JP2016051057A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016051057A
JP2016051057A JP2014176227A JP2014176227A JP2016051057A JP 2016051057 A JP2016051057 A JP 2016051057A JP 2014176227 A JP2014176227 A JP 2014176227A JP 2014176227 A JP2014176227 A JP 2014176227A JP 2016051057 A JP2016051057 A JP 2016051057A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
transfer
charging current
charging
discharging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014176227A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6159694B2 (ja
Inventor
林 賢一
Kenichi Hayashi
賢一 林
克哉 太田
Katsuya Ota
克哉 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Document Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Document Solutions Inc filed Critical Kyocera Document Solutions Inc
Priority to JP2014176227A priority Critical patent/JP6159694B2/ja
Publication of JP2016051057A publication Critical patent/JP2016051057A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6159694B2 publication Critical patent/JP6159694B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】帯電電位の変化に応じて除電光量を適切な値に調整して画像ムラを抑制する。
【解決手段】転写用電源部91は帯電バイアスを印加すると共に転写バイアスをオフにし、除電用電源部92は3種類の電圧を除電部24に供給することで除電部24が除電光量を3種類変化させて照射し、帯電電流測定部93がそれぞれの除電光量で除電された後の感光体ドラム135の帯電電流の値を測定する。次に、転写用電源部91は帯電バイアスを印加すると共に転写バイアスをオンにし、同様の測定を行う。帯電電流差算出部812は、各除電光量時における転写バイアスがオンとオフの時の帯電電流の差を算出し、除電光量設定部813がこの帯電電流差を用いて除電光量と帯電電流差の関係を導き出し、目標帯電電流差になるような除電光量を求め、画像形成時の除電光量として設定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、感光体ドラム等の像担持体の表面を帯電装置が所定の極性に帯電させ、帯電した像担持体の表面に露光部が露光して静電潜像を形成し、現像装置がトナーを供給して静電潜像トナー像化する。そして、転写装置がこのトナー像を用紙や中間転写ベルト等に転写する。その後、クリーニング装置が像担持体表面の残留トナーを除去し、更に除電装置が像担持体表面に残った電荷を除電光の照射により除電する。画像形成装置は、これらの処理を画像形成の1サイクルとして繰り返す。このとき、複数サイクルの画像形成を繰り返していると、環境変化により、サイクル終了の度に帯電電位が上昇するという問題がある。この帯電電位の変化による影響を受け、中間調を持つハーフ画像を形成する際に色ムラが生じる。
ここで、転写装置は、転写ローラーと、この転写ローラーに転写バイアスを印加する電源装置で形成され、一般的に、像担持体と転写ローラーで形成されたニップ部を被転写体(用紙や中間転写ベルト)が通過することでトナー像が被転写体に転写されるが、このとき、像担持体、被転写体及び転写ローラーの間の電位差に応じて転写電流が変化する。これに基づいて、転写電流の変化に対応して適切な画像形成を行う手法として、下記特許文献1に記載されるように、環境に応じて変化する転写電流の値に応じた除電光量を設定する手法があり、これによれば、感光体ドラムの光疲労なども軽減される。
特開2009−8906号公報
しかしながら、上記特許文献1で示した手法では、転写電流の変化から画像形成に適切な除電光量を予測して設定するものであるため、これは、上記のように環境変化に応じて変化する感光体ドラム表面の実際の帯電電位に応じた除電光量を設定するものではない。従って、使用環境の変化に正確に追従して除電光量を設定して画像形成の品質を確保することまでは実現できない。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、使用環境の変化により正確に対応した適切な除電光量を設定可能にすることで、画像ムラを抑えて画像劣化を少なくし、画像形成品質を確保することを目的とする。
本発明における画像形成装置は、回転軸を中心に回転すると共に、表面にトナー像を担持する像担持体と、
前記像担持体の表面を帯電する帯電部と、
前記帯電部による前記像担持体の帯電に用いられる帯電電流を測定する帯電電流測定部と、
前記帯電部による前記帯電後の前記像担持体の表面を露光する露光部と、
前記像担持体へトナーを供給してトナー像を形成する現像部と、
前記現像部より前記像担持体の回転方向下流側に配置され、前記トナー像を被転写体に転写する転写部と、
前記転写部に転写バイアスを供給する転写用電源部と、
前記転写部より前記像担持体の回転方向下流側であって前記帯電部より前記回転方向上流側に配置され、前記像担持体の表面に除電光を照射して当該像担持体を除電する除電部と、
前記転写用電源部に転写バイアスの供給をオフにさせて前記除電部に3種類以上の予め定められた光量の除電光を照射させ、それぞれの前記光量時における前記帯電電流を前記帯電電流測定部に測定させ、更に、前記転写用電源部に予め定められた転写バイアスを供給させて前記除電部に3種類以上の前記予め定められた光量の除電光を照射させ、それぞれの前記光量時における前記帯電電流を前記帯電電流測定部に測定させる制御部と、
前記各除電光量における、前記転写バイアスがオフの時の前記帯電電流と、前記予め定められた転写バイアスが前記転写部に供給されている時の前記帯電電流の差を算出する帯電電流差算出部と、
前記算出された帯電電流の差と前記除電光量の関係を導出し、予め定められた目標帯電電流差となるときの除電光量を求め、当該除電光量を画像形成時に使用する除電光量として設定する除電光量設定部と、を備える。
本発明によれば、予め定められた目標帯電電流差が得られるような除電光量を通常使用する光量として設定することで、画像形成時の使用環境変化に追従して、適正な除電光量を設定することが可能になる。これにより、画像形成サイクルを複数回繰り返したときの感光体表面の帯電電位変化に対応した除電光量により画像形成を行うことができるため、画像ムラを抑えて画像劣化を少なくして、画像形成品質を一定に確保することができる。
画像形成装置の全体構成を示す概略断面図である。 画像形成装置の画像形成ユニット周辺を拡大して示す概略断面図である。 画像形成装置の電気的な構成を示すブロック図である。 除電光量と帯電電流差の関係を示したグラフである。 除電光量設定処理の流れを示したフローチャートである。
以下、本発明の実施形態に係る画像形成装置について、図面に基づき詳細に説明する。ここで、画像形成装置として、タンデム方式の画像形成装置を例に挙げて説明する。また、画像形成装置の種類としては、カラープリンターを例に挙げて説明するが、例えば、電子写真方式の画像形成装置であればよく、複写機、ファクシミリ装置及び複合機等であってもよい。更に、カラープリンターに限定されない。
図1は、画像形成装置10の全体構成を示す概略断面図である。この画像形成装置10は、図1に示すように、箱形を呈した装置本体11内に内装された用紙Pを給紙する給紙部12と、この給紙部12から給紙された用紙Pを搬送しながら、この用紙P上に画像情報に基づくトナー像を形成する画像形成部13と、この画像形成部13で用紙P上に形成された未定着トナー像を用紙Pに定着する定着処理を施す定着部14とが設けられている。更に、装置本体11の上部には、定着部14で定着処理の施された用紙Pが排紙される排紙部15が形成されている。
装置本体11内には、図1に示す画像形成部13より右側位置に、上下方向に延びた用紙搬送路111が形成されている。用紙搬送路111には、適所に搬送ローラー対112が設けられている。そして、用紙搬送路111は、搬送ローラー対112によって、用紙Pを給紙部12から排紙部15まで搬送し、その搬送中の用紙Pが、画像形成部13の転写部や定着部14を通過するように形成されている。
給紙部12は、給紙トレイ121、ピックアップローラー122及び給紙ローラー対123を備えている。給紙トレイ121は、装置本体11内における画像形成部13より下方位置に挿脱可能に装着され、複数枚の用紙Pが積層された用紙束P1を貯留する。ピックアップローラー122は、給紙トレイ121の、用紙Pの搬送方向上流側で上方位置、具体的には、図1に示す右上方位置に設けられ、給紙トレイ121に貯留された用紙束P1の最上面の用紙Pを1枚ずつ取り出す。給紙ローラー対123は、ピックアップローラー122によって取り出された用紙Pを用紙搬送路111に送り出す。そうすることによって、給紙部12は、画像形成部13へ向けて用紙Pを給紙する。
画像形成部13は、所定の画像処理によって給紙部12から給紙された用紙Pにカラー画像等の画像を形成させるものである。画像形成部13は、複数の画像形成ユニット131と、中間転写ベルト132(転写体)と、一次転写ローラー133と、二次転写ローラー134とを備えている。
画像形成ユニット131としては、中間転写ベルト132の回転方向上流側から下流側へ(図1に示す左側から右側へ)向けて順次配設された、マゼンタ(M)色の現像剤を用いるマゼンタ用ユニット131M、シアン(C)色の現像剤を用いるシアン用ユニット131C、イエロー(Y)色の現像剤を用いるイエロー用ユニット131Y及びブラック(K)色の現像剤を用いるブラック用ユニット131Kが備えられている。各ユニット131は、それぞれ感光体ドラム135(像担持体)を備え、感光体ドラム135上に画像情報に基づいて各色に対応するトナー像を形成させ、中間転写ベルト132に一次転写する。
中間転写ベルト132は、複数の画像形成ユニット131によって、その周面に画像情報に基づくトナー像が転写(一次転写)されるためのものである。
また、中間転写ベルト132は、無端状のベルト状回転体であって、その周面側が各感光体ドラム135の周面にそれぞれ当接するように、駆動ローラー136及び従動ローラー137に架け渡されている。また、中間転写ベルト132は、中間転写ベルト132を介して各感光体ドラム135と対向する位置に配される各一次転写ローラー133によって各感光体ドラム135に押圧された状態で、駆動ローラー136の回転駆動によって、無端回転するように構成されている。駆動ローラー136は、ステッピングモータ等の駆動源によって回転駆動し、中間転写ベルト132を無端回転させるための駆動力を与える。従動ローラー137は、回転自在に設けられ、駆動ローラー136による中間転写ベルト132の無端回転に伴って従動回転する。
一次転写ローラー133は、感光体ドラム135上に形成されたトナー像を、中間転写ベルト132に一次転写するためのものである。即ち、一次転写ローラー133は、本実施形態においては、中間転写ベルト132を狭持して感光体ドラム135周面上のトナー像を中間転写ベルト132に一次転写させる転写部である。
また、一次転写ローラー133は、中間転写ベルト132を介して各感光体ドラム135と対向する位置に配置される。一次転写ローラー133は、各画像形成ユニット131の感光体ドラム135に対して、それぞれ設けられる。また、一次転写ローラー133は、上述したように、中間転写ベルト132が感光体ドラム135に押圧された状態になるように、中間転写ベルト132に接触している。また、一次転写ローラー133は、中間転写ベルト132に接触したまま、中間転写ベルト132の無端回転に従属して回転する。その際、各一次転写ローラー133に、トナーの帯電極性とは逆極性である一次転写バイアス電圧を印加することによって、各感光体ドラム135上に形成されたトナー像が、各感光体ドラム135とそれに対応する各一次転写ローラー133との間で、中間転写ベルト132に一次転写される。これにより、各感光体ドラム135上に形成されたトナー像が、矢符(図1では、反時計回り)方向に周回する中間転写ベルト132に重ね塗り状態で順次一次転写される。
二次転写ローラー134は、中間転写ベルト132上のトナー像を給紙部12から給紙された用紙Pに転写(二次転写)させるためのものである。また、二次転写ローラー134は、中間転写ベルト132を介して、駆動ローラー136と対向する位置に配置される。また、二次転写ローラー134は、中間転写ベルト132に接触したまま、中間転写ベルト132の無端回転に従属して回転する。その際、二次転写ローラー134に、トナーの帯電極性とは逆極性である二次転写バイアス電圧を印加することによって、中間転写ベルト132上に一次転写されたトナー像が、二次転写ローラー134と駆動ローラー136との間で、給紙部12から給紙された用紙Pに二次転写される。これにより、用紙P上に、画像情報に基づくトナー像が未定着の状態で転写される。
また、画像形成部13には、中間転写ベルト132の、二次転写位置より回転方向下流側で、一次転写位置より回転方向上流側の位置に、ベルトクリーニング装置138を更に備えている。ベルトクリーニング装置138は、二次転写後、中間転写ベルト132の周面上に残存したトナーを除去して清浄化するためのものである。
定着部14は、画像形成部13で転写された用紙P上のトナー像に対し定着処理を施すものである。定着部14は、内部に加熱源である通電発熱体を備えた加熱ローラー141と、加熱ローラー141と配向配置された定着ローラー142と、定着ローラー142と加熱ローラー141との間に張架された定着ベルト143と、定着ベルト143を介して定着ローラー142と対向配置された加圧ローラー144とを備えている。
定着部14へ供給された用紙Pは、定着ベルト143と加圧ローラー144との間に形成される定着ニップ部を通過することで、加熱加圧される。これにより、画像形成部13で用紙Pに転写されたトナー像は、用紙Pに定着される。定着処理の完了した用紙Pは、定着部14の上部から延設された用紙搬送路111を経由して、装置本体11の頂部に設けられた排紙部15の排紙トレイ151へ向けて排紙される。
排紙部15は、装置本体11の頂部が凹没されることによって、形成され、この凹部の底部に排紙された用紙Pを受ける排紙トレイ151が形成されている。
次に、画像形成ユニット131について説明する。図2は、画像形成ユニット131周辺を拡大して示す概略断面図である。画像形成ユニット131は、感光体ドラム135が矢符(図2では時計回り)方向に回転可能に配置されている。そして、感光体ドラム135の周囲には、一次転写ローラー133による転写(一次転写)される位置を、感光体ドラム135の回転方向の最も上流側とした場合に、そこから下流側に向かって順に、除電部24、クリーニング部25、帯電部21、露光部22、現像部23が各々配置されている。
感光体ドラム135は、その周面上に画像情報に基づいた各色のトナー像を形成させるためのものである。
帯電部21の帯電ローラー211は、矢符方向に回転されている感光体ドラム135の周面を帯電させるためのものである。帯電用電源部90は、帯電部21の帯電ローラー211に帯電バイアスを印加する。帯電電流測定部93は、感光体ドラム135の帯電電流を測定するものであり、感光体ドラム135に当接又は近接して配置される。
露光部22は、周面が帯電された感光体ドラム135の周面に、画像情報に基づくレーザー光を照射し、感光体ドラム135の周面上に画像情報に基づく静電潜像を形成させるためのものである。露光部22としては、例えば、LEDヘッドユニットやレーザー走査ユニット(LSU)等が挙げられる。
現像部23の現像ローラー231は、感光体ドラム135の周面上に形成された静電潜像をトナー像に現像するためのものである。現像ローラー231は、感光体ドラム135と対向し、対向した周面同士が近接した状態で離間して配置される。そして、現像ローラー231は、その周面にトナーを担持させ、その状態で回転させることによって、感光体ドラム135の近傍まで搬送する。そうすることによって、感光体ドラム135の周面に予め形成された静電潜像をトナー像として顕像化(現像)する。
転写用電源部91は、一次転写ローラー133にトナーの帯電極性とは逆極性である転写バイアスを印加する。これにより、感光体ドラム135上に形成されたトナー像が、一次転写ローラー133との間で中間転写ベルト132に一次転写される。
除電部24は、一次転写ローラー133によって、感光体ドラム135周面上のトナーを中間転写ベルト132に転写(一次転写)させた後、感光体ドラム135の周面上に残存したトナーを除電させる。除電部24は、除電ランプ241を備える。感光体ドラム135の周面は帯電されているので、除電することによってクリーニング部25が感光体ドラム135の周面上に残存したトナーを好適に除去することができる。除電用電源部92は、除電ランプ241を発光させて除電部24に除電動作を行わせる。クリーニング部25は、感光体ドラム135の周面上に残存したトナーを除去して清浄化する。
図3は、本実施の形態における画像形成装置10の電気的構成を示したブロック図である。尚、上記で説明した構成要素と同じ要素については同じ符号を付し、説明を省略する。
画像形成装置10は、先に説明した制御部81、画像形成ユニット131、帯電用電源部90、転写用電源部91、除電用電源部92及び帯電電流測定部93を備える。
制御部81は、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)等によって構成され、入力された指示信号等に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示信号の出力、データ転送等を行って画像形成装置10を統括的に制御する。また本実施の形態では、制御部81は電源制御部811、帯電電流差算出部812及び除電光量設定部813を備えている。
電源制御部811は、転写用電源部91及び除電用電源部92等の画像形成部13の構成要素に電圧を供給する電源部に対する制御を行う。
帯電電流差算出部812は、除電部24が除電光量を異ならせて除電を行ったときの、転写バイアスがオフの時とオンの時の同じ除電光量での帯電電流の差を算出する。除電光量設定部813は、画像形成時に使用する除電光量を設定する。
帯電電流測定部93は、後述する条件での帯電及び転写等のプロセス実行時における帯電電流を測定する。
詳しく説明する。上記の帯電、露光、現像、及び転写という画像形成サイクルを複数回繰り返していると、使用環境変化により、サイクル終了の度に感光体ドラム135の表面上の帯電電位が上昇する。この帯電電位の変化による影響を受け、各画像形成で得た印刷物には、中間調を持つハーフ画像を形成する際に色ムラが生じるという問題点があった。
また、帯電電流は、画像形成装置10の設置環境や被転写体(本実施の形態の場合は一次転写ベルト132、直接転写方式の場合は用紙)等の条件によって変化する。このように様々な条件によって変化する帯電電流の値に応じて、画像形成前に以下の方法で除電光量を調整することで、色ムラを防止して画像劣化を少なくし、画像形成品質を一定に保つ。
具体的に説明する。転写バイアスがオフの時に少なくとも3点以上の異なる除電光量で除電したときの帯電電流を帯電電流測定部93が測定し、その後転写バイアスがオンの時に同じ3点の異なる除電光量で除電した時の帯電電流を帯電電流測定部93が測定する。そして、帯電電流差算出部812が各除電光量における転写バイアスがオフの時とオンの時の帯電電流の差を算出する。
図4は、除電光量と帯電電流差の関係を示したグラフである。グラフでは3点以上の帯電電流差がプロットされているが、実際には少なくとも3点あればよく、除電光量設定部813はこの3点から近似曲線を算出することで除電光量と帯電電流差の関係を導き出す。
除電光量設定部813は、画像形成装置毎に帯電電流差の適正値(目標帯電電流差)を記憶しており、この目標帯電電流差になるような除電光量を求める。例えば、画像形成装置10の目標帯電電流差が5μAである場合、除電光量設定部813は、除電光量と帯電電流差の関係を算出した後、転写バイアスのオン/オフの帯電電流差が5μAになるような除電光量を導出する。図4の場合は10μJ/cmである。従って、除電光量設定部813は、画像形成時に使用する除電光量を10μJ/cmに設定する。
目標帯電電流差について説明する。画像ムラを抑えるという目的を達成するためには、帯電電流差が小さい方が効果的である。しかし、帯電電流差が小さいと除電光量も小さくなり、感光体ドラム135の表面を完全に除電できなくなるという問題が起こる。更に、適正な帯電電流差は現像条件等によって変化し、画像形成装置によっても異なる。
そこで、除電光量設定部813は、目標帯電電流差として予め定められた範囲の値を記憶し、その範囲の中から現像条件に従って適切な目標帯電電流差を決める。その後、除電光量設定部813は、除電光量と帯電電流差の関係を用いて決定した目標帯電電流差になるような除電光量を設定する。このように、目標帯電電流差を条件変化に従って設定することで、除電光量も条件変化に従って設定することができる。
本実施の形態における除電光量設定処理の流れについて説明する。この除電光量設定処理は、画像形成部13の動作前の予め定められたタイミングで実行され、画像形成時の各バイアス条件にて行われる。
電源制御部811は、帯電用電源部90に帯電ローラー211に帯電バイアスを印加させ(ステップS10)、この帯電ローラー211により感光体ドラム135の周面を帯電させる。
電源制御部811は、転写用電源部91に対して転写バイアスをオフにさせる(ステップS11)。そして電源制御部811は、除電用電源部92に対して3種類の電圧を除電部24に供給させることで、除電部24は除電光量を3種類変化させて照射する。更に、帯電電流測定部93は、それぞれの除電光量で除電された後の帯電電流の値を測定する(ステップS12)。
具体的な測定方法の一例を挙げる。例えば、測定に用いる除電光量を5μJ/cm、10μJ/cm、20μJ/cm2の3点とする。まず、電源制御部811は、転写用電源部91に転写バイアスをオフにさせ、除電用電源部92に除電光量が5μJ/cmになるような電圧を除電部24に供給させる。除電部24は、この5μJ/cmの除電光を感光体ドラム135の少なくとも半周分照射する。
そして、帯電電流測定部93は、この5μJ/cmの除電光が照射された感光体ドラム135の上記半周分の領域内の複数の測定ポイント(例えば50箇所)における帯電電流を測定し、帯電電流の平均値を算出する。帯電電流の測定ポイントを複数にすることで、測定値にノイズが含まれる場合の影響を少なくする。
同様に除電光量5μJ/cmの除電光の光量が感光体ドラム135の少なくとも半周分に渡って照射されると、電源制御部811は除電用電源部92に除電光量が10μJ/cmになるような電圧を除電部24に供給させる。除電部24は、10μJ/cmの除電光を感光体ドラム135の半周分照射する。
そして、帯電電流測定部93は、10μJ/cmの除電光が照射された感光体ドラム135の半周分の領域内の複数の測定ポイントの帯電電流を測定し、帯電電流の平均値を算出する。除電光量15μJ/cmの場合についても、同様の方法で除電光を照射、帯電電流の測定を行い、平均値を求める。
次に、電源制御部811は、帯電用電源部90に帯電ローラー211に帯電バイアスを印加させると共に(ステップS13)、転写用電源部91に対して転写バイアスをオンにさせる(ステップS14)。つまり、電源制御部811は、転写用電源部91に対して実際に画像形成時に供給する電圧と同じ転写バイアスを一次転写ローラー133に供給させる。そして電源制御部811は、除電用電源部92に対して3種類の電圧を除電部24に供給させることで、除電部24は除電光量を3種類変化させて照射する。
更に、帯電電流測定部93は、それぞれの除電光量で除電された後の感光体ドラム135の帯電電流の値を測定する(ステップS15)。ステップS15の測定方法は、ステップS12で説明したものと同様の方法を用いる。
次に、帯電電流差算出部812は、各除電光量時における転写バイアスがオンとオフの時の帯電電流の差を算出する(ステップS16)。上記の例を用いて説明すると、まず帯電電流差算出部812は、5μJ/cmの除電光を照射した時の転写バイアスがオフの時の帯電電流と転写バイアスがオンの時の帯電電流の差を求める。更に、帯電電流差算出部812は、10μJ/cm、15μJ/cmの時の帯電電流差を求める。
そして、帯電電流差算出部812が算出した帯電電流差を用いて、除電光量設定部813が除電光量と帯電電流差の関係を上述したようにして導き出し、目標帯電電流差になるような除電光量を求め、画像形成時の除電光量として設定する(ステップS17)。
以上、説明したように、画像形成装置10の設置環境や画像形成条件等によって目標帯電電流差を設定し、その目標帯電電流差が得られるような除電光量を採用することで、帯電電位の変化に応じて、常に適正な除電光量に調整することができ、これにより、適切な画像形成が行われ、画像ムラを抑えて画像劣化を少なくし、画像形成品質を一定に保つことができる。
10 画像形成装置
81 制御部
811 電源制御部
812 帯電電流差算出部
813 除電光量設定部
13 画像形成部
131 画像形成ユニット
132 中間転写ベルト
133 一次転写ローラー
21 帯電ローラー
231 現像ローラー
24 除電部
90 帯電用電源部
91 転写用電源部
92 除電用電源部
93 帯電電流測定部

Claims (2)

  1. 回転軸を中心に回転すると共に、表面にトナー像を担持する像担持体と、
    前記像担持体の表面を帯電する帯電部と、
    前記帯電部による前記像担持体の帯電に用いられる帯電電流を測定する帯電電流測定部と、
    前記帯電部による前記帯電後の前記像担持体の表面を露光する露光部と、
    前記像担持体へトナーを供給してトナー像を形成する現像部と、
    前記現像部より前記像担持体の回転方向下流側に配置され、前記トナー像を被転写体に転写する転写部と、
    前記転写部に転写バイアスを供給する転写用電源部と、
    前記転写部より前記像担持体の回転方向下流側であって前記帯電部より前記回転方向上流側に配置され、前記像担持体の表面に除電光を照射して当該像担持体を除電する除電部と、
    前記転写用電源部に転写バイアスの供給をオフにさせて前記除電部に3種類以上の予め定められた光量の除電光を照射させ、それぞれの前記光量時における前記帯電電流を前記帯電電流測定部に測定させ、更に、前記転写用電源部に予め定められた転写バイアスを供給させて前記除電部に3種類以上の前記予め定められた光量の除電光を照射させ、それぞれの前記光量時における前記帯電電流を前記帯電電流測定部に測定させる制御部と、
    前記各除電光量における、前記転写バイアスがオフの時の前記帯電電流と、前記予め定められた転写バイアスが前記転写部に供給されている時の前記帯電電流の差を算出する帯電電流差算出部と、
    前記算出された帯電電流の差と前記除電光量の関係を導出し、予め定められた目標帯電電流差となるときの除電光量を求め、当該除電光量を画像形成時に使用する除電光量として設定する除電光量設定部と、
    を備えた画像形成装置。
  2. 前記除電光量設定部は、前記目標帯電電流差として予め定められた範囲の値を記憶し、前記現像部が前記像担持体にトナー像を形成するときの条件に従って前記予め定められた範囲の値から前記目標帯電電流差を決定する請求項1に記載の画像形成装置。
JP2014176227A 2014-08-29 2014-08-29 画像形成装置 Expired - Fee Related JP6159694B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014176227A JP6159694B2 (ja) 2014-08-29 2014-08-29 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014176227A JP6159694B2 (ja) 2014-08-29 2014-08-29 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016051057A true JP2016051057A (ja) 2016-04-11
JP6159694B2 JP6159694B2 (ja) 2017-07-05

Family

ID=55658600

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014176227A Expired - Fee Related JP6159694B2 (ja) 2014-08-29 2014-08-29 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6159694B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018017902A (ja) * 2016-07-28 2018-02-01 キヤノン株式会社 画像形成装置、画像形成装置の制御方法

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11231583A (ja) * 1998-02-12 1999-08-27 Sharp Corp 画像形成装置
JP2009008906A (ja) * 2007-06-28 2009-01-15 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2009031497A (ja) * 2007-07-26 2009-02-12 Canon Inc 画像形成装置
JP2009042738A (ja) * 2007-07-17 2009-02-26 Canon Inc 画像形成装置
JP2009175675A (ja) * 2007-12-26 2009-08-06 Canon Inc 画像形成装置
JP2010014773A (ja) * 2008-07-01 2010-01-21 Sharp Corp 画像形成装置の画質安定化方法及び画像形成装置
JP2010156853A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Canon Inc 画像形成装置
JP2010271602A (ja) * 2009-05-25 2010-12-02 Canon Inc 画像形成装置
JP2011180458A (ja) * 2010-03-02 2011-09-15 Canon Inc 画像形成装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11231583A (ja) * 1998-02-12 1999-08-27 Sharp Corp 画像形成装置
JP2009008906A (ja) * 2007-06-28 2009-01-15 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2009042738A (ja) * 2007-07-17 2009-02-26 Canon Inc 画像形成装置
JP2009031497A (ja) * 2007-07-26 2009-02-12 Canon Inc 画像形成装置
JP2009175675A (ja) * 2007-12-26 2009-08-06 Canon Inc 画像形成装置
JP2010014773A (ja) * 2008-07-01 2010-01-21 Sharp Corp 画像形成装置の画質安定化方法及び画像形成装置
JP2010156853A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Canon Inc 画像形成装置
JP2010271602A (ja) * 2009-05-25 2010-12-02 Canon Inc 画像形成装置
JP2011180458A (ja) * 2010-03-02 2011-09-15 Canon Inc 画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018017902A (ja) * 2016-07-28 2018-02-01 キヤノン株式会社 画像形成装置、画像形成装置の制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6159694B2 (ja) 2017-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5358558B2 (ja) 画像形成装置
JP2008015508A (ja) 画像形成装置、トナーリサイクル方法
JP6021757B2 (ja) 画像形成装置
JP6097972B2 (ja) 画像形成装置
JP5586528B2 (ja) 画像形成装置
JP6159694B2 (ja) 画像形成装置
JP6414531B2 (ja) 画像形成装置
JP2020012929A (ja) 画像形成装置
JP2009192568A (ja) 画像形成装置及び画像形成処理制御プログラム
JP2007232856A (ja) 画像形成装置
JP2017097031A (ja) 画像形成装置
JP2016045305A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP6711636B2 (ja) 画像形成装置
JP2016061898A (ja) 画像形成装置
JP5948269B2 (ja) クリーニング装置、及びこれを備えた転写装置、画像形成装置
JP2016017978A (ja) 画像形成装置
JP5978190B2 (ja) 画像形成装置
JP2013057759A (ja) カラー画像形成装置
JP6387992B2 (ja) 画像形成装置
JP2017097033A (ja) 画像形成装置
JP2017068041A (ja) 画像形成装置
JP6380440B2 (ja) 画像形成装置
JP6380439B2 (ja) 画像形成装置
JP6724555B2 (ja) 画像形成装置
JP6183175B2 (ja) 画像形成装置およびプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160923

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170425

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170516

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170612

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6159694

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees