変化していくため、漏れ電流を含めた実質的な抵抗値が時々刻々と変化することがある。このように実質的な抵抗値が変化した状況で、例えば、前述のような放電電流制御を行った場合、正しい制御結果が得られない。そのため、画像形成時に放電電流が不足して、帯電不良によるかぶり画像(非画像部にトナーが付着した画像)となったり、過剰放電による画像流れが生じたりする。
又、上記Vd、Vdcの出力電圧制御に関しても、画像形成中に高圧抵抗の端子間で基板の結露が発生すると、所望の電圧が出力されないことによる濃度不良や、出力電圧が変化することによる濃度むらが生じることがある。
ここで、特許文献2、3は、マグネトロン駆動用電源において、高電圧を放電するための高圧抵抗に付着した水滴によってその高圧抵抗がショート状態になり、スパークが発生してしまうことを防止する方法を開示している。この方法は、高電圧を放電するための高圧抵抗の下部のプリント基板にスリットを設けるものであるが、上記スパークにつながるような大電流が流れることは抑制できても、微小な漏れ電流の発生を抑制するのには満足いくものではない。
従って、本発明の目的は、高圧出力を分圧回路で分圧した出力電圧を一定に制御する構成を有し、結露が起きやすい環境変化が生じた場合でも該分圧回路の高圧抵抗の端子間での漏れ電流の発生を抑制できる画像形成装置用の高圧電源を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置用の高圧電源にて達成される。要約すれば、第1の本発明は、高圧出力を分圧回路で分圧して検出した出力電圧と制御値とを比較して前記高圧出力をフィードバック制御し、画像形成に係る部材に印加する電圧を出力する画像形成装置用の高圧電源において、前記分圧回路の高圧出力側に接続された抵抗器が実装されたプリント基板には、前記抵抗器の両端子間を結ぶ直線を横断して延びる第1部分と、該第1部分に連続して前記抵抗器の一方の端子から遠ざかる方向に延びる第2部分と、を有するスリットが形成されており、前記スリットは、前記第1部分の両方の端部側に連続して、それぞれ前記抵抗器の異なる端子から遠ざかる方向に延びる前記第2部分を有することを特徴とする画像形成装置用の高圧電源である。
第2の本発明によれば、高圧出力を分圧回路で分圧して検出した出力電圧と制御値とを比較して前記高圧出力をフィードバック制御し、画像形成に係る部材に印加する電圧を出力する画像形成装置用の高圧電源において、前記分圧回路の高圧出力側に接続された抵抗器が実装されたプリント基板には、前記抵抗器の両端子間を結ぶ直線を横断して延びる第1部分と、該第1部分に連続して前記抵抗器の一方の端子から遠ざかる方向に延びる第2部分と、を有するスリットが形成されており、前記スリットは、前記第1部分の一方の端部側に連続して、前記抵抗器の一方の端子、他方の端子からそれぞれ遠ざかる方向に延びる前記第2部分を有し、前記第1部分の他方の端部側に連続して、前記抵抗器の一方の端子、他方の端子からそれぞれ遠ざかる方向に延びる前記第2部分を有することを特徴とする画像形成装置用の高圧電源が提供される。
第3の本発明によれば、高圧出力を分圧回路で分圧して検出した出力電圧と制御値とを比較して前記高圧出力をフィードバック制御し、画像形成に係る部材に印加する電圧を出力する画像形成装置用の高圧電源において、前記分圧回路の高圧出力側に接続された抵抗器が実装されたプリント基板には、前記抵抗器の両端子のうち第1の端子に隣接して前記抵抗器の両端子間を結ぶ直線を横断して延びる第1部分と、該第1部分に連続して前記抵抗器の両端子のうち第2の端子から遠ざかる方向に延びる第2部分と、を有する第1のスリットと、前記抵抗器の前記第2の端子に隣接して前記直線を横断して延びる第1部分と、該第1部分に連続して前記抵抗器の前記第1の端子から遠ざかる方向に延びる第2部分と、を有する第2のスリットと、が形成されていることを特徴とする画像形成装置用の高圧電源が提供される。
本発明によれば、高圧出力を分圧回路で分圧した出力電圧を一定に制御する構成を有する画像形成装置用の高圧電源において、結露が起きやすい環境変化が生じた場合でも該分圧回路の高圧抵抗の端子間での漏れ電流の発生を抑制することができる。
本発明の一実施例に係る高圧電源を有する画像形成装置の一例の模式的な断面図である。 本発明の一実施例に係る画像形成装置における帯電高圧基板と制御基板の概略構成を示すブロック図である。 本発明の一実施例に係る高圧電源としてのAC高圧生成回路の回路図である。 本発明の一実施例に係る高圧電源としてのDC高圧生成回路の回路図である。 本発明の一実施例に係る高圧電源におけるプリント基板に形成されるスリットの一例を示す模式図である。 本発明の一実施例に係る高圧電源におけるプリント基板に形成されるスリットの他の例を示す模式図である。 本発明の一実施例に係る高圧電源におけるプリント基板に形成されるスリットの他の例を示す模式図である。 本発明の一実施例に係る高圧電源におけるプリント基板に形成されるスリットの他の例を示す模式図である。 放電電流制御と従来の課題を説明するためのグラフ図である。
以下、本発明に係る画像形成装置用の高圧電源を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
1.画像形成装置
図1は、本発明の一実施例に係る高圧電源(高圧電源回路)を備えた画像形成装置100の模式的な断面図である。この画像形成装置100は、電子写真方式を用いてフルカラー画像の形成が可能な中間転写方式のレーザービームプリンタである。
画像形成装置100は、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像を形成する4つの画像形成部(ステーション)SY、SM、SC、SKを有する。本実施例では、各画像形成部SY、SM、SC、SKの構成及び動作は、使用するトナーの色が異なることを除いて実質的に同じである。従って、以下、特に区別を要しない場合は、いずれかの色用に設けられたことを表す符号の末尾のY、M、C、Kは省略して総括的に説明する。
画像形成部は、像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(感光体)である感光ドラムを有する。感光ドラム1は、図1中の矢印R1方向(反時計回り)に回転駆動される。感光ドラム1の周囲には、その回転方向に沿って順に、次の各手段が配置されている。先ず、帯電手段としてのローラ型の帯電部材である帯電ローラ2である。次に、露光手段としての露光装置(レーザースキャナー)3である。次に、現像手段としての現像器4である。次に、転写装置5である。次に、感光体クリーニング手段としての感光体クリーナー6である。現像器4は、その内部に現像剤としてのトナーを収容しており、又そのトナーを担持して感光ドラム1との対向部に搬送する現像剤担持体としての現像スリーブ41を有している。
転写装置5は、像担持体としての無端ベルト状の中間転写体である中間転写ベルト51を有する。中間転写ベルト51は、複数の張架ローラに所定の張力をもって掛け渡されている。中間転写ベルト51は、図1中の矢印R2方向(時計回り)に回転駆動される。中間転写ベルト51の内周面側において、各感光ドラム1Y、1M、1C、1Kに対向する位置には、1次転写手段としてのローラ状の1次転写部材である1次転写ローラ53Y、53M、53C、53Kが配置されている。各1次転写ローラ53は、中間転写ベルト51を介して各感光ドラム1に押圧されており、各感光ドラム1と中間転写ベルト51との接触部に各1次転写部N1が形成されている。又、中間転写ベルト51の外周面側において、複数の張架ローラのうちの一つである2次転写対向ローラ56と対向する位置には、2次転写手段としてのローラ型の2次転写部材である2次転写ローラ57が配置されている。2次転写ローラ57は、中間転写ベルト51を介して2次転写対向ローラ56に押圧されており、中間転写ベルト51と2次転写ローラ57との接触部に2次転写部N2が形成されている。又、中間転写ベルト51の外周面側には、中間転写体クリーニング手段としての中間転写ベルトクリーナー55が配置されている。
画像形成装置100は更に、2次転写部N2に紙やOHPシートなどの記録材Pを供給するための記録材給送部、2次転写部N2よりも記録材Pの搬送方向の下流側に配置された定着手段としての定着器7などを有する。定着器7は、加熱源を有すると共に互いに圧接させられている定着ローラ対71、72を有する。
画像形成時には、画像形成装置100の全体の制御を司る制御基板101(図2)のCPU(図示せず)から、記録材Pへの画像形成命令が発される。すると、感光ドラム1、中間転写ベルト51、帯電ローラ2、現像スリーブ41、1次転写ローラ53、2次転写ローラ56、定着ローラ対71、72の回転が開始される。
帯電ローラ2には、帯電高圧基板300(図2)が接続されており、この帯電高圧基板300から帯電ローラ2に、直流(DC)電圧と、正弦波の交流(AC)電圧とを重畳した振動電圧(高電圧)が印加される。これにより、帯電ローラ2が接触している感光ドラム1の表面は一様に帯電させられる。
次に、帯電した感光ドラム1の表面は、感光ドラム1の回転によって露光装置3からレーザー光Lが照射されるレーザー照射位置に至り、露光装置3によって画像信号に応じたレーザー光Lで走査露光される。これにより、感光ドラム1上に静電潜像(静電像)が形成される。
その後、感光ドラム1上に形成された静電潜像は、感光ドラム1の回転によって現像器4の現像スリーブ41と感光ドラム1との対向部に至り、現像器4によってトナーを用いて現像される。現像器4の現像スリーブ41には、現像高圧基板(図示せず)が接続されており、この現像高圧基板から現像スリーブ41に、DC電圧と矩形波パルス波形のAC電圧とを重畳した振動電圧(高電圧)が印加される。そして、本実施例では、現像スリーブ41上の負極性に帯電したトナーが、正電位(現像スリーブ41より正、GNDに対して負)の静電潜像の画像部に付着させられる。即ち、本実施例では、一様に帯電させられた後に露光されることで電位の絶対値が低下した感光ドラム1上の露光部に、感光ドラム1の帯電極性(本実施例では負極性)と同極性に帯電したトナーを付着させる反転現像で、静電潜像が現像される。
その後、感光ドラム1上に形成されたトナー像は、感光ドラム1の回転によって1次転写部N1に至り、1次転写ローラ53の作用により、被転写体としての中間転写ベルト51上に転写(1次転写)される。このとき、1次転写ローラ53には、トナー像を感光ドラム1から中間転写ベルト51に転写するためのDC電圧が、1次転写高圧基板(図示せず)から印加される。例えばフルカラー画像の形成時には、4個の感光ドラム1Y、1M、1C、1K上のトナー像が、各1次転写ローラ53Y、53M、53C、53Kの作用によって、中間転写ベルト51上に順次重ねて転写(1次転写)される。
その後、中間転写ベルト51上に転写されたトナー像は、中間転写ベルト51の回転によって2次転写部N2に至り、2次転写ローラ57の作用により、被転写体としての記録材Pに転写(2次転写)される。このとき、2次転写ローラ57には、トナー像を中間転写ベルト51から記録材Pに転写するためのDC電圧が、2次転写高圧基板(図示せず)から印加される。
1次転写後に感光ドラム1上に残ったトナー(1次転写残トナー)は、感光体クリーナー6によって掻き取られ回収される。又、2次転写後に中間転写ベルト51に残ったトナー(2次転写残トナー)は、中間転写ベルトクリーナー55によって掻き取られ回収される。
記録材Pに転写されたトナー像は、定着器7によって圧力と温度により転写材Pに定着させられる。これにより、例えばフルカラー画像が得られる。
2.放電電流制御
ここで、帯電ローラ2に印加するAC電圧のp−p電圧値を制御する放電電流制御の概要と、従来の課題について更に説明する。
図9は、正常に放電電流制御が行われた場合に得られる電圧−電流特性に関する近似直線(一点鎖線)と、帯電高圧基板300の結露により電圧制御が正常に行われなかった場合に求められる同様の近似直線の一例(二点鎖線)を示す。
放電電流制御では、放電開始電圧Vthの2倍未満の未放電領域、放電開始電圧Vthの2倍以上の放電領域のそれぞれのp−p電圧値のAC電圧をそれぞれ印加したときのAC電流値を測定し、その結果に基づいて画像形成時のAC電圧のp−p電圧値を決定する。
V1、V2は、未放電領域の測定点であり、後述する帯電高圧基板300(図2)のAC高圧生成回路301(図2)から帯電ローラ2にそれぞれの電圧を印加して、その時のAC電流I1、I2を後述するAC電流検出回路303(図2)で測定する。V3、V4は放電領域の測定点であり、同様にI3、I4を測定する。
そして、後述する制御基板101(図2)において、未放電領域測定点を結んだ直線L1と、放電領域測定点を結んだ直線L2とから、放電電流Isが所定値となる電圧V5を求め、画像形成時に帯電ローラ2に印加するAC電圧のp−p電圧値とする。
ここで、例えば、前述したように帯電高圧基板300における分圧回路の高圧抵抗の端子間の結露が、V2の測定中に起きた場合には、V2が所望の電圧より小さなV2’となることがある。帯電ローラ2には、所望の電圧より小さな電圧V2’しか印加されていないため、そこに流れる電流値も正常なI2に比較して小さなI2’になる。その結果、未放電領域の測定点を結んだ直線L1’(二点鎖線)は、上記直線L1(一点鎖線)からずれたものとなる。
そして、放電領域測定点V3、V4の測定中の電圧出力値が正常だった場合、直線L1’と直線L2から求めた放電電流Isが所定値となる電圧はV5’となり、結露が生じなかった場合のV5と比べて小さくなる。そのため、放電電流が不足する結果、画像形成時に帯電不良が発生して、かぶり画像などが発生することがある。
3.帯電高圧基板
図2は、帯電高圧基板300と制御基板101の概略構成を示すブロック図である。図2に示すように、画像形成装置100には、帯電高圧基板300、制御基板101が設けられている。
制御基板101は、画像形成装置100の全体の制御を司る制御手段としてのCPU(図示せず)、その制御のためのプログラムなどを格納する記憶手段としてのメモリ(図示せず)などを有する。帯電高圧基板300は、本実施例に係る高圧電源(高圧電源回路)である、AC高圧生成回路301、DC高圧生成回路302を有する。又、帯電高圧基板300は、AC電流検出回路303を有する。
制御基板101は、帯電高圧基板300に対して、次の各信号を出力する。先ず、AC高圧生成回路301のAC高圧のp−p電圧値Vp−pを設定する電圧信号Sig1Vp−p設定信号である。又、DC高圧生成回路302のDC高圧の電圧値を設定する電圧信号Sig2DC電圧設定信号である。又、AC高圧生成回路301の帯電AC高圧波形の周波数を決定するSig4帯電ACクロックである。又、DC高圧生成回路302のトランス駆動を行うSig5帯電DCトランス駆動クロックである。又、制御基板101には、帯電高圧基板300のAC電流検出回路303の出力信号であるSig3AC電流検出信号が入力される。
図3は、AC高圧生成回路301の回路図である。
誤差増幅器310には、Sig1Vp−p設定信号と分圧回路315の出力とがそれぞれ入力される。そして、この2つの電圧が一致するように、誤差増幅器310の出力電圧が調整される。誤差増幅器310の出力は、Sig4帯電ACクロックがベースに入力されたトランジスタQ11により断続される。そして、その出力は、振幅が誤差増幅器310の出力電圧で決められ、周波数がSig4帯電ACクロックで決められた矩形波として、LPF(ローパスフィルター)311に入力される。LPF311では、矩形波の高周波成分が除去される。その結果、その出力は正弦波波形に変換されて、増幅回路312に入力される。
増幅回路312では、ACトランス313の駆動のための電流の増幅が行われ、その出力でACトランス313の一次側が駆動される。ACトランス313の2次側の一方の端子は、DC高圧生成回路302(図2)に接続される。そして、ACトランス313の2次側の他方の端子が、帯電ローラ2に対する高圧出力の出力端子となる。この出力端子には、p−p電圧保持回路314と分圧回路315とを有して構成される、AC電圧のp−p電圧を検出するp−p電圧検出回路316が接続されている。
p−p電圧保持回路314は、カップリングコンデンサCcと2倍圧回路(ダイオードD11、ダイオードD12、コンデンサCs)とを有して構成される、AC電圧のp−p電圧をDC電圧にして保持する回路である。AC高圧のp−p電圧値が2kVp−pの場合、2kVからダイオードD11とダイオードD12の順電圧Vfを除いた電圧がコンデンサCsに保持される。分圧回路315は、コンデンサCsに保持された高電圧を、抵抗R11と抵抗R12とにより、誤差増幅器310に入力可能な電圧に分圧する。分圧回路315の抵抗R11、R12には、それぞれ例えば100MΩ、330kΩが使用される。これにより、例えば、コンデンサCsが2kVに充電されている場合には、分圧された電圧は6.6Vになる。
誤差増幅器310は、制御基板101から入力されるSig1Vp−p設定信号の電圧と分圧回路315の出力電圧とが一致するように、その出力電圧を調整する。よって、制御基板101は、Sig1Vp−p設定信号の電圧(制御値、目標値、基準値)を用いて、AC高圧生成回路301から出力されるAC高圧のp−p電圧値Vp−pを制御できる。誤差増幅器310は、Sig1Vp−p設定信号の電圧と分圧回路315の出力電圧とを比較し、分圧回路315の出力電圧が小さい時にはその出力電圧を大きくし、分圧回路315の出力電圧が大きい時にはその出力電圧を小さくする。
図4は、DC高圧生成回路302の回路図である。
誤差増幅器320には、Sig2DC電圧設定信号と分圧回路322の出力とがそれぞれ入力される。そして、この2つの電圧が一致するように、誤差増幅器320の出力電圧が調整される。誤差増幅器320の出力は、トランジスタQ21のベースに接続され、DCトランス321への供給電圧を調整する電圧レギュレータを構成する。DCトランス321は、Sig5DCトランス駆動クロックがベースに接続されたトランジスタQ22により一次側電流が断続され、コンデンサC11と共にフライバック共振コンバータを構成する。DCトランス321の2次側のコンデンサCoは、トランジスタQ22のオフ期間にダイオードD21を介して充電され、DC高圧出力が得られる。このDC高圧出力は、マイナス極性なので、分圧回路322の抵抗R21と抵抗R22とにより12Vとの間で分圧され、誤差増幅器320に入力可能な電圧に分圧される。分圧回路322は、DC電圧の電圧値を検出するDC電圧検出回路を構成する。分圧回路322の抵抗R21、R22には、それぞれ例えば10MΩ、120kΩが使用される。これにより、例えば、DC高圧出力が−800Vの場合には、分圧された出力は2.37Vになる。
誤差増幅器320は、制御基板101から入力されるSig2DC電圧設定信号の電圧と分圧回路322の出力電圧とが一致するように、その出力電圧を調整する。よって、制御基板101は、Sig2DC電圧設定信号の電圧を用いて、DC高圧生成回路302から出力されるDC高圧の電圧値を制御できる。誤差増幅器320は、Sig2DC電圧設定信号の電圧(制御値、目標値、基準値)と分圧回路322の出力電圧とを比較し、分圧回路322の出力電圧が大きい時にはその出力電圧を大きくし、分圧回路322の出力電圧が小さい時にはその出力電圧を小さくする。
尚、本実施例では、現像高圧基板(図示せず)についても、図4と同様の誤差増幅器によりフィードバック制御されたDC高圧生成回路が用いられている。又、1次転写高圧基板(図示せず)、2次転写高圧基板(図示せず)についても、概略同様のものを使用できる。
以上のように、本実施例では、帯電高圧基板300のAC高圧生成回路301、DC高圧生成回路302では、分圧回路により高電圧を分圧して誤差増幅器に入力することで出力電圧を一定に保つ制御を行っている。即ち、AC高圧生成回路301、DC高圧生成回路302は、その高圧出力を分圧回路315、322で分圧して検出する検出回路316、322を有する。そして、検出回路316、322の出力電圧と制御値とを誤差増幅器(比較器、フィードバック回路)310、320で比較して、該高圧出力を一定に制御するフィードバック制御を行う。そして、AC高圧生成回路301、DC高圧生成回路302は、画像形成に係る部材としての帯電ローラ2に印加する電圧を出力する。
これらAC高圧生成回路301、DC高圧生成回路302の分圧回路315、322の高圧出力側の抵抗R11、R21には、高耐電圧で高抵抗値の抵抗器(高圧抵抗)が用いられている。高圧抵抗R11、R12が実装されたプリント基板の結露により高圧抵抗R11、R21の端子間(図3、図4の破線矢印)にリーク電流が流れた場合、抵抗値が見かけ上小さくなる。そのため、このリーク電流の発生により、分圧回路315、322の出力は実際よりも大きい側にずれる。
一方、高圧抵抗R11、R21の高電圧側と、GNDとの間(図3)又は12Vとの間(図4)で発生するリーク電流(図3、図4の一点鎖線矢印)は、分圧回路315、322の出力に影響しない。そのため、このリーク電流の発生は、AC高圧生成回路301、DC高圧生成回路302の高圧出力を一定に保つ制御に影響しない。
そこで、高圧抵抗R11、R21の端子間に結露によってリーク電流が流れることを抑制することが重要である。
4.スリット
次に、プリント基板に設けるスリットについて説明する。ここでは、帯電高圧基板300のAC高圧生成回路301を例に説明する。
図5〜図8は、AC高圧生成回路301において、高圧抵抗R11、R12が実装されたプリント基板340にスリット330を追加して結露対策を行った例を示す。ここで、図5〜図8は、AC高圧生成回路301を構成する各部品が実装されたプリント基板340を、その面に略直交する方向から見た様子を示している。図5〜図8の紙面がプリント基板340の基材の面に相当する。
プリント基板340には、配線パターン(導体パターン)である銅箔パターン350が形成されている。銅箔パターン350のランド(或いはパッド)351に、高圧抵抗R11を含む各電子部品が、それぞれの端子(リード)を介して接続(はんだ付け)されている。そして、プリント基板340には、その基材を貫通する溝であるスリット330が形成されている。
スリット330は、高圧抵抗R11の両端子を結ぶプリント基板340の面に沿った経路(沿面経路)が、そのスリット330を迂回するような形になるように形成する。そして、結露が発生した際に高圧抵抗R11の両端子間に連続した結露によるリーク電流経路が形成されるのを抑制するようにする。即ち、スリット330は、高圧抵抗R11の両端子間の沿面距離を伸ばすように設ける。
ここで、「連続した」結露によるリーク電流経路が形成されるのを抑制するのは、次の理由による。即ち、本発明者の実験によれば、プリント基板に結露による水滴が発生した状態でも、それらの水滴により、抵抗器の端子間が連続してつながっていなければ、リーク電流による分圧回路の出力のずれが発生しないことが確認されたからである。
本実施例では、高圧抵抗R11が実装されたプリント基板340には、次のような基本構成のスリット330が形成されている。即ち、スリット330は、高圧抵抗R11の両端子間を結ぶ直線Iを横断して延びる第1部分331と、該第1部分331に連続して高圧抵抗R11の一方の端子から遠ざかる方向に延びる第2部分332と、を有する構成とされている。
スリット330は、例えば、第1部分331の一方の端部側に連続して第2部分332を有していてよい(図5)。或いは、スリット330は、第1部分331の両方の端部側に連続して、それぞれ高圧抵抗R11の同じ端子から遠ざかる方向に延びる第2部分332を有していてもよい(図6)。これらの場合、スリット330は、1個の高圧抵抗R11に対して1個設けることによっても、所望のリーク電流の抑制程度に応じて十分の効果が得られる。但し、図5、図6に示すように高圧抵抗R11の両端子のそれぞれに対応してスリット330を少なくとも2個設けることで、リーク電流の抑制効果は向上する。又、スリット330は、第1部分331の両方の端部側に連続して、それぞれ高圧抵抗R11の異なる端子から遠ざかる方向に延びる第2部分332を有していてもよい(図8)。或いは、このスリット330は、第1部分331の一方の端部側に連続して、高圧抵抗R11の一方の端子、他方の端子からそれぞれ遠ざかる方向に延びる第2部分322、322を有し、同様に他方の端部側にも第2部分322、322を有していてもよい(図7)。以下、更に詳しく説明する。
先ず、図5に示す例について更に説明する。この例では、高圧抵抗R11の下部のプリント基板340に、2本のスリット330、330が形成されており、各々のスリット330、330の一つの端部は鉤型にされている。つまり、各々のスリット330、330は、途中で屈曲されており、その屈曲形状の高圧抵抗R11の一方の端子に対する開口方向が、他方の端子から遠ざかる形状になっている。換言すると、第1のスリット330Aは、高圧抵抗R11の第1の端子R11aに隣接して直線Iを横断して延びる第1部分331と、該第1部分331に連続して高圧抵抗R11の第2の端子R11bから遠ざかる方向に延びる第2部分332と、を有する。又、第2のスリット330Bは、高圧抵抗R11の第2の端子R11bに隣接して直線Iを横断して延びる第1部分331と、該第1部分331に連続して高圧抵抗R11の第1の端子R11aから遠ざかる方向に延びる第2部分332と、を有する。
典型的には、第1部分331は、直線Iと略直交する方向に直線状に延びており、第2部分332は、直線Iと略平行に直線状に延びている。又、典型的には、スリット330の第1部分331、第2部分332のそれぞれの延長方向(長手軸線方向)の長さは、その方向と略直交する方向におけるスリット330の幅よりも長い。一例として、幅が0.8mm〜3.0mmのスリット330を設けることで、プリント基板340の強度の低下を抑制しつつ、リーク電流を好適に抑制することができる。
このように、この例では、結露が発生した際のプリント基板340に沿った経路(図5中の破線矢印)がスリット330を迂回した形になる。即ち、高圧抵抗R11の両端子間の最短沿面経路がクランク状になっている。そのため、高圧抵抗R11の両端子間に連続した結露によるリーク電流経路が形成されるのを抑制することができる。
又、この例では、第1、第2のスリット330A、330Bは、それぞれの第1部分331の一方の端部側に連続して前記第2部分を有している。このような場合、第1、第2のスリット330A、330Bのそれぞれの第2部分332は、直線Iと交差する方向における反対側の端部側において、第1、第2のスリット330A、330Bのそれぞれの第1部分331に連続していることが好ましい。これにより、スリット330の全体的な長さを低減しつつ、直線Iの両側で高圧抵抗R11の両端子間の沿面距離を効率よく伸ばすことができる。スリット330の全体的な長さを低減することは、製造工程を簡易化したり、プリント基板の強度の低下を抑制したりする点で有利である。
又、第2部分332は、好ましくは、直線Iに沿う方向において、高圧抵抗R11の一方の端子(R11又はR11b)側から、高圧抵抗R11の他方の端子(R11a又はR11b)よりも遠位まで延びている。更に好ましくは、該他方の端子(R11a又はR11b)とこれに隣接する他の電子部品(抵抗R12又はダイオードD11若しくはコンデンサCs)との間の銅箔パターン350よりも遠位まで延びている。これにより、高圧抵抗R11の両端子間の沿面距離を伸ばすと共に、連続した結露によるリーク電流経路が、高圧抵抗R11の端子に到達するのをより良好に抑制することができる。又、好ましくは、第1部分331は、直線Iと交差する方向において、直線Iの両側で該直線Iから高圧抵抗R11の端子(R11a又はR11b)よりも遠位まで延びている。更に好ましくは、該端子(R11a又はR11b)とこれに隣接する他の電子部品(抵抗R12又はダイオードD11若しくはコンデンサCs)との間の銅箔パターン350よりも遠位まで延びている。
次に、図6に示す例について更に説明する。この例では、図5の例と同様に、高圧抵抗R11の下部のプリント基板340に、2本のスリット330、330が形成されており、各々のスリット330、330はコの字型にされている。つまり、各々のスリット330、330は、途中で屈曲されてコの字形状とされており、そのコの字形状の一方の端子に対する開口方向が、他方の端子から遠ざかる形状になっている。換言すると、第1、第2のスリット330A、330Bは、それぞれの第1部分331の両方の端部側に連続して、第2部分332、332を有する。第1のスリット330Aの第2部分332、332はいずれも、高圧抵抗R11の第2の端子R11bから遠ざかる方向に延び、第2のスリット330Bの第2部分332、332はいずれも、高圧抵抗R11の第1の端子R11aから遠ざかる方向に延びている。又、この例でも、図5の例と同様に、第2部分332は直線Iに沿って高圧抵抗R11の端子或いは他の電子部品との間の銅箔パターンよりも遠位まで延びている。
この例においても、図5の例と同様に、結露が発生した際のプリント基板340に沿った経路(図6中の破線矢印)がスリット330を迂回した形になる。そのため、高圧抵抗R11の両端子間に連続した結露によるリーク電流経路が形成されるのを抑制することができる。
又、この例では、コの字形状の各々のスリット330、330が、高圧抵抗R11の一方の端子が接続された銅箔パターン350を囲むように形成されている。そして、この銅箔パターン350を囲むように形成された各々のスリット330、330の開口方向は、他方の端子から遠ざかる方向になっている。そのため、図5の例よりも、直線Iの両側で高圧抵抗R11の両端子間の沿面距離を更に伸ばすことができ、リーク電流の抑制効果を向上することができる。
次に、図7に示す例について更に説明する。この例では、高圧抵抗R11の下部のプリント基板340には、連続した1本のスリット330が形成されている。そして、1個の第1部分331の両端部から、高圧抵抗R11の両方の端子の方向に第2部分332が延ばされている。又、この例でも、図5の例と同様に、第2部分332は直線Iに沿って高圧抵抗R11の端子或いは他の電子部品との間の銅箔パターンよりも遠位まで延びている。
この例においても、図5の例と同様に、結露が発生した際のプリント基板340に沿った経路(図7中の破線矢印)がスリット330を迂回した形になる。そのため、高圧抵抗R11の両端子間に連続した結露によるリーク電流経路が形成されるのを抑制することができる。
又、この例では、図6の例と比べて、第1部分331を1個省略することができ、スリット330の全体的な長さを低減しつつ、高圧抵抗R11の両端子間の沿面距離を効率よく伸ばすことができる。
次に、図8に示す例について更に説明する。この例は、図7の例と同様に、高圧抵抗R11の下部のプリント基板340には、連続した1本のスリット330が形成されているが、1個の第1部分331の各端部からは、高圧抵抗R11のいずれかの端子の方向にのみ第2部分332が延ばされている。
この例においても、図5の例と同様に、結露が発生した際のプリント基板340に沿った経路(図7中の破線矢印)がスリット330を迂回した形になる。そのため、高圧抵抗R11の両端子間に連続した結露によるリーク電流経路が形成されるのを抑制することができる。
又、この例では、図7の例と比べて、スリット330の全体的な長さを低減しつつ、直線Iの両側で高圧抵抗R11の両端子間の沿面距離を効率よく伸ばすことができる。
尚、図5、図6に示す例における高圧抵抗R11の一方の端子側のスリット330同士を組み合わせて用いるなどしてもよい。
又、AC高圧生成回路301を例として説明したが、DC高圧生成回路302においても同様に、高圧抵抗R21に対して図5〜図8を参照して説明したものと同様のスリット330を形成することができる。これにより、DC高圧生成回路302においても、高圧抵抗R21の端子間に結露によるリーク電流が発生することを抑制することができる。
以上のように、本実施例によれば、結露による高圧電源の分圧回路の高抵抗側の抵抗器のリーク電流の発生を抑えることができ、異常画像の発生を抑制して、安定した画像形成が可能となる。即ち、本実施例によれば、高圧電源が高圧出力を分圧回路で分圧した出力電圧を一定に制御する構成を有する場合に、結露が起きやすい環境変化が生じた場合でも該分圧回路の高圧抵抗の端子間での漏れ電流の発生を抑制できる。
その他
以上、本発明を具体的な実施例に即して説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。
例えば、上述の実施例では、帯電高圧基板のAC高圧生成回路及びDC高圧生成回路を例に説明したが、現像DC高圧生成回路や転写DC高圧生成回路においても、同様の効果を得ることができる。即ち、現像DC高圧生成回路や転写DC高圧生成回路においても、帯電DC高圧生成回路と同様に、図5〜図8を参照して説明したものと同様のスリット330を形成することで、高圧抵抗の端子間に結露によるリーク電流が発生することを抑制することができる。このように、高圧電源は、画像形成に係る部材として、帯電部材に印加するAC電圧を出力するか、帯電部材に印加するDC電圧を出力するか、現像剤担持体に印加するDC電圧を出力するか、又は転写部材にDC電圧を出力するものであってよい。
又、スリットの形状に関しても、上述の実施例ではいくつかの例を示しており、本発明の効果を得るために、その本数や長さなど、上述の実施例のものに限定されるものではない。例えば、図5や図6に示すスリット330において、第1部分331と第2部分332との連結部は、第1部分331と第2部分332のいずれか又は両方が他方よりも突出した形状とされていてもよい。
又、上述の実施例では、誤差増幅器を用いてアナログ回路でフィードバック制御を行う例を示したが、分圧回路の出力をA/D変換するなどして、デジタル値に変換し、ASICやCPUを用いてフィードバックする制御する場合にも効果がある。
又、上述の実施例では、画像形成装置は中間転写方式のものであるとして説明したが、直接転写方式のものであってもよい。直接転写方式の画像形成装置は、例えば、上述の実施例の中間転写体の代わりに、転写ベルトなどとされる記録材担持体を有し、この記録材担持体に担持されて搬送される記録材に、直接感光体からトナー像を転写する。又、ブラックなどの単色の画像形成装置の高圧電源に対しても本発明は等しく適用可能である。
100 画像形成装置
300 帯電高圧基板
301 AC高圧生成回路(高圧電源)
302 DC高圧生成回路(高圧電源)
315 分圧回路
322 分圧回路
330 スリット
340 プリント基板
350 配線パターン
R11 高圧抵抗
R21 高圧抵抗

Claims (10)

  1. 高圧出力を分圧回路で分圧して検出した出力電圧と制御値とを比較して前記高圧出力をフィードバック制御し、画像形成に係る部材に印加する電圧を出力する画像形成装置用の高圧電源において、
    前記分圧回路の高圧出力側に接続された抵抗器が実装されたプリント基板には、前記抵抗器の両端子間を結ぶ直線を横断して延びる第1部分と、該第1部分に連続して前記抵抗器の一方の端子から遠ざかる方向に延びる第2部分と、を有するスリットが形成されており、前記スリットは、前記第1部分の両方の端部側に連続して、それぞれ前記抵抗器の異なる端子から遠ざかる方向に延びる前記第2部分を有することを特徴とする画像形成装置用の高圧電源。
  2. 高圧出力を分圧回路で分圧して検出した出力電圧と制御値とを比較して前記高圧出力をフィードバック制御し、画像形成に係る部材に印加する電圧を出力する画像形成装置用の高圧電源において、
    前記分圧回路の高圧出力側に接続された抵抗器が実装されたプリント基板には、前記抵抗器の両端子間を結ぶ直線を横断して延びる第1部分と、該第1部分に連続して前記抵抗器の一方の端子から遠ざかる方向に延びる第2部分と、を有するスリットが形成されており、前記スリットは、前記第1部分の一方の端部側に連続して、前記抵抗器の一方の端子、他方の端子からそれぞれ遠ざかる方向に延びる前記第2部分を有し、前記第1部分の他方の端部側に連続して、前記抵抗器の一方の端子、他方の端子からそれぞれ遠ざかる方向に延びる前記第2部分を有することを特徴とする画像形成装置用の高圧電源。
  3. 高圧出力を分圧回路で分圧して検出した出力電圧と制御値とを比較して前記高圧出力をフィードバック制御し、画像形成に係る部材に印加する電圧を出力する画像形成装置用の高圧電源において、
    前記分圧回路の高圧出力側に接続された抵抗器が実装されたプリント基板には、
    前記抵抗器の両端子のうち第1の端子に隣接して前記抵抗器の両端子間を結ぶ直線を横断して延びる第1部分と、該第1部分に連続して前記抵抗器の両端子のうち第2の端子から遠ざかる方向に延びる第2部分と、を有する第1のスリットと、
    前記抵抗器の前記第2の端子に隣接して前記直線を横断して延びる第1部分と、該第1部分に連続して前記抵抗器の前記第1の端子から遠ざかる方向に延びる第2部分と、を有する第2のスリットと、
    が形成されていることを特徴とする画像形成装置用の高圧電源。
  4. 前記第1、第2のスリットは、それぞれの前記第1部分の一方の端部側に連続して前記第2部分を有し、前記第1、第2のスリットのそれぞれの前記第2部分は、前記直線と交差する方向における反対側の端部側において、前記第1、第2のスリットのそれぞれの前記第1部分に連続していることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置用の高圧電源。
  5. 前記第1、第2のスリットは、それぞれの前記第1部分の両方の端部側に連続して前記第2部分を有することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置用の高圧電源。
  6. 前記第2部分は、前記直線に沿う方向において、前記抵抗器の一方の端子側から、前記抵抗器の他方の端子よりも遠位まで延びていることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の画像形成装置用の高圧電源。
  7. 前記第2部分は、前記直線に沿う方向において、前記抵抗器の一方の端子側から、前記抵抗器の他方の端子とこれに隣接する他の電子部品との間の配線パターンよりも遠位まで延びていることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の画像形成装置用の高圧電源。
  8. 前記第1部分は、前記直線と略直交する方向に直線状に延びていることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の画像形成装置用の高圧電源。
  9. 前記第2部分は、前記直線と略平行に直線状に延びていることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の画像形成装置用の高圧電源。
  10. 前記画像形成に係る部材として、電子写真感光体を帯電させる帯電部材に印加するAC電圧を出力するか、電子写真感光体を帯電させる帯電部材に印加するDC電圧を出力するか、電子写真感光体にトナーを供給する現像剤担持体に印加するDC電圧を出力するか、又は像担持体から被転写体にトナーを転写させる転写部材にDC電圧を出力することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の画像形成装置用の高圧電源。
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